JPS61286210A - 金属塩化物−カ−ボンブラツク層間化合物およびその製法 - Google Patents

金属塩化物−カ−ボンブラツク層間化合物およびその製法

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JPS61286210A
JPS61286210A JP12428585A JP12428585A JPS61286210A JP S61286210 A JPS61286210 A JP S61286210A JP 12428585 A JP12428585 A JP 12428585A JP 12428585 A JP12428585 A JP 12428585A JP S61286210 A JPS61286210 A JP S61286210A
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JP
Japan
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carbon black
metallic chloride
chloride
metal chloride
heat
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Pending
Application number
JP12428585A
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English (en)
Inventor
Morinobu Endo
守信 遠藤
Yuji Miyazaki
宮崎 祐治
Akio Nishijima
西島 昭夫
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーボンブランクを高温下で加熱処理し、金
属塩化物が結晶の眉間に侵入しやすい結晶状態に改良し
た後、金属塩化物と混合し、減圧下に加熱して得られる
構造的に安定した金属塩化物−カーボンブラック層間化
合物およびその製法に関する。
本発明金属塩化物−カーボンブラック層間化合物は有機
反応触媒、1次電池及び2次電池の活物質、ビデオテー
プ及び導電性塗料等の充填剤として利用され、更に、樹
脂やゴム状物質に配合したとき高性能な導電性組成物を
与える。このような導電性組成物は帯電防止用シート、
静電気除去用アースベルト、通信用アンテナ、面状発熱
体、電磁波遮蔽用の筐体、同軸ケーブル、カーボンブラ
シ、ビデオディスク等に広く利用される。
〔従来の技術〕
従来、炭素を基体とする眉間化合物としては黒鉛の眉間
化合物が広く知られている。
黒鉛層間化合物を形成する侵入物質としては、。
硫酸(H2S04)、硝酸(HNO3) 、ハロゲン(
Brz、1C1)、アルカリ金属(K、Li1Rb、C
3) 、アルカリ土類金属(Ba) 、金属ハロゲン化
物(CuC4’z、FeCj! 3 、CoC2z、N
iC1z、NbC1z)等が知られており、その侵入物
質の種類によって黒鉛層間化合物を生成する難易度およ
びその構造の安定度も相違する。
金属塩化物−カーボンブラック層間化合物は樹脂やゴム
状物質への導電性付与能力が高く、好ましい素材である
。従来から天然黒鉛等を原料母材として、金属ハロゲン
化物と反応させる方法が行われているが、高温、高圧の
厳しい条件下でも充分に反応しがたく、また得られた眉
間化合物の構造も乱れ不安定であった。
一方、樹脂やゴム状物質に導電性を付与するためのカー
ボンブラックとしては、アセチレンブラック、導電性フ
ァーネスブラック及び合成ガス製造時に副生ずるカーボ
ンブラック(以下副生ブラックという)等が知られてい
る。これらの導電性カーボンブラックは第1表に示すよ
うな物性を有する。
第   1   表 ※1 カンタソーブ(湯銭アイオニツク社製)によるN
t吸着BET 1点法 ※2JISK1469による ※3 商品名「デンカブランク (粒)」電気化学工業
■製 ※4 商品名「パルカンXC−72J キャボフト社製 ※5 商品名「ケッチェンECJ 日本EC社製 〔発明が解決しようとする問題点〕 例えば、カーボンブラックによる樹脂やゴム状物質への
導電性付与は、導電性付与能力の高いカーボンブラック
はど少ない添加量で所望の導電性を得ることができ、導
電性付与能力の高いカーボンブラックが要望されている
非品性であるため層間化合物の母材として考慮されるこ
とのなかったカーボンブラックに、金属塩化物を侵入さ
せ、眉間化合物を形成させるならば、カーボンブラック
の導電性付与能力を顕著に向上させることができる。し
かもカーボンブラックは入手しやすい安価な素材であり
、産業上の利用価値が極めて大きい。本発明はこのよう
な見地からカーボンブラックを原料とし、眉間化合物を
形成させるものである。
〔問題を解決するための手段および作用〕本発明は、こ
れらの問題点を解決した導電性に優れた金属塩化物−カ
ーボンブラック層間化合物およびその製造方法を提供す
るものであり、その構成は、比表面積が40〜100m
/g、嵩比重0.5g/cdにおける電気比抵抗が0.
2Ωcm未満であり、且つ、金属塩化物の割合が、カー
ボンブラック99〜80重量%に対し1〜20重量%で
あることを特徴とし、その製造にあたり、カーボンブラ
ックを不活性ガス雰囲気中、高温下で熱処理する第1工
程終了後、カーボンブラックと金属塩化物とを混合し、
減圧下で加熱反応させる第2工程を行うことを特徴とす
る。
すなわち、本発明は、全体的には非品性であっても、比
較的結晶構造の発達しているカーボンブラックを選び、
これを高温下で熱処理し、結晶構造を更に発達させて得
られた高結晶性カーボンブラックと金属塩化物との混合
物を加熱反応処理するという2つの処理工程を行うこと
により、目的とする導電性の更に向上したカーボンブラ
ック、つまり本発明の金属塩化物−カーボンブラック層
間化合物を得るものである。
本発明に用いる原料カーボンブラックとしては、比較的
結晶構造の発達したものがよく、特にアセチレンブラン
クが好ましい。他のカーボンプラフりであっても、比表
