JPS6131736A - 弾性支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特に自動車のエンジンマウントに使用して有
用な弾性支持装置に関するものである。

〈従来の技術〉 液体封入ブツシュ型マウントは、一方の支持部材に連結
される剛性の内筒部材と、その内筒部材の半径方向外方
に位置し、他方−の部材に連結される外筒とが、弾性体
を介して一体化され、その外側表面に複数の別個の凹所
を有し、前記外筒部材の内壁と前記凹みによって画成さ
れる個別の液室を形成するようになされた円環状の弾性
体と、前記液室に封入された液体と、液室を連結する連
通路よりなる弾性支持装置である。

第５図に示すように、内筒（２１）と外筒（２２）の軸
方向両端部には、液室（２３）　（２３）の一部を形成
する円環状の弾性体（２４）　（２４）が配されている
。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このため、一方の液室が圧縮され、他方の液室が膨張す
るような変形を内外筒間に与えて、内部の流体が所定の
連通路（２５）を流れることによって、所定の減衰効果
を得ようとした場合、前記円環状の弾性体（２４）　（
２４）は圧縮−引張りの変形を受けることになり、充分
な柔らかさが得られなかった。

また、円環状弾性体の厚みを薄くしすぎた場合、液室の
変形によって液室容量の変化が微小で、内部の流体の移
動が充分行なわれなくなり、大きな減衰効果が得られな
いという問題点があった。したがって、このような液体
封入ブツシュ型マウントは柔軟性と大きな減衰作用とを
要求される自動車等のエンジンマウントには使用されて
いないのが現状である。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記液体封入ブツシュ型マウントの主として荷
重を受持つ主弾性体を剛性内筒からほぼＸ方向に配し、
上下空間部に液室を配置した従来にない構造として、エ
ンジンマウントに必要な剛性と大きな減衰作用を満足さ
せることができたのである。

すなわち、剛性内筒（１）から剛性中間筒（２）に向っ
てほぼＸ方向に主弾性体（５）が配置されており、前記
主弾性体（５）のＹ方向２箇所の空間部にある剛性中間
筒（２）の窓部を囲むように弾性体壁で形成された２箇
所の凹所と前記剛性中間筒（２）の外周部分に弾性体の
シール層（１２）を介し配された剛性外筒（３）の内壁
とによって形成された第１液室（８）と第２液室（９）
とを有しており、これら両液室は連通路（１０）によっ
て連通され、前記主弾性体（５）のＹ方向一部と少なく
とも片側の前記液室の弾性体壁の一部とが補助弾性体（
１１）によって連結された構造としたのである。

連通路（１０）は具体的には内側外筒の外周弾性体シー
ル層（１２）の溝（１３）と外側外筒内壁面とで形成さ
れるか、又は、内筒の外周面に設けられた剛性リング（
１４）内の溝（１５）と、Ｙ方向の補助弾性体（１１）
とＹ方向２個の液室（８）　（９）の弾性体壁（７）　
（７）とを貫通する穴（１６）とで連通されることがで
きる。

〈作用〉 上記のような構造であると、内情部材をＹ−Ｙ方向に移
動させるような変形を与えた場合の剛性は、主に主弾性
体部のせん断による剛性によって決まり、さらに、内筒
部材のＹ−Ｙ方向の変形が補助弾性体を介して効果的に
液室に伝達されるので、低い剛性で、かつ、充分な減衰
効果を得ることが可能となった。

〈実施例〉 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図及び第２図は第１実施例を示しており。

第１図は正面図であり、第２図は第１図の中央縦断面図
である。第３図及び第４図は第２実施例を示しており、
第３図は正面図であり、第４図は第３図の中央縦断面図
である。

持装置は、剛性の内情（１）とその剛性内筒の半径方向
外方に位置した剛性中間筒（２）とが弾性体（４）を介
して一体化され、更に、剛性中間筒（２）の外周に弾性
体シール層（１２）を介して配置された剛性外筒（３）
を有している。弾性体（４）は以下に示すように、主弾
性体（５）と弾性体壁（７）および補助弾性体（１１）
等の部分からなるものである。剛性内筒（１）と剛性中
間筒（２）とは、剛性内筒（１）から剛性中間筒（２）
に向ってほぼＸ方向に配されたアーチ型の主弾性体（５
）により、剛性内筒（１）がＹ方向に２個所の窓部（６
）　（６）を有する剛性中間筒（２）と一体化されてい
る。そして、上記窓部（６）を囲むように形成された弾
性体壁（７）と剛性外筒（３）の内面とによって作られ
た主弾性体（５）のＹ方向２側所の凹所が第１液室（８
）と第２液室（９）となり、かつ、両液室が連通路（１
０）により連通されているのである。

