JPS61248935A - 防振脚具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は搭載される機器の振動を吸収して支持する防振
脚具に関する。

［背景技術及び解決すべき事項］ コンビエータ等のＯＡ事務機器、音響機器等は防振脚具
を介して支持される構成とすることが好ましい。

この防振脚具としては、４１１器取付用の受台と台座と
の間がゴム等の軟質材料で構成される筒体で連結され、
この筒体は蓋材によって閉止されて、圧縮時に筒体の内
部空気がオリフィス等を通して外部と流通することによ
り振動を吸収するようになっている。

このような従来の防振脚具では、受台及び台座　。

が金属製とされており、筒体はこれらの台座及び受台へ
接着剤等により接着される構成である。また金属製の台
座及び受台は防錆塗装を施す必要があるが、塗料が剥離
し易く、また金属製であるため比較的重量が重いものに
なる。また接着剤に代えて加硫ゴムを用いて、台座又は
受台へ加硫接着させる場合には、加硫のための成形時間
が長く、製作に長時間を要する。

また軟質筒体を合成樹脂で形成し、台座及び受台をも合
成樹脂とすることにより、軽量で錆の生じる恐れがない
脚具を得ることができるが、合成樹脂を互に接着する接
着材は充分な信頼性を有したものがなく、特に異種の合
成樹脂間の接着剤は皆無と言える。

本発明は上記事実を考慮し、製作が容易でかつ軽量化が
可能な防振脚具を得ることが目的である。

［発明の概要及び作用］ 本発明に係る防振脚具では１台座及び受台を硬質合成樹
脂製とし、台座と受台とへ軟質筒体を一体成形するよう
になっている。この筒体は一方が開放され、蓋材が被嵌
されて閉止される構成である。

製作時には台座と受台とを成形型へインサートし、これ
へ軟質筒体をモールドさせることにより軟質筒体が台座
及び受台へ一体成形されるため。

接着剤による組付と異り、極めて簡単な製作となる。ま
た台座と受台とは合成樹脂であり、筒体は合成樹脂、ゴ
ム等が適用できるため、防錆塗装の必要はなく、錆発生
の恐れがないと共に１合成樹脂であるため軽量となる。

［発明の実施例］ 第１．２図には本発明の第１実施例に係る防振脚具１０
が示されている。この防振脚具１０では合成樹脂製の受
台１２へＯＡ機器等が搭載されるようになっている。受
台１２は円筒状で、軸心部には金属製ナツト１４がイン
サートにより一体成形されている。この金属製ナラ）１
４の雌ねじ部にはＯＡｐ器から突出する固定ねじが螺合
する構成である。この金属製ナツト１４の外周にはロー
レット加工等の微小凹凸を形成して受台１２との結合を
確実にするようになっている。

受台１２へ雌ねじを直接形成することによっても取付強
度が充分な場合には金属製ナツト１４を省略することが
できる。

受台１２の軸方向一端部の外周にはフランジ部１６が突
出されている。このフランジ部１６には筒体１８の一部
が一体的に結合するようになっている。

すなわち筒体１８の上端部にはフランジ部１６の裏面へ
当接する裏面当接部２０及び表面へ当接する表面当接部
２２が形成されており、これらはフランジ部１６に形成
される貫通孔２４内へ充填される連結部２６を介して互
に一体的に結合されている。

表面当接部２２の表面は図示しないＯＡ機器等の当接部
として用いることができる。

筒体１８の中間部は下方にかけて次第に内外径が拡大さ
れたテーパ形状とされており、下端部は台座２８へ取付
けられるようになっている。この台座２８は受台１２と
同様に硬質合成樹脂製であり、中央部に形成される円孔
３０へ筒体１８の下端部が被嵌されている。すなわち筒
体１８の下端部は開放されて内部を外部と連通している
と共に、外周部に形成されて外径が部分的に、減少され
たリング溝３２には円孔３０の周縁部が入り込んでいる
。

成形時には１台座２８を図示しない成形型へインサート
させ、これへ筒体１８をモードすることにより、筒体１
８のリング溝３２の両側３２Ａ、３２Ｂが円孔３０の周
縁部表裏へ被嵌されて一体的に製作されるようになって
いる。

筒体１８の下端開放部には内径を部分的に拡大するリン
グ溝３４が設けられており、蓋材３６が嵌め込まれてい
る。この蓋材３６は硬質合成樹脂で製作された薄肉円板
状であり、リング溝３４へ嵌め込まれることにより、筒
体１８の内部に空気室３８を形成するようになっている
。また蓋材３６の一部に形成される小孔４０は空気室３
８の内外を連通ずると共に、空気室３８の拡縮変形時に
抵抗力を与えるようになっている。

