JP3334784B2 - 連続熱間圧延における鋼片の走間接合方法 - Google Patents

連続熱間圧延における鋼片の走間接合方法

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JP3334784B2 JP21247896A JP21247896A JP3334784B2 JP 3334784 B2 JP3334784 B2 JP 3334784B2 JP 21247896 A JP21247896 A JP 21247896A JP 21247896 A JP21247896 A JP 21247896A JP 3334784 B2 JP3334784 B2 JP 3334784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートバー、ス
ラブ、ビレットあるいはブルーム等の鋼片を数本乃至は
数十本にわたって連続して圧延する際に鋼片相互を走間
で接合するのに適した方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片の熱間圧延ラインでは、圧延
すべき鋼片を一本ずつ加熱、粗圧延、仕上圧延して所望
の厚さになる熱延板に仕上げていたが、このような圧延
方式は、仕上圧延での圧延素材の噛み込み不良や尻抜け
不良によるラインの停止が避けられず、また圧延素材の
先端、後端部の形状不良に起因した歩留り低下の面でも
著しい不利があった。
【0003】このため、最近では仕上圧延に先立って圧
延すべき鋼片の後端部、先端部をつなぎ合わせ、これを
熱間圧延ラインに連続的に供給して圧延する圧延方式が
採用されるようになってきた。ここに、先行鋼片の後端
部と後行鋼片の先端部とをつなぎ合わせるには、鋼片の
移動に追随できる接合装置を用いて走間で鋼片を接合す
る走間接合方式(特開昭63−104706号公報や特開昭57−
199579号公報)や鋼片搬送用のテーブルローラを下降さ
せて、鋼片を下方にたわませて、過大な張力の発生を回
避する技術が開示されている(特開平7−24502 号公
報)。
【0004】特開昭63−104706号公報や特開昭57−1995
79号公報に開示される走間接合方式では、仕上圧延機群
の入側速度に同期させた先行鋼片の搬送速度と接合装置
との移動速度を同期させる必要があり、さらに、後行鋼
片については搬送速度をこれら前二者に同期させるとと
もに接合装置内で先行鋼片の尾端との間で一定の間隔
(0〜20mm)を保った状態で位置決めする必要がある
が、鋼片の速度はメジャーリングロールや板速計等で測
定するために誤差を生じやすく、正確な位置決めが困難
であること、また、先行鋼片と後行鋼片の移動速度に差
が生じた場合には鋼片に張力が発生し、これがとくに過
大で、しかも鋼片相互が未だ接合状態にない場合には先
行・後行の鋼片の端面同士を接触させるのが困難となる
ため、このような事態を想定して装置の能力(鋼片を相
互に押圧するための能力)を予め必要以上に高めたもの
が必要になること、さらに、鋼片の接合後に過大な張力
が発生した場合には鋼片が接合部から破断するおそれが
あること、等といった問題があった。
【0005】特開平7−24502 号公報に開示されるよう
な、テーブルローラを下降させて下方に鋼片をたわませ
る方法では、鋼片の厚みが厚いときや、鋼片温度が低い
ときには、テーブルローラに沿って鋼片がたわまないた
め、必要とするたわみ量が確保できず過大な張力が発生
したり、あるいは意に反して上方にたわんでしまい、機
械を破損したりするという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、先行・後
行の鋼片を相互に接合するに当たって生じていた上述し
たような問題を解決できる新規な接合方法を提案するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、先行鋼片の
後端部と後行鋼片の先端部とを走間で接合したのち、仕
上圧延機群に送給して連続的に熱間仕上圧延するに当た
り、接合装置移動可能範囲のテーブルローラを昇降可
能に設け、前記接合装置の移動に合わせて前記接合装置
位置に相当するテーブルローラを下降させ、前記接合装
置との干渉を回避するとともに、前記接合装置外にて昇
降可能に設けられたテーブルローラの一部を上昇させて
該テーブルローラに沿うように鋼片を上方にたわませ、
ループ形成することを特徴とする連続熱間圧延におけ
る鋼片の走間接合方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施に好適な
設備の模式図である。図中、1は先行鋼片、2は後行鋼
片、3は鋼片の接合装置であって、この接合装置3は、
鋼片1、2の搬送に合わせて移動可能になっていて、そ
の内部では先行鋼片1の後端部および後行鋼片2の先端
部をそれぞれクランプにより固定し、互いの端面を接触
させた状態で、あるいは所定の間隔を保った状態で加熱
したのち、端面同士を押しつけ合わせることによって先
行鋼片、後行鋼片1、2を相互に接合する。
【0009】4は固定式のテーブルローラ、5は昇降式
のテーブルローラ、7はテーブルローラ5の昇降駆動用
のシリンダである。この昇降式のテーブルローラ5は、
接合装置3の移動に合わせて、接合装置3が近づくとパ
スラインよりも下降して接合装置3との干渉を回避し、
接合装置3が遠ざかるとパスラインまで上昇するととも
に、接合装置3の出側(すなわち鋼片の接合域)から仕
上圧延機群6の入側に至るまでの領域においてパスライ
ンよりも上昇し、該領域を走行する鋼片を上方にたわま
せてそこでの過大な張力の発生を回避できるようになっ
ている。なお、鋼片をたわませる領域を接合装置3の移
動に合わせて随時仕上圧延機群6へ向かって移動させる
ようにしてもよい。
【0010】また、接合装置3より上流側のテーブルロ
