JPH11267709A - 金属帯の熱間圧延方法 - Google Patents

金属帯の熱間圧延方法

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JPH11267709A
JPH11267709A JP10071630A JP7163098A JPH11267709A JP H11267709 A JPH11267709 A JP H11267709A JP 10071630 A JP10071630 A JP 10071630A JP 7163098 A JP7163098 A JP 7163098A JP H11267709 A JPH11267709 A JP H11267709A
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茂 磯山
Takahiro Yamazaki
孝博 山崎
Hideyuki Nikaido
英幸 二階堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合が不完全に終わった場合でも、ラインの
操業を停止しなくてすむようにする。 【解決手段】 仕上圧延機26入側で先端を先行鋼片の
尾端10Bに接合して先行鋼片10と連続して被圧延材
を熱間仕上圧延する予定である場合に、接合終了後に、
接合が正常に行われたか否かを判定し、異常である場合
には、接合装置40と仕上圧延機26の間で接合部11
の両側を切断し、当該圧延材をバッチ圧延用の設定で仕
上げ圧延機に噛み込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯の熱間圧延
方法に係り、特に、シートバーやスラブ、ビレットある
いはブルーム等の鋼片を数本乃至は数十本に渡って接合
し、連続圧延するための金属帯の熱間圧延方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片の熱間圧延ラインでは、圧延
すべき鋼片を1本ずつ加熱、粗圧延、仕上圧延して、所
望の厚みになる熱延板に仕上げていたが、このようなバ
ッチ圧延方式は、仕上圧延での、圧延素材の噛込不良に
よるラインの停止が避けられず、又、圧延素材の先端や
後端部の形状不良に起因した歩留り低下も著しい不利が
あった。
【0003】このため、最近では、仕上圧延に先立っ
て、圧延すべき鋼片の後端部と先端部を繋ぎ合わせ、こ
れを熱間圧延ラインに連続的に供給して圧延するエンド
レス圧延方式が採用されるようになってきている。
【0004】そして、このエンドレス圧延では、前記噛
込不良及び前記形状不良の問題は、繋ぎ合わせた複数の
被圧延材のうち、1本目の先端と最終本目の尾端とにの
み生ずるため、該噛込不良及び該形状不良は大幅に低減
できる。又、噛込不良や形状不良は、仕上圧延板厚が薄
くなるほど生じやすいため、従来のバッチ圧延方式では
噛込不良や形状不良が問題となって、製造できる圧延材
の板厚には限度があった。しかし、前記エンドレス圧延
においては、前記先端については板厚の厚いものを圧延
し、前記先端が仕上圧延機を通過した後に走間板厚変更
を行い、2本目以降で薄物を圧延するようにして、従来
よりも板厚が薄い圧延材が製造できるようになってい
る。
【0005】前記エンドレス圧延を実施可能な熱間圧延
設備として、例えば、特開平7−241601には、図
2に示される如く、加熱炉20の出側に配設された、例
えばR1〜R3の3スタンドの粗圧延機群22から、ラ
インに沿って順次、巻取・巻戻し装置70、レベラ7
2、センタリングガイド74、接合用クロップシャー3
0、鋼片の搬送に同期して走行する移動式接合装置(溶
接機)40、クロップシャー24、例えばF1〜F7の
7スタンドの仕上圧延機群26、交互に巻取りを行うた
めの、例えば2台の巻取機28が設けられた熱間圧延ラ
インが開示されている。
【0006】又、移動式接合装置の例として、特開平7
−1007には、連接管でつながれた油圧配管よりバラ
ンス油圧を供給される複数の昇降テーブルローラが、接
合装置の走行に連動して、接合装置に取り付けられたガ
イドにより、押し下げられたり、バランス油圧により元
の鋼片支持高さまで上昇したりして、テーブルローラと
接合装置の衝突を回避したものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、
このような連続熱間圧延ラインにおいて、異常が生じた
場合の処置が記載されていなかった。異常が生じた場合
の処置方法が存在しないと、重大なトラブルにつなが
る。
【0008】一般に、仕上圧延中は、スタンド間の材料
に張力を付与する目的で、図3に示す如く、下から上昇
しようとする方向に、ルーパ16で材料(先行鋼片10
や後行鋼片12)を押し上げている。従って、例えば図
4に示す如く、先行鋼片の尾端10Bと後行鋼片の先端
12Aが完全に接合しておらず、接合部11の強度が不
足しているにも拘らず、図5に示す如く、完全に接合し
ているものと誤認して接合部11を仕上圧延に供した場
合、図6に示す如く、接合部11が引張力によって破断
し、後行鋼片の先端12Aがルーパ16によって跳ね上
げられてしまい、後のスタンドに噛み込めず、スタンド
間で詰まってしまって、圧延継続が不可能になり、ライ
ンの操業が停止してしまう。図5において、14は、接
合によって生じたバリである。
