JP3032456B2 - 構造物の上方押圧方法 - Google Patents

構造物の上方押圧方法

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JP3032456B2
JP3032456B2 JP7329535A JP32953595A JP3032456B2 JP 3032456 B2 JP3032456 B2 JP 3032456B2 JP 7329535 A JP7329535 A JP 7329535A JP 32953595 A JP32953595 A JP 32953595A JP 3032456 B2 JP3032456 B2 JP 3032456B2
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賢一 竹内
忠光 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押圧反力体の上方に配
置された構造物を、該押圧反力体に反力を求める形で上
方押圧支持する際に適用するのに好適な、構造物の上方
押圧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押圧反力体の上方に配置された構
造物を、該押圧反力体に反力を求める形で上方押圧支持
するには、例えば、押圧反力体と構造物の間に油圧ジャ
ッキ等を設置し、該油圧ジャッキによるジャッキアップ
を行うようにしていた。また、このジャッキアップをす
べき量が油圧ジャッキの1ストロークよりも大きい場合
には、例えば油圧ジャッキのラムと前記構造物との間に
サンドルを順次設置していくようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上方
押圧支持すべき構造物の荷重が大きくなるほど、使用さ
れるサンドルとしては、該荷重に耐え得るように鋼材な
ど堅固な材料からなる大重量のものが採用される。従っ
て、この場合、サンドルを順次積み上げて設置していく
には大きな力が必要となり、結局、構造物の上方押圧作
業が困難になる(特に人力によるサンドルの積み上げ作
業を行う場合には、構造物の上方押圧作業は著しく困難
になる。)。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、大きな力
を極力必要とせずに容易に行うことのできる、構造物の
上方押圧方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、押圧反力体(19)の上方に配置された構造物
(5)を、該押圧反力体(19)に反力を求める形で上
方押圧支持する際、シリンダ部(22a)及び、該シリ
ンダ部(22a)に対して所定のストローク(SL)で
突出後退自在なラム部(22b)を有した扛上用ジャッ
キ装置(60)を、前記シリンダ部(22a)を前記ラ
ム部(22b)を下方に位置するように前記構造物
(5)に垂設し、かつ前記ラム部(22b)の下端と前
記押圧反力体(19)との間にスペーサ(25)を、該
ラム部側に接続固定され得るように、挿入積層自在な形
で、前記押圧反力体(19)と前記構造物(5)の間に
設置し、前記扛上用ジャッキ装置(60)を駆動させる
ことにより、前記ラム部(22b)側を介して前記押圧
反力体(19)に反力を求める形で、前記シリンダ部
(22a)を上方押圧するようにして構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記扛上用
ジャッキ装置(60)は複数設置し、前記複数の扛上用
ジャッキ装置(60)のうちの一方の扛上用ジャッキ装
置(60)を駆動して、前記ラム部(22b)が所定の
距離(KL)突出した後に、該一方の扛上用ジャッキ装
置(60)のストロークを盛り替えるには、前記複数の
扛上用ジャッキ装置(60)のうちの他方の扛上用ジャ
ッキ装置(60)により、前記構造物(5)を前記押圧
反力体(19)に対して支持させておき、前記一方の扛
上用ジャッキ装置(60)のラム部(22b)側を、前
記一方の扛上用ジャッキ装置(60)の駆動により上方
に移動させて、該ラム部(22b)側と前記押圧反力体
(19)の間にスペーサ挿入空間(31)を形成し、前
記スペーサ挿入空間(31)に新たなスペーサ(25)
を挿入し、その状態で前記ラム部(22b)を下方に突
出させて、前記一方の扛上用ジャッキ装置(60)によ
り、該一方の扛上用ジャッキ装置(60)のラム部(2
2b)側を介して前記押圧反力体(19)に反力を求め
る形で、前記シリンダ部(22a)を上方押圧するよう
にした。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記扛上用
ジャッキ装置(60)の設置と共に、盛り替え用支持装
置(61)を前記押圧反力体(19)と前記構造物
(5)の間に設置し、前記扛上用ジャッキ装置(60)
を駆動して、前記ラム部(22b)が所定の距離(K
L)突出した後に、前記扛上用ジャッキ装置(60)の
ストロークを盛り替えるには、前記盛り替え用支持装置
(61)により、前記構造物(5)を前記押圧反力体
(19)に対して支持させておき、前記扛上用ジャッキ
装置(60)のラム部(22b)側を、前記扛上用ジャ
ッキ装置(60)の駆動により上方に移動させて、該ラ
ム部(22b)側と前記押圧反力体(19)の間にスペ
ーサ挿入空間(31)を形成し、前記スペーサ挿入空間
(31)に新たなスペーサ(25)を挿入し、その状態
で前記ラム部(22b)を下方に突出させて、前記扛上
用ジャッキ装置(60)により、該扛上用ジャッキ装置
(60)のラム部(22b)側を介して前記押圧反力体
(19)に反力を求める形で、前記シリンダ部(22
a)を上方押圧するようにした。
【0008】また本発明のうち第の発明は、第3の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え用支持装置(61)は、前記扛上用ジャッキ装置(6
0)を挟む形で、複数設けられている。
【0009】また本発明のうち第の発明は、第3の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え用支持装置(61)は、盛り替え支持用伸縮装置(2
3)を有している。
【0010】また本発明のうち第の発明は、第の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え用支持装置(61)の、盛り替え支持用伸縮装置(2
