JP2981663B1 - 家屋の立ち姿勢補償構造 - Google Patents

家屋の立ち姿勢補償構造

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JP2981663B1
JP2981663B1 JP17584898A JP17584898A JP2981663B1 JP 2981663 B1 JP2981663 B1 JP 2981663B1 JP 17584898 A JP17584898 A JP 17584898A JP 17584898 A JP17584898 A JP 17584898A JP 2981663 B1 JP2981663 B1 JP 2981663B1
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Abstract

【要約】 【目的】 基礎部構造が地盤沈下に強くかつ家屋の傾き
を容易に修正し得ると共に低廉な費用で簡易に施工でき
る家屋の立ち姿勢補償構造を提供する。 【構成】 家屋をその上方に支持固定し得る様に構築さ
れる第1基礎部12と、前記第1基礎部12の下方であ
って地盤Gに埋設され、前記第1基礎部12を上面側に
非固定状態で載設支持する第2基礎部14と、を備え、
前記第1基礎部12と第2基礎部間14には、第1基礎
部12と第2基礎部14との間隔を調整保持するための
調節操作用間隙18が設けられている。前記第2基礎部
14は地盤に周囲を囲われる様に埋設され、地盤により
回りから強固に支持されるので、沈下しにくく家屋の立
ち姿勢を長期間保持し得る。調節操作用間隙18の間隔
を調整して家屋の立ち姿勢の傾きを容易にかつ廉価に修
正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤沈下等による
家屋の傾きに強くかつ修正が容易な家屋の基礎部構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軟弱な地盤の土地も宅地化され、
家屋の地盤沈下が多く発生している。そこで、地盤沈下
対策として具体的には建物の基礎構造を沈下に強い例え
ばべた基礎等にする工事などが挙げられる。その他、事
前に地質調査等を行ない軟弱な度合に応じて宅地造成時
に土中に杭打ちを行なう、地下に排水溝を設け土地に砂
を入れる工事をして土地の排水性を良くする工事などが
ある。そして、これらの地盤沈下対策を工事した宅地に
住宅を建設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え沈
下に強いべた基礎等の基礎構造を施工していたとしても
沈下する地盤に追従して基礎が沈下するのを確実に防止
することは現実には不可能であった。基礎を構築し家屋
を建築した後で地盤の沈下が発生すると、地盤に追従し
た基礎が例えば一方向にかけて沈下して家屋の立ち姿勢
が傾いてしまうという問題があった。この様な場合には
家屋が傾いて歪み、例えば外壁に亀裂が入り雨漏りがし
たり内壁までひびが入りクロスが破れ、また床材が歪ん
で段差が生じたり窓や戸が閉まらない等の被害が生じて
いた。また、家屋の建築構造によっては傾いた家屋の修
正が不可能な場合もあり、例え可能だとしてもその工事
には少なくない費用と工事期間がかかり、施工した建設
会社または居住者への大きな費用負担を強いることにな
る。また、地質の予備調査を行なっても地盤沈下の沈下
量、規模等を完全に予測することは不可能であり、かつ
宅地造成時の杭打ち工事、地下に排水溝を設け土地に砂
を入れる工事にはその分余分な費用がかかるという問題
があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、基礎部構造が地盤沈下に
強くかつ家屋の傾きを容易にかつ確実に修正し得ると共
に低廉な費用で簡易に施工できる家屋の立ち姿勢補償構
造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、家屋をその上方に支持固定し得る様に
