JP3773486B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のエンジンなどの内燃機関の点火プラグに高電圧を供給して火花放電を生じさせるための内燃機関用点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
モールド型の内燃機関用点火コイルは、通常は、図5に示すように、2次コイル2、この2次コイルの内周に貫通した1次コイル1、及び上記1次コイルの内周を貫通する直線鉄心3′を含む閉磁路鉄心3を絶縁ケース4の内部に収容すると共に、上記絶縁ケースには一部が絶縁ケースの内部に突入する高圧端子6を収容した高圧筒5を設け、前記2次コイルのボビンには2次巻線の巻終り側を接続する弾性ピン7を取付け、この弾性ピンを上記高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′に弾性的に接触させ、絶縁ケース内に注型して固化させた絶縁樹脂層8により絶縁ケース内に上記2次コイル、1次コイル、閉磁路鉄心、弾性ピン、高圧端子を固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の点火コイルでは、図6に示すように、2次コイル2に取付けられ、2次巻線の巻終り側を接続された弾性ピン7は、高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′と弾性的に一点で点接触しているだけなので接触が不安定であり、製造ラインでの導通検査で不良と判断されることが多く、生産性を悪くする一因になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した問題点を解消するために開発されたのであって、2次コイルのボビンに取付けられ、2次巻線の巻終り側を接続した弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部とを複数個所で接触させたことを特徴とする。この場合、弾性ピンの、少なくとも高圧端子の絶縁ケース内突入端部と接触する個所に凹凸を設けても、高圧端子の絶縁ケース内突入端部の、少なくとも弾性ピンと接触する個所に凹凸を設けても、更には、弾性ピンの、少なくとも高圧端子の絶縁ケース内突入端部と接触する個所、及び高圧端子の絶縁ケース内突入端部の、少なくとも弾性ピンと接触する個所の双方に凹凸を設けてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明による弾性ピン7と高圧端子6の絶縁ケース内突入端部6′との接触状態を示す第1実施例であって、高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′は従来通り上面が平らな円錐台形であるが、この絶縁ケース内突入端部6′に弾性的に接触する弾性ピン7の、少なくとも上記絶縁ケース内突入端部6′と接触する個所にはギザギザによって複数の凹凸11・・・が設けてある。従って、この複数の凹凸11・・・で弾性ピン7は高圧端子の平らな円形の絶縁ケース内突入端部6′と弾性的に安定して接触する。
【0006】
図2は、この発明による弾性ピン7と高圧端子6の絶縁ケース内突入端部6′との接触状態を示す第2実施例であって、弾性ピン7の断面形状は従来通り円形であるが、高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′の上面にはギザギザによって弾性ピンと平行な複数の凹凸12・・・が設けてある。従って、弾性ピン7の断面形状は円形であっても、弾性ピン7は高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′の複数の凹凸12・・・と弾性的に安定して接触する。
【0007】
図3は、この発明による弾性ピン7と高圧端子6の絶縁ケース内突入端部6′との接触状態を示す第3実施例であって、図2と図3の実施例の併用である。つまり、高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′に弾性的に接触する弾性ピン7の、少なくとも上記絶縁ケース内突入端部6′と接触する個所にはギザギザによって複数の凹凸11・・・が設けてある。又、高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′の上面にはギザギザによって弾性ピンと平行な複数の凹凸12・・・が設けてある。従って、弾性ピン7と高圧端子の絶縁ケース内突入端部6′とは複数宛の凹凸11・・・と凹凸12・・・同士で弾性的に安定して接触する。
【0008】
弾性ピン7の凹凸11・・・は、高圧端子の絶縁ケース内突入端部との接触部に短く設けることに限らず、弾性ピンの全長に設けてもよい。又、この凹凸11・・・を弾性ピンの全長、全周に設けて弾性ピンの断面形状を星形にすれば(図4参照)、弾性ピンの凹凸11・・・を高圧端子のケース内突入端部に接触させるための指向性を無くすることができ、弾性ピンを2次コイルのボビンに取付ける際の効率が高まる。
【0009】
又、高圧端子の絶縁ケース内突入端部の凹凸12・・・も、図面の如く全面に設けておけば、弾性ピンを正確に凹凸12・・・に接触させる手数が省ける。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、弾性ピンを高圧端子の絶縁ケース内突入端部に弾性的に安定して接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明による弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部との接触部を示す第1実施例の斜視図、(b)は同上のb−b線での断面図。