3)は前記構造物(5)に垂設されており、前記盛り替
え支持用伸縮装置(23)の下端側と前記押圧反力体
(19)との間に、1つ以上のスペーサ(25)が挿入
積層自在に設けられている。
【0011】また本発明のうち第の発明は、第の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え支持用伸縮装置(23)と、前記スペーサ(25)と
は、分離・接続自在となっている。
【0012】また本発明のうち第の発明は、第の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え支持用伸縮装置(23)は、手動のネジジャッキ装置
である。
【0013】また本発明のうち第の発明は、第の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記盛り替
え支持用伸縮装置(23)は、前記構造物(5)に垂設
された取付部(23a)及び、該取付部(23a)に、
ジョイント手段(23b)を介して接続されたジャッキ
本体(23c)からなっており、前記ジョイント手段
(23b)により、前記取付部(23a)に対して前記
ジャッキ本体(23c)が回動自在となっている。
【0014】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0015】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、扛上用ジャッキ装置(60)のストロークを盛り替
えるには、ラム部(22b)側と押圧反力体(19)の
間にスペーサ(25)を順次挿入積層させていくように
する。
【0016】また本発明は、扛上用ジャッキ装置(6
0)のストロークを盛り替えるには、ラム部(22b)
側を、該ラム部(22b)側に接続固定され積層された
スペーサ(25)と共に上方に移動させて、これらスペ
ーサ(25)と押圧反力体(19)の間のスペーサ挿入
空間(31)に新たなスペーサ(25)を挿入するよう
にする。
【0017】また本発明のうち第2の発明では、他方の
扛上用ジャッキ装置(60)における、ラム部(22
b)のシリンダ部(22a)に対する突出量などを適宜
調節することにより、該他方の扛上用ジャッキ装置(6
0)により構造物(5)を適切に支持する。
【0018】また本発明のうち第3の発明では、扛上用
ジャッキ装置(60)のストロークを盛り替える際、構
造物(5)を押圧反力体(19)に対して支持させてお
く作業は、盛り替え用支持装置(61)により行う。
【0019】また本発明のうち第の発明では、扛上用
ジャッキ装置(60)のストロークを盛り替える際に
は、複数の盛り替え用支持装置(61)により構造物
(5)を押圧反力体(19)に対して支持させる。ま
た、複数の盛り替え用支持装置(61)により構造物
(5)を支持する支持力の作用位置が、扛上用ジャッキ
装置(60)により構造物(5)を支持していた支持力
の作用位置から極力変化しない。
【0020】また本発明のうち第の発明では、扛上用
ジャッキ装置(60)のストロークを盛り替えるため、
盛り替え用支持装置(61)により構造物(5)を押圧
反力体(19)に対して支持させる際には、該盛り替え
用支持装置(61)における、盛り替え支持用伸縮装置
(23)の伸縮量などを適宜調節することにより、該盛
り替え用支持装置(61)により構造物(5)を適切に
支持する。
【0021】また本発明のうち第の発明では、盛り替
え用支持装置(61)の支持間隔、即ち盛り替え支持用
伸縮装置(23)の上端から最も下側のスペーサ(2
5)の下端までの上下長を、該盛り替え支持用伸縮装置
(23)の伸縮可能量を超えて伸ばしたい場合には、盛
り替え支持用伸縮装置(23)の下端側と前記押圧反力
体(19)との間に新たなスペーサ(25)を順次追加
して挿入積層させていくようにする。
【0022】また本発明のうち第の発明では、スペー
サ(25)は、積層されたスペーサ(25)の下方に挿
入積層させる。
【0023】また本発明のうち第の発明では、盛り替
え支持用伸縮装置(23)の伸び縮みの微調整は手動に
より行う。
【0024】また本発明のうち第の発明では、構造物
(5)の傾き具合等が変化した場合にも、ジャッキ本体
(23c)が、ジョイント手段(23b)により、取付
部(23a)に対して適宜回動移動して鉛直な状態を保
つ。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0026】図1は、修復前の建築物を示した模式側面
図、図2は、図1に示す建築物に対して修復工事を行っ
ている様子を示したものであり、該建築物の基礎付近を
示した側面図、図3は、図2に示す建築物の基礎付近に
ついて、修復工事が更に進んだ状態を示した図、図4
は、図2に示す建築物の基礎付近について、修復工事が
更に進んだ状態であり、ジャッキアップ作業の一工程を
示した図、図5乃至図8は、図4に示すジャッキアップ
作業の別の一工程を示した図、図9は、図5乃至図8に
示すジャッキアップ作業が完了し、修復工事が更に進ん
だ状態を示した図、図10は、支持ジャッキを示した側
面図、図11は、図10に示す支持ジャッキのジョイン
ト部を示した詳細図、図12は、図11のI矢視図、図
13は、修復が完了した状態の建築物を示した模式側面
図である。
【0027】工場等の大型鉄筋コンクリート建築物であ
る建築物1は、図1に示すように、地盤2中に打設され
た鉄筋コンクリート製の、既存杭である複数の杭3を有
しており、これら杭3には鉄筋コンクリート製の独立フ
ーチングである複数の基礎5が支持されている。なお、
1つの基礎5は、複数の杭3によって支持された状態に
なっており、各基礎5、5の間には略水平方向に伸延し
た鉄筋コンクリート製の地中梁6がそれぞれ設けられて
いる。また、これら基礎5及び地中梁6は前記地盤2に
埋設された状態になっている。
【0028】更に、これら基礎5上には、鉄筋コンクリ
ート製の複数の柱、梁、スラブ、壁を有した建築物本体
7が立設されている。なお、建築物本体7の1階におけ
る床側のスラブ9は前記複数の地中梁6に支持された状
態になっている。
【0029】ところで、大地震等が発生したことによ
り、上述した建築物1の複数の杭3は、図1の実線で示
すように、これらの杭頭部付近である上部3a(即ち、
杭3のうち該杭3と基礎5の接合部位付近)において破