加えて、前記主弾性体（５）は、そのＹ方向にある第１
液室（８）と第２液室（９）の各弾性体壁（７）との間
で補助弾性体（１１）により部分的に連結された構五鴫
−にス　謔曲膳敏汰ｔ１１）け慎１園〜慎４図に示した
ように、Ｙ方向に上下２個所設けているが。

第１，２図の例の場合は、上下いずれか一方を省いてよ
り柔らかくすることもできる。

連通路（１０）は第１図〜第２図に示した第１実施例に
おいては、剛性中間筒（２）の外周の弾性体シール層（
１２）の溝（１３）と剛性外筒（３）の内壁面とで形成
されている。連通路（１０）の他の例としては、第３図
及び第４図に示したように、剛性内筒（２）の外周面に
設けられた剛性内挿部材（１４）内の溝（１５）と、Ｙ
方向の補助弾性体（１１）　（１１）とＹ方向２個の液
室（８）（９）の弾性体壁（７）　（７）とを貫通する
穴（１６）（１，６）とで連通した構造でもよい。剛性
内挿部材（１４）は更にストッパ部材としての役目もす
る。

このストッパの役目のみを求める場合は、上記溝（１５
）を形成する必要はなく、第１図の主弾性体（５）に内
挿するだけで、第１図の弾性支持装置の特性を変えるこ
とができる。

以上のような構造の弾性支持装置は剛性内筒。

弾性体、剛性中間筒及び弾性体シール層、そして、必要
により剛性内挿部材を一体成形したものを封入すべき液
体の入った槽中で剛性外筒に嵌め込み、その後剛性外筒
周縁を内側へカーリングすることによって、容易に製造
することができる。

特に、自動車のエンジンマウントに利用して有効である
が、取付は方向は使用目的によって、Ｙ方向から傾斜し
て組付けることも自由である。

〈発明の効果〉 近年、自動車のエンジンのＦＦ化に伴ない、それに供さ
れるエンジンマウントも低い剛性の支持部材で支持して
防振効果を高め、更に、アイドリング時の過大な振動を
抑えると共に、中低速時のバネ下共振によるシェークを
抑えるため、エンジンマウント自体に流体を封入して液
体による減衰効果を利用し、より良好なエンジンマウン
トの開発が進められている。本発明の弾性支持装置はこ
のような要望に応え得るものであって、いわゆる弾性ブ
ツシュタイプのエンジンマウントで、空間部を効果的に
利用し、従来の弾性ブツシュタイプでは得られなかった
低い剛性と、所定の周波数領域で大きな減衰とを同時に
得ることができたのである。更に、前記構成及び製造方
法から明らかなように、部品点数が少なく、簡単な構造
であるから、安定した上記特性の製品を安価に提供する
に至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は第１実施例を示しており、第１図は
正面図であり、第２図は第１図の中央縦断面図である。 第３図及び第４図は第２実施例を示しており、第３図は
正面図であり、第４図は第３図の中央縦断面図である。 第５図は従来品の一部破断側面図である。 （１）剛性内筒　　　　　（２）剛性中間筒（３）剛性
外筒　　　　　（４）弾性体（５）主弾性体　　　　　
（６）窓部 （７）弾性叶　　　　　（８）第１液室（９）第２液室
　　　　　（１０）連通路（１１）補助弾性体　　　（
１２）弾性体シール層（１４）剛性内挿部材 以上 第１０ 第２既

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　剛性内筒（１）から剛性中間筒（２）に向ってほぼ
   Ｘ方向に主弾性体（５）が配置されており、前記主弾性
   体（５）のＹ方向２箇所の空間部に剛性中間筒（２）の
   窓部を囲むように弾性体壁で形成された２箇所の凹所と
   前記剛性中間筒（２）の外周部分にある弾性体のシール
   層（１２）を介し配された剛性外筒（３）の内壁とによ
   って形成された第１液室（８）と第２液室（９）とを有
   しており、これら両液室は連通路（１０）によって連通
   され、前記主弾性体（５）のＹ方向一部と少なくとも片
   側の前記液室の弾性体壁の一部とが補助弾性体（１１）
   によって連結されてなることを特徴とする弾性支持装置
   。 ２　連通路（１０）は剛性中間筒（２）の外周弾性体シ
   ール層（１２）の溝（１３）と剛性外筒（３）の内壁面
   とで形成されてなる特許請求の範囲第１項記載の弾性支
   持装置。 ３　連通路（１０）は内筒外周面に設けられた剛性リン
   グ（１４）内の溝（１５）と、Ｙ方向の補助弾性体（１
   １）とＹ方向２個の液室（８）（９）の弾性体壁（７）
   （７）とを貫通する穴（１６）とで連通されてなる特許
   請求の範囲第１項記載の弾性支持装置。