JP7032901B2 - コンテナ支持架台 - Google Patents

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請求項に係る発明は、地面上または床面上の適切な高さにコンテナを安定的に設置するために使用するコンテナ支持架台に関するものである。
コンテナは、よく知られているように、貨物の輸送や保管に使用される容器である。輸送や保管のためには、倉庫や工場、トラック等からコンテナ内に貨物を搬入したり、または逆にコンテナ内から倉庫等に貨物を搬出する作業が必要になる。
倉庫等とコンテナとの間で貨物の搬入・搬出を能率的に行うためには、倉庫等の床面とコンテナの床面との高さを等しくし、双方の床面を近づけておくことが望ましい。搬入・搬出する貨物の数量が多い場合や、同一のコンテナを同じ場所に長期間設置して搬入・搬出を繰り返すような場合には、そのようにすることがとくに重要である。コンテナを水平にし安定した状態におくことも、設置期間が長い場合には当然ながら欠かせない事項である。
地上の適切な高さにコンテナを設置する架台として、特許文献1に記載のものがある。図6は、その文献1に記載されているコンテナ支持フレームの全体図である。4本の支持脚の下部に、下向きに出し入れされる支持足が付設されていて、それが出し入れされることにより上部の水平フレームを昇降させることができる。左右一対の支持脚について支持足の出し入れを連動させるギヤセットが内蔵されていて、ハンドル等でそれを操作することにより、左右一対の支持足が連動して水平フレームを昇降させる仕組みである。
この文献1の支持フレームは、トレーラーにより輸送されたコンテナを、上記の水平フレーム上に載せた状態で水平フレームとともに上昇させ持ち上げることによって、水平フレームの下からトレーラーを引き出すことを可能にする。コンテナを同じ場所に長期間とどめておく場合に、トレーラーを他のコンテナ等の輸送に使用できるようにし、トレーラーの運用効率を高めることができる。
実用新案登録第3175744号公報
特許文献1に記載の支持フレームは、地上の適切な高さにコンテナを支持するものではあるが、そのコンテナと倉庫等との間で貨物を搬入・搬出するうえでは、十分に役立つとは言いがたい。それは、下記の点に理由がある。
イ) その支持フレームは、トレーラー上にあったコンテナを少し持ち上げてトレーラーから引き取り、トレーラーの代わりに地上でコンテナを支持するものであるから、支持するコンテナの高さの範囲が限られている。コンテナの高さを任意に変更して、倉庫や工場、トラック等との間で床面の高さを一致させることができないと、支持したコンテナに対する貨物の搬入・搬出をスムーズに行うことは難しい。
ロ) コンテナの底面全域に及ぶ水平フレームを設けるなど、支持フレームの構造が大がかりで、高コストである。倉庫等の付近に多数のコンテナを長期間設置しようとする場合には同時に多数の支持フレームが必要になることを考慮すると、よりコンパクトで簡易な低コストの支持手段が望ましい。
ハ) 高さ調節のためには、ハンドル等でギヤセットを操作することにより左右一対の支持足を連動して出し入れさせるようになっているが、それでは、コンテナを必ず安定的に設置できるとは限らない。コンテナの設置箇所が平坦でない場合等には、それぞれの脚部が独立して高さ(長さ)調節され得るものである必要がある。そうでないと、コンテナの設置前に、設置箇所を平坦かつ水平にする作業が必要になる。
請求項に係る発明は、以上のような点を考慮してなしたもので、コンテナの支持高さを広い範囲で変更することができる、構造が簡単で抵コストの支持手段であり、脚部ごとに独立して高さ調節ができるという、好ましいコンテナの支持架台を提供するものである。
本発明は、複数の支持脚を用いてコンテナを高さ変更可能に設置するコンテナ支持架台であって、各支持脚が、1台のジャッキを有し、その上部または下部に1以上のブロックが直列に積み重ねて連結され得るよう構成されていることを特徴とする。ジャッキは、ネジ式や歯車式、手動式、電動式、油圧式のものなど、各種形式のものが使用できる。ブロックとしては、コンテナ等の重量を支えられるよう硬質プラスチックや金属等でできたものを使用するとよい。
支持脚の一例を図1に示す。図では符号10がジャッキであり符号20がブロックである。ブロックが連結され得る構造であればよいので、上記の支持脚には、ブロックの数がゼロの場合も含まれる。図2には、支持脚を6組使用したコンテナ支持架台の例を示している。