断され損壊している。従って、複数の杭3により支持さ
れた複数の基礎5及び、これら基礎5を介して複数の杭
3により支持された建築物本体7は、杭3の損壊前の所
定の位置ST1(図1の二点鎖線で図示)から、不均一
に沈下して、図1の実線で示すように傾いた状態になっ
ている。
【0030】杭3が損壊し、沈下した建築物1は上述し
たように構成されているので、該建築物1を修復するに
は以下の手順で行う。
【0031】まず第1の手順として、支持杭構築作業を
行う。即ち、図示しない適宜な掘削装置、例えば、泥水
を用いて地盤掘削を行い、場所打ちコンクリート杭を造
成し得る公知のBH機、特に階高が制限された1階のフ
ロア空間に機械本体を設置して施工ができる公知のTB
H機等を用いて、図2(なお図2では、本発明の思想を
簡明に説明する便宜上、基礎5及び建築物本体7の沈下
による傾きや、また杭3の損壊が省略された形で示され
ている。図3乃至図9についても同様である。)に示す
ように、建築物本体7の1階の床側のスラブ9上より、
該スラブ9を貫通させる形で、該建築物本体7の下方の
地盤2に複数の支持杭用穴10を穿設する。なお、支持
杭用穴10は、各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉しな
い形で複数設ける形で穿設される。また、上述したよう
に、建築物本体7の下方の地盤2の安定性が向上されて
おり、基礎5と地盤2との間或いは、1階の床側のスラ
ブ9と地盤2との間の安定性も向上されているので、支
持杭用穴10の穿設作業は安定して行える。
【0032】次いで、穿設された各支持杭用穴10に、
図3に示すように、鉄筋カゴ11を挿入設置する。各鉄
筋カゴ11は1階のフロア空間の階高より短い複数の鉄
筋カゴ片11aが接続された形で構成されており、該鉄
筋カゴ11の設置は、各鉄筋カゴ片11aを1階のフロ
ア空間内で順次接続しながら、これら接続された鉄筋カ
ゴ片11aを各支持杭用穴10に挿入していく形で行わ
れる。
【0033】次いで、各支持杭用穴10内の上部側に、
図3に示すように、鉛直な鋼管12を挿入設置し、該支
持杭用穴10内にコンクリート30を打設充填する(な
お鋼管12の代わりにH型鋼等を採用してもよい。)。
即ち、コンクリート30により、各支持杭用穴10内の
鉄筋カゴ11及び鋼管12を埋没させる。打設充填され
たコンクリート30の固結により、鉄筋コンクリート製
の複数の支持杭13が、各支持杭用穴10に設置された
形で打設構築された。
【0034】なお、上述したように支持杭用穴10は、
各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉しない形で穿設され
ているので、各支持杭用穴10に設置された各支持杭1
3は、各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉しない形で打
設構築されている。
【0035】また、別の実施例として、支持杭13等の
支持杭を鋼管コンクリートなどで構築してもよい。
【0036】次に第2の手順として下部基礎構築作業を
行う。即ち、基礎5について、該基礎5の下方及びその
周囲の地盤2を掘り下げる。つまり、基礎5下方に構築
空間14を下方に拡張形成する。次いで、掘り下げた地
盤2の上、従って構築空間14に図示しない型枠及び配
筋等を設置し、前記基礎5の下方の杭3の上部3aの一
部を埋め込む形でコンクリートを打設して、図4に示す
ように、水平断面(図示せず)が前記基礎5に対応した
形の直方体状の下部基礎19を構築する。従って、各基
礎5に対応した複数の杭3は、該基礎5に対応した下部
基礎19を上下に貫通した状態になる。なお、複数の支
持杭13に支持された支持部材15等は下部基礎19の
上方に露出している。また、下部基礎19と複数の支持
杭13は、各支持杭13の上端面13aが下部基礎19
の底部に当接するような形で一体的に接合される。つま
り、下部基礎19からの荷重が各上端面13aを介し、
複数の支持杭13によって支持されるようになる。
【0037】なお、下部基礎19の型枠設置或いは配筋
設置等を行う際には、該下部基礎19に対応する複数の
杭3の上部3aに、スポンジ部材等による摩擦低減材2
0を巻きつけ設置する。即ち、下部基礎19の構築完了
後、該下部基礎19と、該下部基礎19に埋め込まれた
複数の杭3の上部3aとの間は、前記摩擦低減材20を
介して接触しているので、該下部基礎19に対して前記
複数の杭3は、上下方向に移動自在な状態になる。
【0038】次に第3の手順として扛上用ジャッキ設置
作業を行う。即ち、下方に下部基礎19が構築された基
礎5に対して、これら下部基礎19及び基礎5の間に、
図4等に示すように、油圧ジャッキ装置である複数(図
では1つのみ図示)の扛上用ジャッキ22を、該下部基
礎19に反力を求める形で該基礎5を上方向、即ち該下
部基礎19から遠ざかる方向に押圧自在にそれぞれ設置
する(なお、別の実施例として1つの基礎5に対して扛
上用ジャッキ22を1つだけ設置してもよい。)。な
お、各扛上用ジャッキ22の設置は、該扛上ジャッキ2
2のシリンダ部22aを基礎5の底部に接合して垂設
し、該扛上ジャッキ22のラム部22bの下端が下部基
礎19の上部に当接するように行う。ラム部22bは、
シリンダ部22aに対して所定のストロークSL(稼働
可能なストローク)で突出後退自在になっている。設置
の後、各扛上用ジャッキ22を駆動して、上下に対応し
た下部基礎19と基礎5の間において、該下部基礎19
に反力を求める形で、該下部基礎19の上方の基礎5
に、該基礎5を上方向に押圧する力を与える。つまり、
該基礎5は、これら扛上用ジャッキ22を介して前記下
部基礎19に支持された(なお、この際、基礎5を後述
する盛り替え用ユニット61等で支持してもよい。)。
【0039】その後、基礎5を支持していた杭3のう
ち、前記下部基礎19と該基礎5の間の部位を切断撤去
し、従ってこれら杭3と前記基礎5との間の支持状態を
解除する。
【0040】なお、下部基礎構築作業及び扛上用ジャッ
キ設置からなる一連の作業を、各基礎5について連続的
に行い、従ってこれら一連の作業を各基礎5について順
次行うことが好ましい。例えば、1つの基礎5について
下部基礎構築作業及び扛上用ジャッキ設置からなる一連
の作業を行い、次いで別の基礎5についてこれら一連の
作業を行うという形で作業を進める。こうすることによ
り、該作業が進行中である1つ(或いは少数)の基礎5
