JPS61291616A - ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法 - Google Patents
ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法Info
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- JPS61291616A JPS61291616A JP13371885A JP13371885A JPS61291616A JP S61291616 A JPS61291616 A JP S61291616A JP 13371885 A JP13371885 A JP 13371885A JP 13371885 A JP13371885 A JP 13371885A JP S61291616 A JPS61291616 A JP S61291616A
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- epoxy resin
- modified epoxy
- epichlorohydrin
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂の製造
法に関する。
法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕エポ
キシ樹脂は、その硬化物の優れた物理的特性、電気的特
性や機械的特性などの点から、コイル、半導体などの素
子封止やプリント配線基板等の電子・電気絶縁材料に広
く使用されている。近年、電気・電子機器の発展はめざ
ましく、高密度、高信頼性など非常にきびしい性能が要
求されてきている。可撓性があり、かつ耐熱性や耐湿性
などの性能が優れていることが要求されている。その上
、電子、電気絶縁材料として使用されているエポキシ樹
脂は、加水分解性塩素含有率が低いことが不可欠である
。加水分解性塩素が高いと、電気絶縁性が低下したり、
半導体のリードフレームなど金属の腐食を生じるなどの
点から加水分解性塩素含有量が少なく、かつナトリウム
イオン、リン酸イオン等の不純物の少ない高純度エポキ
シ樹脂であることが、必須条件である。これらの点を十
分満足するエポキシ樹脂がないのが実情である。
キシ樹脂は、その硬化物の優れた物理的特性、電気的特
性や機械的特性などの点から、コイル、半導体などの素
子封止やプリント配線基板等の電子・電気絶縁材料に広
く使用されている。近年、電気・電子機器の発展はめざ
ましく、高密度、高信頼性など非常にきびしい性能が要
求されてきている。可撓性があり、かつ耐熱性や耐湿性
などの性能が優れていることが要求されている。その上
、電子、電気絶縁材料として使用されているエポキシ樹
脂は、加水分解性塩素含有率が低いことが不可欠である
。加水分解性塩素が高いと、電気絶縁性が低下したり、
半導体のリードフレームなど金属の腐食を生じるなどの
点から加水分解性塩素含有量が少なく、かつナトリウム
イオン、リン酸イオン等の不純物の少ない高純度エポキ
シ樹脂であることが、必須条件である。これらの点を十
分満足するエポキシ樹脂がないのが実情である。
本発明者らは、耐熱性や耐湿性、可撓性などの点で優れ
ている高純度ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂の
製造法に関して鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
ものである。
ている高純度ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂の
製造法に関して鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
ものである。
加水分解性塩素を低減するために、さまざまな製造方法
が提案されている。例えば、特公昭53−36000号
には、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとを溶解
した溶液に水酸化ナトリウム水溶液を徐々に供給し、ビ
スフエノールへのグリシジルエーテルを製造する方法に
おいて、減圧・低温の条件で水をエピクロルヒドリンと
