JP4865637B2 - 筒型防振装置 - Google Patents

筒型防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4865637B2
JP4865637B2 JP2007133559A JP2007133559A JP4865637B2 JP 4865637 B2 JP4865637 B2 JP 4865637B2 JP 2007133559 A JP2007133559 A JP 2007133559A JP 2007133559 A JP2007133559 A JP 2007133559A JP 4865637 B2 JP4865637 B2 JP 4865637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
fitting
outer cylinder
boundary
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007133559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008286345A (ja
Inventor
哲也 宮原
努 小川
祐一 仲丸
雄二 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Yamashita Rubber Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Yamashita Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Yamashita Rubber Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007133559A priority Critical patent/JP4865637B2/ja
Priority to US12/122,068 priority patent/US8181945B2/en
Publication of JP2008286345A publication Critical patent/JP2008286345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4865637B2 publication Critical patent/JP4865637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/38Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
    • F16F1/387Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions

Description

この発明は自動車のサブフレームマウントに好適な筒型防振装置に関する。
内外筒を防振ゴムで連結した筒型防振装置として形成したサブフレームマウントは公知である。このサブフレームマウントは内外筒間を防振ゴムで連結した筒型防振装置であり、外筒の一部表面へ防振ゴム等よりなる大径部を形成し、この大径部をサブフレームの取付穴へ圧入するようになっている(一例として特許文献1参照)。
特開2004−211791
図11はサブフレームマウントをサブフレームに設けられた取付穴へ圧入して取付けるときの圧入荷重変化を示すグラフであり、縦軸に圧入荷重、横軸に圧入ストローク(圧入量)を示したものである。このグラフ中に示した従来のサブフレームマウントaは、軸方向一端にフランジb、他端にゴムシール部cを備え、中間の胴部に大径部dと小径部eを備える。
このサブフレームマウントaをゴムシール部cからサブフレームの取付穴へ圧入すると、まずゴムシール部cの変形による比較的圧入荷重の小さな変化が点P1〜P0の間で生じ、点P0で取付穴に大径部dが接触すると急激に圧入荷重が上昇して点P0〜P4間は急角度の直線になる。
このため、この急激な圧入荷重上昇により、ゴムシール部cが損傷したり、サブフレームの溶接部に割れが生じる等の悪影響を生じることがある。
そこで本願発明は、圧入荷重の急激な上昇を防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するため筒型防振装置に係る請求項1の発明は、内筒と外筒の間を防振ゴムで連結した筒型防振装置において、外筒の胴部側面に小径部と大径部を設け、
この小径部と大径部の境界部を、外筒の軸線方向に高さ変化させ、外筒を被取付部材に設けられた取付穴内へ圧入するとき、取付穴内周面と大径部との接触面積が次第に増加するよう変化させるとともに、
前記境界部は、略山形をなし、前記圧入時の先端側へ突出している頂部と、反対側へ略半分以上入り込んだ底部を備え、
前記圧入時の先端から前記頂部間の距離よりも前記圧入時の先端から前記底部間の距離が大きくなっており、
