JPS6133339A - 車両用内装材の固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は単室と荷室（ラデッジルーム）とが連通してい
るタイプの車両において、例えばラゲッノルームサイド
フイニッシャのフロアパネルに対する固定構造に関する
。

（従来の技術） ハツチバック、ツーボックスタイプの車両においては、
車室とラデッジルームとが一体に連通しており、フデッ
ジルームの内装についても車室と同様に仕上げる必要が
ある。

そこで、一般には第４図（実開昭５８−１６７２６０号
公報参照）に示すように、車体たるラデッジルームサイ
ドパネル１の内側にフィニッシャ２を取り付けている。

このフィニッシャ２は取付の審美性を確保するため、上
部フィニッシャ２人をまず固定し、ついで下部フィニッ
シャ２Ｂを上部フィニッシャ２人の下面に一致させて固
定し、最後に下部フィニッシャ２Ｂの下端をフロアパネ
ル４に固定する。

ところが、車体と部品間の仕上がり寸法にバラツキがで
る関係上、上、下部フィニッシャ２Ａ、２Ｂをつなぎあ
わせていくと、サイドパネル１に対して短すぎたり、長
すぎたりしてフロアパネル４との間に垂直方向に隙間が
生じたり、あるいは下部フィニッシャ２Ｂがたわんでし
まうことがあり、その調整が非常に面倒であった。

そこで、従来はフィニッシャの寸法公差を必ずマイナス
側となるように設定し、フロアパネル４との間に生じた
隙間に対しては、例えば第５図のようにフィニッシャ２
Ｂの下端を折り曲げてフランジ部５を形成し、ビス孔６
を通してとスフによりフランジ部５をフロアパネル４に
一固定したり、あるいは第６図のように、フランジ部５
にスリット８を設けて舌片５ａ形成し、かつこの舌片５
ａでは祈り曲げられた隅部を薄肉の変形吸収部９として
、ビス７を介してフロアパネル４に固定していた。

（発明が解決しようとする問題点） ところが第５図の場合には、フロアパネル４との隙間が
大きくなると、フィニッシャ２Ｂをとスフにより無理に
固定することになり、フィニッシャ２Ｂに変形（内部歪
）が発生して耐久上好ましくないし、固定作業もやりに
くいという問題があった。

これに対して第６図のように構成すると、変形吸収部９
のところで下方に若干伸びるため、第５図に比べればフ
ィニッシャ２Ｂには無理な力が加わらないのであるが、
どうしても舌片５ａの一部がフロアパネル４に当接して
、大部分がフロアパネル４から浮いているため取付強度
が弱くなり、ラゲッジルームに置いた荷物などがフィニ
ッシャ２Ｂに当たったりすると、容易に変形したり動い
たりして不安感を与える。

本発明はこのような問題を解決してフィニッシャの確実
かつ堅牢に固持する車両用内装材の固定構造を提供する
ことを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、　ラゲッジルームのサイドパネルなどの車体
にフィニッシャの上端を取り付け、このフィニッシャの
下端をフロアパネルに固定する車両用内装材の固定構造
において、フィニッシャの下端にフロアパネルと平行に
折曲したフランジ部を形成するとともに、このフランジ
部にその途中をフロアパネルと平行になるまで折り返し
うるようなヒンジ部を少なくとも一個所形成しである。

（作用） フロアパネルとの間に寸法誤差にもとづく隙間が生じた
ときは、フランジの途中をヒンジ部を中心に下方に祈り
返して重ね合わすと、その分だけフランツ部の厚みが下
方に増大し、この隙間を少なくすることができる。

ヒンジ部を増やすことにより、折り返しにもとづく厚み
調整量は大きくできる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例であるが、第４図〜第６図と
同一部分には同一符号を用いて説明することにする。

