JPS6127745B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感光性のフイルム・樹脂版・金属版等
の製版材料にフイルム等の透過型原稿を密着焼付
けする方法に関する。

従来、焼付台上に整置された製版材料上に透過
型原稿を整合させ、この上に可撓性透明シートを
覆い重ねて密封状態とし、これを真空ポンプ等で
排気して真空密着し、可撓性透明シート上から光
照射する焼付方法が行なわれている。この密着焼
付方法の実施にあたり、密着性を向上させるため
の装置がいろいろ提案されている。

一方、製版材料上に原稿を位置整合させること
も、この種の密着焼付作業工程において大切な事
であり、同一原稿から複数の版を製作するような
場合においては、製版材料を整置させた都度原稿
を位置整合させるという従来の密着焼付方法では
作素能率が悪い。特に、製版材料を自動供給して
能率よく行なおうとする場合には、原稿の位置整
合工程が作業上のネツクになつていた。

本発明の目的は、製版材料と原稿との密着性の
維持と、製版材料を自動供給するなどして、同一
原稿から複数の製版材料へ焼付ける作業における
原稿の位置整合を容易にして作業の能率化を図り
得る密着焼付方法を提供することにある。

本発明のかかる目的は、焼付台上に整置された
製版材料上に原稿を整合させ、この上に可撓性透
明シートを覆い重ねた密封状態で真空密着し、該
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可撓性透明シート上から光照射する焼付方法にお
いて、該原稿を前記可撓性透明シートに固定する
ことを特徴とする密着焼付方法により達成され
る。

本発明に用いる可撓性透明シートは、ポリエチ
レンテレフタレートフイルム等伸縮が少なく、耐
久性がよく、光透過性のよいものが好ましい。可
撓性透明シートへの原稿の固定は、厚さを占める
ようなやり方は好ましくない。例えば、粘着テー
プによる貼着や、可撓性透明シートに係合手段を
施しておき原稿をこれに係合させる等、公知の固
定方法により行なうことができる。いずれのやり
方を用いるにしても位置ずれが生じないことが必
要である。

以下、密着焼付装置とともに示す実施例にて本
発明を詳述する。

第１図に例示したやり方は、原稿１を固定され
た可撓性透明シート２の一端２Ａを、真空ポンプ
へ通じる排気溝等の真空化手段を施した焼付台３
に係止し、他の一端２Ｂ側は、空気溜が生じない
ように均一な排気をするためのスクイジーローラ
４を越してガイドローラ５を介して垂らしてお
き、焼付台３上に供給整置された製版材料６へ可
撓性透明シート２を、スクイジーローラ４を回転
移動させながら順次押圧しながら真空密着させる
ようにする。密着作業を高速化するような場合に
は、可撓性透明シート２が安定するように一端２
Ｂを一定の軌跡に沿うように保持しておくとよ
い。可撓性透明シート２への原稿１の固定は、原
稿の一端は位置ずれを生じない粘着テープで貼着
し、他の一端は伸縮性を有する粘着テープで貼着
して、可撓性透明シート２がカーリングした状態
と真直にした状態とにおけるずれを吸収し、真直
の状態では製版材料６の整置位置に原稿１が常に
整合するようにする。

第２図に例示したやり方は、原稿１を固定され
た可撓性透明シート２の一端２Ａを、真空化手段
を施した焼付台３に係止し、他の一端２Ｂはスプ
リング７で焼付台３から離して保持する。しかる
後、焼付台３上に供給整置された製版材料６へ可
撓性透明シート２を、スクイジーローラ４にて圧
接しながら順次真空密着させるようにする。この
ようなやり方では、スクイジーローラ４の往復動
に周期させて製版材料６を供給すれば能率的な作
業ができる。可撓性透明シート２への原稿１の固
定は粘着テープで行なつた。

第１図および第２図に示したやり方では、可撓
性透明シート２の一端２Ｂが光源（Light）に当
接しないように工夫しておくことが必要である。

第３図に示した密着焼付装置は、真空化手段を
施した焼付台３に一端２Ａを係止した可撓性透明
シート２をローラ８に巻き付けておき、焼付台３
上には製版材料６を整置し、この上に原稿１を整
合させて重ね合わせた後、ローラ８を回転させな
がら可撓性透明シート３の巻き解きながら順次一
端２Ａ側から覆い重ねながら真空密着させ、この
上から光源（Light）を照射して密着焼付けする
装置の可撓性透明シート２に原稿１を固定するこ
とで本発明を実施した。可撓性透明シート２に原
稿を固定する位置は、可撓性透明シート２の巻き
を解いて覆い重ねたときに製版材料６の整置位置
に整合すべき位置である。可撓性透明シート２へ
の原稿１の固定は、可撓性透明シート２に原稿の
幅よりも長い熱接着テープを可撓性透明シート２
の幅方向に渡しその両端部を可熱接着して中央部
を保持帯とし、この保持帯に原稿１の一端を挿入
し、原稿１の他の一端は粘着テープで貼着して行
なつた。このようにして固定することにより、可
撓性透明シート２を巻き込んだ状態と巻を解いた
状態とにおけるずれを吸収することができるの
で、可撓性透明シート２の巻径を大きくとらなく
てもずれの問題は解消できる。このように本発明
を実施することによつて、製版材料６を自動的に
順次取替え供給するのに同期させて、可撓性透明
シート３の巻き込みと巻き解きを繰返すことで、
原稿１を所定位置へ自動的に整合させることがで
きる。

第４図に例示した密着焼付装置は、巻き込んだ
可撓性透明シート２の一端２Ａを焼付台３に係止
しておき、巻きを解き拡げながらスクイジーロー
ラ４で押圧するようになしたものである。この装
置は、真空密着工程における原稿１と製版材料６
との間に部分的な空気溜が生じないように的一な
排気をする原理を応用した、例えば実公昭52−
53226号と同様の作用をするものである。この装
置の可撓性透明シート２に原稿１を固定して本発
明を実施しても、第３図に基いて例示した場合と
同様である。

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本発明は上記したように、原稿を可撓性透明シ
ートに固定して真空密着焼付を行なう方法である
から、製版材料の整置位置への原稿の位置整合が
確実にでき特に原稿の位置ずれが生じないので可
撓性透明シートを覆い重ねる工程の迅速化や同一
原稿から複数の製版材料へ焼付ける場合の位置整
合を容易にし、製版材料の供給・真空密着・焼付
けを完全自動化することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ本発明の実施態
様を説明する側面図、第３図および第４図はそれ
ぞれ本発明を実施し得る密着焼付装置を例示する
側面図である。 １……原稿、２……可撓性透明シート、３……
焼付台、４……スクイジーローラ。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 焼付台上に整置された製版材料上に原稿を整
   合させ、この上に可撓性透明シートを覆い重ねた
   密封状態で真空密着させ、該可撓性透明シート上
   から光照射する焼付方法において、原稿を前記可
   撓性透明シートに固定することを特徴とする密着
   焼付方法。 ２ 原稿を可撓性透明シートに固定した後、該可
   撓性透明シートを巻き込んで、一端を焼付台に係
   止し、順次巻を解しながら焼付台上に整置された
   製版材料上に覆い重ねることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の密着焼付方法。 ３ 原稿を可撓性透明シートに固定した後、該可
   撓性透明シートの一端を焼付台に係合し他の部分
   は焼付台より離して保持し、該可撓性透明シート
   を固定された側からスクイジーローラで順次押圧
   しながら焼付台上に整置された製版材料上に覆い
   重ねることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の密着焼付方法。