JPS6132984Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はロール状テープから巻き戻すことによ
つて貼り付け後摘み片が得られる好適な部分接着
テープが得られる、ロール状の接着テープに関す
るものである。

従来、テープ支持体の表面に、感圧接着層面を
部分的に有する部分接着テープは知られている
が、このテープは、テープ支持体面に感圧接着層
を部分的に形成するか、或いはテープ支持体面に
感圧接着層を全面に形成し、該層面に部分的に非
接着性物質層を塗設するなどして作られている。

しかしてこのように感圧接着層又は非接着性物
質層を部分的に形成したテープをロール状に捲回
すると、厚みが不均一であるために、経日で変形
などして、製品の外観を著しく低下させるという
欠点があつた。

本考案はかかる従来技術の情況に鑑み鋭意検討
の結果考案されたものであり、以下その具体例を
図面を用いて説明する。

第１図はテープの基本構造を、第２図はこれを
捲回したときの重層構造を夫々示している。

第１図において、１はポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ピニリデン、セロハンなどのフイルム又はシー
トからなるテープ状支持体、２は該支持体１の一
方の表面に部分的に塗設などして形成した支持体
１へ接着する厚さ0.5〜10μｍの物質層（例えば
硬化成分を含むインキなどで構成される。）、３は
該支持体１の前記物質層２の間に隣接させて形成
した支持体１へ接着しにくい厚さ0.5〜10μｍの
物質層（例えばインキ、塗料などで構成され
る。）、４は該物質層２及び３の表面に形成した厚
さ10〜300μｍの感圧接着層（例えばゴム及び／
又は合成樹脂を主体とする常温で感圧接着性を有
する物質で構成される。）、５は支持体１の他方の
表面に形成した厚さ0.5〜10μｍの剥離処理層
（例えばポリビニル・Ｎ−オクタデシルカルバメ
ート、炭素数が14個以上のポリアクリル酸エステ
ル系共重合物、シリコーン系樹脂などで構成され
る。）である。

しかしてこのように構成されたテープ基体は、
第２図に図示する如くロール状に捲回して重層し
た構成において、支持体１と物質層３との接着力
(A)、接着層３と感圧接着層４との接着力(B)及び感
圧接着層４と剥離処理層５との接着力(C)が、(A)＜
(B)＜(C)の関係を満足するように設計されているこ
とが必要である。

このように設計したロール状テープから巻き戻
すと、第３図の如く物質層３は接着層４′を介し
て処理層５に部分的に転着され、非転着部分側に
部分接着構造が構成される。

本考案の接着テープは以上のように構成されて
いるから、巻き戻し前は均一な厚みを有し、経日
における変形がなく、巻き戻しすることによつて
良好な部分接着テープが得られるという特徴を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の接着テープの基本構造の部分
拡大断面図、第２図は第１図のテープをロール状
に捲回したときの重層構造の部分拡大断面、第３
図は第２図の捲回接着テープを巻き戻した状態を
示す部分接着テープの部分拡大断面図である。 １……テープ支持体、２……接着する物質層、
３……接着しにくい物質層、４……感圧接着層、
５……剥離処理層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープ支持体の一方の表面に、該支持体面に接
   着する物質層と接着しにくい物質層とが交互に隣
   接されて形成されていると共にこれらの上に感圧
   接着層が形成され、他方の表面に剥離処理層が形
   成されて該接着層を内側にしてロール状に捲回さ
   れており、且つ前記支持体と接着しにくい物質層
   との接着力(A)、接着しにくい物質層と感圧接着層
   との接着力(B)及び感圧接着層と剥離処理層との接
   着力(C)が(A)＜(B)＜(C)の関係を満足するように構成
   されている接着テープ。