JPS6128745B2 - - Google Patents

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JPS6128745B2
JPS6128745B2 JP57221525A JP22152582A JPS6128745B2 JP S6128745 B2 JPS6128745 B2 JP S6128745B2 JP 57221525 A JP57221525 A JP 57221525A JP 22152582 A JP22152582 A JP 22152582A JP S6128745 B2 JPS6128745 B2 JP S6128745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
heat
temperature
heat resistance
alloy
Prior art date
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Expired
Application number
JP57221525A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59110770A (ja
Inventor
Masaru Shinohara
Hiroaki Hirasawa
Hideaki Shirai
Makoto Hiraoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP22152582A priority Critical patent/JPS59110770A/ja
Publication of JPS59110770A publication Critical patent/JPS59110770A/ja
Publication of JPS6128745B2 publication Critical patent/JPS6128745B2/ja
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  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は導電用耐熱アルミニウム合金線の製造
方法に関し、詳しくは、61%IACS以上の高導電
率を有すると共に優れた耐熱特性を有する新規な
導電用耐熱アルミニウム合金線の製造方法に関す
るものである。 従来、導電用耐熱アルミニウム合金として、
Al−Zr系合金を用いた60%IACS台の導電率を有
する耐熱アルミニウムが公知である。この耐熱ア
ルミニウムはJEC−197(1976)の規格で例えば
線径4.8mmφのもので導電率60%IACS以上、引張
強さ16.9Kg/mm2以上、耐熱性(230℃、1時間加熱
後の引張強さの残存率)90%以上の特性を有する
もので、架空送電線用導体として汎用されてい
る。所で、架空送電線の分野においては近年の送
電容量の増大に伴い、送電ロス低減の重要性から
導電率の向上、又、同一線径での送電容量の増大
に対処するための耐熱性の向上が強く望まれてい
る。しかしながら引張強さを確保たうえで、導電
率及び又は耐熱性を向上させることは極めて難し
い。 本発明者等は上記点に鑑み、導電用耐熱アルミ
ニウムにおける特性改善を行うべく鋭意研究を重
ねた結果、Zr0.005〜0.05wt%、Fe0.08〜0.28wt
%、Si0.03〜0.10wt%及び残部Alよりなると共
に、ZrとFe及びSiの組成範囲が式:40Zr(wt
%)≦2.9−9Fe(wt%)−5Si(wt%)を満足する
Al−Zr−Fe−Si系合金を溶解し、鋳造温度680℃
以上で鋳造すると共に、得られた鋳塊を冷却しつ
つ材料温度が270℃以下の温度になるまで、減面
率90%以上の熱間加工を加えて荒引線を形成し、
該荒引線を180℃〜300℃にて熱処理後、減面率70
%以上で冷間伸線し、得られた線材を170℃〜600
℃の温度で熱処理することにより、好な耐熱性を
維持しつつ、特に高い導電性を有する導電用耐熱
アルミニウム合金線を得、本願を完成したもので
ある。 本発明において、用いるAl−Zr−Fe−Si系合
金の各添加元素の組成範囲は上記範囲である必要
があり、組成範囲が上記範囲外である場合には所
望の特性が得られない。すなわちZrが0.005wt%
未満の場合は目標とする耐熱特性が得られず、
0.05wt%を越える量では導電率の低下が著しい。
Fe量が0.08wt%未満では適度な強度が得られ
ず、0.28wt%を越える量では高導電率が望めな
い。又Si量が0.03wt%未満ではFe元素との相乗
効果による良好な強度が得られず、0.10wt%を越
える場合は導電率の低下が著しい。又本発明にお
けるAl−Zr−Fe−Si系合金においてはZrとFeと
Siの添加量が上記の組成範囲であると同時に次式
(A)を満足する必要がある。 40Zr(wt%)≦2.9−9Fe(wt%)−5Si(wt%) ………(A) Zr、Fe及びSiが上式を満足しない場合は、後
記する製造条件のもとにおいて、61%IACS以上
の高導電率を有する合金が得られない。 本発明においては、上記Al−Zr−Fe−Si系合
金を溶解して680℃以上の温度で鋳造すると共に
得られた鋳塊を冷却しつつ材料温度が270℃以下
の温度になるまで断面率90%以上の熱間加工の連
続鋳造圧延を施し、荒引線を形成する。上記鋳造
温度を680℃以上とする理由は、鋳造温度が680℃
未満では粗大な浮遊晶が形成されるため、固溶Zr
及びFeの分布が不均一となり、耐熱性及び強度
が低下するためである。かかる意味において鋳造
温度は700℃以上がより好ましい。又、圧延条件
は荒引線強度を例えば荒引線径9.5mmφの場合、
13Kg/mm2以上程度の高強度に極力高め、その後の
冷間伸線及び熱処理工程との関連において所望の
優れた耐熱特性を得るため熱間加工度90%以上で
