JPH0320138A - 流体封入式筒型マウント装置 - Google Patents

流体封入式筒型マウント装置

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JPH0320138A
JPH0320138A JP1153255A JP15325589A JPH0320138A JP H0320138 A JPH0320138 A JP H0320138A JP 1153255 A JP1153255 A JP 1153255A JP 15325589 A JP15325589 A JP 15325589A JP H0320138 A JPH0320138 A JP H0320138A
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fluid chamber
fittings
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Takanobu Minamino
高伸 南野
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Toyota Motor Corp
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/1436Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially with free- or virtually free-floating members

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、内部に封入された流体の流動作用に基づいて
所定の防振効果を得るようにした流体封入弐筒型マウン
ト装置に係り、特に軸直角方向のマウント要求特性を満
足せしめつつ、軸方向の入力振動に対して、流体の流動
作用に基づく防振効果が有効に発揮され得るご構造が簡
単で製作性に優れた流体封入式筒型マウント装置に関す
るものである。
(背景技術) 従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、
それらを連結する防振連結体の一種として、実公昭4 
8−3 1 0号公報や米国特許第1063863号明
細書等に示されている如く、互いに径方向に所定距離を
隔てて配された内筒金具と外筒金臭との間に、ゴム弾性
体を介装して、それら内外筒金具を弾性的に連結せしめ
てなる構造を有し、軸方向および軸直角方向に入力され
る振動に対して、それぞれ所定の防振効果を奏し得る筒
型マウント装置が知られている. ところで、このような筒型マウント装置にあっては、軸
方向および軸直角方向に入力される振動に対し、それぞ
れ、振動入力方向に応じて相異なる防振特性が要求され
る場合がある.例えば、自動車におけるサスペンション
・メンバのボデー本体に対する取付部位に介装されるボ
デーマウントにあっては、車両上下方向となる軸方向に
おいて、ロードノイズ等を低減して車両乗り心地を向上
させるために充分に柔らかい動ばね特性が要求される一
方、軸直角方向では、車両左右方向となるー径方向にお
いて、車両の姿勢変化を抑えて操縦安定性を向上させる
ために高剛性な特性が、また車両前後方向となる一径方
向において、ハーシュネス等を低減して車両乗り心地を
向上させるために低剛性な特性が、それぞれ要求される
こととなる。
そこで、このような要求特性を満足させるために、例え
ば、本願出願人が、先に、特開昭60−245849号
公報において明らかにした、流体封入式の防振組立体(
マウント装置)を適用することが考えられる.即ち、か
かる防振組立体にあっては、ゴム弾性体にて連結された
内外筒金具間において、仕切壁を挟んだ軸方向両側に形
成された一対の流体室間での、オリフィス通路を通じて
の流体の流動(共振作用)に基づき、軸方向の入力振動
に対する低動ばね化が図られ得る一方、軸直角方向にお
いては、内外筒金具を連結するゴム弾性体の肉厚を、内
筒金具を挟んで径方向一方向に対向する部位において厚
肉化せしめることによって、かかる軸直角方向における
高剛性な特性が、またそれに直交する径方向において薄
肉化せしめることによって、かかる軸直角方向における
低剛性な特性が、それぞれ実現され得ることとなるので
ある。
しかしながら、かかる先願に開示された構造のマウント
装置にあっては、内筒金具と外筒金具との間において、
