JP3032455B2 - 構造物の上方押圧方法 - Google Patents

構造物の上方押圧方法

Info

Publication number
JP3032455B2
JP3032455B2 JP7329534A JP32953495A JP3032455B2 JP 3032455 B2 JP3032455 B2 JP 3032455B2 JP 7329534 A JP7329534 A JP 7329534A JP 32953495 A JP32953495 A JP 32953495A JP 3032455 B2 JP3032455 B2 JP 3032455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
pressing
jack
reaction force
upward
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7329534A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09144048A (ja
Inventor
賢一 竹内
忠光 佐藤
憲義 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority to JP7329534A priority Critical patent/JP3032455B2/ja
Publication of JPH09144048A publication Critical patent/JPH09144048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3032455B2 publication Critical patent/JP3032455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押圧反力体の上方に配
置された構造物を、該押圧反力体に反力を求める形で上
方押圧支持する際に適用するのに好適な、構造物の上方
押圧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押圧反力体の上方に配置された構
造物を、該押圧反力体に反力を求める形で上方押圧支持
するには、押圧反力体と構造物の間に油圧ジャッキ等を
設置し、該油圧ジャッキによるジャッキアップを行うよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上述
したジャッキアップの過程で構造物が不用意に水平方向
にずれて移動することがある。また、風や地震(余震)
等により構造物が不用意に水平方向に移動することがあ
る。ジャッキアップされる構造物が大型になればなるほ
ど、該構造物のこのような水平方向の移動は、該構造物
の落下崩壊などの原因となりやすく危険である。しか
し、構造物のこのような水平方向の移動を防止する方法
は未だ確立されていなかった。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、構造物の
水平方向の移動を極力防止し、安全性の高い、構造物の
上方押圧方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、押圧反力体(19)の上方に配置された構造物
(5)を、該押圧反力体(19)に反力を求める形で上
方押圧する際、側方保持ジャッキ装置(27)及び側方
反力体(21)からなる側方保持手段を用い、前記側方
保持ジャッキ装置は、前記構造物と前記側方反力体の間
に、前記側方反力体に反力を求めて前記構造物(5)を
側方に押圧保持し得る形で設置し、前記構造物(5)の
側方への移動を、前記側方保持手段(21、27)によ
り防止するようにして構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記側方反
力体(21)は、前記押圧反力体(19)に形成されて
いる。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記側方保
持ジャッキ装置(27)は、前記構造物(5)及び前記
側方反力体(21)のうちの一方に対して固定されてお
り、他方に対して当接・離反自在となっており、前記側
方保持ジャッキ装置(27)と、前記他方との間には、
摩擦低減手段(5b)を設置しておく。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明の構造物(5)の上方押圧方法において、前記側方保
持ジャッキ装置(27)に、該側方保持ジャッキ装置
(27)のラム(27b)に、前記構造物(5)側から
作用する押圧力を検知し得る押圧力検知手段(70)を
設置しておく。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0010】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、構造物(5)は、側方保持手段(21、27)によ
り側方に押圧保持される。
【0011】また第1の発明では、側方保持ジャッキ装
置(27)の構造物(5)側の端部と、該構造物(5)
の間の間隔、即ち、側方保持手段(21、27)と構造
物(5)との間の間隔は、側方保持ジャッキ装置(2
7)の伸縮調節により調節可能となる。
【0012】また本発明のうち第の発明では、押圧反
