JPS61259243A - 焦点距離切換式カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は＠影時にレンズユニットが正規の撮影位置にな
いときは警告するようにした焦点距離切換式カメラに関
する。

（従来技術） 従来、遠方の被写体を大きく撮影するには焦点距離の長
い望遠レンズに交換するレンズ交換式カメラが広く用い
られているが、交換レンズを携帯したりレンズを交換し
たりするのが煩わしいということから最近簡単な操作で
２種の焦点距離が切り換えられるカメラが開発されてい
る。

この種の２焦点カメラではカメラ内部に焦点距離の異な
る２つの光学系を内蔵し、撮影に当って手動操作により
いずれか一方の光学系に切り換えているが、従来のレン
ズ交換の煩わしさに比べれば光学系の切換え操作は簡単
になったものの、やはりある程度の時間はかかるので動
く被写体の場合はシャッターチャンスを逃してしまうし
、フレーミングしながら焦点距離を切換えることも困難
である。

そこで本発明者らは１つの光学系を共通に用いボタン操
作によりモータを起動させて主レンズユニットを前後に
移動させるとともにレンズを光路中に出し入れすること
により自動的に焦点距離を切換えるようにした２焦点カ
メラを提案している。

ところがこのように自動的に焦点距離を切換えるカメラ
では例えば電源電圧が低下して途中で切換動作が停止し
てしまったりあるいはカメラをケースに収納したとき焦
点距離切換ボタンがケースの一部に当ってレンズ鏡胴が
突出し途中で停止したままの状態になってしまうことも
ありうる。

（発明の目的および構成） 本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、少なく
とも２種の焦点距離が電動で切換可能なカメラにおいて
、撮影操作に先立ってレンズユニットが確実に正規の撮
影位置にあるようにすることを目的とし、この目的を達
成するために、焦点距離切換操作をしてから所定時間内
に焦点の切換えが完了しないときは警告を発するように
構成した。

（実施例） 以下本発明を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明による２焦点カメラの一実施例の正面図
、第２図（イ）および（ロ）は同カメラが異なる２種の
焦点距離をとった場合の同カメラの側面図であり、１は
カメラ本体、２はカメラ本体１の正面中央に前後に移動
可能に設けられたレンズ鏡胴、３はファインダ窓、４，
５は測距用窓、６はＣｄＳなどの受光素子、７は２段操
作可能なレリーズボタンであり、１段目の操作で測距、
測光、バッテリーチェック、後述するレンズ鏡胴の位置
チェックと位置修正などを行ない、２段目の操作でレン
ズユニットの移動やシャッタの駆動などを行う。８は自
動復帰型の焦点距離切換えボタンで、このボタン８を矢
印方向に押すとレンズ鏡胴が収納状態にあるときは第２
図（イ）の状態から第２図（ロ）に示すように突出し、
突出状態にあるときは第２図（ロ）の状態から第２図（
イ）に示すように収納される。

第３図は本発明によるカメラのレンズ鏡胴移動機構を示
している。

レンズ鏡胴２にはレンズユニットが内蔵されており、レ
ンズユニットの周部の突片２ａ、２ｂ。

２Ｃがカメラ本体に植設した３本の案内軸１ｏにそれぞ
れ係合して支持されているので、その軸心位置を保った
まま矢印六方向に移動できるようになっている。

レンズ鏡胴２には二焦点式の撮影光学系が組込まれてい
てカメラ本体に対して矢印六方向に直進して移動する゛
動作により光学系の構成が組替えられ自動的に焦点距離
が切換ねるようになっている。

レンズ鏡胴２は、その底部の周面部に平坦な隔壁１１　
ａによって凹部１１を形成していてレンズ鏡胴２を移動
させる駆動力伝達系の各部材を収容している。

すなわち、隔壁１１ａの上面には対称形の立上り部１２
ａ、１２ｂを有するプレート１２がねじ止めなどによっ
て固定されて一体化されており、ざらにこのプレート１
２と隔壁１１ａとを貫通してクランク軸１３が回動自在
に軸着されている。

クランク軸１３は図示しない規制部材によってその軸方
向の移動が拘束された状態にあり、プレート１２と若干
の距離を距でた高さに対称形の立下り部１４ａ、１４ｂ
を有するクランクレバー１４を固着して備えている。

プレート１２とクランクレバー１４との間には、ストロ
ーク吸収部材としての強い捩りばね１５がクランク軸１
３に対し遊嵌の状態で組込まれ、その両端部がプレート
１２の立上り部１２ａ、１２ｂおよびフランクレバー１
４の立下り部１４ａ。

