JP2016075258A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの点火コイルを交互に作動させて火花放電の継続作動を行うDCO点火方式を採用し、且つ点火コイルの使用数を半減できる内燃機関用点火装置を提供する。【解決手段】点火装置は、第1、第2点火コイル4_1、4_2を交互に作動させて、圧縮行程の点火プラグ(第1、第2点火プラグ3_1、3_2の一方)と、排気行程の点火プラグ(第1、第2点火プラグ3_1、3_2の他方)の両方同時に火花放電の継続動作を行う。これにより、点火プラグと点火コイルを同数にすることができ、従来技術のDCO点火方式に比較して、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができる。このように、点火コイルの使用数を半減できることで、搭載性が向上するとともに、重量を軽減でき、さらにコストを抑えることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)に用いられる点火装置に関し、特に2つの点火コイルを交互に作動させて点火プラグに生じた火花放電の継続を行う技術に関する。
(従来技術)
2つの点火コイルを交互に作動させて点火プラグに生じた火花放電の継続動作を行う点火装置として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1に開示される点火装置を図7、図8に基づき説明する。なお、図7、図8に用いる符合は、後述する「実施例」と同一機能物に同一符合を付したものである。
図7に示す点火装置は、対を成す2つの点火コイル(第1点火コイル4_1と第2点火コイル4_2)を交互に作動させて、点火プラグ3に生じた火花放電の継続動作を実施するDCO(デュアル・コイル)点火方式を採用するものであり、「1つの点火プラグ3」に対して「対を成す2つの点火コイル」が用いられる。
具体的に、図7に示す点火装置は、
・対を成す第1、第2点火コイル4_1、4_2と、
・車載バッテリ6から第1、第2一次コイル4a_1、4a_2へ印加する電圧を昇圧する昇圧回路7と、
・第1、第2一次コイル4a_1、4a_2の通電状態を切り替える第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2と、
を備える。
そして、第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2は、ECU2(エンジン・コントロール・ユニット)によってON−OFF制御される。
第1、第2二次コイル4b_1、4b_2の出力線は結線されており、第1、第2二次コイル4b_1、4b_2で発生した高電圧が1つの点火プラグ3に印加される。
作動は、先ず、第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2の一方のON−OFF作動により点火プラグ3に火花放電(主点火)を生じさせる。続いて、主点火による火花放電中に、第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2を交互に切り替えることで第1、第2点火コイル4_1、4_2を交互に作動させる。この動作により、主点火と同一方向の放電電流を点火プラグ3に継続して流して火花放電の継続動作を行う。
(従来技術の問題点)
しかし、従来技術は、「1つの点火プラグ3」に対して「2つの点火コイル(第1、第2点火コイル4_1、4_2)」を必要とする。即ち、一般的な点火装置に比較して、点火コイルの使用数が2倍になる。
点火コイルは、体格を小さくすることが困難であるため、点火コイルの使用数が2倍になることで、車両搭載性の悪化を招いてしまう。
搭載性悪化の具体的な一例を示すと、点火コイルをエンジン1に直接搭載する場合、図8に示すように、各点火プラグ3のそれぞれに第1、第2点火コイル4_1、4_2を搭載する必要があり、現実には体格アップにより点火コイルをエンジン1へ直接搭載することができない。
また、点火コイルは、重量を抑えることが困難であるため、点火コイルの使用数が2倍に増えることで、点火装置の重量アップを招いてしまう。
さらに、点火コイルは、比較的部品コストが高いため、点火コイルの使用数が2倍に増えることで、点火装置のコストアップを招いてしまう。
特開2012−167665号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない点火コイルによってDCO点火方式による火花放電の継続作動が可能な内燃機関用点火装置の提供にある。