さらに、外筒(2)における前記底部(12b)から前記圧入時の先端(5)と反対側の端部間は、大径部(11)が全周に形成された部分を有していることを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項において、前記外筒の側面周方向に、前記境界部の頂部と底部を交互にそれぞれ一対づつ配置し、頂部同士及び底部同士をそれぞれ中心を挟んで対向させるとともに、
前記外筒の軸線に直角な直交2方向のうち、一方側に前記境界部の頂部を位置させ、他方側に前記境界部の底部を位置させたことを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項において、前記境界部の頂部近傍の前記防振ゴムに軸方向へ延びる空隙部が形成され、
前記底部近傍の前記防振ゴムは前記内外筒間を連結する中実の連結脚部となっていることを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項において、前記防振ゴムの軸方向一端部に軸方向へ突出するストッパが周方向へ複数設けられ、
これらのストッパは、前記空隙部と連結脚部に対応する位置に設けられ、
前記空隙部に対応するストッパが、連結脚部に対応するストッパよりも高く突出することを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1において、取付時先端側となる部分を外筒から突出する防振ゴムからなる嵌合先端部としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、外筒の軸方向にて外筒の境界部を高さ変化させ、被取付部材に設けられた取付穴内へ圧入するとき取付穴内周面と大径部との接触面積が次第に増加するよう変化させたので、圧入時の圧入荷重は圧入ストロークに応じて漸増するようになり、急激な上昇を防ぐことができ、圧入荷重の急上昇による悪影響を防止できる。
また、境界部を略山形にすることにより、圧入荷重の急上昇防止構造を容易に構成できる。
さらに、頂部は圧入初期から取付穴の内面へ接触するようになり、底部は圧入後もしばらくは取付穴の内面へ接触しないようになる。
請求項の発明によれば境界部の頂部と底部を交互にそれぞれ一対づつ対向配置し、外筒の軸線方向(以下、Zという)に直角な直交2方向(以下、X及びYという)のうち、例えばX方向に頂部を位置させ、Y方向に底部を位置させることにより、圧入荷重に方向性を与え、必要な方向(例えば、X方向)のみの圧入荷重を大きくすることができる。
請求項の発明によれば、境界部の頂部近傍の防振ゴムに軸方向へ延びる空隙部を形成し、底部近傍の防振ゴムには内外筒間を連結する中実の連結脚部を設けたので、圧入時における外筒の縮径に伴う防振ゴムのバネに対する影響を少なくすることができる。
請求項の発明によれば、防振ゴムは空隙部と連結脚部の形成により、例えばX方向のバネが弱く、Y方向のバネが強くなっているため、内筒に対してこじりが生じると、空隙部の設けられた側(この場合はX方向)はこじりに弱くなる。ところが、防振ゴムの軸方向一端部に軸方向へ突出するストッパを空隙部と連結脚部に対応して周方向へ複数設け、空隙部に対応するストッパの突出高さを、連結脚部に対応するストッパよりも高くしたので、バネの弱い側でも高いストッパにより強く突っ張ることができ、こじりに対するバネを連結脚部側と同程度になるようコントロールできる。
請求項の発明によれば、取付時先端側となる部分を外筒から突出する防振ゴムからなる嵌合先端部としたので、取付前までは嵌合先端部の防振ゴムを外筒により拘束されないフリー状態にすることができる。このため取付前に防振ゴムの成形ひずみを解放することができ、耐久性を向上させることができる。
以下、図面に基づいてサブフレームマウントに適用した一実施例を説明する。図1はサブフレームマウント1の斜視図、図2は上下反転した斜視図、図3は底面図、図4は正面図、図5は側面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図5の8−8線断面図、図9は図5の9−9線断面図、図10は図3の6−O−7線に沿う断面図である。
なお、本実施例において、サブフレームマウント1の上下、前後及び左右の各方向は車体取付状態を基準とするものとする。また直交3軸方向XYZを、それぞれ前後方向、左右方向及び上下方向に対応させるものとする。
これらの図において、サブフレームマウント1は金属製の外筒2と内筒3を備え、外筒2と内筒3の間を防振ゴム4にて連結している。防振ゴム4は防振主体をなす弾性体であり、適宜組成のゴムからなり、外筒2及び内筒3と加硫一体接着されるか、別体で成形後に接着一体化される等公知方法で形成されている。図1及び2は防振ゴム4のうち嵌合先端部5が見えている。6は軸方向に延びる空隙部としてのすぐり穴、図2の7は対向するすぐり穴の開口端部間をつないで形成される凹部である。