【0009】異常が生じる形態としては、大別して、次
の3つの場合がある。 鋼片同士の接合を開始できない。 接合中の異常により、接合を失敗した。 接合はしたが、強度が弱く不完全である。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、特に、前記の異常が発生した場合
に対応することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、仕上圧延機の
入側に設置した接合装置で被圧延材の先端部を前材の尾
端部に接合し、該被圧延材と前材とを連続して仕上圧延
することが可能な熱間圧延設備による金属帯の熱間圧延
方法において、前記接合が正常に行われたか否かを判定
し、該判定結果が異常である時は、前記接合部の両側を
前記接合装置と仕上圧延機との間で切断し、前記被圧延
材先端を、バッチ圧延用の仕上圧延機の設定にて噛込ま
せることにより、前記課題を解決したものである。
【0012】又、前記バッチ圧延が可能な板厚範囲を予
め設定しておき、前記被圧延材の予定仕上板厚が該板厚
範囲内でない時は、該被圧延材の少なくとも先端の仕上
板厚を前記範囲内の値に変更して仕上圧延するようにし
たものである。
【0013】又、前記接合装置が台車に搭載され、該台
車が走行する時、昇降式のテーブルローラを、接合装置
の入側テーブル押えガイドと出側テーブル押えガイドが
下降した状態で順次押し下げながら移動する接合装置で
ある場合に、前記接合が終了した後に、前記台車を、前
記出側テーブル押えガイドが上昇限のときに前記テーブ
ルローラと台車に備えられた搬送ロールのうちの最出側
ロールとの間隔が前記テーブルローラのロールピッチ以
下となる位置にて停止させ、前記出側テーブル押えガイ
ドを上昇限まで上昇させて、接合部を接合装置よりも下
流側へ搬送するようにしたものである。
【0014】又、前記接合装置が、前記被圧延材の先端
部と前材の後端部との間に所定の間隔が開くようにして
前記被圧延材と前材とをクランプし、この状態で前記先
端部と前記後端部とを加熱した後に、該先端部と該後端
部とを押圧することにより接合を行う接合装置である場
合に、前記押圧に伴う変位量に基づいて接合が正常に行
われたか否かを判断するようにしたものである。
【0015】又、前記接合装置と仕上圧延機との間にあ
る接合部を処理するための後処理装置を、前記接合部を
処理しない時の状態として、前記接合部を通過させるよ
うにしたものである。
【0016】又、前記接合装置の出側に、パスラインの
上下に配置した前記被圧延材と逆方向に回転する回転刃
により前記接合部を挟み込み、前記接合部に生じたバリ
を除去するバリ除去装置を設置している場合に、前記判
定結果が異常である時は、該バリ除去装置によるバリ除
去を中止するようにしたものである。
【0017】本発明においては、何等かの異常により、
接合が不完全に終わった場合には、仕上圧延に先立っ
て、接合部を挟む領域を切除した上、該領域を切除した
後の後行鋼片を仕上圧延する。
【0018】本発明においては、接合を行った後に、該
接合部が正常に終了したか否かを判定する。そして、接
合が正常に行われなかったと判定した場合には、接合装
置と仕上圧延機の間において、接合部を挟む領域を切除
し、該領域を切除した後の後行鋼片については、バッチ
圧延用の仕上げ圧延機の設定にて仕上げ圧延を行う。
【0019】ここで、エンドレス圧延においては、エン
ドレス圧延の1本目の先端部については、仕上圧延機を
通板させることが可能なように厚めの板厚に圧延し、該
先端部が仕上圧延機を通過した後に、仕上圧延機の走間
板厚変更を行い、薄いものを圧延するという操業形態が
採用されることがある。従って、エンドレス圧延の2本
目以降の先端部を、バッチ圧延に変更して仕上圧延機に
噛込ませる場合は、予定通りの板厚では薄すぎて、通板
性が不安定となり圧延できない場合がある。そのような
場合を想定して、バッチ圧延可能な板厚範囲を予め設定
しておき、前記後行鋼片の予定仕上板厚が前記板厚範囲
でない場合には、前記後行鋼片の先端部の仕上板厚を前
記板厚範囲内の値に変更して仕上圧延するようにするこ
とが好ましい。これにより、前記後行鋼片の予定板厚が
薄物であった場合においても、前記先端部を安定して仕
上圧延することができる。
【0020】又、接合部の切除に先立って、不完全に接
合された接合部を、接合装置から下流側に搬送する際、
テーブル間隙を発生させなくてもすむ位置に接合装置を
停止し、少なくとも下流側(接合装置にとっては出側)
のテーブル押えガイドを上昇させ、先行鋼片、後行鋼片
は、そのとき停止せずに、既に先端が仕上圧延機で圧延
されている先行鋼片の搬送速度で、そのまま搬送するこ
とができる。
【0021】又、不完全に接合された先行鋼片と後行鋼
片の接合部を、接合装置の走行と速度を同期して搬送
し、接合装置は走行ゾーンの最下流まで走行して停止
し、先行鋼片及び後行鋼片は、そのとき停止せずに、既
に先端が仕上圧延機で圧延されている先行鋼片の搬送速
度で、そのまま搬送することができる。
【0022】又、前記接合装置が、前記後行鋼片の先端
部と前記先行鋼片の後端部との間に所定の間隔が開くよ
うにして前記被圧延材と前材とをクランプし、この状態
で前記先端部と前記後端部とを加熱した後に、該先端部
と該後端部とを押圧することにより接合を行う接合装置
である場合には、前記接合が正常に行われたか否かの判
