JP3478118B2 - 金属帯の熱間圧延方法 - Google Patents

金属帯の熱間圧延方法

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JP3478118B2
JP3478118B2 JP07058498A JP7058498A JP3478118B2 JP 3478118 B2 JP3478118 B2 JP 3478118B2 JP 07058498 A JP07058498 A JP 07058498A JP 7058498 A JP7058498 A JP 7058498A JP 3478118 B2 JP3478118 B2 JP 3478118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯の熱間圧延
方法に係り、特に、シートバーやスラブ、ビレットある
いはブルーム等の鋼片を数本乃至は数十本に渡って接合
し、連続圧延するための金属帯の熱間圧延方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片の熱間圧延ラインでは、圧延
すべき鋼片を1本ずつ加熱、粗圧延、仕上圧延して、所
望の厚みになる熱延板に仕上げていたが、このようなバ
ッチ圧延方式は、仕上圧延での、圧延素材の噛込不良に
よるラインの停止が避けられず、又、圧延素材の先端や
後端部の形状不良に起因した歩留り低下も著しい不利が
あった。
【0003】このため、最近では、仕上圧延に先立っ
て、圧延すべき鋼片の後端部と先端部を繋ぎ合わせ(以
下接合という)、これを熱間圧延ラインに連続的に供給
して圧延するエンドレス圧延方式が採用されるようにな
ってきている。
【0004】例えば、特開平7−241601には、図
2に示される如く、加熱炉20の出側に配設された、例
えばR1〜R3の3スタンドの粗圧延機群22から、ラ
インに沿って順次、巻取・巻戻し装置70、レベラ7
2、センタリングガイド74、接合用クロップシャー3
0、鋼片の搬送に同期して走行する移動式接合装置(溶
接機)40、クロップシャー24、例えばF1〜F7の
7スタンドの仕上圧延機群26、交互に巻取りを行うた
めの、例えば2台の巻取機28が設けられた熱間圧延ラ
インが開示されている。
【0005】又、特開平7−1007には、連接管でつ
ながれた油圧配管よりバランス油圧を供給される複数の
昇降テーブルローラが、接合装置の走行に連動して、接
合装置に取り付けられたガイドにより、押し下げられた
り、バランス油圧により元の鋼片支持高さまで上昇した
りして、テーブルローラと接合装置の衝突を回避したも
のが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、このような連続熱間圧延ラインにおいて、前記接合
を行う際に異常が生じた場合の処置が記載されていなか
った。異常が生じた場合の処置方法が存在しないと、重
大なトラブルに繋がる。例えば、接合していないにも拘
らず、接合しているものと誤認して仕上圧延機群26に
供給した場合、スタンド間のループ設備は上昇しようと
する状態で保持しているため、後行鋼片の先端が仕上圧
延機内に到達したところで、先端がループ設備によって
跳ね上げられてしまい、後のスタンドに噛み込めず、ス
タンド間で詰まってしまって、圧延継続が不可能にな
り、ラインの操業が停止してしまう。
【0007】異常が生じる形態としては、大別して、次
の3つの場合がある。 鋼片同士の接合を開始できない。 接合中の異常により、接合を失敗した。 接合はしたが、強度が弱く不完全である。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、特に、前記又はの異常が発生し
た場合に対応することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、異常が生じた
場合にエンドレス圧延をバッチ圧延に変更することによ
り、前記課題を解決したものである。また、仕上圧延機
の入側で被圧延材の先端部を前材の尾端部に接合し、該
被圧延材と前材を連続して仕上圧延することが可能な熱
間圧延設備による金属帯の熱間圧延方法において、先端
部を前材の後端部と接合して前材と連続して仕上圧延す
る予定である被圧延材の前記接合が行われる前に、該被
圧延材を前材と連続して仕上圧延可能であるか否かを判
断し、前記被圧延材を前材と連続して仕上圧延すること
が不可能であると判断した際には、被圧延材先端部と前
材の尾端部との接合を中止し、前記接合を行うための接
合設備を前記被圧延材先端が通板可能な状態とし、前記
前材の尾端が仕上圧延機を抜けた後に、前記被圧延材の
先端を前記仕上圧延機に噛込ませるための仕上圧延機の
設定を行い、その後に該被圧延材の先端部を前記接合設
備を通過させ、少なくとも先端部を仕上圧延機に噛込ま
せることにより、前記課題を解決したものである。
【0010】又、バッチ圧延可能な板厚範囲を予め設定
しておき、前記被圧延材の予定仕上板厚が該板厚範囲内
でない場合には、該被圧延材の仕上板厚を前記範囲内の
値に変更して仕上圧延するようにしたものである。
【0011】本発明は、又、仕上圧延機の入側で被圧延