力体(19)は、構造物(5)を上方押圧する際に反力
をとるための部材であると共に、側方反力体(21)を
固定するための部材でもある。
【0013】また本発明のうち第の発明では、当接・
離反自在となっている側方保持ジャッキ装置(27)と
構造物(5)、又は当接・離反自在となっている側方保
持ジャッキ装置(27)と側方反力体(21)が、互い
に当接した状態で、該構造物(5)が上方押圧により押
し上げられて上昇移動しようとする際、これら両者間
に、相対的な移動を妨げる方向で作用する摩擦力は摩擦
低減手段(5b)により軽減される。
【0014】また本発明のうち第の発明では、押圧力
検知手段(70)により側方保持ジャッキ装置(27)
のラム(27b)に作用する押圧力が検知される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0016】図1は、修復前の建築物を示した模式側面
図、図2は、図1に示す建築物に対して修復工事を行っ
ている様子を示したものであり、該建築物の基礎付近を
示した側面図、図3は、図2に示す建築物の基礎付近に
ついて、修復工事が更に進んだ状態を示した図、図4
は、図2に示す建築物の基礎付近について、修復工事が
更に進んだ状態を示した図、図5は、図4のX3−Y3
線断面図、図6は、図4に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態であり、ジャッキアップ
作業の一工程を示した図、図7乃至図10は、図6に示
すジャッキアップ作業の別の一工程を示した図、図11
は、図6乃至図10に示すジャッキアップ作業が完了
し、修復工事が更に進んだ状態を示した図、図12は、
修復が完了した状態の建築物を示した模式側面図、図1
3は、本発明による構造物の上方押圧方法のうち別の一
例の概要を示した平断面図、図14は、本発明による構
造物の上方押圧方法のうち別の一例の概要を示した平断
面図である。
【0017】工場等の大型鉄筋コンクリート建築物であ
る建築物1は、図1に示すように、地盤2中に打設され
た鉄筋コンクリート製の、既存杭である複数の杭3を有
しており、これら杭3には鉄筋コンクリート製の独立フ
ーチングである複数の基礎5が支持されている。なお、
1つの基礎5は、複数の杭3によって支持された状態に
なっており、各基礎5、5の間には略水平方向に伸延し
た鉄筋コンクリート製の地中梁6がそれぞれ設けられて
いる。また、これら基礎5及び地中梁6は前記地盤2に
埋設された状態になっている。
【0018】更に、これら基礎5上には、鉄筋コンクリ
ート製の複数の柱、梁、スラブ、壁を有した建築物本体
7が立設されている。なお、建築物本体7の1階におけ
る床側のスラブ9は前記複数の地中梁6に支持された状
態になっている。
【0019】ところで、大地震等が発生したことによ
り、上述した建築物1の複数の杭3は、図1の実線で示
すように、これらの杭頭部付近である上部3a(即ち、
杭3のうち該杭3と基礎5の接合部位付近)において破
断され損壊している。従って、複数の杭3により支持さ
れた複数の基礎5及び、これら基礎5を介して複数の杭
3により支持された建築物本体7は、杭3の損壊前の所
定の位置ST1(図1の二点鎖線で図示)から、不均一
に沈下して、図1の実線で示すように傾いた状態になっ
ている。
【0020】杭3が損壊し、沈下した建築物1は上述し
たように構成されているので、該建築物1を修復するに
は以下の手順で行う。
【0021】まず、第1の手順として、支持杭構築作業
を行う。即ち、図示しない適宜な掘削装置、例えば、泥
水を用いて地盤掘削を行い、場所打ちコンクリート杭を
造成し得る公知のBH機、特に階高が制限された1階の
フロア空間に機械本体を設置して施工ができる公知のT
BH機等を用いて、図2(なお図2では、本発明の思想
を簡明に説明する便宜上、基礎5及び建築物本体7の沈
下による傾きや、また杭3の損壊が省略された形で示さ
れている。図3乃至図11についても同様である。)に
示すように、建築物本体7の1階の床側のスラブ9上よ
り、該スラブ9を貫通させる形で、該建築物本体7の下
方の地盤2に複数の支持杭用穴10を穿設する。なお、
支持杭用穴10は、各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉
しない形で複数設ける形で穿設される。また、上述した
ように、建築物本体7の下方の地盤2の安定性が向上さ
れており、基礎5と地盤2との間或いは、1階の床側の
スラブ9と地盤2との間の安定性も向上されているの
で、支持杭用穴10の穿設作業は安定して行える。
【0022】次いで、穿設された各支持杭用穴10に、
図3に示すように、鉄筋カゴ11を挿入設置する。各鉄
筋カゴ11は1階のフロア空間の階高より短い複数の鉄
筋カゴ片11aが接続された形で構成されており、該鉄
筋カゴ11の設置は、各鉄筋カゴ片11aを1階のフロ
ア空間内で順次接続しながら、これら接続された鉄筋カ
ゴ片11aを各支持杭用穴10に挿入していく形で行わ
れる。
【0023】次いで、各支持杭用穴10内の上部側に、
図3に示すように、鉛直な鋼管12を挿入設置し、該支
持杭用穴10内にコンクリート30を打設充填する(な
お鋼管12の代わりにH型鋼等を採用してもよい。)。
即ち、コンクリート30により、各支持杭用穴10内の
鉄筋カゴ11及び鋼管12を埋没させる。打設充填され
たコンクリート30の固結により、鉄筋コンクリート製
の複数の支持杭13が、各支持杭用穴10に設置された
形で打設構築された。