外筒2は円筒状の胴部側面に小径部10と大径部11及びこれらの境界に段差状をなして形成される境界部12、さらに胴部の軸方向一端部(下端部)に形成された外フランジ13を備える。14は外フランジ13に形成された切り欠き状の位置決め部であり、後述するサブフレームへの取付時に位置決めする。
図2及び図3に示すように、防振ゴム4の下端部(図示状態では上端)は、外フランジ13の上を被覆する被覆部9が一体に形成され、この被覆部9上にストッパ8A及び8Bが一体に突出形成されている。ストッパ8A及び8Bは90°間隔で4個設けられ、それぞれX又はY軸上に形成される。なおX方向のストッパを8A、Y方向のストッパを8Bとする。
図4に示すように、境界部12は中心の頂部12aへ向かって上方へ突出する略山形をなす。図5に示すように、小径部10はZ方向にて外筒2の軸方向長さの略半分以上下方まで入り込み、境界部12の部12bは直線状をなしている。境界部12の中間部は部12bから頂部12aに向かって曲線状に湾曲し、頂部12aを挟む周方向両側の稜線相当部間隔が上方に向かうにしたがって次第に幅狭になるよう変化している(図4参照)。図4における20はサブフレームマウント1の取付相手部材であるサブフレーム、21はその取付穴である。
図6に示すように、すぐり穴6は中心を挟んで前後に対向して一対で設けられ、防振ゴム4を下部から外筒2の上端部近傍まで形成される、下方へ開放された行き止まり状の穴をなす。すぐり穴6を設けることにより、防振ゴム4におけるX方向のバネは低くなっている。すぐり穴6の軸方向端部は拡大されて凹部7に接続している。シール部5aと頂部12a間の距離aは小さく、サブフレームマウント1の圧入初期から大径部11が取付穴21(図4)の内面へ接触するようになっている。
外筒2の上端部15は嵌合先端部5の内部へ埋設一体化されている。嵌合先端部5の外周には外方へ突出するシール部5aが設けられ、図4に示す被取付部材であるサブフレーム20の取付穴21へサブフレームマウント1を下方から圧入したとき、取付穴21の内面へ密着して防水する。シール部5aの外径は取付穴21の内径よりも大きくなっている。
図7に示すように、防振ゴム4の左右方向は、すぐり穴6が形成されず、外筒2と内筒3を連結する中実の連結脚部16をなしている。この連結脚部16により防振ゴム4のY方向におけるバネは高くなっている。すなわち、X方向とY方向ではバネの大きさが相違し、XY方向におけるバネ比を変化させていることになる。このバネ比はすぐり穴6や連結脚部16の大きさ等を変化させることにより自由にコントロールできる。シール部5aと底部12bの距離bが大きく(a<b)、左右方向ではサブフレームマウント1の圧入後もしばらくは大径部11が取付穴21の内面へ接触しないようになっている。
内筒3の上端部外周は、径方向外方へ張り出す肥大部17をなし、防振ゴム4の上端内周部の上へ乗り上げて一体化している。本実施例では防振ゴム4が外筒2と内筒3の間へ充填されてから加硫することにより形成されるので、この加硫時に防振ゴム4と外筒2及び内筒3が接着一体化される。但し防振ゴム4の形成方法は他の方法でもよいことは前述の通りである。
肥大部17近傍における嵌合先端部5の上端面には凹溝部5bが形成されている。この凹溝部5bはX方向断面及びY方向断面では幅が異なり、X方向断面の方が狭くなっている。またY方向断面では凹溝部5bの上部外方側が切り欠き状部5cをなして外方へ開放されている。凹溝部5bの外周側には上部ストッパ5dが上方へ突出して形成され、この上部ストッパ5dの一部を低くして切り欠き状部5cが形成される。
内筒3は有底筒状をなし、底部18には貫通穴19が形成されている。この貫通穴19には車体フレーム22から上方へ突出するボルト23が通される。ボルト23は内筒3の内側を上方へ貫通し、上部ストッパ5dの上に当接するプレート24を介してナット25で固定される。上部ストッパ5dを嵌合先端部5へ一体に設けることにより、従来、内筒3の上端部に取付けられていた別体の上ストッパ部材を省略できる。
なお防振ゴム4の下端部から下方へ突出するストッパ8A及び8Bの下端も車体フレーム22へ当接もしくは近接している。
小径部10と取付穴21の内面との間には、若干の間隙dが形成され、この間隙dにより圧入時に小径部10は取付穴21の内面と接触せず、圧入荷重を発生しないようになっている。大径部11は取付穴21の内面へ密接し、接触面積の大きさに応じた大きさの圧入荷重を発生する。外フランジ13は内筒3の下端面へ当接し、上下方向を位置決めする。
すぐり穴6は上下貫通せず、下方へ開放され、上端部6aは嵌合先端部5にて行き止まっている。嵌合先端部5は連結脚部16と連続する防振ゴム4の中実部であるが、外周には外筒2が設けられず、直接取付穴21の内面へ当接する。嵌合先端部5の外周部には波形断面をなす環状のシール部5aが上下方向へ複数条形成され、嵌合先端部5を取付穴21へ圧入するとき弾性変形して取付穴21の内面へ密着する。シール部5aの外径(取付前)は大径部11の外径よりも大きくなっている。