材の先端部を前材の尾端部に接合し、該被圧延材と前材
を連続して仕上圧延することが可能であり、且つ、仕上
圧延中に仕上板厚を変更する走間板厚変更が可能な熱間
圧延設備による金属帯の熱間圧延方法において、前記走
間板厚変更による板厚変更可能範囲を予め設定してお
き、前記被圧延材と、予定していた板厚と異なる板厚に
仕上圧延している前材とを連続して仕上圧延する際に
は、該前材の仕上板厚から該被圧延材の予定仕上板厚ま
での板厚変更量が前記板厚変更可能範囲内であるかを判
断し、前記板厚変更可能範囲内でない場合には、前記被
圧延材の仕上板厚を、前記板厚変更量が前記板厚変更可
能範囲内となる値に変更して、該被圧延材を仕上圧延す
ることにより、前記課題を解決したものである。また、
被圧延材の先端部を前材の尾端部に接合するための接合
装置であって、台車に搭載され、該台車が走行する時、
昇降式のテーブルローラを、接合装置の入側テーブル押
えガイドと出側テーブル押えガイドが下降した状態で順
次押し下げながら移動する接合装置を設置している場合
に、前記接合を中止した後に、前記台車を、前記出側テ
ーブル押えガイドが上昇限のときに前記接合装置と前記
昇降式のテーブルローラの位置の相対関係が適正な状態
となる位置にて停止させ、前記出側テーブル押えガイド
を上昇限まで上昇させて、接合中止後の被圧延材を接合
装置よりも下流側へ搬送するようにしたものである。
発明は又、仕上圧延機の入側で被圧延材の先端部を前材
の尾端部に接合し、該被圧延材と前材を連続して仕上圧
延することが可能な熱間圧延設備による金属帯の熱間圧
延方法において、異常が生じた場合に接合を中止し、
記被圧延材のさらに後続する圧延材を被圧延材に接合し
て圧延することにより、前記課題を解決したものであ
る。また、前記被圧延材の仕上板厚から後続する圧延材
の予定仕上板厚までの板厚変更量が前記板厚変更可能範
囲内であるか否かを判定し、前記板厚変更可能範囲でな
い場合には、前記後続圧延材の少なくとも先端の仕上板
厚を、前記板厚変更量が前記板厚変更可能範囲内となる
値に変更して、該後続圧延材を仕上圧延するようにした
ものである。また、前記後続圧延材以降の圧延材につい
ても、連続熱間圧延最終本目予定材までのうち、前記板
厚変更可能範囲内にない圧延材について、予定仕上板厚
になるまで、少なくともその先端が該板厚変更可能範囲
内になる値に変更するプロセスを逐次繰り返していくよ
うにしたものである。また、前記台車を、前記出側テー
ブル押えガイドが上昇限のときに前記接合装置と前記昇
降式のテーブルローラの位置の相対関係が適正な状態と
なる位置にて停止させ、前記入側、出側テーブル押えガ
イドを上昇限とし、前記被圧延材の更に後続する材料を
バッチ材として仕上圧延するようにしたものである。ま
た、前記接合装置と仕上圧延機との間に接合部を処理す
るための後処理装置を設置している場合に、該後処理装
置を、前記接合部を処理しない時の状態として、前記被
圧延材の先端部を通過させるようにしたものである。ま
た、前記接合装置の出側に、パスラインの上下に配置し
た前記被圧延材の搬送方向と逆方向に回転する回転刃に
より前記接合部を挟み込み、前記接合部に生じたバリを
除去するバリ除去装置を設置している場合に、接合中止
時は、該バリ除去装置によるバリ除去を中止するように
したものである。
【0012】本発明においては、接合を正常に行うこと
が可能か否かを監視し、何等かの異常により接合を正常
に行うことができないと判断した際には接合を中止す
る。
【0013】接合中止後の後行鋼片については、搬送を
中止するか、又は、搬送速度を減速させる。そして、接
合に関連する各設備(接合装置やバリ取り設備等の後処
理装置)が接合動作状態であると、接合中止した後行鋼
片の先端部を前記接合各設備に通板できないため、前記
各設備を後行鋼片の先端部を通板可能状態に動作させ、
その後に前記後行鋼片の先端部を接合に関連する各設備
まで搬送し、該各設備を通過させる。又、先行鋼片の尾
端が仕上圧延機を通過した後に、前記後行鋼片の先端部
を仕上圧延機に噛み込ませるための仕上圧延機の設定を
行い、前記後行鋼片の先端部を先端部を仕上圧延機に噛
み込ませる。
【0014】一般に、エンドレス圧延においては、エン
ドレス圧延の1本目の先端部については、仕上圧延機を
通板させることが可能なように厚めの板厚に圧延し、該
先端部が仕上圧延機を通過した後に、仕上圧延機の走間
板厚変更を行い、薄いものを圧延するという操業形態が
採用されることがある。従って、エンドレス圧延の2本
目以降の被圧延材の先端部について接合を中止して仕上
圧延機に噛み込ませる、即ち、前記先端部についてバッ
チ圧延を行う場合には、予定通りの仕上板厚では薄すぎ
て、通板性が不安定となり圧延できない場合がある。こ
のような場合を想定して、バッチ圧延可能な板厚範囲を
予め設定しておき、前記被圧延材の予定仕上板厚が前記
板厚範囲でない場合には、前記被圧延材の先端部の仕上
板厚を前記板厚範囲内の値に変更して圧延するようにす
るとよい。この場合、たとえ、前材との接合を中止した
被圧延材の予定板厚が薄物であった場合においても、前
記先端部を安定して仕上圧延することができる。
【0015】又、このようにして仕上板厚を変更して仕
