JPH0440416B2 - - Google Patents
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- JPH0440416B2 JPH0440416B2 JP58081242A JP8124283A JPH0440416B2 JP H0440416 B2 JPH0440416 B2 JP H0440416B2 JP 58081242 A JP58081242 A JP 58081242A JP 8124283 A JP8124283 A JP 8124283A JP H0440416 B2 JPH0440416 B2 JP H0440416B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/02—Contacts characterised by the material thereof
- H01H1/021—Composite material
- H01H1/023—Composite material having a noble metal as the basic material
- H01H1/0237—Composite material having a noble metal as the basic material and containing oxides
- H01H1/02372—Composite material having a noble metal as the basic material and containing oxides containing as major components one or more oxides of the following elements only: Cd, Sn, Zn, In, Bi, Sb or Te
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Manufacture Of Switches (AREA)
- Contacts (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
イ 発明の分野
この発明は強電流用に適した電気接点材料に関
するものである。 ロ 従来技術及び欠点 従来、中〜大電流領域で使用される電気接点材
料として一般に、銀一酸化カドミウム系焼結合金
が使用され、耐溶着性、耐消耗性、接触安定性に
優れた特徴を示していた。ところが、銀一酸化カ
ドミウム系の電気接点は、カドミウムが含まれて
いるため、その製造工程中に公害を発生する要因
を備えており、あまり好ましいものではなかつ
た。カドミウムを含まない電気接点材料として、
銀−タングステン、銀−ニツケルまたは銀−グラ
フアイト等の合金が使用される場合もあるが、こ
れらは銀−酸化カドミウム接点に比べ接触抵抗や
耐溶着性の点で劣るため電気接点としての使用範
囲や使用条件上の制約が大きいという欠点があつ
た。 ハ 発明の目的 この発明は、上記欠点を改善するためになされ
てものであり、銀−インジウム−亜鉛合金がアー
クの発生を抑えかつ接触抵抗も安定であるという
点に着目し、カドミウムを使用することなく銀−
酸化カドミウム系合金に比べて耐溶着性、耐消耗
性及び接触安定性等の特徴が同等か、それ以上で
あるような電気接点材料を提供したものである。 ニ 発明の構成及び効果 この発明は上記目的を達成するために、溶解法
によつて作成した銀−インジウム−亜鉛の３元合
金の粉末にニツケル粉末を添加し、これを焼結し
てなる電気接点材料であつて、各成分比として、
ニツケルを10〜20wt％、インジウムを１〜10wt
％、亜鉛を１〜15wt％含み、残部を銀としもの
であり、特に銀−酸化カドミウム合金の特長であ
る耐アーク性および接触抵抗安定性を銀−インジ
ウム−亜鉛合金によつて実現したものである。 各元素の組成範囲を上記のように限定したのは
次の理由による。 ニツケル：耐消耗性を改善するために添加した
ものであつて10wt％以下は耐消耗性が改善さ
れず、20wt％以上では接触抵抗が増大する。 インジウム：耐溶着性及び耐アーク性を向上さ
せるために添加したものであり、1wt％以下で
は前記効果が認められず、10wt％以上では３
元合金化が難しくなると同時に接触抵抗が上昇
する。 亜鉛：耐溶着性を向上させる目的で添加したも
ので1wt％以下では効果がなく、15wt％以上で
は３元合金化が難しくなりまた、加工性が悪く
なる。 以上４種の金属の粉末を単に混合して焼結した
場合にも、銀−ニツケル接点に比べ耐溶着性にお
いて大巾な改善が見られるのであるが、本発明の
ように先ず融解法によつて銀、インジウム、亜鉛
の３元合金を作成し、この合金の粉末とニツケル
粉末とを焼結すると、耐溶着性の一層すぐれたも
のが得られる。その理由として、耐消耗性はニツ
ケル本来の特性であるから成分金属の性質を持続
する焼結法が適しているが、耐アーク性および接
触抵抗の点ではむしろ、銀、インジウム、亜鉛が
互いに固溶した均質な状態が得られる溶解法の方
がすぐれていることが考えられる。 ホ 実施例の説明 先ず融解法により銀、インジウム、亜鉛の３元
合金を作成し、それを粉末としたものにニツケル
粉末を添加し、その配合割合を銀80wt％、ニツ
ケル12wt％、インジウム3wt％、亜鉛5wt％の組
成となるように調合した。この混合粉末を4t／cm2
圧力で直径20mm、長さ30mmに成型したこの成型体
を不活性ガス雰囲気中において、700℃２時間加
熱焼結した。次に、この焼結体を700〜800℃に加
熱しながら押出機を使用して直径６mmの棒状物に
成型し、さらに伸線機を用いて直径３mmのワイヤ
とした。このワイヤから直径３mm長さ６mmの小片
を切り出しこれを供試品とした。この供試品につ
いて、下記の条件で接触抵抗、消耗量及び溶着特
性を測定した。その結果を次表に示す。なお、表
中には、比較例として同一条件で試験を行つた比
較品１（銀88−酸化カドミウム12）及び比較品２
（銀85−ニツケル15）の特性を示した。 試験条件 電圧……AC 220V 電流……5A 負荷……抵抗負荷 接触力……15ｇ 開閉頻度……30回／分 開閉回数……50万回
するものである。 ロ 従来技術及び欠点 従来、中〜大電流領域で使用される電気接点材
料として一般に、銀一酸化カドミウム系焼結合金