断を、前記押圧に伴う変位量に基づいて行うことができ
る。
【0023】又、接合部切除後、接合に関連する各設備
を、前記後行鋼片の先端が通過可能な状態(例えばロー
ルアップ状態)に動作させ、その動作完了が見込まれる
動作中の時点、又は動作完了後に、接合部除去後の後行
鋼片の先端を該各設備に導入することができる。
【0024】又、接合が不完全に終わった場合、その不
完全接合部にできたバリ等の接合不良部の除去を中止す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0026】図1に、本発明の適用に好適な鋼片の連続
熱間圧延設備列(接合用設備列を含む)を示す。ライン
上流より、加熱炉20、粗圧延機群22、クロップシャ
ー24、仕上圧延機群26、巻取装置28を順次配列し
てなる点は、従来の熱間圧延設備と同様である。これら
に加えて、粗圧延機群22と仕上圧延機群26の中間
に、鋼片を接合するための設備として、接合用クロップ
シャー30、移動式接合装置40、バリ除去装置等の後
処理装置50を配置し、ストリップシャー等の切断装置
60を巻取装置28の入側に配置してなる。
【0027】なお、図1に示す設備列の派生形として、
図2に示すように、接合用クロップシャー30の入側
に、タイミング調整用の巻取・巻戻し装置70と、先端
反り矯正用レベラ72を配置してもよい。
【0028】図7に、前記粗圧延機群22と仕上圧延機
群26の中間の設備だけ抜き出して拡大した図を示す。
図において、10は先行鋼片、10Bはその尾端、12
は後行鋼片、12Aはその先端、74は、接合用クロッ
プシャー30のセンタリングガイド、32、34は鋼片
検知装置、62は、昇降シリンダ64によって昇降され
るテーブルローラ66を備えた接合装置走行対応用テー
ブル昇降装置、68は接合部冷却装置である。
【0029】前記接合装置40は、図示しないレールと
係合する車輪41によって鋼片の搬送方向に走行する台
車42の中央部に固定された、接合用の加熱器であるイ
ンダクタ43と、接合時に先行鋼片10の尾端10Bを
固定するための、前記台車42に搭載された出側クラン
プ44Bと、同じく接合時に後行鋼片12の先端12A
を固定するための、前記台車42に搭載された入側クラ
ンプ44Aと、前記台車42に固定され、接合装置走行
部分のテーブルローラ66を上下動させるための出側押
えガイド45B及び入側押えガイド45Aと、接合装置
40内で鋼片を搬送するためのローラ46とを含んで構
成されている。
【0030】接合に際しては、前記出側クランプ44B
により先行鋼片の尾端10Bを固定すると共に、入側ク
ランプ44Aで後行鋼片の先端12Aを、前記尾端10
Bと所定間隔を持たせた状態で固定した後に、インダク
タ43により前記先端12A及び前記尾端10Bを加熱
し、その後に前記先端12Aと前記尾端10Bとを押圧
することにより接合する。この際、鋼片の搬送に合わせ
て、接合装置40も、図8に示す走行ゾーン内を、同じ
速度で鋼片搬送方向に走行する。更に、この接合時にテ
ーブルローラが邪魔にならないように、接合装置40走
行部分のテーブルローラ66は、昇降シリンダ64によ
って昇降自在とされ、前記出側押えガイド45B及び入
側押えガイド45Aによって、接合装置部分のテーブル
ローラ66が押し下げられる。
【0031】前記後処理装置50は、後出図17に例示
する如く、圧下装置51により圧下される上回転刃52
と、圧上装置53により圧上される下回転刃54と、鋼
片の通板を容易とするための開閉式エプロン55と、上
下の切紛回収装置56、57とを備えており、図5に示
したような接合部11のバリ14を研削するようにされ
ている。
【0032】今、接合が不完全に終わるような事態が発
生したとする。例えば、鋼片端面にインダクタ43から
電流を流して加熱し、先行鋼片10、後行鋼片12を押
圧して接合するような接合装置40の場合、例えば、前
回接合したときに発生した鋼片の溶融部が、接合装置4
0内に溶け落ちて残っていることがある。その結果、そ
の次の接合時に、残っていた溶融部が電流通路にかかっ
たりして、短絡現象を起こしたりすると、鋼片端面に十
分な電流が流れない結果、昇温量が不足し、図4に示し
たように、先行鋼片10と後行鋼片12を押圧して接合
した場合の接合強度が十分でないということがある。
【0033】そこで、接合が不完全に終わった場合に
は、仕上圧延に先立って、本発明により接合部を切除す
る。
【0034】切除手段は、例えば連続圧延でない従来の
間欠圧延にも、鋼片の先尾端形状を整える目的で使用し
ているクロップシャー24を用いるのが好適である。勿
論、他の切除手段を用いてもよい。
【0035】接合部11の切除には、図9に示す如く、
クロップシャー24によるシートバーの切断動作が少な
くとも2回必要であり、もしも2回の切断動作で接合点
をうまく除去できない場合には、接合部11を除去でき
るまで切断動作を繰り返す。
【0036】接合部切除後の先行鋼片10は、先端が既
に仕上圧延機群26に噛込んでいるため、そのまま仕上
圧延する。
【0037】一方、接合部切除後の後行鋼片12は、エ
ンドレス圧延の1本目の圧延スケジュールに変更、又
は、バッチ圧延材の圧延スケジュールに変更して圧延す
る。
【0038】具体的には、接合部切除後の後行鋼片12
を、予定通りの板厚に圧延できる場合には、予定通りの
板厚に圧延する。
【0039】一方、接合部切除後の後行鋼片12の予定