それら両金具を軸方向両端部にてそれぞれ連結して、か
かる゛内外筒金具間に密閉された流体室を形成する第一
及び第二の弾性体と、それら両金具を軸方向中央部にて
連結して、かかる流体室を軸方向両側に仕切る仕切壁と
しての第三の弾性体とを、それぞれ形或する必要がある
ことに加え、該仕切壁を挟んで位置する流体室間を相互
に連通するオリフィス通路を形成する必要があるために
、その構造が極めて複雑であったのであり、それ故組立
作業上および製作コスト上において少なからぬ問題を内
在していたのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
互いに直交する軸直角方向においてそれぞれ要求される
高剛性なマウント特性と低剛性なマウント特性とを、共
に有効に満足せしめつつ、軸方向の入力振動に対して、
内部に封入された流体の共振作用に基づく低動ばね効果
が有効に発揮され得る、構造が簡単で製作性に優れた流
体封入式筒型マウント装置を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、(a)筒状部の軸方向一端側に、径方向外方に延び
るフランジ部を一体的に有する内筒金具と、(b)該内
筒金具における前記筒状部の径方向外方に所定距離を隔
てて配置せしめられる筒状部と、該筒状部の軸方向一端
側において径方向外方に延び、前記内筒金具に設けられ
た前記フランジ部に対して軸方向に所定距離を隔てて対
向位置せしめられるフランジ部とを一体的に有する外筒
金具と、(C)全体として筒形状を呈し、前記内筒金具
の筒状部と前記外筒金具の筒状部との間に介装されるこ
とによって、それらを弾性的に連結する第一のゴム弾性
体と、(d)前記内筒金具のフランジ部と前記外筒金具
のフランジ部との間に介装されて、それらを弾性的に連
結する環状の第二のゴム弾性体と、(e)それら第一の
ゴム弾性体と第二のゴム弾性体との間に位置して、前記
内外筒金具間を周方向に連続して形成された、内部に所
定の非圧縮性流体が封入されてなる環状の流体室と、(
f)該流体室内に収容配置せしめられて、該流体室内面
との間に、前記内外筒金具間への振動入力時に前記封入
流体の流動が生ぜしめられる所定間隙の振動作用部を形
成する作用部材と、(g)前記第一のゴム弾性体におけ
る、前記内筒金具を挟んで径方向の一方向に対向位置す
る部分が薄肉化されることによって形成された、それぞ
れ、前記内外筒金具間を軸方向に略平行に延び、その軸
方向一端側において前記内筒金具側に、軸方向他端側に
おいて前記外筒金具側に、それぞれ連結せしめられてな
る一対の薄肉ゴム壁部とを、有する流体封入式筒型マウ
ント装置を、その特徴とするものである. (実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の一実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明
することとする. 先ず、第1図及び第2図には、本発明を自動車用のボデ
ーマウントに対して適用したものの一具体例が示されて
いる.かかる図において、10は内筒金具であって、そ
の径方向号方には、外筒金具l2が、所定距離を隔てて
同心的に配されており、更に、それら内筒金具lOと外
筒金具12とは、実質的にそれら両金具lO、12間に
介装せしめられた第一のゴム弾性体14および第二のゴ
ム弾性体l6によって、一体的に且つ弾性的に連結せし
められている.そして、かかるボデーマウントにあって
は、第1図中の上下方向が車両上下方向となり、且つ第
2図中の上下方向および左右方向が、それぞれ車両前後
方向および左右方向となる状態で、内筒金具10が、そ
の内部に挿通される図示しないロンドを介して、サスペ
・ンション・メンバに取り付けられる一方、外筒金具l
2が、ボデー本体に設けられた図示しない取付孔内に圧
入固定されることによって、それらサスペンション・メ
ンバとボデー本体との間に介装せしめられることとなる
のである。
より具体的には、前記内筒金具10は、第3図及び第4
図に示されているように、軸方向中央部が厚肉部18と
された、段付の外周面形状を有する円筒形状をもって形
成されている。また、かかる内筒金具lOにおける軸方
向中央部の外側には、厚肉部18よりも僅かに長い軸方
向長さを有する金属スリーブ20が、所定距離を隔てて
同心的に配されている.そして、これら内筒金具10と
金属スリーブ20との間に、全体として略円筒形状を呈
する、前記第一のゴム弾性体14が介装せしめられてお
