JPS6128153B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は書式フオーマツトの異なる伝票等の図
形作成データを簡易に入力して所望とする図形を
効果的に作成できる図形作成装置に関する。

近時、計算機システムを用いた事務管理処理が
広く行われるようになつており、特に伝票発行業
務等に重要な役割を果している。しかして従来一
般的には、書式フオーマツトの予め定められた伝
票用紙の改項目に、所定事項を印字して計算機出
力が行われている。この場合、通常、予め定めら
れた伝票フオーマツトの罫線等を印刷してなる伝
票用紙を用いて行われる。ところが最近では、計
算機システムの有効な利用を図るべく立場から、
フオーマツトの異なる複数種の伝票を扱うことが
要望されている。しかし、この為には、伝票の種
類に応じてフオーマツトの異なる伝票用紙を交換
しなければならず、その取扱性が煩雑化する。そ
こで、伝票のフオーマツト情報をも計算機システ
ムに登録し、データと同時にそのフオーマツトも
印刷出力することが指向されている。

ところが、このような伝票用紙に対するフオー
マツト情報を画像情報として入力し、記憶するに
は、通常、約100KBもの画像容量を必要とする。
つまり、大容量メモリを必要とし、計算機システ
ムにとつては甚だ都合が悪い。この点、上記フオ
ーマツトは一般に、直線や長方形や円弧等の図形
の集まりとして表現されることから、上記フオー
マツトを上記図形のデータおよびその位置データ
として表現し、これを記憶することが考えられて
いる。このようにすれば、そのデータ量を10KB
以下に縮小することができ、計算機システムとし
ても、その取扱いが容易となる。

しかし、与えられた画像フオーマツトを計算機
システムにて認識し、これを図形データとして登
録することは、パターン認識技術等の点で非常に
困難であり、しかも高度で複雑な認識処理技術を
要して実用的ではない。また所定の紙面に作成さ
れたフオーマツトをスケール計測し、その計測情
報（長さや位置、図形種別等の情報）を計算機入
力するには多大な労力を要する。またこのように
して複数の異つたフオーマツトデータを統一的に
与えることも非常に困難である。

本発明はこのような事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、種々の書式フオ
ーマツトを有する伝票等の図形情報を簡易に与
え、所望とする図形を効果的に作成することので
きる実用性の高い図形作成装置を提供することに
ある。

即ち、本発明の概要は、作成せんとする伝票フ
オーマツト等の図形を画像入力してその画像情報
を記憶し、この画像情報をデイスプレイにて表示
する。そして、この表示された画像に対してその
図形の位置や長さ等の情報を図形作成データとし
て入力し、これを記憶することによつて簡易に且
つ正確に所望とする図形を作成するデータの入力
を可能とするものである。

これによつて、図形作成データの数値的入力の
煩らわしさを解決し、またフオーマツトデータの
小容量記憶を可能として上述した目的を効果的に
達成したものである。

以下、図面を参照して本発明の一実施例につき
説明する。

第１図は実施例装置の概略構成図である。作成
せんとする伝票等のフオーマツトは、予め所定の
用紙上に作成され、画像情報としてスキヤナ１を
介して入力される。そして、この画像入力された
伝票画像の画像情報はコントローラ２を介して一
旦第１のメモリ３に格納記憶される。即ち、入力
画像は一画像を形成する複数の画素データとして
第１のメモリ３に格納される。そして、第１のメ
モリ３に格納された画像情報は、コントローラ２
の制御を受けて、例えばCRTからなるデイスプ
レイ４に入力され、その画面上に画像形成され
る。しかして、このデイスプレイ４に表示された
画像に対して、その位置情報がタブレツト５を介
して、またその図形の種類を示す指示コード等が
キーボード６を介してオペレータにより入力され
るようになつている。即ちオペレータは、デイス
プレイ４に表示された画像を認識し、その画像に
対して直線を指示する情報をキーボード６から、
またその位置座標をタブレツト５を用いてそれぞ
れ入力できるようになつている。そして、これら
のタブレツト５およびキーボード６よりそれぞれ
入力された図形作成データは、前記コントローラ
２を介して第２のメモリ７に格納記憶され、同時
に前記デイスプレイ４にて先の表示画像に重ねて
図形作成して表示されるようになつている。この
ようにして入力され、第２のメモリ７に格納され
た図形作成データが、所望とする図形フオーマツ
トを作成する情報として計算機システムに与えら
れ、登録される。