本発明の内燃機関用点火装置は、DCO方式を採用するものであるが「2つの点火コイル」を用いて「2つの点火プラグ(「圧縮行程の点火プラグ」と「排気行程の点火プラグ」)」に火花放電の継続動作を行なうものであるため、従来技術のDCO点火方式に比較して、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができる。
このように、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができるため、「DCO点火方式による火花放電の継続作動が可能な点火装置」の搭載性を向上できるとともに、軽量化が可能になり、さらに低コスト化が可能になる。
内燃機関用点火装置の回路図である(実施例1)。 エンジンに搭載される点火コイルの説明図である(実施例1)。 4気筒エンジンの各気筒毎における点火タイミングの説明図である(実施例1)。 作動説明用のタイムチャートである(実施例1)。 内燃機関用点火装置の回路図である(実施例2)。 エンジンに搭載される点火コイルの説明図である(実施例2)。 内燃機関用点火装置の回路図である(従来例)。 エンジンに搭載される点火コイルの説明図である(従来例)。
以下において「発明を実施するための形態」を詳細に説明する。
本発明の具体的な一例(実施例)を図面に基づき説明する。なお、以下の「実施例」は具体的な一例を開示するものであり、本発明が「実施例」に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1〜図4を参照して実施例1を説明する。
この実施例の点火装置は、車両走行用の火花点火エンジンに用いられるものであり、燃焼室内の混合気に点火を行うものである。
なお、エンジン1の具体的な一例を開示すると(もちろん、限定するものではない)、この実施例のエンジン1は、ガソリンを燃料とする希薄燃焼(リーンバーン燃焼)が可能な直噴式エンジンであり、排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジン吸気側へ戻すEGR装置を搭載し、さらに気筒内に混合気の旋回流(タンブル流やスワール流等)を生じさせる旋回流コントロール手段を備える。
即ち、この実施例のエンジン1は、混合気の着火性が低下する運転領域が存在するものである。
点火装置は、偶数気筒(例えば、4気筒など)の4ストロークエンジン(クランクシャフトが2回転する毎に吸入行程→圧縮行程→爆発行程→排気行程を繰り返すエンジン)に搭載されるものであり、ECU2により制御される。
具体的に、点火装置は、
・各気筒毎に用いられる点火プラグ(後述する第1、第2点火プラグ3_1、3_2)と、
・点火プラグと同数の点火コイル(後述する第1、第2点火コイル4_1、4_2)と、
・各点火コイルの作動状態を制御する点火用スイッチ(後述する第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2)と、
・車載バッテリ6から供給されるバッテリ電圧を昇圧する昇圧回路7(図中、DC−DC昇圧)と、
を備えて構成される。
点火プラグは、周知なものであり、点火コイルの二次コイルから高電圧が印加される中心電極と、エンジン1のシリンダヘッド等を介してアース接地される外側電極とを備え、二次コイルから印加される高電圧により中心電極と外側電極との間で火花放電を発生させる。
点火プラグの使用数は、上述したように気筒数に対応した偶数であり、この偶数の点火プラグは、2つずつペアリングされる。
ペアリングは、図3に示すように、圧縮行程の点火プラグと、排気行程の点火プラグとで成される。ペアリングされた一対の点火プラグを第1、第2点火プラグ3_1、3_2と称する。
点火コイルの使用数は、点火プラグと同数、即ち偶数であり、この偶数の点火コイルは、「ペアリングされた一対の点火コイル(第1、第2点火プラグ3_1、3_2)」に対応して2つずつペアリングされる。ペアリングされた一対の点火コイルを第1、第2点火コイル4_1、4_2と称する。
第1点火コイル4_1の一次コイル及び二次コイルを、第1一次コイル4a_1及び第1二次コイル4b_1と称する。
第2点火コイル4_2の一次コイル及び二次コイルを、第2一次コイル4a_2及び第2二次コイル4b_2と称する。
点火用スイッチは、各点火コイル毎に独立して設けられる半導体によるスイッチ手段(例えば、IGBT、パワートランジスタ、MOS型FET、サイリスタ等)であり、第1一次コイル4a_1の通電状態を切り替える点火用スイッチを第1点火用スイッチ5_1と称し、第2一次コイル4a_2の通電状態を切り替える点火用スイッチを第2点火用スイッチ5_2と称する。