発明によるコンテナ支持架台は、ジャッキとそれに連結され得るブロック等からなる支持脚を主な構成要素とする、構造の簡単な低コストのものである。このような支持脚をコンテナの底部に配置すると、積み重ねて連結するブロックの数とジャッキの昇降(伸縮)量とによって、コンテナの支持高さを広い範囲で変更し適切に調節することができる。ブロックの数によって支持高さを大きく(たとえば100mm単位で)変更でき、ジャッキの伸縮量によって高さを微調整できるからである。
コンテナの底部の複数箇所に上記支持脚を配置したうえ、それぞれについてブロックの数とジャッキの伸縮量とを設定すれば、当然ながら支持脚ごとに独立して高さ調節をすることができる。支持脚ごとに独立して高さ調節ができるなら、コンテナの設置箇所が水平でなく、または平坦でない場合にも、コンテナを水平に、かつ安定的に設置することが可能である。つまり、設置面の水平度や平坦度を問わず、倉庫や工場、トラック等の床面の高さに合わせた好ましい高さにして、コンテナを設置できるわけである。
発明のコンテナ支持架台については、上記支持脚のいずれかが、ジャッキの下端に、ブロックと連結され得る下部連結部材を有するとともに、ジャッキの上端に、コンテナのコーナーキャスティングに下方から挿入されて連結され得る突起が取り付けられた上部連結部材を有しているのが好ましい。なお、コーナーキャスティングは、コンテナの隅角部8箇所に設けられたボックス状の金具であり、側面と上面または下面に穴があいていてコンテナの連結や吊り上げ等の際に利用される。
図1に例示した支持脚では、符号15が上部連結部材であり、その上端に突起30が取り付けられる。突起30は、コーナーキャスティング(の穴)に挿入され、その穴から抜け出ないようにピン(図3の符号33)にて連結される。また、図1中の符号14が下部連結部材であり、ボルトナット類によって任意の数のブロック20(21・22・…)と連結される。
支持脚がこのような突起付きの上部連結部材を有していると、コンテナの底部の4隅にあるコーナーキャスティングのそれぞれに支持脚を連結することができる。支持脚を、コーナーキャスティングの真下に配置するだけでなくそれと連結ができると、クレーンやフォークリフト等を用いてコンテナを持ち上げるとき、連結された支持脚を一緒に持ち上げることが可能である。そうして支持脚を地上面から浮かせると、下部連結部材の下に連結するブロックの数を容易に変更することができ、各支持脚の長さ(すなわちコンテナの支持高さ)の変更を短時間に簡単に行うことができる。
さらに、上記支持脚(上記の突起を有するもの)が、コンテナの底部のうち長さ方向の一側にある2箇所(つまりコンテナの底部で幅方向(短辺方向であり横方向)に並んだ隅角部)のコーナーキャスティングに上記突起を挿入してそれぞれ配置されるとともに、上部連結部材同士または下部連結部材同士が、コンテナの幅方向に延びた横向き水平部材により接続されていると好ましい。
横向き水平部材は、横向きすなわちコンテナの幅方向に延びたもので、図2の例では符号40の部材である。鉄鋼等の金属でできた高剛性のものが適している。
上記した支持脚をコンテナの底部に複数組連結するだけでは、コンテナに横向きの外力が作用したとき等に不安定になる可能性がある。しかし、コンテナの幅方向に並んで立つ2組の支持脚について、上部連結部材同士または下部連結部材同士がこのように横向き水平部材で接続されていると、横向きの外力を受けても支持脚が傾きにくく、したがってコンテナが不安定になることが効果的に防止される。
また、上記支持脚(上記の突起を有するもの)が、コンテナの底部のうち幅方向の一側にある2箇所(つまりコンテナの底部で長さ方向(長辺方向であり縦方向)に並んだ隅角部)のコーナーキャスティングに上記突起を挿入してそれぞれ配置されるとともに、上部連結部材または下部連結部材に、コンテナの長さ方向に延びていてコンテナの下部(たとえば床下のフレーム)に連結された縦向き水平部材が接続されているのも好ましい。
縦向き水平部材は、縦向きすなわちコンテナの長さ方向に延びたもので、図2の例では符号50の部材である。やはり鉄鋼等の金属でできた高剛性のものが適している。