圧延スケジュールが、例えば仕上板厚1.2mm未満の
ように、薄い材料の場合には、予定通りの仕上板厚では
先端を仕上圧延機に噛込ませることができない。それ
は、先行鋼片の圧延を終えて、更に後行鋼片の圧延に備
えて仕上圧延機を再セットアップするまでに、通常十数
秒、場合によっては数十秒の時間がかかるため、その間
に後行鋼片の温度が降下し、硬くなって、予定通りの薄
さで圧延できなくなるためである。又、一般的に薄い材
料になるほど、図10に示す如く、先端通板時に先端1
2Aが蛇行して、仕上圧延機群のスタンド間においてサ
イドガイド75に突っ掛かり易いという危険性があるか
らである。なお、図10において、符号16は図6を用
いて前述したルーパである。
【0040】このような場合には、後行鋼片12を、エ
ンドレス圧延の1本目、又はバッチ圧延材の圧延スケジ
ュールに変更して圧延する。具体的には、全長又は少な
くとも先端について、例えば仕上板厚1.2mm以上の
厚みに厚くした上で圧延する。
【0041】更に、前記後行鋼片12に続く2本目以降
の後続鋼片を、エンドレス圧延の1本目の圧延スケジュ
ールで圧延するか、又は、エンドレス圧延の2本目以降
の圧延スケジュールで圧延するか、又は、バッチ圧延材
の圧延スケジュールで圧延する。
【0042】即ち、接合部切除後の後行鋼片12をエン
ドレス圧延の1本目にできる場合に関しては、該後行鋼
片12に続く2本目以降の後続鋼片を、予定通りの圧延
スケジュールで圧延できる場合もあるし、そうでない場
合もある。
【0043】例えば、接合部切除後の後行鋼片12をエ
ンドレス圧延の1本目にした場合、先に述べた理由によ
り、その仕上板厚を1.2mm以上に設定し直すことに
なる。接合部を切断してから、後行鋼片通板準備完了ま
での時間のばらつきにより、何mmに設定すれば圧延で
きるかという板厚の具体的な値はばらつくが、一例とし
て、2.3mmに設定し直したとする。これに続く2本
目の後続鋼片の予定板厚が2.0mmであったとする
と、1本目から2本目の板厚の変化量はわずか0.3m
mであるため、何等問題ない。ところが、2本目の予定
板厚が1.2mmであったとすると、1本目から2本目
への板厚の変化量は1.1mmもあるため、例えば、図
11に示すような、仕上圧延機の走間板厚変更における
板厚変化の制御能力上、接合して連続した鋼片を、圧延
しながら板厚変更する走間板厚変更制御が不可能であ
り、2本目の予定板厚を、例えば厚み1.6mmに薄く
変更した上で接合して圧延するか(2.3mmから1.
6mmへの0.7mmの板厚変化は対応可能と仮定)、
あるいは、厚みを変更せずに、1.2mmの間欠圧延材
として圧延するか、どちらかの選択が可能である。
【0044】同様に、3本目以降についても、予定して
いた仕上板厚が、連続熱間仕上圧延の走間板厚変更制御
の能力範囲内で実現可能であれば、接合して圧延し、不
可能であれば間欠圧延材として圧延する。
【0045】なお、走間板厚変更制御の能力は、板厚×
圧延速度(体積速度)の変化率に対する速度制御系や張
力制御系の応答の速さ(張力が急に上昇して板が破断し
たり、板がダブったりすることを、どこまで防止できる
か)によって決まる。
【0046】上記では、不完全接合部の切除の仕方と、
切除後の鋼片の圧延の仕方について説明したが、次に問
題となるのは、不完全接合部が発生してから、それを切
除するまでの間、強度が不足している不完全接合部を、
いかに破断させずに突っ掛かり等のトラブルを起こさず
搬送するかということである。
【0047】このため、本発明では、不完全に終わった
先行鋼片と後行鋼片の接合部を、接合装置の走行と速度
を同期して搬送し、接合装置は走行ゾーンの最下流まで
走行して停止し、先行鋼片及び後行鋼片は、そのとき停
止せずに、既に先端が仕上圧延機で圧延されている先行
鋼片の搬送速度でそのまま搬送する。
【0048】このときの作用に関して、ここでは、特開
平7−1007で提案された接合装置(図12乃び図1
3に示すように、接合装置40が移動するとき、昇降式
のテーブルローラ66を、接合装置40入側と出側のテ
ーブル押えガイド45A、45Bが下降した状態で順次
押し下げながら移動するもの)を例にとって説明する。
【0049】このような接合装置40の走行中に不完全
接合が発生したとき、もし正常に接合された場合の通常
動作(通常動作では、接合装置40は、接合後一旦停止
し、次の接合のために図8のスタート位置に戻る)と同
じように、一旦、接合装置40の走行を停止してしまっ
たとすると、不完全にしか接合されていない接合部を、
接合装置40の下流側に搬送することになる。
【0050】すると、接合部11が接合装置40上か
ら、その直ぐ下流に向けて移動し始めた、まさにそのと
きに接合部11が破断した場合、破断後の後行鋼片の先
端12Aが、図14に示す如く、昇降テーブルローラ間
の間隙Gに落ちてしまう。
【0051】このような間隙ができる理由は、接合装置
40の走行停止位置と昇降テーブルローラの昇降位置の
相対関係の不適正にある。即ち、図13に示すように、
接合装置40上のローラ46と、接合装置40の直ぐ上
流、下流の昇降式テーブルローラ66とのスパンGが適
正な位置に接合装置40を停止すれば、前記スパンGを
昇降式テーブルローラ66のピッチP程度にできる。と
ころが、この位置関係が適正でない場合、図14に示す
如く、上昇限まで上昇しない昇降式テーブルローラ66
