JPS61246423A - 一般住宅に於ける不等沈下矯正工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、一般住宅が突然または徐々に不等沈下して水
平性を失い、建具の開閉、その他生活に支障を来たした
のを矯正せんとする、一般住宅に於ける不等沈下矯正工
法に関するものである。

（従来の技ｖＦ１） 一般住宅の不等沈下による家屋の傾きは、家屋自重（生
活１最を含む）を支持できない地盤の問題であり、その
原因は建築着手前の地耐力の調査不足、地層の変動、出
水等による表土、の流出等が実情である。

そして、従来の一般住宅に於ける不等沈下の矯正工法と
しては、大別して２種類に分類される。

その１は基礎コンクリートと土台とを締付けであるアン
カーボルトを外し、主柱を通し材、例えば長尺角材また
はＨ型鋼材等で柱通りに十字に縛り、端部をジヤツキア
ップして家屋全体を例えば４０〜５０ｃＭ持ち上げてコ
ンクリート基礎部の補強工事を施工して、然る後持ち上
げている家屋を補強　　　゛工事を完了した基礎上に据
付は完了する工法である。そしてその２は基礎側辺より
堀割を行い、必要部の基礎底部にジヤツキを据付けて水
平矯正を行い、然る後支保工を施し、その後基礎補強方
法として、鋼管杭等の打設、または多面積ベース設置等
々を施工して、空間部をコンクリート等により巻立て安
定させる工法である。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の各工法とも工事費が割高とな
り、住人の一時引越問題もあり、工期も長くかかるとい
う問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点に着目してなされたもので、施工個
所の基礎の外廻り部に穿設された施工穴に建込柱を建込
んでその外周部に単粒砕石を積層し、現場施工で基礎下
面に位置するよう水平板の前後端縁に踏板を固着して形
成したブラケット部材を建込柱に固定し、且ブラケット
部材の水平板上に直角三角形状をなした上下楔材を各斜
面を重合して載置すると共に、水平板上に載置したジヤ
ツキで下楔材を前方へ押圧前進せしめることにより、下
楔材がその斜面を下楔材の斜面に摺接して移動して、下
楔材とこれに接地する基礎を押上げ、所定位置に於いて
上下楔材を爆着等により一体に固着してジヤツキを取去
り、単粒層上の施工個所に巻立コンクリートを充填せし
めることにより、上記問題点を解決せんとするものであ
る。

（作用） 上記構成より成る本発明工法の作用は次の通りである。

施工穴に建込んだ建込柱の外周部に単粒砕石を積層して
単粒層を設け、家屋荷重の直下型を分散して子飼板、ブ
ラケット部材を設けた建込柱により幅心伝達させ、建込
柱に伝達された荷重は更に分散されて単粒層に伝達され
ると、単粒砕石相互間に生ずる内部摩擦による力の相殺
現象を生じて多面積に亘って地耐力を得、これが家屋荷
重に対する反力となって建込柱は安定され、そしてかか
る充分な地耐力を得た上で上下楔材の各斜面を利用して
ジヤツキで下楔材を押圧移動させて基礎を所定位置まで
押上げてから上下楔材を一体に固着し、然る後ジヤツキ
を取去り、施工個所に巻立コンクリートを充填する。

〈実施例） 本発明工法の実施例を図に就いて詳細に説明するに、先
ず第１図の基礎平面図に示す数値が沈下寸法（ロ）であ
って、黒点部分が本発明工法の施工個所となるが、一般
にこの第１図に示すような不等沈下が多く、以下これを
例として本発明工法について説明する。

先ず、本発明工法の第１工程としては前記第１図の基礎
平面図により基点を一点に定め、レベル測定をして沈下
寸法を調査し、それによって所定間隔、特に限定する必
要はないが好ましくは１８０α置きに施工個所（第１図
の黒点部分）を決定し、然る後施工個所の基礎１の外廻
り部から基礎１底部にかけて第２図のようにつぼ掘りを
行って施工穴２を設けると共に、基ｗ１の底部及び外側
面をできるだけ平滑にし、更に施工穴２底面上に特に′
限定する必要はないが好ましくは粒径が４０〜６０ｍか
、６０〜８０ＩＭＲの単粒砕石を積層して第１単粒層３
ａを形成する。

本発明の第２工程としては、先ずＨｇｌ鋼、鋼管等によ
り成る柱材４下方の外側面に、柱材４とは直角にＣ型鋼
等より成る子飼板５をその両端を柱材４より前後に突出
させると共に、凹部６を外側に位置せしめて固定して建
込柱７を形成し、且該建込柱７を基１１の外方寄りに於
いて前記第１単粒層３ａに垂直に建込み、その後建込柱
７を包み込むように前記第１単粒層３ａ上に更に単粒砕
石を施工穴２の中間部近くまで積層してよく突き固めて
第２単粒Ｆ！ｉ３ｂを形成して建込柱７を施工穴２に植
設固定する。