上述のように、支持脚をコンテナの底部に複数組連結するだけでは、コンテナに縦向きの外力が作用したとき等に不安定になる可能性がある。しかし、上部連結部材同士または下部連結部材同士に、上記のようにコンテナの下部に連結された縦向き水平部材が接続されるなら、縦向きの外力を受けても支持脚が傾きにくいため、コンテナを安定的に保つことができる。
とくに、上記支持脚(上記の突起を有するもの)が、コンテナの底部における4箇所のコーナーキャスティングに上記各突起を挿入した状態で4組配置されていると好ましい。
発明によるコンテナ支持架台は、1組の支持脚のみではコンテナを支持することができない。一部を他の架台や支持手段に預ける場合を除けば、地面等の上に安定的にコンテナを設置するためには、少なくとも4組の支持脚をそれぞれコーナーキャスティングに連結して使用することか必要である。そのような点から、上記した支持脚の4組をセットにして、各組の支持脚(の突起)をコーナーキャスティングに連結して配置するのが、コンテナ支持架台としての一般的かつ効果的な使用法だといえる。
また、上記支持脚(上記の突起を有するもの)が、コンテナの底部における4箇所のコーナーキャスティングに上記各突起を挿入した状態で4組配置されているとともに、上記の突起を有しない支持脚(すなわち、1台のジャッキの上部または下部に1以上のブロックが直列に積み重ねて連結され得るよう構成され、コーナーキャスティングに挿入されて連結され得る突起が取り付けられていない支持脚)が、コーナーキャスティング以外の箇所でコンテナの下部(たとえば床下のフレーム)に1組以上配置されているのもよい。
上述のとおり、コンテナを安定的に設置するには少なくとも4組の支持脚をコーナーキャスティングに連結して使用するのが一般的である。しかし、コンテナの大きさや貨物重量等によっては、より多くの支持脚を使用するのがさらに好ましい場合がある。そのような場合、コーナーキャスティングはコンテナの隅角部にしかないため、上記のように、突起が取り付けられていない支持脚をコーナーキャスティング以外の箇所でコンテナの下部に配置するとよい。それによって、寸法または重量の大きいコンテナを特に安定的に設置することができる。
上記支持脚の接地面に、各接地面よりも大きい底面積を有する敷板部材が、支持脚に対する位置を変更できるように取り付けられているとさらに有利である。
敷板部材は、図3・図5の例では符号60の部材である。
支持脚の接地面に上記のとおり大面積の敷板部材が取り付けられると、コンテナの重量が地上の広い面積に分散して作用するため、地面のコンクリートが割れる等の不都合が生じにくい。しかし、その敷板部材が支持脚の最下面(ジャッキの下面や最下段のブロックの下面)に対して常に同じ位置に取り付けられるなら、好ましくない場合がある。倉庫や工場、トラック等との間での貨物の搬入・搬出を行いやすくするにはコンテナの床を倉庫等の床にできるだけ近づけるのが有利だが、支持脚の四方に敷板部材が広がっていると、それが倉庫等の一部に当たってその床にコンテナを最接近させることができないことがある。その点、支持脚に対して敷板部材が位置変更可能に取り付けられるなら、倉庫等の構造にかかわらず、その床にコンテナを最接近させて設置することが可能になる。
支持脚の一部である上記ジャッキが、昇降用のネジを手回しハンドルで回す形式のキリンジャッキであるのがとくに好ましい。
図1に例示した支持脚に使用したジャッキも、その形式のキリンジャッキであり、図には両ネジ式のものを示している。
キリンジャッキは構造が簡単であるため、支持脚を軽量化し低コスト化するうえで好ましい。また、発明によるコンテナ支持架台は、所定の位置にコンテナを設置して高さ調節を完了すれば、つぎに新たなコンテナを設置するときまで通常は再度高さ調節をする必要はない。したがってジャッキを昇降操作する頻度も高くないため、手回しハンドル形式のキリンジャッキであっても、操作上とくに不便がともなうことにはならない。
発明のコンテナ支持架台は、構造が簡単で抵コストのものでありながら、コンテナの支持高さを広い範囲で変更することができ、また、支持脚ごとに独立して高さ調節することができる。したがって、倉庫や工場、トラック等の床面の高さに合わせた好ましい高さにコンテナを設置することができ、しかも、設置箇所が水平でなく、または平坦でない場合にも、その設置箇所を整備することなく、短時間でコンテナを水平に安定的に設置することを可能にする。
