JPS6030754Y2 - 密着焼付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、感光性のフィルム・樹脂板・金属板等の製版
材料にフィルム等の透過型原稿を密着焼付けする装置に
関するものである。

従来、焼付台上に整置された製版材料上に透過型原稿を
整合させ、この上に可撓性透明シートを覆い重ねて密封
状態とし、これを真空ポンプ等で排気してシート内部を
真空とし、更にシート上部からスクイジ−ローラでスク
イズして原稿を製版材料に密着させ、可撓性透明シート
上から光照射して焼付けを行なう密着焼付方法が行なわ
れている。

本考案の出願人は、製版材料と原稿との密着性の維持と
、製版材料を自動供給するなどして、同一原稿から複数
の製版材料へ焼付けする作業における原稿の位置整合を
容易にして作業の能率化を図るため、先に特願昭５３−
４９．４６０号として、原稿を可撓性透明シートに固定
して上記の焼付方法を行なうことを提案した。

本考案は上記提案にかかわる密着焼付方法を実施するた
めの装置に係り、その目的は焼付台上に整置された製版
材料上に原稿を整合させ、この上に可撓性透明シートを
覆い重ねてから排気手段により該可撓性透明シートの内
部を密封し、かっこの上部をスクイジ−ローラによりス
クイズして前記原稿を前記製版材料上に密着させるよう
にした密着焼付装置において、前記原稿を前記製版材料
と整合する位置に止着した前記可撓性透明シートの一端
を前記焼付台に係止すると共にその他端を緊張手段を介
して緊張保持し、かつ前記焼付台と前記スクイジ−ロー
ラとを相対的に移動可能に設けて成ることを特徴とする
密着焼付装置を提供することにある。

以下、図示した実施例装置にて本考案を詳述する。

第１図は本考案にかかわる密着焼付装置の要部を例示す
る側面図で、上部に溝条１を施した定盤２、原稿３を圧
着テープで貼着された可撓性透明シート４の一端を係止
するシート位置決め固定手段５を備え、前記溝条１に沿
って左右方向に移動するように定盤２を載設した焼付台
６、可撓性透明シート４を装着する左側の第１の位置Ａ
と光源７にて露光する右側の第２の位置Ｂとの間に設け
たスクイジ−ローラ８、図示していないが焼付台６に設
けた吸引手段、一端を焼付台６の固定手段５に係止した
可撓性透明シート４の先端を上方へ一定テンションを与
えながら支持する引張りバネ等から戊る緊張手段９とか
らなっている。

次にこのように構成した密着焼付装置の取扱いについて
説明すると、先ず可撓性透明シート４の所定位置すなわ
ち製版材料１０と整合する位置へ原稿３を圧着テープで
貼着し、第１の位置Ａにて可撓性透明シート４の一端を
焼付台６の固定手段５に係止し、可撓性透明シート４の
他端を緊張手段９に係合させて上方へ支持し、焼付台６
の所定位置へ製版材料１０を整置して第１図の状態とな
し、しかる後、焼付台６を第１の位置Ａから右方へ移動
させ第２図の状態にする。

この焼付台６の移動の際、スクイジ−ローラ８の作用に
より可撓性透明シート４を製版材料１０へ重ね金銭せ第
２図に示したように焼付台６を第２の位置Ｂへ至らせる
。

このとき吸引手段を作動させておくことにより、可撓性
透明シート４は焼付台６に真空状態に密着−原稿３は製
版材料１０へ密着する。

この第２図の状態で光源７から光を照射して露光する。

焼付台６を第２の位置Ｂから第１の位置Ａへ戻すことで
第１図の状態に復元させ、露光し終えた製版材料１０を
未露光のものに取替える。

焼付台６を第１の位置Ａと第２の位置Ｂとに往復動させ
、第１の位置Ａにあるときに製版材料１０の取替えを同
期させて行なえば、同一原稿から複数の製版材料１０へ
の焼付けを自動的に行なうことができる。

また、この実施例ではスクイジ−ローラ８が移動せず焼
付台６が移動するので、可撓性透明シート４は露光位置
である第２の位置Ｂへ最初から焼付台６に密着した状態
で入る。

