JPS6130015B2 - - Google Patents
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- JPS6130015B2 JPS6130015B2 JP56193157A JP19315781A JPS6130015B2 JP S6130015 B2 JPS6130015 B2 JP S6130015B2 JP 56193157 A JP56193157 A JP 56193157A JP 19315781 A JP19315781 A JP 19315781A JP S6130015 B2 JPS6130015 B2 JP S6130015B2
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- Contacts (AREA)
Description
〔技術分野〕
この発明は、電磁接触器、ブレーカー等の各種
電気機器の電気接点として使用する接点材料の技
術分野に属する。 〔背景技術〕 従来、Ag―Ni系の接点材料は、いわゆる消耗
が少なく、加工性に優れた材料として賞用されて
いた。しかし、流れる電流が増大するにつれ、消
耗量も増大するのみならず、アーク膠着時間が長
く、かつ耐溶着性にも劣ると言う欠点があつた。
したがつて、たとえばアークを接点間から移行さ
せることにより限流するタイプのブレーカ等の接
点には不向きであり、実用範囲が制限されてい
た。 〔発明の目的〕 この発明は、以上のような事情に鑑みてなされ
たものであり、消耗量が少なく、アーク膠着時間
が短く、かつ耐溶着性に優れたAg―Ni系の接点
材料を提供すること目的としてなされた。 〔発明の開示〕 この発明は、銀（Ag）をベースとし、これに
第１成分としてニツケル（Ni）、第２成分として
酸化リチユウム（Li2O）、酸化インジユウム
（In2O3）および酸化亜鉛（ZnO）から選ばれた一
種または二種以上の金属酸化物、第３成分として
チタン（Ti）、タンタル（Ta）およびクロム
（Cr）から選ばれた一種または二種以上の成分を
配合した点に特徴を有する。 以下、詳しく説明する。 この発明においては、第１成分としてのNiは
２〜20重量％、第２成分としてろの金属酸化物は
0.05〜３重量％、第３成分は0.05〜５重量％の組
成範囲とし、残部をAgで構成する。なお、第２
成分を構成するLi2O、In2O3またはZnOは、それ
ぞれ単独で使用してもよく、あるいは２種以上を
併用しても良い。さらに第３成分としてのTi、
TaまたはCrも、それぞれ単独で使用しても、２
種以上を併用しても良い。 本発明において、第１成分としてのNiが２重
量％未満であると耐溶着性が悪く、一方20重量％
を超えると耐消耗性が悪くなり、かつ接触抵抗も
大きくなるので好ましくない。第２成分としての
Li2O、In2O3またはZnOの添加は、アーク膠着時
間の改良に効果的であるが、添加量が0.05重量％
未満であるとアーク膠着時間の短縮に実質的効果
がなく、３種量％を超えると、かえつてアーク膠
着時間の増大を招き、実用性を失う。第３成分と
してのTi、TaまたはCrの添加は、耐溶着性の改
善に効果があるが、添加量が多すぎると、かえつ
て消耗量の増大を招く。すなわち0.05重量％未満
の添加量であると耐溶着性が悪く、一方５重量％
を超えると接点の消耗量が増大する。なお、好ま
しくは第２成分と第３成分との合計が１〜５重量
％の範囲となるように組成を決めると、目的とす
る特性の改良がより効果的に成される。 つぎに、本発明に係る接点材料の製造法につい
て例示的に説明する。 まず、各成分は微細な粉末状で用意される。こ
れを所定の組成範囲になるように、均一に混合す
る。この混合物を高圧で、所定の形状に賦形す
る。つぎに、不活性ガス雰囲気中で、かつ高温下
で焼成する。つぎに圧延または高圧押出により密
度を高めずる。なお、さらに高密度化を行うとき
には、このような焼成工程とたとえば圧延を繰り
返し施す。以上のようにして、薄板状の素材が得
られるが、これから適当な形状に打ち抜き加工
し、リベツトの台金に接合することにより接点に
加工される。 つぎに、実施例に基づき説明する。 実施例 第１表に示した配合により配合各成分を配合し
た。すなわち製造条件としての１種は、Niは350
メツシユ以下のカーボニールニツケル粉末を使用
し、第２成分、第３成分は試薬そして市販されて
いる粉末状のものを使用し、さらにベースとして
のAgは350メツシユ以下の電解銀粉を使用した。 前記粉末状の各成分を、Ｖ字型混合機で20時間
混合した。得られた混合物を３トン／cm2の圧力で
成形し、ついでアルゴンガス雰囲気中で850℃で
４時間焼結した。つぎに圧延した。この焼結と圧
延を密度が一定になるまで繰り返し、最終的に１
mm厚の板体を得て、これを接点材料とした。 以上の接点材料を打ち抜き、リベツトの台金に
接合して接点とし、各性能の評価をした。 製造条件の２種は、成分原料は前記製造条件の
１種と全く同一とし、混合条件以後の工程をつぎ
のような条件で行つた。すなわち、混合はＶ字型