【0024】なお、上述したように支持杭用穴10は、
各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉しない形で穿設され
ているので、各支持杭用穴10に設置された各支持杭1
3は、各基礎5の周囲に、地中梁6と干渉しない形で打
設構築されている。
【0025】また、別の実施例として、支持杭13等の
支持杭を鋼管コンクリートなどで構築してもよい。
【0026】次に第2の手順として、下部基礎構築作業
を行う。即ち、基礎5について、該基礎5の下方及びそ
の周囲の地盤2を掘り下げる。つまり、基礎5下方の構
築空間14を下方に拡張形成する。次いで、掘り下げた
地盤2の上、従って構築空間14に図示しない型枠及び
配筋等を設置し、前記基礎5の下方の杭3の上部3aの
一部を埋め込む形でコンクリートを打設して、水平断面
が前記基礎5に対応した形の直方体状の下部基礎19を
構築する。従って、各基礎5に対応した複数の杭3及び
支持杭13の上端面13aから上方に突出した鋼管12
は、該基礎5に対応した下部基礎19を上下に貫通した
状態になる。なお、複数の支持杭13に支持された支持
部材15等は下部基礎19の上方に露出している。ま
た、下部基礎19と複数の支持杭13は、各支持杭13
の上端面13aが下部基礎19の底部に当接するような
形で一体的に接合される。つまり、下部基礎19からの
荷重が各上端面13aを介し、複数の支持杭13によっ
て支持されるようになる。
【0027】なお、下部基礎19の型枠設置或いは配筋
設置等を行う際には、該下部基礎19に対応する複数の
杭3の上部3aに、スポンジ部材等による摩擦低減材2
0を巻きつけ設置する。即ち、下部基礎19の構築完了
後、該下部基礎19と、該下部基礎19に埋め込まれた
複数の杭3の上部3aとの間は、前記摩擦低減材20を
介して接触しているので、該下部基礎19に対して前記
複数の杭3は、上下方向に移動自在な状態になる。
【0028】また、各下部基礎19の構築と共に、図4
及び図5に示すように、該下部基礎19の上面から上方
に突出した形で複数の側方反力部材21を立設する。側
方反力部材21は、下部基礎19に一体的に接合する形
で立設する。なお、側方反力部材21は、下部基礎19
に対応する基礎5の側方に配置される。図4及び図5に
示す実施例では、2つの側方反力部材21が、対応する
基礎5の側方に、該基礎5を挟んで互いに背向する形で
配置される。該図4及び図5で示す実施例以外にも、1
つの下部基礎19に、側方反力部材21が1つだけ、或
いは3つ以上立設されてもよく、また1つの下部基礎1
9に、側方反力部材21が1つも立設されなくてもよ
い。
【0029】次に第3の手順として、扛上用ジャッキ設
置を行う。即ち、下方に下部基礎19が構築された基礎
5に対して、これら下部基礎19及び基礎5の間に、図
4及び図5に示すように、油圧ジャッキ装置である複数
(図では2つ)の扛上用ジャッキ22を、該下部基礎1
9に反力を求める形で該基礎5を上方向、即ち該下部基
礎19から遠ざかる方向に押圧自在にそれぞれ設置する
(なお、別の実施例として1つの基礎5に対して扛上用
ジャッキ22を1つだけ設置してもよい。)。なお、各
扛上用ジャッキ22の設置は、該扛上ジャッキ22のシ
リンダ部22aを基礎5の底部に接合して垂設し、該扛
上ジャッキ22のラム部22bの下端が下部基礎19の
上部に当接するように行う。ラム部22bは、シリンダ
部22aに対して所定のストロークSL(稼働可能なス
トローク)で突出後退自在になっている。設置の後、各
扛上用ジャッキ22を駆動して、上下に対応した下部基
礎19と基礎5の間において、該下部基礎19に反力を
求める形で、該下部基礎19の上方の基礎5に、該基礎
5を上方向に押圧する力を与える。つまり、該基礎5
は、これら扛上用ジャッキ22を介して前記下部基礎1
9に支持された(なお、この際、基礎5を後述する盛り
替え用ユニット61等で支持してもよい。)。
【0030】その後、図4に示すように、該基礎5を支
持していた杭3のうち、前記下部基礎19と該基礎5の
間の部位を切断撤去し、従ってこれら杭3と前記基礎5
との間の支持状態を解除する。
【0031】また、下部基礎構築作業及び扛上用ジャッ
キ設置作業からなる一連の作業を、各基礎5について連
続的に行い、従ってこれら一連の作業を各基礎5につい
て順次行うことが好ましい。例えば、1つの基礎5につ
いて下部基礎構築作業及び扛上用ジャッキ設置作業から
なる一連の作業を行い、次いで別の基礎5についてこれ
ら一連の作業を行うという形で作業を進める。こうする
ことにより、該作業が進行中である基礎5は常に1つ
(或いは少数)となり、その他の基礎5は、地盤2及び
杭3によって支持された、掘削前の状態であるか、或い
は扛上用ジャッキ設置作業が完了し、扛上用ジャッキ2
2及び支持杭13によって支持された状態であり、比較
的安定している。
【0032】次に第4の手順として、ジャッキアップ作
業を行う。なお、該ジャッキアップ作業は、全ての基礎
5において一斉に行うようにする。
【0033】即ち、各基礎5において、該基礎5及び、
該基礎5に対応した下部基礎19の間に、図4及び図5
に示すように、手動のネジジャッキ装置等(即ち、キリ
ンジャッキ等)からなる複数(図では4つ)の支持ジャ
ッキ23を、該下部基礎19に反力を求める形で該基礎
5を上方向、即ち該下部基礎19から遠ざかる方向に押
圧自在にそれぞれ設置する。なお、各支持ジャッキ23
の設置は、該支持ジャッキ23を基礎5の底部に接合し