次に第３工程としては、前記第２工程で充填された第２
単粒層３ｂ上に於いて、前記建込柱７の内側面にジヤツ
キ８を装置してジヤツキ操作できる作業空間９を残して
ブラケット部材１０を施工現場に於いて熔普或いはボル
ト等により一体に固定して基１！１の下面に位置せしめ
ると共に、前記第２単粒層３ｂとブラケット部材１０下
面間に単粒砕石を充填し突き固めてブラケット部材１ｏ
下面に密着せしめて、第３単粒層３ｃを形成して施工個
所に充分な地耐力を得るようにする。前記ブラケット部
材１０は第３単粒層３ｃへの接地面積を大とするよう先
端部が基礎底部の先端近くまで達する水平板１１の前後
端縁に夫々Ｃ型鋼等より成る踏板１２をその凹部１３を
上面に位置させると共に、該踏板１２の左右側端を夫々
水平板１１より突出させて固定し、且水平板１１の底面
に支脚１４を設けて形成されている。そしてかかる構成
より成るブラケット部材１０を水平板１１の基端部、踏
板１２の外方突出部及び支脚１４を夫々建込柱７の内側
面及び前後面に溶着等により固定するのである。

そして、第４工程としては、直角三角形状の同一形状を
なした上下楔材１５．１６のうち、上楔材１６の垂直面
１７を建込柱７側に、且下楔材１５の垂直面１８を先方
側に位置するようにして各斜面１９．２０を重合して方
形状としてブラケット部材１０の水平板１１上に載置す
ると共に、上楔材１５の外側端縁に基礎１の外側面に接
する接触片２１を垂直に突設して、上楔材１５の水平面
２２及び接触片２１を夫々基礎１の底部及び外側面に接
地することができるようにし、更にブラケット部材１０
の水平板１１上に上楔材１６の垂直面１７と建込柱７に
接するようジヤツキ８を横倒して位置せしめ（第１１図
ａ）、然る後ジヤツキ８のヘッド２３を前進させて上楔
材１６の垂直面１７を押圧すると、上楔材１６の斜面２
０が上楔材１５の斜面１９に摺接しながら下楔材１６が
水平板１１上を摺接前進する（第１１図ｂ）。その間移
動しない上楔材１５の斜面１９が移動する下楔材１６の
斜面２０に摺接することにより、上楔材１５及びこれに
接する施工個所の基礎１が徐々に押上げられ、予め設定
された高さまで押上げてジヤツキ８のヘッド２３の前進
を停止せしめ、上楔材１６の垂直面１７上とこれに接す
る上楔材１５の斜面１９部とを溶着Ｗ等により一体に固
着しく第１１図Ｃ）、然る後ジヤツキ８のヘッド２３を
後退させてジヤツキ８をブラケット部材１０の水平板１
１上より取去るのである。この場合ジヤツキ８を取去っ
ても上下楔材１５．１６は一体に固着されているため移
動して調整後の基礎１が沈下する虞れはない。

なお、前記上下楔材１５．１６は特に限定する必要はな
いが、例えば第８図、第９図に示すように内部が中空の
箱型のものであってもよいし、また上楔材１５は第１０
図に示すように中空ではなく斜面１９前後側に起立片２
４を設けて形成してもよい。

そして最後に第５工程として第３単粒層３Ｃ及びブラケ
ット部材１０上、更には施工個所である基礎１部分に夫
々春夏コンクリート２５を充填して施工個所の工事を完
了するのである。

そして前記各工程を前記第１図に示す複数の施工個所に
同時に沈下寸法を考慮して平均して徐々に基礎１に歪み
を大にしないようにして実施する。

前記各工程は一般家屋の外廻りの基礎１の不等沈下矯正
についてであるが、一般家屋内部の間仕切りの基礎１′
及び独立の基礎１″で畳床等をはがすことにより露出す
る場合は前記各工程の使用ができ、もしその使用ができ
ない一般家屋内部の間仕切りの基礎１′及び独立の基礎
１″は前記外廻りの基礎１の矯正工程の過程に於いて一
部根太、大引きまたはパネルを外して床下作業となるが
、アンカーボルトを取り除き土台の水平調整を行ない、
敷きパツキン等にて安定させることにより内外土台部の
水平性が復元するのである。上記のような外廻りの基礎
１の沈下矯正を行なうと共に、必要に応じて間仕切りの
基礎１′及び独立の基礎１″の水平調整を行なうことに
より一般家屋の不等沈下を矯正するのである。