以外の、その他の基礎5は、地盤2及び杭3によって支
持された、下方を掘削前の状態であるか、或いは扛上用
ジャッキ設置が完了し、扛上用ジャッキ22及び支持杭
13によって支持された状態であり、比較的安定してい
る。
【0041】次に第4の手順として、ジャッキアップ作
業を行う。なお、該ジャッキアップ作業は、全ての基礎
5において一斉に行うようにする。即ち、各基礎5にお
いて、該基礎5及び、該基礎5に対応した下部基礎19
の間に、図4に示すように、手動のネジジャッキ装置等
(即ち、キリンジャッキ等)からなる複数(図では2つ
のみ図示)の支持ジャッキ23を、該下部基礎19に反
力を求める形で該基礎5を上方向、即ち該下部基礎19
から遠ざかる方向に押圧自在にそれぞれ設置する。な
お、各支持ジャッキ23の設置は、該支持ジャッキ23
を基礎5の底部に接合して垂設するようにし、該支持ジ
ャッキ23の下端側が下部基礎19側に配置されるよう
にする。なお、支持ジャッキ23は1つの扛上用ジャッ
キ22に対して2つづつ設置され、1つの扛上用ジャッ
キ22に対応した2つの支持ジャッキ23は、該扛上用
ジャッキ22を挟んで互いに対称な位置に配置される。
なお、扛上用ジャッキ22に対する支持ジャッキ23の
個数は、耐力上問題が無ければ1個でもよい。また、逆
に支持ジャッキ23の個数を3個以上にしてもよい。
【0042】次いで、各基礎5において、各扛上用ジャ
ッキ22を駆動して該基礎5に上方の押圧力を加えて、
図4に示すように、該基礎5を、その上の建築物本体7
と共に上方に上昇移動させる。更に各扛上用ジャッキ2
2を駆動して、各扛上用ジャッキ22のラム部22bを
前記所定のストロークSLよりもやや短い所定の距離K
L(管理上のストローク)だけ突出させる。該基礎5の
上昇移動により、該基礎5に垂設されていた各支持ジャ
ッキ23も上昇移動するので、これら支持ジャッキ23
の下端側には、下部基礎19との間にサンドル挿入空間
32が生じる。従って、該サンドル挿入空間32に、図
5に示すように、鋼製箱型のサンドル25を挿入設置す
る。なお、支持ジャッキ23の下端とサンドル25との
間は図示しないボルト等で接続固定する。サンドル25
の設置後、各支持ジャッキ23の伸び縮みを利用して、
該支持ジャッキ23及びサンドル25により、前記基礎
5からの荷重が支持されるように調節する。即ち、支持
ジャッキ23及びサンドル25が基礎5と下部基礎19
との間で目一杯突っ張るようにする。
【0043】次いで、各扛上用ジャッキ22のストロー
クの盛り替えを行う。即ち、各扛上用ジャッキ22の駆
動により、各ラム部22bを上方に引込めて、図5に示
すように、ラム部22b先端を下部基礎19から上方に
離し(この時点で、扛上用ジャッキ22を介した、基礎
5の支持は解除され、該基礎5の荷重は全て前記支持ジ
ャッキ23及びサンドル25により支持された状態にな
る)、該ラム部22bと下部基礎19との間にサンドル
挿入空間31を形成させる。その後、該サンドル挿入空
間31に、図6に示すように、サンドル25を挿入設置
する。なお、各扛上用ジャッキ22のラム部22b先端
とサンドル25との間は図示しないボルト等で固定す
る。そして、該サンドル25を設置した状態で、各扛上
用ジャッキ22を駆動して、各ラム部22bを再び前記
所定の距離KLだけ下方に突出させることにより、前記
基礎5を上方に押圧して、該基礎5及び建築物本体7を
更に上昇移動させる。該基礎5の上昇移動により、図6
に示すように、該基礎5に垂設されていた各支持ジャッ
キ23も上昇移動するので、これら支持ジャッキ23の
下端側、即ちサンドル25と下部基礎19との間には、
再びサンドル挿入空間32が生じる。従って、該サンド
ル挿入空間32に、図7に示すように、新たなサンドル
25を既に設置されていたサンドル25の下に接続固定
する形で挿入設置する。即ち、各支持ジャッキ23の下
端側にサンドル25が挿入積層された。新たなサンドル
25の設置後、各支持ジャッキ23の伸び縮みを利用し
て、該支持ジャッキ23及び複数のサンドル25によ
り、前記基礎5からの荷重が支持されるように調節す
る。
【0044】以降、各基礎5において、各扛上用ジャッ
キ22のストロークを盛り替え、即ち各扛上用ジャッキ
22の駆動により、各ラム部22bを上方に引込めて、
該ラム部22b側と下部基礎19との間にサンドル挿入
空間31を形成して、該サンドル挿入空間31に、新た
なサンドル25を、設置済みのサンドル25の下に接続
固定する形で挿入積層して設置し、各扛上用ジャッキ2
2を駆動して、各ラム部22bを再び前記所定の距離K
Lだけ下方に突出させることにより、前記基礎5を上方
に押圧して、該基礎5及び建築物本体7を更に上昇移動
させ、該基礎5の上昇移動により各支持ジャッキ23の
下端側にできたサンドル挿入空間32に、新たなサンド
ル25を既に設置されていたサンドル25の下に接続固
定する形で挿入設置し、各支持ジャッキ23を調節し
て、該支持ジャッキ23及び複数のサンドル25によ
り、前記基礎5からの荷重が支持されるようにするとい
った、これら一連の作業を、各基礎5毎に上昇させるべ
き距離等に応じて必要な回数だけ繰返して行い、各基礎
5及びこれら基礎5に支持された建築物本体7を前記所
定の位置ST1(図1の二点鎖線、或いは図13で図
示)まで上昇移動させる。
【0045】なお、上述した扛上用ジャッキ22及び、
該扛上用ジャッキ22に接続固定されるサンドル25
は、扛上用ユニット60となっており、支持ジャッキ2
3及び、該支持ジャッキ23に接続固定されるサンドル
25は、盛り替え用ユニット61となっている。
【0046】上述したようにジャッキアップ作業が完了
した後、第5の手順として更新基礎構築作業を行う。即
ち、まず図8に示すように、各基礎5と下部基礎19と
の間の扛上用ジャッキ22及び該扛上用ジャッキ22に
接続固定されていたサンドル25を撤去する。撤去によ
り、各基礎5は、支持ジャッキ23及び該支持ジャッキ
23に固定されたサンドル25によって下部基礎19に
支持される。
【0047】次いで、各基礎5と下部基礎19との間
に、図示しない配筋及び型枠設置を行い、コンクリート
を打設して、図9及び図13に示すように、各基礎5と
下部基礎19を一体的に接合する形の接合構造体29を
構築設置する。即ち、基礎5、下部基礎19、接合構造
体29により一体的な更新基礎26が構築された。該更
新基礎26は複数の支持杭13及び杭3により支持され
た安定した強固な基礎である。従って、建築物本体1は