構築される第1基礎部12と、前記第1基礎部12の下
方であって地盤Gに埋設され、前記第1基礎部12を上
面側に非固定状態で載設支持する第2基礎部14と、を
備え、前記第1基礎部12と第2基礎部14間には、第
1基礎部12と第2基礎部14との間隔を調整保持する
ための調整操作用間隙18が設けられてなる家屋の立ち
姿勢補償構造10から構成される。
【0006】また、前記第2基礎部14は、平板状に形
成されてなることとしてもよい。
【0007】また、前記第2基礎部14は、基礎部本体
16と、該基礎部本体16から立設された支柱部20を
有し、前記調整操作用間隙18を中間に形成しつつ該支
柱部20の上面側に前記第1基礎部12を載置させてな
ることとしてもよい。
【0008】また、前記第2基礎部14には複数の排水
孔22が設けられてなることとしてもよい。
【0009】また、前記第2基礎部14には下方向に突
出する脚部15が設けられてなることとしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る家屋の立ち姿勢補償
構造は、基礎部が地盤に強固に支持されて沈下しにくい
とともに基礎部つまり家屋の傾きに強くかつ家屋の立ち
姿勢を容易に修正し得る基礎部構造である。
【0011】家屋の立ち姿勢補償構造は、家屋をその上
方に支持固定し得る様に構築される第1基礎部と、前記
第1基礎部の下方であって地盤に埋設され、前記第1基
礎部を上面側に非固定状態で載設支持する第2基礎部
と、を備えており、建築する家屋の床形状と相似する様
な形状に形成されて構築されるのが第1基礎部であり、
この上面に家屋が支持固定される。この第1基礎部は上
面に家屋を支持固定し得る剛性を備えていればよい。第
2基礎部の上面側に容易に載設支持される様な形状に形
成されていればよい。例えば、鉄筋コンクリート等によ
り矩形の板状に形成すれば底面が平面的であり載設支持
され易く好適であるが、その材質や寸法形状は任意に形
成してよいものである。
【0012】第2基礎部は周囲を地盤に取り囲まれる様
に安定した状態で支持されて地中に埋設される。この第
2基礎部は所要の厚さで形成された、台板或は平板形状
であることが、第1基礎を含む第1基礎の支持及び地面
からの受圧を分散させ、かつ均一化し得る点から好適で
ある。これによって、家屋を含む第1基礎部を載設支持
してもきわめて地盤に沈み込みにくい。また第2基礎部
は四方側面からも地盤に支持されるので傾く様な沈み込
みに強く、第1基礎部の水平状態を安定させて長期間維
持し得る。要は、第2基礎部は第1基礎部の下方の地盤
に埋設され、第1基礎部をその上面側に非固定状態で載
設支持するものであり、第1基礎部を上面に確実に支持
するのであればその支持方法や構成は任意である。
【0013】また、第2基礎部は家屋の床形状より一回
り大きく形成されるのが好適であり、平面的に面積が大
きい方がより安定して地盤に支持される。例えば、鉄筋
コンクリートで形成するのであれば地盤を掘削して地固
めし型枠を組み配筋してコンクリートをベタに打設する
という様な簡単な工事で施工でき、工事費用を廉価にし
得る。しかし、これに限られることはなく、第1基礎部
を支持し得る剛性がありかつ耐久性がある材質によりあ
らかじめ例えば平板状に形成した基礎部を地盤を掘削し
た後に埋設して構築してもよいものである。
【0014】そして、前記第1基礎部と第2基礎部間に
は、第1基礎部と第2基礎部との間隔を調整保持するた
めの調整操作用間隙が設けられている。第1基礎部は非
固定状態で第2基礎部の上面側に載設支持されるだけな
ので、間隔調整手段によりその間隔を任意に広げて調整
し保持することができるものである。したがって、前記
両基礎部のより沈下した側の間隔を調整することによ
り、地盤沈下等により沈み込み傾いた第1基礎部を容易
に元の水平状態に戻すことが可能になり、調整操作用間
隙に間隔保持手段を挟持させて、この状態を保持するこ