嵌合先端部5は外筒2を介さず取付穴21へ圧入され、外周部は取付穴21の内周面に対する弾性体接触部となる。圧入時の嵌合先端部5は圧縮され、サブフレームマウント1の前後及び左右方向における変位により、圧縮・引っ張りを反復して弾性変形する。大径部11はメタル接触部となる。小径部10は取付穴21に対して非接触部となる。
また、嵌合先端部5は取付穴21へ圧入されるまで外筒2により周囲を拘束されることなくフリーになっているので、防振ゴム4を外筒2及び内筒3と一体化するときに生じる防振ゴム4の成形歪(加硫歪)は、取付穴21へ圧入される前に多くが解放され、成形歪を減少させることが可能になる。このため耐久性を向上させることができる。
図8に示すように、小径部10は左右方向を縮径して形成され、境界部12の内側近傍にすぐり穴6の端部が位置する。すぐり穴6は大径部11の内側に設けられ、開口部形状は大径部11より大きな曲率半径の円弧状をなし、X軸の両側へ小径部10の近傍まで張り出して形成される。また内筒3を挟んで前後に一対で対向配置されている。
図9に示すように、外筒2の下部には小径部10が形成されず、大径部11のみとなっている。このため大径部11は全周で一定の径をなす単一のリング状をなしている。
図10に示すように、ストッパ8A及び8BがそれぞれX又はY軸と交差するように対向して一対をなし、計4個設けられる。ストッパ8Aと8Bは高さが相違し、X方向のストッパ8AはY方向のストッパ8BよりもHだけ高く、下方へ突出している。
このようにすると、こじりに対するバネ比のコントロールが可能になる。すなわち防振ゴム4自体のXY方向におけるバネは、すぐり穴6によりX方向が小さく、Y方向は連結脚部16により大きくなっている。このため、ストッパがXY方向同じであれば、内筒3をZ軸に対してこじるとき、こじりに対するバネは、X方向がY方向よりも小さくなるはずである。
ところが、X方向のストッパ8AがY方向のストッパ8Bより突出高さがHと高いため、このストッパ8Aにより、こじり変形時の締め代がY方向のストッパ8Bよりも大きくなるので、それだけバネが大きくなり、こじりバネをX方向とY方向が同等になるようにすることができ、こじりバネを均一化できる。
このことは、X及びY方向のこじりに対するバネ比コントロールを自由にできることを意味し、ストッパ8Aの8Bに対する突出高さHを調整することにより、X及びY方向のバネ比のコントロールが自在になる。またY方向のバネを大きくすることも自由にでき、この場合はストッパ8Bの突出高さをより大きくするか単純にサブフレームマウント1を90°回転して取付ければよい。
次に、本実施例の作用を説明する。図4に示すように、サブフレーム20の取付穴21へ嵌合先端部5を先にしてサブフレームマウント1を下方から圧入する。すると、シール部5aを含む嵌合先端部5が圧縮変形されながら取付穴21へ入る。このとき、小径部10の存在により外筒2は取付穴21の内面と非接触であるから、軽い圧入荷重で取付穴21へ圧入される。
その後大径部11が圧入されるとき、取付穴21の内面と接触して圧入荷重が大きくなるが、接触面積がX及びY方向で相違し、前後(X)方向ではシール部5aと頂部12a間の距離aが小さいから、圧入初期から荷重が大きくなる。しかし、左右(Y)方向ではシール部5aと底部12bの距離bが大きいから、圧入完了時近くまで圧入荷重が増大しない。
しかも、境界部12は小径部10から大径部11へ向かって次第に拡径する斜面状をなし、さらに頂部12aから部12bへ向かっても曲線状をなして頂部12aを挟む両側の間隔が上方へ向かって幅狭に変化するので、圧入荷重は漸増する。したがって、圧入荷重の急激な増加を避けて徐々に増大させることができるので、圧入を容易とし、防振ゴム4の損傷及びサブフレーム20側の溶接部における割れの発生を防止できる。
この圧入荷重の変化を図11にて説明する。まず、圧入開始(P1)より嵌合先端部5を圧入すると、圧入荷重は、比較的小さな値でかつ傾きの小さな変化が少ない状態で上昇する。やがて頂部12aが取付穴の内面へ接触すると(P2)、若干荷重変化が大きくなり、その後、部12bが接触するまで(P3)、接触面積の漸増に伴って圧入荷重も漸増する。このときの直線P2−P3の傾きは直線P1−P2の傾きより大きく、直線P3−P4の傾きよりも小さい。
点P3になると、大径部11が全周で取付穴の内面と接触するため、従来と同じように急速に荷重が増大し、外フランジ13が当接するP4に至る。直線P3−P4は従来例の直線P0−P4と重なる。
このように、波線で示す従来例の点P2−P0−P3間に対して、本実施例は直線P2−P0より傾きのやや大きな直線P2−P3のように圧入荷重を変化させることができるので、従来例のように点P0において急激な荷重変化を生じず、次第に傾きが大きくなる直線P1−P2,P2−P3,P3−P4と3段階に変化させることができる。このため急激な圧入荷重の上昇を防ぎ、防振ゴム4及びサブフレーム20に対する悪影響を回避できる。