コンテナの支持高さは、連結するブロックの数とジャッキの伸縮量とによって変更・調節できる。それに関し、ブロックと連結され得る下部連結部材をジャッキの下端に設け、コンテナのコーナーキャスティングに突起が挿入されて連結される上部連結部材をジャッキの上端に設けることにより、上記ブロックの数の変更を容易に行うことができる。
支持架台としては、コンテナのコーナーキャスティングのそれぞれに連結して支持脚を複数組使用するのが効果的である。しかし、単に複数の支持脚を使用するのみでなく、各支持脚における上部連結部材または下部連結部材に横向きまたは縦向きの水平部材を接続するなら、コンテナの支持に関する安定性がさらに向上する。また、コーナーキャスティング以外の箇所にも支持脚を配置することにより、寸法や重量の大きいコンテナを特に安定的に設置することが可能になる。
支持脚の接地面に敷板部材を取り付けると、コンテナの荷重を分散させることができて好ましい。とくに、その敷板部材が支持脚に対して位置変更可能に取り付けられると、倉庫等に対して好ましい位置関係にコンテナを設置することができる。
なお、いわゆるキリンジャッキを上記ジャッキとして使用すると、コンテナ支持架台を構造がとくに簡単で低コストのものにすることができる。
発明の実施例を示す図であって、図1は、基本となる支持脚2を示す正面図である。 コンテナ支持架台1によってコンテナ5を支持した状態を示す図であって、図2(a)は側面図、同(b)は正面図である。 コンテナ5と支持脚3・4等を示す詳細図であって、図3(a)・(b)のそれぞれは、図2におけるIIIa・IIIbの拡大図である。 コンテナ5と支持脚3との接続状態を示す詳細図であって、図3におけるIV-IV断面図である。 コンテナ5の高さを変更するためにブロック20の数を変更した状態を示す支持脚3等の側面図である。図5(a)・(b)・(c)は、ブロック20をそれぞれ2段・1段・0段(連結せず)だけ連結した状態を示している。 特許文献1に記載されたコンテナ用支持フレームを示す斜視図である。
発明の実施例を図1~図5に示す。
コンテナ支持架台1は、図2のように、複数組の支持脚2を用いて地面G上の任意の高さにコンテナ5を支持するものである。図2は、コンテナ5内の貨物を倉庫のフロアFに対して搬出等しやすいよう、支持架台1が支持するコンテナ5を、床面の高さを当該倉庫のフロアFの高さに一致させるとともに、その床面を倉庫のフロアFに接近させて設置した状態を示している。
コンテナ支持架台1に使用する支持脚2は図1の構造を基本とするもので、図1(a)に示すジャッキ10に、必要に応じて同(b)のブロック20や同(c)の突起30等を接続して使用する。
図1(a)に示すジャッキ10は、いわゆる両ネジ式のキリンジャッキである。互いに逆向きの雄ネジを上下に有するとともに手回し操作用のハンドルが取り付けられた雄ネジ体11と、その雄ネジに結合している上下の雌ネジ体12・13とを主要部としている。ハンドルを操作して雄ネジ体11を回転させることにより、ジャッキ10の長さ(高さ方向の寸法)を変化(伸縮)させることができる。この例では最大変化量が140mmのジャッキ10を使用している。
雌ネジ体12の下には、下面および側面に他の部材との連結用の穴を有する下部連結部材14を取り付け、また雄ネジ体11の上には、上面および側面に他の部材との連結用の穴を有する上部連結部材15を取り付けている。
図1(b)に示すブロック20は、硬質プラスチックでできた直方体の箱型のもので、上下面および側面に、他の部材との連結用の穴を有している。それらの穴とボルトナット等を用いることにより、ジャッキ10の下部連結部材14の下にブロック20を連結することができる。また、ブロック20の下に、同様にしてさらに別のブロック20を直列に積み重ねて連結することも可能である。ブロック20として、この例では、1つ(1段)の高さが100mmのものを複数個用意してある。
図1(c)の突起30は、上部の筒状体31とその下部に一体化された取付け板32とでできた鉄製部品である。筒状体31は上向きに延びたもので、コンテナ5の隅角部にあるコーナーキャスティング5a(図2・図3を参照)の下面の穴に挿入され得る大きさを有している。ジャッキ10の上部連結部材15の上面にボルトナット等で取付け板32を取り付けることにより、突起30を支持脚2の最上部に固定することができる。なお、筒状体31の側面には、後述のピン33(図3を参照)を通すことのできる水平な貫通孔が設けてある。