とで、第1基礎部つまり家屋の立ち姿勢を容易に修正し
得る。
【0015】間隔調整手段としては、家屋を支持固定し
た第1基礎部を載設支持しつつ間隔を調整し得るのであ
れば、その手段や構成は問われるものではない。例え
ば、大型の油圧ジャッキ等を間隙に挿入して間隔を調整
するのが好適であり、重要かつ危険な作業を短時間で安
全に終えられる。その他水圧、圧縮空気、電気モーター
等を動力とする様な構成の間隔調整可能な装置を用いて
もよい。間隔保持手段としては、挟持させた状態で家屋
の修正した水平状態を保持し得る圧縮に耐える剛性があ
れば、その手段や構成は問われない。剛性のあるスぺー
サー、例えば適切な厚みのコンクリートブロック、耐食
性を持たせたH型鋼や金属板、硬質ゴム等またはこれら
を組み合わせた物を挟持したり、または間隙にコンクリ
ートを打設してもよい。
【0016】前述のように、前記第2基礎部は平板状に
形成されており、該第2基礎部の平面状の底面全体で地
盤に受け止められるものである。したがって、底面の単
位面積当たりに負荷される載設荷重が低くなり、容易に
地盤に沈み込む様に陥没することがないし、第2基礎部
の下方の部分的な地盤陥没が起きても残った底面全体で
支持される。しかも、平板状に形成される第2基礎部は
底面全体と四方側面からも地盤に強固に支持されること
で傾斜する様な傾きに対しても水平状態を強固に保持し
得る。しかし、第1基礎部を載設支持し得るのであれば
その寸法形状や材質などは任意に形成してよいものであ
る。材質としては、例えば鉄筋コンクリート等により形
成すれば、基礎部としての剛性および耐久性が高く、か
つ構築が簡単であり施工費用を廉価にする。
【0017】また、前記第2基礎部は、基礎部本体と、
該基礎部本体から立設された支柱部を有し、前記調整操
作用間隙を中間に形成しつつ該支柱部の上面側に前記第
1基礎部を載置させている。前記第1基礎部と第2基礎
部間には、第2基礎部の基礎部本体から立設された支柱
部により調整操作用間隙を中間に形成していることが重
要であり、地盤沈下したとしても第1基礎部と第2基礎
部とが近接したり接触することはなく、このことにより
調整作業を行なう空間が広く確保され、間隔調整手段と
して例えば大型の油圧ジャッキなどの工具や器具等を間
隙に挿入させて作業でき作業の効率が高くなる。そし
て、作業中に第1基礎部が支柱部より下に落下しないの
で挟まれる様な事故もなく安全でもある。
【0018】第2基礎部は、例えば基礎部本体を鉄筋コ
ンクリート等で平板状に形成しさらに隅部に立設した角
柱状に支柱部を形成するのが好適であるが、この支柱部
の形状や大きさ、本数は任意であり、第1基礎部を載置
し得る剛性がありかつ間隔調整作業に十分な空間を確保
するのであれば形成方法や構成はこれに限られない。例
えば、支柱部のみ別体式として剛性のある材質により形
成し第2基礎部を構築した後にその上面に確実に固定す
るようにしてもよい。
【0019】また、前記第2基礎部には複数の排水孔が
設けられており第2基礎部本体の上面に雨水等がしみ込
み溜るのを随時排出させるので、排水性がよく地盤を常
に硬い乾燥状態に近付けて、第2基礎部の支持力を高く
維持する。そして、排水性が悪くて水分を多く含むこと
が原因による地盤の軟弱化を防止し、第2基礎部の下面
側の地盤の沈下や部分的な陥没を予防し得る。排水孔は
第2基礎部本体の強度を保持し得るのであれば、その大
きさや形状、個数は任意であり、第2基礎部の適切な位
置に自由に形成して良いものである。例えば、排水孔以
外に水勾配を付けた溝を中央から放射状に形成させても
よい。
【0020】また、前記第2基礎部には下方向に突出す
る脚部が設けられており、この脚部が地中に深く埋設さ
れて地盤に支持されるものである。例えば、第2基礎部
の周縁から下方に壁体を突出させて一体的に形成すれば
好適であり、4隅部に平面かぎ型状に形成すると第2基
礎部の剛性が高くなる。その他、かぎ型状以外に下駄の