共沸させて除去し、留去するエピクロルヒドリンを反応
系中に循環する方法が、記載されている。該特許の実施
例では加水分解性塩素は1.200〜4,500ppm
であり、充分な改良効果は得られていない。特開昭54
−90400号、特開昭54−13596号および米国
特許3,121,727号には、多価フェノールのグリ
シジルエーテルを製造する方法において、多価フェノー
ルとエビハロヒドリンの溶液にアルコールを添加する方
法が記載されている。
が提案されている。例えば、特公昭53−36000号
には、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとを溶解
した溶液に水酸化ナトリウム水溶液を徐々に供給し、ビ
スフエノールへのグリシジルエーテルを製造する方法に
おいて、減圧・低温の条件で水をエピクロルヒドリンと
共沸させて除去し、留去するエピクロルヒドリンを反応
系中に循環する方法が、記載されている。該特許の実施
例では加水分解性塩素は1.200〜4,500ppm
であり、充分な改良効果は得られていない。特開昭54
−90400号、特開昭54−13596号および米国
特許3,121,727号には、多価フェノールのグリ
シジルエーテルを製造する方法において、多価フェノー
ルとエビハロヒドリンの溶液にアルコールを添加する方
法が記載されている。
該特許等の実施例では、特開昭54−90400号の場
合、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから得ら
れるビスフェノールAのグリシジルエーテルの加水分解
性塩素は約1,000po*であり、全塩素含有憬は1
,500〜3.5001)l)lであり、特開昭54−
13596%の場合、フェノールノボラックとエピクロ
ルヒドリンとから得られるフェノールノボラックのグリ
シジルエーテルの加水分解性塩素は1,500ppmで
あるなど充分な改良効果は得られていない。また該特許
等では反応系内からの水分除去はしなくてもよいと記載
されているがエピクロルヒドリンは水を共存するだけで
も分解することは公知であり、工業上不利益である。
合、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから得ら
れるビスフェノールAのグリシジルエーテルの加水分解
性塩素は約1,000po*であり、全塩素含有憬は1
,500〜3.5001)l)lであり、特開昭54−
13596%の場合、フェノールノボラックとエピクロ
ルヒドリンとから得られるフェノールノボラックのグリ
シジルエーテルの加水分解性塩素は1,500ppmで
あるなど充分な改良効果は得られていない。また該特許
等では反応系内からの水分除去はしなくてもよいと記載
されているがエピクロルヒドリンは水を共存するだけで
も分解することは公知であり、工業上不利益である。
本発明者等は加水分解性塩素の含有量の少ないエポキシ
樹脂を得るべく鋭意研究した結果、エポキシ化反応の際
特定の条件を用いることにより、かかる目的が達成され
ることを見いだし本発明に至った。
樹脂を得るべく鋭意研究した結果、エポキシ化反応の際
特定の条件を用いることにより、かかる目的が達成され
ることを見いだし本発明に至った。
(問題点を解決するための手段および作用)ジシクロペ
ンタジェン変性エポキシ樹脂の製造法としては、米国特
許3,536,734記載の方法では、重合度が0〜3
と低く、加水分解性塩素が0.2%と高く、また収率も
低い欠点を有している。
ンタジェン変性エポキシ樹脂の製造法としては、米国特
許3,536,734記載の方法では、重合度が0〜3
と低く、加水分解性塩素が0.2%と高く、また収率も
低い欠点を有している。
ジシクロペンタジェン変性フェノリック重合物の製造法
として、さまざまな製造法が提案されている。例えば、
特公昭41−14099号には、ジシクロペンタジェン
とフェノール類を触媒の存在下200℃前後で重合せし
め、得られた生成物は、重合度1〜4のワックス状のも
ので、これを精製して結晶として収得している。特公昭
42−17255号では、ジシクロペンタジェンを溶媒
中で約200℃で重合せしめその粗生物を精製してシク
ロペンタジェンの3〜4m体を取り出し、これとp−ク
レゾールと触媒の存在下反応させてポリシクロペンタジ