て垂設するようにし、該支持ジャッキ23の下端側が下
部基礎19側に配置されるようにする。なお、支持ジャ
ッキ23は1つの扛上用ジャッキ22に対して2つづつ
設置され、1つの扛上用ジャッキ22に対応した2つの
支持ジャッキ23は、該扛上用ジャッキ22を挟んで互
いに対称な位置に配置される。なお、扛上用ジャッキ2
2に対する支持ジャッキ23の個数は、耐力上問題が無
ければ1個でもよい。また、逆に支持ジャッキ23の個
数を3個以上にしてもよい。
【0034】次いで、各基礎5において、各扛上用ジャ
ッキ22を駆動して該基礎5に上方の押圧力を加えて、
図6に示すように、該基礎5を、その上の建築物本体7
と共に上方に上昇移動させる。更に各扛上用ジャッキ2
2を駆動して、各扛上用ジャッキ22のラム部22bを
前記所定のストロークSLよりもやや短い所定の距離K
L(管理上のストローク)だけ突出させる。該基礎5の
上昇移動により、該基礎5に垂設されていた各支持ジャ
ッキ23も上昇移動するので、これら支持ジャッキ23
の下端側には、下部基礎19との間にサンドル挿入空間
32が生じる。従って、該サンドル挿入空間32に、図
7に示すように、鋼製箱型のサンドル25を挿入設置す
る。なお、支持ジャッキ23の下端とサンドル25との
間は図示しないボルト等で接続固定する。サンドル25
の設置後、各支持ジャッキ23の伸び縮みを利用して、
該支持ジャッキ23及びサンドル25により、前記基礎
5からの荷重が支持されるように調節する。即ち、支持
ジャッキ23及びサンドル25が基礎5と下部基礎19
との間で目一杯突っ張るようにする。
【0035】次いで、各扛上用ジャッキ22のストロー
クの盛り替えを行う。即ち、各扛上用ジャッキ22の駆
動により、各ラム部22bを上方に引込めて、図7に示
すように、ラム部22b先端を下部基礎19から上方に
離し(この時点で、扛上用ジャッキ22を介した、基礎
5の支持は解除され、該基礎5の荷重は全て前記支持ジ
ャッキ23及びサンドル25により支持された状態にな
る)、該ラム部22bと下部基礎19との間にサンドル
挿入空間31を形成させる。その後、該サンドル挿入空
間31に、図8に示すように、サンドル25を挿入設置
する。なお、各扛上用ジャッキ22のラム部22b先端
とサンドル25との間は図示しないボルト等で固定す
る。そして、該サンドル25を設置した状態で、各扛上
用ジャッキ22を駆動して、各ラム部22bを再び前記
所定の距離KLだけ下方に突出させることにより、前記
基礎5を上方に押圧して、該基礎5及び建築物本体7を
更に上昇移動させる。該基礎5の上昇移動により、図8
に示すように、該基礎5に垂設されていた各支持ジャッ
キ23も上昇移動するので、これら支持ジャッキ23の
下端側、即ちサンドル25と下部基礎19との間には、
再びサンドル挿入空間32が生じる。従って、該サンド
ル挿入空間32に、図9に示すように、新たなサンドル
25を既に設置されていたサンドル25の下に接続固定
する形で挿入設置する。即ち、各支持ジャッキ23の下
端側にサンドル25が挿入積層された。新たなサンドル
25の設置後、各支持ジャッキ23の伸び縮みを利用し
て、該支持ジャッキ23及び複数のサンドル25によ
り、前記基礎5からの荷重が支持されるように調節す
る。
【0036】以降、各基礎5において、各扛上用ジャッ
キ22のストロークを盛り替え、即ち各扛上用ジャッキ
22の駆動により、各ラム部22bを上方に引込めて、
該ラム部22b側と下部基礎19との間にサンドル挿入
空間31を形成して、該サンドル挿入空間31に、新た
なサンドル25を、設置済みのサンドル25の下に接続
固定する形で挿入積層して設置し、各扛上用ジャッキ2
2を駆動して、各ラム部22bを再び前記所定の距離K
Lだけ下方に突出させることにより、前記基礎5を上方
に押圧して、該基礎5及び建築物本体7を更に上昇移動
させ、該基礎5の上昇移動により各支持ジャッキ23の
下端側にできたサンドル挿入空間32に、新たなサンド
ル25を既に設置されていたサンドル25の下に接続固
定する形で挿入設置し、各支持ジャッキ23を調節し
て、該支持ジャッキ23及び複数のサンドル25によ
り、前記基礎5からの荷重が支持されるようにするとい
った、これら一連の作業を、各基礎5毎に上昇させるべ
き距離等に応じて必要な回数だけ繰返して行い、各基礎
5及びこれら基礎5に支持された建築物本体7を前記所
定の位置ST1(図1の二点鎖線、或いは図12で図
示)まで上昇移動させる。
【0037】なお、上述した扛上用ジャッキ22及び、
該扛上用ジャッキ22に接続固定されるサンドル25
は、扛上用ユニット60となっており、支持ジャッキ2
3及び、該支持ジャッキ23に接続固定されるサンドル
25は、盛り替え用ユニット61となっている。
【0038】なお、前記第4の手順のジャッキアップ作
業と並行して、第4’の手順である、水平方向保持作業
を行う。まず、上述した支持ジャッキ23の設置の際に
(或いはそれ以前の段階でもよい)、各下部基礎19に
立設された側方反力部材21に、図4及び図5に示すよ
うに、油圧ジャッキ装置等からなる保持用ジャッキ27
を、該側方反力部材21に反力を求める形で基礎5を水
平方向に押圧保持自在に設置する。なお、保持用ジャッ
キ27の設置は、該保持用ジャッキ27のシリンダ部2
7a側を側方反力部材21に接合固定し、該保持用ジャ
ッキ27のラム部27b側が対応する基礎5の側部5a
に当接し得るようにする。なお、該基礎5の側部5aに