１４ｂに゛よって係止されて左右が同等の強さに付勢さ
れた状態となっている。従ってクランクレバー１４はプ
レート１２すなわちレンズ鏡１２に対シテ弾性作用によ
って一体構造とされた状態にあり軽度の外力によっては
左右何れの方向にも回動しない構成となっている。また
これらの各部材はすべて凹部１１のスペース内に収めら
れ、レンズ鏡胴２内の光学系と干渉しないように取付け
られている。

一方、凹部１１の隔壁１１ａの外部に突出したクランク
軸１３の下端部には、クランクレバー１４とほぼ直角を
なしてクランクアーム１６が固着されていてその長穴１
６ａにはカメラ本体内に設けた遊星歯車機構１７によっ
て作動されるレンズ鏡ｆ！Ａ２の駆動部材たる駆動ピン
１８が係合している。

この遊星歯車機構１７は、駆動歯車１９によって定位置
にある軸２０ａを中心に回転される大歯車２０とこの大
歯車２０に軸着された小歯車２１とさらにこの小歯車２
１に歯合する固定の内歯々車２２とから構成されていて
、小歯車２１に固着したプレート２１ａ上に駆動ピン１
８が植設されている。

この構成では内歯々車２２は小歯車２１の２倍の刻み円
直径を有し、ざらに駆動ピン１８がその刻み円周上に位
置しているので大歯車２０が２分の１回転する間に、小
歯車２１は内歯々車２２の円周を半周して公転し同時に
小歯車２１自体も半回転の自転を行うので、ピン１８は
直線的に矢印Ｂ方向に移動し内歯々車２２の刻み円直径
に相当する移動量が与えられるようになっているがその
ストロークはレンズ鏡胴２の移動量を十分カバーできる
長さに設定されている。

このような構成によるレンズ鏡胴移動機構においてはレ
ンズ鏡胴２の焦点距離切換のための作動は次のようにし
て行なわれる。

モータ（図示せず）の動力によって駆動歯車１９がたと
えば時計方向に回転すると減速されて大歯車２０が反時
計方向に回転を始める。その時小歯車２１も大歯車２０
と一体に回転して駆動ピン１８を反時計方向に円弧上に
旋回させようとするが、内歯々車２２との歯合によって
同時に時計方向に自転させられるので結果的に駆動ピン
１８は矢印Ｂ方向に直線的に移動を始める。

従って駆動ピン１８はクランクアーム１６に時計方向の
回転力を加えることになるが、クランクレバー１４が強
い捩りばね１５の作用によってレンズ鏡胴２と一体化さ
れているのでクランクアーム１６を回転させることがで
きず結局駆動ピン１８はクランク軸１３を介してレンズ
ｆｉＷ４２を所定の一端位置（沈胴位＠）から矢印へ方
向に並行して移動させることとなる。

このような作用が継続して、大歯車２０が半回転近くに
達しレンズ鏡胴２が他端位置（突出位置）に移動して停
止された俊も、駆動ピン１８には引き続いて駆動力が作
用しクランクレバー１４を捩りばね１５の弾性作用に抗
して回動させることになりその作動によって駆動ピン１
８は全ストロークの作動を終えて次の復帰の作動に転す
ることが可能となる。

一方、続く回転によって駆動ピン１８が矢印Ｂ方向と反
対の方向に移動する場合においても、前述した場合と同
様にクランクレバー１４に対して強い捩りばね１５が逆
方向にも作用しているので、レンズ鏡Ｊ１ｉｉ！２を並
行して移動させその所定の一端位置に移動させることが
可能となる。

こうしてレンズ鏡１ｆ１２がその所定の一端位置に移動
して停止された後も、前述の場合と同様、なお遊星歯車
機構１７は作動し続け、捩りばね１５の弾性に抗してク
ランクレバー１４を反時計方向に回動させるので駆動ピ
ン１８はその復帰の全ストロークの作動を終えて正確に
沈胴位置に至った後停止されることとなる。

従って遊星歯車機構１７の作動が停止した状態では、駆
動ピン１８はクランクレバー１４を捩りばね１５に抗し
て時計方向あるいは反時計方向の何れかに付勢して僅か
に回動じた状態に保っている。

第４図は本発明によるカメラのレンズ鏡胴移動機構の駆
動に関連した部分のみを示しており、通常の測距、測光
、シＶツタおよびレンズの駆動に関連した回路部分は省
略しである。

