JPS6138328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は配線ダクト取付装置に関する。

配線ダクトの取付けのために配電盤内に予め設
置されるアングルを利用することが考えられてい
る。配線ダクトは必ずしも常に平行して設置され
るものではなく、場合によつては縦横方向に設置
することも要求される。このような場合、たとえ
ば縦方向に沿つて互いに平行する二本のアングル
間に別のアングルを横方向に沿つて設置し、これ
に配線ダクトを取付けるようにしなければならな
い。

この考案は互いに平行する二本のアングル間を
横切るように配線ダクトを設置するにあたり、こ
の配線ダクトの設置のためのアングルを必要とし
ないで、その配線ダクトの設置を可能にすること
を目的とする。

この考案の実施例を図によつて説明すると、１
はアングルで、その二本が互いに平行して配電盤
内に予め固定設置されてあるものとし、これに端
子盤、リレーその他の電気器具を設置するなり、
或いは配線ダクトを設置する。またアングル１の
両方にまたがつて別の配線ダクトを設置する場
合、アングルを利用して配線ダクトを設置すると
すれば、両アングル間に別のアングルを設置する
必要があることは前述したとおりである。しかし
この考案ではこのような別のアングルを設置しな
いで配線ダクトを設置しようとするものであり、
そのために図示するような取付具３を各アングル
１に取付ける。

取付具３はアングルに取付けられる取付部４
と、配線ダクトを支持する支持部５とからなり、
両部は一体である。取付部４は端部を折り曲げて
形成し、その先端を係合爪６とした係合脚７と、
頂壁８の一部を切起して形成し、その先端を係合
爪９とした係合脚１０とを設けてなる。又支持部
５には下側舌片１１と、その両側を切起して形成
した上側舌片１２を設けてなる。１３は両アング
ル１間に設置される配線ダクト、１４はアングル
１に取付けられる配線ダクトである。

上記の構成において、アングル１間に配線ダク
ト１３を設置するときは、まず配線ダクト１３の
底壁１５の端部に支持部５を取付ける。この取付
けは支持部５の下側舌片１１と上側舌片１２との
間に底壁１５の端縁を挿入するだけでよいので簡
単である。このあと取付部４の係合脚７，１０を
アングル１にその上方から嵌合し、各係合爪６，
９をアングル１の側壁下縁１ａに係合させて、こ
の取付具３をアングル１に取付ける。この取付け
は単に嵌合させるだけですむので、ワンタツチ式
に取付けが可能となる。

以上詳述したようにこの考案によれば、互いに
平行する一対のアングル間に配線ダクトを設置す
るにあたり、配線ダクト設置のためのアングルを
前記一対のアングル間にまたがつて設置する必要
をなくすことができ、又この配線ダクトの設置に
あたつて使用する取付具はアングルにワンタツチ
式で取付けられるとともに配線ダクトの底壁端縁
の挿込みのみによつて配線ダクトの支持が可能と
なるため、その作業は極めて簡単であり、かつビ
スその他を不用とすることができる効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す断面図、第２
図は要部の分解斜視図である。 １……アングル、３……取付具、４……取付
部、５……支持部、７，１０……係合脚、８……
頂壁、１１……下側舌片、１２……上側舌片、１
３……配線ダクト、１５……底壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付部とこれと一体の支持部とからなり、前記
   取付部には端部を折り曲げて形成した係合脚と、
   頂壁を切起して形成した係合脚を設け、又前記支
   持部には下側舌片と上側舌片とを設けてなる取付
   具を、互いに平行する一対のアングルのそれぞれ
   に前記両係合脚を係合して固定し、前記一対のア
   ングル間に設置する配線ダクトの底壁の端縁を前
   記上側舌片と下側舌片との間に挿入してなる配線
   ダクト取付装置。