JPH03100225A

JPH03100225A - 多機能作業床を用いた逆打ち工法及び多機能作業床

Info

Publication number: JPH03100225A
Application number: JP1237216A
Authority: JP
Inventors: Hisanori Hotta; 堀田　久則; Ichiro Sawada; 一郎澤田; Yasuhiro Kishi; 喜志　恭博; Haruhisa Otsuka; 大塚　晴久; Akihiko Yamaguchi; 明彦山口
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 1989-09-14
Filing date: 1989-09-14
Publication date: 1991-04-25
Anticipated expiration: 2013-04-15
Also published as: JP2741259B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は逆打ち工法、及び同工法に使用される多機能作
業床に係るものである。

（従来の技術）逆打ち工法は、地下掘削の安全性や工期の短縮などの面
で合理的な工法である。

逆打ち工法の施工の概要は次ぎの通りである。

先ず、山留壁及び逆打ち工法によって構築される地下の
躯体を支える構真柱を施工する。

次いで所定の深さまで一次の掘削を行ない、掘削面に土
間コンクリートを打設する。この面から支保工を建て一
階の床部分の型枠をセットし、コンクリートを打設して
一階床部分の躯体を構築する。

打設コンクリートの養生を待って、支保工・型枠を撤去
する０次いで二次掘削を行う、二次掘削は地下１階床面
の構築ができる深さまで掘削し、掘削後１階床施工と同
様に型枠・支保工をセットし、地下１階床及び、地下１
階の躯体を構築する。以後、同様に（掘削）→（型枠セ
ット）→（ｌｉ体構築：コンクリート打設）→（養生）
→（型枠撤去）を繰り返しながら、所定の地下躯体を構
築するものである。

（発明が解決しようとする課題）前記従来の逆打ち工法には次ぎのような問題点がある。

一つは、床面の構築に際し、掘削面から型枠の支保工を
セットするため、支保工を撤去するまで次の掘削を開始
できない、従って（型枠セット）→（コンクリート打設
）→（養生）→（型枠撤去）の期間、次の掘削を待つこ
とになり工期の面で問題がある。

更に逆打ち工法では山留壁を支える支持点は、構築した
各階の床と掘削面の土である。そのため階高が大きく、
掘削底面とその上にある躯体面の距離が大きくなった場
合、山留壁の応力が大きくなる。そこで大きな耐力のあ
る山留壁を用いるか、または、初梁などの補助支保工を
架設するなどの対策が必要である。

本発明は前記従来の逆打ち工法における問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とする処は、山留壁の経済
的設計が可能で、工期が大幅にｉｉＮできる逆打ち工法
を提供する点にある。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本発明に係る逆打ち工法は
、構真柱に作業床を昇降自在に装架し、同作業床を所定
の位置まで下降して山留壁に圧着せしめて同山留壁の初
梁を兼用せしめ、前記作業床上で地下床躯体構築用型枠
を組立て支持し、１体コンクリートを打設するとともに
、前記作業床の下部を掘削し、前記躯体の打設コンクリ
ートの硬化をまって同作業床上の型枠を撤去して同作業
床を次位の地下躯体の構築位置まで下降せしめ、以下前
記の工程を反覆するように構成されている。

請求項２の発明は、構真柱に２段の作業床を昇降自在に
装架し、上段作業床面上で地下床躯体構築用型枠を組立
て支持し、躯体コンクリートを打設するとともに、下段
作業床の下部を掘削し、同下段作業床を所定位置まで下
降して山留壁に圧着せしめて同山留壁の初梁を兼用せし
め、次いで前記躯体の打設コンクリートの硬化をまって
前記上段作業床上の型枠を撤去して同上段作業床を次位
の地下躯体構築位置まで移動させたのち、前記山留壁に
圧着して同山留壁の初梁を兼用せしめ、同上段作業床上
で次位の地下床躯体構築用型枠を組立て支持し、以下前
記の工程を反覆するように構成されている。

請求項３の発明は、前記工法に使用される多機能作業床
を、構真柱に昇降自在に装架するとともに、周縁部に前
記山留壁に対する圧着用ジヤツキおよび掘削機走行用レ
ールを装着して構成している。