面積40〜100m2/gの範囲のものであれば、本発
明の眉間化合物を得ることができる。
次に、本発明の製造方法について述べる。
1土工程 カーボンブラックをアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下
で加熱処理する。その際の温度は2,000℃以上が適
切であり、より好ましくは、2.700〜3.000℃
であり、処理時間は約10〜30分で充分である。
この第1工程によって、カーボンブラックの結晶構造が
変化し、次の第2工程により金属塩化物が侵入しやすい
ものに変化している。このように、第1工程によって得
られたカーボンブラックは、第1図および第2図に示す
ように、その電気比抵抗はむしろ原料カーボンブランク
より高くなっている。
第4二ロl 第1工程を経たカーボンブランクを金属塩化物粉末と所
定の割合で混合し、その混合物を石英反応管中、減圧下
で加熱反応させる。この際の圧力は10’Torr以下
であり、反応温度は特に限定はないが、300〜600
℃が好ましく、一般に金属塩化物の沸点以下である。反
応後溶媒中にて洗浄し乾燥させて本発明の金属塩化物−
カーボンブラック層間化合物を得る。
本発明に用いる金属塩化物としては塩化鉄(FeCj!
3)、塩化銅(CuCez)、塩化ニッケル(NiC4
z) 、塩化コバルト(CoC4z)等が挙げられる。
このようにして得られた本発明の金属塩化物−カーボン
ブラック層間化合物は、構造的に安定であり原料のカー
ボンブラックより導電性に優れ(第1図参照)、種々の
用途に使用でき、これを樹脂やゴム状物質などに配合し
て流動性良好な導電性組成物を得ることができる。
以下、実施例、比較例を挙げ本発明を具体的に説明する
〔実施例1〕 カーボンブラックとしてアセチレンブラック(電気化学
工業■製、商品名「デンカブラック」)を用い、280
0℃、15分間アルゴンガス雰囲気中で熱処理し、第1
工程処理を行った。
次いで、第1工程により得られたカーボンブラック粉末
100重量部と塩化第二鉄粉末12.5重量部をよく混
合し、その混合物を10’Torrの減圧下、350℃
で24時間加熱反応させた。
反応後、アセトンにて洗浄し乾燥して反応生成物を得た
。この生成物はX線回折によって塩化鉄−カーボンブラ
ック層間化合物であることを確認した。この生成物(本
発明品)の物性を第2表及び第1図に示した。
〔実施例2〕 塩化鉄粉末に変えて塩化ニッケル粉末12.5重量部を
用い、10’Torr減圧下550℃で加熱反応させた
以外は実施例1と同様の方法で反応を行った。
このようにして得た生成物はX線回折によって塩化ニッ
ケルーカーボンブラック層間化合物であることを確認し
た。この生成物(本発明品)の物性を第2表に示した。
〔比較例1〕及び〔比較例2〕 カーボンブラックはアセチレンブランク(実施例1と同
一)を、熱処理を行わずにそのまま使用した。このカー
ボンブランク粉末100重量部と塩化鉄12.5重量部
をよく混合員、その混合物を1)3Torrの減圧下、
350℃で24時間(比較例1)及び66時間(比較例
2)加熱反応を行った。反応後、アセトンにて洗浄し乾
燥して生成物を得た。この生成物の物性を第2表および
第2図に示した。第2図で明らかなようにこの生成物は
原料カーボンブラックより電気比抵抗が高く、塩化鉄−
カーボンブラック層間化合物の生成が不充分であった。
〔比較例3〕 カーボンブランクに副生ブラック(日本EC社製、商品
名「ケッチェンECJ)を用いる以外は実施例1と同様
の方法で反応を行い、その結果を第2表に併記した。こ
のようにして得た生成物は所望の導電性が得られず、塩
化鉄−カーボンブラック層間化合物の生成が確認できな
かった。
第  2  表 〔発明の効果〕 本発明より、従来非品性であるため層間化合物の母材と
して考慮されることのなかったカーボンブラックを用い
て、構造の安定した金属塩化物−カーボンブラック層間
化合物を、比較的低温での緩和な条件下で効率良く得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は嵩密度と電気比抵抗との関係を示し、第1図は実
施例1における原料アセチレンブラックと第1工程終了
後のアセチレンブランクと第2工程終了後の眉間化合物
を示し、第2図は原料アセチレンブラックと、第1工程
を省略し、第2工程において24時間加熱したもの(比
較例1)および66時間加熱したもの(比較例2)をそ
れぞれ示す。 特許出願人 電気化学工業株式会社 代理人 弁理士  鈴 木 定 予 電密度(9/cm3) 嵩密度(Q/Ctrl”)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)比表面積が40〜100m^2/g、嵩比重0.
    5g/cm^2における電気比抵抗が0.2Ωcm未満
    であり、且つ、金属塩化物の割合が、カーボンブラック
    99〜80重量%に対し1〜20重量%である金属塩化
    物−カーボンブラック層間化合物。
  2. (2)カーボンブラックを不活性ガス雰囲気中、高温下
    で熱処理する第1工程終了後、カーボンブラックと金属
    塩化物とを混合し、減圧下で加熱反応させる第2工程を
    行う、比表面積が40〜100m^2/g、嵩比重0.
    5g/cm^2における電気比抵抗が0.2Ωcm未満
    であり、且つ、金属塩化物の割合が、カーボンブラック
    99〜80重量%に対し1〜20重量%である金属塩化
    物−カーボンブラック層間化合物の製法。
JP12428585A 1985-06-10 1985-06-10 金属塩化物−カ−ボンブラツク層間化合物およびその製法 Pending JPS61286210A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195168A (ja) * 1987-10-06 1989-04-13 S K Koki:Kk 導電性塗料組成物

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