JP2013243239A - 内燃機関用の点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の点火コイルからの出力を1つにまとめて放電する点火装置において、他方の点火コイルへの放電影響を防ぐダイオードやダイオード接続部に点火装置の動作時の高温と停止時放置時の低温の冷熱ストレスにより、点火装置各部材の熱膨張によりモールド樹脂に生じる剥離やクラックが影響する恐れがある。
【解決手段】ケース50,60は、第1及び第2のコイル部40,42を収容する第1のケース50及び第1のケース50と第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cを収容する第2のケース60から構成され、第1のケース50と第2のケース60の間に第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cが配置され、第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cは、第1のケース50の外側底面54に固定される。
【選択図】図1
【解決手段】ケース50,60は、第1及び第2のコイル部40,42を収容する第1のケース50及び第1のケース50と第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cを収容する第2のケース60から構成され、第1のケース50と第2のケース60の間に第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cが配置され、第1及び第2のダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cは、第1のケース50の外側底面54に固定される。
【選択図】図1
Description
本発明は内燃機関の点火装置において、特に1つの点火プラグに対して複数の点火コイルを用いて多重点火を行うものに関する。
従来より、自動車における内燃機関では、環境問題や資源の枯渇化等を考慮して、理論空燃比より燃料の割合が低い混合気で燃焼させるリーン燃焼やシリンダ内に層状混合気を形成する成層燃焼により燃費を向上させているが、このような燃費を向上させると着火条件が厳しくなるため、厳しい着火条件においても確実に着火を行うために1つの点火プラグに複数の出力を用いて多重点火を行う構成が知られている。
このような多重点火型の点火装置では、一方の点火コイルの放電時に充電している他方の点火コイルに高電圧が流れ込むと点火コイルが破損する恐れがあるため、点火コイルのどちらか一方の高電圧が、他方に流れるのを阻止するダイオードを備えるが、ダイオードの固定部やリード線が鋭利であるためクラックが波及する問題が生じる。そしてこのような問題において本出願人は特開2012−36786号公報(以下「特許文献1」)を提案している。
上記特許文献1の点火装置の側面断面図を図8に示す。図8において、ケース50と、当該ケース50内に1次コイル20aと2次コイル30aと鉄芯10a,12aからなる点火コイルを備え、前記ケース50に外部からの電源等を供給するコネクタ82を配置し、前記ケース50に点火プラグへの高電圧を供給する高圧端子を配置し、前記ケース50のコイル収容部にモールド樹脂90を充填した点火装置100において、前記ケース50内に第1の点火コイル及び第2の点火コイルを備え、前記ケース50の内側底面に当該第1の点火コイルと当該第2の点火コイルのどちらか一方の高電圧が、他方に流れるのを阻止するための第1のダイオード群70と第2のダイオード群を備え、前記ケース50の内側底面に当該第1のダイオード群及び当該第2のダイオード群を埋め込むための溝部210を形成し、前記ケース50の内側底面に当該溝部210の外周の少なくとも一部に外周溝220を形成する点火装置を提案している。
しかしながら、上記従来の点火装置では次のような問題が生じる。即ち、特許文献1の点火装置では、ケースの内側底面に第1のダイオード群及び第2のダイオード群を埋め込むための溝部を形成し、ケースの内側底面に溝部の外周の少なくとも一部に外周溝を形成することで、ケースとモールド樹脂の剥離によるクラックが発生しても、出力不良の原因となるリーク電流の影響を受けないが、点火装置の動作時の高温と停止時放置時の低温の冷熱ストレスにより、点火装置各部材の熱膨張によりモールド樹脂に生じる剥離やクラックがダイオードやダイオード接続部へ影響する恐れがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、複数の点火コイルからの出力を1つにまとめて放電する点火装置において、他方の点火コイルへの放電影響を防ぐダイオードやダイオード接続部に点火装置の動作時の高温と停止時放置時の低温の冷熱ストレスによるモールド樹脂に生じる剥離やクラックの影響が及ぶことを防ぐ点火装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は次のような構成とする。