該更新基礎26により安定して強固に支持される。
【0048】その後、該更新基礎26及び地中梁6を埋
設する形で、1階の床側のスラブ9の下側に土砂を充填
し、当修復工事において破壊した1階の床側のスラブ9
等を修復して全ての修復工事を完了する。
【0049】なお、上述したジャッキアップ作業等にお
いて、基礎5を押し上げていく過程で、該基礎5のその
下方の下部基礎19に対する傾きが変化する。また、通
常、サンドル25は下部基礎19の上に鉛直に積層設置
する必要がある。従って、上述した扛上用ジャッキ22
及び支持ジャッキ23は、これらの下端(即ち、サンド
ル25を接続する部位)を常に鉛直下方に向け得るよう
な構造をもつ必要がある。
【0050】即ち、上述した扛上用ジャッキ22には、
ラム部22bの先端側に公知の球座機構(図示せず)が
設けられており、該球座機構によりラム部22bの先端
が常に略鉛直下方に向き得るようになっている。
【0051】また、各支持ジャッキ23は、図10乃至
図12に示すように、基礎5の底面に接合され垂設され
た取付部23aを有しており、取付部23aの下端側に
は、ジョイント手段23bを介してジャッキ本体23c
が接続されている。即ち、ジョイント手段23bは、水
平方向である図の矢印A、B方向に伸延した円柱の側曲
面の一部をなす形の上当接面40が、下方に突出した形
で形成された上部材39を、取付部23aの下端に垂設
された形で有している。上部材39の矢印A側の側部4
1には、矢印A、B方向に伸延した2本のボルト42、
42を介して接続板部材43が鉛直に設置されており、
上部材39の矢印B側の側部41にも、矢印A、B方向
に伸延した2本のボルト42、42を介して接続板部材
43が鉛直に設置されている。また、これら2つの接続
板部材43、43には、それぞれ2つづつのボルト45
を介して下部材44が接合されている。ところで、下部
材44の上端側には、水平方向である図の矢印A、B方
向に伸延した円筒の内曲面の一部をなす形の下当接面4
6が、下方に窪んだ形で、従って前記上当接面40と整
合した形で形成されており、上部材39と下部材44
は、上当接面40と下当接面46とが互いに当接した形
で配置されている。即ち、下部材44と上部材39の間
では、下当接面46が上当接面40に対して、矢印C、
D方向に摺動移動自在になっている。また、接続板部材
43、43と下部材44を接合しているボルト45は、
下部材44の矢印A側の側部47及び、下部材44の矢
印B側の側部47にそれぞれ2つずつ固定されている。
なお、各ボルト42は接続板部材43に穿設された第一
ボルト穴49にそれぞれ貫通した状態になっているが、
第一ボルト穴49の形状は、上当接面40の周方向であ
る図の矢印C、D方向に沿って筋状に伸延している。つ
まり、第一ボルト穴49を貫通しているボルト42は、
接続板部材43に対して、上下には殆ど移動しないが、
該第一ボルト穴49の伸延方向に沿って矢印C、D方向
に移動自在になっている。また、各ボルト45は、接続
板部材43に穿設された第二ボルト穴50にそれぞれ貫
通した状態になっているが、第二ボルト穴50の形状は
第一ボルト穴49とは違って筋状になっていない。つま
り、各ボルト45の位置は接続板部材43に対して固定
的である。また、下部材44の下端側は前記ジャッキ本
体23cの上端側に接合されている。
【0052】よって、下部材44と上部材39の間で
は、下当接面46が上当接面40に対して、矢印C、D
方向に摺動移動自在になっており、下部材44に固定さ
れた接続板部材43、43は、上部材39に固定された
ボルト42、42に対して矢印C、D方向に移動自在に
なっている。即ち、下部材44は、上部材39に対して
矢印C、D方向に回動自在になっている。つまり、下部
材44に固定されたジャッキ本体23cは、上部材39
に固定された取付部23a対して矢印C、D方向に回動
自在になっている。
【0053】なお、上述したジャッキアップ作業は以下
のように行ってもよい。即ち、下部基礎19に反力を求
めて基礎5を上方押圧する場合、これら下部基礎19と
基礎5の間に複数の扛上用ユニット60を設置し、盛り
替え用ユニット61は設置しないようにしてもよい。
【0054】これは例えば、扛上用ユニット60は、下
部基礎19と基礎5の間に2つ設置するが、盛り替え用
ユニット61は設置しない。従ってこの場合、一方の扛
上用ジャッキ装置60を駆動して、ラム部22bが距離
KL突出した後に、該一方の扛上用ジャッキ装置60の
ストロークを盛り替えるには、他方の扛上用ジャッキ装
置60により、基礎5を下部基礎19に対して支持させ
ておき、前記一方の扛上用ジャッキ装置60のラム部2
2b側を、該一方の扛上用ジャッキ装置60の駆動によ
り上方に移動させて、該ラム部22b側と下部基礎19
の間にサンドル挿入空間31を形成し、該サンドル挿入
空間31に新たなサンドル25を挿入し、その状態で前
記ラム部22bを下方に突出させて、前記一方の扛上用
ジャッキ装置60により、該一方の扛上用ジャッキ装置
60のラム部22b側を介して下部基礎19に反力を求
める形で、シリンダ部22aを上方押圧するようにす
る。
【0055】なお、下部基礎19と基礎5の間の扛上用
ユニット60の数は2つ以上であればいくつでもよく、
複数の扛上用ユニット60の配置状態は図9等に示す例
に限定されない。
【0056】また、上述した実施例では、下部基礎19
の上方に配置された基礎5を、該下部基礎19に反力を
求める形で上方押圧支持する場合を示しているが、本発
明が適用される押圧反力体及び構造物は、これら下部基
礎19及び基礎5に限定されない。
【0057】更に、盛り替え用支持装置の盛り替え支持
用伸縮装置の一例として、上述した実施例ではネジジャ
ッキ(キリンジャッキ)を有した支持ジャッキ本体23
が示されているが、盛り替え支持用伸縮装置としては、
ネジジャッキ以外にも油圧ジャッキや、その他の伸縮機
構を有した装置であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、下部基礎19等の押圧反力体の上方に配置され
た基礎5等の構造物を、該押圧反力体に反力を求める形
で上方押圧支持する際、シリンダ部22a等のシリンダ
部及び、該シリンダ部に対してストロークSL等の所定
のストロークで突出後退自在なラム部22b等のラム部
を有した扛上用ユニット60等の扛上用ジャッキ装置
を、前記シリンダ部を前記ラム部を下方に位置するよう