ェンニル−〇−クレゾールを得る。これらの重合物はジ
シクロペンタジエンの重合物が存在するため、エポキシ
樹脂化した場合、架橋密度が低下し接着特性の低下や、
他の樹脂等の相溶性低下の要因になり好ましくない。こ
のため物性低下を生じないためにはジシクロペンタジェ
ンとフェノール類の共重合体である事が重要である。そ
の製造法について鋭意検討の結果、本発明に至ったもの
である。
として、さまざまな製造法が提案されている。例えば、
特公昭41−14099号には、ジシクロペンタジェン
とフェノール類を触媒の存在下200℃前後で重合せし
め、得られた生成物は、重合度1〜4のワックス状のも
ので、これを精製して結晶として収得している。特公昭
42−17255号では、ジシクロペンタジェンを溶媒
中で約200℃で重合せしめその粗生物を精製してシク
ロペンタジェンの3〜4m体を取り出し、これとp−ク
レゾールと触媒の存在下反応させてポリシクロペンタジ
ェンニル−〇−クレゾールを得る。これらの重合物はジ
シクロペンタジエンの重合物が存在するため、エポキシ
樹脂化した場合、架橋密度が低下し接着特性の低下や、
他の樹脂等の相溶性低下の要因になり好ましくない。こ
のため物性低下を生じないためにはジシクロペンタジェ
ンとフェノール類の共重合体である事が重要である。そ
の製造法について鋭意検討の結果、本発明に至ったもの
である。
ジシクロペンタジェン変性フェノール類重合物中のフェ
ノール類は、フェノール、オルンクレゾール、バラクレ
ゾール、エチルフェノール。
ノール類は、フェノール、オルンクレゾール、バラクレ
ゾール、エチルフェノール。
イソプロピルフェノール、ノニルフェノールなどを挙げ
ることができる。
ることができる。
重合物を製造する触媒としては、ルイス(L ewis
)酸であれば使用することができる。
)酸であれば使用することができる。
そのルイス酸としては、A、eC,e3.BF3 。
Zn Cfz 、t−b80+ 、Ti C1+ 、r
PO+などを挙げることができる。一種あるいは、二種
以上混合して使用することもできる。
PO+などを挙げることができる。一種あるいは、二種
以上混合して使用することもできる。
このフェノール類を加熱溶融させ、そこへ触媒を添加し
均一に溶解した後、40〜180℃、好ましくは70〜
140℃でジシクロペンタジェンを滴下する。あるいは
一括仕込みで反応することができる。それぞれの添加m
は、ジシクロペンタジェン1モルに対し、触媒0.00
1〜0.5モル、好ましくはo、oos〜0.30モル
とフェノール類0.1〜10,0モル、好ましくは0.
3〜4モルである。この工程においてはジシクロペンタ
ジェンと触媒に対しフェノール類を添加しても良い。
均一に溶解した後、40〜180℃、好ましくは70〜
140℃でジシクロペンタジェンを滴下する。あるいは
一括仕込みで反応することができる。それぞれの添加m
は、ジシクロペンタジェン1モルに対し、触媒0.00
1〜0.5モル、好ましくはo、oos〜0.30モル
とフェノール類0.1〜10,0モル、好ましくは0.
3〜4モルである。この工程においてはジシクロペンタ
ジェンと触媒に対しフェノール類を添加しても良い。
原料配合により異なるが、添加時間は1〜10時間、そ
の後数時間反応させる。次に未反応モノマーは減圧蒸留
によって留去することにより、一般式(II)で示され
る樹脂を得る。
の後数時間反応させる。次に未反応モノマーは減圧蒸留
によって留去することにより、一般式(II)で示され
る樹脂を得る。
(I[)
〔式中Rは水素原子又はアルキル基で炭素数C1〜C9
、nは0〜15の整数を示す。〕重合反応に溶媒として
反応に不活性であるニトロベンゼン、軽油、二硫化炭素
等を添加することもできる。
、nは0〜15の整数を示す。〕重合反応に溶媒として
反応に不活性であるニトロベンゼン、軽油、二硫化炭素
等を添加することもできる。
本発明は下記一般式(I)
(I)
〔式中Rは水素原子又はアルキル基で炭素数C+ ”−
Cs % nは0〜15の整数を示す。〕で示される高
純度エポキシ樹脂を製造する方法において、次の工程を
経由することを特徴とするジシクロペンタジェン変性エ
ポキシ樹脂の製造法を提供したものである。
Cs % nは0〜15の整数を示す。〕で示される高
純度エポキシ樹脂を製造する方法において、次の工程を
経由することを特徴とするジシクロペンタジェン変性エ