即ち、請求項1の発明においては、中心鉄芯と外周鉄芯とからなる鉄芯及び1次ボビンに1次巻線を巻き回した1次コイル及び2次ボビンに2次巻線を巻き回した2次コイルからなる第1及び第2のコイル部と、当該第1及び第2のコイル部を収容するケースと、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部のどちらか一方の高電圧が他方に流れるのを阻止するための第1及び第2のダイオードと、前記第1及び第2のコイル部からの高電圧を1つにまとめて供給する高圧端子と、前記ケース内に充填されるモールド樹脂と、からなる内燃機関用の点火装置において、前記ケースは、前記第1及び第2のコイル部を収容する第1のケース及び当該第1のケースと前記第1及び第2のダイオードを収容する第2のケースから構成され、前記第1のケースと前記第2のケースの間に前記第1及び第2のダイオードが配置されることを特徴とする内燃機関用の点火装置とする。
上記構成においては、前記第1及び第2のダイオードは、複数のダイオードからなる第1のダイオード群及び第2のダイオード群としてもよい。また、前記第1のケースは、前記第1のコイル部を収容する第1のコイル収容部及び前記第2のコイル部を収容する第2のコイル収容部を形成してもよい。さらに、前記第1及び第2のダイオードは、前記第1のケースの外側底面に配置してもよい。
また、前記第1及び第2のダイオードは、前記第2のケースの内側底面に配置してもよい。さらに、前記第1及び第2のダイオードは、前記第1のケースの外側側面に配置してもよい。
また、前記第1及び第2のダイオードは、前記第2のケースの内側側面に配置してもよい。さらに、前記第1のケースの開口面は、前記第2のケースの開口面と一面とする構成としてもよい。
また、前記第1のケース及び前記第2のケースは、組み立て後の第1のケース開口面と第2のケース開口面の高さを同一としてもよい。さらに、前記第1のケース及び前記第2のケースは、一部が重なる構成としてもよい。
上記の通り、第1のコイル部と第2のコイル部のどちらか一方の高電圧が他方に流れるのを阻止するための第1及び第2のダイオードを備え、第1及び第2のコイル部からの高電圧を1つにまとめて供給する点火装置において、ケースは、第1及び第2のコイル部を収容する第1のケース及び第1のケースと第1及び第2のダイオードを収容する第2のケースから構成され、第1のケースと第2のケースの間に第1及び第2のダイオードが配置されることで、他方の点火コイルへの放電影響を防ぐダイオードやダイオード接続部に点火装置の動作時の高温と停止時放置時の低温の冷熱ストレスによるモールド樹脂に生じる剥離やクラックの影響が及ぶことを防ぐ点火装置が実現できる。
また、第1のケースは、第1のコイル部を収容する第1のコイル収容部及び第2のコイル部を収容する第2のコイル収容部を形成することで、ダイオードだけでなく、第1のコイル部、及び、第2のコイル部間のモールド樹脂に生じる剥離やクラックの影響が及ぶことも防ぐことができる。さらに、第1及び第2のダイオードは、第1のケースの外側底面に配置することで、製造時にダイオードの組付けや半田付け等を広い作業スペースで行うことができるため、生産効率を上げることができる。
以下に本発明の実施の形態を示す実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。
本発明の第1の実施例とする点火装置の斜視図を図1に、図1の点火装置の矢印(A)方向から見たB―B断面図を図2に、点火装置及び周辺装置を含む回路構成図を図3に、第1及び第2のケース並びに外周鉄芯の組み立てを示す斜視図を図4に、第1及び第2のケースの組み立てを斜め下から見た図を図5に、第1のケースを斜め下から見た図を図6にそれぞれ示す。
図1乃至図3において、点火装置100は第1のコイル部40及び第2のコイル部42の2つのコイルからなり、当該第1及び第2のコイル部40,42は珪素鋼板を30枚程度積層して形成したI字型の中心鉄芯10a,10bとロの字型の外周鉄芯12a,12bを組み合わせて閉磁路とした鉄芯と、当該中心鉄芯10a,10bのそれぞれの外周に樹脂で成形した1次ボビンの外周に1次巻線50ターン程度を巻き回した1次コイル20a,20bと、当該1次コイル20a,20bのそれぞれの外周に樹脂で成形した2次ボビンの外周に2次巻線を3000ターン程度巻き回した2次コイル30a,30bから構成されている。