請求項４の発明は前記多機能作業床を基礎梁等の地下躯
体より構成したものである。

（作用）本発明によれば構真柱に昇降自在に設置した作業床を所
定位置まで下降して山留壁に圧着せしめ、かくして同作
業床をして山留壁側圧を支持する初梁を兼用せしめるこ
とによって、直ちに同作業床下部の掘削を可能ならしめ
るとともに、同作業床上で地下躯体横築用型枠を組立て
支持し、躯体コンクリートを打設することによって、前
記作業床に前記初梁としての機能の他に、地下躯体構築
用の作業床の機能を兼用せしめる。

かくして地下躯体のコンクリート打設と併行して作業床
下部を掘削し、前記躯体の打設コンクリートの硬化をま
って、前記作業台上の型枠を撤去し、同作業床を次位の
地下躯体の構築位置まで下降せしめ、以下（構造物地下
躯体の構築、掘削）→（作業床移動）→（山留壁支持）
→（次位の地下躯体の構築、掘削）を反覆して地下構造
体躯体全体を特徴する請求項２の発明によれば構真柱に上下２段の作業床を昇
降自在に設置し、上段作業床上で地下床１体の型枠を組
立て、同作業床面によって支持し、コンクリートを打設
して前記地下法躯体の構築を行なう。

一方、同躯体の構築と平行して下段作業床下部の掘削を
行ない、下段作業床を下降せしめ、所定の深度に達する
と、同下段作業床を山留壁に圧着せしめ、か（して下段
作業床を山留壁に作用する側圧を支持する初梁として使
用する。

而して前記上段作業床上の打設コンクリートの養生期間
をまって、同上段作業床上で型枠の撤去を行なったのち
、同上段作業床を次位の床躯体の構築位置まで移動させ
、同上段作業床を山留壁に圧着して、同山留壁の支保工
として機能させる。

しかるのち前記上段作業床上で、前記床躯体構築と同様
な手順で次位の床躯体の構築を行なう。

爾後、（構造物地下床躯体の構築、掘削）→（作業床移
動）→（山留壁支持）→（次位の構造物地下床躯体の構
築、掘削）を反覆して、地下構造物躯体全体を特徴する請求項３の発明は前記作業床を構真柱に昇降自在に装架
するとともに、周縁に山留壁圧着用のジヤツキおよび掘
削機走行用レールを装着することによって、前記作業床
に、初梁及び地下法躯体の型枠組立、支保、コンクリー
ト打設の作業床および掘削機の走行基盤の各機能を兼用
せしめ、前記逆打工法を円滑に遂行せしめるものである
。

請求項４の発明は前記作業床を基礎梁等の地下躯体より
構成し、最終工程において作業床を引揚げることなく、
地下の所定位置に設置するものである。

（実施例）以下、本発明を図示の実施例について説明する。

所要の地盤囚に山留壁（１）を施工し、（第１図参照）
構真柱（２）を施工する。

次いで第３図の（３）に示すように一次掘削を終了した
のち、第４図に示すように、前記構真柱（２）に作業床
（４）を昇降ロッド、またはセルフクライミング装置（
図示せず）等によって昇降自在に支持し、同作業床（４
）を１階床型枠設置位置において、置床周縁に設けたジ
ヤツキ（図示せず）を前記山留壁（１）に圧着して、作
業床（４）を同山留壁（１）に作用する側圧を支持する
初梁として使用し、第５図に示すように同作業床（４）
上で１階床型枠（５）を組立て支持する。

従来工法によれば、前記１階床型枠は地盤面に配設され
た支保工によって支承されるため、前記型枠にコンクリ
ートを打設し、同打設コンクリートの硬化後、脱型する
まで地盤面の掘削は不可能であったが、本実施例によれ
ば山留壁（１）の初梁として機能する作業床（４）上に
型枠が支保されるので、同作業床（４）の設置と同時に
、同作業床下部の掘削が可能となる。