の圧延終了温度を270℃以下とする必要がある。
荒引線は、次いで180℃〜300℃で熱処理される。
180℃未満では仕上り線での導電率と耐熱性が不
足するが、180℃〜300℃の範囲では導電率と引張
強さのバランスが良く、なおかつ耐熱性がこの範
囲特性を示す。300℃をこえると引張強さの低下
が大きく、また耐熱性も低下傾向になり、好まし
くない。 上記条件で製造された荒引線は減面率70%以上
で冷間伸線され、引続き170℃〜600℃の温度で熱
処理を施こされる。冷間加工度を70%以上とする
理由は、前記荒引線で得た強度を更に向上させ、
熱処理後も目標とする強度を得るためである。又
上記熱処理は、導電特性、耐熱特性及び強度の点
において、バランスのとれた性能を得るためのも
のであり、上記条件外では、上記の夫々の特性が
アンバランスとなり、所望の特性が得られない。
尚、上記熱処理は、低温域、例えば170℃〜300℃
程度では通常の電気炉、300℃〜600℃の高温域で
は通電加熱が適宜採用される。 次に本発明法により得られた導電用耐熱アルミ
ニウム合金線の特性について実施例に基づいて説
明する。 実施例 純度99.8wt%以上の電気用Al地金を溶解し、
Al−5wt%Zr、Al−5wt%Fe及びAl−10wt%Siの
各母合金によつて、第1表に示す各組成範囲の
Al−Zr−Fe−Si合金を溶製した。これらの各合
金を連続鋳造圧延機によつて鋳造、圧延し線径
9.5mmの荒引線を得た。該荒引線を各条件で熱処
理ののち連続伸線機により冷間伸線した後、熱処
理を施こし、供試々料とした。各試料の鋳造、圧
延条件並びに冷間伸線、熱処理条件は第1表に示
す通り。又、上記各試料の引張強さ、導電率及び
耐熱特性の測定結果を第1表に示す。尚、耐熱特
性は各試料を230℃で1時間加熱し、加熱の引張
強さに対する加熱後の引張強さの割合で示した。
【表】
【表】 第1表に示した結果より明らかな通り、本発明
法により製造した実施例1〜13の各試料は引張強
さ17Kg/mm2以上、耐熱特性90%以上と良好な特性
を有し、かつ、導電率が61%IACS以上と優れた
性能を有している。これに対し、本発明に係わる
合金と組成範囲の異なる比較例1〜6の各試料
は、引張強さ、導電率あるいは耐熱特性のいづれ
かにおいて本発明に係わる試料より劣つている。
又、鋳造温度が低い比較例7は本願発明に係わる
実施例5と比べて、引張強さ、耐熱性が低く有効
なZrの固溶が少ないことが判る。圧延終了温度が
本発明法より高い比較例8、及び熱間加工減面
率、冷間伸線減面率の不足する比較例9、10は合
金組成が同一である実施例5に比べ引張強さの点
で劣る。荒引線、仕上り線の熱処理温度が150℃
である比較例11は引張強さは高いものの、耐熱性
及び導電率が低く、特性がアンバランスである。
又、合金組成範囲が既述のA式を満足しない比較
例12は導電性の点において今一つ満足し得るもの
でない。 以上詳述の如く、本発明に係わる導電用耐熱ア
ルミニウム合金線の製造方法は、良好な引張強さ
及び耐熱特性を有すると共に特に優れた導電性を
有する合金線を得る上で極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Zr0.005〜0.05wt%、Fe0.08〜0.28wt%、
    Si0.03〜0.10wt%及び残部Alよりなると共に、Zr
    とFe及びSiの組成範囲が式:40Zr(wt%)≦2.9
    −9Fe(wt%)−5Si(wt%)を満足するAl−Zr−
    Fe−Si系合金を溶解し、鋳造温度680℃以上で鋳
    造すると共に、得られた鋳塊を冷却しつつ材料温
    度が270℃以下の温度になるまで、減面率90%以
    上の熱間加工を加えて荒引線を形成し、該荒引線
    を180℃〜300℃にて熱処理後、減面率70%以上で
    冷間伸線し、得られた線材を170℃〜600℃の温度
    で熱処理することを特徴とする導電用耐熱アルミ
    ニウム合金線の製造方法。
JP22152582A 1982-12-16 1982-12-16 導電用耐熱アルミニウム合金線の製造方法 Granted JPS59110770A (ja)

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JPS59110770A JPS59110770A (ja) 1984-06-26
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ID=16768074

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237147U (ja) * 1988-09-02 1990-03-12

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WO2018062322A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 住友電気工業株式会社 アルミニウム合金線、架空送電線、及びアルミニウム合金線の製造方法

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JPS49106418A (ja) * 1973-02-14 1974-10-09
JPS55152162A (en) * 1979-05-17 1980-11-27 Fujikura Ltd Processing method of conductive heat resistant aluminum alloy

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JPS59110770A (ja) 1984-06-26

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