また、前記第1及び第2のコイル部40,42は絶縁性を有した樹脂からなる鉛直方向上面に開口面58を形成する箱型に成形した第1のケース50に収容されている。さらに、当該第1のケース50は前記第1のコイル部40を収容する第1のコイル収容部52aと前記第2のコイル部42を収容する第2のコイル収容部52bとを形成している。
また、前記第1のケース50は前記第1のケース50と同様の材質から成形された第2のケース60に収容され、当該第2のケース60は前記第1のケース開口面58と同方向に開口面68を有している。さらに、当該第2のケース60には前記点火装置100を図示しないエンジンヘッドに取り付けて固定するための略三角柱状のフランジ64を当該第2のケース開口面68に対して対角線上の2箇所に形成している。
また、前記第2のケース60の外側底面にはエンジン上部に形成されたプラグホール内に向かって突出する高圧タワー62が形成され、当該高圧タワー62には前記第1及び第2のコイル部40,42からの2次電圧を点火プラグ96に供給するための高圧端子80がインサート成形によって備えられている。さらに、前記第2のケース60の側面にはバッテリ92からの1次電圧及びECU94からの点火信号を前記第1及び第2のコイル部40,42の双方に供給するコネクタ82を備えている。
また、前記第2のケース60内側且つ前記第1のケース50の外側のダイオード収容部61には前記第1のコイル部40からの2次電圧が前記第2のコイル部42に流れるのを阻止するためのダイオード70a,70b,70cからなる第1のダイオード群70と、前記第2のコイル部42からの2次電圧が前記第1のコイル部40に流れるのを阻止するためのダイオード72a,72b,72cからなる第2のダイオード群72とを備えている。さらに、当該第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の外側底面54に配置固定し、前記第1のケース50の当該外側底面54に備えられた配線パターン74及びリード線76によって前記第1及び第2のコイル部40,42から当該第1及び第2のダイオード群70,72並びに当該第1及び第2のダイオード群70,72から前記高圧端子80までを電気的に接続されている。
また、前記第2のケース60内には前記第1及び第2のコイル部40,42の前記1次コイル20a,20bに前記ECU94からの点火信号を供給する第1及び第2のイグナイタ84,86をそれぞれに備えている。さらに、当該第1及び第2のイグナイタ84,86のベースは前記コネクタ82を介して前記ECU94からの点火信号を入力されている。
また、前記第1のイグナイタ84のコレクタは前記第1のコイル部40の前記1次コイル20aの高圧側と電気的に接続され、前記第2のイグナイタ86のコレクタは前記第2のコイル部42の前記1次コイル20bの高圧側と電気的に接続されている。さらに、前記第1及び第2のイグナイタ84,86のエミッタはグランドに接続されている。
また、前記第1のケース50は、前記第2のケース60に組み込んだ後に前記第1のケース50の側面が前記第2のケース60の前記コネクタ82配置面を除く3面に嵌合されることによって固定されている。さらに、前記第1のケース50の側面と前記第2のケース60の前記コネクタ82配置面との間に前記第1及び第2のイグナイタ84,86が配置されている。
また、前記第1及び第2のケース50,60を組み合わせた後に前記第1及び第2のケース開口面58,68が垂直方向に同じ高さとなるように構成されている。さらに、前記第1及び第2のケース50,60内には前記第1及び第2のコイル部40,42並びに前記第1及び第2のダイオード群70,72並びに前記第1及び第2のイグナイタ84,86の電気的絶縁及び物理的固定を実現するモールド樹脂90が充填されている。
また、上記構成から前記点火装置100の動作を説明すると、前記ECU94から前記第1のイグナイタ84へ点火信号S1が入力されると前記バッテリ92から前記第1のコイル部40の前記1次コイル20aに1次電流I1が流れる。さらに、前記ECU94から前記第1のイグナイタ84への点火信号S1が遮断されると、前記バッテリ92から前記第1のコイル部40の前記1次コイル20aに流れる1次電流I1が遮断されることによって前記第1のコイル部40の前記2次コイル30aに2次電圧が発生する。
また、前記ECU94から前記第2のイグナイタ86へ点火信号S2が入力されると前記バッテリ92から前記第2のコイル部42の前記1次コイル20bに1次電流I2が流れる。さらに、前記ECU94から前記第2のイグナイタ86への点火信号S2が遮断されると、前記バッテリ92から前記第2のコイル部42の前記1次コイル20bに流れる1次電流I2が遮断されることによって前記第2のコイル部42の前記2次コイル30bに2次電圧が発生する。