なお、境界部12の小径部10から大径部11に変化する斜面の角度及び、頂部12aから部12bへ至る変化(図4のAに示す稜線部の角度)を調整することにより、直線P2−P3の傾き等を自由に調整できる。また、頂部12aから部12bの変化を多段階にすれば、点P2〜P3の間をさらに多段に変化させることができる。
また、前後方向にて大径部11の接触面積を大きくし、小径部10の接触面積を小さくすることにより、X,Y平面にてサブフレーム20に対する固定の基準をなす前後方向(X方向)を強固にサブフレーム20へ固定できる。ただし、左右方向(Y方向)を基準とする場合には、90°回転させて大径部11の接触面積をY方向にて最大にすればよい。
また、頂部12aはシール部5aに近接して設けられ、シール部5aと頂部12a間の距離aが小さいため、圧入初期から頂部12aを取付穴21の内面へ接触させることができるから、前後方向を圧入時のガイドとすることができる。
図12は境界部12の形状を変更した別実施例に関する正面図である。この例では頂部が鋭角の三角形状をなす山形に形成されている。このようにすると、圧入時の接触面積を小さくできるので、圧入荷重を小さくして、圧入作業を容易にすることができる。このように境界部12の形状は直線的なものから曲線的なものまで変化させることができ、かつ曲線形状も希望する圧入荷重に応じて任意に変化させることができる。
なお、本願発明は上記各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、サブフレームマウント以外のサスペンションブッシュ等、公知の各種筒型防振装置に適用可能である。
サブフレームマウントの斜視図 上記サブフレームマウントを上下反転させた斜視図 サブフレームマウントの底面図 サブフレームマウントの正面図 サブフレームマウントの側面図 図3の6−6線断面図 図3の7−7線断面図 図5の8−8線断面図 図5の9−9線断面図 図3の6−O−7線に沿う部分断面図 圧入荷重の変化を示すグラフ 別実施例に係る正面図
符号の説明
1:サブフレームマウント、2:外筒、3:内筒、4:防振ゴム、5:嵌合先端部、6:すぐり穴、8A・8B:ストッパ、9:被覆部、10:小径部、11:大径部、12:境界部、20:サブフレーム、21:取付穴

Claims (5)

  1. 内筒と外筒の間を防振ゴムで連結した筒型防振装置において、
    外筒(2)の胴部側面に小径部(10)と大径部(11)を設け、
    この小径部(10)と大径部(11)の境界部(12)を、外筒の軸線方向に高さ変化させ、外筒を被取付部材(20)に設けられた取付穴(21)内へ圧入するとき、取付穴内周面と大径部(11)との接触面積が次第に増加するよう変化させるとともに、
    前記境界部(12)は、略山形をなし、前記圧入時の先端(5)側へ突出している頂部(12a)と、反対側へ略半分以上入り込んだ底部(12b)を備え、
    前記圧入時の先端(5)から前記頂部(12a)間の距離(a)よりも前記圧入時の先端
    (5)から前記底部(12b)間の距離(b)が大きくなっており、
    さらに、外筒(2)における前記底部(12b)から前記圧入時の先端(5)と反対側の端部間は、大径部(11)が全周に形成された部分を有していることを特徴とする筒型防振装置。
  2. 前記外筒の側面周方向に、前記境界部の頂部と底部を交互にそれぞれ一対づつ配置し、頂部同士及び底部同士をそれぞれ中心を挟んで対向させるとともに、
    前記外筒の軸線に直角な直交2方向のうち、一方側に前記境界部の頂部を位置させ、他方側に前記境界部の底部を位置させたことを特徴とする請求項に記載した筒型防振装置。
  3. 前記境界部の頂部近傍の前記防振ゴムに軸方向に延びる空隙部が形成され、
    前記底部近傍の前記防振ゴムは前記内外筒間を連結する中実の連結脚部となっていることを特徴とする請求項に記載した筒型防振装置。
  4. 前記防振ゴムの軸方向一端部に軸方向へ突出するストッパが周方向へ複数設けられ、
    これらのストッパは、前記空隙部と連結脚部に対応する位置に設けられ、
    前記空隙部に対応するストッパが、連結脚部に対応するストッパよりも高く突出することを特徴とする請求項に記載した筒型防振装置。
  5. 取付時先端側となる部分を前記外筒から突出する前記防振ゴムからなる嵌合先端部としたことを特徴とする請求項1に記載した筒型防振装置。
JP2007133559A 2007-05-18 2007-05-18 筒型防振装置 Active JP4865637B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007133559A JP4865637B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 筒型防振装置