昇圧回路7は、車載バッテリ6から付与される電圧を昇圧して、第1、第2一次コイル4a_1、4a_2のプラス側に印加する。
昇圧回路7の具体的な構成は限定するものでなく、車載バッテリ6が出力するバッテリ電圧(例えば、12V)を、バッテリ電圧より高い電圧(例えば、40〜50Vなど)に昇圧するDC/DCコンバータである。
理解補助の目的で、昇圧回路7の一例を説明すると、昇圧回路7は、チョッパー型のDC−DCコンバータであり、
・バッテリ電圧が印加されるチョークコイルと、
・このチョークコイルの通電状態を断続する昇圧用スイッチ(例えば、MOS型FET、パワートランジスタ等)と、
・この昇圧用スイッチを繰り返しON−OFFさせる昇圧用発振回路と、
・チョークコイルの断続によって昇圧させた電気エネルギを平滑化して蓄える蓄電手段(コンデンサ等)と、
・蓄電手段に蓄えた電気エネルギがチョークコイル側へ逆流するのを防ぐダイオードと、を備えて構成される。
この昇圧回路7は、ECU2から与えられる指示信号により作動状態がコントロールされる。
なお、昇圧回路7は、ECU2から指示信号を受けると一定の出力電圧を発生するものであっても良いし、車両の運転状態に応じた指示信号を受けると出力電圧が可変するものであっても良い。
点火コイルをさらに具体的に説明する。
第1、第2点火コイル4_1、4_2は、それぞれ基本構造が周知なものであり、第1点火コイル4_1と第2点火コイル4_2は基本構成が同じに設けられている。即ち、第1一次コイル4a_1と第2一次コイル4a_2は同じ巻数であり、第1二次コイル4b_1と第2二次コイル4b_2も同じ巻数に設けられる(一例であり、限定しない)。もちろん、第1、第2一次コイル4a_1、4a_2の巻数より、第1、第2二次コイル4b_1、4b_2の巻数が多いものである。
第1一次コイル4a_1のプラス側(図1の上側)は、昇圧回路7から昇圧された電力の供給を受ける。
第1一次コイル4a_1のマイナス側(図1の下側)は、第1点火用スイッチ5_1と第1電流検出抵抗8_1を介してアース接地される。
第2一次コイル4a_2のプラス側(図1の上側)は、昇圧回路7から昇圧された電力の供給を受ける。
第2一次コイル4a_2のマイナス側(図1の下側)は、第2点火用スイッチ5_2と第2電流検出抵抗8_2を介してアース接地される。
第1二次コイル4b_1の一端(図1の下側)と、第2二次コイル4b_2の一端(図1の下側)は、第1結合部αを介して電気的に結線されており、第1結合部αが第1点火プラグ3_1の中心電極側に電気的に接続される。ここで、第1点火プラグ3_1は、外側電極から中心電極に向かって電流が流れて火花放電を発生させる「−放電プラグ」として機能する。
このため、第1二次コイル4b_1の一端と第1結合部αの間には、電流を第1点火プラグ3_1から第1二次コイル4b_1の一端側へ向かってのみ電流を流す第1ダイオード9_1が設けられる。また、第2二次コイル4b_2の一端と第1結合部αの間にも、電流を第1点火プラグ3_1から第2二次コイル4b_2の一端側へ向かってのみ電流を流す第2ダイオード9_2が設けられる。
第1二次コイル4b_1の他端(図1の上側)と、第2二次コイル4b_2の他端(図1の上側)は、第2結合部βを介して電気的に結線されており、第2結合部βが第2点火プラグ3_2の中心電極側に電気的に接続される。ここで、第2点火プラグ3_2は、中心電極から外側電極に向かって電流が流れて火花放電を発生させる「+放電プラグ」として機能する。
第1点火用スイッチ5_1は、ECU2から与えられる第1点火信号IGT_1によりON−OFF制御される。
第2点火用スイッチ5_2は、ECU2から与えられる第2点火信号IGT_2によりON−OFF制御される。
具体的に、ECU2が第1点火信号IGT_1を出力(ハイ信号)すると、第1点火用スイッチ5_1がONする。これにより、第1一次コイル4a_1のプラス側からマイナス側へ向けて第1一次電流i1_1が流れる。
続いて、ECU2が第1点火信号IGtを停止(ロー信号)すると、第1点火用スイッチ5_1がOFFする。これにより、第1一次電流i1_1が切断されて、第1二次コイル4b_1に高電圧が発生するとともに、第1二次コイル4b_1の一端側から他端側へ向けて二次電流i2が流れる。
同様に、ECU2が第2点火信号IGT_2を出力(ハイ信号)すると、第2点火用スイッチ5_2がONする。これにより、第2一次コイル4a_2のプラス側からマイナス側へ向けて第2一次電流i1_2が流れる。