また、前記ECU94から前記第1及び第2のイグナイタ84,86への点火信号S1,S2の入力を交互に繰り返すことで、前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bに交互に2次電圧が発生する。さらに、前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bに交互に発生した2次電圧はそれぞれ前記第1及び第2のダイオード群70,72を経由して前記点火プラグ96に供給される。
また、図4乃至図6において、前記第1のケース50は前記第1及び前記第2のコイル収容部52a,52bが仕切られて存在し、前記第1及び第2のコイル収容部52a,52bに対して前記外周鉄芯12a,12bが差し込まれて位置決めされる。さらに、前記第1のケース50の前記コネクタ82側の側面には前記第1及び第2のコイル部40,42と前記コネクタ82を電気的に接続のための配線を通過させるスリット56a,56bが前記第1及び第2のコイル部40,42に対してそれぞれ1個ずつ形成されている。
また、前記第1のケース50の前記外側底面54には前記第1及び第2のコイル部40,42から前記高圧端子80までがS字を描く如く前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cを配置しており、前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72c間にリーク電流が発生しないよう間隔を有している。さらに、前記配線パターン74a,74bは前記第1のケース50を貫通して前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bから前記第1のケース50の前記外側底面54までの電気的接続を行い、前記第1のケース50に前記第1及び第2のコイル部40,42を収容した後に、前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bの2次高圧端子(図示しない)が前記配線パターン74a,74bに接触されることで電気的に接続される。
また、前記配線パターン74a,74bはそれぞれ前記リード線76によって前記ダイオード70a,72aまで接続され、前記ダイオード70b,72bから前記ダイオード70c,72cまでを前記配線パターン74及び前記リード線76を用いて接続される。さらに、前記ダイオード70c,72cはそれぞれ前記リード線76によって前記配線パターン74cに接続され、前記配線パターン74cで1つの出力に合成されて前記第1及び第2のコイル部40,42からの2次電圧を前記高圧端子80に供給している。
また、前記配線パターン74は前記第1のケース50の前記外側底面54にインサート成形され、前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72c及び前記リード線76の接続並びに前記リード線76及び前記配線パターン74,74a,74b,74cの接続は半田によって行われている。さらに、前記第1及び第2のケース50,60を組み立てた後に前記配線パターン74cが前記高圧端子80に接触されることで電気的に接続される。
上記構成により、前記第2のケース60内側且つ前記第1のケース50の外側の前記ダイオード収容部61に前記第1及び第2のダイオード群70,72とを備えることで、他方の点火コイルへの放電影響を防ぐ前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cと前記配線パターン74,74a,74b,74cと前記リード線76に点火装置の動作時の高温と停止時放置時の低温の冷熱ストレスによるモールド樹脂に生じる剥離やクラックの影響が及ぼされることを防ぐことができる。
前記第1のコイル収容部52aに前記第1のコイル部40を備え、前記第2のコイル収容部52bに前記第2のコイル部42を備えている。これにより、前記第1のコイル部40と第2のコイル部42の間の前記モールド樹脂90に生じる剥離やクラックの影響が及ぼされることを防ぐことができる。
また、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の前記外側底面54に配置固定し、前記第1のケース50の前記外側底面54に備えられた配線パターン74,74a,74b,74c及びリード線76と半田付けによって接続されることで、製造時に前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cの組付けや半田付け等を広い作業スペースで行うことができるため、生産効率を上げることができる。