歯状に形成してもよいし、壁体に限られず角柱や円柱状
の脚部でもよく別体式として係着して設けてもよい。第
2基礎部から突出した脚部が第2基礎部より深く地中に
埋設されていることにより、これが側方から地盤に強固
に支持されて地盤に対して水平方向の位置ずれに強く、
水平状態を保持し得る。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1には、本発明の実施例に係る家屋
の立ち姿勢補償構造10の第1基礎部12の斜視説明図
が、図2には第2基礎部14の斜視説明図が示されてい
る。図に示される様に、家屋の立ち姿勢補償構造10
は、家屋Hをその上方に支持固定し得る様に構築される
第1基礎部12と、前記第1基礎部12の下方であって
地盤Gに埋設され、前記第1基礎部12を上面側に非固
定状態で載設支持する第2基礎部と、を備え、前記第2
基礎部14は、平板状に形成されている。
【0022】第1基礎部12は、本実施例では建築する
家屋Hの床形状と相似する様な形状であって矩形の平板
状の底板12bと、この底板12b上面に家屋Hの土台
に合わせて梁12a部分を立設させて基礎部本体13が
構築される。具体的には、地盤Gに型枠を組み配筋しコ
ンクリートを打設して底板12bを形成し、同様にコン
クリートを打設して梁12a部分を形成している。この
基礎部本体13はその上面13aに家屋Hを支持固定し
得る剛性を備え、上面13aに家屋Hの土台部分を支持
固定させて第1基礎部12となる。上面13aは基礎部
本体13の梁12a部分の上面にあたるが、梁12a部
分、底板12bなどの構成は本実施例に限られることは
なく、形状寸法を含め建築工法等に合わせ任意に改変可
能である。また、基礎部本体13の底面13bは平面的
に形成され、後述する第2基礎部14の上面側に載設支
持され易く、かつ間隔を調整した時に任意の間隔調整手
段および間隔保持手段を確実に受け止められる。
【0023】第2基礎部14は、本実施例では第1基礎
部12より平面的に一回り大きい矩形の平板状の基礎部
本体16を形成し、地盤Gに埋設されて構築される。具
体的には、地盤Gを所定の深さ掘削して地固めし型枠を
組み配筋しコンクリートを打設して厚さ約20センチ程
度の基礎部本体16を形成している。この基礎部本体1
6は、図3および図4にも示される様に上面に家屋Hを
支持固定した第1基礎部12を載設支持し得る剛性を備
え、そして底面16b全体で地盤Gに受け止められ、ま
た四方側面からも地盤Gに支持されて埋設される。した
がって、底面16bの単位面積当たりの載設荷重が低く
なり第2基礎部14はきわめて地盤Gに沈み込みにく
く、また四方側面を地盤Gに支持され傾く様な沈み込み
にも強く、第1基礎部12の水平状態を安定させて長期
間維持する。
【0024】第2基礎部14は矩形の平板状と形状が簡
単であり形成し易く、構築する際の施工費用を廉価にす
る。第2基礎部14は、平面的に面積が大きい方がより
安定して地盤Gに支持されるが、その形状寸法は任意に
改変可能である。例えば、地盤Gを掘削して岩石や砂利
を敷き詰めて固め上からコンクリートを打設して平板状
の第2基礎部14として構築してもよい。その他、第1
基礎部を支持し得る剛性がありかつ耐久性がある、例え
ばあらかじめ金属で矩形の平板状に形成し、地盤を掘削
した後に埋設して構築してもよい。
【0025】また、前記第2基礎部14には複数の排水
孔22が設けられている。本実施例では、排水孔22は
内径10センチないし20センチ程度で任意の間隔をお
いて基礎部本体16の厚みを貫通して穿孔し、上面16
aに溜る雨水を排出する様にしている。第2基礎部14
のコンクリートを打設する前にスリーブ管等を配置して
おけば容易に形成される。本実施例に限られることはな
く、第1基礎部を載設支持し得る剛性が確保されるので
あれば、例えば排水孔以外に水勾配を付けた溝を中央か
ら放射状に形成させてもよい。また、排水孔22内に栗
石を充填しておけば、ここからの上部の土砂Dの流出を
押えられる。
