JPH0872975A

JPH0872975A - コンテナーの据置構造

Info

Publication number: JPH0872975A
Application number: JP6234068A
Authority: JP
Inventors: Susumu Hasegawa; 進長谷川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-09-01
Filing date: 1994-09-01
Publication date: 1996-03-19

Abstract

(57)【要約】【目的】トレーラーで輸送されて来たコンテナーをコ
ンテナー支持台に簡単に移し換えて据置し、そのまま倉
庫として使用する。【構成】直方体形状からなるコンテナーＡをその両側
から支持する複数のコンテナー支持台６を地面Ｅに配設
し、該各コンテナー支持台６にはジャッキ用ラムシリン
ダー７などの適宜駆動手段により上下動しコンテナーＡ
の下面を支承する受止部材８を取着し、トレーラーＣに
載置され各コンテナー支持台６間に引き込まれたコンテ
ナーＡを各受止部材８の作動によって水平に支持固定す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一定規格に形成された
貨物輸送用容器、所謂コンテナーを輸送し、かつ荷物を
収容したまま設置し倉庫として使用するようにしたコン
テナーの据置構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種のコンテナーは、大量の荷物を目
的地へ効率よく輸送するために開発されたものである。
そこで、大型のコンテナーは、例えば高さ２９０ｃｍ，
幅２４０ｃｍ，長さ１２００ｃｍ，内容積７６．３ｍ
³ ，コンテナー重量３９００〜４０００ｋｇというサイ
ズを有し、総重量は３０ｔにまで達する。そして、目的
地ではトレーラーに載置されたコンテナーから、積載さ
れた荷物を総てフォークリフトなどで運び出し倉庫に積
み換え、空になったコンテナーをそのまま輸送するよう
にしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、目的地で
はコンテナーから総ての荷物を倉庫へ積み換えるという
面倒な作業を強いられ、特に大型のコンテナーでは荷物
も多いことから積み換えに多くの時間と手間を要してい
た。しかも、荷物を保管するための倉庫も必要となり、
これらの要因が商品コストの高騰にもつながるといった
課題が有った。

【０００４】そこで、前記輸送されて来たコンテナーを
トレーラーからそのまま地面に移し換えて据置し、倉庫
として使用することも考えられるが、これには大型のク
レーンなどを必要とするので、狭い場所ではスペース上
の問題やコスト的な問題も有って実現化は困難であっ
た。そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたも
ので、クレーンを使用することなく、コンテナーを簡単
に地面に移し換えて据置し、倉庫として使用できるよう
にして荷物の積み換えの労力を略くようにしたコンテナ
ーの据置構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明はのコンテナーの据置構造は、直方体形状か
らなるコンテナーをその両側から支持する複数のコンテ
ナー支持台を地面に配設し、該各コンテナー支持台には
ジャッキ用ラムシリンダーなどの適宜駆動手段により上
下動しコンテナーの下面を支承する受止部材を取着し、
トレーラーに載置され各コンテナー支持台間に引き込ま
れたコンテナーを各受止部材の作動によって水平に支持
固定するようにした。

【０００６】

【作用】コンテナーを載置したトレーラーを、各コンテ
ナー支持台間に引き入れる。そして、コンテナーの両側
下面を各コンテナー支持台に装着した受止部材に受け止
めさせた状態でジャッキを作動して上動させる。これに
よりコンテナーがトレーラーの荷台から浮上するので、
この状態で、トレーラーを移動させる。次に、前記各ジ
ャッキを作動して各受止部材を所定高さまで下降させ、
コンテナーを各コンテナー支持台によって支持固定させ
る。このようにしてコンテナーを倉庫として使用する。
そして、コンテナーが空になったときは、トレーラーを
各コンテナー支持台間に再び引き入れコンテナーを載置
して搬出し、荷物を収納しているコンテナーと交換す
る。

【０００７】以下本発明に係るコンテナーの据置構造の
一実施例を図面と共に説明する。図１は、縦長の直方体
形状に形成される大型のコンテナーＡの斜視図であり、
一端面ａと一側面ｂの中央とにそれぞれ荷物を出し入れ
するための第１出入口１，第２出入口２を設けると共
に、各第１出入口１と第２出入口２とに観音開き式の扉
３，３及び４，４を開閉自在に装着している。

【０００８】図２は、コンテナーＡが据置される地面部
位の斜視図を示し、５は地面Ｅ上にコンクリートを付設
して形成される水平な基礎地盤であり、その上面にコン
テナーＡの四隅角外側にほぼ対応位置させてＨ型鋼製の
コンテナー支持台６が左右に前後１個ずつ配設される。
左右の各コンテナー支持台６，６の間隔はコンテナーＡ
を載置するトレーラーＣの横幅より所要幅広い寸法に設
定され、また、その高さは荷台Ｄの上面より若干高くし
てある。

【０００９】前記各コンテナー支持台６には対向する内
側面に図３，図４に示すようにジャッキ用ラムシリンダ
ー７が取り付けられ、その上方に受止部材８が装着され
る。この受止部材８はコンテナー支持台１に上下動自在
に装着される躯体９と、該躯体９の内側に水平面内で回
動可能に支持される受止板１０とで構成される。前記躯
体９はその上下両端と外側面とにそれぞれ水平な支持板
１１，１２および垂直な支持板１３を固設し、下端に固
設した支持板１２を前記ジャッキ用ラムシリンダー７の
上端に臨ませる。そして、外側面に固設した支持板１３
をコンテナー支持台６の内側面に対設したレール部材１
４，１４内に嵌装させ、ジャッキ用ラムシリンダー７の
作動で上下動するようにしている。１４ａは最下端位置
で受止部材８が停止するようレール部材１４，１４の下
端部に固着したストッパ片である。