また、前記第1のケース50に前記第1及び第2のコイル部40,42を収容した後に、前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bの前記2次高圧端子が前記配線パターン74a,74bに接触されることで電気的に接続されるとともに、前記第1及び第2のケース50,60を組み立てた後に前記配線パターン74cが前記高圧端子80に接触されることで電気的に接続される。これにより、前記第1及び第2のコイル部40,42、前記第1のケース50、並びに、前記第2のケース60を組み合わせるだけで前記点火装置100の電気的接続を行うことができる。
上記実施例1の変形例として、前記点火装置100は前記第1及び第2のコイル部40,42を同一のコイルとしたが、前記第1及び第2のコイル40,42を各々異なる構成のコイルとしてもよいし、前記1次及び2次コイル20a,20b,30a,30bに巻き回す巻線のターン数は前記点火装置100に要求される出力等の設計事情によって任意に変更してもよい。また、前記ダイオード群70,72は、前記第1及び第2のコイル部40,42に要求される2次電圧の大きさに対応できるものであれば、例えば前記第1及び第2のコイル部40,42に対してそれぞれに容量の大きいダイオードを1個を備える等、個数及び容量は設計事情によって適宜変更してもよい。さらに、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第2のケース60の内側底面66(図4記載)に配置固定する構成としてもよい。
また、前記第1及び第2のイグナイタ84,86は前記第1のケース50の前記第1及び第2のコイル収容部52a,52b内に備える構成としてもよい。さらに、前記第1のケース50に形成される前記スリット56a,56bの形状及び個数は設計事情によって任意に変更してもよい。
また、前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72cの配置及び接続方法は前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72c間にリーク電流が発生しない間隔であれば設計事情によって任意に変更してもよい。さらに、前記第1及び第2のコイル部40,42の前記2次コイル30a,30bから前記配線パターン74a,74bまでの接続方法及び前記配線パターン74cから前記高圧端子80までの接続方法は設計事情によって適宜変更してもよい。
また、前記第1及び第2のケース50,60の形状及び組み立て時の構成は設計事情によって適宜変更してもよい。
第2の実施例とする点火装置の側面断面図を図7に示す。
第2の実施例においては前記第1の実施例で説明した前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の前記外側底面54に配置固定する構造を除いた他の構造は同一であるため説明は省略する。
図7において、前記第2のケース60内側且つ前記第1のケース50の外側の前記ダイオード収容部61には前記第1のコイル部40からの2次電圧が前記第2のコイル部42に流れるのを阻止するための前記ダイオード70a,70b,70cと、前記第2のコイル部42からの2次電圧が前記第1のコイル部40に流れるのを阻止するための前記ダイオード72a,72b,72cとを備えている。また、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の径方向の外側側面55に配置固定している。さらに、前記第1のケース50は、前記第2のケース60に組み込んだ後に前記第1のケース50の側面が前記第2のケース60の前記コネクタ82配置面及び前記ダイオード70a,70b,70c,72a,72b,72c配置面を除く2面に嵌合されることによって固定されている。
上記構成により、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の軸方向の外側側面55に配置固定している。これにより、前記第1の実施例の効果に加え、前記点火装置100の高さ方向の寸法を押さえることができる。
上記実施例2の変形例として、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第2のケース60の軸方向内側側面67(図7記載)に配置固定する構成としてもよい。また、前記第1及び第2のダイオード群70,72は前記第1のケース50の径方向の前記内側側面55に配置固定してもよい。
10a,10b:中心鉄芯
12a,12b:外周鉄芯
20a,20b:1次コイル