に前記構造物に垂設し、かつ前記ラム部の下端と前記押
圧反力体との間にサンドル25等のスペーサを、該ラム
部側に接続固定され得るように、挿入積層自在な形で、
前記押圧反力体と前記構造物の間に設置し、前記扛上用
ジャッキ装置を駆動させることにより、前記ラム部側を
介して前記押圧反力体に反力を求める形で、前記シリン
ダ部を上方押圧するようにして構成される。即ち、扛上
用ジャッキ装置のうち、シリンダ部及びラム部からなる
扛上用ジャッキ22は、該シリンダ部を介して構造物に
垂設されているので、扛上用ジャッキ装置のストローク
を盛り替える、従って扛上用ジャッキ22のストローク
を盛り替えるには、ラム部側と押圧反力体の間にスペー
サを順次挿入積層させていくようにする。つまり、例え
ば上方押圧支持すべき構造物の荷重が大きくなるほど、
使用されるサンドル等のスペーサとしては、該荷重に耐
え得るように鋼材など堅固な材料からなる大重量のもの
が採用されることになるが、本発明によれば、スペーサ
は、扛上用ジャッキ22の下方に挿入積層させればよ
く、従来のようにサンドル等のスペーサを油圧ジャッキ
等の上方に持ち上げて設置するようなことをしなくても
よいので、極力大きな力を使わないでも済む。よって、
構造物の上方押圧作業が容易になる(特に人力によるス
ペーサの積み上げ作業を行う場合には、本発明による効
果は顕著となる。)。
【0059】また本発明は、前記扛上用ジャッキ装置の
ラム部の下端と前記押圧反力体の間に挿入積層されるス
ペーサは、該ラム部側に接続固定され得るので、扛上用
ジャッキ装置のストロークを盛り替えるには、ラム部側
を、該ラム部側に接続固定され積層されたスペーサと共
に上方に移動させて、これらスペーサと押圧反力体の間
のスペーサ挿入空間に新たなスペーサを挿入するように
する。つまり、スペーサは、前記積層されたスペーサの
下方に挿入積層させればよく、スペーサを該積層された
スペーサや扛上用ジャッキ装置の扛上用ジャッキ22上
方に持ち上げて設置するようなことをしなくてもよいの
で、スペーサの設置作業において、極力大きな力を使わ
ないでも済むので都合がよい。
【0060】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記扛上用ジャッ
キ装置は複数設置し、前記複数の扛上用ジャッキ装置の
うちの一方の扛上用ジャッキ装置を駆動して、前記ラム
部が距離KL等の所定の距離突出した後に、該一方の扛
上用ジャッキ装置のストロークを盛り替えるには、前記
複数の扛上用ジャッキ装置のうちの他方の扛上用ジャッ
キ装置により、前記構造物を前記押圧反力体に対して支
持させておき、前記一方の扛上用ジャッキ装置のラム部
側を、前記一方の扛上用ジャッキ装置の駆動により上方
に移動させて、該ラム部側と前記押圧反力体の間にサン
ドル挿入空間31等のスペーサ挿入空間を形成し、前記
スペーサ挿入空間に新たなスペーサを挿入し、その状態
で前記ラム部を下方に突出させて、前記一方の扛上用ジ
ャッキ装置により、該一方の扛上用ジャッキ装置のラム
部側を介して前記押圧反力体に反力を求める形で、前記
シリンダ部を上方押圧するようにした。つまり、一方の
扛上用ジャッキ装置のストロークを盛り替えるため、他
方の扛上用ジャッキ装置により構造物を押圧反力体に対
して支持させる際には、該他方の扛上用ジャッキ装置に
おける、ラム部のシリンダ部に対する突出量などを適宜
調節することにより、該他方の扛上用ジャッキ装置によ
り構造物を適切に、即ち該他方の扛上用ジャッキ装置が
構造物と押圧反力体の間で目一杯突っ張る形で支持でき
る。よって、前記一方の扛上用ジャッキ装置のラム部側
を上方に移動させる際に、該一方の扛上用ジャッキ装置
による支持がなくなったために、前記構造物が下方に移
動するといったようなことは極力防止される。従って、
第1の発明による効果に加えて、構造物の不用意な移動
を防止し、作業を安全に行うことができる。
【0061】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記扛上用ジャッ
キ装置の設置と共に、盛り替え用ユニット61等の盛り
替え用支持装置を前記押圧反力体と前記構造物の間に設
置し、前記扛上用ジャッキ装置を駆動して、前記ラム部
が所定の距離突出した後に、前記扛上用ジャッキ装置の
ストロークを盛り替えるには、前記盛り替え用支持装置
により、前記構造物を前記押圧反力体に対して支持させ
ておき、前記扛上用ジャッキ装置のラム部側を、前記扛
上用ジャッキ装置の駆動により上方に移動させて、該ラ
ム部側と前記押圧反力体の間にスペーサ挿入空間を形成
し、前記スペーサ挿入空間に新たなスペーサを挿入し、
その状態で前記ラム部を下方に突出させて、前記扛上用
ジャッキ装置により、該扛上用ジャッキ装置のラム部側
を介して前記押圧反力体に反力を求める形で、前記シリ
ンダ部を上方押圧するようにした。即ち、扛上用ジャッ
キ装置のストロークを盛り替える際、構造物を押圧反力
体に対して支持させておく作業は、盛り替え用支持装置
により行うので、該作業を扛上用ジャッキ装置で行わな
くてもよい分、扛上用ジャッキ装置の数が少なくて済
む。従って第1の発明による効果に加えて、極力少ない
数の扛上用ジャッキ装置で、構造物の上方押圧が行える
ので都合がよい。特に扛上用ジャッキ装置の扛上用ジャ
ッキとして油圧ジャッキが採用される場合には、作業に
使用する油圧ジャッキの数を極力減らせることになるの
で都合がよい。
【0062】また本発明のうち第の発明は、第3の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え用支
持装置は、前記扛上用ジャッキ装置を挟む形で、複数設
けられているので、扛上用ジャッキ装置のストロークを
盛り替える際には、第3の発明による効果に加えて、複
数の盛り替え用支持装置により構造物を押圧反力体に対
して支持させるので、構造物からの荷重が1つの盛り替
え用支持装置に集中せず都合がよい。また、複数の盛り
替え用支持装置は、扛上用ジャッキ装置を挟む形で設け
られるので、複数の盛り替え用支持装置により構造物を
支持する支持力の作用位置が、扛上用ジャッキ装置によ
り構造物を支持していた支持力の作用位置と極力変化し
ないようになっている。よって、扛上用ジャッキ装置の
ストロークを盛り替える際に、構造物を支持する支持力
の作用位置が変化して、該構造物が移動するといったよ
うな危険を防止でき安全性が高い。