【0026】前記第1基礎部12と第2基礎部14間に
は、第1基礎部12と第2基礎部14との間隔を調整保
持するための調整操作用間隙18が設けられている。こ
の調整操作用間隙18は、地盤Gに埋設されて支持され
る第2基礎部14と、この上面側に非固定状態で載設支
持される第1基礎部12との中間に挟まれる様に間隔を
形成して構成され、この間隔幅を任意に調整することに
より地盤沈下で傾いた基礎部を水平状態に修正し、この
状態を保持することができる。地盤沈下した側の調整操
作用間隙18に間隔調整手段24を挿入し、その間隔を
離隔調整することにより、第1基礎部12の沈下した側
を持ち上げることで、傾いた家屋Hを容易に元の水平状
態に戻す修正ができる。
【0027】間隔調整手段24としては大型の油圧ジャ
ッキ25が操作が容易で好適であり、家屋Hを支持固定
する第1基礎部12を微調整しつつ確実に持ち上げられ
る。油圧ジャッキ25を調整操作用間隙18に挿入して
間隙を離隔する様に調整した後、この調整操作用間隙1
8に間隔保持手段26、例えば剛性のあるスぺーサー2
7を挟持させて第1基礎部12つまり家屋Hの立ち姿勢
を容易に修正しこの状態を保持することができる。この
間隔保持手段26としては、家屋Hを支持固定した第1
基礎部12を載設支持しつつ間隔を調整し得るのであれ
ば、その手段や構成は問われるものではない。例えば、
適切な厚みのコンクリートブロックや耐食性を持たせた
H型鋼や金属板、硬質ゴム等を耐食性のある金属、硬質
ゴムまたはこれらの組合せた物を挟持させれば間隔が保
持される。また、間隔を保持した状態で間隙内に型枠を
組みコンクリートを打設して支柱状に形成してもよい。
【0028】前記第2基礎部14は、基礎部本体16
と、該基礎部本体16から立設された支柱部20を有
し、前記調整操作用間隙18を中間に形成しつつ該支柱
部20の上面側に前記第1基礎部を載置させている。本
実施例では、第2基礎部14は基礎部本体16を鉄筋コ
ンクリートを打設して平板状に形成し、さらに支柱部2
0として上面16aの四隅部に角柱状の支柱21を立設
させている。支柱21は基礎部本体16に一連的に配筋
して型枠を組みコンクリートを打設して一体的に形成さ
せると第1基礎部12の支持強度が高くなり、かつ第2
基礎部14が地盤沈下で傾いた場合にも横ずれに強い。
そして、支柱21の長さの分だけ第1基礎部12と第2
基礎部14との調整操作用間隙18を中間に形成しつつ
上面の載設面21aに第1基礎部12が載置されて支持
される。したがって、調整操作用間隙18は調整作業を
行なう空間としてほぼ第2基礎部14上面全体と広くか
つ高く確保され、間隔調整手段24として大型の油圧ジ
ャッキ25をこの空間に容易に挿入させて間隔を調整す
る作業が短期間に行なえる。
【0029】また、支柱21の上面21aが第1基礎部
12の基礎部本体13の底面13bに当接し、調整作業
中に第1基礎部12が支柱20上面21aより下に落下
せず安全に作業できる空間が確保される。したがって、
事前に狭い空間を広げて確保する様な危険で困難な準備
作業を省略することができる。この支柱部20の形状寸
法、本数や位置は本実施例に限られることはなく、第1
基礎部12を載置し得る剛性がありかつ間隔調整作業に
必要な空間を確保するのであれば、丸柱や多角柱などに
形成してもよい。また、支柱21のみ別体式として金属
やコンクリート等により形成し、第2基礎部14を構築
した後に基礎部本体16の上面16aに固定するように
してもよい。
【0030】次に、本発明に係る家屋の立ち姿勢補償構
造10の作用を説明する。図3および図4に示される様
に、地盤Gを所定の深さに掘削して型枠を組み配筋して
コンクリートを打設し、家屋Hの床形状より一回り程大
きく第2基礎部14の基礎部本体16を構築する。この
時、基礎部本体16の上面16aに立設した支柱21
と、本体16を貫通した排水孔22を形成しておく。土
砂Dにより第2基礎部14を地盤Gに埋設する。そし