そして、前記矯正工程の完了後は、第１３図に矢印で示
すように、家屋の垂直荷重Ａの一部は上下楔材１５．１
６を経てブラケット部材１０の踏板１２に伝わって矢印
Ｂに示すように第３単粒層３Ｃに分散され、前記以外の
家屋の垂直荷重Ａはブラケット部材１０の水平板１１、
支脚１４を経て矢印Ｃに示すように建込柱７に伝わり、
更にこれが矢印りに示すように建込柱７の下方に伝わり
、そして更にこれが矢印Ｅに示すように子飼板５及び建
込柱７の底部より第１、第２単粒層３ａ１３ｂに分散さ
れる。その結果、各単粒砕石相互間に生ずる内部摩擦に
よる力の相殺現象を生じ、拡角と多面積に耐力となり、
家屋の垂直荷重へに対する反力となり、建込柱７は安定
されると共に、家屋の垂直荷重を充分に堪えることがで
きる。

（発明の効果） 本発明は上述のようであるから、単粒層により施工穴に
充分な地耐力を得てから、上下楔材の斜面を利用してジ
ヤツキで上楔材を押圧することにより基礎を押上げ、所
定位置まで押上げて上下楔材を溶着等により一体に固着
してジヤツキを取去るので、従来工法に比して作業員が
少なく、また臨時引越しの要もなく、支保工も不要で全
体工事費が減少し工期も短かくて済み、更に単粒層によ
り充分な地耐力を得るので安定度がよいのである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明工法の実施例を示すものにして、第１図は施
工位置を示す基礎部分の平面図、第２図は第１工程を示
す縦断面図、第３図は第２工程を示す縦断面図、第４図
は建込柱の斜視図、第５図は第３工程を示す縦断面図、
第６図は同平面図、第７図は第４工程を示す縦断面図、
第８図は上役材の斜視図、第９図は上楔材の斜視図、第
１０図は上楔材の他の実施例を示す斜視図、第１１図は
第４工程に於いて基礎の押上げ状態を示す説明図、第１
２図は第５工程を示すｖｌｌＩｉ面図、第１３図は荷重
の伝達状態を示す説明図である。 図中、１は外廻りの基礎、１′は間仕切りの基礎、１″
は独立の基礎、２は施工穴、３ａは第１単粒層、３ｂは
第２単粒層、３Ｃは第３単粒層、４は柱材、５は子飼板
、７は建込柱、８はジヤツキ、９は作業空間、１０はブ
ラケット部材、１１は水平板、１２は踏板、１５は上楔
材、１６は上楔材、１７．１８は垂直面、１９．２０は
斜面、２１は接触片、２３はヘッド、２５は巻立コンク
リートである。 昭和６０年４月２４日 外１名 第１Ｑ 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 フ１ 第９図 第１１図（ａ） 第１１図（Ｃ） 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 基礎の外廻り部から基礎底部にかけて施工穴を穿設して
   、該施工穴底面上に単粒砕石を積層して第１単粒層を形
   成する第１工程と、 柱材下方の外側面に子飼板を固定して形成した建込柱を
   基礎の外方寄りに於いて前記第１単粒層に建込み、然る
   後単粒砕石を施工穴の中間部近くまで第１単粒層上に積
   層し第２単粒層を形成する第２工程と、 基礎下面の第２単粒層上に於いてジャッキ操作のできる
   作業空間を残して水平板の前後端縁に踏板を固設して形
   成されたブラケット部材を建込柱の内側面に現場施工で
   一体に固定し、且第２単粒層上にブラケット部材下面に
   密着するまで単粒砕石を積層して第３単粒層を形成する
   第３工程と、直角三角形状をなした上下楔材の各斜面を
   重合してブラケット部材の水平板上に載置すると共に、
   上楔材の外側端縁に接触片を突設して上楔材の水平面及
   び接触片を夫々基礎の底部及び外側面に接地可能とし、
   更に水平板上の下楔材及び建込柱に密着してジャッキを
   載置し、ジャッキのヘッドで下楔材の垂直面を押圧して
   前方へ移動せしめて、下楔材の斜面に摺接する上楔材の
   斜面によって上楔材及びこれに接地する基礎を押上げ、
   所定位置に於いて下楔材の移動を停止せしめて、その位
   置に於いて下楔材の垂直面上とこれに接する上楔材の斜
   面部とを一体に固着し、然る後ジャッキを取去る第４工
   程と、 第３単粒層及びブラケット部材上並びに基礎部分に夫々
   巻立コンクリートを充填する第５工程とにより施工され
   ることを特徴とする一般住宅に於ける不等沈下矯正工法