【００１０】前記受止板１０は基端側に軸受筒１５が立
設され、この軸受筒１５を躯体９の内側で支持板１１，
１２間に立設した縦軸１６に枢軸させている。さらに軸
受筒１５と一体的に設けた枠体１７の上端に縦方向のピ
ン孔１８を設け、該ピン孔１８に支持板１１の上面から
抜脱自在に貫挿したピン１９の下端部を挿入することに
より、受止板１０の回動を規制するようにしている。ま
た受止板１０にはその内側先端にコンテナーＡの底面に
設けられた凹部（図示せず。）に係合させる突起２０が
突設されている。

【００１１】本発明のコンテナーの据置構造は上記構成
からなり、まず各コンテナー支持台６における受止部材
８の高さを低くし、さらに、受止板１０を図４実線位置
から鎖線位置に回動させ、左右に配置された両コンテナ
ー支持台６，６間にコンテナーＡを載置したトレーラー
Ｃを引き込み停止させる。そして、各受止板１０を図４
実線位置へ回動させ図５に示すようにコンテナーＡの下
面に配置した状態でジャッキ用ラムシリンダー７を作動
させ、受止部材８を上動させる。

【００１２】これに伴い、図６鎖線に示すようにコンテ
ナーＡが荷台Ｄから浮上する。そこで、この状態を維持
したままトレーラーＣを移動させる。次に、前記各ジャ
ッキ用ラムシリンダー７を作動させて受止部材８を下動
し、コンテナーＡを所定高さに下降させて各コンテナー
支持台６に支持させる。これにより図７に示すようにコ
ンテナーＡの据置が完了し、倉庫として使用できるよう
になる。

【００１３】図８はコンテナーＡを倉庫として使用する
状態を示すが、一端面ａの第１出入口１を使用すると共
に、一側面ｂ中央の第２出入口２も使用するようにす
る。このように第２出入口２も使用するのは、コンテナ
ーＡの長さが１２ｍも有り、第１出入口１のみでは奥ま
で行って荷物を運ぶのに面倒で時間が掛かるからであ
る。２１は第２出入口２の前面に配置されるデッキであ
る。

【００１４】ところで、本実施例では、前記第２出入口
２の上部に扉４，４の開動作に伴い前方へ張り出される
庇板２２が装着される。すなわち、図９，図１０に示す
ように、コンテナーＡの天井面ｃの内側に一対の平行な
ガイドレール２３，２３が横断状に配置され、庇板２２
の両側に取着されるコロ２４が載置される。また、庇板
２２の前端裏面に横溝２５，２５が刻設され、該各横溝
２５，２５に両扉４，４上端から突出するピン２６，２
６が係合している。

【００１５】よって、両扉４，４を開くと、各ピン２
６，２６が横溝２５，２５内を摺動すると共に庇板２２
が前方へ引き出される。これにより雨を遮ることができ
至便である。なお、２７，２７はコンテナーＡの他側面
ｄの内側に固着され、シリンダーロッド２８先端が庇板
２２に固着されるアブソーバであり、両扉４，４の開閉
動作に伴い庇板２２を前方又は後方へ押すよう作動し、
両扉４，４の開閉を容易にしている。

【００１６】このようにして、コンテナーＡを倉庫とし
て使用するが、コンテナーＡ内の荷物が無くなった場合
は、荷物を満載したコンテナーＡをトレーラーＣで輸送
し、空のコンテナーＡと交換する。このため、通常前記
コンテナー支持台６を配設した基礎地盤５を２面形成し
ておく。そして、一方の基礎地盤５の複数のコンテナー
据置台１０に満載されたコンテナーＡを前記と同様の作
業により設置し、他方の空のコンテナーＡの下側にトレ
ーラーＣの荷台Ｄを引き入れ、コンテナーＡ上面に載せ
て運び出す。

【００１７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のコンテナー
の据置構造によれば、トレーラーに載置されるコンテナ
ーをジャッキを作動させて地面に配設されるコンテナー
支持台に移し替え支持するようにしたので、コンテナー
の据置作業が簡単に行なえ、そのまま倉庫として利用で
きる。

【００１８】よって、従来の如き別途建てられた倉庫に
荷物を積み換える手間及び労力が全く不要となり、引い
ては商品コストの低廉にもつながるという利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係るコンテナーの斜視図。

【図２】地面にコンテナー支持台を配設した状態を示す
斜視図。

【図３】コンテナー支持台の側面断面図。

【図４】同上平面断面図。

【図５】作用状態を示す平面図。

【図６】同上側面断面図。

【図７】コンテナーを設置した状態を示す斜視図。

【図８】コンテナーの使用状態を示す斜視図。

【図９】コンテナーの平面断面図。

【図１０】コンテナーの側面断面図。

【符号の説明】

６コンテナー支持台７ジャッキ用ラムシリンダー８受止部材ＡコンテナーＣトレーラーＥ地面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】直方体形状からなるコンテナーをその両
側から支持する複数のコンテナー支持台を地面に配設
し、該各コンテナー支持台にはジャッキ用ラムシリンダ
ーなどの適宜駆動手段により上下動しコンテナーの下面
を支承する受止部材を取着し、トレーラーに載置され各
コンテナー支持台間に引き込まれたコンテナーを各受止
部材の作動によって水平に支持固定するようにしたこと
を特徴とするコンテナーの据置構造。