ポキシ樹脂の製造法を提供したものである。
く第一工程さ
フェノール類とジシクロペンタジェン重合樹脂にエピク
ロルヒドリンを選択的に付加させ、ジシクロペンタジェ
ン・フェノール重合クロルヒドリンエーテル体を得る工
程。
ロルヒドリンを選択的に付加させ、ジシクロペンタジェ
ン・フェノール重合クロルヒドリンエーテル体を得る工
程。
く第二工程〉
第一工程で得た中間体であるクロルヒドリンエーテル体
を、アルカリの存在下、反応系を50〜300sHgの
減圧下、水をエピクロルヒドリンと共沸させながら除去
し、かつ反応系中の水含有量を2重」%以下にして、閉
環反応させ、ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を
得る工程。
を、アルカリの存在下、反応系を50〜300sHgの
減圧下、水をエピクロルヒドリンと共沸させながら除去
し、かつ反応系中の水含有量を2重」%以下にして、閉
環反応させ、ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を
得る工程。
く第三工程〉
ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に溶
解し、少量のアルカリを添加し、微母含有するクロルヒ
ドリンエーテル体を閉環し、高純度ジシクロペンタジェ
ン変性エポキシ樹脂を得る工程。
解し、少量のアルカリを添加し、微母含有するクロルヒ
ドリンエーテル体を閉環し、高純度ジシクロペンタジェ
ン変性エポキシ樹脂を得る工程。
従来においても高純度エポキシ樹脂を得るために加水分
解性塩素を減少する方法が種々検討されてきた。
解性塩素を減少する方法が種々検討されてきた。
通常のエポキシ化反応を実施する方法としては、
■ アルカリを用いて付加反応と閉環(脱ハロゲン化水
素反応)反応とを一挙に行わせる1段法。
素反応)反応とを一挙に行わせる1段法。
■ 第4級アンモニウム塩等の触媒を使用して、まず付
加反応を行わせ、次いでアルカリで脱ハロゲン化水素反
応を行わせる2段法などが知られている。
加反応を行わせ、次いでアルカリで脱ハロゲン化水素反
応を行わせる2段法などが知られている。
一般的に高純度エポキシ樹脂の製造法としては、1段法
では、収率が低く、加水分解性塩素含有率が高いため、
満足な方法ではない。又、2段法のみでは、現在エレク
トロニクス産業が求めている加水分解性塩素300pp
m以下にすることは出来ない。
では、収率が低く、加水分解性塩素含有率が高いため、
満足な方法ではない。又、2段法のみでは、現在エレク
トロニクス産業が求めている加水分解性塩素300pp
m以下にすることは出来ない。
そこで本発明者らは、加水分解性塩素含有率の低い高純
度エポキシ樹脂を得るべく鋭意検討を行った結果、本発
明に至ったものである。
度エポキシ樹脂を得るべく鋭意検討を行った結果、本発
明に至ったものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
第一工程のジシクロペンタジェン変性フェノール類重合
物の付加反応では、ジシクロペンタジェン変性フェノー
ル類重合物をエピクロルヒドリンに入れ、第4級アンモ
ニウム塩等の触媒の存在下、10〜140℃の温度で選
択的に付加反応を行う。
物の付加反応では、ジシクロペンタジェン変性フェノー
ル類重合物をエピクロルヒドリンに入れ、第4級アンモ
ニウム塩等の触媒の存在下、10〜140℃の温度で選
択的に付加反応を行う。
この際、触媒の種類、添加量、反応温度を調整すること
で、副生成及び不所望の中間体くβ−クロルヒドリン体
)の生成を抑制することができる。又、副反応である重
合反応等による高分子化を抑制することができる。
で、副生成及び不所望の中間体くβ−クロルヒドリン体
)の生成を抑制することができる。又、副反応である重
合反応等による高分子化を抑制することができる。
エピクロルヒドリンの使用量は、原料のジシクロペンタ
ジェン変性エポキシ樹脂のフェノール性水酸基当量に対
して1〜20倍モル、好ましくは3〜12倍モルである
。過剰に使用したエピクロルヒドリンは、蒸留回収して
再使用することかできる。反応性希釈剤としてエピクロ
ルヒドリンと反応しないベンゼン、トルエン、メチルエ
チルケトン、テトラヒドロフランやジオキサンなどを併