なお台座２８の隅部付近には円孔４２が形成されて図示
しない機台への取付用となっている。

次に本実施例の防振脚具１０を製作する手順について説
明する。

図示しないモールド型へ予め製作した受台１２と台座２
８とを取付けて準備を行う、この場合モールド型に成形
されるキャビティは第１図に示されるような受台１２、
筒体１８及び台座２８に相当した容積を有している。

ここで筒体１８をモールドすると、この筒体１８は受台
１２の貫通孔２４を通して裏面当接！２０、表面当接部
２２が一体成形され、台座２８の円孔３０の周縁部へ下
端部が一体成形されて台座２８と連結される。

このようにして製作された防振脚具１０は、リング溝３
４へ蓋材３６を取付ければ第１図に示される組付状態と
なる。

このように製作時には受台１２及び台座２８を筒体１８
へ接着する必要がないため、製作工程が筒中であり、ま
た製造時に受台１２、台座２８へ防錆塗装を施す必要が
ないため製作が簡単である。−例として製作工数は従来
に比べて５０％以下となり、重量も５０％以下に低減で
きる。

使用時には円孔３０を用いて台座２８を図示しない機台
へ固定し、受台１２へは金属製ナラ）１４を用いて図示
しないＯＡ種機器固定する。

ＯＡ種機器振動時には、この振動が受台１２を介して筒
体１８へ伝達されるため、筒体１８は変形による内部摩
擦でこの振動を吸収する他、空気室３８の拡縮に応じた
空気移動によって生ずる小孔４０部分での抵抗によって
も振動が吸収される。

次に第３図には本発明の第２実施例に係る防振脚具が示
されている。

この実施例では筒体１８と台座２８との取付部にも第１
実施例における受台１２と筒体１８との取付部と同様な
構造が適用されている。

すなわち受台１２の円孔３０に隣接してこの円孔３０周
りに穿設される複数の貫通孔４４へ筒体１８の一部が成
形されて台座２８の表裏に形成されるリング溝両側３２
Ａ、３２Ｂを一体的に連結している。このためこの実施
例では上記第１実施例よりも筒体１８と台座２８との取
付が強固になっている。

次に第４図には本発明の第３実施例に係る防振脚具が示
されている。

この実施例では受台１２と筒体１８との取付が第１実施
例における筒体１８と台座２８との取付と同様な構成と
なっている。すなわち受台１２には第１実施例と異り貫
通孔２４が設けられておらず、裏面当接部２０と表面当
接部２２とがフランジ部１６の外周部で連結されてフラ
ンジ部１６を覆っている。

このためこの実施例では受台１２に貫通孔２４を設ける
必要がなく、受台１２の製作が容易になっている。

上記実施例における受台１２、台座２８は強度を考慮す
ると、ガラス入りナイロンを、筒体１８は軟質塩ビ形の
エラストブを用いることができる。このナイロン材料を
強固に接着する接着剤が開発されていないが、本発明で
は接着不要であるため、問題はない。

なお上記受台１２、筒体ｌＢ、台座２８は必要に応じて
各種の色に着色可能である。

［発明の効果］ 以上説明した如く本発明に係る防振脚具では台座と受台
とを合成樹脂製とし、筒体を軟質材料で製作するので、
製作が容易で軽量化が達成できる優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る防振脚具を示す断面
図、第２図は第１図の連結部２６を切断して示す分解斜
視図、′Ｓ３．４図はそれぞれ本発明の第２．３実施例
を示す断面図である。 １０・・・防振脚具、 １２・・・受台、 １８・・瞭筒体、 ２０拳・・裏面当接部、 ２２・・自表面当接部、 ２８・・・台座、 ３０・・・円孔、 ３２＠Φ・リング溝。 代理人　弁理士　中　島　　　淳 第１図 第３図 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）硬質合成樹脂製の台座と、機器取付部が形成され
   た硬質合成樹脂製の受台と、前記台座と受台とへ一体成
   形され一方が開放した軟質筒体と、この筒体の開放部へ
   被嵌されて筒体を閉止し筒体変形に抵抗を付与する蓋材
   と、を有することを特徴とした防振脚具。
2. （２）前記台座又は受台へ一体成形される筒体は、台座
   又は受台に形成される孔周縁の表裏へ一部が被覆される
   ことを特徴とした前記特許請求の範囲第（１）項に記載
   の防振脚具。
3. （３）前記台座又は受台へ一体成形される筒体は、一部
   が受台の表裏へ当接され、この表裏部分は受台に形成さ
   れる貫通孔を通して互に連結されることを特徴とした前
   記特許請求の範囲第（１）項に記載の防振脚具。