が使用され、耐溶着性、耐消耗性、接触安定性に
優れた特徴を示していた。ところが、銀一酸化カ
ドミウム系の電気接点は、カドミウムが含まれて
いるため、その製造工程中に公害を発生する要因
を備えており、あまり好ましいものではなかつ
た。カドミウムを含まない電気接点材料として、
銀−タングステン、銀−ニツケルまたは銀−グラ
フアイト等の合金が使用される場合もあるが、こ
れらは銀−酸化カドミウム接点に比べ接触抵抗や
耐溶着性の点で劣るため電気接点としての使用範
囲や使用条件上の制約が大きいという欠点があつ
た。 ハ 発明の目的 この発明は、上記欠点を改善するためになされ
てものであり、銀−インジウム−亜鉛合金がアー
クの発生を抑えかつ接触抵抗も安定であるという
点に着目し、カドミウムを使用することなく銀−
酸化カドミウム系合金に比べて耐溶着性、耐消耗
性及び接触安定性等の特徴が同等か、それ以上で
あるような電気接点材料を提供したものである。 ニ 発明の構成及び効果 この発明は上記目的を達成するために、溶解法
によつて作成した銀−インジウム−亜鉛の３元合
金の粉末にニツケル粉末を添加し、これを焼結し
てなる電気接点材料であつて、各成分比として、
ニツケルを10〜20wt％、インジウムを１〜10wt
％、亜鉛を１〜15wt％含み、残部を銀としもの
であり、特に銀−酸化カドミウム合金の特長であ
る耐アーク性および接触抵抗安定性を銀−インジ
ウム−亜鉛合金によつて実現したものである。 各元素の組成範囲を上記のように限定したのは
次の理由による。 ニツケル：耐消耗性を改善するために添加した
ものであつて10wt％以下は耐消耗性が改善さ
れず、20wt％以上では接触抵抗が増大する。 インジウム：耐溶着性及び耐アーク性を向上さ
せるために添加したものであり、1wt％以下で
は前記効果が認められず、10wt％以上では３
元合金化が難しくなると同時に接触抵抗が上昇
する。 亜鉛：耐溶着性を向上させる目的で添加したも
ので1wt％以下では効果がなく、15wt％以上で
は３元合金化が難しくなりまた、加工性が悪く
なる。 以上４種の金属の粉末を単に混合して焼結した
場合にも、銀−ニツケル接点に比べ耐溶着性にお
いて大巾な改善が見られるのであるが、本発明の
ように先ず融解法によつて銀、インジウム、亜鉛
の３元合金を作成し、この合金の粉末とニツケル
粉末とを焼結すると、耐溶着性の一層すぐれたも
のが得られる。その理由として、耐消耗性はニツ
ケル本来の特性であるから成分金属の性質を持続
する焼結法が適しているが、耐アーク性および接
触抵抗の点ではむしろ、銀、インジウム、亜鉛が
互いに固溶した均質な状態が得られる溶解法の方
がすぐれていることが考えられる。 ホ 実施例の説明 先ず融解法により銀、インジウム、亜鉛の３元
合金を作成し、それを粉末としたものにニツケル
粉末を添加し、その配合割合を銀80wt％、ニツ
ケル12wt％、インジウム3wt％、亜鉛5wt％の組
成となるように調合した。この混合粉末を4t／cm2
圧力で直径20mm、長さ30mmに成型したこの成型体
を不活性ガス雰囲気中において、700℃２時間加
熱焼結した。次に、この焼結体を700〜800℃に加
熱しながら押出機を使用して直径６mmの棒状物に
成型し、さらに伸線機を用いて直径３mmのワイヤ
とした。このワイヤから直径３mm長さ６mmの小片
を切り出しこれを供試品とした。この供試品につ
いて、下記の条件で接触抵抗、消耗量及び溶着特
性を測定した。その結果を次表に示す。なお、表
中には、比較例として同一条件で試験を行つた比
較品１（銀88−酸化カドミウム12）及び比較品２
（銀85−ニツケル15）の特性を示した。 試験条件 電圧……AC 220V 電流……5A 負荷……抵抗負荷 接触力……15ｇ 開閉頻度……30回／分 開閉回数……50万回
【表】
上記の表より、供試品は耐消耗性及び耐溶着性
の点でカドミウムを使用した比較品１より優れ、
接触抵抗に関しては、比較品１と同等であり、比
較品２よりも耐溶着性は優れていることが分る。
の点でカドミウムを使用した比較品１より優れ、
接触抵抗に関しては、比較品１と同等であり、比
較品２よりも耐溶着性は優れていることが分る。
Claims (1)
- １ 銀、インジウム、亜鉛の３元合金粉末に、ニ
ツケル粉末を添加し、これを焼結してなる電気接
点材料であつて、ニツケルを10〜20wt％、イン
ジウムを１〜10wt％、亜鉛を１〜15wt％を含み、
残部が銀であることを特徴とする電気接点材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58081242A JPS59205439A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電気接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58081242A JPS59205439A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電気接点材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59205439A JPS59205439A (ja) | 1984-11-21 |
| JPH0440416B2 true JPH0440416B2 (ja) | 1992-07-02 |
Family
ID=13740950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58081242A Granted JPS59205439A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電気接点材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59205439A (ja) |
-
1983
- 1983-05-09 JP JP58081242A patent/JPS59205439A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59205439A (ja) | 1984-11-21 |
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