用することもできる。
ジェン変性エポキシ樹脂のフェノール性水酸基当量に対
して1〜20倍モル、好ましくは3〜12倍モルである
。過剰に使用したエピクロルヒドリンは、蒸留回収して
再使用することかできる。反応性希釈剤としてエピクロ
ルヒドリンと反応しないベンゼン、トルエン、メチルエ
チルケトン、テトラヒドロフランやジオキサンなどを併
用することもできる。
付加反応に用いる触媒としては、臭化テトラメチルアン
モニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化
テトラエチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩、
ハロゲン化ホスホニウム類や臭化カリウム、塩化ナトリ
ウム等のハロゲン化アルカリ金属類、ホスファイト等を
挙げることができる。単一あるいは混合して用いること
もできる。反応に用いられる触媒慢は、原料100重量
部に対して、0.01〜5.0重量部程度である。
モニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化
テトラエチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩、
ハロゲン化ホスホニウム類や臭化カリウム、塩化ナトリ
ウム等のハロゲン化アルカリ金属類、ホスファイト等を
挙げることができる。単一あるいは混合して用いること
もできる。反応に用いられる触媒慢は、原料100重量
部に対して、0.01〜5.0重量部程度である。
反応温度は、反応体の種類によっても異なるが、通常2
0〜140℃、好ましくは50〜110℃である。反応
時間は、実質的に付加反応が完結するまでであり、反応
温度に応じて変えるが通常0.5〜15時間、好ましく
は3〜9時間である。
0〜140℃、好ましくは50〜110℃である。反応
時間は、実質的に付加反応が完結するまでであり、反応
温度に応じて変えるが通常0.5〜15時間、好ましく
は3〜9時間である。
第二工程では、第一工程で得られたジシクロペンタジェ
ン・フェノール重合クロルヒドリンエーテル体にアルカ
リを連添する際、反応系を50〜300miHgの減圧
条件下に維持しながら水をエピクロルヒドリンと共沸蒸
留にて除去し、反応系中の水含有率を0.1〜5.0%
に維持する。
ン・フェノール重合クロルヒドリンエーテル体にアルカ
リを連添する際、反応系を50〜300miHgの減圧
条件下に維持しながら水をエピクロルヒドリンと共沸蒸
留にて除去し、反応系中の水含有率を0.1〜5.0%
に維持する。
好ましくは2重量%以下である。又、反応系内から水分
除去を行わずに実施することも可能であるが、反応系中
の水によってエピクロルヒドリンが分解するため、工業
的には不利であり、又、樹脂の純度収率を低下させるな
どのため、好ましくない。
除去を行わずに実施することも可能であるが、反応系中
の水によってエピクロルヒドリンが分解するため、工業
的には不利であり、又、樹脂の純度収率を低下させるな
どのため、好ましくない。
アルカリの使用mは、原料であるジシクロペンタジェン
変性フェノール類重合樹脂のフェノール性水酸基当量に
対して、0.85〜1.00当量である。過剰のアルカ
リを添加すると、副生成物が増大し、高分子量化するた
め収率が減少し、物性低下の原因となるため好ましくな
い。
変性フェノール類重合樹脂のフェノール性水酸基当量に
対して、0.85〜1.00当量である。過剰のアルカ
リを添加すると、副生成物が増大し、高分子量化するた
め収率が減少し、物性低下の原因となるため好ましくな
い。
閉環反応(脱塩化水素反応)に用いられるアルカリとし
ては、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる
が好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであ
る。
ては、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる
が好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであ
る。
アルカリの使用量は、フェノール性水111基1モルに
対して0,85〜1.15モルである。好ましくは0.