Aがあると、そこに、昇降テーブルローラのピッチPよ
りも長いスパンGができてしまう。
【0052】理論的には、昇降テーブルローラ1本分の
ピッチ毎に、テーブル押えガイド上昇時のテーブル間隙
を発生させなくてもすむ接合装置の停止位置が存在す
る。従って、その位置に走行台車42が停止動作し、テ
ーブル押えガイド45A、45Bを上昇させる動作を行
う。しかしそれでもまだ、その動作中に後行鋼片の先端
12Aがテーブル間隙に落ちる可能性がある。これは、
テーブル押えガイドの上昇動作中も、先行鋼片10及び
後行鋼片12の搬送が継続しているためである。
【0053】テーブル間隙を発生させなくてもすむ接合
装置停止位置に走行台車42が停止動作し、テーブル押
えガイド45A、45Bを上昇させる動作が十分に速
く、後行鋼片の先端12Aがその位置にくる前に、テー
ブル間隙を塞ぐことができる場合には、図15に示すよ
うに、不完全接合発生時点での接合装置位置から見て、
下流側の最も近い、テーブル間隙を発生させなくてもす
む位置に接合装置40が停止し、少なくとも下流側(接
合装置40にとっての出側)のテーブル押えガイド45
Bを上昇させる。
【0054】又、後行鋼片の先端12Aがテーブル間隙
部分に達する以前に、テーブル押えガイド45Bを上昇
させる動作が間に合わなくてテーブル間隙を塞ぐことが
できない場合は、接合装置40は不完全接合部と速度を
同期して走行し、走行ゾーンの最下流まで走行して停止
し、そのとき、接合装置40のテーブル押えガイドにつ
いては、図16に示す如く、少なくとも下流側(接合装
置40にとっては出側)のテーブル押えガイド45Bを
上昇させ、接合装置40上のローラ46と、接合装置走
行ゾーンの出側ゾーンの最上流のローラ66Bとの間に
テーブルローラ1本分のピッチより長いスパンの間隙が
生じないようにする。
【0055】先行鋼片10及び後行鋼片12は、そのと
き停止せずに、既に先端が仕上圧延機群26で圧延され
ている先行鋼片搬送速度で、そのまま搬送する。
【0056】後行鋼片の先端12Aがテーブル間隙部分
に達する以前に、テーブル押えガイド45Bを上昇させ
る動作が間に合うか否かは、テーブル押えガイド45B
を上昇させるアクチュエータの設備能力と、後行鋼片1
2の搬送速度とから決定すればよい。
【0057】前記後処理装置50が接合部に発生したバ
リを除去するためのバリ除去装置である場合に、不完全
接合になった先行鋼片と後行鋼片の接合部のバリを、図
17に示したように通常通り除去しようとすると、除去
時に、回転刃54から鋼片接合部11に向けて、接合部
を引き離す方向に引張力が作用するため、接合部11が
破断してしまう可能性がある。従って、不完全接合とわ
かった時点で、接合不良部の除去を中止することが好適
である。具体的には、図18に示すように回転刃52及
び54を切削待機位置まで退避させるか、可能な場合に
は、図19に示すように回転刃52、54を完全に解放
して、開閉式エプロン55を閉じた状態とする。
【0058】本実施形態の全体構成を、図20に示す。
図において、48は、先行鋼片尾端と後行鋼片先端とを
押圧する時の鋼片の変位量を検出するための変位計、8
0は、接合後の接合部11の様子を、操業中常時撮影す
るためのテレビカメラ、82は、該テレビカメラ80に
よって撮影された接合後の接合部11の様子を映像とし
て映し出してオペレータ86のために表示するモニタ、
84は、オペレータ86の判断により接合部を切断する
ための接合部切断用押しボタン、88は制御装置、90
は上位計算機である。
【0059】前記テレビカメラ80は、接合装置40の
出側とクロップシャー24の入側の2箇所に1台ずつ、
計2台設置されており、接合点11の搬送位置により、
適宜切替えて使用される。
【0060】前記モニタ82の画面上には、接合部11
を切断する際に、切断位置から接合部11までの距離を
判断できるように、目盛りが書かれている。
【0061】前記制御装置88には、接合装置40、後
処理装置50、クロップシャー24、接合部切断用押し
ボタン84の他、図示はしないが、制御対象機器が全て
接続されていて、制御装置88により、これらの機器が
制御されている。
【0062】本実施形態における不完全接合の判定は、
図21に示す如く、制御装置88内のロジックによる
もの(ステップ130)、オペレータ判断による押し
ボタン入力によるもの(ステップ120)、の両者で判
定が可能なように制御系を構築してある。
【0063】制御装置88内で自動的に接合部の切断
を判定するロジックの一例を示すと、例えば、鋼片端面
を加熱した上、押圧する接合方式の場合、もしも、加熱
温度が適正な温度まで達しないと、昇温不足の結果、鋼
片が予定よりも低温で硬い状態で押圧することになるた
め、押圧変位量が予定より小さくなる。従って、押圧変
位量を予測計算により予め計算して求めておき、その変
位量の小ささを変位計48で検知することにより、判定
することができる(ステップ130)。不完全接合と判
定されたときは、接合部11を切断する処置を行う(ス
テップ150)。
【0064】オペレータ判断による押しボタン入力が
必要な場合の一例を示すと、例えば、接合装置40内に
テレビカメラ80を設置しておいて、オペレータ86が
モニタ82の画像で、接合部11の状態を操業中常時監
視しておくものとし、加熱中に昇温しすぎて接合部11
に溶け落ちによる穴空きを発見したような場合である。