図2(a)(b)に示すコンテナ支持架台1には、図1の支持脚2を合計6組使用している。すなわち、図1の支持脚2に突起30を取り付けて構成した支持脚3を、コンテナ5の底部の隅角部にあるコーナーキャスティング5aの下に1組ずつ合計4組配置し、図1の支持脚2に突起30を取り付けずに構成した支持脚4を、コンテナ5の長さ方向中央部の2箇所で床下フレーム5bの下に合計2組配置している。
支持脚3は、図1(a)の支持脚2における下部連結部材14の下に、同(b)のブロック20を幾つか(0個の場合を含む)連結するとともに、上部連結部材15の上に突起30を取り付けたものである。突起30は、後述(図3を参照)のようにコーナーキャスティング5aの穴に挿入し、ピン33でそれに連結して使用する。
一方の支持脚4は、支持脚3と同様に図1の支持脚2にブロック20を幾つか(0個を含む)連結したものではあるが、上部に突起30を取り付けてはいない。図2(a)のようにコンテナ5の床下フレーム5bに上部連結部材15の上面を押し当てて使用する。
コンテナ5を図2のように設置するにあたり、地面Gは水平であるとは限らず、また多少の凹凸があるのが通常である。コンテナ支持架台1でコンテナ5を支持する場合、地面Gの水平度や凹凸を修正することなく、床面を水平にしてコンテナ5を安定的に設置することが望ましいため、支持脚3・4は、それぞれ独立して長さ(高さ方向の寸法)を調節できるようにしている。地面Gの傾きや凹凸に合わせて各支持脚3・4の長さを調節することにより、コンテナ5(の床面)を水平かつ安定的に支持できるからである。
また、倉庫のフロアF等の高さは一律でなく、倉庫や工場等によって大幅に異なることが多いため、各支持脚3・4の長さ調節は広い範囲で行える必要がある。
支持脚2を基本とする支持脚3・4に、上記のとおりジャッキ10を含めるとともにブロック20を連結できるように構成したのは、上記のようにそれぞれの長さ調節を広い範囲で行えるようにするためである。下部連結部材14の下にブロック20を直列に1段連結するごとに支持脚3・4の長さを100mm長くすることができ、逆に1段取り除くごとに100mm短くすることができる。図2・図3の例では、各支持脚3・4に3段のブロック20を連結している。また、ジャッキ10の雄ネジ体11を操作すると、最大140mm(±70mm)の範囲で支持脚3・4の長さを微調整することができる。そのようにして各支持脚3・4の長さ調節を実施できることから、コンテナ支持架台1によれば、どのような地面G上にも水平かつ安定的にコンテナ5を設置することができ、その床面の高さを広い範囲で変更することが可能である。
支持脚3の詳細を図3(a)(b)に示す。支持脚3は、前述のとおり、図1の支持脚2を基本とし、ジャッキ10の上部連結部材15の上に突起30を取り付けるとともに、下部連結部材14の下にブロック20(図示の例ではブロック21・22・23の合計3段)を連結したものである。
各支持脚3の突起30は、コンテナ5の底部4隅にあるコーナーキャスティング5aの下面の穴に挿入し連結する。その連結のためには、コーナーキャスティング5aの側部の穴からピン33を挿入し、それを突起30の貫通孔に通すこととしている。ピン33に十分な長さをもたせているため、その状態でクレーン(図示せず)等によりコンテナを持ち上げると、突起30がコーナーキャスティング5aから抜け出ることがなく、したがって支持脚3がコンテナ5とともに持ち上げられる。ピン33には、図3(b)に示すように抜け止め片33aが付属していて、ピン33を貫通孔に通したうえコーナーキャスティング5a内で特定角度まで回転させておけば、ピン33は、その抜け止め片33aの作用により、突起30から脱落することがない。
各支持脚3には、さらに下記の構成を付加している。すなわち、
a) コンテナ5の幅方向(図2(b)の左右方向)に並ぶ2箇所のコーナーキャスティング5aの下に配置する2組の支持脚3については、図2(b)および図3(a)のように、横向き水平部材40により上部連結部材15同士を接続している。この部材40は鉄製の角パイプであり、それと上部連結部材15のそれぞれとは、ボルトナット41によって接続する。こうして左右の支持脚3同士を横向き水平部材40で接続することにより、コンテナ5に側方から外力が作用しても支持脚3が倒れないよう、支持架台1の強度を高めることができる。