図において、３０はバッテリー、Ｓｌはレリーズボタン
７を１段押したときオンし、それ以外ではオフしている
レリーズ１段スイッチ、Ｓ２は常時は接点ａに接続され
ているが焦点距離切換えボタン８によりオンされると接
点すに切換えられる焦点距離切換スイッチ、３１はレリ
ーズ１段スイッチＳ１または焦点距離切換スイッチＳ２
のいずれかがオンされたとき導通するトランジスタ、３
２は昇圧用のＤＣ／ＤＣコンバータ、３３は測距、測光
データに基づいてカメラの負荷に作動指令を出力するマ
イコン構成のコントローラ、３４はコントローラ３４か
らの指令によりレンズ鏡胴２を移動するためのモータ３
５を駆動するモータドライバ、３６は焦点距離切換操作
をしてから所定時間内にレンズ鏡胴が規定の倣形位置に
到らず焦点距離の切換えが完了しないとき警告音を発す
る警告ブナ−１Ｓｊはレンズ鏡胴の移動機構の一部と協
働し、レンズ鏡胴２が短焦点側または長焦点側の正規位
置にあるときはオフ、正規位置にないときはオンする状
態検出スイッチでおる。３７はスイッチＳ２がｂ側にな
ったときにコントローラ３３を自己保持するトランジス
タである。

次に第５図を用いて本発明によるカメラの焦点距離切換
動作と異常時警告について説明する。

まず焦点距離切換操作が行なわれたか否かを焦点距離切
換スイッチＳ２からコントローラ３３に入力する信号の
レベルで判別しくＦ−１＞、レリーズ第１段スイッチＳ
１により、スタートしたときは、コントローラ３３はレ
ンズ移動操作でなく、レリーズ操作でおると判断して通
常の撮影シーケンスに進む（Ｆ−２＞。

これに対してステラ７（Ｆ−１）における判断の結果、
焦点距離切換スイッチＳ２がＯＮされレンズ移動操作で
あると判断したときはその後そのスイッチＳ２がＯＦＦ
されるのを待って（Ｆ−３）コントローラ３３からモー
タドライバ３４に焦点距離切換信号を出力し、それによ
りモータ３５が一方向に回転して第３図に示す移動機構
によりレンズ鏡胴が突出または沈胴する（Ｆ−４＞。な
お、スイッチＳ２のＯＮにより、コントローラ３３はト
ランジスタ３７をＯＮさせて、自己保持される。

従って、操作者が途中でスイッチＳ２をＯＦＦさせても
、モータ３５は後述のように正規位置にレンズを位置づ
けるまで回転する。

ここでモータ駆動と同時にコントローラ３３内のレジス
タにＮ＝１０を入れ（Ｆ−５＞、レンズ鏡胴２が移動中
か否かを状態検出スイッチＳ３の状態から判断する（Ｆ
−６＞。その結果、レンズ鏡胴２が移動中のときは、コ
ントローラ３３内の別のレジスタにＮ＝１０を入れ（Ｆ
−７＞、再びレンズ鏡胴２の移動を判断する（Ｆ−８＞
。その結果、状態検出スイッチＳ３の出力レベルが“Ｈ
１１となったときはレンズ鏡胴２が停止したと判断して
モータ３５を停止しブレーキをかける（Ｆ−９）。この
場合、コントローラ３３はトランジスタ３７を０ＦＦＬ
、、自己保持を解除する。従うて、このときスイッチＳ
２がａ側にあれば第４図の囲路は作動を停止する。しか
しながら、まだレンズ鏡胴が移動中である（正規位置に
ない）ときはレジスタ内のＮを１だけ減算していき（Ｆ
−１０＞、一定時間（たとえば８００ｍ５）後（Ｆ−１
１＞Ｎ＝Ｏか否かを判別する（Ｆ−１２＞。Ｎ＝Ｏでな
ければステップ（Ｆ−７）にもどってステップ（Ｆ−９
、Ｆ−１０，Ｆ−１１）を経て再びステップ（Ｆ−１２
＞にもどりこの過程を繰り返しＮを１ずつ減じていく。

これに対してＮ＝０のときは後述するステップ（Ｆ−１
６）に進む。

再びステップ（Ｆ−６）にもどり、このステップでレン
ズ鏡ｆｊｉ１２が移動中でないすなわち正規位置にある
と判断されたときはレジスタ内のＮを１だけ減算してい
き（Ｆ−１３＞、一定時間（たとえば４００ｍ５）後（
Ｆ−１４＞、Ｎ＝Ｏか否かを判別する（Ｆ−１５）。そ
の結果、Ｎ＝Ｏでなければステップ（Ｆ−６＞にもどっ
てステップ（Ｆ−１３、Ｆ−１４）を経て再びステップ
（Ｆ−１５）にもどりこの過程を繰り返し、Ｎを１ずつ
減じていく。