おける、保持用ジャッキ27のラム部27b先端が対向
する位置には、フッソ樹脂等の摩擦低減材5bを設置
し、ラム部27b先端に対する基礎5の上下移動によ
り、これら両者間に働く摩擦力でラム部27bに不用意
な剪断或いは曲げ応力が働くことを防止する(または、
摩擦低減材5bを保持用ジャッキ27のラム部27b先
端に設置してもよい。或いは、摩擦低減材5bを基礎5
の側部5a及び保持用ジャッキ27のラム部27b先端
の両方に設置してもよい。)。
【0039】以上のように設置された保持用ジャッキ2
7等により、水平方向保持作業は次のように行われる。
即ち、例えば、上述したジャッキアップ作業によって各
基礎5は上方に押し上げられるが、各扛上用ジャッキ2
2のストローク方向が鉛直方向から傾いているズレてい
る場合には、該基礎5にはこれら扛上用ジャッキ22に
より水平成分の押圧力が加わり、水平方向に移動しよう
とする。或いは、例えば、扛上用ユニット60や盛り替
え用ユニット61だけで支持されている状態の基礎5に
対して、風や余震などによる応力が働き、該基礎5が水
平移動しようとする。そこで、上述したように保持用ジ
ャッキ27により各基礎5を適宜押圧してやることによ
り、該基礎5が、上述したような意図しない不用意な水
平移動をなすことを防止し、その水平位置を保持する。
なお、本実施例では、保持用ジャッキ27のラム部27
bの、シリンダ部27aに対する突出位置を固定してお
き、基礎5が水平方向に移動しようとした際に、該基礎
5の側部5aがラム部27bの先端に押圧当接し、従っ
て該基礎5は、該ラム部27bの先端から反力として押
圧力を受けて、その水平移動を阻止させるようにしてい
る。つまり、ラム部27bを突出駆動させて積極的に基
礎5を押圧しているのではない(他の実施例としてラム
部27bを突出駆動させて積極的に基礎5を押圧するよ
うにしてもよい。)。また、保持用ジャッキ27のラム
部27bの突出量を適宜調節することにより、ラム部2
7bのシリンダ部27aに対する突出位置を調節し、水
平方向における基礎5の移動を防止する範囲を適切に設
定するようにすることもできる(即ち、場合に応じて、
ある範囲内では基礎5が水平方向に移動できるように、
ラム部27bと基礎5の間のクリアランスを調節すると
いうこと。)。
【0040】また別の実施例として、保持用ジャッキ2
7を、図13に示すように、シリンダ部27a側を基礎
5の側部5aに接合固定し、ラム部27b側を対応する
側方反力部材21に当接し得るように設置してもよい。
つまりこの場合にも、保持用ジャッキ27は、基礎5を
水平方向に押圧保持自在となる。なお、側方反力部材2
1の側部における、保持用ジャッキ27のラム部27b
先端が対向する位置には摩擦低減材5bを設置しておく
(または、摩擦低減材5bを保持用ジャッキ27のラム
部27b先端に設置してもよい。或いは、摩擦低減材5
bを側方反力部材21の側部及び保持用ジャッキ27の
ラム部27b先端の両方に設置してもよい。)。
【0041】また別の実施例として、上述した保持用ジ
ャッキ27を使用せず、側方反力部材21を、図14に
示すように、基礎5の側部5aに当接し得るように設置
してもよい。この場合にも、側方反力部材21が基礎5
を水平方向に押圧保持自在となる。
【0042】また別の実施例として、図5に示すよう
に、各保持用ジャッキ27に、これら保持用ジャッキ2
7のラム部27bにかかる押圧力(即ち基礎5側から保
持用ジャッキ27に対して作用する押圧力)を検知し得
る押圧力検知計70を設けてもよい。押圧力検知計70
は、検知した押圧力をその都度、図示しないディスプレ
イ等に数値などによって表示出力するようになってい
る。即ち、該押圧力検知計70により検知され出力され
る押圧力を観察しておくことにより、例えばラム部27
bに対して不用意に大きな押圧力がかかること、従って
基礎5が水平方向に不用意に大きく動こうとすることな
どを察知することができる。つまり、基礎5が不用意に
大きく水平移動し崩壊するような危険を素早く察知し、
迅速な避難或いはその他の安全対策を図ることができ
る。
【0043】なお、押圧力検知計70に、図示しない押
圧力判定部及び、図示しない判定結果出力部等を接続し
て設けてもよい。即ち、押圧力検知計70により検知さ
れた押圧力は、押圧力判定部に伝送され、押圧力判定部
は、該伝送された押圧力を所定の大きさの押圧力(例え
ば、基礎5が不用意に大きく水平移動し崩壊するような
危険性が高い押圧力の値で、予め設定され入力されてい
るもの)と比較し、前記伝送された押圧力が該所定の大
きさの押圧力よりも小さいときには、「安全」を意味す
る判定結果を判定結果出力部に伝送し、前記伝送された
押圧力が該所定の大きさの押圧力以上のときには、「危
険」を意味する判定結果を判定結果出力部に伝送する。
よって、判定結果出力部は、これら判定結果に基づいて
「安全」或いは「危険」をディスプレイなどで出力する
(その他にも、「危険」をスピーカなどの音声で出力し
てもよい。)。
【0044】また、押圧力検知計70に、図示しない押
圧力判定部及び、図示しない保持用ジャッキ制御部等を
接続して設けてもよい。即ち、押圧力検知計70により
検知された押圧力は、押圧力判定部に伝送され、押圧力
判定部は、該伝送された押圧力を所定の大きさの押圧力
(例えば、基礎5が不用意に大きく水平移動し崩壊する
ような危険性が高い押圧力の値で、予め設定され入力さ
れているもの)と比較し、前記伝送された押圧力が該所
定の大きさの押圧力以上のときに、ジャッキ駆動命令を