b) コンテナ5の長さ方向(図2(a)の左右方向)に並ぶ2箇所のコーナーキャスティング5aの下に配置する2組の支持脚3については、図2(a)および図3(b)のように、縦向き水平部材50によって上部連結部材15とコンテナ5の床下フレーム5bとを接続している。縦向き水平部材50は鋼板製の部材であって図4のように使用し、その部材50と上部連結部材15とをボルトナット51で接続し、部材50と床下フレーム5bとをボルトナット52で接続する。この部材50で各支持脚3と床下フレーム5bとを接続することにより、支持架台1の強度を高めて、コンテナ5の前後方向から外力が作用しても支持脚3が倒れないようにすることができる。
c) 図3(a)(b)のように、各支持脚3(および各支持脚4)の接地面に敷板部材60を取り付けている。敷板部材60は、10mm程度以上の厚さを有する鋼板と、その上面に取り付けたL形鋼とでできたものである。下部連結部材14やブロック20の下面が1辺200mm程度の正方形であるのに対し、敷板部材60は1辺が400mm程度の正方形であり面積が大きい。この敷板部材60は、最も下に取り付けたブロック20の下面、またはブロック20を取り付けない場合の下部連結部材14の下面に、位置の変更ないし選択を可能としてボルトナット61により取り付けることができる。
支持脚3・4の接地面に大面積の敷板部材60を取り付けると、コンテナ5等の重量が広く分散して地面Gに作用するため、地面Gのコンクリートが割れる等の不都合が生じにくい。また、支持脚3に対する敷板部材60の位置を変更できるため、図2(a)の右端部分および図3(b)のように、コンテナ5の外側にはみ出ないよう内側寄りにずらして(偏心させて)敷板部材60を取り付けることも可能である。そのようにすると、当該支持脚3を倉庫のフロアFの脚部Faに極力近づけて配置できる結果、コンテナ5の床面と倉庫のフロアFとの間の隙間を最小限にすることができ、貨物を移動させるうえで好都合である。
コンテナ支持架台1によって、コンテナ5を図2のように、倉庫のフロアFに接近した地面G上の好ましい位置で好ましい高さに設置するための手順は、つぎのとおりである。
1) 支持脚3として、上部連結部材15の上に突起30を取り付けるとともに、適切であると予想される段数のブロック20を下部連結部材14の下に連結し、接地面の好ましい位置に敷板部材60を取り付けたものを、4組用意しておく。また、同様の構造ではあるが突起30を取り付けない支持脚4を2組用意する。
2) コンテナ5を、クレーン(図示せず)またはフォークリフト(同)等を用いて設置場所付近に運び、地面Gから浮かせた状態で、底部の4箇所の各コーナーキャスティング5aの下に支持脚3を連結する。その連結のためには、各支持脚3の突起30を各コーナーキャスティング5aに下方の穴から挿入し、側方の穴から突起30にピン33を挿通したうえ回転させて、抜け止め辺33aによる抜け止めを図る。
3) コンテナ5を一旦地面G上(設置場所)に降ろし、ジャッキ10を操作することによって各支持脚3の高さ(長さ)を調節する。コンテナ5の床面が、倉庫のフロアFの高さに等しく、かつ水平になるよう、支持脚3ごとに高さ調節を行う。
4) ジャッキ10の長さ(伸縮量)を調節するのみではコンテナ5の床面高さを倉庫のフロアFに一致させることができず、または水平にすることができない場合には、積み上げるブロック20の段数を変更する。それには、支持脚3を取り付けたコンテナ5をクレーン等で再度持ち上げ、地面G上に浮かせた状態の支持脚3についてブロック20を追加し、または取り外す。
5) コンテナ5を地面G上に降ろし、ジャッキ10を操作することにより上記3)と同様に各支持脚3の高さ調節を行う。必要であれば、4)・5)の作業を繰り返す。
6) 上記5)によってコンテナ5の床面が倉庫のフロアFの高さに一致し水平になったなら、コンテナ5の幅方向に並ぶ2組の支持脚3について上部連結部材15同士を横向き水平部材40によって接続する。また、長さ方向に並ぶ2組の支持脚3について、上部連結部材15とコンテナ5の床下フレーム5bとの間を縦向き水平部材50によって接続する。
7) 突起30を取り付けていない2組の支持脚4を、コンテナ5の長さ方向の中央部分であって幅方向に並ぶ位置で、床下フレーム5bの下に配置する。各支持脚4には適切な段数のブロック20を取り付けておき、ジャッキ10を伸長させることにより、上部連結部材15を床下フレーム5bに押し当てる。
