JPS61241464A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディストリビュータを用いない内燃機関用点火
装置に適用され、各点火プラグと近接して内燃機関に配
置される点火コイルに関する。

〔従来の技術〕

点火コイルから高圧コードで直接点火プラグに高電圧を
供給する点火装置において、例えばダブルーーバヘッド
カム（Ｄ　ＯＨＣ）型の内燃機関の２本のカムシャフト
間の遊休スペースを利用するために、各点火プラグの上
部に複数個の点火コイルを配置した構成とすると、各点
火コイルと各点火プラグ間の極めて狭いスペース内にコ
ードが配置されるため、搭載性や装着作業性が悪くなる
。

そこで従来、各点火コイルと各点火プラグとの間を一体
の配電プレートで接続してコンパクト化を計ったものが
ある（例えば、日本電装公開技報、整理番号３８−１７
５．１９８４年１１月１５日発行）。

また、点火コイルの一方の高圧結合部を点火プラグに直
結し他方の高圧結合部を高圧コードを介して他の点火プ
ラグに接続するものも考えられている（例えば、日本電
装公開技報、整理番号３〇−０３２，１９８３年４月２
０日発行）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上述した従来の前者のものでは、２本のカム
シャフト間の狭い遊休スペースの底に配電プレートが配
置されることになるので、組付時や点火プラグ点検時に
おける配電プレートの脱着が困難であるという問題があ
る。

また、上述した従来の後者のものでは、点火コイルの他
方の高圧結合部が高圧コードを介して他の点火プラグに
接続されるので、狭いスペースでの高圧コードの脱着が
両値であるという問題がある。

そこで、本発明は、搭載性や装着作業性が良く、かつ点
火プラグ点検時における高圧結合部の脱着作業が容易な
ことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本発明は、コアとこのコアに巻線された１次巻
線および２次巻線を含むコイル本体と、内燃機関の隣接
する２つの気筒に配設した２個の点火プラグと対向して
前記コイル本体に形成された２個のプラグ結合部と、前
記コイル本体の前記各プラグ結合部とは異なる方向に形
成された２個の高圧結合部と、前記２次巻線の一端と前
記２個のプラグ結合部の一方との間を電気的に接続する
第１の接続手段と、前記２次巻線の他端と前記２個の高
圧結合部の一方との間を電気的に接続する第２の接続手
段と、前記２個のプラグ結合部の他方と前記２個の高圧
結合部の他方との間を電気的に接続する第３の接続手段
とを備える内燃機関用点火コイルを提供するものである
。

〔作　用〕

これにより、点火コイルに設けた２個のプラグ結合部を
各点火プラグに直結することによって、各点火プラグと
点火コイルとの間が接続され、このとき、２次巻線の一
端と一方の点火プラグとの間が電気的に接続される。ま
た、他方の点火プラグは一方の高圧結合部を介して他の
点火コイルより高電圧が供給される。さらに、２次巻線
の他端は他方の高圧結合部を介して他の点火コイルの高
圧結合部へ供給される。従って、各点火プラグは他の点
火コイルを介して所定の点火コイルと接続され、各点火
プラグは点火コイルの各プラグ結合部に直結された状態
となる。

〔実施例〕

以下本発明を図に示す実施例について説明する。

第１図および第２図に於いて、２０はＤＯＨＣＯＨＣ型
内気筒内燃シリンダヘッドで、その上部中間部分（２本
のカムシャフトの間）には凹形状のバンク部２ｏａが形
成されていて、このバンク部２０ａの底部に４個の点火
プラグ２Ａ〜２Ｄが内燃機関の各気筒に対応してほぼ等
間隔で装着されている。

そして、このバンク部２０ａの上部には、２つの点火コ
イルＩＡ、１．８がそれぞれ、一対の点火プラグ２Ａ、
２Ｂ間と他の一対の点火プラグ２Ｃ。

２Ｄ間に配設され、ネジ２２でシリンダへソド２０に固
定されている。

これら各点火コイルＩＡ、ＩＢの各絶縁樹脂製のケース
３Ａ、３Ｂの上部一端には、それぞれ２つずつの高圧結
合部を構成する円筒状高圧タワー３ａ〜３ｄが上方に向
かって一体に突出形状されている。さらに、各点火コイ
ルＬＡ、ＩＢの下部には、プラグ結合部を構成する絶縁
樹脂製の円筒状高圧タワー４ａ〜４ｄが各点火プラグ２
Ａ〜２Ｄの中心と一致するように下方に向かってそれぞ
れ２つずつ突出形成され、それらの先端には、ゴム等の
弾性材よりなる各キャップＩＯＡ〜ＩＯＤが固着されて
いる。これらのキャップＩＯＡ〜１０Ｄの中心穴は各点
火プラグ２Ａ〜２Ｄの碍子外径より若干小さく形成され
ていて、各点火プラグ２Ａ〜２Ｄに圧入嵌合固定される
ようにしである。