このような場合には、接合部切断用の押しボタン84を
押すことによって(ステップ120)、接合部を切断す
る処置を行う(ステップ150)。
【0065】次に、後行鋼片に続く後続鋼片について
は、接合を行なってエンドレス圧延を行なってもよい
し、バッチ圧延に変更して圧延するようにしてもよい。
バッチ圧延に変更して圧延する場合は、接合装置40や
後処理装置50を、前記後続鋼片の先端が通過可能な状
態とする必要がある。以下、前記後続鋼片の先端を前記
通過可能とするための方法について説明する。
【0066】不完全接合になった先行鋼片10と後行鋼
片12の接合部11が、接合装置40の走行ゾーンより
も下流に移った後、接合装置40及び後処理装置50
は、後続鋼片が通過可能な状態に動作するようにする。
接合装置40の方を例にとれば、接合装置40は、図8
に示したメンテナンス位置に移動した後、図13に示す
ように、テーブル押えガイド45A、45Bを上昇さ
せ、クランプ44A、44B、インダクタ43共上昇
(開放)させた状態に移動させるようにする。この状態
では、接合装置40の走行停止位置と昇降テーブル66
の位置の相対関係が、図13に示すような適正な状態に
なるように、装置群が設計されている。この状態で、後
続鋼片の搬送準備が整うことになる。
【0067】一方、後処理装置50の方を例にとれば、
図17に示すような切削待機位置(切削準備状態)か
ら、ある程度時間がたった後に、図18に示すように圧
下装置51及び圧上装置53を解放し、図19に示すよ
うに開閉式エプロン55を閉じた状態に移動させる。回
転刃52、54の回転については、切削準備状態で搬送
方向と逆に回転していたものを、材料搬送と同じ正転方
向に、材料搬送速度とほぼ等しい速度(回転刃直径95
0mm、回転数60rpmの場合180mpm)に回転
させるようにすれば、より好ましい。これは後行鋼片が
上反りしていて、万一、回転刃にあたっても、先端が搬
送方向へ送られて通過できるようにする。因みに、仕上
圧延機噛込みまでの後続鋼片の搬送速度は、150mp
mに設定される。
【0068】ここで、前記接合部を後処理装置50に通
過させる際に、既に図19の状態まで後処理装置50を
動作している場合には、後処理装置50はそのままの状
態としておけばよい。
【0069】以上のように、接合装置群が、後続鋼片先
端の通過可能な状態に移行を完了したタイミングで、後
続鋼片が通過するようにすればよい。接合装置群が後続
鋼片先端の通過可能な状態に移行を完了したタイミング
で、後続鋼片を搬送再開してもよいし、通過までに通過
可能な状態になると予想されるタイミングで、多少早め
に搬送を再開してもよい。搬送を再開するまで、後続鋼
片は一旦停止しておいてもよいし、ローラに接触してい
る部分だけが局部的に温度が下がらないように前後動さ
せる、オシレーション待機していてもよい。
【0070】
【実施例】今、4本接合の連続熱間圧延(1本目は低炭
素鋼1.2×1000mm、2本目は低炭素鋼1.0×
1000mm、3本目は低炭素鋼1.0×1000m
m、4本目は低炭素鋼1.2×1000mm)を実施中
に、2本目の尾端と3本目の先端の接合が不完全に終わ
ったとする。
【0071】不完全接合になると、接合装置40の走行
は、先行鋼片10及び後行鋼片12の搬送速度と同期し
て走行ゾーン最下流まで走行後停止する。又、接合不良
部(バリ)の除去を中止するように、制御装置88から
後処理装置50に向けて指令が出る。この指令により、
後処理装置50は切削準備状態(図18の状態)のまま
切削を行わないようになる。これに引き続き、仕上圧延
機側のクロップシャー24で、接合部11よりも仕上圧
延機側500mmの位置(先行鋼片側)を目標に、自動
で1回カットし、カット後、後行鋼片12の搬送は一旦
停止する。この時点で、オペレータ86は、モニタ82
の画像により、1回目のカット端から何m後方に接合部
11があるかを目視により確認する。この結果、1回目
のカット端から600mm後方に接合部11があること
が確認されたとすると、オペレータは、あと2回、クロ
ップシャー24でカットすべきであると判断する。
【0072】その根拠は、押しボタン84を押す操作を
1回行うと、後行鋼片12が500mm前進して停止
し、クロップシャー24で1回カットするという一連の
動作が、連続して自動シーケンスで行われるようになっ
ており、図9に示した如く、1回のカットで500mm
ずつ後方に、カット位置がずれていくからである。
【0073】従って、500mmずつあと2回、計10
00mmをクロップシャー24でカットして除去すれ
ば、不完全接合に終わった接合部11を確実に除去でき
る。因みに、自動で1回カットした後の2回のカット
は、オペレータ86が押しボタン84を押す操作を2回
実施することにより行った。
【0074】なお、1回目のカット目標位置である、接
合部11よりも仕上圧延機より500mmの位置に対し
て、実際にカットした位置が、接合部11よりも仕上圧
延機より600mmの位置になったのは、接合部11の
トラッキング誤差によるものである。この場合、トラッ
キング誤差は、接合部位置に対して、仕上圧延機群26
と反対側に100mm生じていることになる。
【0075】前記実施例では、1回目のカットを自動で
行い、あと2回のカットは、オペレータ86の判断操作
により実施するようにしていたが、接合部11のトラッ