混合機で20時間行い、得られた混合物を３トン／
cm2の圧力で成形し、ついでアルゴンガス雰囲気中
で850℃で４時間焼結した。つぎに静水圧押出機
で５φの線に押出し、リベツト状に成形して接点
とした。 性能評価は、耐溶着性は溶着回数、耐消耗性は
接点の重量減としての消耗量、アーク膠着性はア
ーク膠着時間を、各々測定して行つた。なお、性
能試験の条件は以下の通りであつた。 (1) 溶着回数、消耗量 ASTM試験法に基づいて行つた。 負荷 ：交流単相100V、40A 接触力 ：200g 解離力 ：340g 固定接点形状：５φ×1t（mm） 可動接点形状：５φ×1t×2R（mm） 開閉回数 ：５万回 (2) アーク膠着時間 アーク膠着時間とは、アーク発生から、こが移
動するまでの時間（アーク発生と同時に発生する
電磁力によりアークが移動する）であつて、この
時間が短かい程高性能であると評価される。ここ
では、ブレーカに5KAの短絡電流を印加して、
時間経過とともに変化するアーク電圧の波形から
移動時間を求めた。 以上により測定した性能を第１表に示した。
電気機器の電気接点として使用する接点材料の技
術分野に属する。 〔背景技術〕 従来、Ag―Ni系の接点材料は、いわゆる消耗
が少なく、加工性に優れた材料として賞用されて
いた。しかし、流れる電流が増大するにつれ、消
耗量も増大するのみならず、アーク膠着時間が長
く、かつ耐溶着性にも劣ると言う欠点があつた。
したがつて、たとえばアークを接点間から移行さ
せることにより限流するタイプのブレーカ等の接
点には不向きであり、実用範囲が制限されてい
た。 〔発明の目的〕 この発明は、以上のような事情に鑑みてなされ
たものであり、消耗量が少なく、アーク膠着時間
が短く、かつ耐溶着性に優れたAg―Ni系の接点
材料を提供すること目的としてなされた。 〔発明の開示〕 この発明は、銀（Ag）をベースとし、これに
第１成分としてニツケル（Ni）、第２成分として
酸化リチユウム（Li2O）、酸化インジユウム
（In2O3）および酸化亜鉛（ZnO）から選ばれた一
種または二種以上の金属酸化物、第３成分として
チタン（Ti）、タンタル（Ta）およびクロム
（Cr）から選ばれた一種または二種以上の成分を
配合した点に特徴を有する。 以下、詳しく説明する。 この発明においては、第１成分としてのNiは
２〜20重量％、第２成分としてろの金属酸化物は
0.05〜３重量％、第３成分は0.05〜５重量％の組
成範囲とし、残部をAgで構成する。なお、第２
成分を構成するLi2O、In2O3またはZnOは、それ
ぞれ単独で使用してもよく、あるいは２種以上を
併用しても良い。さらに第３成分としてのTi、
TaまたはCrも、それぞれ単独で使用しても、２
種以上を併用しても良い。 本発明において、第１成分としてのNiが２重
量％未満であると耐溶着性が悪く、一方20重量％
を超えると耐消耗性が悪くなり、かつ接触抵抗も
大きくなるので好ましくない。第２成分としての
Li2O、In2O3またはZnOの添加は、アーク膠着時
間の改良に効果的であるが、添加量が0.05重量％
未満であるとアーク膠着時間の短縮に実質的効果
がなく、３種量％を超えると、かえつてアーク膠
着時間の増大を招き、実用性を失う。第３成分と
してのTi、TaまたはCrの添加は、耐溶着性の改
善に効果があるが、添加量が多すぎると、かえつ
て消耗量の増大を招く。すなわち0.05重量％未満
の添加量であると耐溶着性が悪く、一方５重量％
を超えると接点の消耗量が増大する。なお、好ま
しくは第２成分と第３成分との合計が１〜５重量
％の範囲となるように組成を決めると、目的とす
る特性の改良がより効果的に成される。 つぎに、本発明に係る接点材料の製造法につい
て例示的に説明する。 まず、各成分は微細な粉末状で用意される。こ
れを所定の組成範囲になるように、均一に混合す
る。この混合物を高圧で、所定の形状に賦形す
る。つぎに、不活性ガス雰囲気中で、かつ高温下
で焼成する。つぎに圧延または高圧押出により密
度を高めずる。なお、さらに高密度化を行うとき
には、このような焼成工程とたとえば圧延を繰り
返し施す。以上のようにして、薄板状の素材が得
られるが、これから適当な形状に打ち抜き加工
し、リベツトの台金に接合することにより接点に
加工される。 つぎに、実施例に基づき説明する。 実施例 第１表に示した配合により配合各成分を配合し
た。すなわち製造条件としての１種は、Niは350
メツシユ以下のカーボニールニツケル粉末を使用
し、第２成分、第３成分は試薬そして市販されて
いる粉末状のものを使用し、さらにベースとして
のAgは350メツシユ以下の電解銀粉を使用した。 前記粉末状の各成分を、Ｖ字型混合機で20時間
混合した。得られた混合物を３トン／cm2の圧力で
成形し、ついでアルゴンガス雰囲気中で850℃で
４時間焼結した。つぎに圧延した。この焼結と圧
延を密度が一定になるまで繰り返し、最終的に１
mm厚の板体を得て、これを接点材料とした。 以上の接点材料を打ち抜き、リベツトの台金に
接合して接点とし、各性能の評価をした。 製造条件の２種は、成分原料は前記製造条件の