り、かかる第一のゴム弾性体l4の内周面上に内筒金具
lOが、外周面上に金属スリーブ20が、それぞれ加硫
接着されてなる第一の一体加硫威形品22として形成さ
れているのである。
また、かかる第一の一体加硫或形品22を構或する第一
のゴム弾性体l4にあっては、内筒金具10を挟んで径
方向一方向に対向位置する、それぞれ周方向略1/3周
の長さに亘る部分が薄肉化されており、それによって、
かかる径方向で対向位置する部位において、内筒金具1
0と金属スリーブ20との間を、軸方向に略平行に所定
長さで延び、且つその軸方向上端部において内筒金具l
O側に、軸方向下端部において金属スリーブ2o側に、
それぞれ加硫接着されてなる薄肉ゴム壁部24、24が
、形成せしめられている。
また一方、かかる第一のゴム弾性体l4において、上記
薄肉ゴム壁部24、24の対向方向に対して直交する径
方向一方向に、内筒金具1oを挟んで対向位置する厚肉
部26、26には、それぞれの径方向中央部に対して、
弾性変形を規制する規制板金具28が、埋設状態下に一
体加硫接着せしめられている。
すなわち、かかる第一のゴム弾性体14にあっては、内
筒金具10と金属スリーブ20との間に対して、薄肉ゴ
ム壁部24、24が対向する径方向に荷重が及ぼされた
際には、それらの薄肉ゴム壁部24、24における弾性
変形が、剪断変形として生ぜしめられることから、充分
に柔らかいばね剛性が発揮され得ることとなる一方、厚
肉部26、26が対向する径方向に荷重が及ぼされた際
には、規制板金具28による変形規制効果とも相俟って
、充分に硬いばね剛性が発揮され得るようになっている
のである。
一方、前記外筒金具12にあっては、第5図及び第6図
に示されているように、略大径円筒形状をもって形成さ
れており、その軸方向一端側には、径方向外方に広がる
外フランジ部30を一体的に有している。また、かかる
外筒金具12における、外フランジ部30が形或された
側の軸方向外方には、取付筒部34を中央部に備えた略
円環板形状を呈するフランジ金具32が、所定距離を隔
てて配されており、該フランジ金具32の外周縁部分が
、外筒金具l2の外フランジ部30に対して対向位置せ
しめられている。そして、これら外筒金具12の外フラ
ンジ部30とフランジ金具32との対向面間に、全体と
して略テーパ筒形状を呈する、前記第二のゴム弾性体1
6が介装せしめられており、かかる第二のゴム弾性体1
4の大径側端面に外筒金具12が、小径側端面にフラン
ジ金具32が、それぞれ加硫接着されてなる第二の一体
加硫威形品36として形成されているのである。
なお、かかる第二の一体加硫威形品36にあっては、外
筒金具12の内外周面上にまで、第二のゴム弾性体16
が一体的に回されており、それによって、外筒金具12
の内周面上にシールゴム層38が、外周面上に装着用ゴ
ム層40が、それぞれ一体的に加硫威形されている.ま
た、外筒金具12の外フランジ部30とフランジ金具3
2との外周縁部に位置する対向面上には、それぞれ所定
厚さの緩衝ゴム部42、43が、第二のゴム弾性体16
によって一体的に形成されている。
そして、このような構造とされた第二の一体加硫威形品
36にあっては、前記第一の一体加硫成形品22に対し
て軸方向に組み付けられ、第1図及び第2図に示されて
いるように、そのフランジ金具32の取付筒部34が前
記内筒金具lOの内孔44内に圧入されることによって
一体的に連結される一方、その外筒金具12が前記金属
スリーブ20に外挿、嵌着されると共に、該金属スリー
ブ20の軸方向端部にかしめ固定されることによって一
体的に連結せしめられている。
また、このような第一及び第二の一体加硫成形品22、
36の組付けによって、内筒金具10と外筒金具l2と
の間に、第一及び第二のゴム弾性体14、l6にて軸方
向両側が画威されてなる、周方向に連続した環状の密閉
室が形成されているのであり、さらにこの密閉室内に、
所定の非圧縮性流体が封入されていることによって、か
かる密閉室が流体室46とされているのである。
なお、かかる非圧縮性流体としては、水やアルキレング
リコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等
、ゴム弾性体が充分な耐蝕性を発揮し得るものであって
、且つ後述する流体の流動性が充分に確保され得るよう
に、1000cSt以下、好ましくは500cSt以下
、より好ましくは100cSt以下の動粘度を有するも
のが、好適に用いられることとなる。また、このような
流体の流体室46内への封入は、例えば、前記第一及び
第二の一体加硫成形品22、36の組付けを、所定の流
体中にて行なうこと等によって、有利に為され得ること
となる。
更にまた、このような流体室46内には、前述の如き第
一及び第二の一体加硫或形品22、36の組付けに際し
、その内部に可勲ブロック48が収容されることにより
、該流体室46中に配置せしめられている。この可動ブ
ロック4日は、第7図に示されているように、流体室4
6の内周面形状に略対応した、それよりも一回り小さい
円環形状をもって形成されており、そして、該流体室4
6内に、自由に移動可能な状態で収容配置されているの
である。
なお、かかる可動ブロック48の材質としては、容易に
変形しないもので、封入流体に対して充分な耐蝕性を有
するものであれば良く、例えば、金属や樹脂、或いは高
弾性ゴム等が何れも好適に用いられ得る。そして、特に
、本実施例では、かかる可動ブロック48として、合戒
樹脂材料にて形成されたものが用いられており、静置状
態下で、第1図に示されている如く、流体室48内にお
ける鉛直下方に沈下して位置せしめられることとなる. すなわち、このような構造とされたボデーマウントにあ
っては、第8図に示されている如く、その内外筒金具1
0S 12間において、第一のゴム弾性体14における
薄肉ゴム壁部24、24が対向位置する径方向(第2図
中、X方向)に入力される振動荷重に対しては、充分に
柔らかいばね剛性が、また第一のゴム弾性体14におけ
る厚肉部26、26が対向位置する径方向(第2図中、
Y方向)に入力される振動荷重に対しては、充分に硬い
ばね剛性が、何れも有効に発揮され得ることに加えて、
それら内外筒金具10、12間に軸方向(第1図中、Z
方向)の振動が入力せしめられた際には、流体室46が
変形されて、その内部に封入された流体に対して繰り返
し流動が生ぜしめられることとなり、そして、かかる流
体の流動に基づいて、第9図に示されているように、動
ばね定数が所定周波数域に亘って低下せしめられるとい
う、特徴ある効果が発現され得るのである.ところで、
このような軸方向振動に対する低動ばね効果が発揮され
る作用及び原理の詳細については、未だ明らかでない部
分が多いが、先ず、内外筒金具10,12間に軸方向振
動が入力された際には、第10図に示されているように
、流体室46内に生ぜしめられる流体の流動によって、
可動ブロック48が、該流体室46内に浮揚せしめられ
、それによって該可動ブロック48の周囲において、流
体室46内面との間に流体が存在せしめられることとな
り、ここに振動作用部としての流体作用領域が形成され
るものと考えられる.すると、振動入力による第一及び
第二のゴム弾性体14、16の弾性変形は、かかる流体
作用領域内に流体流動を生せしめることとなり、そして
、この流体の共振作用に基づいて、上述の如き、低動ば
ね効果が発揮され得るものと推測されるのである。
そして、このような低動ばね効果が発揮される周波数域
は、第一及び第二のゴム弾性体14、16のばね定数や
可動ブロック48の重量、或いは封入流体の粘度等に応
じて、流体作用領域の厚さやその大きさ(広さ)等を調
節することによって、適宜チューニングすることが可能
であることが、本発明者によって確認されている。
また、そこにおいて、上述の如き流体の共振作用による
低動ばね効果は、流体室46内の内圧変動に伴う流体の
流動に基づくものであるところ、かかるボデーマウント
を所定径方向で低ばね剛性とすべく、前記第一のゴム弾
性体l4に設けられた薄肉ゴム壁部24、24の弾性変
形による、該流体室46内の内圧吸収に起因する低動ば
ね効果の阻害が懸念されることとなるが、かかる薄肉ゴ
ム壁部24は、前述の如く、内外筒金具lO、12間を
略平行に延びる形態をもって形成されており、それら内
外筒金具lO、12の所定径方向への相対的変位時に剪
断変形が生ぜしめられるようになっていることから、ボ
デーマウントにおける所定径方向の低ばね剛性を充分に
満足せしめつつ、かかる薄肉ゴム壁部24の肉厚を有利
に確保することができ、それによって上記薄肉ゴム壁部
24の弾性変形による軸方向振動に対する低動ばね効果
の阻害が、可及的に抑えられ得るのである。
そして、それ故、前述の如き、軸方向に延びる形状の薄
肉ゴム壁部24、24を備えた第一のゴム弾性体14を
採用することによって、ボデーマウントにおける、それ
ら薄肉ゴム壁部24、24が対向位置する径方向での低
ばね剛性と、軸方向での流体の共振作用に基づく低動ば
ね特性とが、共に高次に達威され得ることとなるのであ
る。
因みに、かかる薄肉ゴム壁部24、24が、径方向に広
がる円環板形状をもって形成されてなる第一のゴム弾性
体l4を備えたボデーマウントについて、軸方向の入力
振動に対する動ばね特性を測定した結果を、前記第9図
中に、比較例として併せ示すこととする。即ち、かかる
測定結果から、そのような円環板形状の薄肉ゴム壁部に
あっては、流体室46内の内圧変動を、その弾性変形に
よって吸収してしまうために、流体作用領域内での流体
の流動が有効に生ぜしめられず、目的とする軸方向の人
力振動に対する低動ばね効果が、殆ど発揮されていない
ことが明らかであり、また、このことから、前述の如き
、軸方向に延びる形状の薄肉ゴム壁部24を採用したこ
とによる、顕著な効果が理解されるべきである. 従って、上述の如き構造とされたボデーマウントを採用
し、その軸方向(第1図中の上下方向)が車両上下方向
に、また薄肉ゴム壁部24、24が対向する径方向(第
2図中の上下方向)が車両前後方向に、更に厚肉部26
、26が対向する径方向(第2図中の左右方向)が車両
左右方向に、それぞれ略一致する状態で、サスペンシッ
ン・メンバとボデー本体との間に介装せしめることによ
って、車両前後方向における柔らかいばね剛性と車両左
右方向における硬いばね剛性とが、何れも有効に実現さ
れ得ると共に、車両上下方向における低動ばね特性が極
めて効果的に達戒され得ることとなるのである. そして、それ故、かかるボデーマウントを採用すること
によって、ハーシュネス等の振動やロードノイズ等の騒
音が有効に低減され得ると共に、車両の良好なる操縦安
定性が有利に確保され得て、優れた車両の乗り心地が実
現され得ることとなるのである. また、特に、かかるボデーマウントにあっては、内外筒
金具lO、12間に形成された流体室46内において、
それを二つの液室に仕切る弾性仕切壁や、かかる二つの
液室を相互に連通ずるオリフィス通路を、何れも設ける
必要がなく、かかる流体室46内に可動ブロック48を
収容配置するだけでよいことから、構造が極めて簡略で
あり、それ故、上述の如き優れた防振特性を備えたボデ
ーマウントが、良好なる製作性をもって且つ安価に提供
され得るといった大きな利点を有しているのである。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、これは
文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例にの
み限定して解釈されるものではない。
例えば、前記実施例においては、内筒金具10に対して
、フランジ金具32が別体構造とされていたが、かかる
内筒金具10に対してフランジ部を一体的に形成するこ
とも、勿論可能である.また、前記実施例における可動
ブロック48を、発泡体や中空構造と為すことによって
、封入流体よりも小さな比重をもって形成せしめ、流体
室46内に浮いた状態で配することも可能である.さら
に、流体室46内に収容配置される作用部材は、内筒金
具10側若しくは外筒金具12側に固定支持せしめるよ
うにしても良い。即ち、そのように作用部材を支持せし
めた場合でも、振動人力時に、該作用部材の周りに振動
作用部が形成されることとなり、そして、前記実施例と
同様に、かかる振動作用部の間隙や大きさ等を調節する
ことによって、所定周波数域の入力振動に対する低動ば
ね効果を有効に得ることができることが、本発明者によ
って確認されているのである。
また、そのような作用部材としては、前記実施例の如き
円環形状の他、流体室の形状に応じて、各種形状のもの
が採用され得るものであり、更には複数個の作用部材を
流体室内に配することも可能である. 更にまた、本発明に係るマウント装置にあっては、径方
向の振動入力時においても、振動作用部における流体の
流動が生ぜしめられることとなるところから、該振動作
用部の間隙や大きさ等を調節することにより、該振動作
用部を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、マ
ウント径方向の防振特性をも、チューニングすることが
可能である. 加えて、本発明は、例示の如きボデーマウントの他、自
動車用デフマウントやサスペンション・アッパサポート
、エンジンマウント、更にはその他の各種の機械装置に
おける防振支持体としても、適用可能であることは、勿
論である. その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識
に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様