95〜1.05モルである。アルカリの使用量が少ない
と、加水分解性塩素が高くなり、また使用量が多くなる
とゲル化するので不利である。反応温度は30〜140
℃好ましくは40〜100℃である。
対して0,85〜1.15モルである。好ましくは0.
95〜1.05モルである。アルカリの使用量が少ない
と、加水分解性塩素が高くなり、また使用量が多くなる
とゲル化するので不利である。反応温度は30〜140
℃好ましくは40〜100℃である。
反応時間は、実質的に閉環反応(脱塩化水素化)が完結
するまでであり、反応温度等に応じて、変えるが、通常
0.5〜15時間で好ましくは2〜10時間である。
するまでであり、反応温度等に応じて、変えるが、通常
0.5〜15時間で好ましくは2〜10時間である。
次いで、過剰のエピクロルヒドリンを減圧蒸留によって
留去し、副生じた塩化塩を濾過又は水洗によって除去後
、粗製のジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を得る
。この段階での加水分解性塩素含有率は800〜3,5
00ppmである。
留去し、副生じた塩化塩を濾過又は水洗によって除去後
、粗製のジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を得る
。この段階での加水分解性塩素含有率は800〜3,5
00ppmである。
第三工程では、第二工程で得られたジシクロペンタジェ
ン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に溶解し、原料のフェノ
ール性水酸基当量当り0.01〜0.20当量のアルカ
リを添加し、50〜110℃の温度で樹脂中に残存して
いるクロルヒドリンエーテル体く加水分解性塩素)を閉
環し、精製水で、不純物であるナトリウムイオンなどと
除去精製することによって高純度ジシクロペンタジェン
変性エポキシ樹脂を高収率で得ることができる。上記の
有機溶剤としてはジオキサン、ジェトキシエタン、メチ
ルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、トルエン、
高純度アルコール類等を単一または混合して使用するこ
とができる。
ン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に溶解し、原料のフェノ
ール性水酸基当量当り0.01〜0.20当量のアルカ
リを添加し、50〜110℃の温度で樹脂中に残存して
いるクロルヒドリンエーテル体く加水分解性塩素)を閉
環し、精製水で、不純物であるナトリウムイオンなどと
除去精製することによって高純度ジシクロペンタジェン
変性エポキシ樹脂を高収率で得ることができる。上記の
有機溶剤としてはジオキサン、ジェトキシエタン、メチ
ルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、トルエン、
高純度アルコール類等を単一または混合して使用するこ
とができる。
本発明の特徴は、第一工程において、副生成物を抑制し
ながら、付加反応を選択的かつ効率的に起こさせ、第二
工程でアルカリの存在下で、重合を伴うことなく、閉環
反応(脱塩化水素反応)せしめ、さらにまた第三工程で
残存している加水分解性塩素と不純物であるイオン等を
除去し、高収率かつ高純度ジシクロペンタジェン変性エ
ポキシ樹脂を製造することである。
ながら、付加反応を選択的かつ効率的に起こさせ、第二
工程でアルカリの存在下で、重合を伴うことなく、閉環
反応(脱塩化水素反応)せしめ、さらにまた第三工程で
残存している加水分解性塩素と不純物であるイオン等を
除去し、高収率かつ高純度ジシクロペンタジェン変性エ
ポキシ樹脂を製造することである。
このようにして得られた高純度ジシクロペンタジェン変
性エポキシ樹脂は、第2表で明らかなように、加水分解
性塩素含有率が100〜300ppmと極めて低いもの
で、電気・電子工業が求めている樹脂として極めて有用
である。
性エポキシ樹脂は、第2表で明らかなように、加水分解
性塩素含有率が100〜300ppmと極めて低いもの
で、電気・電子工業が求めている樹脂として極めて有用
である。
(実施例および発明の効果)
以下に実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、これ
らの実施例は例示であり、本発明は実施例によって制限
されるものではない。
らの実施例は例示であり、本発明は実施例によって制限
されるものではない。
なお、以下に単に部とあるのは、いずれも重量部を意味
する。
する。
〔実施例1〜3〕
バラクレゾールi、ooo部を温度計、冷却器。
撹拌装置1滴下管を付した反応器内に仕込み、100±
5℃に保ちながら、47%BF3エーテルコンプレック
ス10部を加えた後、ジシクロペンタジェン420部を
4時間かけて滴下した。滴下後、1時間100±5℃に
保持した後、150℃、4 m HOで未反応原料を留
去し1,050部の重合物を得た。
5℃に保ちながら、47%BF3エーテルコンプレック
ス10部を加えた後、ジシクロペンタジェン420部を
4時間かけて滴下した。滴下後、1時間100±5℃に