保持用ジャッキ制御部に伝送する。よって、保持用ジャ
ッキ制御部は、このジャッキ駆動命令に基づいて、例え
ば保持用ジャッキ27を、水平方向に動こうとする基礎
5を、その動きを防ぐ方向に積極的に押圧する形で駆動
する。
【0045】なお、上述した水平方向保持作業におい
て、保持用ジャッキ27及び側方反力部材21は、基礎
5に対して前後(図5の紙面上下)に1つづつ、計2つ
設置されているが、保持用ジャッキ27及び側方反力部
材21は、予想され得る基礎5の水平移動の程度や方向
などに応じて、1つの基礎5に対していくつづつ設置さ
れてもよい。例えば、保持用ジャッキ27及び側方反力
部材21は、基礎5に対して前後左右に1つづつ、計4
つ設置されてもよい。
【0046】また、上述した実施例では、側方反力部材
21は下部基礎19に一体的に固定して設けられている
が、前記下部基礎19とは別に、地盤2に対して固定的
な構造体を構築しておき(或いは、既存の構造体を利用
し)、該構造体に側方反力部材21を固定して設けるよ
うにしてもよい。また、このような構造体自体を側方保
持手段としてもよい。
【0047】上述したようにジャッキアップ作業及び水
平方向保持作業が完了した後、第5の手順として更新基
礎構築作業を行う。即ち、まず図10に示すように、各
基礎5と下部基礎19との間の扛上用ジャッキ22及び
該扛上用ジャッキ22に接続固定されていたサンドル2
5を撤去する。撤去により、各基礎5は、支持ジャッキ
23及び該支持ジャッキ23に固定されたサンドル25
によって下部基礎19に支持される。
【0048】次いで、各基礎5と下部基礎19との間
に、図示しない配筋及び型枠設置を行い、コンクリート
を打設して、図11及び図12に示すように、各基礎5
と下部基礎19を一体的に接合する形の接合構造体29
を構築設置する。即ち、基礎5、下部基礎19、接合構
造体29により一体的な更新基礎26が構築された。該
更新基礎26は複数の支持杭13及び杭3により支持さ
れた安定した強固な基礎である。従って、建築物本体1
は該更新基礎26により安定して強固に支持される。
【0049】その後、該更新基礎26及び地中梁6を埋
設する形で、1階の床側のスラブ9の下側に土砂を充填
し、当修復工事において破壊した1階の床側のスラブ9
等を修復して全ての修復工事を完了する。
【0050】なお、上述した実施例では、押圧反力体で
ある下部基礎19の上方に配置された構造物である基礎
5を、該下部基礎19に反力を求める形で上方押圧する
場合について、本発明を説明しているが、押圧反力体及
び構造物は、下部基礎19及び基礎5に限定されず、そ
れ以外の部材でもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、下部基礎19等の押圧反力体の上方に配置され
た基礎5等の構造物を、該押圧反力体に反力を求める形
で上方押圧する際、側方保持ジャッキ装置27及び側方
反力体21からなる側方保持手段を用い、前記側方保持
ジャッキ装置は、前記構造物と前記側方反力体の間に、
前記側方反力体に反力を求めて前記構造物5を側方に押
圧保持し得る形で設置し、前記構造物の側方への移動
を、前記側方保持手段により防止するようにして構成さ
れるので、例えば構造物を、押圧反力体に反力を求める
形で上方押圧し押し上げる(例えばジャッキアップす
る)過程で、該構造物が不用意に水平方向にずれて移動
しようとする際、或いは例えば、構造物が上方押圧され
て支持されている最中に、風や地震(余震)等により該
構造物が不用意に水平方向にずれて移動しようとする際
などに、該構造物は、側方保持手段により側方に押圧保
持され、側方への移動が防止される。よって、該構造物
のこのような水平方向の移動は極力防止されるので、該
構造物がバランスを崩して落下崩壊するなどの危険が防
止されて安全性が高い。
【0052】また本発明は、側方保持手段は、保持用ジ
ャッキ27等の側方保持ジャッキ装置及び側方反力部材
21等の側方反力体からなり、前記側方保持ジャッキ装
置は、前記構造物と前記側方反力体の間に、前記側方反
力体に反力を求めて前記構造物を側方に押圧保持し得る
形で設置される。即ち、側方保持ジャッキ装置を採用す
ることにより、側方保持ジャッキ装置の構造物側の端部
と、該構造物の間の間隔、即ち、側方保持手段と構造物
との間の間隔(クリアランス)は、側方保持ジャッキ装
置の伸縮調節により調節可能となる。つまり例えば、押
圧反力体に対する傾斜角度を変化させながら構造物を上
方押圧して押し上げるような場合には、構造物の上昇移
動の変化に伴なって、該構造物が位置すべき、押圧反力
体に対する水平位置が変化することがある。このような
場合には、側方保持ジャッキ装置により、側方保持手段
と構造物との間の間隔(クリアランス)を、構造物の上
昇移動の変化に対応した形で調節することにより、該構
造物の側方への移動を、該構造物の上昇移動の変化に対
応した形で適切に制御できるので、構造物の上方押圧に
よる上昇移動が正確に行われ都合がよい。
【0053】また、側方保持ジャッキ装置により構造物
を強制的に側方へ押圧移動させることもできる。即ち、
一旦、側方にずれてしまった構造物を強制的に所定の位
置まで押圧移動させることができ都合がよい。
【0054】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記側方反力体
は、前記押圧反力体に形成されているので、押圧反力体
は、構造物を上方押圧する際に反力をとるための部材で