Ｎ＝Ｏとなったときはレンズ鏡胴の移動が異常であると
判断してモータ３５を停止しくＦ−１６）、ブザー３６
を作動して異常警告を発する（Ｆ−１７）。

第６図（イ）はレンズ鏡胴の移動が正常である場合の動
作タイミングを示しており、焦点距離切換ボタン８が操
作されて焦点距離切換スイッチＳ２がオンされ（Ｆ−１
）、その後オフされたとき（Ｆ−３＞状態検出スイッチ
Ｓ３の出力レベルが“Ｈ″　（すなわらレンズ鏡胴２が
正規の位置に、ある）ならばモータ３５が駆動され（Ｆ
−４）レンズ鏡胴２が移動する。その結果、レンズ鏡１
１１２が正規の位置（突出位置または沈胴位置）に到達
すると状態検出スイッチＳ３の出力レベルが“′Ｌ″か
ら＃　ＨＯになるので、このときモータ３５は停止する
。

第６図（ロ）はレンズ鏡胴の移動が正常でなくレンズ鏡
胴が途中の中間位置で停止してしまった場合の動作タイ
ミングを示している。

焦点距離切換ボタン８が操作されて焦点距離切換スイッ
ヂｓ２がオンされ（Ｆ−１＞　、その後オフされたとき
（Ｆ−３＞状態検出スイッチの出力レベルが＃Ｈ１ｌ　
　（すなわちレンズ鏡ｆ！ｉ４２が正規の撮影位置にあ
る）ならばモータ３５が駆動され（Ｆ−４＞レンズ鏡胴
２が移動する。ところがレンズ鏡ＷＡ２が途中で停止す
ると、状態検出スイッチＳ３の出力レベルがいつまでも
それまでの“ＨＩｔから１４　Ｌ　＄７に変化しないの
で、モータ３５の始動から所定時間（たとえば４秒）Ｉ
（Ｆ−１５）にモータ３５の電源を遮断してモータを停
止する（Ｆ−’１６）とともにブザー３６を作動して警
告音を発生させる（Ｆ−１７）。

なあ、警告ブザー３６による警告音は継続的でも断続的
でもよいし、消エネルギーの観点から一定時間後に消音
するようにするのが好ましい。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明は電動により少なくとも２
つの焦点距離が切換可能な焦点距離切換式カメラにおい
て、焦点距離切換操作後所定時間内に焦点距離の切換え
が完了しないときは警告するように構成したので、ユー
ザーは撮影操作に先立ってレンズユニツ１〜位置の異常
を確認できるとともに、もし、電源電圧の低下が原因で
あれば新たな電源に交換することにより撮影ミスが防げ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による焦点距離切換式カメラの正面図、
第２図（イ）は同カメラのレンズ鏡胴の沈胴状態を示す
側面図、（ロ）は同カメラのレンズ鏡胴の突出状態を示
す側面図、第３図は本発明による焦点距離切換式カメラ
のレンズ鏡胴移動機構の要部斜視図、第４図は本発明に
よるカメラの電気回路の要部、第５図は本発明によるカ
メラの焦点距離切換動作のフローチャート、第６図は本
発明によるカメラの焦点距離切換動作を説明するタイム
チャートである。 １・・・カメラ本体、２・・・レンズ鏡胴、７・・・レ
リーズボタン、８・・・焦点距離切換ボタン、３０・・
・バッテリー、３２・・・ＤＣ／ＤＣコンバータ、３３
・・・コントローラ、３４・・・モータドライバ、３５
・・・モータ・Ｓｌ・・・レリーズ１段スイッチ、Ｓ２
゜２．焦点距離切換スイッチ、Ｓ３・・・状態検出スイ
ッチ、３６・・・警告ブザー。 特許出願人　小西六写真工業株式会社 代理人　　弁理士　　鈴　木　弘　男 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも２つの焦点距離が切換可能なカメラにおいて
   、焦点距離切換完了を検出する検出手段と、焦点距離切
   換操作をしてから所定時間内に焦点距離の切換えが完了
   しないときは警告する警告手段とを有することを特徴と
   する焦点距離切換式カメラ。