て、第2基礎部14の支柱21の上面21aに家屋Hの
形状に形成される第1基礎部12の底面13bが載置さ
れる様に構築して家屋の立ち姿勢補償構造10が構成さ
れ、第1基礎部12の上面13aに家屋Hを非固定状態
で載設支持させる。
【0031】図5に示される様に、この状態で家屋の立
ち姿勢補償構造10は第1基礎部12および平板状の第
2基礎部14の下面16bが地盤Gに深く埋設されて強
固に支持されているので地盤Gに沈み込む様に沈下しな
いし、第2基礎部14の下面16b側で部分的に陥没し
たとしても容易に傾かない。しかも、第2基礎部14が
四方側面から地盤Gに支持されることにより、家屋Hの
傾くような沈み込みに強く家屋Hの立ち姿勢が強固に長
期間保持される。
【0032】図5の実線に示す家屋Hの安定した水平状
態から、GLから沈下量T分だけ地盤沈下すると沈下し
た側に家屋Hが一点鎖線に示す様に傾く場合を示す。こ
の場合には、図6に示される様に沈下した側の第1基礎
部12と第2基礎部14との調整操作用間隙18とその
回りの土砂Dを掘り起し、作業者が動きやすい様に作業
空間を広く確保する。この空間に間隔調整手段24の油
圧ジャッキ25を挿入して適切な位置に設置し、間隔を
離隔させる方向に油圧ジャッキ25を作動させて、支柱
部20の上面側に載置された第1基礎部12を地盤Gの
沈下量Tに相当する分押しあげて水平状態に修正する。
【0033】その後、間隔保持手段26として、GLか
ら沈下した地盤Gの沈下量Tに相当する厚みのスぺーサ
ー27を、支柱21の上面21aと第1基礎部12の下
面13bとの間隙に挟持させる。また、家屋の立ち姿勢
補償構造10全体が平均的に地盤沈下した場合には、第
1基礎部12全体を平均的に嵩上げすればよい。間隔保
持手段26はその他、適切な厚みのコンクリートブロッ
クや耐食性を持たせたH型鋼等を第1基礎部12と第2
基礎部14との調整操作用間隙18に挟持させてもよ
い。最後に、油圧ジャッキ25を間隙から回収して土砂
Dにより掘削した作業空間を埋め戻して作業が終了す
る。
【0034】次に、本発明の第2実施例に係る家屋の立
ち姿勢補償構造10aについて説明する。先の実施例と
同一構成同一部材には同一符号を付しその詳細な説明は
省略する。図7および図8に示される様に、家屋の立ち
姿勢補償構造10aの第2基礎部14aには下方向に突
出する脚部15が設けられている。この脚部15は、基
礎部12より平面的に一回り大きい矩形の平板状の第2
基礎部14aの基礎部本体16の周縁から下方に向けて
この基礎部本体16に一体的に突設形成されている。実
施例において、脚部15は基礎部本体16の隅部分の底
面16bから突出する平面視L字状に突合わせた様な面
板形状の壁体17として形成されており、家屋の立ち姿
勢補償構造10aとなっている。そして、この第2基礎
部14aが地盤Gに埋設されて構築される。これによっ
て、第2基礎部から一体的に設けられ、下方側に突設す
る脚部が地盤の水平方向の力に対して大きな耐力を有
し、位置ずれに強く、かつ地盤に対して傾く様な沈み込
みに強く第1基礎部を水平状態に保持し得る。また、脚
部を下方に延設して第2基礎部自体の剛性を強くし、第
1基礎部に対する支持力を高くできるとともに、地盤沈
下による傾きを修正した後の家屋の立ち姿勢を長期間維
持し得る。なお、脚部15は実施例の構成に限ることな
く、第2基礎部の下面側の各辺の中央側位置、同下面の
内部位置等に設けてもよく、また、単なる板状、棒状、
筒状、その他の任意の形状で構成しても良い。
【0035】第2基礎部14aは、地盤Gを所定の深さ
掘削して地固めし型枠を組み配筋しコンクリートを打設
して形成する。本実施例では、厚さ約20センチ程度の
基礎部本体16とこの四隅部から下方に平面L字形の面
板状の壁体17を突設形成して第2基礎部14aの剛性
を構造的に高くしている。さらに、支柱部20として上
面16aの四隅部に角柱状の支柱21を立設させてい
る。このことにより、上面側に載設支持される第1基礎
