JP3338240B2 - 鉄筋コンクリート構造物の構築工法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の構築工法

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豊 大河原
晴也 川口
久雄 田中
啓 中地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、施工の省力化お
よび工期の短縮化などを可能にした鉄筋コンクリート構
造物の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中高層の鉄筋コンクリート建物を
構築するに際し、はりおよび床スラブは、最初に柱を構
築し、次に、この柱間にはり型枠を設置し、このはり型
枠間に床型枠を設置し、次に、前記はり型枠の中にはり
補強筋を、前記床型枠の上に床補強筋をそれぞれ配筋
し、そして、前記はり型枠の中および床型枠の上にコン
クリートを打設するやり方が、最も一般的な方法であ
る。また、施工の省力化、工期の短縮化などを図るため
に、はり型枠にはセットおよび脱型を簡単にできるよう
に予めU字状に構成された木製あるいは鋼製型枠が使用
され、床型枠には撤去不要なPC板が使用され、さら
に、はり型枠に配筋されるはり補強筋ははり型枠の中に
一度で配筋できるように予めかご状に組み立てられ、床
型枠の上に配筋される床鉄筋はパネル状に組み立てられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かご状に組み
立てられたはり補強筋をU字状に構成されたはり型枠の
中に配筋し、かつ、はり型枠の中で主筋どうしをジョイ
ントする作業は、きわめて狭い空間での作業を強いられ
るので、きわめて面倒で、工期の停滞を招くなどの課題
があった。
【0004】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、施工の省力化および工期の短縮化など
を可能にした鉄筋コンクリート構造物の構築工法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鉄筋コン
クリート構造物の構築工法は、PC柱からなる既設階の
柱の上端部に、新設階の柱となるPC柱を立設し、この
PC柱の下端部に埋設されたスリーブに前記柱の上端部
に突設された鉄筋継手を挿入するとともに前記スリーブ
にグラウト材を充填して既設階の柱と新設階のPC柱の
主筋どうしを連結し、次に前記PC柱間にはり補強筋か
ごを架け渡し、その主筋どうしを連結し、次に前記PC
柱間に真上にU字状に開口し、長さが調整できかつ側板
部が開くように構成されたはり型枠を前記はり補強筋か
ごの下部より架け渡し、次に前記はり型枠間に新設階の
床スラブの一部となるPC床型枠を架け渡し、その上に
床補強筋を配筋し、次に前記はり型枠内および前記PC
床型枠の上にコンクリートを打設する工程を最上階まで
繰り返し行うことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、構築中の鉄筋コン
クリート建物の一例を示し、図において、符号1は既に
構築された既設各階の柱、2はこの柱1,1 間に構築され
た既設各階のはり、3はこのはり2,2 間に構築された既
設各階の床スラブ、4はこの床スラブ3の先端部に突設
された各階のバルコニーである。
【0007】柱1、はり2、床スラブ3およびバルコニ
ー4は、いずれも鉄筋コンクリートによって構築されて
いる。また、柱1、床スラブ3の床型枠およびバルコニ
ー4は、いすれもPC柱、PC床型枠、PCバルコニー
としてそれぞれ工場生産されたPC部材によって構築さ
れ、さらに、はり2のはり補強筋は予め地上においてか
ご状に組み立てられ、かつ、床スラブ3の床補強鉄筋は
メッシュ状に組み立てられ、コンクリート工事および配
筋工事の省力化が図られている。
【0008】なお、既設階の柱1の上端部にはこの柱1
の上に連続して構築される新設階の柱の主筋と連結され
る複数本の鉄筋継手5,5 が突設されている。この鉄筋継
手5は柱1のコンクリート中に配筋された主筋の上端部
を所定長さ突出して形成されている。
【0009】符号6はすでに構築された既設階の柱1の
上に設置され、新たに構築される新設階の柱となるPC
柱、7はこのPC柱6,6 間に架け渡され、新設階のはり
の補強筋となるはり補強筋かご、8は新設階のはり間に
架け渡され、新設階の床スラブを構築する際のコンクリ
ート型枠および新設階の床スラブの一部となるPC床型
枠、9はこのPC床型枠8の上に配筋され、新設階の床
スラブを補強する床補強筋、そして、符号10は新設階の
床スラブ3の先端部に突設され、新設階のバルコニーと
なるPCバルコニーである。
【0010】PC柱6、PC床型枠8およびPCバルコ
ニー10は、いずれもPC部材として工場生産されたもの
である。
【0011】PC柱6の上端部にはこのPC柱6のコン
クリート中に配筋された主筋の上端部を所定長さ突出す
ることにより複数本の鉄筋継手6aが形成されている。ま
た、PC柱6の下端部には既設階の柱1の上端部に突出
された鉄筋継ぎ手1aと鉄筋継手6aとをつなぐスリーブ
(図省略)が埋設され、このスリーブを介して既設階の
柱1の主筋と新設階の柱6の主筋とが連結される。
【0012】また、はり補強筋かご7は予め地上におい
てかご状に組み立てられ、床補強筋9はメッシュ状に組
み立てられ、配筋工事の省力化が図られている。
【0013】符号11は新設階のPC柱6,6 間に架け渡さ
れ、新設階のはり12を構築するはり型枠、13はこのはり
型枠11の下に立設され、はり型枠11を支持する支保工、
14ははり型枠11を設置および撤去する際に、はり型枠11
を昇降および水平移動するリフト、15ははり型枠11を上
階に盛り代える揚重機、16はPC柱6、PC床型枠8な
どの建築部材を吊りあげて所定の位置にセットするクレ
ーン、17はPC床型枠8の上およびはり型枠11内にコン
クリートを打設するコンクリートポンプ、そして、符号
18は構築工事の進行と共に嵩上げしながら組み立てら
れ、作業員を上り降りする仮設階段である。
【0014】はり型枠11は真上にU字状に開口する鋼製
型枠であり、また、はり型枠11は構築されるはりのスパ
ンに応じて長さを調整できるように構成され、さらに、
脱型し易いように側板部が若干開くように構成されてい
る。また、支保工13にはパイプサポートなどが使用され
ている。
【0015】このような構成において、次にこの発明に
係る鉄筋コンクリート構造物の構築工法を順をおって説
明する。
【0016】(1) 最初に、既に構築された既設最上階の