あると共に、側方反力体を固定するための部材でもあ
る。よって、側方反力体を固定するための部材を、押圧
反力体とは別個に設けないで済み、1つの部材である押
圧反力体に、上述した2つの用途を兼ねさせるので、第
の発明の効果に加えて、部材の節約が実現し都合がよ
い。
【0055】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記側方保持ジャ
ッキ装置は、前記構造物及び前記側方反力体のうちの一
方に対して固定されており、他方に対して当接・離反自
在となっており、前記側方保持ジャッキ装置と、前記他
方との間には、摩擦低減材5b等の摩擦低減手段を設置
しておく。即ち、当接・離反自在となっている側方保持
ジャッキ装置と構造物、又は当接・離反自在となってい
る側方保持ジャッキ装置と側方反力体が、互いに当接し
た状態で、該構造物が上方押圧により押し上げられて上
昇移動しようとすると、前記当接・離反自在となってい
る両者間も相対的に上下移動しようとする。この際、こ
れら両者間には、該相対的な移動を妨げる方向、即ち上
下方向に摩擦力が作用する。しかし、摩擦低減手段の設
置により、これら両者間に作用する摩擦力は極力小さく
されているので、これら両者間の相対的な移動を妨げよ
うとする力、従って構造物の上昇移動を妨げようとする
力は極力小さくされている。よって、第の発明の効果
に加えて、構造物の上昇移動が極力スムーズに行えて都
合がよい。
【0056】また、前記両者間に作用する摩擦力によ
り、側方保持ジャッキ装置には上下方向の力、即ち該側
方保持ジャッキ装置の伸縮作動方向(即ち側方)とは垂
直な方向の力が作用しようとする。この伸縮作動方向と
は垂直な方向の力は、側方保持ジャッキ装置のスムーズ
な作動を妨げる原因となる。しかし、上述したように前
記両者間に作用する摩擦力は極力小さくされているの
で、側方保持ジャッキ装置のスムーズな作動を妨げる力
が極力小さくされている。つまり、側方保持ジャッキ装
置が極力スムーズに作動できるようにされている。
【0057】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明の構造物の上方押圧方法において、前記側方保持ジャ
ッキ装置に、該側方保持ジャッキ装置のラム部27b等
のラムに、前記構造物側から作用する押圧力を検知し得
る押圧力検知計70等の押圧力検知手段を設置してお
く。即ち、押圧力検知手段により検知される押圧力を観
察しておくことにより、例えばラムに対して不用意に大
きな押圧力がかかること、従って構造物が水平方向に不
用意に大きく移動しようとすることなどを、観察する押
圧力の変化等により察知することができる。つまり、構
造物が不用意に大きく水平移動し崩壊するような危険を
素早く察知し、迅速な避難、或いは支保工の追加設置、
或いはその他の安全対策を図ることができるので都合が
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、修復前の建築物を示した模式側面図で
ある。
【図2】図2は、図1に示す建築物に対して修復工事を
行っている様子を示したものであり、該建築物の基礎付
近を示した側面図である。
【図3】図3は、図2に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態を示した図である。
【図4】図4は、図2に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態を示した図である。
【図5】図5は、図4のX3−Y3線断面図である。
【図6】図6は、図4に示す建築物の基礎付近につい
て、修復工事が更に進んだ状態であり、ジャッキアップ
作業の一工程を示した図である。
【図7】図7は、図6に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図8】図8は、図6に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図9】図9は、図6に示すジャッキアップ作業の別の
一工程を示した図である。
【図10】図10は、図6に示すジャッキアップ作業の
別の一工程を示した図である。
【図11】図11は、図6乃至図10に示すジャッキア
ップ作業が完了し、修復工事が更に進んだ状態を示した
図である。
【図12】図12は、修復が完了した状態の建築物を示
した模式側面図である。
【図13】図13は、本発明による構造物の上方押圧方
法のうち別の一例の概要を示した平断面図である。
【図14】図14は、本発明による構造物の上方押圧方
法のうち別の一例の概要を示した平断面図である。
【符号の説明】
5……構造物(基礎) 5b……摩擦低減手段(摩擦低減材) 19……押圧反力体(下部基礎) 21……側方保持手段、側方反力体(側方反力部材) 27……側方保持手段、側方保持ジャッキ装置(側方反
力部材) 27b……ラム(ラム部) 70……押圧力検知手段(押圧力検知計)
フロントページの続き (72)発明者 西村 憲義 東京都千代田区岩本町三丁目10番1号 三井建設株式会社内 審査官 伊藤 陽 (56)参考文献 特開 平5−106233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 37/00 E02D 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押圧反力体の上方に配置された構造物を、