部12に対する支持力を高くできるとともに、地盤沈下
による傾きを修正した後の家屋の立ち姿勢を長期間維持
し得る。壁体17を突設形成するのは基礎部本体16の
周縁四隅部に限ることはなく、隅部を除いた中間部分に
設ける様にしてもよく、その他下駄の歯状に突出する壁
体17としたり第2基礎部14aの周縁全体に設けて升
形状に形成してもよい。
【0036】基礎部本体16は、上面に家屋Hを支持固
定した第1基礎部12を載設支持し得る剛性を備えてお
り、そして底面16b全体および壁体17の内面17b
を地盤Gに受け止められ、壁体17の外面17aを四方
側面から地盤Gに強固に支持される。つまり、第2基礎
部14aから地中に突出した脚部15が第2基礎部14
aより深く地中に食込んだ歯状に埋設されていることに
より、脚部15そのものが周囲から地盤Gに強固に支持
されて地盤Gに対して水平方向の位置ずれに強くなり、
安定した水平状態を長期間保持し得る。特に軟弱な地盤
Gに構築された家屋の立ち姿勢の保持にはきわめて有効
である。
【0037】先の実施例と同様に、第1基礎部12と第
2基礎部14a間には、第1基礎部12と第2基礎部1
4aとの間隔を調整保持するための調整操作用間隙18
が設けられている。この調整操作用間隙18は、地盤G
に埋設されて支持される第2基礎部14aと、この上面
側に非固定状態で載設支持される第1基礎部12との中
間に挟まれる様に間隔を形成して構成され、この間隔幅
を任意に調整することにより地盤沈下で傾いた基礎部を
水平状態に修正し、この状態を保持することができる。
先の実施例で述べたように、地盤沈下した側の調整操作
用間隙18に間隔調整手段24として油圧ジャッキ等を
挿入し、その間隔を離隔調整することにより、第1基礎
部12の沈下した側を持ち上げることで、傾いた家屋H
を容易に元の水平状態に戻す修正ができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る家屋の
立ち姿勢補償構造によれば、家屋をその上方に支持固定
し得る様に構築される第1基礎部と、前記第1基礎部の
下方であって地盤に埋設され、前記第1基礎部を上面側
に非固定状態で載設支持する第2基礎部と、を備え、前
記第1基礎部と第2基礎部間には、第1基礎部と第2基
礎部との間隔を調整保持するための調整操作用間隙が設
けられてなることにより、第2基礎部は、地中深く地盤
に周囲を囲われる様に埋設され、地盤により回りから強
固に支持されるので、例え地盤が部分的に陥没したとし
ても第2基礎部および第2基礎部上面に載設支持されて
いる第1基礎部は沈下しにくく家屋の立ち姿勢を強固に
長期間保持し得るものであり、第2基礎部は地盤に埋設
される様に構築すればよいので、その施工が簡単であ
り、工事期間が短くて済み施工費用を低廉に維持する。
しかも、第2基礎部が沈下して家屋の立ち姿勢が傾いた
としても、非固定状態で載設支持される第1基礎部を地
盤の沈下量に相当する分だけ第2基礎部から持ち上げる
様に調整操作用間隙の間隔を調整して水平状態に保持さ
せるだけで地盤沈下による家屋の立ち姿勢の傾きを容易
に修正することを可能とし、調整操作用間隙に剛性のあ
るスぺーサー、例えば適切な厚みのコンクリートブロッ
クやH型鋼、金属板、硬質ゴム等を挟み込む、またはコ
ンクリートを打設するという簡単確実な調節方法でよく
家屋の立ち姿勢の修正工事にかかる施工費用が低廉に補
償される。
【0039】また、前記第2基礎部は、平板状に形成さ
れてなることにより、第2基礎部の平面状の底面全体が
地盤に支持されるので底面の単位面積当りの載設荷重が
低くなり、第1基礎部を載設支持した第2基礎部自体は
きわめて地盤に沈み込みにくく、かつ第2基礎部が傾く
様な沈み込みにも強く、第1基礎部の水平状態を安定さ
せて長期間維持する。そして、第2基礎部は形状が平板
状と簡単なので容易に地盤を掘削して構築し埋設するこ
とができ、例えば鉄筋コンクリート製であれば載設支持
する強度も高く型枠の枠組やコンクリート打設も容易に
行なえ製作がし易く、工事期間が短くて済み施工費を低
廉に維持し得る。
【0040】また、前記第2基礎部は、基礎部本体と、
該基礎部本体から立設された支柱部を有し、前記調整操
作用間隙を中間に形成しつつ該支柱部の上面側に前記第
1基礎部を載置させてなることにより、第1基礎部と第
2基礎部との中間に少なくとも支柱部の高さ分の間隙を
保持させるので、地盤沈下したとしても第1基礎部と第
2基礎部とが近接したり接触することはなく、間隔調整
手段として例えば大型の油圧ジャッキ等の挿入空間が広
く確保され、この空間に確実に器具を挿入して容易に調
節作業を行なえると共に、作業中に第1基礎部が支柱部
より下に落下する危険がないので安全でもある。したが
って、事前に狭い空間を広げて確保する様な危険で困難
な準備作業を省略することができる。
【0041】また、前記第2基礎部には複数の排水孔が
設けられてなることにより、地盤にしみ込む雨水等を平
板状の第2基礎部の上面に留めることなく排水孔から随
時排出させるので、排水性がよく地盤を常に乾燥状態に
近付けて、第2基礎部の支持力を高く維持する。そし
て、排水性が悪くて水分を多く含むことが原因による地
盤の軟弱化を防止し、第2基礎部の下面側の地盤の沈下
や部分的な陥没を予防し得る。
【0042】また、前記第2基礎部には下方向に突出す
る脚部が設けられてなることにより、第2基礎部とこれ
より深く地中に埋設される脚部をともに地盤で側方から
強固に支持するので、地盤に対して水平方向の位置ずれ
に強く、かつ地盤に対して傾く様な沈み込みに強く第1
基礎部を水平状態に保持し得る。また、脚部を延設して
第2基礎部自体の剛性を強くし、第1基礎部に対する支
持力を高くできるとともに、地盤沈下による傾きを修正
した後の家屋の立ち姿勢を長期間維持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の立ち姿勢補償構造の第1実
施例の第1基礎部の一部を切り欠いた斜視説明図であ
る。
【図2】家屋の立ち姿勢補償構造の第2基礎部の一部を
切り欠いた斜視説明図である。
【図3】家屋の立ち姿勢補償構造の第2基礎部を構築し
た縦断面説明図である。
【図4】家屋の立ち姿勢補償構造の第2基礎部の上面側
に第1基礎部を構築した縦断面説明図である。
【図5】家屋の立ち姿勢補償構造の地盤沈下した状態を
示す作用説明図である。
【図6】家屋の立ち姿勢補償構造の地盤沈下を修正する
状態を示す作用説明図である。
【図7】本発明に係る家屋の立ち姿勢補償構造の第2実
施例の第2基礎部の一部を切り欠いた斜視説明図であ
る。
【図8】第2実施例の第2基礎部の上面側に第1基礎部
を構築した縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 家屋の立ち姿勢補償構造 12 第1基礎部 14 第2基礎部 15 脚部 16 基礎部本体 18 調節操作用間隙 20 支柱部 22 排水孔 H 家屋 G 地盤 D 土砂

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋をその上方に支持固定し得る様に構
    築される第1基礎部と、 第1基礎部の下方であって地盤に埋設され、第1基礎部
    を上面側に非固定状態で載設支持する第2基礎部と、 第1基礎部と第2基礎部間に設けられ第1基礎部と第2
    基礎部との間隔を調整保持するための調整操作用間隙
    と、を有し、 第2基礎部は平板状に形成され、かつ、第2基礎部には
    複数の排水孔が設けられてなる家屋の立ち姿勢補償構
    造。
  2. 【請求項2】 第2基礎部は、基礎部本体と、基礎部本
    体から立設された支柱部と、を有し、調整操作用間隙を
    中間に形成しつつ支柱部の上面側に第1基礎部を載置さ
    せてなる請求項1記載の家屋の立ち姿勢補償構造。
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