JP2925958B2 - 貼着シート及びその製造方法 - Google Patents

貼着シート及びその製造方法

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JP2925958B2 JP28378294A JP28378294A JP2925958B2 JP 2925958 B2 JP2925958 B2 JP 2925958B2 JP 28378294 A JP28378294 A JP 28378294A JP 28378294 A JP28378294 A JP 28378294A JP 2925958 B2 JP2925958 B2 JP 2925958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁に貼着される壁紙等
の貼着シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、貼着シートとしての壁紙
は、表面シート層の裏面に積層塗布された接着層を介し
て壁に貼着される。しかしながら、壁に壁紙を貼着した
際に、表面シート層にシワが発生し、壁紙の外観を損ね
るという問題があった。この問題は、壁紙を貼着する
際、接着層と壁との間に形成される空間に入り込んだ空
気により発生する。
【0003】この問題を解消するための貼着シートとし
ては、実開平6−20043号公報に記載の貼着シート
を挙げることができる。この公報に記載の貼着シートで
は、接着層の壁と接触する側の面に多数の凸部を形成し
ている。貼着シートの貼着時には、凸部を除く接着層の
部位、すなわち凹部と壁との間に隙間が形成され、この
隙間から一旦入り込んだ空気が抜けるため、表面シート
層にシワが発生するのが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の接着
層の凸部は、貼着シート未使用時に接着層と積層する剥
離紙に形成された凹部側の面に接着剤を塗布し、その剥
離紙を粘着層に積層して乾燥することで接着層が形成さ
れる。すなわち、凸部の形成は、剥離紙の凹部を形成す
るための工程、凹部への接着剤の塗布工程、接着剤の乾
燥工程が必要となる。このように、公報に記載の貼着シ
ートでは、接着層の凸部を形成するための工程が非常に
多く、製造コストが高いという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は製造が容易でかつ、シワ
の発生を防止可能な貼着シート及びその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、第1層と、同第1層に
積層され、接着力を有する第2層、及び第2層に対して
剥離可能な第3層を有する貼着シートにおいて、積層状
態にある前記各層のうち、第3層の表裏両面と第2層の
表裏両面及び第1層の第2層と対向する側の面に凸部を
設け、第1層の第2層と対向しない側の面には前記凸部
よりも小さな凸部を設けたことをその要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明では、第1層と、同
第1層に積層され、接着力を有する第2層、及び第2層
に対して剥離可能な第3層を有する貼着シートにおい
て、積層状態にある前記各層のうち、第3層の表裏両面
と第2層の表裏両面及び第1層の第2層と対向する側の
面に凸部を設け、第1層の第2層と対向しない側の面を
フラットな状態にしたことをその要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明では、第1層と、同
第1層に積層され、接着力を有する第2層、及び第2層
に対して剥離可能な第3層を有する貼着シートの製造方
法において、前記各層を積層した状態で前記第3層の第
2層と対向しない側の面にエンボス加工を施して、少な
くとも前記第3層の表裏両面及び第2層の第3層と対向
する側の面に凸部を形成することをその要旨とする。
【0009】
【作用】請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、
貼着シートを壁等の被貼着体に貼着する際は、第2層か
ら第3層を剥し、第2層を露出させる。この状態で、被
貼着体に第2層を貼着する。このとき、被貼着体と接触
する第2層の面は凸部が形成れていることから、この
凸部を除く第2層の面と被貼着体との間に空気抜きのた
めの隙間が形成される。そして、この隙間より、第2層
と被貼着体との間に入り込んだ空気が外部に抜け出る。
【0010】請求項に記載の発明によれば、前記凸部
は、貼着シートを構成する各層が積層された状態で、エ
ンボス加工により形成される。すなわち、エンボス加工
の1工程のみで少なくとも前記第3層の表裏両面及び第
2層の第3層と対向する側の面に凸部を形成することが
できる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明を壁紙に具体化した一実施例を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、壁紙とし
ての貼着シート1は第1層としての表面シート層2、同
表面シート層に積層された第2層としての接着層3、
同接着層3に剥離可能に積層された第3層としての剥離
層4から構成されている。前記表面シート層2は塩化ビ
ニールや紙等から形成され、その厚さは約0.1〜3m
mである。接着層3はアクリル系の接着剤から形成さ
れ、その厚さは表面シート層2の重量に対応して変化す
る。剥離層4はクラフト紙にポリエチレンを積層し、そ
の表面にシリコンを膜したものから形成され、その厚
さは0.1〜1mmである。前記各層2〜4には多数の
凸部2a〜4aが形成されている。
【0013】貼着シート1を被貼着体である壁Wに貼着
する際は、まず、剥離層4を剥がして接着層3を外部に
露出する。次に壁Wの所定部位に接着層3を対向させ、
接着層3を壁Wに貼着する(図2参照)。このとき、接
着層3と壁Wとの間に入り込んだ空気は、接着層3の凸
部3aと壁Wとの間に形成された隙間Sから逃がされ
る。これにより、表面シート層3にシワが発生するのを
防止でき、壁紙の外観を損なうことがない。
【0014】次に、前記貼着シート1の製造方法につい
て説明する。まず、図4に示すように、供給ロールR1
と巻取りロールR2との間にはエンボス加工機11が配
置されている。前記巻取りロールR2は図示しない駆動
機構により同図において時計方向に積極回転する。エン
ボス加工機11は上下一対のローラ11a,11bより
形成されている。同図から明らかなように、両ローラ1
1a,11bの外周にはエンボス加工機11で接着層3
に凸部3aを形成するギア状の突起Tが剥離層4側とな
るローラ11bにのみ形成されている。前記供給ロール
R1と巻取りロールR2とには、前記エンボス加工機1
1のローラ11a,11b間を通過する貼着シート1
が巻回されている。供給ロールR1には未だ凸部2a〜
4aが形成されていない図3に示す平面状の貼着シート
1が巻回されている。一方、巻取りロールR2には供給
ロールR1から延びる貼着シート1が巻回されている。
この巻取りロールR2に巻回されている貼着シート1に
は凸部2a〜4aが形成されている(但し、先端側の貼
着シート1については凸部2a〜4aは形成されていな
)。また、前記エンボス加工機11の両ロール11
a,11bにおいて前記凸部2a〜4aを形成するため
の突起Tは剥離層4側のロール11bの外周にのみ形成
されており、前記各層2,3,4のうち表面シート層2
に形成される凸部2aについては、図1,2に示す場合
よりも、実際上は小さなものとなることから、エンボス
加工による表面シート層2の外観を損なうのが防止され
る。
【0015】前記巻取りロールR2が積極回転される
と、それに伴い巻取りロールR2には供給ロールR1か
ら繰り出される貼着シート1が巻き取られる。この貼着
シート1の巻取り及び繰り出し動作に連動してエンボス
加工機11の両ローラ11a,11bが強制回転され
る。このローラ11a,11b間を貼着シート1が通過
することにより平面状の貼着シート1に凸部2a〜4a
が形成される。そして、凸部2a〜4aが形成された
後、その貼着シート1が巻取りロールR2に巻き取られ
る。
【0016】上記のように、本実施例によれば、平面状
の貼着シート1にエンボス加工を施して接着層3に凸部
3aを形成した。すなわち、本実施例では貼着シート1
の接着層3に凸部3aを形成するための工程は1工程だ
けでよい。これにより、本実施例では大幅な製造コスト
の低減を図ることができる。
【0017】
【0018】なお、本発明は次のように構成することも
できる。 (1) 表面シート層2の厚みが比較的大きい場合には、
に示すように、表面シート層2の表面には凸部2a
が形成されず、表面シート層2をフラットな状態で保持
できる。
【0019】(2)前記凸部2a〜4aの形成をローラ
11a,11bを使用せずに、プレスにより圧力を加え
て形成するようにしてもよい。 (3)上記実施例では貼着シートを、表面シート層2、
接着層3、剥離層4の3層から構成したが、表面シート
層2の表面に、さらなる層が積層された4層以上の貼着
シートで具体化してもよい。また、表面シート層2の表
面側をコーティングして、表面シート層2の表面をフラ
ットな面としてもよい。
【0020】(4)上記実施例では、第1層としての表
面シート層2は第2層としての接着層3から剥離不能で
あったが、第1層を接着層3から剥離可能な剥離層とし
て具体化してもよい。この場合、第1層としての剥離層
と、第3層としての剥離層4とを異なる外観(異なる色
や異なる模様等)とする。このように構成した場合に
は、1枚の貼着シートにより2種類の外観を有する貼着
シートとすることが可能となる。また、この構成とした
場合には、両剥離層を剥がして両面テープとして使用す
ることもできる。
【0021】(5)本発明を壁紙以外のもので具体化す
ること。 以上の各実施例によって把握される請求項以外の技術的
思想について、その効果とともに以下に記載する。
【0022】(1)請求項1に記載の貼着シートにおい
て、前記第1層又は第3層にさらなる層が積層されてい
る貼着シート。この構成としても請求項1に記載の貼着
シートと同様の効果が得られる。
【0023】(2)請求項1に記載の貼着シートにおい
て、前記第1層及び第3層は第2層に対して剥離可能で
ある貼着シート。この構成によれば、請求項1に記載の
貼着シートの効果に加え、第3層を剥離した際には第1
層を表面側に露出させることができる。また、第1層を
剥離した際には第3層側を表面側に露出させることがで
きる。このように、1枚の貼着シートで、2種類の層を
表面側に露出させることができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、接着層に凸部を形成したことにより、接着層と被
貼着体との間に入り込んだ空気を外部に抜け出させるこ
とができる。その結果、表面シート層にシワが発生する
のを防止できる。さらに、請求項1に記載の発明では、
エンボス加工による表面シート層の外観を損なうのを防
止でき、請求項2に記載の発明では、表面シート層をフ
ラットな状態で保持できる。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、エンボス
加工の1工程のみで接着層に凸部を形成することができ
るので、請求項1又は請求項2に記載された発明に係る
貼着シートの製造において、大幅に製造コストの低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例の貼着シートの
部分断面図。
【図2】 壁に貼着シートを貼着した状態の部分断面
図。
【図3】 エンボス加工を施す前の貼着シートの部分断
面図。
【図4】 貼着シートに凸部を形成する際の製造工程を
示す模式図。
【図5】 別例の貼着シートの部分断面図。
【符号の説明】
1…貼着シート、2…第1層としての表面シート層、3
…第2層としての接着層、3a…接着層の凸部、4…第
3層としての剥離層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層と、同第1層に積層され、接着力
    を有する第2層、及び第2層に対して剥離可能な第3層
    を有する貼着シートにおいて、積層状態にある前記各層のうち、第3層の表裏両面と第
    2層の表裏両面及び第1層の第2層と対向する側の面に
    凸部を設け、第1層の第2層と対向しない側の面には前
    記凸部よりも小さな凸部を設けた 貼着シート。
  2. 【請求項2】 第1層と、同第1層に積層され、接着力
    を有する第2層、及び第2層に対して剥離可能な第3層
    を有する貼着シートにおいて、積層状態にある前記各層のうち、第3層の表裏両面と第
    2層の表裏両面及び第1層の第2層と対向する側の面に
    凸部を設け、第1層の第2層と対向しない側の面をフラ
    ットな状態にした 貼着シート
  3. 【請求項3】 第1層と、同第1層に積層され、接着力
    を有する第2層、及び第2層に対して剥離可能な第3層
    を有する貼着シートの製造方法において、 前記各層を積層した状態で前記第3層の第2層と対向し
    ない側の面にエンボス加工を施して、少なくとも前記第
    3層の表裏両面及び第2層の第3層と対向する側の面に
    凸部を形成する 貼着シートの製造方法。
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