【図2】(a)はこの発明による弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部との接触部を示す第2実施例の斜視図、(b)は同上のb−b線での断面図。
【図3】この発明による弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部との接触部を示す第3実施例の図2(b)と同様な断面図。
【図4】弾性ピンの他の実施例の断面図。
【図5】モード型点火コイルの断面図。
【図6】従来の弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部との接触部を示す断面図。
【符号の説明】
1 1次コイル
2 2次コイル
3 閉磁路鉄心
3′ 直線鉄心
4 絶縁ケース
5 絶縁ケースの高圧筒
6 高圧端子
6′ 高圧端子の絶縁ケース内突入端部
7 弾性ピン
8 絶縁樹脂層
11 弾性ピンの凹凸
12 高圧端子の絶縁ケース内突入端部の凹凸
Claims (4)
- 2次コイル、この2次コイルの内周に貫通した1次コイル、及び上記1次コイルの内周を貫通する直線鉄心を含む閉磁路鉄心を絶縁ケースの内部に収容すると共に、上記絶縁ケースには一部が絶縁ケースの内部に突入する高圧端子を収容した高圧筒を設け、前記2次コイルのボビンには2次巻線の巻終り側を接続する弾性ピンを取付け、この弾性ピンを上記高圧端子の絶縁ケース内突入端部に弾性的に接触させ、絶縁ケース内に注型して固化させた絶縁樹脂層により絶縁ケース内に上記2次コイル、1次コイル、閉磁路鉄心、弾性ピン、高圧端子を固定した内燃機関用点火コイルにおいて、
前記弾性ピンの高圧端子の絶縁ケース内突入端部と接触する個所に複数の凹凸を設け、
上記弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部とを複数個所で接触させることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 2次コイル、この2次コイルの内周に貫通した1次コイル、及び上記1次コイルの内周を貫通する直線鉄心を含む閉磁路鉄心を絶縁ケースの内部に収容すると共に、上記絶縁ケースには一部が絶縁ケースの内部に突入する高圧端子を収容した高圧筒を設け、前記2次コイルのボビンには2次巻線の巻終り側を接続する弾性ピンを取付け、この弾性ピンを上記高圧端子の絶縁ケース内突入端部に弾性的に接触させ、絶縁ケース内に注型して固化させた絶縁樹脂層により絶縁ケース内に上記2次コイル、1次コイル、閉磁路鉄心、弾性ピン、高圧端子を固定した内燃機関用点火コイルにおいて、
前記高圧端子の絶縁ケース内突入端部の弾性ピンと接触する個所に複数の凹凸を設け、
上記弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部とを複数個所で接触させることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 2次コイル、この2次コイルの内周に貫通した1次コイル、及び上記1次コイルの内周を貫通する直線鉄心を含む閉磁路鉄心を絶縁ケースの内部に収容すると共に、上記絶縁ケースには一部が絶縁ケースの内部に突入する高圧端子を収容した高圧筒を設け、前記2次コイルのボビンには2次巻線の巻終り側を接続する弾性ピンを取付け、この弾性ピンを上記高圧端子の絶縁ケース内突入端部に弾性的に接触させ、絶縁ケース内に注型して固化させた絶縁樹脂層により絶縁ケース内に上記2次コイル、1次コイル、閉磁路鉄心、弾性ピン、高圧端子を固定した内燃機関用点火コイルにおいて、
前記弾性ピンの高圧端子の絶縁ケース内突入端部と接触する個所、及び前記高圧端子の絶縁ケース内突入端部の弾性ピンと接触する個所の双方に複数の凹凸を設け、上記弾性ピンと高圧端子の絶縁ケース内突入端部とを複数個所で接触させることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 前記弾性ピンおよび高圧端子に設けられた複数の凹凸は、相互に平行で凹部と凸部とが係合することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用点火コイル。
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JP (1) | JP3773486B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9897064B2 (en) | 2012-04-26 | 2018-02-20 | Denso Corporation | Ignition coil for internal combustion engine |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376481A patent/JP3773486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9897064B2 (en) | 2012-04-26 | 2018-02-20 | Denso Corporation | Ignition coil for internal combustion engine |
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Publication number | Publication date |
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