30a,30b:2次コイル
40:第1のコイル部
42:第2のコイル部
50:第1のケース
52a:第1のコイル収容部
52b:第2のコイル収容部
54:外側底面
55:外側側面
56a,56b:スリット
58:第1のケース開口面
60:第2のケース
61:ダイオード収容部
62:高圧タワー
64:フランジ
66:内側底面
67:内側側面
68:第2のケース開口面
70:第1のダイオード群
70a,70b,70c:ダイオード
72:第2のダイオード群
72a,72b,72c:ダイオード
74,74a,74b,74c:配線パターン
76:リード線
80:高圧端子
82:コネクタ
84:第1のイグナイタ
86:第2のイグナイタ
90:モールド樹脂
92:バッテリ
94:ECU
96:点火プラグ
100:点火装置
12a,12b:外周鉄芯
20a,20b:1次コイル
30a,30b:2次コイル
40:第1のコイル部
42:第2のコイル部
50:第1のケース
52a:第1のコイル収容部
52b:第2のコイル収容部
54:外側底面
55:外側側面
56a,56b:スリット
58:第1のケース開口面
60:第2のケース
61:ダイオード収容部
62:高圧タワー
64:フランジ
66:内側底面
67:内側側面
68:第2のケース開口面
70:第1のダイオード群
70a,70b,70c:ダイオード
72:第2のダイオード群
72a,72b,72c:ダイオード
74,74a,74b,74c:配線パターン
76:リード線
80:高圧端子
82:コネクタ
84:第1のイグナイタ
86:第2のイグナイタ
90:モールド樹脂
92:バッテリ
94:ECU
96:点火プラグ
100:点火装置
Claims (9)
- 中心鉄芯と外周鉄芯とからなる鉄芯及び1次ボビンに1次巻線を巻き回した1次コイル及び2次ボビンに2次巻線を巻き回した2次コイルからなる第1及び第2のコイル部と、当該第1及び第2のコイル部を収容するケースと、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部のどちらか一方の高電圧が他方に流れるのを阻止するための第1及び第2のダイオードと、前記第1及び第2のコイル部からの高電圧を1つにまとめて供給する高圧端子と、前記ケース内に充填されるモールド樹脂と、からなる内燃機関用の点火装置において、
前記ケースは、前記第1及び第2のコイル部を収容する第1のケース及び当該第1のケースと前記第1及び第2のダイオードを収容する第2のケースから構成され、
前記第1のケースと前記第2のケースの間に前記第1及び第2のダイオードが配置されることを特徴とする内燃機関用の点火装置。 - 前記第1及び第2のダイオードは、複数のダイオードからなる第1のダイオード群及び第2のダイオード群とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1のケースは、前記第1のコイル部を収容する第1のコイル収容部及び前記第2のコイル部を収容する第2のコイル収容部を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1及び第2のダイオードは、前記第1のケースの外側底面に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1及び第2のダイオードは、前記第2のケースの内側底面に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1及び第2のダイオードは、前記第1のケースの外側側面に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1及び第2のダイオードは、前記第2のケースの内側側面に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1のケース及び前記第2のケースは、組み立て後の第1のケース開口面と第2のケース開口面の高さが同一となることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
- 前記第1のケース及び前記第2のケースは、一部が重なることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
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- 2012-05-21 JP JP2012115253A patent/JP2013243239A/ja active Pending
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