ところで、第２のメモリ７に格納される図形作
成データは、次のように示される。例えば第２図
ａに示すように、所定の紙面１１に対して、直線
１２および円１３なる図形を表現したい場合、直
線１２の画像情報であるコードと、その端点位置
座標を入力すれば、これらの情報に従つて直線１
２を作成することが可能となる。また円１３の場
合には、円形が円であることを示すコードと、そ
の中心位置座標、半径情報等を与えれば上記円１
３を作成することができる。尚、上記半径情報と
して円図形の一部座標データを与えるようにして
もよい。しかしてこのような場合には、第２図ｂ
にその情報のメモリ構成の一例を示すように、図
形指定コードと、その位置座標データを与えるよ
うにすればよい。このようにすれば、画像を作成
する画像情報を図形作成データとして大幅に圧縮
することが可能となり、その取扱いが非常に簡略
化される。

さて、本装置による図形作成データの入力は、
具体的には次のようにして行われる。例えば作成
したフオーマツトの画像を用紙上に作成し、これ
をスキヤナ１を介して入力し、その画像情報を第
３図に示すようにデイスプレイ４にて表示する。
この場合、画像情報を２値化処理して、その図形
成分を抽出して表示するようにすればよい。但
し、この場合には第３図に示すように表示画像の
線分等に上記２値化処理に起因する所謂カスレが
生じることもある。しかして、この表示画像に対
して、例えばタブレツト５を用いて表示画像上の
所望位置にカーソルを合せ、例えば線分の端点に
カーソルを合せてその位置座標を入力する。そし
て、キーボード６より、上記位置座標が直線を示
す旨の情報をコードとして入力する。つまり、直
線図形を指定する「LINE」コードを入力し、そ
の端点を示す２つの位置座標を入力する。これに
よつて、その指定位置に直線図形が形成される。
そして、このような処理を図形フオーマツトの全
てについて行い、これらの図形作成データによつ
て示される図形をデイスプレイ３上に作成して表
示する。その後、この作成データを確認して第２
のメモリ７に登録する。

このようにすれば、画像入力された画像情報を
表示し、その表示画像について順次その図形作成
データを入力するだけで、必要とする図形フオー
マツト情報を簡単に入力できる。しかも、画像情
報として与えられた大容量のデータを極めて簡単
に、且つ適正に小容量の図形作成データに変換す
ることができる。従つて従来のように複雑なパタ
ーン認識処理を必要とすることがなく、また所望
のフオーマツトをスケール計測してその数値デー
タを入力するような煩らわしさもない。その上、
種々の異なるフオーマツトについても十分に対処
することができ、その取扱いが、またオペレータ
の操作性が非常に良い。また画像入力した場合の
ような線分の所謂カスレを招く等の不具合もな
く、実用的利点が多大である。つまり、簡易にし
て効果的に図形作成データを与えて、所望とする
フオーマツトの図形を作成することができる等の
絶大なる効果を奏する。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば円弧図形についても同様に入力でき
ることは勿論のことであり、位置座標を数値デー
タとして入力することも勿論可能である。また図
形を実線、破線等によつて種分けして表示作成す
るように制御情報を与えるようにしてもよい。更
には、図形作成データの型式も仕様に応じて定め
ればよいものである。要するに本発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の概略構成図、
第２図ａ，ｂは図形フオーマツトとその図形作成
データのメモリ構成を示す図、第３図は作成すべ
き図形の入力画像表示例を示す図である。 １……スキヤナ、２……コントローラ、３……
第１のメモリ、４……デイスプレイ、５……タブ
レツト、６……キーボード、７……第２のメモ
リ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 撮像入力された画像の情報を記憶する第１の
   画像メモリと、この第１の画像メモリに格納され
   た情報により示される画像を表示するデイスプレ
   イと、このデイスプレイに表示された画像を参照
   してその画像を形成する図形要素を数値的に特定
   する図形作成データを入力する入力装置と、この
   入力装置から入力された図形作成データを記憶す
   る第２の画像メモリとを具備したことを動特徴と
   する図形作成装置。 ２ 図形要素を数値的に特定する図形作成データ
   は、図形要素の種別を示す情報と、その位置や長
   さ等を示す数値データとからなるものである特許
   請求の範囲第１項記載の図形作成装置。