これらのキャップＩＯＡ〜ＩＯＤの各点火プラグ２Ａ〜
２Ｄとの嵌合部分の外周は、各高圧タワー４３〜４ｄの
内周と０．５〜２ｓ＋ｍ程度の間隔を保つように配置さ
れているので、各点火プラグ２Ａ〜２Ｄと各高圧タワー
４ａ〜４ｄとの中心にズレがあっても、両者間は問題な
く嵌合する。

また、下方の各高圧タワー４ａ〜４ｄ内には、各点火プ
ラグ２Ａ〜２Ｄ頭部のターミナルと接触するための導電
性の接触子１２ａ−１２ｄが配設されており、各点火コ
イルＩＡ、ＩＢの各一方の高圧タワー４ａ、４Ｃでは、
導電体よりなる各ネジ１３ａにより各点火コイルＬＡ、
ＩＢ内の絶縁樹脂製の２次ボビン１１の一部に高圧タワ
ー４　ａ　ｔ４Ｃと共に接触子１２ａ、１２ｃが固定さ
れ、これら接触子１２ａ、１２ｃは各２次巻線９の一端
と電気的に接続されている。さらに、２次巻線９の他端
は２次ボビン１１に固定した導電性の各中継プレート１
４ａを介して各点火コイルＩＡ、ＩＢ上部の各高圧タワ
ー３ａ、３ｃ内の各ターミナル１５ａ、１５ｃと導電体
よりなるネジ１６ａにより接続されている。一方、下部
の残りの各高圧タワー４ｂ、４ｄでは各接触子１２ｂ、
１２ｄが導電体よりなる各ネジ１３ｂにより導電性の各
中継プレート１４ｂに接続され、各中継プレート１４ｂ
は各点火コイルＩＡ、ＩＢ上部の各高圧タワー３ｂ、３
ｄ内のターミナル１５ｂ、１５ｄと導電体よりなる各ネ
ジ１６ｂにより接続されている。

また、各点火コイルＩＡ、ＩＢのコイル本体は、閉磁路
コア５と、このコア５の中央磁路部の外周に形成された
絶縁樹脂製の１次ボビン６と、この１次ボビン６の外周
に巻線された１次巻線８と、この１次巻線８の外周に配
置された２次ボビン１１と、この２次ボビン１１の外周
に分割巻きされた２次巻線９とにより構成され、これら
コイル本体は下部の各高圧タワー４ａ〜４ｄ側に開口端
を有する各ケース３Ａ、３Ｂ内に収納されている。

そして、これら各ケース３Ａ、３Ｂ内は、エポキシ樹脂
等の樹脂３０によりポツティングされている。

これらの点火コイルＩＡ、ＩＢ上部の各高圧タワー３　
ａ　〜３　ｄのターミナル１５２〜１５ｄは、互いに異
なる点火コイル間においてそれぞれ各高圧コード？Ａ、
７Ｂによりクロスして接続されている。

上記構成において、各点火コイルＬＡ、ＩＢの各２次巻
線９には、交互に高電圧が発生し、これらの高電圧は、
下部の各一方の高圧タワー４ａ。

４Ｃ内の各接触子１２ａ、１２ｃ、及び各点火コイルＩ
Ａ、ＩＢの上部の各一方の高圧タワー３　ａ　＋３Ｃ内
の各ターミナル１５ａ、１５ｃより、各高圧コード７Ａ
、７Ｂを介して、他の点火コイルの上部の各他方の高圧
タワー３ｂ、３ｄ内にある各ターミナル１５ｂ、１５ｄ
に接続され、各ネジ１６ｂ、各中継プレート１４ｂ、各
ネジ１３ｂ及び下部の各他方の高圧タワー４ｂ、４ｄ内
の各接触子１２ｂ、１２ｄを介して、それぞれ各点火プ
ラグ２Ａ〜２Ｄに供給され、各点火プラグ２Ａ〜２Ｄに
点火火花を発生させる。

これにより、まず、内燃機関の第１気筒と第４気筒とに
配置した各点火プラグ２Ａ、２Ｄに同時に点火火花が発
生して、そのうち第１気筒の点火プラグ２Ａに発生する
点火火花によって圧縮行程にある第１気筒の混合気が着
火され、排気行程にある第４気筒は混合気がないため着
火しない。次に第２気筒と第３気筒とに配置した各点火
プラグ２Ｂ、２Ｃに同時に点火火花が発生してそのうち
第３気筒の点火プラグ２Ｃに発生する点火火花によって
圧縮行程にある第３気筒の混合気が着火され、排気行程
にある第２気筒は着火しない。次いで、第１気筒と第４
気筒とに配置した各点火プラグ２Ａ、２Ｄに点火火花が
発生して、圧縮行程にある第４気筒の混合気が着火され
、次いで第２気筒と第３気筒とに配置した各点火プラグ
２Ｂ、２Ｃに点火火花が発生して、圧縮行程にある第２
気筒の混合気が着火される。

このようにして、内燃機関は、第１１第３、第４、第２
気筒の繰り返し順序で混合気が順次着火されて爆発行程
に移り、ディストリビュータを有することなく、内燃機
関の各気筒の混合気を順次着火させることができる。

