JPS61283476A - クラツド鋼板の製造方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シートバー接合によるクラッド鋼板の製造方
法およびその装置に関する。

〔従来の技術〕

従来母材と合せ材からなる二つの金属を圧接するクラッ
ド鋼板の製造においては、熱間圧延以前、すなわちスラ
ブの段階で二つの金属の周囲を溶接により仮接合してお
き、その後に熱間圧延することにより圧接する方法がと
られていた。

前記従来の方法では、圧延前に２つのスラブを起重機等
を用いて上下に重ね合わせる工程を必要とし、また溶接
工程を必要とする。さらに、従来の方法では、スラブの
段階で二つの金属を仮接合して圧延するが、接合する二
つの金属が異種の場合、それぞれ求められる薄材質を得
るための加熱炉における最適の温度、在炉時間がそれぞ
れ異なるが、加熱炉内ですでに一体となっているためこ
れを制御することができない。すなわち一方の材料に必
要な高くて長い在炉時間に他方を合わせなければならな
い。

このため例えば母材が過加熱となり延び易くなって、ク
ラッド比が幅方向および長手方向で不良となり、歩留り
低下を招来していた。

また、接合する二つの金属が異種の場合、諸物性値、変
形抵抗の差により、粗圧延において水平ロール、エツジ
ヤ−ロール開度を同一に設定しておいても、異種の金属
で厚み、幅の挙動が異なり、従来の方法では、すでにこ
れらの金属が一体となっているため厚み１幅の挙動を予
測制御することが非常に困難であり、また反りを生ずる
などの問題がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、従来のクラッド鋼板の製造工程とは全く異な
る観点に立って、上記従来のスラブを溶接した後加熱す
る工程をなくし、加熱炉における加熱条件や粗圧延条件
をそれぞれの材料について最適条件で処理し、クラッド
比不良や歩留り低下を来さないようにしたクラッド鋼板
製造方法を提供するものであり、その方法の実施に適し
た製造装置を提案する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するための本発明の方法は、合せ材と
母材のそれぞれをシートバー状態で巻取り、該合せ材と
母材とを同時に巻取機から巻戻して重ね合わせ、これを
仕上圧延することを特徴とするクラッド鋼板の製造力が
４である。

またｌ−記力υ：を実施するための本発明装置は粗圧延
機の後流に配設された複数台のシートパー巻取兼巻戻機
と、前記巻取巻戻機から巻戻された複数のシート／へ−
を組み合わせて掴持し仕に圧延機に送入するピンチロー
ルとを備えたことを特徴とするクラッド鋼板の熱間圧延
製造装置である。

〔作用〕

圧接する２種の金属はそれぞれ最適の条件で粗圧延され
シートバーとなり、その後接合ごれるので、製造工程が
筒中化されると共に、最適の加重を施すことができ、ク
ラ７ド比の不良や歩留低下を生じない。

〔実施例〕

第１図／ａ）〜（ｃ）は本発明方法の実施例の工程を示
し　図中に示されている装置は未発１１装置の実施例で
ある。

本発明装置は、粗圧延機１．ａ取兼巻戻機４．５．仕上
圧延機８を順次配列した系統から成る。粗圧延機ｌの後
流にあるピンチロール２は粗圧延機ｌで圧延されたシー
トバーを、巻取兼巻戻機５へ誘導するためにシートバー
を上向きに折曲げるための装置である。ピンチロール２
から巻取兼巻戻機５までの案内テーブルは上下方向に可
動となっており、粗圧延機からのシートバーを巻取兼巻
戻機４または５の何れかに誘導する０例えば合せ材を巻
取兼巻戻機５へ、母材を巻取兼巻戻機４へ案内する。

シートバーの巻取兼巻戻＠４，５は１巻取り、巻戻し可
能な装置であればよく１例えば特公昭５１−２６３１７
の巻取棒のないマンドレルレス巻取兼巻戻機を用いるこ
ともできるし、マンドレルを有する装置でもよい。

ピンチロール６、ピンチロール７は、巻取兼巻戻機５か
ら巻き戻したシートバーをパスライン１３に戻すために
シートバーを折り曲げるものである。（第１図（Ｃ）参
照） 脱スケール装２ｔｌｌは、シートバー９の場合は下面、
シートバー１０の場合はＬ面、すなわちシートバーの重
なり合う面のスケールを取るものである。脱スケール装
置１１によって屯なり合う面のスケールを除去すること
により、続いて行う什り圧延での圧接をより有効なもの
にすることかでＳる。

先端検出器１６は、二つの先端検出器から成り、仕上圧
延機までのシートバー９．ｔｏが通過する距離が等しく
なるような位置にある。これにより、二つのシートバー
９．１０の先端を合わせて仕上圧延機８に送り込むこと
が可能となる。