上記4)の手順を経るなどしてブロック20の段数を変更した場合の支持脚3を、図5(a)(b)(c)に例示する。いずれも、倉庫のフロアFの高さにコンテナ5の床面の高さを一致させるためにブロック20の段数を変更したものである。
図5(a)は、ブロック20として2段(ブロック21・22)を連結した例であり、同(b)は1段(ブロック21)のみを連結した例、同(c)は、ブロックを1段も連結していない例である。同(c)の場合、敷板部材60は下部連結部材14に取り付けることになる。
以上、図面にしたがって発明の実施例を示したが、コンテナ5が小型または軽量である場合には、4組の支持脚3をコーナーキャスティング5aの下に配置するのみでよく、中央部分等に支持脚4を配置する必要がないことがある。
また、図2等には倉庫のフロアFに近づけてコンテナ5を設置する例を示したが、倉庫のフロアに限らず、工場の床や各種の作業台、搬送装置等の上面、あるいはトラックの荷台等に接近させ床面の高さを合わせてコンテナ5を設置する場合にも、発明のコンテナ支持架台は効果的に使用することができる。
1 コンテナ支持架台
2・3・4 支持脚
5 コンテナ
5a コーナーキャスティング
5b 床下フレーム
10 ジャッキ
14 下部連結部材
15 上部連結部材
20(21・22・23) ブロック
30 突起
40 横向き水平部材
50 縦向き水平部材
60 敷板部材

Claims (7)

  1. 複数の支持脚を用いてコンテナを高さ変更可能に設置するコンテナ支持架台であって、
    各支持脚が、1台のジャッキを有し、その下部に1以上のブロックが、数を変更可能な状態で直列に積み重ねて上記ジャッキに連結され得るよう構成されていること
    上記支持脚のいずれかが、上記ジャッキの下端に、上記ブロックと連結され得る下部連結部材を有するとともに、上記ジャッキの上端に、コンテナのコーナーキャスティングに下方から挿入されるとともに抜け止め用のピンを通されて連結され得る突起が取り付けられた上部連結部材を有すること
    および、上記の突起がコンテナのコーナーキャスティングに連結された状態で、コンテナが持ち上げられるときその支持脚が当該コンテナとともに持ち上げられること
    を特徴とするコンテナ支持架台。
  2. 上記支持脚が、コンテナの底部のうち長さ方向の一側にある2箇所のコーナーキャスティングに上記突起を挿入してそれぞれ配置されるとともに、上部連結部材同士または下部連結部材同士が、コンテナの幅方向に延びた横向き水平部材により接続されていることを特徴とする請求項1に記載したコンテナ支持架台。
  3. 上記支持脚が、コンテナの底部のうち幅方向の一側にある2箇所のコーナーキャスティングに上記突起を挿入してそれぞれ配置されるとともに、上部連結部材または下部連結部材に、コンテナの長さ方向に延びていてコンテナの下部に連結された縦向き水平部材が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載したコンテナ支持架台。
  4. コンテナの底部における4箇所のコーナーキャスティングに上記各突起が挿入されて上記支持脚が4組配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載したコンテナ支持架台。
  5. コンテナの底部における4箇所のコーナーキャスティングに上記各突起が挿入されて上記支持脚が4組配置されているとともに、
    1台のジャッキの上部または下部に1以上のブロックが直列に積み重ねて連結され得るよう構成され、コーナーキャスティングに挿入されて連結され得る突起が取り付けられていない支持脚が、コーナーキャスティング以外の箇所でコンテナの下部に1組以上配置されていることを特徴とする請求項4に記載したコンテナ支持架台。
  6. 上記支持脚の接地面に、各接地面よりも大きい底面積を有する敷板部材が、位置変更可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載したコンテナ支持架台。
  7. 上記ジャッキが、昇降用のネジを手回しハンドルで回す形式のキリンジャッキであることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載したコンテナ支持架台。
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