キング誤差の最大量を見積もっておき、いかなる場合
も、トラッキング誤差が最大量発生した場合の長さ以上
に自動でカットするようにしておけば、オペレータの判
断や操作を不要にできる。例えば、トラッキングの誤差
による、接合点位置認識のばらつきが、実績統計の結
果、最大400mmであることが分かれば、1回目のカ
ット位置の目標である、接合点の仕上圧延機側500m
mに対して、実際のカット位置は、トラッキング誤差に
より、接合点の仕上圧延機側400mmの位置から、反
対側400mmの位置まで、ばらつく可能性がある。従
って、いずれの場合でも、接合部11を確実に除去でき
るようにするためには、あと2回、計1000mm自動
でカットすればよいことになる。
【0076】先行鋼片10の仕上圧延完了後、図22に
示す手順に従い、仕上圧延機の後行鋼片圧延用に再計算
(ステップ440)、再設定(ステップ450)を、オ
ペレータ判断により、ボタンを押すことによって実施す
る。
【0077】なお、出願人が特願平9−333801で
提案したように、エンドレス圧延とバッチ圧延の両者に
ついて、予め設定計算を行なっている時には、ステップ
440の再計算は不要である。
【0078】又、不完全接合になった先行鋼片10と後
行鋼片12の接合部11が、接合装置40の走行ゾーン
よりも下流に移ったと判定した時点で、接合装置40
は、図8に示したメンテナンス位置に移動した後、図1
3に示すように、テーブル押えガイド45A、45Bを
上昇させ、クランプ44A、44B、インダクタ43共
上昇(開放)させた状態に動作するようにした。この状
態では、接合装置40の走行停止位置と昇降テーブルロ
ーラ66の位置の相対関係が、図13に示すように、適
正な状態になるように設計してある。この状態で、後行
鋼片に続く後続鋼片の先端の搬送準備が整ったことにな
る。
【0079】又、後処理装置50の方は、接合部11が
通過後、図23に示す手順に従い、図19に示したよう
に、圧下装置51、圧上装置53により上下の回転刃5
2、54を開放し(ステップ320)、開閉式エプロン
55を閉じ(ステップ330)、回転刃52、54を、
材料搬送と同じ正転方向に、材料搬送速度とほぼ等しい
速度180mpm(回転刃直径950mm、回転数60
rpmの場合)で回転させる(ステップ340、35
0)。因みに、接合部切断後、搬送再開から仕上圧延機
噛込みまでの後行鋼片12の搬送速度は150mpmに
設定されている。この状態で、後処理装置50について
も、後続鋼片の先端の搬送準備が整ったことになる。
【0080】本実施例では、接合部切断後の後行鋼片で
ある3本目を、予定板厚1.0mmのところ、2.6m
mで圧延して処置するようにし、先端のサイドガイド突
っ掛けを防止した。3本目の接合部切断前の予定圧延ス
ケジュールと、接合部切断後の圧延スケジュールを、図
24に示す。
【0081】又、1本目〜4本目の予定仕上板厚と、2
本目と3本目との接合部を切断した際の1本目〜4本目
の仕上板厚(実績)とを図25に比較して示す。
【0082】図25から明らかなように、連続熱間圧延
最終本目である4本目は、バッチ圧延に変更して1.2
mmで圧延して対処するようにしている。
【0083】更に、一旦停止解除ボタンを、オペレータ
判断により押すことによって(図23のステップ46
0)、後行鋼片と後続鋼片の搬送を再開する(ステップ
470)。
【0084】なお、前記説明においては、本発明が、鋼
片の熱間圧延に適用されていたが、本発明の適用対象は
これに限定されず、金属帯一般の熱間圧延にも同様に適
用できることは明らかである。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、熱間連続圧延におい
て、何等かの異常が発生した場合に、接合部を切断し、
接合関連設備を、ひき続く金属片の通過搬送に支障ない
状態に動作させ、接合部切断後の残金属片を断続的なが
ら、滞り無く仕上圧延機に供給して、仕上圧延できるよ
うにしたので、接合が不完全に終った場合でも、ライン
の操業を停止しなくてもすむようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適な連続熱間圧延ライ
ンの一例を示す正面図
【図2】同じく連続熱間圧延ラインの変形例を示す正面
【図3】仕上圧延機群における材料の搬送状態を示す正
面図
【図4】接合不良が発生した接合部を示す断面図
【図5】完全に接合された接合部を示す断面図
【図6】仕上圧延機群で接合部が破断した状態を示す正
面図
【図7】図2の連続熱間圧延ラインの粗圧延機出側から
仕上圧延機入側までを拡大して示す正面図
【図8】前記連続熱間圧延で用いられている接合装置の
停止位置を示す正面図
【図9】接合部をはさむ領域をクロップシャーで切除し
ている状態を示す正面図
【図10】鋼片先端がサイドガイドに突っ掛かった状態
を示す斜視図
【図11】走間板厚変更における板厚変化制御能力の例
を示す図
【図12】接合圧延が正常に行われている状態の接合装
置を示す正面図
【図13】接合部が切断になった場合に、後行鋼片先端
を通過搬送させるときの接合装置の正常な状態を示す正
面図
【図14】接合装置の停止位置が適正でないときの後行
鋼片先端通過搬送時の状態を示す正面図
【図15】接合部を支障なく、接合装置出側のテーブル
に乗り移らせる直前の状態を示す正面図
【図16】同じく、乗り移らせている状態を示す正面図
