JPS6028154Y2 - 電子機器の防水ケ−ス取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テレビ受信用分波・分配器、結合器あるい
は増幅器等の電子機器をアンテナ支柱に取付けて使用す
る場合の防水ケース取付装置に関する。

従来、この種の装置は構造が複雑で大形になり、取付は
ボルトをケースに組込む作業が面倒で、しかも支柱に対
する取付作業が困難であつた。

この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的
は、構成を簡易にして小形化できると共に組込作業及び
取付作業の容易な電子機器の防水ケース取付装置を提供
することにある。

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

第１図において、１は合成樹脂等で形成された防水ケー
ス２の背面に一体成形された取付部である。

この取付部１には、本装置を支柱３に取付けるためのコ
の字形ボルト４、当て金５及びナツト６．６が組み込ま
れるようになっている。

取付部１の支柱３との当接面は第２図に示すように支柱
３に固定し易いようにＶ字状に構成されると共に、凹部
７ａ、７ｂ、７ｂ・・・が形成されている。

また、取付部１の左右両側部のケース背面側には、それ
ぞれ上記中央の凹部７ａと共に取付部１を横方向に貫通
する貫通孔を形成するように上下方向に縦長の透孔８，
８が設けられている。

すなわち、この透孔８，８間にコの字形ボルト４を挿入
させるもので、そのケース２の背面からの高さはコの字
形ボルト４の直径よりやや大きくなっている。

上記透孔８，８間の中央上端部のケース２の背面には、
第３図に断面して示すように下側に傾斜部を有する挾持
突起９が設けられている。

この挾持突起９の透孔８，８上端の反ケース背面の内側
との間隔はコの字形ボルト４の直径と略同じ大きさにな
っており、これによりコの字形ボルト４をケース２に安
定して保持するようになっている。

また、取付部１の上方部の左右両側面には案内片１０．
１０が設けられ、この案内片１０゜１０によりコの字形
ボルト４を透孔８，８に挿入した場合、このボルト４が
支柱取付けのための所定位置に来るようにしている。

さらに、取付部２の両側面で上記案内片１０．１０の下
方の透孔８．８の上端部よりコの字形ボルト４の略直径
程度の位置には支持片１１．１１が設けられている。

この支持片１１，１１は透孔８，８に挿入したコの字形
ホルト４を挾持突起９で保持しながらケース２の背面に
直角に倒した場合、ボルト４の左右両側端部を支持する
ものである。

なお、１２．１２は取付部１の下端部に設けられた取付
孔で、この取付孔１２，１２はケース２を建物等に直接
取付ける場合のねじ止め用の孔として用いられる。

第４図は上記防水ケース２と一体形成された取付装置の
正面図である。

以上のような構成の取付装置を梱包する場合には、まず
、コの字形ボルト４を一端から取付部１に設けられた透
孔８，８に挿入する。

そして、このコの字形ボルト４の両端（ねじ部の端部）
を第５図の一点鎖線で示すように上方に持ち上げて、挟
持突起９の上端まで押し上げ、該ボルト４を防水ケース
２の背面と略平行に保持させる。

しかる後、当て金５及びナツト６．６をコの字形ボルト
４に組込んで梱包する。

次に、防水ケース２を支柱３に取付ける場合には、まず
コの字形ボルト４を前述の組込状態から第５図に矢印ａ
で示すように、ケース２の背面に対して直角になるまで
押し下げる。

これにより、コの字形ボルト４は、挾持突起９と透孔８
，８上端の反ケース背面の内側との間で挾持されると共
に取付部１の左右両側部に設けられた支持片１１．１１
により下側から支持され、取付部１に安定して保持され
る。

次に、この状態で防水ケース２を支柱３に近接させ、支
柱３をコの字形ボルト４のねじ部間に挿入する。

しかる後、当て金５をコの字形ボルト４に組込み、ナツ
ト６．６で締付ける。

以上のようにこの考案の防水ケース取付装置によれば、 ■ 構成が簡単であるため、小型化が容易である。

■ コの字形ボルトを挟持突起と透孔上端の反ケース背
面の内側との間で挾持すると共に、さらに支持片により
下側から支持するようにしたので、コの字形ボルトをケ
ース背面に対し直角に安定して保持でき、取付作業が極
めて容易である。

■ コの字形ボルトをケース背面に略平行に保持できる
ため、組込み作業が容易である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は取付部の平面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ
’線に沿った断面図、第４図は正面図、第５図は側面図
である。 １・・・・・・取付部、２・・・・・・防水ケース、３
・・・・・・支柱、４・・・・・・コの字形ボルト、５
・・・・・・当て金、６・・・・・・ナツト、７ａ・・
・・・・凹部、８・・・・・・透孔、９・・・・・・挾
持突起、１０・・・・・・案内片、１１・・・・・・支
持片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に電子機器が収納される防水ケースの背面に設けら
   れた取付部にコの字形ボルトを挿入し、このコの字形ボ
   ルトと押え部材間に支柱を挿通させてナツトにより締付
   けることにより、前記防水ケースを支柱に取付ける防水
   ケース取付装置において、前記取付部の支柱当接位置に
   設けられた凹部と、前記取付部の左右両側部のケース背
   面側にそれぞれ前記凹部と共に前記取付部を横方向に貫
   通する貫通孔を形成するように設けられた縦長の透孔と
   、前記防水ケースの背面側において前記左右両透孔の中
   央上端部の位置に下側に傾斜部を有するように設けられ
   た挟持突起と、前記取付部の両側面部において前記透孔
   の上端部よりわずかに上方位置に設けられた案内片と、
   前記取付部の左右両側部において前記透孔の上端部より
   コの字形ボルトの略直径程度離間して設けられた支持片
   とを具備し、コの字形ボルトを前記防水ケースの背面と
   直角の位置に倒したとき、このコの字形ボルトを前記支
   持片により下側から支持することを特徴とする電子機器
   の防水ケース取付装置。