したがって、光源７と焼付台６との距離を小さくでき、
照度を稼ぐことができる。

以上は本考案の一実施例に基く説明であるが本考案は上
記実施例に限るものではなく種々の変更が可能である。

第３図は本考案にかかわる密着焼付装置の他の実施例の
要部を示す側面図で、原稿３を圧着テープで貼着された
可撓性透明シート４の一端を係止するシート位置決め固
定手段５を備えた焼付台６、一端を焼付台６に係止され
た可撓性透明シート４の先端両側に係合させたベルト１
１、ベルト１１を懸架する滑車１２、ベルト１１を介し
て可撓性透明シート４にテンションを与える錘１３、可
撓性透明シート４およびベルト１１を案内するガイドロ
ーラ１４、焼付台６上に整置した製版材料１０へ可撓性
透明シート４を順次覆い重ねるために移動可能に設けた
スクイジ−ローラ８、図示していないが焼付台６に設け
た吸引手段、可撓性透明シート４に固定した原稿３を製
版材料１０への透過焼付けする光源７からなっている。

このように構成した密着焼付装置の取扱いについて説明
すると、先ず可撓性透明シート４の所定位置すなわち製
版材料１０と整合する位置へ原稿３を圧着テープで貼着
し、スクイジ−ローラ８を鎖線で示した位置へ退去させ
た状態で可撓性透明シート４の一端を焼付台６の固定手
段５に係止し、可撓性透明シート４の他端両側にはベル
ト１１をそれぞれ係合させ滑車１２に懸架し錘１３でテ
ンションを与え、しかる後、スクイジ−ローラ８を第３
図の実線の状態を経て第４図の状態まで移動してスクイ
ズさせなから可撓性透明シート４を製版材料１０へ重ね
合わせる。

このとき吸引手段を作動させておくことにより、可撓性
透明シート４は焼付台６に真空状態に密着し、原稿３は
製版材料１０へ密着する。

この状態で光源７からの光を照射して露光する。

スクイジ−ローラ８を第４図の位置から右へ戻すことで
第３図の状態に復元させ、露光し終えた製版材料１０を
未露光のものに取替える。

スクイジ−ローラ８を往復動させることを製版材料１０
の取替えに同期させて行なえば、同一原稿から複数の製
版材料１０への露光を自動的に行なうことができる。

ベルト１１は光照射面の両側に位置するので露光に支障
をきたさない。

また、実施例のごとく、ガイドローラ１４の位置を低く
設けることによって光源７と焼付台６との距離を小さく
でき、照度を稼ぐことができる。

本考案は上記したごときものであるから、製版材料の整
置位置への原稿の位置整合が確実にでき、可撓性透明シ
ートを覆い重ねる工程の迅速化や、同一原稿から複数の
製版材料へ焼付ける場合などの位置整合を容易に行なえ
るという実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図および第２図は本考案にかかわる密着焼付装置の
一実施例の要部側面図、第３図および第４図は他の実施
例の要部側面図を示す。 ３・・・・・・原稿、４・・・・・・可撓性透明シート
、５・・・・・・固定手段、６・・・・・・焼付台、７
・・・・・・光源、８・・・・・・スクイジ−ローラ、
９・・・・・・テンション付与手段、１０・・・・・・
製版材料、１１・・・・・・ベルト、１２・・・・・・
滑車、１３・・・・・・錘、Ａ・・・・・・第１の位置
、Ｂ・・・・・・第２の位置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 焼付台上に整置された製版材料上に原稿を整合させ、こ
   の上に可撓性透明シートを覆い重ねてから排気手段によ
   り該可撓性透明シートの内部を密封し、かつこの上部を
   スクイジ−ローラによりスクイズして前記原稿を前記製
   版材料上に密着させるようにした密着焼付装置において
   、前記原稿を前記製版材料と整合する位置に止着した前
   記可撓性透明シートの一端を前記焼付台に係止すると共
   にその他端を緊張手段を介して緊張保持し、かつ前記焼
   付台と前記スクイジ−ローラとを相対的に移動可能に設
   けて成ることを特徴とする密着焼付装置。