において実施され得るものであり、またそのような実施
態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
(発明の効果) 上述の説明から明らかなように、本発明に従う流体封入
式筒型マウント装置にあっては、径方向一方向における
硬いばね剛性と、それに対して直交する他の径方向にお
ける柔らかいばね剛性とを、充分に確保しつつ、軸方向
の入力振動に対する低動ばね特性が、振動作用部内にお
ける流体の流動に基づいて、極めて効果的に達威され得
るのである。
また、かかる流体封入式筒型マウント装置にあっては、
流体の流動に基づく低動ばね効果を得るために、前記従
来例の如き、流体室内を二つの液室に仕切る仕切壁や、
それら両液室を連通ずるオリフィス通路等を特別に形或
する必要がなく、流体室内に作用ブロックを収容配置す
るだけで良いことから、目的とする防振支持特性を備え
たマウント装置が、簡単な構造をもって有利に提供され
得るといった、大きな利点を有しているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う構造とされた自動車用ボデーマ
ウントの一興体例を示す縦断面図であって、第2図にお
けるI−1断面に相当する図であり、第2図は、第1図
におけるパー■断面図である。また、第3図は、第1図
に示されているボデーマウントを構成する第一の一体加
硫或形品を示す縦断面図であって、第4図における■−
■断面に相当する図であり、第4図は、第3図における
IV−IV断面図である。更に、第5図は、第1図に示
されているボデーマウントを構威する第二の一体加硫成
形品を示す縦断面図であり、第6図は、第5図における
Vl−Vl断面図である.更にまた、第7図は、第1図
に示されているボデーマウントを構威する可動ブロック
を示す斜視図である.また、第8図は、第1図に示され
ている如き構造のボデーマウントについて、軸直角方向
の荷重一撓み特性を測定した結果を示すグラフであり、
第9図は、かかるボデーマウントについて、軸方向の防
振特性を測定した結果を示すグラフである。更にまた、
第lO図は、第1図に示されているボデーマウントにお
ける軸方向の振動入力状態を示す縦断面説明図である。 lO・内筒金具    12:外筒金具l4:第一のゴ
ム弾性体 16:第二のゴム弾性体 22:第一の一体加硫成形品 24:薄肉ゴム壁部  26:厚肉部 30・外フランジ部  32:フランジ金具36:第二
の一体加硫戒形品

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 筒状部の軸方向一端側に、径方向外方に延びるフランジ
    部を一体的に有する内筒金具と、 該内筒金具における前記筒状部の径方向外方に所定距離
    を隔てて配置せしめられる筒状部と、該筒状部の軸方向
    一端側において径方向外方に延び、前記内筒金具に設け
    られた前記フランジ部に対して軸方向に所定距離を隔て
    て対向位置せしめられるフランジ部とを一体的に有する
    外筒金具と、全体として筒形状を呈し、前記内筒金具の
    筒状部と前記外筒金具の筒状部との間に介装されること
    によって、それらを弾性的に連結する第一のゴム弾性体
    と、 前記内筒金具のフランジ部と前記外筒金具のフランジ部
    との間に介装されて、それらを弾性的に連結する環状の
    第二のゴム弾性体と、 それら第一のゴム弾性体と第二のゴム弾性体との間に位
    置して、前記内外筒金具間を周方向に連続して形成され
    た、内部に所定の非圧縮性流体が封入されてなる環状の
    流体室と、 該流体室内に収容配置せしめられて、該流体室内面との
    間に、前記内外筒金具間への振動入力時に前記封入流体
    の流動が生ぜしめられる所定間隙の振動作用部を形成す
    る作用部材と、 前記第一のゴム弾性体における、前記内筒金具を挟んで
    径方向の一方向に対向位置する部分が薄肉化されること
    によって形成された、それぞれ、前記内外筒金具間を軸
    方向に略平行に延び、その軸方向一端側において前記内
    筒金具側に、軸方向他端側において前記外筒金具側に、
    それぞれ連結せしめられてなる一対の薄肉ゴム壁部とを
    、有することを特徴とする流体封入式筒型マウント装置
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