JPS6128462Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スピーカを支柱（ポール）に取り付
けるスピーカ取付具、詳しくはスピーカ固定具の
一部（たとえば上面）に、略半円形でかつ円弧に
沿つて鋸歯状または階段状に形成された支柱受け
を一体に設け、支柱受けと締付具との間に支柱を
挾んで取り付けることにより、構成および取付作
業が簡単で、径の違う支柱にも確実、強固に取り
付けることができるスピーカ取付具に関するもの
である。

従来、支柱（ポール）用スピーカの取付具とし
て、取付用バンドでスピーカのコ字状金具を支柱
に固定する型式のものがあつたが、スピーカのコ
字状金具（スタンド）とバンドの接続具、バンド
両端の止め金具、止めねじなど多くの部品が必要
で、取付作業も面倒で手間がかかり、また円柱に
はバンドを密着させて取り付けることができる
が、角柱に対してはバンドに弛みが生じて取付が
不完全になるという問題点があつた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、上面
に２枚の支柱受けを有するスピーカ固定具と、こ
のスピーカ固定具の上側に位置し前記支柱受けを
囲む大きさの断面略コ字状の締付具とからなり、
前記支柱受けには中央部から両端部にかけて高く
なる鋸歯状部または階段状部が形成され、この鋸
歯状部または階段状部と締付具とで支柱を挾んで
締付具をスピーカ固定具に締付ねじにより締付・
固定するように構成することにより、径の異なる
支柱や円柱以外の支柱（たとえば角柱）にも容
易、確実かつ強固に取り付けることができるスピ
ーカ取付具を提供せんとするものである。

以下、本考案の構成を図面に示す実施態様に基
づいて説明する。第１図は本考案のスピーカ取付
具およびスピーカを示し、第２図および第４図は
第１図におけるスピーカ取付具を拡大して示し、
第３図はスピーカ固定具を示している。本考案の
スピーカ取付具は、両端がスピーカ１に角度調整
ねじ２で固定された断面略コ字状のスピーカ固定
具３と、このスピーカ固定具３の上側に位置する
断面略コ字状の締付具４と、これらの間にマイク
スタンドのポールなどの支柱５を挾んで結合する
締付ねじ６とからなつている。なお支柱は通常、
鉛直方向に立てて用いられるが、説明を容易にす
るために水平方向に用いる場合について説明す
る。断面略コ字状のスピーカ固定具３は、中央板
７の上面に２枚の支柱受け８を有している。この
支柱受け８には中央部から両端部にかけて高くな
る鋸歯状部１０または階段状部が形成されてい
る。この支柱受け８は、中央部が略半円形の円弧
に沿つて鋸歯状または階段状に切断され、直角に
外側へ２枚平行に切り起こして折り曲げて形成さ
れる。なお第５図に示すように、外側から内側に
切り起こして支柱受け８を形成する場合もある。
スピーカ固定具３の中央板７において、支柱受け
８の両側に係合孔１１とねじ孔１２が設けられて
いる。前記締付具４は、支柱受け８を囲む大きさ
の断面略コ字状をしており、両端が折り返されて
先上がりの係合片１３とねじ挿入孔１４が設けら
れている。またねじ挿入孔４を設けた方の側板１
５は、係合片１３を設けた方の側板１６より短か
くなつている。さらに側板１５，１６を連結する
中央板１７の内面に、ゴム、合成樹脂などからな
る滑り止め板１８が貼り付けられている。この滑
り止め板１８は表面を波形状、凹凸状にするのが
望ましい。

上記のように構成されたスピーカ取付具を用い
てスピーカを支柱に取り付ける際は、支柱５の一
方から支柱受け８を当て、係合孔１１と係合片１
３を係合させて、締付具４と固定具３との間に支
柱５を挾んで締付ねじ６をねじ挿入孔１４、ねじ
孔を利用して締め付けると、支柱５が鋸歯状部１
０と滑り止め板１８との間に挾まれて固定され
る。このとき、鋸歯状部１０は支柱５の表面に食
い込んで確実かつ強固に固定され、締付具は支柱
５に当たる中央部が支点となつて弾性に逆らつて
ねじ締めされ、滑り止め板１８の弾性とも合わせ
て締付ねじ６の弛み止めになる。

以上説明したように、本考案のスピーカ取付具
は、直接加工したスピーカ固定具の他に、締付具
と締付ねじだけの部品がればよく、簡単な構成で
締付ねじを締めるだけの作業で容易に取り付ける
ことができ、また支柱の径が異なつても締付具の
ねじ挿入孔と固定具のねじ孔との間隔、締付ねじ
の長さなどを変えれば、容易に取り付けることが
でき、また支柱が角柱５ａであつても鋸歯状部に
沿わせてたるみなく円柱と同様に確実、強固に取
り付けることができ、さらに締付具が支柱に当た
る部分を支点として弾性に逆らつてねじ締めされ
るから、、締付ねじの弛み止めの作用をするなど
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスピーカ取付具を用いてスピ
ーカを支柱に取り付けた状態を示す説明図、第２
図は本考案のスピーカ取付具の一実施態様を示す
正面説図、第３図はスピーカ固定具の平面図、第
４図は本考案のスピーカ取付具の一実施態様を示
す斜視図、第５図は支柱受けの他の例を示す斜視
図である。 １……スピーカ、２……角度調整ねじ、３……
スピーカ固定具、４……締付具、５……支柱、５
ａ……角柱、６……締付ねじ、７……中央板、８
……支柱受け、１０……鋸歯状部、１１……係合
孔、１２……ねじ孔、１３……係合片、１４……
ねじ挿入孔、１５，１６……側板、１７……中央
板、１８……滑り止め板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に２枚の支柱受けを有するスピーカ固定具
   と、このスピーカ固定具の上側に位置し前記支柱
   受けを囲む大きさの断面略コ字状の締付具とから
   なり、前記支柱受けには中央部から両端部にかけ
   て高くなる鋸歯状部または階段状部が形成され、
   この鋸歯状部または階段状部と締付具とで支柱を
   挾んで締付具をスピーカ固定具に締付ねじにより
   締付・固定するようにしてなることを特徴とする
   スピーカ取付具。