ラゲッジルームのサイドフィニッシャ２Ｂの下部には、
フロアパネル４と平行に略直角に折り曲げられた舌片状
のフランジ部５が、適宜間隔をもって配設される。

このフランジ部５には、本実施例において、その途中に
互いに平行な２つのヒンジ部１ｏ、ｉｉが形成され、３
つのフランジ部片５　Ａ、５　Ｂ、５　Ｃに分割されて
いる。

ヒンジ部１０．１１はフランジ部片５Ａ〜５ｃが、少な
くともフロアパネル４と平行になるまで祈り返すことの
できるように、上下面に溝部１２Ａ、１２Ｂを一体に形
成したものである。

各フランジ部片５Ａ〜５Ｃの中央にはビス孔１３がそれ
ぞれ形成され、これらビス孔１３はフランジ部片５　Ｂ
、５　Ｃを折り返して重ね合わせたときに、ぴったりと
一致するように位置ぎめされている。

フロアパネル４にはフェルト１５とその上部にカーペッ
ト１６が敷設されている。フェルト１５の厚さはフィニ
ッシャ２Ｂとフロアパネル４との隙間を考慮にいれてき
めておく。

従って、サイドフィニッシャ２Ｂを固定する際に、フロ
アパネル４との隙間αがフランジ部５の厚みもよりも小
さいときは、フランジ部片５Ａ〜５Ｃはそのままとして
基端７ランジ部片５Ａをビス１４によりフロアパネル４
に固定する。

これに対して、上記隙間ａがフランジ部５の厚みｔより
大きいときは、例えば（ｔ≦α≦２し）のときは、第２
図のように、フランジ部片５Ａと７うンノ部片５Ｂとの
間で折り返して重ね合わせ、さらに（２ｔ≦α≦３ｔ）
のときは、第３図のように、２つのフランジ部片５Ｂと
５Ｃを互いに反対方向に折り返して重ね合わせることに
より、高さ調整を行うことができる。

このようにして、車体と部品（フィニッシャ２Ｂ）との
開で寸法誤差を生じた場合でも、これらを吸収して的確
かつ堅牢にフィニッシャ２Ｂの下部を固定することがで
きる。

なお、フランジ部５の折り返しにより厚さが変化しても
、カーペット１６を乗り上げるようにすることにより、
外観が悪化することはない。

上記実施例では、ヒンジ部ｉｏ、ｉｉを２個所としたが
、必要に応じて増減しうろことはあきらかである。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、車体とフィニッシャとの
間の寸法誤差を吸収して、フィニッシャの下部をフロア
パネルに対して常に的確かつ堅牢に固定支持することが
できる。

しかもこの場合、フィニッシャには無理な応力が一切作
用せず、またフィニッシャに外力が働いても簡単に変形
することもない。

さらに組み立で作業における作業性がとくに悪化するこ
ともなく、何よりも構造が簡単であってコスト的にも実
用上の価値が大きいという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部断面図、第２図、第３図
はそれぞれ取付状態を示す断面説明図、第４図は従来例
の車室内方からの斜視説明図、第５図、第６図はそれぞ
れ第４図のＡ部における異なった取付例の断面図である
。 １・・・サイドパネル、２・・・フィニッシャ、４・・
・フロアパネル、５・・・フランジ部、５　Ａ−５Ｃ−
フランジ部片、ｉ、ｏ、１ｉ・・・ヒンジ部、１２Ａ、
１２Ｂ・・・溝部、１３・・・ビス孔。 特許出願人　　　　日産自動車株式会社］ニー　： 代理人　弁理士　　後　藤　政　喜□　・。 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体にフィニッシャの上端を取り付け、このフィニッシ
   ャの下端をフロアパネルに固定する車両用内装材の固定
   構造において、フィニッシャの下端にフロアパネルと平
   行に折曲したフランジ部を形成するとともに、このフラ
   ンジ部にその途中をフロアパネルと平行になるまで折り
   返しうるようなヒンジ部を少なくとも一個所形成したこ
   とを特徴とする車両用内装材の固定構造。