    該押圧反力体に反力を求める形で上方押圧する際、側方保持ジャッキ装置及び側方反力体からなる側方保持
    手段を用い、 前記側方保持ジャッキ装置は、前記構造物と前記側方反
    力体の間に、前記側方反力体に反力を求めて前記構造物
    を側方に押圧保持し得る形で設置し、 前記構造物の側方への移動を、前記側方保持手段により
    防止するようにして構成した構造物の上方押圧方法。
  2. 【請求項2】前記側方反力体は、前記押圧反力体に形成
    されていることを特徴とする請求項記載の構造物の上
    方押圧方法。
  3. 【請求項3】前記側方保持ジャッキ装置は、前記構造物
    及び前記側方反力体のうちの一方に対して固定されてお
    り、他方に対して当接・離反自在となっており、 前記側方保持ジャッキ装置と、前記他方との間には、摩
    擦低減手段を設置しておくことを特徴とする請求項
    載の構造物の上方押圧方法。
  4. 【請求項4】前記側方保持ジャッキ装置に、該側方保持
    ジャッキ装置のラムに、前記構造物側から作用する押圧
    力を検知し得る押圧力検知手段を設置しておくことを特
    徴とする請求項記載の構造物の上方押圧方法。
JP7329534A 1995-11-24 1995-11-24 構造物の上方押圧方法 Expired - Fee Related JP3032455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7329534A JP3032455B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 構造物の上方押圧方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7329534A JP3032455B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 構造物の上方押圧方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09144048A JPH09144048A (ja) 1997-06-03
JP3032455B2 true JP3032455B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=18222447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7329534A Expired - Fee Related JP3032455B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 構造物の上方押圧方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032455B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4803438B2 (ja) * 2006-06-19 2011-10-26 清水建設株式会社 既存基礎の改修構造および改修方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09144048A (ja) 1997-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7967531B2 (en) Method of raising a building
KR101070426B1 (ko) 마이크로 파일을 이용한 개량형 언더피닝 공법
JP3850785B2 (ja) 本設基礎杭を利用したケーソン沈設方法
JP3032456B2 (ja) 構造物の上方押圧方法
JP2012112121A (ja) 直接基礎下地盤の掘削方法及び既設建物の免震化方法
JP3002126B2 (ja) 構造物の仮受け方法
KR101511265B1 (ko) 가교형 받침 구조물의 시공 방법
JPH07268885A (ja) 地下構造物の築造に用いる開削工法
JP3032455B2 (ja) 構造物の上方押圧方法
KR101406259B1 (ko) 언더피닝 공법의 최종단계 하중전이 방법
JP6334970B2 (ja) 基礎の仮支持方法
JPH11310928A (ja) 既存構造物の免震補強工法
JP6655936B2 (ja) 構造物の施工方法
JP3353200B2 (ja) 土留め方法
JP3248458B2 (ja) 支保工架設地下構築工法
JPH03100225A (ja) 多機能作業床を用いた逆打ち工法及び多機能作業床
JPH0559728A (ja) 地下既設構造物上方における山留工法
JP3782180B2 (ja) 土留め腹起こし材の矢板利用支持構造
KR100765374B1 (ko) 토류벽 시공시 사용된 에이취 빔 인출장치
KR102522619B1 (ko) 상승식 지하층 구조물 철거공법
JP7275793B2 (ja) 位置調整装置及び構真柱の位置調整方法
JP6000414B2 (ja) 杭基礎の改築方法および杭基礎構造
JP2019173453A (ja) 建物の構築方法
KR102500013B1 (ko) 지하구조물 구축 공법
JP4122924B2 (ja) 既存構造物の免震化工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees