JPS6116331Y2

JPS6116331Y2 -

Info

Publication number: JPS6116331Y2
Application number: JP13964679U
Authority: JP
Priority date: 1979-10-11
Filing date: 1979-10-11
Publication date: 1986-05-20
Also published as: JPS5657324U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は野縁受固定金具、特に天井裏空間のき
わめて狭い場合にも適用可能な野縁受固定金具に
関するものである。

野縁取付金具を介して天井板保持用野縁を保持
する野縁受１は、従来第１図に示すように、上端
が天井スラブ２より突出する取付ボルト３にナツ
ト４で固定され、下端にＵ字保持部分５を有する
ハンガー６により支架される。しかし、これによ
るとハンガー６の長さが野縁受１の高さの２倍程
度と長いために、野縁受１と天井スラブ２との間
の距離ｌが長くなり、この野縁受１により野縁を
介して保持される天井板の天井裏空間を狭くでき
ない欠点を有する。

本考案の目的は野縁受をできるだけ上部に位置
せしめ、かつ野縁受を下部側より上方側に移動し
て装置することが可能な野縁受固定金具を提供
し、天井板と天井スラブ面との間隔が例えば僅か
に50mm以下ときわめて狭場合についていても下地
組可能とするものであり、以下実施例を用いて詳
細に説明する。

第２図、第３図は本考案による野縁受固定金具
の一実施例を示す斜視図及び断面図であり、同図
において７，８は２重に折り曲げられ、互に密接
する水平板であり、両水平板７，８には取付ボル
ト９が貫入する取付長孔４０が形成される。下部
水平板８は上部水平板７よりも延長し、その延長
部１０の長さは野縁受１１の上方水平部分１２の
長さとほぼ等しく設定される。上部水平板７の端
部は上部方向に立上り、この立上り部分１３から
は下部水平板１０と対向する挾持片１４が折曲さ
れる。挾持片１４の端部１４_１は、延長部１０の
端部１０_１よりも突出し、この端部１４_１には下
部方向に折曲され、かつタツプネジ孔１５を有す
る垂直片１６が設けられる。上記タツプネジ１５
にはボルト１７が螺合する。なお、下部水平板８
及びその延長部１０の側壁には折曲片１８が設け
られる。

このような構成において、野縁受１１を固定す
るには、まず野縁受固定金具の酌付長孔４０にボ
ルト９を貫入させ、かつ上下ナツト１９で両水平
板７，８を挾持して固定する。つぎに、延長部１
０と挾持片１４との間隙２０に野縁受１１の上方
水平部分１２を挿入し、ついでネジ孔１５に螺入
されたボルト１７を締め付けて野縁受１１の垂直
部分１１_１を延長部１０方向に圧接する。これに
より、野縁受１１は上下、前後いずれの方向にも
移動不可能となり、固定される。特に、野縁受１
１の垂直部分１１_１は折曲片１８の端部１８_１に
も当接するので左右方向のぐらつきがなくなる。

そして、上部水平板７の先端部が下部水平板８
の先端部より一定距離突出し、上部水平板７の先
端部に垂直片１６を設け、この垂直片１６にボル
ト又は舌片を設けたので、垂直片１６と下部水平
板の先端部との間隔が広くなり、このためこの間
隔部分を介して間隙20に野縁受１１の上方水平部
分１２をきわめて容易に挿入することができ、こ
のため、野縁受１１の取付けが容易となる。

本実施例によれば、ナツト１９による野縁受固
定金具の取付位置Ｓに、野縁受１１の上方水平部
分１２の上下位置関係をほぼ一致させた状態に保
持でき、野縁受１１を天井スラブ面２１に近接せ
しめることができる。また、水平板７，８に対し
長孔４０を設けたので、野縁受固定金具の左右方
向の微調整が容易となり、野縁受１１を正規の位
置に固定できる。また、折曲片１８により下部水
平板８の上下方向に対する曲げ強度が大きくな
り、容易に変形しなくなる。また、第４図に示す
ように高さの低い野縁受１１であつても、また、
第５図に示すように背部に突出部分１１_２を有す
るタイプの野縁受１１であつても容易に保持でき
る。また、野縁受を下部側より上方側に移動して
装着でき、装置作業が容易となる。

ここで、本実施例において、野縁受１１の垂直
部分１１_１を下部水平板８の端部に圧接する手段
として、ボルト１７を垂直片１６に螺入するもの
として説明したが、本考案はこれに限定されず、
垂直片１６に第６図に示す垂直舌片３０又は第７
図に示す水平舌片３１を設け、これにより野縁受
１１の脱落を阻止するようにしても、あるいはこ
れ等を併用してもよい。また、第８図に示すよう
に下部水平板８の折曲舌片８０を設け、これで上
部水平板７の側壁を保持するようにし、下部水平
板８の下部方向への変形を防止するようにしても
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の野縁受固定金具の一例を示す簡
略構成図、第２図、第３図、は本考案による野縁
受固定金具の一実施例を示す斜視図及び要部断面
図、第４図及び第５図は野縁受の一例を示す断面
図、第６図ないし第８図は本考案による野縁受固
定金具の他の実施例を示す図である。７，８……水平板、１１……野縁受、２０……
挾持間隙、４０……長孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

２重に折曲げた上下の水平板７，８にボルト取
付用の長孔４０を形成し、その先端側に野縁受１
１の上方水平部分１２を挾む挾持間隙２０を設け
るようにした野縁受固定金具であつて、上部の水
平板７の先端を下部の水平板８の先端より一定距
離突出し、この上部の水平板７の先端部より下方
に垂直片１６を折曲せしめ、該垂直片１６に下部
の水平板８方向に突出するボルト又は舌片を設
け、これにより野縁受１１の垂直部分１１_１を圧
接するようにしたことを特徴とする野縁受固定金
具。