次いで第６図に示すように前記型枠（５）にコンクリー
ト（６）を打設すると同時に、第７図に示すように、前
記作業床（４）の下部の２次掘削を行なう。

（第７図参照）前記打設コンクリート（６）の養生期間をまって、前記
作業床（４）上の型枠（５）の脱型を行ない、１階床を
構築するとともに、前記ジヤツキによる山留壁（１）に
対する圧着を解除して、作業床（４）を地下１階部体の
施工位置まで下降せしめ、前記ジヤツキを介して山留壁
（１）に圧着して、同山留壁（１）の初梁として機能せ
しめる。（第９図参照）次いで同作業床（４）上で、地下１階床型枠（５）及び
地下１階柱型枠（図示せず）を組立て支持し、（第１０
図参照）同各型枠にコンクリート（６）を打設して地下
１階部体を施工する。（第１１図参照）次いで前記作業
床（４）下部の３次掘削を行ない、（第１２図参照）前
記打設コンクリート（６）の養生期間をまって作業床（
４）上の前記型枠を脱型し、（第１３図参照）同作業床
（４）を地下２階部体の施工位置まで下降せしめ、ジヤ
ツキによって山留を圧着し、作業床（４）を同山留壁（
２）の初梁として機能させ、（第１４図参照）同作業床
（４）上において前記と同様にして地下２階部体を構築
し、（第１５図及び第１６図参照）以下（１体構築、掘
削）→（作業床移動）→（山留壁支持）→（ｌｉｔ体構
築、掘削）を反覆して第１７図に示すように、前記作業
床（４）下部の最終掘削が完了すると、同掘削部下部に
基礎梁（７）を施工し、（第１８図参照）しかるのち作
業床（４）を撤去し、（第１９図参照）最終躯体（８１
を構築する。（第２０図参照）第２１図は本発明の他の実施例を示し、前記作業床（４
）として基礎梁を使用したもので、同基礎梁を作業床と
して使用したのち、撤去することなく、そのまま地下躯
体として設置するものである。

図中、（８）はジヤツキ、（９）は作業床昇降ロッドで
その地図中前記実施例と均等部分には同一符号が附され
ている。

第２２図乃至第３７図は本発明の更に他の実施例を示し
、所要の地盤囚に山留壁（１）を施工し、（第２２図参
照）構真柱（２）を施工する。（第２３図参照）次いで
第３図の（３）に示すように一次掘削を終了したのち、
第２５図に示すように地下部分において、前記構真柱（
２）に上段作業床（４＾）及び下段作業床（４Ｂ）を昇
降ロッドまたはセルフクライミング装置（図示せず）等
によって、昇降自在に支持する。

次いで上段作業床（４Ａ）上に１階床型枠（５）を組立
て、同作業床面上に配設された支保工によって同型枠（
５）を支持する。（第２６図参照）次いで前記型枠（５
）にコンクリート（６）を打設して１階床面の躯体を構
築する。（第２７図参照）一方、これと同時に下段作業
床（４Ｂ）の下方には第２８図に示すように２次掘削を
行なう。

なお下段作業床（４Ｂ）の下方の掘削は、ブルドーザ等
による通常の掘削でもよいが、同下段作業床（４Ｂ）の
下面に掘削機械が走行するレール等が装備され、自動掘
削が可能になっている。

前記２次掘削作業の進行に伴って、下段作業床（４Ｂ）
を下降せしめ、所定の深度まで掘削したのち、同下段作
業床（４Ｂ）に装備されたジヤツキ（図示せず）によっ
て、同作業床（４Ｂ）を山留壁（１）に圧着せしめ下段
作業床（４Ｂ）を同山留壁（１）に作用する側圧を支持
する初梁として使用する。（第２９図参照）次いで前記
１階床面の躯体（６）コンクリートの養生期間をまって
上段作業床（４Ａ）上での型枠の撤収を行ない、（第３
０図参照）同上段作業床（４Ａ）を次位の地下１階床面
の構築位置まで移動する。（第３１図参照）同上段作業
床（４＾）の移動後、同作業床（４＾）を山留壁（１）
に圧着させ、山留壁（１）の初梁として機能させ、次い
で上段の作業床上で、１階部体の構築と同様な手順で、
地下１階部体の構築を行なう。

爾後、（躯体構築、掘削）→（作業床移動）→（山留壁
支持）→（＠体構築、掘削）を反覆して地下の躯体全体
を構築する。

第３２図乃至第３７図はこの１サイクルの工程を示す。

第３２図及び第３３図は、掘削工程を、第３４図は躯体
横築型枠の脱型工程を、第３５図は作業床の移動工程を
、第３６図は躯体の型枠の設置、第３７図は躯体の構築
工程を示す。