ーラ5を接合装置3通過後に上昇させることにより、上
流側の過大な張力を緩和することもできる。昇降式のテ
ーブルローラ5の制御機構についてはとくに図示しない
が、鋼片を上方向にたわませる領域のテーブルローラ5
を油圧式のシリンダ7で所定の圧力にて昇降するような
圧力一定となる制御を行う。
【0011】この発明においては、先行鋼片1と後行鋼
片2とを走間で接合するに際して、昇降式のテーブルロ
ーラ5を上昇させて鋼片を上方向にたわませるようにし
たから、厚みが厚くなったり温度が低下したりして鋼片
の剛性が大きくなっても、鋼片が該テーブルローラ5に
沿ってたわむようになり、接合装置3と鋼片1、2との
間の速度のずれをここで吸収することができる。さら
に、速度差により過大な張力が発生した場合は、定圧上
昇している前記テーブルローラ5のロールが押し下げら
れることにより過剰の張力を吸収するため、過大な張力
が発生するようなことはなく、鋼片の接合が困難になっ
たり、接合後の鋼片が分離破断するようなことはない。
また、鋼片の張力はパスラインより上方にあるロール高
さを測定することにより検出できる。
【0012】前記した特開平7−24502 号公報では、鋼
片の剛性が高いときには、テーブルローラを下降させて
も鋼片自重による下方へのたわみが不十分となって過大
な張力が発生するが、たわみが不十分であることを検知
することが困難なため、過大張力を抑制する手段を講ず
ることが難しい。この発明においては、接合装置3と鋼
片1、2との間で速度にずれが生じても鋼片を上方にた
わませる(以下、このたわみをループという。)ので、
ここで速度のずれを吸収できるが、鋼片のループ量(ル
ープ高さともいう。)が減少した状態でさらに大きな速
度変動が起きた場合には、過大な張力の発生による悪影
響がないとはいえない。このため鋼片の張力あるいはル
ープ量を随時検出しておき、この検出結果に基づいて接
合装置3の速度を制御するのが好ましい。
【0013】鋼片へのループの与え方については、例え
ば板幅が900mm 、厚さが30mm、温度が1000℃の普通鋼の
シートバーの場合で、図2に示すように、昇降式のテー
ブルローラ5を搬送方向の10m程度の領域(ループ領域
という。)にわたって400mm程度上昇できるようにして
おけばよい。このようなループによる速度制御は、速度
変動の緩和のためにも必要である(さもないと、仕上圧
延機群6入側速度が急変したとき接合装置3や後行鋼片
2の速度が追従しないためマスフローが乱れる。)が、
ループ量を上記のように設定しておけば、通常の制御装
置の応答性からみてマスフローを乱さないような速度制
御が十分可能である。
【0014】
【実施例】図1に示したような設備を用い、板厚30mm、
板幅1000mmのシートバー(鋼種:普通鋼)を仕上圧延機
群の入側で接合すべく、仕上圧延機群入側での材料速度
を1m/s として走間接合する際に、本発明の実施例とし
て、ループ領域を10m、ループ高さを400mm として、随
時テーブルローラを上昇させて上方に鋼片をたわませ、
その際の鋼片の張力の変動状況を調査した。また、上記
と同じ材料を同じ速度で走間接合する条件下でループな
しとした従来例とテーブルローラを下降し下方にループ
を形成するようにした比較例とについて同様の調査を行
った。
【0015】その結果、実施例においては、接合装置の
移動速度や鋼片の搬送速度の変動にかかわらず、鋼片の
張力はほぼ一定の5TON に保たれ、安定した状況のもと
で鋼片を接合できることが確かめられた。また、実施例
でさらに、接合装置の移動速度および仕上ミル入側テー
ブルの搬送速度をループ高さに基づいて制御したとこ
ろ、鋼片の張力をほぼ0にできた。
【0016】これに対し、従来例、比較例では、接合装
置〜仕上圧延機間に10TON 以上の張力が存在している場
合、接合終了後に接合装置のクランプを開放した時点で
接合部に該張力が直に加わり、接合部において破断して
しまった。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、接合の際の位置決め
を正確に行うことができ、また位置決めの際に過大な張
力も発生しないので、接合装置をコンパクトにすること
ができ、さらに接合後に過大な張力が発生することがな
いので接合部が破断することもないという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に好適な設備の模式図である。
【図2】鋼片へのループの与え方の説明図である。
【符号の説明】
1 先行鋼片 2 後行鋼片 3 接合装置 4 固定式のテーブルローラ 5 昇降式のテーブルローラ 6 仕上圧延機群 7 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−245508(JP,A) 特開 平6−335785(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 15/00 B21B 39/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行鋼片の後端部と後行鋼片の先端部と
    を走間で接合したのち、仕上圧延機群に送給して連続的
    に熱間仕上圧延するに当たり、接合装置移動可能範囲
    のテーブルローラを昇降可能に設け、前記接合装置の移
    動に合わせて前記接合装置位置に相当するテーブルロー
    ラを下降させ、前記接合装置との干渉を回避するととも
    に、前記接合装置外にて昇降可能に設けられたテーブル
    ローラの一部を上昇させて該テーブルローラに沿うよう
    に鋼片を上方にたわませ、ループ形成することを特徴
    とする連続熱間圧延における鋼片の走間接合方法。
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