上圧延機に噛み込ませた前記後行鋼片と、該後行鋼片に
後続する後続鋼片については、何等かの異常が再発しな
い限り、尾端部と先端部との接合を行ってエンドレス圧
延を行うことができる。この際、前記後行鋼片が全長に
亘って予定していた仕上板厚よりも厚い板厚にて圧延さ
れている場合、該後行鋼片と前記後続鋼片とを連続して
圧延しようとすると、後行鋼片と後続鋼片との接合部近
傍にて、予定していなかった走間板厚変更をするか、又
は、予定していたよりも板厚変更量が大きい走間板厚変
更を行う必要が生じる。ここで、走間板厚変更の板厚変
更量が大きすぎる場合には、圧延の際の形状制御等が対
応しきれずに、走間板厚変更部の圧延が非常に困難とな
る。
【0016】本発明においては、走間板厚変更による板
厚変更可能範囲を予め設定しておき、前記後行鋼片とそ
れに後続する後続鋼片とをエンドレス圧延する場合に
は、前記後行鋼片と前記後続鋼片との接合部近傍におけ
る走間板厚変更量が、前記後続鋼片を予定仕上板厚まで
圧延する場合に前記板厚変更可能範囲内であるか否かを
判断し、前記板厚変更可能範囲内でない場合には、後続
鋼片の板厚を、板厚変更量が板厚変更可能範囲内となる
値に変更することが好ましく、これにより、前記後行鋼
片が予定値よりも厚く圧延された場合においても、問題
なく後続鋼片を後行鋼片と連続して圧延(エンドレス圧
延)することが可能となる。
【0017】なお、後続鋼片の予定板厚がバッチ圧延可
能な板厚であったり、又は、後続鋼片の先端部について
も接合を行うことができない場合には、後続鋼片の先端
部についても接合を中止するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0019】図1に、本発明の適用に好適な鋼片の連続
熱間圧延設備列(接合用設備列を含む)を示す。ライン
上流より、加熱炉20、粗圧延機群22、クロップシャ
ー24、仕上圧延機群26、巻取装置28を順次配列し
てなる点は、従来の熱間圧延設備と同様である。これら
に加えて、粗圧延機群22と仕上圧延機群26の中間
に、鋼片を接合するための設備として、接合用クロップ
シャー30、移動式接合装置40、バリ除去装置等の後
処理装置50を配置し、ストリップシャー等の切断装置
60を巻取装置28の入側に配置してなる。
【0020】なお、図1に示す設備列の派生形として、
図2に示すように、接合用クロップシャー30の入側
に、タイミング調整用の巻取・巻戻し装置70と、先端
反り矯正用レベラ72を配置してもよい。
【0021】図3に、前記粗圧延機群22と仕上圧延機
群26の中間の設備だけ抜き出して拡大した図を示す。
図において、10は先行鋼片、10Bはその尾端、12
は後行鋼片、12Aはその先端、74は、接合用クロッ
プシャー30のセンタリングガイド、32、34は鋼片
検知装置、62は、昇降シリンダ64によって昇降され
るテーブルローラ66を備えた接合装置走行対応用テー
ブル昇降装置、68は接合部冷却装置である。
【0022】前記接合装置40は、図示しないレールと
係合する車輪41によって鋼片の搬送方向に走行する台
車42の中央部に固定された、接合用の加熱器であるイ
ンダクタ43と、接合時に先行鋼片10の尾端10Bを
固定するための、前記台車42に搭載された出側クラン
プ44Bと、同じく接合時に後行鋼片12の先端12A
を固定するための、前記台車42に搭載された入側クラ
ンプ44Aと、前記台車42に固定され、接合装置走行
部分のテーブルローラ66を上下動させるための出側押
えガイド45B及び入側押えガイド45Aと、接合装置
40内で鋼片を支持するローラ46とを含んで構成され
ている。
【0023】接合に際しては、前記出側クランプ44B
により先行鋼片の尾端10Bを固定すると共に、入側ク
ランプ44Aで後行鋼片の先端12Aを、前記尾端10
Bと所定間隔を持たせた状態で固定した後に、インダク
タ43により前記先端12A及び前記尾端10Bを加熱
し、その後に前記先端12Aと前記尾端10Bとを押圧
することにより接合する。この際、鋼片の搬送に合わせ
て、接合装置40も、図4に示す走行ゾーン内を、同じ
速度で鋼片搬送方向に走行する。更に、この接合時にテ
ーブルローラが邪魔にならないように、接合装置40走
行部分のテーブルローラ66は、昇降シリンダ64によ
って昇降自在とされ、前記出側押えガイド45B及び入
側押えガイド45Aによって、接合装置部分のテーブル
ローラ66が押し下げられる。
【0024】前記後処理装置50は、後出図11に例示
する如く、圧下装置51により圧下される上回転刃52
と、圧上装置53により圧上される下回転刃54と、開
閉式エプロン55と、上下の切紛回収装置56、57と
を備えており、図5に示すような接合部のバリ14を研
削するようにされている。
【0025】今、例えば粗圧延時のシートバーの曲がり
に起因する蛇行により、幅エッジが接合用クロップシャ
ー30の入側のセンタリングガイド74と擦って抵抗を
受けたために、後行鋼片12の搬送が遅れたとする。す
ると、先行鋼片10の搬送だけが継続されるため、先行
鋼片の尾端10Bに後行鋼片12の先端12Aが追い付
けなくなって、接合装置40は接合動作に入れない。そ