（発明の効果）本発明によれば前記したように、構造物躯体のコンクリ
ート打設用型砕の組立、及び支持機能と、掘削機械を操
作するための基盤としての機能、及び山留壁を支持する
支保工としての機能を兼備する作業床を構真柱に昇降自
在に装架し、同作業床によって逆打ち工法を行なうもの
であって、前記従来の逆打ち工法の基本的施工サイクル
が、（Ｉｆｆ！削工ＰＩＩ）＋（ＩＩ体構築工期）であ
るのに反して、本発明の方法では掘削と躯体構築とが同
時に行なわれるので、基本的施工サイクルは掘削工期と
躯体構築工期とのうち長い方となり、従って仮に両者の
工期が同一工期とすると、本発明における基本的施工サ
イクルは、前記従来工法の半分となる。

また本発明によれば、前記作業床が山留壁を支持する支
保工として機能することによって、同山留壁の経済的設
計、工期の短縮が図られる。

また掘削状況によって、前記作業床を適当な位置に移動
することによって、山留壁に生じる応力を過大にならな
いようにすることができ、従って山留壁を経済的に設計
できる。

請求項２の発明は前記作業床を上下２段の作業床より構
成したものであって、−１１１Ｑの逆打ち工法において
は、床面が山留壁を支承する初梁として機能するもので
あり、従って床面コンクリートの強度が発現するまで掘
削ができないという欠点があったが、請求項２の発明に
よれば上段の作業床も初梁として働（ので、打設コンク
リートの養生に関係なく掘削ができ、工期の短縮が図ら
れる。

請求項３の発明は前記構真柱に昇陣自在に装架された作
業床の周縁に、前記山留壁に対する圧着用ジヤツキを装
着し、同ジヤツキを作動することによって作業床を山留
壁の初梁として機能させるとともに、地下構造物躯体の
コンクリート打設用型枠の組立、及び同型枠の支持機能
と、また、作業床下面に掘削機走行レールを装着するこ
とによって掘削機械を操作するための基盤としての機能
とを兼備する多機能作業床を構成し、前記逆打ち工法が
円滑に遂行されるようにしたものである。

請求項４の発明は前記作業台を基礎梁等の地下躯体より
構成し、同地下躯体を作業床として使用したのち、撤去
することなく、そのまま地下躯体として設置し、施工を
より簡略化するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第２０図は本発明に係る多機能床を用いた逆
打ち工法の一実施例の工程を示す縦断面図、第２１図は
本発明の他の実施例の実施状況を示す縦断面図、第２２
図乃至第３７図は本発明の更に他の実施例の工程を示す
縦断面図である。（２）・・・地盤、　　　　　（１）・・・山留壁、（
２）・・・構真柱、　　　　（４）・・・作業床、（４
Ａ）−・・上段作業床、　（４Ｂ）・・・下段作業床、
（５）・・・床型枠、　　　　　（６）・・・コンクリ
ート。

Claims

【特許請求の範囲】１、構真柱に作業床を昇降自在に装架し、同作業床を所
定の位置まで下降して山留壁に圧着せしめて同山留壁の
初梁を兼用せしめ、前記作業床上で地下躯体構築用型枠
を組立て支持し、躯体コンクリートを打設するとともに
、前記作業床の下部を掘削し、前記躯体の打設コンクリ
ートの硬化をまって同作業床上の型枠を撤去して同作業
床を次位の地下躯体の構築位置まで下降せしめ、以下前
記の工程を反覆することを特徴とする多機能作業床を用
いた逆打ち工法。２、構真柱に２段の作業床を昇降自在に装架し、上段作
業床面上で地下床躯体構築用型枠を組立て支持し、躯体
コンクリートを打設するとともに、下段作業床の下部を
掘削し、同下段作業床を所定位置まで下降して山留壁に
圧着せしめて同山留壁の初梁を兼用せしめ、次いで前記
躯体の打設コンクリートの硬化をまって前記上段作業床
上の型枠を撤去して同上段作業床を次位の地下床躯体構
築位置まで移動させたのち、前記山留壁に圧着して同山
留壁の初梁を兼用せしめ、同上段作業床上で次位の地下
床躯体構築用型枠を組立て支持し、以下前記の工程を反
覆することを特徴とする多機能作業床を用いた逆打ち工
法。３、前記構真柱に昇降自在に装架され、周縁部に前記山
留壁に対する圧着用ジャッキおよび掘削機走行レールを
具え初梁、作業床および掘削機走行基盤としての機能を
兼用せしめたことを特徴とする多機能作業床。４、前記作業床は基礎梁等の地下躯体より構成された請
求項３記載の多機能作業床。