US12/122,068 US8181945B2 (en) 2007-05-18 2008-05-16 Cylindrical vibration isolating device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007133559A JP4865637B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 筒型防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008286345A JP2008286345A (ja) 2008-11-27
JP4865637B2 true JP4865637B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=40026722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007133559A Active JP4865637B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 筒型防振装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8181945B2 (ja)
JP (1) JP4865637B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5562570B2 (ja) 2009-03-25 2014-07-30 株式会社ブリヂストン 防振装置
KR101134972B1 (ko) * 2009-11-19 2012-04-09 기아자동차주식회사 부쉬 및 이를 구비한 엔진
JP5570400B2 (ja) * 2010-11-29 2014-08-13 ダイハツ工業株式会社 車両のエンジンマウント
DE102012200001A1 (de) * 2012-01-02 2013-07-04 Ford Global Technologies, Llc Gummimetallager für Kraftfahrzeug-Radaufhängung, Trapezlenker und Radaufhängung
WO2013113042A1 (en) * 2012-01-29 2013-08-01 Firestone Industrial Products Company, Llc Jounce bumper, end member, gas spring assembly and method of assembly
WO2014055084A2 (en) * 2012-10-05 2014-04-10 Yusa Corporation Suspension bushing
JP6088286B2 (ja) * 2013-02-25 2017-03-01 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP6286230B2 (ja) * 2014-02-27 2018-02-28 住友理工株式会社 筒型防振装置
JP6785612B2 (ja) * 2016-10-12 2020-11-18 山下ゴム株式会社 防振装置構造
JP6710140B2 (ja) * 2016-10-12 2020-06-17 山下ゴム株式会社 防振装置
JP6867773B2 (ja) * 2016-10-12 2021-05-12 山下ゴム株式会社 防振装置
KR102310502B1 (ko) * 2017-05-10 2021-10-08 현대자동차주식회사 이중 압축율 형성 방식 부시 및 서스펜션 시스템
EP3781834A1 (fr) * 2018-04-17 2021-02-24 Cooper Standard France Articulation de filtration et d'amortissement de vibrations et dispositif d'articulation
JP7094199B2 (ja) * 2018-10-26 2022-07-01 Toyo Tire株式会社 防振ブッシュ
US11719278B2 (en) * 2020-12-21 2023-08-08 Contitech Vibration Control Gmbh Preloaded elastomeric bushing
JP2022147770A (ja) * 2021-03-23 2022-10-06 山下ゴム株式会社 防振装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581881B2 (ja) * 1974-10-30 1983-01-13 井関農機株式会社 動力農機の走行制御装置
EP0295795B1 (en) * 1987-06-17 1993-08-04 BTR plc Fluid-damped resilient bush