こで、このように、何等かの異常により接合ができない
場合には、本発明により接合を中止する。
【0026】接合を中止した場合には、接合装置40の
走行は停止させ、後行鋼片12の搬送は一旦停止又は減
速させるように制御する。
【0027】一方、接合中止後の後行鋼片12について
は、接合連続本数中1本目(即ち、次のエンドレス圧延
の先頭)の圧延スケジュールに変更、又は、バッチ圧延
される間欠圧延材の圧延スケジュールに変更して圧延す
る。なお、後行鋼片先端12Aの幅エッジが接合用クロ
ップシャー入側のセンタリングガイド74と擦ったため
に搬送が遅れたような場合には、センタリングガイド7
4の開度を一旦拡げるような制御や、手動介入の操作を
行う。
【0028】具体的には、接合中止後の後行鋼片12
を、予定通りの板厚に仕上圧延できる場合には、予定通
りの板厚に仕上圧延する。
【0029】一方、接合中止後の後行鋼片12の予定圧
延スケジュールが、例えば仕上げ板厚1.2mm未満の
ように、エンドレス圧延は可能であるが、バッチ圧延は
不可能である薄い材料の場合には、予定通りの圧延スケ
ジュールでバッチ圧延することができない。それは、先
行鋼片の圧延を終えて、更に後行鋼片の圧延に備えて仕
上圧延機を再セットアップするまでに、通常十数秒、場
合によっては数十秒の時間がかかるため、その間に後行
鋼片の温度が降下し、硬くなって、予定通りの薄さで圧
延できなくなるためである。又、一般的に薄い材料にな
るほど、図6に示した如く、先端通過時に仕上圧延機群
のどこかのスタンドで先端12Aが蛇行して、サイドガ
イド75に突っ掛かり易いという危険性があるからであ
る。
【0030】このような場合には、後行鋼片12を、エ
ンドレス圧延の1本目、又はバッチ圧延材の圧延スケジ
ュールに変更して圧延する。具体的には、全長又は少な
くとも先端について、例えば仕上板厚1.2mm以上の
厚みとなるように仕上圧延機を設定した上で圧延する。
【0031】更に、前記後行鋼片12に続く2本目以降
の後続鋼片を、エンドレス圧延可能な圧延スケジュール
に変更して圧延するか、又は、間欠圧延材の圧延スケジ
ュールに変更して圧延する。
【0032】即ち、接合中止後の後行鋼片12をエンド
レス圧延の1本目にできる場合は、該後行鋼片12に続
く2本目以降の後続鋼片を、予定通りの圧延スケジュー
ルで圧延できる場合もあるし、そうでない場合もある。
例えば、接合中止後の後行鋼片12をエンドレス圧延の
1本目にした場合、先に述べた理由により、その仕上板
厚を1.2mm以上に設定し直すことになる。接合中止
になってから、後行鋼片通板準備完了までの時間のばら
つきにより、何mmに設定すれば圧延できるかという板
厚の具体的な値はばらつくが、一例として、2.3mm
に設定し直したとする。これに続く2本目の後続鋼片の
予定板厚が2.0mmであったとすると、1本目から2
本目の板厚の変化量はわずか0.3mmであるため、何
等問題ない。ところが、2本目の予定板厚が1.2mm
であったとすると、1本目から2本目への板厚の変化量
は1.1mmもあるため、例えば図7に示すような、仕
上圧延機の走間板厚変更における板厚変化の制御能力
上、板厚変更が不可能であり、2本目の予定板厚を例え
ば厚み1.6mmに変更した上で接合して圧延するか
(2.3mmから1.6mmへの0.7mmの板厚変化
は対応可能と仮定)、あるいは、厚みを変更せずに、
1.2mmの間欠圧延材として圧延するか、どちらかの
選択が可能である。
【0033】同様に、3本目以降についても、予定して
いた仕上板厚が、連続熱間仕上圧延の走間板厚変更制御
の能力範囲内で実現可能であれば、接合して圧延し、不
可能であれば間欠圧延材として圧延する。
【0034】なお、走間板厚変更制御の能力は、板厚×
圧延速度(体積速度)の変化率に対する速度制御系や張
力制御系の応答の速さ(張力が急に上昇して板が破断し
たり、板がダブったりすることを、どこまで防止できる
か)によって決まる。
【0035】更に、接合中止発生後、接合に関連する各
設備(接合装置40や後処理装置50)を、エンドレス
圧延の1本目、又はバッチ圧延材の先端が通過可能なロ
ールアップ状態に動作させ、その動作完了後に、接合中
止後の後行鋼片の先端が各設備を通過するようにする。
【0036】接合中止時は、先行鋼片10と後行鋼片1
2は分離して圧延する必要があるため、後行鋼片12側
を停止又は減速させる。先行鋼片10側は、ほとんどの
場合において、既に先端が仕上圧延機群26によって圧
延されている場合が多いので、そのまま仕上圧延機群2
6による圧延を継続する。
【0037】接合装置40の停止に際しては、昇降用テ
ーブルローラ66との相対位置関係が適正な位置に、そ
のまま自動位置制御(APC)して停止してもよいし、
後行鋼片12側を即停止させる一方で、接合装置40の
側が先行鋼片10とある程度、速度同期して走行し、そ
の後、相対関係が適正な位置の少し手前になった所で減
速して、適正な位置に停止してもよい。又、接合装置4
0の側が後行鋼片12側と速度同期して一旦停止し、そ
の後、相対関係が適正な位置になるように移行して停止
してもよい。
【0038】因みに、後出の実施例では、接合装置40
の側が後行鋼片12側と速度同期して、一旦停止するよ
うにしている。この場合には、後行鋼片12を一旦停止
させてから、後述する接合装置40及び後処理装置50
の通板条件作成動作を完了させた上で後行鋼片12の搬
送を再開し、仕上圧延するまでの所要時間を考慮して
も、後行鋼片12が温度降下により硬くなり過ぎて圧延
できなくなるということがない場合を想定していて、先
行鋼片10が昇降テーブルゾーンよりも下流側に移動し
た後、後行鋼片12や後続鋼片の通板条件作成動作を行
うようにしている。
【0039】次に、前記接合装置40の接合中止後の後
行鋼片12や後続鋼片の通板条件の作成方法に関して、
特開平7−1007で提案された接合装置の弧生形(図
8に示すように、接合装置入側と出側のテーブル押えガ
イド45A、45Bを上昇・下降動作可能にしたもの)
を例にとって説明する。正常に接合が行われている状態
では、図8に示すように、テーブル押えガイド45A、
45Bを下降させた状態で、接合装置40が走行してい
る。
【0040】先に述べたとおり、接合が中止になると、
接合装置40の走行は停止させ、後行鋼片12の搬送は
一旦停止又は減速させる。
【0041】一旦停止完了後、図9に示すように、テー
ブル押えガイド45A、45Bを上昇させ、クランプ4
4A、44B、インダクタ43共上昇(開放)させた状
態に動作させ、動作完了後に、後行鋼片12や後続鋼片
を通過させる。
【0042】その際、接合装置40の走行停止位置と昇
降テーブルの位置の相対関係が、図9に示したような、
上昇限にある昇降ローラ66Aと接合装置のローラ46
との間隔Qが、昇降ローラ66の間隔P以下の適正な状
態である必要があるため、該適正位置になるように接合
装置40を停止させる。これは、位置関係が適正でな
く、例えば図10に示す如く、上昇限度まで上昇しない
昇降ローラ66Bがあると、上昇限にある昇降ローラ6
6Aと接合装置のローラ46との間隔Qが、前記昇降ロ
ーラ66の間隔Pよりも大きい状態で接合装置40が停
止し、そこへ後行鋼片の先端12Aを通板すると、その
間隙に後行鋼片の先端12Aが落下して潜り込み、それ
以上通板不可能となってしまうからである。
【0043】なお、接合中止後の後行鋼片を停止させ
ず、減速させるだけの場合は、接合装置を相対関係の適
正な位置に停止させ、テーブル押えガイド45A、45
Bの上昇動作が完了した後に、後行鋼片先端を接合装置
に導入できるような搬送速度まで、後行鋼片を減速させ
るようにする。
【0044】次に、後処理装置50の接合中止後の後行
鋼片12や後続鋼片の通板条件の作成方法について、こ
こでは、特願平7−187176で提案した後処理装置
を例にとって説明する。即ち、正常に接合が行われてい
る状態では、図11に示す如く、圧下装置51及び圧上
装置53が切削待機位置にあり、開閉式エプロン55が
開き、回転刃52、54の回転が鋼片搬送方向と逆の逆
転方向に高速(例えば周速80〜100m/秒)で回転
している。
【0045】接合が中止になると、接合装置40の走行
は一旦停止させ、後行鋼片12の搬送は一旦停止又は減
速させる。このとき、後処理装置50の方は、図12に
示すように、圧下装置51及び圧上装置53を開放し、
開閉式エプロン55を閉じる、更に、回転刃52、54
を、鋼片搬送方向と同じ正転方向に、鋼片搬送速度とほ
ぼ等しい速度で回転させる。これにより、鋼片の円滑な
通り抜けが可能となる。
【0046】本実施形態の全体構成を図13に示す。図
において、80は監視用のテレビカメラ、82はモニ
タ、84は各種押しボタン、86はオペレータ、88は
制御装置、90は上位計算機である。
【0047】本実施形態において、接合中止の判定は、
図14に示す如く、制御装置内のロジックによるもの
(ステップ130)、オペレータ判断による押しボタ
ン入力によるもの(ステップ120)、の両者で判定が
可能なように制御系を構築してある。
【0048】制御装置88内で自動的に接合中止を判
定するロジックの一例を示すと、例えば、先行鋼片の尾
端10Bが接合用クロップシャー30を通り抜けて、該
接合用クロップャー出側の鋼片検知装置34がオフにな
っても、後行鋼片の先端12Aが接合用クロップシャー
入側の鋼片検知装置32をオンにしないという条件成立
で、後行鋼片先端12Aの追い付き搬送が何等かの理由
で遅れていると判定し、接合を中止する判断を行う。
【0049】オペレータ判断による押しボタン入力が
必要な場合の一例を示すと、例えば、接合用クロップシ
ャー30で鋼片の尾端あるいは先端をカットする際に、
空振りしたにも拘らず、制御装置88の方では正常にカ
ットしたものと判定してしまうというような場合であ
る。この場合、テレビカメラ80の画像をモニタ82で
監視しているオペレータ86の判断による押しボタン入
力で、接合の中止を制御装置88側に指示する必要があ
る(ステップ150)。
【0050】又、接合中止の判定は、、における判
定のように接合自体が実施できるか否かによる判定のほ
か、エンドレス圧延に関連する各設備(接合装置、後処
理設備、ストリップシャー等、それがないとエンドレス
圧延が実施できない各設備)の故障等の何等かの異常を
検知して、接合中止の判定基準にすることもできる。
【0051】以上の接合中止するか否かの判定は、接合
装置が接合開始動作に入る前に行う必要がある。即ち、
上記実施形態においては、尾端10Bと先端12Aとの
押圧を開始する前に行うようにすればよい。
【0052】なお、以上説明した実施形態においては、
インダクタによる加熱接合を行なう接合装置を有する熱
間圧延設備に本発明を適用した例を示したが、本発明を
適用できる熱間圧延設備はこれに限定されず、尾端10
Bと先端12Aとを突き合わせた後に、例えばレーザー
溶接等により接合を行う接合装置を有する熱間圧延設備
にも適用できる。該レーザー溶接を用いた接合装置の場
合には、尾端10Bと先端12Aを突き合わせた後、レ
ーザーによる鋼片接合部の加熱を行うことになる。従っ
て、接合を中止するか否かの判定は、レーザーによる加
熱を開始する前に行うようにすればよい。
【0053】又、上記実施形態では、接合装置40の出
側に接合部のバリを除去するための後方処理装置50を
有する熱間圧延設備に本発明を適用しているが、本発明
はこれに限定されず、バリ除去等の後方処理装置を有し
ていない熱間圧延設備にも当然適用できる。
【0054】
【実施例】今、4本接合のエンドレス圧延(1本目は低
炭素鋼1.2×1000mm、2本目は低炭素鋼1.0
×1000mm、3本目は低炭素鋼1.0×1000m
m、4本目は低炭素鋼1.2×1000mm)を実施中
に、2本目の尾端と3本目の先端の接合が中止になった
とする。
【0055】接合が中止になると、接合装置40の走行
と後行鋼片12の搬送は、速度同期して、一旦停止させ
る。接合中止になったときの後行鋼片(3本目)先端1
2Aの停止位置が、図4に示した如く、接合装置40の
走行ゾーンにおけるスタート位置を0m(基準)とし
て、1.5mの位置であったとする。一旦停止完了後、
先行鋼片の尾端10Bが昇降テーブルゾーン(図4にお
いて、接合装置走行時でいうストロークエンド位置の近
傍にある、最下流側の昇降テーブルが昇降テーブルゾー
ン下流限)よりも下流に移動した後、図9に示すよう
に、テーブル押えガイド45A、45Bを上昇させ、ク
ランプ44A、44B、インダクタ43共上昇(開放)
させた状態に動作するようにした。その際、接合装置4
0の走行停止位置と昇降テーブルの位置の相対関係が、
図9に示したような適正な状態である必要があるため、
該位置関係が適正な状態となるように、接合装置40を
停止させた。具体的には、図15に示す手順に従って、
接合装置40の停止位置と昇降テーブル位置の相対関係
が適正な状態の接合装置停止位置として、走行位置6.
15mのメンテナンス位置という名称の位置に接合装置
40が移行して停止し(ステップ250)、テーブル押
えガイド45A、45Bを上昇させて(ステップ30
0)、後行鋼片12の搬送準備を整えた。なお、本実施
例では、接合中止後の後行鋼片先端12Aの停止位置が
1.5mであったとしているため(ステップ240)、
接合装置40は、走行位置6.15mのメンテナンス位
置に移行(ステップ250)したが、仮に停止位置が
6.15m超13.50m以下であったとすると(ステ
ップ260)、走行位置13.50mの中間位置へ移行
(ステップ270)し、仮に停止位置が13.50m超
20.00m以下であったならば(ステップ280)、
走行位置20.00mのストロークエンド位置へ移行
(ステップ290)するように制御ロジックを構築して
ある。理論上は、テーブルローラ1本分のピッチ毎に、
接合装置40の停止位置として昇降テーブル位置の相対
関係が適正な状態の接合位置停止位置が存在するが、本
実施例では、接合中止後の接合装置40の移行先を、メ
ンテナンス位置、中間位置、ストロークエンド位置の3
箇所のうち、後行鋼片先端12Aの停止位置より下流側
の最寄り位置にすることによって、制御ロジックの簡略
化を図っている。
【0056】この間、後処理装置50の方は、図16に
示すような手順に従い、図12に示したように、圧下装
置51及び圧上装置53を開放し(ステップ320)、
開閉式エプロン55を閉じ(ステップ330)、回転刃
52、59の回転を正転方向に、材料搬送速度とほぼ等
しい速度180mpm(回転刃直径950mm、回転数
60rpmの場合)に回転させる(ステップ340、3
50)。又、上下切紛回収装置56、57も待機位置に
戻される(ステップ360)。なお、接合中止後、搬送
再開から仕上圧延機噛込みまでの後行鋼片搬送速度は1
50mpmに設定される。
【0057】しばらくの間、接合装置40及び後処理装
置50の後行鋼片先端通板準備動作完了と、先行鋼片1
0の仕上圧延完了を待つ。
【0058】先行鋼片10の仕上圧延完了後、図17に
示す手順に従い、仕上圧延機の後行鋼片圧延用に再計算
(ステップ440)、再設定(ステップ450)を、オ
ペレータ判断によりボタンを押すことで実施する。
【0059】なお、出願人が特願平9−333801で
提案したように、エンドレス圧延とバッチ圧延の両者に
ついて、予め設定計算を行なっている時は、ステップ4
40の再計算は不要である。
【0060】本実施例では、接合中止後の後行鋼片であ
る3本目を、予定1.0mmのところ、2.6mmで圧
延して処置するようにし、先端のサイドガイド突っ掛け
を防止している。3本目の接合中止前の予定圧延スケジ
ュールと接合中止後の圧延スケジュールの例を、図18
及び図19に示す。図19から明らかなように、エンド
レス圧延最終本目を予定していた4本目は、2.6mm
の3本目から、1.2mmへの走間板厚変更はできない
ので、1.2mmでバッチ圧延して対処するようにして
いる。
【0061】一旦停止解除ボタンをオペレータ判断によ
り押すことによって(ステップ460)、後行鋼片と後
続鋼片の搬送を再開する(ステップ470)。
【0062】なお、前記説明においては、本発明が、鋼
片の熱間圧延に適用されていたが、本発明の適用対象は
これに限定されず、金属帯一般の熱間圧延にも同様に適
用できることは明らかである。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、熱間連続圧延におい
て、何等かの異常が発生した場合に、接合を中止し、接
合関連設備を、金属片の通過搬送に支障ない状態に動作
させ、接合中止後の残金属片を断続的ながら、滞り無く
仕上圧延機に供給して、仕上圧延して処置できるように
したので、接合開始前や接合中に異常が発生した場合で
も、ラインの操業を停止しなくてもすむようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適な連続熱間圧延ライ
ンの一例を示す正面図
【図2】同じく連続熱間圧延ラインの変形例を示す正面
【図3】図2の連続熱間圧延ラインの粗圧延機出側から
仕上圧延機入側までを拡大して示す正面図
【図4】前記連続熱間圧延で用いられている接合装置の
停止位置を示す正面図
【図5】鋼片接合部にバリが発生している状態を示す側
面図
【図6】鋼片先端が仕上圧延機のサイドガイドに突っ掛
かった状態を示す斜視図
【図7】走間板厚変更における板厚変化制御能力の例を
示す表
【図8】接合圧延が正常に行われている状態の接合装置
を示す正面図
【図9】接合が中止になった時に後行鋼片先端を通過搬
送させるときの接合装置の正常な状態を示す正面図
【図10】接合装置の停止位置が適正でないときの後行
鋼片先端通過搬送時の状態を示す正面図
【図11】接合圧延が正常に行われている状態の後処理
装置を示す正面図
【図12】接合が中止になったときに、後行鋼片先端を
通過させている状態の後処理装置を示す正面図
【図13】本発明の実施形態の全体構成を示す、一部ブ
ロック図を含む正面図
【図14】前記実施形態における、接合中止の判定手順
を示す流れ図
【図15】同じく接合装置の停止位置を決定する手順を
示す流れ図
【図16】同じく接合が中止になったときの後処理装置
の動作手順を示す流れ図
【図17】同じく仕上圧延機の後行鋼片計算用再計算及
び再設定の手順を示す流れ図
【図18】接合中止前後の後行鋼片の圧延スケジュール
を比較して示す図
【図19】同じく熱間連続圧延における圧延材の目標板
厚を比較して示す図
【符号の説明】
10…先行鋼片 10B…尾端 12…後行鋼片 12A…先端 22…粗圧延機群 32、34…鋼片検知装置 26…仕上圧延機群 40…接合装置 42…走行台車 43…インダクタ 44A、44B…クランプ 45A、45B…テーブル押えガイド 50…後処理装置 52、54…回転刃 80…テレビカメラ 82…モニタ 84…押しボタン 88…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−169937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 15/00 B21B 39/12 B21B 39/14 B23K 20/00 B23K 20/02 B23K 31/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異常が生じた場合にエンドレス圧延をバッ
    チ圧延に変更することを特徴とする金属帯の熱間圧延方
    法。
  2. 【請求項2】仕上圧延機の入側で被圧延材の先端部を前
    材の尾端部に接合し、該被圧延材と前材を連続して仕上
    圧延することが可能な熱間圧延設備による金属帯の熱間
    圧延方法において、 先端部を前材の後端部と接合して前材と連続して仕上圧
    延する予定である被圧延材の前記接合が行われる前に、
    該被圧延材を前材と連続して仕上圧延可能であるか否か
    を判断し、 前記被圧延材を前材と連続して仕上圧延することが不可
    能であると判断した際には、被圧延材先端部と前材の尾
    端部との接合を中止し、 前記接合を行うための接合設備を前記被圧延材先端が通
    板可能な状態とし、 前記前材の尾端が仕上圧延機を抜けた後に、前記被圧延
    材の先端を前記仕上圧延機に噛込ませるための仕上圧延
    機の設定を行い、 その後に該被圧延材の先端部を前記接合設備を通過さ
    せ、仕上圧延機に噛込ませることを特徴とする金属帯の
    熱間圧延方法。
  3. 【請求項3】請求項に記載の金属帯の熱間圧延方法に
    おいて、 前記先端部をバッチ圧延可能な板厚範囲を予め設定して
    おき、 前記被圧延材の予定仕上板厚が該板厚範囲内でない場合
    には、該被圧延材の先端部の仕上板厚を前記範囲内の値
    に変更して仕上圧延することを特徴とする金属帯の熱間
    圧延方法。
  4. 【請求項4】仕上圧延機の入側で被圧延材の先端部を前
    材の尾端部に接合し、該被圧延材と前材を連続して仕上
    圧延することが可能であり、且つ、仕上圧延中に仕上板
    厚を変更する走間板厚変更が可能な熱間圧延設備による
    金属帯の熱間圧延方法において、 前記走間板厚変更による板厚変更可能範囲を予め設定し
    ておき、 前記被圧延材と、予定していた板厚と異なる板厚に仕上
    圧延している前材とを連続して仕上圧延する際には、該
    前材の仕上板厚から該被圧延材の予定仕上板厚までの板
    厚変更量が前記板厚変更可能範囲内であるかを判断し、
    前記板厚変更可能範囲内でない場合には、前記被圧延材
    の仕上板厚を、前記板厚変更量が前記板厚変更可能範囲
    内となる値に変更して、該被圧延材を仕上圧延すること
    を特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】請求項乃至4のいずれか一項に記載の金
    属帯の熱間圧延方法において、被圧延材の先端部を前材
    の尾端部に接合するための接合装置であって、台車に搭
    載され、該台車が走行する時、昇降式のテーブルローラ
    を、接合装置の入側テーブル押えガイドと出側テーブル
    押えガイドが下降した状態で順次押し下げながら移動す
    る接合装置を設置している場合に、 前記接合を中止した後に、前記台車を、前記出側テーブ
    ル押えガイドが上昇限のときに前記接合装置と前記昇降
    式のテーブルローラの位置の相対関係が適正な状態とな
    る位置にて停止させ、前記出側テーブル押えガイドを上
    昇限まで上昇させて、 接合中止後の被圧延材を接合装置よりも下流側へ搬送す
    ることを特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  6. 【請求項6】仕上圧延機の入側で被圧延材の先端部を前
    材の尾端部に接合し、該被圧延材と前材を連続して仕上
    圧延することが可能な熱間圧延設備による金属帯の熱間
    圧延方法において、異常が生じた場合に接合を中止し、 前記被圧延材のさら
    に後続する圧延材を被圧延材に接合して圧延すること
    特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の金属帯の熱間圧延方法に
    おいて、前記被圧延材の仕上板厚から後続する圧延材の
    予定仕上板厚までの板厚変更量が前記板厚変更可能範囲
    内であるか否かを判定し、 前記板厚変更可能範囲でない場合には、前記後続圧延材
    の少なくとも先端の仕上板厚を、前記板厚変更量が前記
    板厚変更可能範囲内となる値に変更して、該後続圧延材
    を仕上圧延することを特徴とする金属帯の熱間圧延方
    法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の金属帯の熱間圧延方法に
    おいて、前記後続圧延材以降の圧延材についても、連続
    熱間圧延最終本目予定材までのうち、前記板厚変更可能
    範囲内にない圧延材について、予定仕上板厚になるま
    で、少なくともその先端が該板厚変更可能範囲内になる
    値に変更するプロセスを逐次繰り返していくことを特徴
    とする金属帯の熱間圧延方法。
  9. 【請求項9】請求項5に記載の金属帯の熱間圧延方法に
    おいて、前記台車を、前記出側テーブル押えガイドが上
    昇限のときに前記接合装置と前記昇降式のテーブルロー
    ラの位置の相対関係が適正な状態となる位置にて停止さ
    せ、前記入側、出側テーブル押えガイドを上昇限とし、
    前記被圧延材の更に後続する圧延材をバッチ材として仕
    上圧延することを特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  10. 【請求項10】請求項乃至9のいずれか一項に記載の
    金属帯の熱間圧延方法において、前記接合装置と仕上圧
    延機との間に接合部を処理するための後処理装置を設置
    している場合に、該後処理装置を、前記接合部を処理し
    ない時の状態として、前記被圧延材の先端部を通過させ
    ることを特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  11. 【請求項11】請求項乃至10のいずれか一項に記載
    の金属帯の熱間圧延方法において、前記接合装置の出側
    に、パスラインの上下に配置した前記被圧延材の搬送方
    と逆方向に回転する回転刃により接合部を挟み込み、
    接合部に生じたバリを除去するバリ除去装置を設置し
    ている場合に、接合中止時は、該バリ除去装置によるバ
    リ除去を中止することを特徴とする金属帯の熱間圧延方
    法。
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