１種と全く同一とし、混合条件以後の工程をつぎ
のような条件で行つた。すなわち、混合はＶ字型
混合機で20時間行い、得られた混合物を３トン／
cm2の圧力で成形し、ついでアルゴンガス雰囲気中
で850℃で４時間焼結した。つぎに静水圧押出機
で５φの線に押出し、リベツト状に成形して接点
とした。 性能評価は、耐溶着性は溶着回数、耐消耗性は
接点の重量減としての消耗量、アーク膠着性はア
ーク膠着時間を、各々測定して行つた。なお、性
能試験の条件は以下の通りであつた。 (1) 溶着回数、消耗量 ASTM試験法に基づいて行つた。 負荷 ：交流単相100V、40A 接触力 ：200g 解離力 ：340g 固定接点形状：５φ×1t（mm） 可動接点形状：５φ×1t×2R（mm） 開閉回数 ：５万回 (2) アーク膠着時間 アーク膠着時間とは、アーク発生から、こが移
動するまでの時間（アーク発生と同時に発生する
電磁力によりアークが移動する）であつて、この
時間が短かい程高性能であると評価される。ここ
では、ブレーカに5KAの短絡電流を印加して、
時間経過とともに変化するアーク電圧の波形から
移動時間を求めた。 以上により測定した性能を第１表に示した。
【表】
この発明は、Niが２〜20重量％、Li2O、In2O3
およびZnOから選ばれた一種または二種以上から
なる金属酸化物が0.05〜３重量％、Ti、Taおよ
びCrから選ばれた一種または二種以上からなる
成分が0.05〜５重量％であり、残部がAgで構成
されたことを特徴とするので、耐溶着性、耐消耗
性、アーク膠着性が優れた接点材料を提供するこ
とができた。
およびZnOから選ばれた一種または二種以上から
なる金属酸化物が0.05〜３重量％、Ti、Taおよ
びCrから選ばれた一種または二種以上からなる
成分が0.05〜５重量％であり、残部がAgで構成
されたことを特徴とするので、耐溶着性、耐消耗
性、アーク膠着性が優れた接点材料を提供するこ
とができた。
Claims (1)
- １ Niが２〜20重量％、Li2O、In2O3およびZnO
から選ばれた一種または二種以上からなる金属酸
化物が0.05〜３重量％、Ti、TaおよびCrから選
ばれた一種または二種以上からなる成分が0.05〜
５重量％であり、残部がAgで構成されたことを
特徴とする接点材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56193157A JPS5893849A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56193157A JPS5893849A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 接点材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5893849A JPS5893849A (ja) | 1983-06-03 |
| JPS6130015B2 true JPS6130015B2 (ja) | 1986-07-10 |
Family
ID=16303224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56193157A Granted JPS5893849A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 接点材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5893849A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6327414U (ja) * | 1986-08-04 | 1988-02-23 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3789291B2 (ja) | 2000-07-21 | 2006-06-21 | マブチモーター株式会社 | Ｎｉ金属粒子分散型のＡｇ−Ｎｉ系合金摺動接点素材及びクラッド複合材ならびにそれを使用した直流小型モータ |
| JP2002030376A (ja) | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | Ｎｉ金属粒子分散型のＡｇ−Ｎｉ系合金開閉接点素材及びそれを使用したリレー |
-
1981
- 1981-11-30 JP JP56193157A patent/JPS5893849A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6327414U (ja) * | 1986-08-04 | 1988-02-23 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5893849A (ja) | 1983-06-03 |
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