しかして、本実施例によれば、内燃機関の各気筒に配置
された各点火プラグ２Ａ〜２Ｄに、各点火コイルＩＡ、
ＩＢの各キャップＩＯＡ〜１０Ｄを圧入嵌合させるよう
に、各点火コイルＩＡ、ＩＢを装着し、ネジ２２によっ
て各点火コイルＩＡ、ＩＢをシリンダへラド２０に固定
したのち、各点火コイルＩＡ、１Ｂ上部の各高圧タワー
３ａ〜３ｄ内の各ターミナル１５ａと１５ｄ、１５ｂと
１００間を各高圧コード７Ａ、７Ｂで接続することで完
了する。

なお、上述した実施例においては、各点火コイルＩＡ、
ＩＢ間を高圧コード７Ａ、７Ｂで接続したものであった
が、高圧コードによらず、導体を内蔵した樹脂等による
プレート状コネクタによって各点火コイル間を接続する
ようにしてもよい。

さらに、各点火コイルＩＡ、ＩＢ上部の高圧タワー３ａ
〜３ｄを、各点火コイルＩＡ、１Ｂ側面に配設し、これ
らの各点火コイルＩＡ、ＩＢ間の各高圧タワー３ａと３
ｄ間、３ｂと３ｃ間を直結、あるいは前記プレート状コ
ネクタや高圧コードにより接続するようにしてもよい。

また、上述した実施例では、下部の各高圧タワー４ａ〜
４ｄは各点火コイルＩＡ、ＩＢとネジ１３ａ、１３ｂ及
び、樹脂３０のボッティングで固定されていたが、各点
火コイルＩＡ、ＩＢのケース３Ａ、３Ｂと一体成形して
もよい。

また、上述した実施例は、４気筒内燃機関の例であった
が、６気筒内燃機関では、前述した４気筒内燃機関の点
火コイル配列に加え、２次巻線の両端共に、下部の高圧
タワー内の各接触子に接続した１つの点火コイルを追加
するのみで、ディストリビュータを用いない点火装置が
構成される。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、点火コイルの２次巻
線の一端はプラグ保合部を介して点火プラグに直結され
、２次巻線の他端は他の点火コイルのプラグ結合部を介
して点火プラグに接続されていて、各プラグが点火コイ
ルの各プラグ結合部に直結された状態となり、しかも、
各点火コイル間は各プラグ結合部とは異なる方向に形成
した各高圧結合部を介して互いに接続されるから、比較
的スペースの小さい点火プラグ周辺においても搭載性や
装着性が良く、かつ点火プラグ点検時における高圧結合
部の接続の脱着作業も容易であるという優れた効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明点火コイルを内燃機関に装
着した状態の一実施例を示す縦断面図および平面図であ
る。 ＩＡ、ＩＢ・・・点火コイル、２Ａ〜２Ｄ・・・点火プ
ラグ、３ａ〜３ｄ、１５ａ〜１５ｄ・・・高圧結合部を
構成する高圧タワーとターミナル、４ａ〜４ｄ。 １２ａ、１２ｄ・・・プラグ結合部を構成する高圧タワ
ーと接触子、５，６，８．９．１１・・・コイル本体を
構成する閉磁路コア、１次ボビン、１次巻線。 ２次巻線、２次ボビン、１３ａ・・・第１の接続手段を
なすネジ、１３ｂ、１４ｂ・・・第３の接続手段を構成
するネジと中継プレー）、１４ａ、１６ａ・・・第２の
接続手段を構成する中継プレートとネジ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）コアとこのコアに巻線された１次巻線および２次
   巻線を含むコイル本体と、内燃機関の隣接する２つの気
   筒に配設した２個の点火プラグと対向して前記コイル本
   体に形成された２個のプラグ結合部と、前記コイル本体
   の前記各プラグ結合部とは異なる方向に形成された２個
   の高圧結合部と、前記２次巻線の一端と前記２個のプラ
   グ結合部の一方との間を電気的に接続する第１の接続手
   段と、前記２次巻線の他端と前記２個の高圧結合部の一
   方との間を電気的に接続する第２の接続手段と、前記２
   個のプラグ結合部の他方と前記２個の高圧結合部の他方
   との間を電気的に接続する第３の接続手段とを備える内
   燃機関用点火コイル。
2. （２）前記２個の高圧結合部は前記プラグ結合部と反対
   方向に形成されてなる特許請求の範囲第１項記載の内燃
   機関用点火コイル。
3. （３）前記各高圧結合部は、複数の点火コイル間におい
   て前記２次巻線の他端側の高圧結合部とプラグ結合部側
   の高圧結合部とが相互に接続されてなる特許請求の範囲
   第１項記載の内燃機関用点火コイル。
4. （４）前記コイル本体はダブルオーバヘッドカム型の内
   燃機関の２本のカムシャフト間の空間に配置されてなる
   特許請求の範囲第１項記載の内燃機関用点火コイル。