JPH024607Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は間仕切パネルに各種アクセサリーを取
付けるためのパネルアクセサリー取付装置に関す
る。

（従来技術） 最近は、オフイス内を机の配置等にあわせて比
較的低い間仕切パネルで仕切り、能率の向上を図
ることが広く行われている。そして、これら間仕
切パネルには、所定位置に縦溝が形成されている
とともに、縦溝の内奥部に複数個のスリツトが等
間隔で形成されている。このような構成の間仕切
パネルにタスクライト、電話器受台等を取付ける
ことができれば、事務机等の天板面を有効活用で
きて好ましいのであるが、上記スリツトを使用し
てそのまま簡単に取付けることはできず、上記間
仕切パネルに対して、タスクライト、電話器受台
等を取付けるための平板材をビス止め等によつて
取付けるようにしていた。

以上の構成であれば、比較的頻繁に行われるオ
フイスの模様替えに伴なう上記平板材の取付け、
取外し作業が手間であるとともに、ビス止め等で
形成された孔の閉塞処理も必要である等の欠点が
ある。

（目的） 本考案は上記の欠点を解消するためになされた
ものであり、簡単な操作で間仕切パネルに取付け
ることができるパネルアクセサリー取付装置を提
供することを目的としている。

（構成） 上記の目的を達成するための本考案のパネルア
クセサリー取付装置は、パネルアクセサリー取付
用の平板材の一側を下方へ折曲させて間仕切パネ
ルに接する支脚板を形成し、支脚板を間仕切パネ
ルとの間に保持する支持板の所定位置に、間仕切
パネルのスリツトに挿通した後自重で下降するこ
とにより抜止状に保持される係合板を折曲形成
し、更に支持板の所定位置を貫通させて支脚板と
当接可能なボルトを取付けたことを特徴としてい
る。

（実施例） 以下、添付図面を参照して説明する。

第１図乃至第３図は、互いに直角となるよう位
置決めされた間仕切パネル１，１の交差部に取付
けられた実施例を示しており、正方形の一頂角部
を切除した五角形の平板材２の、切除部に隣接す
る側面から直角下方に折曲することにより、間仕
切パネル１，１と当接する１対の支脚板３，３を
形成し、更に支脚板３，３の垂直外側面から間仕
切パネル１，１と離隔する方向にＬ字状に折曲す
ることにより、後記する支持板５，５係合用の溝
４，４を形成している。そして支持板５の一方の
垂直側面寄りを間仕切パネル１からやや離隔し、
間仕切パネル１との間に支脚板３を保持する挟持
板部６に形成し、他方の垂直側面から間仕切パネ
ル１に向かつて折曲された部分にＴ字状の係合板
７を形成し、この係合板７を、間仕切パネル１の
縦溝１ａの内奥部に形成したスリツト１ｂに挿通
した後、支持板５の自重によつてやや下降するこ
とにより抜止状に保持されるようにしている。更
に、上記挟持板部６の所定位置に形成したねじ孔
６ａと螺合し、貫通先端部が支脚板３と当接する
ボルト８を取付けている。

以上の構成であれば、係合板７を間仕切パネル
１のスリツト１ｂに挿通保持させた後、挟持板部
６と間仕切パネル１との間に上方から支脚板３を
挿通し、次いでボルト８を締めれば、支持板５を
やや間仕切パネル１から離隔させることによりガ
タつきを解消させるとともに、支脚板３を間仕切
パネル１に強圧接させることができるので、平板
材２上に、第４図に示すタスクライト９、第５図
に示す電話器受台１０等を安定に取付けることが
できる。但し、この場合において平板材２への取
付けについてはビス止め、溶接等適宜手段によつ
て行うことができる。

第４図および第５図は、１枚の間仕切パネル１
の途中部に取付けられた実施例を示しており、上
記実施例と異なる点は、平板材２を方形板で形成
するとともに、一側面両端部に支脚板３，３を形
成した点、および支持板５の両側垂直側面寄りを
挟持板部６に形成し、中央部から間仕切パネル１
に向かつてのびる係合板７を形成した点のみであ
る。

したがつて、この実施例の場合にも、係合板７
を間仕切パネル１のスリツト１ｂに挿通保持させ
た後、挟持板部６と間仕切パネル１との間に上方
から支脚板３を挿通し、次いでボルト８を締める
ことにより、上記実施例と同様に、平板材２を安
定に間仕切パネル１に取付けることができる。

（効果） 以上のように本考案は、間仕切パネルのスリツ
トに対して抜止状に係合板を係合させることによ
り保持板を取付け、保持板と間仕切パネルとの間
に支脚板を挿通してボルトを締めるようにしてい
ので、間仕切パネルに対するビス止め、溶接作業
等を必要とせず、しかもガタつくことはなく安定
に間仕切パネルに取付けることができるという特
有の実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の分解斜視図、第２
図は取付状態を示す斜視図、第３図は取付状態を
示す横断面図、第４図はタスクライト取付状態を
示す斜視図、第５図は電話器受台取付状態を示す
斜視図、第６図は他の実施例の斜視図、第７図は
他の実施例の横断面図。 １……間仕切パネル、１ｂ……スリツト、２…
…平板材、３……支脚板、５……支持板、７……
係合板、８……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネルアクセサリー取付用の平板材の一側を下
   方へ折曲させて間仕切パネルに接する支脚板を形
   成し、支脚板を間仕切パネルとの間に保持する支
   持板の所定位置に、間仕切パネルのスリツトに挿
   通した後自重で下降することにより抜止状に保持
   される係合板を折曲形成し、更に支持板の所定位
   置を貫通させて支脚板と当接可能なボルトを取付
   けたことを特徴とするパネルアクセサリー取付装
   置。