JPS6474335A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Tokai Rubber Ind Ltd Viscous fluid enclosure type vibration proof bush
JPH073258B2 (ja) * 1987-10-19 1995-01-18 日産自動車株式会社 ブッシュ組立体
JPH0694889B2 (ja) * 1989-06-15 1994-11-24 東海ゴム工業株式会社 流体封入式筒型マウント装置
JPH0442937U (ja) * 1990-08-09 1992-04-13
JPH04302726A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 滑りブッシュ構造
US5887859A (en) * 1995-10-05 1999-03-30 Toyoda Gosei Co., Ltd. Suspension bushing
JP3688028B2 (ja) * 1995-10-13 2005-08-24 トヨタ自動車株式会社 ツイストビーム式サスペンション
JP3725346B2 (ja) * 1998-09-02 2005-12-07 東洋ゴム工業株式会社 防振マウント
JP2001280386A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Tokai Rubber Ind Ltd 筒型マウント
JP2003166575A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ブッシュ
JP4205424B2 (ja) 2002-12-27 2009-01-07 山下ゴム株式会社 防振装置
AU2003207048A1 (en) * 2003-02-10 2004-08-30 Toyo Tire And Rubber Co., Ltd. Vibration isolator
DE102004019917A1 (de) * 2004-04-21 2005-11-17 Zf Friedrichshafen Ag Lager für ein Kraftfahrzeug
GB0409595D0 (en) * 2004-04-29 2004-06-02 Avon Vibration Man Syst Ltd Bush assembly

Also Published As

Publication number Publication date
US8181945B2 (en) 2012-05-22
JP2008286345A (ja) 2008-11-27
US20080284076A1 (en) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4865637B2 (ja) 筒型防振装置
US8628101B2 (en) Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method
JP5759328B2 (ja) 防振装置
JP2005180574A (ja) ダイナミックダンパ
US8167286B2 (en) Cylindrical vibration isolating device
JP6343535B2 (ja) 筒型防振装置
JP6532367B2 (ja) ブラケット付き筒形防振装置
JP3858908B2 (ja) エンジンマウント
JP5473884B2 (ja) 防振装置
JP2009243483A (ja) 樹脂トルクロッド
JP2012122571A (ja) 防振装置
JP6538231B1 (ja) 筒形防振装置
JP5186138B2 (ja) 鉄道車両用の防振ゴムストッパ
JP2000088026A (ja) ゴムブッシュおよびその製造方法
JP2007010005A (ja) ストラットマウントおよびその製造方法
US20130168907A1 (en) Vibration isolator
JP3517549B2 (ja) 防振支持装置
JP2018071602A (ja) アッパサポート用の下クッションゴム
US6793207B2 (en) Liquid-confined vibration isolator
JP2004232824A (ja) ストラットマウント
JP4304054B2 (ja) 円筒形ブッシュ
JP2006207705A (ja) 防振ゴム
JP4205424B2 (ja) 防振装置
JP5004361B2 (ja) 防振装置
JP4699294B2 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4865637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250