次に以上の装置によって、本発明方法を具体的に説明す
る。

ｉｆ図（ａ）は二つのシートバーのうち一方、すなわち
粗圧延機から出てきたシートバー９を一方の巻取兼巻戻
機４で巻き取る工程を示している。

ます粗圧延機ｌから出てきたシートバ−９をピンチロー
ル２により上方に折り曲げブロッカ−ロール１４．マン
ドレル１５からなる巻取兼巻戻ａ５で巻き取る。

続いて第１図（ｂ）は他方のシートバー１０を他方の巻
取兼巻戻機４で巻取る上程を示している。

次に該二つのシートバー９．ｌＯのうちの２木目のシー
トパー１０を巻取兼巻戻機５で前記シートバー９を巻き
取った方法と全く回−の方法で巻き取る６すなわち、ま
ず巻取兼巻戻ｊｊＩｔ５で巻き取られたシートバー９は
巻取兼巻戻機５で保温された状態で待機しており、一方
粗圧延機ｌから出て来たシートバ−１Ｏは開放されたピ
ンチロール２の間を通って巻取兼巻戻機４で巻き増られ
る。

巻き取ったシートバー９．ｌＯの先端を仕り圧延機の方
向に向は巻き戻す、この時ピンチロール６を用いてパス
ラインの方向へ折り曲げる。

この後脱スケール装置ｌｌにより脱スケールを行った後
、ピンチロール７を用いてシートバー９を仕上圧延機の
方向へ折り曲げ、シートバー１０と共に仕上圧延機８に
送り込む、この際、シートバー９，１０の先端を合わせ
るために１例えば赤外線検出器のような先端検出器１６
でシートバー９．１０の先端の通過する時刻をとらえる
ことができる。これにより先端検出時刻がシートバ−９
とシートバー１０で異なる場合、たとえば以ドのように
すれば先端を合わせることができる。

すなわち巻取兼巻戻機４のマンドレルの速度をＶとした
とき１巻取兼巻戻機５の速度をパー９とｌＯの先端を合
わせて仕上圧延機に送り込むことができる。

但し、 Ｔａニジ−ドパ−９が先端検出器でとらえられた時刻、 Ｔｂ；シートバーｌＯが先端検出器でとらえられた時刻
、 Ｌ；先端検出器から重ね合わせ装置までのシートバーが
通過する距離 このようにシートバー９．１０の先端を合わせた後、巻
き戻し速度を仕上圧延機速度と同期して仕上圧延機に送
り込むことにより圧接を行う。

次に、本発明によるクラッド鋼の具体的な製造例として
Ｓ［ＪＳ３０４と５Ｓ４１を用いた場合を以下に示す。

第１図においてに４材としてシートバー１０に５３４１
．合せ材としてシートバー９に５ＵＳ３０４を用いて母
材厚８ｍｍ、合せ材厚５ｍｍのクラッド比３８％のクラ
ッド鋼板を製造した。スケジュール等は第１表による。

この場合反りは発生せず１歩留りは９８％であった。一
方比較例として、ｍ材として５Ｓ４１が１６１ｍｍ厚で
、合せ材として５ＵＳ３０４が６９ｍｍのスラブを従来
の溶接組立方法でクラッド比３０％のクラッド鋼板を製
造した。この場合歩留りは高々７５％で、圧延中の反り
もあり生産能率に悪影響を及ぼした。

第１表 Ｇｉｌ：）　　Ｆｌ〜Ｆ７は仕−ＩＪ日りはスタンドで
ある。

〔発明の効果〕

本発明は次の優れた効果を奏する。

（１）接合する２種の金属のそれぞれの最適温度、在炉
時間で加熱でき、従って材料の過熱を生ずることもなく
、圧延時のそれぞれの金属の厚み１幅の挙動を予測、制
御することが可能で最適な圧延を行うことができ、クラ
ッド比の不良がない、また、反り等を生ずることもなく
歩留りが向上する。

（２）加熱炉の幅、粗スタンド間距離などによるスラブ
の単重制限が従来のほぼ２倍に広がる。

（３）スラブをクレーン等を用いて重ね合わせるなどの
作業工程が不要となり、また溶接工程も不要で作業工程
の合理化ができる。

（４）　ｉ！［統鋳造連続圧延の工程にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（Ｃ）は本発明によるクラッド鋼板製造
方法を示す工程図で本発明装置の配列を示す説明図を兼
ねたものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　合せ材と母材のそれぞれをシートバー状態で巻取り
   、該合せ材と母材とを同時に巻戻して重ね合わせ、これ
   を仕上圧延することを特徴とするクラッド鋼板の製造方
   法。 ２　粗圧延機の後流に配設された複数台のシートバー巻
   取兼巻戻機と、前記巻取巻戻機から巻戻された複数のシ
   ートバーを組み合わせて掴持し仕上圧延機に送入するピ
   ンチロールとを備えたことを特徴とするクラッド鋼板の
   熱間圧延製造装置。