【図17】接合圧延が正常に行われている状態の後処理
装置を示す正面図
【図18】切削準備状態の後処理装置を示す正面図
【図19】接合部が切断された後に、後行鋼片先端を通
過させている状態の後処理装置を示す正面図
【図20】本発明の実施形態の全体構成を示す、一部ブ
ロック図を含む正面図
【図21】前記実施形態における、不完全接合の判定手
順を示す流れ図
【図22】同じく仕上圧延機の後行鋼片計算用再計算及
び再設定の手順を示す流れ図
【図23】同じく接合部が切断されたときの後処理装置
の動作手順を示す流れ図
【図24】接合部切断前後の後行鋼片の圧延スケジュー
ルを比較して示す図
【図25】同じく熱間連続圧延における圧延材の目標板
厚を比較して示す図
【符号の説明】
10…先行鋼片 10B…尾端 12…後行鋼片 12A…先端 22…粗圧延機群 24…クロップシャー 32、34…鋼片検知装置 26…仕上圧延機群 40…接合装置 42…走行台車 43…インダクタ 44A、44B…クランプ 45A、45B…テーブル押えガイド 50…後処理装置 52、54…回転刃 80…テレビカメラ 82…モニタ 84…押しボタン 88…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 20/02 B23K 20/02 31/00 31/00 L (72)発明者 山崎 孝博 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 二階堂 英幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕上圧延機の入側に設置した接合装置で被
    圧延材の先端部を前材の尾端部に接合し、該被圧延材と
    前材とを連続して仕上圧延することが可能な熱間圧延設
    備による金属帯の熱間圧延方法において、 前記接合が正常に行われたか否かを判定し、 該判定結果が異常である時は、前記接合部の両側を前記
    接合装置と仕上圧延機との間で切断し、 前記被圧延材先端を、バッチ圧延用の仕上圧延機の設定
    にて噛込ませることを特徴とする金属帯の熱間圧延方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金属帯の熱間圧延方法に
    おいて、 前記バッチ圧延が可能な板厚範囲を予め設定しておき、 前記被圧延材の予定仕上板厚が該板厚範囲内でない時
    は、該被圧延材の少なくとも先端の仕上板厚を前記範囲
    内の値に変更して仕上圧延することを特徴とする金属帯
    の熱間圧延方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の金属帯の熱間圧延
    方法において、 前記接合装置が台車に搭載され、該台車が走行する時、
    昇降式のテーブルローラを、接合装置の入側テーブル押
    えガイドと出側テーブル押えガイドが下降した状態で順
    次押し下げながら移動する接合装置である場合に、 前記接合が終了した後に、前記台車を、前記出側テーブ
    ル押えガイドが上昇限のときに前記テーブルローラと台
    車に備えられた搬送ロールのうちの最出側ロールとの間
    隔が前記テーブルローラのロールピッチ以下となる位置
    にて停止させ、 前記出側テーブル押えガイドを上昇限まで上昇させて、
    接合部を接合装置よりも下流側へ搬送することを特徴と
    する金属帯の熱間圧延方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金
    属帯の熱間圧延方法において、 前記接合装置が、前記被圧延材の先端部と前材の後端部
    との間に所定の間隔が開くようにして前記被圧延材と前
    材とをクランプし、この状態で前記先端部と前記後端部
    とを加熱した後に、該先端部と該後端部とを押圧するこ
    とにより接合を行う接合装置である場合に、前記押圧に
    伴う変位量に基づいて接合が正常に行われたか否かを判
    断することを特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金
    属帯の熱間圧延方法において、 前記接合装置と仕上圧延機との間にある接合部を処理す
    るための後処理装置を、前記接合部を処理しない時の状
    態として、前記接合部を通過させることを特徴とする金
    属帯の熱間圧延方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか一項に記載の金
    属帯の熱間圧延方法において、 前記接合装置の出側に、パスラインの上下に配置した前
    記被圧延材と逆方向に回転する回転刃により前記接合部
    を挟み込み、前記接合部に生じたバリを除去するバリ除
    去装置を設置している場合に、前記判定結果が異常であ
    る時は、該バリ除去装置によるバリ除去を中止すること
    を特徴とする金属帯の熱間圧延方法。
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CN103376768A (zh) * 2012-04-28 2013-10-30 宝山钢铁股份有限公司 一种大侧压机多设备协调控制方法

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