【0063】また本発明のうち第の発明は、第3の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え用支
持装置は、支持ジャッキ23等の盛り替え支持用伸縮装
置を有している。つまり、扛上用ジャッキ装置のストロ
ークを盛り替えるため、盛り替え用支持装置により構造
物を押圧反力体に対して支持させる際には、該盛り替え
用支持装置における、盛り替え支持用伸縮装置の伸縮量
などを適宜調節することにより、該盛り替え用支持装置
により構造物を適切に、即ち該盛り替え用支持装置が構
造物と押圧反力体の間で目一杯突っ張る形で支持でき
る。よって、前記扛上用ジャッキ装置のラム部側を上方
に移動させる際に、該扛上用ジャッキ装置による支持が
なくなったために、前記構造物が下方に移動するといっ
たようなことは極力防止される。従って、第3の発明に
よる効果に加えて、構造物の不用意な移動を防止し、作
業を安全に行うことができる。
【0064】また本発明のうち第6の発明は、第5の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え用支
持装置の、盛り替え支持用伸縮装置は前記構造物に垂設
されており、前記盛り替え支持用伸縮装置の下端側と前
記押圧反力体との間に、1つ以上のスペーサが挿入積層
自在に設けられているので、盛り替え用支持装置の支持
間隔、即ち盛り替え支持用伸縮装置の上端から最も下側
のスペーサの下端までの上下長を、該盛り替え支持用伸
縮装置の伸縮可能量を超えて伸ばしたい場合には、盛り
替え支持用伸縮装置の下端側と前記押圧反力体との間に
新たなスペーサを順次追加して挿入積層させていくよう
にする。つまり、例えば上方押圧支持すべき構造物の荷
重が大きくなるほど、使用されるサンドル等のスペーサ
としては、該荷重に耐え得るように鋼材など堅固な材料
からなる大重量のものが採用されることになるが、本発
明によれば、スペーサは、盛り替え支持用伸縮装置の下
方に挿入積層させればよく、従来のようにサンドル等の
スペーサを油圧ジャッキ等の上方に持ち上げて設置する
ようなことをしなくてもよいので、極力大きな力を使わ
ないでも済む。よって、第の発明による効果に加え
て、構造物の上方押圧作業が容易になる(特に人力によ
るスペーサの積み上げ作業を行う場合には、本発明によ
る効果は顕著となる。)。
【0065】また本発明のうち第の発明は、第の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え支持
用伸縮装置と、前記スペーサとは、分離・接続自在とな
っている。従って、盛り替え用支持装置の支持間隔、即
ち盛り替え支持用伸縮装置の上端から最も下側のスペー
サの下端までの上下長を、該盛り替え支持用伸縮装置の
伸縮可能量を超えて伸ばしたい場合には、構造物と共に
該構造物に垂設された盛り替え支持用伸縮装置及び、該
盛り替え支持用伸縮装置の下方に接続され積層されたス
ペーサが上方に移動した後、これらスペーサと押圧反力
体の間の空間に新たなスペーサを挿入するようにする。
つまり、スペーサは、前記積層されたスペーサの下方に
挿入積層させればよく、スペーサを該積層されたスペー
サや盛り替え支持用伸縮装置の上方に持ち上げて設置す
るようなことをしなくてもよい。よって、第の発明に
よる効果に加えて、構造物の上方押圧作業が更に容易に
なる。
【0066】また本発明のうち第8の発明は、第5の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え支持
用伸縮装置は、手動のネジジャッキ装置である。つま
り、盛り替え支持用伸縮装置の伸び縮みの微調整は手動
により容易に行える。従って、第の発明による効果に
加えて、盛り替え用支持装置による支持間隔は微調整可
能であるので、盛り替え用支持装置により、構造物を正
確かつ確実に支持することができる。従って、例えば、
構造物の支持を行うものを、扛上用ジャッキ装置から盛
り替え用支持装置に替えるような場合、構造物が下方に
移動するといったような危険を確実に防止でき安全性が
高い。また、ネジジャッキは油圧ジャッキ等に比べて安
価であるため都合がよい。
【0067】また本発明のうち第9の発明は、第5の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記盛り替え支持
用伸縮装置は、前記構造物に垂設された取付部23a等
の取付部及び、該取付部に、ジョイント手段23b等の
ジョイント手段を介して接続されたジャッキ本体23c
等のジャッキ本体からなっており、前記ジョイント手段
により、前記取付部に対して前記ジャッキ本体が回動自
在となっている。よって、構造物の押し上げ等によっ
て、該構造物の傾き具合等が変化し、従って該構造物に
垂設された取付部の傾き具合等が変化した場合にも、ジ
ャッキ本体が、ジョイント手段により、前記取付部に対
して適宜回動移動して鉛直な状態を保つ。従って、第
の発明による効果に加えて、構造物の傾き具合等が変化
しても、ジャッキ本体に作用する構造物側からの荷重
は、該ジャッキ本体の伸縮方向に作用するので、ジャッ
キ本体に無理な力を加えず、ジャッキ本体の駆動等がス
ムーズに行え都合がよい。また、ジャッキ本体と反力押
圧体との間のスペーサは鉛直方向に安定して積層設置で
きるので都合がよい。
【0068】また、回動自在となっている箇所は、取付
部とジャッキ本体の間であり、構造物に対して極力近い
位置になっているため、構造物の傾き具合等の変化によ
る、ジャッキ本体の下端側、即ちスペーサ側の水平方向
の移動は極力小さくなるようになっている。よって、構
造物の傾き具合等の変化により、スペーサ等の位置を水
平方向に移動させるようなことは極力省かれるので都合
がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、修復前の建築物を示した模式側面図で
ある。
【図2】図2は、図1に示す建築物に対して修復工事を
行っている様子を示したものであり、該建築物の基礎付
近を示した側面図である。
【図3】図3は、図2に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態を示した図である。
【図4】図4は、図2に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態であり、ジャッキアップ
作業の一工程を示した図である。