保持した後、150℃、4 m HOで未反応原料を留
去し1,050部の重合物を得た。
次に得られたジシクロペンタジェン・p−クレゾール変
性重合物500部を仕込み、さらにエピクロルヒドリン
i、aoo部および第1表に示した触媒3.0部を仕込
み、80±5℃で7時間反応させた。付加反応終了後、
水分離器を取り付け、50%水酸化ナトリウム水溶液3
6部を充分撹拌しながら8時間かけて滴下した。この際
反応を150±50sHgの減圧下に保ち生成した水は
エピクロルヒドリンと共沸によって除去し、エピクロル
ヒドリンは反応系内に戻しながら反応を行った。
性重合物500部を仕込み、さらにエピクロルヒドリン
i、aoo部および第1表に示した触媒3.0部を仕込
み、80±5℃で7時間反応させた。付加反応終了後、
水分離器を取り付け、50%水酸化ナトリウム水溶液3
6部を充分撹拌しながら8時間かけて滴下した。この際
反応を150±50sHgの減圧下に保ち生成した水は
エピクロルヒドリンと共沸によって除去し、エピクロル
ヒドリンは反応系内に戻しながら反応を行った。
閉環反応終了後、過剰のエピクロルヒドリンを除去し、
第1表に示す有機溶剤1,500部を加え溶解し、副生
した塩化ナトリウムを濾過ないし水洗によって除去した
。この溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液8部を加え
、85±5℃で4時間反応後、反応液を純水500成で
5回洗浄し、最後に有機溶媒を減圧蒸留により除去して
目的の高純度ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を
得た。
第1表に示す有機溶剤1,500部を加え溶解し、副生
した塩化ナトリウムを濾過ないし水洗によって除去した
。この溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液8部を加え
、85±5℃で4時間反応後、反応液を純水500成で
5回洗浄し、最後に有機溶媒を減圧蒸留により除去して
目的の高純度ジシクロペンタジェン変性エポキシ樹脂を
得た。
このようにして得られた高純度ジシクロペンタジェン変
性エポキシ樹脂の分析値を第2表に示す。
性エポキシ樹脂の分析値を第2表に示す。
〔比較例1〜2〕
実施例1〜3に用いたのと同様の反応装置に、ジシクロ
ペンタジェン・フェノール類変性重合樹脂500部、触
媒3部、エピクロルヒドリンi、soo部を仕込み、8
0±5℃で50%水酸化ナトリウム溶液36部を6時間
にわたって滴下した。
ペンタジェン・フェノール類変性重合樹脂500部、触
媒3部、エピクロルヒドリンi、soo部を仕込み、8
0±5℃で50%水酸化ナトリウム溶液36部を6時間
にわたって滴下した。
この際、反応系を150±50s+t−1gの減圧下に
保ち、生成した水は、エピクロルヒドリンと共沸によっ
て除去し、エピクロルヒドリンは、反応系内に戻しなが
ら反応を行った。
保ち、生成した水は、エピクロルヒドリンと共沸によっ
て除去し、エピクロルヒドリンは、反応系内に戻しなが
ら反応を行った。
反応終了後、過剰のエピクロルヒドリンを減圧蒸留によ
って除去し、生成物をメチルイソブチルケトン1,50
0部に溶解し、副生じた塩化ナトリウムを濾過及び水洗
いして除き、最後に、メチルイソブチルケトンを減圧下
で除去して目的の樹脂を得た。分析結果は第2表に示す
。 ′派
って除去し、生成物をメチルイソブチルケトン1,50
0部に溶解し、副生じた塩化ナトリウムを濾過及び水洗
いして除き、最後に、メチルイソブチルケトンを減圧下
で除去して目的の樹脂を得た。分析結果は第2表に示す
。 ′派
第1図および第2図は本発明の実施例1化合物および比
較例2化合物のGPC(ゲルパミュションクロマトグラ
フ)を夫々示す図表であり、第3図は本発明の実施例1
化合物のNMRスペクトルを示す図表である。 第1図 =
較例2化合物のGPC(ゲルパミュションクロマトグラ
フ)を夫々示す図表であり、第3図は本発明の実施例1
化合物のNMRスペクトルを示す図表である。 第1図 =
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔式中Rは水素原子又はアルキル基で炭素数C_1〜C
_9、nは0〜15の整数を示す。〕で示される高純度
エポキシ樹脂を製造する 方法において、次の工程を経由することを特徴とするジ
シクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法。 〈第一工程〉 フェノール類とジシクロペンタジエン重合樹脂にエピク
ロルヒドリンを選択的に付加させ、ジシクロペンタジエ
ン・フェノール重合クロルヒドリンエーテル体を得る工
程。 〈第二工程〉 第一工程で得た中間体であるクロルヒドリンエーテル体
を、アルカリの存在下、反応系を50〜300mmHg
の減圧下、水をエピクロルヒドリンと共沸させながら除
去し、かつ反応系中の水含有量を2重量%以下に維持し
、閉環反応させ、ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹
脂を得る工程。 〈第三工程〉 ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に溶
解し、少量のアルカリを添加し、微量含有するクロルヒ
ドリンエーテル体を閉環し、高純度ジシクロペンタジエ
ン変性エポキシ樹脂を得る工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60133718A JPH066616B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60133718A JPH066616B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61291616A true JPS61291616A (ja) | 1986-12-22 |
JPH066616B2 JPH066616B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=15111279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60133718A Expired - Lifetime JPH066616B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066616B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102838725A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-12-26 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种苯酚-双环戊二烯环氧树脂的制备方法 |
CN103613738A (zh) * | 2013-11-21 | 2014-03-05 | 山东圣泉化工股份有限公司 | 一种双环戊二烯-苯酚环氧树脂的制备方法 |
US8921471B2 (en) | 2009-08-07 | 2014-12-30 | Ticona Llc | Low formaldehyde emission polyacetal composition |
US8975313B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-03-10 | Ticona Llc | Polymer composition for producing articles having a metallic appearance |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61123618A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-11 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 新規エポキシ樹脂およびその製造法 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP60133718A patent/JPH066616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61123618A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-11 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 新規エポキシ樹脂およびその製造法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8921471B2 (en) | 2009-08-07 | 2014-12-30 | Ticona Llc | Low formaldehyde emission polyacetal composition |
CN102838725A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-12-26 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种苯酚-双环戊二烯环氧树脂的制备方法 |
US8975313B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-03-10 | Ticona Llc | Polymer composition for producing articles having a metallic appearance |
CN103613738A (zh) * | 2013-11-21 | 2014-03-05 | 山东圣泉化工股份有限公司 | 一种双环戊二烯-苯酚环氧树脂的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH066616B2 (ja) | 1994-01-26 |
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