各柱1の上端部にこの上に立設されるPC柱6の位置を
決める墨だしを行う。
【0017】(2) 次に、クレーン16でPC柱6をつり上
げ、各柱1の上端部に墨出し位置に合わせてそれぞれ建
て付ける。
【0018】同時に、柱1の上端部に突設された鉄筋継
手5をPC柱6の下端部に埋設されたスリーブに挿入す
るとともに、このスリーブにグラウト材を充填して柱1
の主筋とPC柱6の主筋とを一体的に連結する。
【0019】(3) 次に、クレーン16ではり補強筋かご7
をつり上げ、隣接するPC柱6,6 間に架け渡す。この場
合、構築される建物の外壁に沿って架け渡されるはり補
強筋かご7の端部はPC柱6の上端部(パネルゾーン)
で定着するようにし、構築される建物の内部に向かって
架け渡されるはり補強筋かご7の端部は、はり内でジョ
イントされる。
【0020】同時に、既に施工が完了した既設直下階の
はり型枠11をリフト14で支持し、はり型枠11を支持して
いる支保工13を撤去する。そして、はり型枠11を脱型
し、リフト14によって床の上に降ろす。
【0021】(4) 次に、脱型されたはり型枠11を揚重機
15に載せて既設最上階の床スラブの上に上げる。そし
て、このはり型枠11をリフト14に載せて持ち上げ、既に
ジョイントされたはり補強かご7の下部よりPC柱6,6
間に架け渡すとともに、はり型枠11の下に複数本の支
保工13を立設して支持す る。
【0022】(5) 次に、クレーン16でPC床型枠8をつ
り上げ、隣接するはり型枠11,11 間にそれぞれ架け渡
し、このPC床型枠8の上に床補強筋9をセットする。
また、同様にして、外回りのはり型枠11の外側にPCバ
ルコニー10を突設する。
【0023】(6) 次に、PC床型枠8の上およびはり型
枠11の中にコンクリートポンプ18によってコンクリート
を打設する。そして、コンクリートが充分な強度を発現
したら、はり型枠11を脱型する。
【0024】以下、同様にして、(1) 〜(6) の工程を繰
り返して最上階まで構築する。
【0025】
【発明の効果】この発明に係る鉄筋コンクリート構造物
の構築工法は、以上説明した構成からなり、すでに構築
された既設階の柱の上端部に、これから構築される新設
階の柱となるPC柱を立設し、このPC柱間に新設階の
はりの補強筋となるはり補強筋かごを架け渡し、鉄筋を
接合した後に前記PC柱間に新設階のはりを構築するは
り型枠を前記はり補強筋かごの下部より架け渡すととも
に、このはり型枠の中に前記はり補強筋かごをセット
し、次に、前記はり型枠間に新設階の床スラブの床型枠
あるいは床スラブの一部となるPC床型枠を架け渡し、
次に、前記はり型枠の中および前記PC床型枠の上にコ
ンクリートを打設するので、特に、PC柱間にはり補強
筋かごを架け渡し、鉄筋を接合した後にはり型枠をセッ
トするので、はり補強筋かごの設置およびはり補強筋か
ごの主筋どうしのジョイントがきわめてし易くなり、施
工の省力化および工期の短縮化などが図れる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【図2】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【図3】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【図4】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【図5】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【図6】この発明に係る構築工法によって構築中の鉄筋
コンクリート構造物の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…既設各階の柱、2…既設各階のはり、3…既設各階
の床スラブ、4…既設各階のバルコニー、5…鉄筋継
手、6…PC柱、7…はり補強筋かご、8…PC床型
枠、9…床補強筋、10…PCバルコニー、11…はり型
枠、12…新設階のはり、13…支保工、14…揚重機、15…
リフト、16…クレーン、17…コンクリートポンプ、18…
仮設階段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 晴也 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 田中 久雄 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 中地 啓 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 吉松 敏行 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−210536(JP,A) 特開 平6−146400(JP,A) 特開 平4−176944(JP,A) 特開 平7−119296(JP,A) 特開 平6−10435(JP,A) 実開 昭63−3755(JP,U) 実公 平1−28189(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC柱からなる既設階の柱の上端部に、
    新設階の柱となるPC柱を立設し、このPC柱の下端部
    に埋設されたスリーブに前記柱の上端部に突設された鉄
    筋継手を挿入するとともに前記スリーブにグラウト材を
    充填して既設階の柱と新設階のPC柱の主筋どうしを連
    結し、次に前記PC柱間にはり補強筋かごを架け渡し、
    その主筋どうしを連結し、次に前記PC柱間に真上にU
    字状に開口し、長さが調整できかつ側板部が開くように
    構成されたはり型枠を前記はり補強筋かごの下部より架
    け渡し、次に前記はり型枠間に新設階の床スラブの一部
    となるPC床型枠を架け渡し、その上に床補強筋を配筋
    、次に前記はり型枠内および前記PC床型枠の上にコ
    ンクリートを打設する工程を最上階まで繰り返し行う
    とを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
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KR102349508B1 (ko) * 2021-07-01 2022-01-11 한밭대학교 산학협력단 비정형 건축물 축조 장치 및 비정형 건축물 축조 방법

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