【図5】図5は、図4に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図6】図6は、図4に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図7】図7は、図4に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図8】図8は、図4に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図9】図9は、図4乃至図8に示すジャッキアップ作
業が完了し、修復工事が更に進んだ状態を示した図であ
る。
【図10】図10は、支持ジャッキを示した側面図であ
る。
【図11】図11は、図10に示す支持ジャッキのジョ
イント部を示した詳細図である。
【図12】図12は、図11のI矢視図である。
【図13】図13は、修復が完了した状態の建築物を示
した模式側面図である。
【符号の説明】
5……構造物(基礎) 19……押圧反力体(下部基礎) 22a……シリンダ部 22b……ラム部 23……盛り替え支持用伸縮装置(支持ジャッキ) 23a……取付部 23b……ジョイント手段 25……スペーサ(サンドル) 31……スペーサ挿入空間(サンドル挿入空間) 60……扛上用ジャッキ装置(扛上用ユニット) 61……盛り替え用支持装置(盛り替え用ユニット) KL……距離 SL……ストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 憲義 東京都千代田区岩本町三丁目10番1号 三井建設株式会社内 審査官 伊藤 陽 (56)参考文献 特開 昭51−16730(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 37/00 E02D 35/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押圧反力体の上方に配置された構造物を、
    該押圧反力体に反力を求める形で上方押圧支持する際、 シリンダ部及び、該シリンダ部に対して所定のストロー
    クで突出後退自在なラム部を有した扛上用ジャッキ装置
    を、前記シリンダ部を前記ラム部を下方に位置するよう
    に前記構造物に垂設し、かつ前記ラム部の下端と前記押
    圧反力体との間にスペーサを、該ラム部側に接続固定さ
    れ得るように、挿入積層自在な形で、前記押圧反力体と
    前記構造物の間に設置し、 前記扛上用ジャッキ装置を駆動させることにより、前記
    ラム部側を介して前記押圧反力体に反力を求める形で、
    前記シリンダ部を上方押圧するようにして構成した構造
    物の上方押圧方法。
  2. 【請求項2】前記扛上用ジャッキ装置は複数設置し、 前記複数の扛上用ジャッキ装置のうちの一方の扛上用ジ
    ャッキ装置を駆動して、前記ラム部が所定の距離突出し
    た後に、該一方の扛上用ジャッキ装置のストロークを盛
    り替えるには、前記複数の扛上用ジャッキ装置のうちの
    他方の扛上用ジャッキ装置により、前記構造物を前記押
    圧反力体に対して支持させておき、前記一方の扛上用ジ
    ャッキ装置のラム部側を、前記一方の扛上用ジャッキ装
    置の駆動により上方に移動させて、該ラム部側と前記押
    圧反力体の間にスペーサ挿入空間を形成し、前記スペー
    サ挿入空間に新たなスペーサを挿入し、その状態で前記
    ラム部を下方に突出させて、前記一方の扛上用ジャッキ
    装置により、該一方の扛上用ジャッキ装置のラム部側を
    介して前記押圧反力体に反力を求める形で、前記シリン
    ダ部を上方押圧するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の構造物の上方押圧方法。
  3. 【請求項3】前記扛上用ジャッキ装置の設置と共に、盛
    り替え用支持装置を前記押圧反力体と前記構造物の間に
    設置し、 前記扛上用ジャッキ装置を駆動して、前記ラム部が所定
    の距離突出した後に、前記扛上用ジャッキ装置のストロ
    ークを盛り替えるには、前記盛り替え用支持装置によ
    り、前記構造物を前記押圧反力体に対して支持させてお
    き、前記扛上用ジャッキ装置のラム部側を、前記扛上用
    ジャッキ装置の駆動により上方に移動させて、該ラム部
    側と前記押圧反力体の間にスペーサ挿入空間を形成し、
    前記スペーサ挿入空間に新たなスペーサを挿入し、その
    状態で前記ラム部を下方に突出させて、前記扛上用ジャ
    ッキ装置により、該扛上用ジャッキ装置のラム部側を介
    して前記押圧反力体に反力を求める形で、前記シリンダ
    部を上方押圧するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の構造物の上方押圧方法。
  4. 【請求項4】前記盛り替え用支持装置は、前記扛上用ジ
    ャッキ装置を挟む形で、複数設けられていることを特徴
    とする請求項3記載の構造物の上方押圧方法。
  5. 【請求項5】前記盛り替え用支持装置は、盛り替え支持
    用伸縮装置を有していることを特徴とする請求項3記載
    の構造物の上方押圧方法。
  6. 【請求項6】前記盛り替え用支持装置の、盛り替え支持
    用伸縮装置は前記構造物に垂設されており、前記盛り替
    え支持用伸縮装置の下端側と前記押圧反力体との間に、
    1つ以上のスペーサが挿入積層自在に設けられているこ
    とを特徴とする請求項記載の構造物の上方押圧方法。
  7. 【請求項7】前記盛り替え支持用伸縮装置と、前記スペ
    ーサとは、分離・接続自在となっていることを特徴とす
    る、請求項記載の構造物の上方押圧方法。
  8. 【請求項8】前記盛り替え支持用伸縮装置は、手動のネ
    ジジャッキ装置であることを特徴とする、請求項記載
    の構造物の上方押圧方法。
  9. 【請求項9】前記盛り替え支持用伸縮装置は、前記構造
    物に垂設された取付部及び、該取付部に、ジョイント手
    段を介して接続されたジャッキ本体からなっており、 前記ジョイント手段により、前記取付部に対して前記ジ
    ャッキ本体が回動自在となっていることを特徴とする請
    求項記載の構造物の上方押圧方法。
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