JPH04319121A - 建物の地下躯体の構築工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は逆打ち工法による地下躯
体の構築工法に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の逆打ち工法では、一般に掘削底に
数台のパワーシヨベルを吊り降ろして掘削を行ない、掘
削土砂をトツプスラブ上のクラムシエルバケツトで揚土
し、ダンプトラツクに積込んで搬出している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従ってパワーシヨベル
のオペレータは、送風機で換気しているとはいえ、排気
ガスで汚染された作業環境の中で終日、作業をすること
になる。また躯体構築工事は、クレーン等がスラブ開口
部以外の処では使用できないので、大半が人力作業とな
り、特に型枠、鉄筋工事の省力化が難しい。

【０００４】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、大幅な省
力化が図られ、作業環境が改善され、施工性が向上され
るとともに、作業の安全性が確保される逆打ち工法によ
る建物の地下躯体の構築工法を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る建物の地下躯体の構築工法によれば、
建物の地下外壁を構成する山留壁、内側柱下の杭、及び
上部躯体を支持する構芯柱を地表部より構築し、第１段
掘削の終了後、下面には移動自在に掘削機を懸架し、上
面には床型枠を組込んだ作業ステージを各スパン毎に組
立て、吊ロツドを介して上部スラブより懸吊し、前記各
ステージの下部を掘削し、前記各ステージを吊ロツドを
介して所定高さまで吊り下ろし、同各ステージの床型枠
上及び相隣るスパンのステージにおける床型枠間に床鉄
筋を配筋して床コンクリートを打設し、養生期間をおい
て前記ステージ下部の掘削を行ない、前記各ステージを
所定の地下階床位置まで吊り下ろして、前記床型枠を転
用して前記同様同階床の床コンクリートを打設し、以下
前記の工程を反覆するものである。

【０００６】

【作用】本発明によれば前記したように、逆打ち工法に
おいて、各スパンに、夫々移動自在な掘削機を下面に懸
吊した作業ステージを吊ロツドを介して懸吊するととも
に、同各作業ステージ上に床型枠を組込み、前記掘削機
によって作業ステージの下部を掘削し、同ステージを上
階スラブより吊ロツドを介して所定位置にまで吊り降ろ
し、ステージ外周ジヤツキを操作して同ステージを所要
の高さに定置し、切梁を兼用せしめるとともに、前記各
ステージ上の床型枠２、及び相隣るスパンのステージに
おける床型枠間に床鉄筋を配筋して床コンクリートを打
設し、同打設コンクリートの若干の養生期間をおいてス
テージ下部の掘削を行ない、前記コンクリートが所要の
強度を発現すると前記ステージを次の所定位置まで吊り
下ろし、前記床型枠をそのまま転用し、前記の工程を反
覆して建物の地下躯体を逆打ち工法によって構築する。

【０００７】

【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明する
。１は山留壁、２は内側柱下の杭、３は上部躯体を支持
する構芯柱で、地表部より構築され、地表部において各
スパン毎に、上面に床型枠４を組込んだ作業ステージ５
を組立て、同各ステージ５の床型枠４上、及び相隣るス
パンの作業ステージ５の床型枠４間に床鉄筋６を配筋し
て床コンクリートを打設し、トツプスラブ７を構築する
。前記ステージ５の下部に自動掘削機８及び自動土砂運
搬機を移動自在に懸架し、同掘削機８によって１次掘削
を行なう。（図１参照）次いで前記掘削機８によって２
次掘削を行ない、前記土砂運搬機９によって掘削土砂を
地表部に搬出するとともに、各作業ステージ５を吊ロツ
ド１０及び昇降ジヤツキ１１を介してトツプスラブ７よ
り懸吊し、第２次掘削を行なう。（図２参照）図中１２
はハンガーレールである。

【０００８】次いで前記作業ステージ５を吊ロツド１０
を介して地下１階位置までリフトダウンし（図３参照）
同作業ステージ５の端部に装架されたジヤツキ１３を伸
長して山留壁１を圧締し、作業ステージ５のフレームに
切梁を兼用せしめ、前記各スパンの作業ステージ５の床
型枠４の上部、及び相隣る作業ステージ５の床型枠４間
に床鉄筋６を配筋し、床コンクリートを打設して地下１
階スラブ１４を構築し、若干の養生期間をもって作業ス
テージ５下部の第３次掘削を行う。（図４参照）図中１
５は同スラブ１４上のガイドレール、１６は小型クレー
ン、１７は壁面はつり機である。

【０００９】次いで打設コンクリートが型枠を外せる強
度に達すると、前記同様に作業ステージ５を吊ロツド１
０を介して地下１階スラブ１４より地下２階位置まで吊
り下ろし、前記同様にして地下２階スラブ１８を構築す
るとともに第４次掘削を行ない、同時に構芯柱３の外周
に柱鉄筋１９を配筋する。（図５参照）かくして前記作
業を反覆して、作業ステージ５を最終位置まで吊り下ろ
すと最終掘削及び床付けを行ない、（図６参照）基礎部
分２０を構築する。（図７参照）図中２１はデイストリ
ビユータ、２２は地下階柱である。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば前記したように逆打工法
における掘削作業が作業ステージの下面に移動自在に懸
架された自動掘削機によって行なわれるので、作業環境
の悪い根切底での作業がなくなり、また前記作業ステー
ジ上に組込まれた床型枠によって地下各階の床コンクリ
ートを打設するようにしたのもであり、型枠のサポート
がないので、打設コンクリートの養生期間中に掘削が可
能となり、更にまた前記ステージが切梁として利用でき
るので、軟弱地盤における山留壁の変形を防止でき、全
体として変形が少なくなるものであり、本発明によれば
大幅な省力化が図られ、工期が短縮されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る建物の地下躯体の構築工法の最初
の工程を示す縦断面図である。

【図２】図１の次工程を示す縦断面図である。

【図３】図２の次工程を示す縦断面図である。

【図４】図３の次工程を示す縦断面図である。

【図５】図４の次工程を示す縦断面図である。

【図６】図５の次工程を示す縦断面図である。

【図７】図６の次工程を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１　　　　山留壁 ２　　　　杭 ３　　　　構芯柱 ４　　　　床型枠 ５　　　　作業ステージ ６　　　　床鉄筋 ７　　　　トツプスラブ ８　　　　自動掘削機 １０　　昇降ジヤツキ １１　　吊ロツド １３　　ジヤツキ １４　　地下１階スラブ １８　　地下２階スラブ ２０　　基礎部分

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　建物の地下外壁を構成する山留壁、内
   側柱下の杭、及び上部躯体を支持する構芯柱を地表部よ
   り構築し、第１段掘削の終了後、下面には移動自在に掘
   削機を懸架し、上面には床型枠を組込んだ作業ステージ
   を各スパン毎に組立て、吊ロツドを介して上部スラブよ
   り懸吊し、前記各ステージの下部を掘削し、前記各ステ
   ージを吊ロツドを介して所定高さまで吊り下ろし、同各
   ステージの床型枠上及び相隣るスパンのステージにおけ
   る床型枠間に床鉄筋を配筋して床コンクリートを打設し
   、養生期間をおいて前記ステージ下部の掘削を行ない、
   前記各ステージを所定の地下階床位置まで吊り下ろして
   、前記床型枠を転用して前記同様同階床の床コンクリー
   トを打設し、以下前記の工程を反覆することを特徴とす
   る建物の地下躯体の構築工法。