続いて、ECU2が第2点火信号IGtを停止(ロー信号)すると、第2点火用スイッチ5_2がOFFする。これにより、第2一次電流i1_2が切断されて、第2二次コイル4b_2に高電圧が発生するとともに、第2二次コイル4b_2の一端側から他端側へ向けて二次電流i2が流れる。
ECU2は、第1点火プラグ3_1または第2点火プラグ3_2が「圧縮された混合気に着火を行う着火タイミング」に、点火動作(第1点火用スイッチ5_1または第2点火用スイッチ5_2のON−OFF動作)を行って第1、第2点火プラグ3_1、3_2の両方に火花放電(主点火)を発生させるように設けられている。
即ち、図3に示すように、ペアリングされた一対の第1点火プラグ3_1または第2点火プラグ3_2の一方が圧縮行程の時に、排気行程にある他方も同時に火花放電が生じるように設けられている。
このことをさらに具体的に説明すると、点火順序が第1気筒→第3気筒→第4気筒→第2気筒の4気筒エンジンの場合、第1気筒と第4気筒が同時に点火動作するように設けられるとともに、第2気筒と第3気筒が同時に点火動作するように設けられる。
ECU2は、第1、第2点火プラグ3_1、3_2の両方に主点火(最初の点火放電)を生じさせた後に、「対を成す第1、第2点火コイル4_1、4_2」を交互に作動させて、第1、第2二次コイル4b_1、4b_2のそれぞれに同一方向の二次電流i2を継続して流すことで、圧縮行程の点火プラグ(第1、第2点火プラグ3_1、3_2の一方)と、排気行程の点火プラグ(第1、第2点火プラグ3_1、3_2の他方)の両方同時に火花放電の継続動作を行うように設けられている。
ECU2は、着火性が低下するエンジン1の運転領域(希薄燃焼時、強旋回流の発生時、高EGR率時、低温始動時など)に、上述した火花放電の継続動作を行って、混合気の着火性を高めるように設けられている。
また、ECU2には、火花放電の継続動作中に、第1点火用スイッチ5_1と第2点火用スイッチ5_2を交互にON−OFF制御するとともに、ON−OFFタイミングをコントロールする電流コントローラが搭載されている。
具体的な電流コントローラの一例は、第1一次コイル4a_1を流れる第1一次電流i1_1と、第2一次コイル4a_2を流れる第2一次電流i1_2とを、第1、第2電流検出抵抗8_1、8_2を用いてモニターし、モニターした第1、第2一次電流i1_1、i1_2が所定の目標範囲を維持するように、昇圧回路7と第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2をフィードバック制御するものである。
なお、電流コントローラは、上述したフィードバック制御に限定するものではなく、第1、第2一次電流i1_1、i1_2が所定の目標範囲を維持するようにオープンループ制御するものであっても良い。
また、フィードバック制御あるいはオープンループ制御を行う際における第1、第2一次電流i1_1、i1_2の目標値は、一定であっても良いし、エンジン1の運転状態に応じて変更するものであっても良い。
(火花放電の継続動作の説明)
(a)第1、第2点火プラグ3_1、3_2の一方が着火タイミングになる直前に、ECU2から第1点火信号IGT_1が出力(ハイ信号)され、第1点火信号IGT_1の出力期間に亘って第1点火用スイッチ5_1がONされる。
(b)ECU2により第1点火信号IGT_1が停止(ロー信号)されると、第1点火用スイッチ5_1がOFFされ、第1一次コイル4a_1の通電状態が遮断される。すると、第1一次電流i1_1が停止すると同時に第2二次電圧が立ち上がって第1、第2点火プラグ3_1、3_2に高電圧が印加されて、圧縮行程の点火プラグ(第1、第2点火コイル4_1、4_2の一方)と排気行程の点火プラグ(第1、第2点火コイル4_1、4_2の他方)において主点火が生じる。
(c)ECU2は、火花放電の継続動作を行う際、第1点火信号IGT_1の出力(ハイ信号)に遅れて第2点火信号IGT_2を出力(ハイ信号)する。すると、第2点火信号IGT_2の出力期間に亘って第2点火用スイッチ5_2がONされる。
(d)第1、第2点火プラグ3_1、3_2で主点火が開始された後は、第1、第2点火プラグ3_1、3_2を通過する二次電流i2は略三角波形状で減衰する。
そして、二次電流i2が所定の下限電流値(火花放電を維持するための電流値)に低下する前に、第2点火用スイッチ5_2をOFFする(この時、第1点火用スイッチ5_1がONされる)。すると、第2一次コイル4a_2の通電状態が遮断され、第2一次電流i1_2が停止すると同時に、二次電流i2が増大し、第1、第2点火プラグ3_1、3_2の火花放電が継続される。
(e)第2点火用スイッチ5_2のOFFされた後は、第1、第2点火プラグ3_1、3_2を通過する二次電流i2が再び略三角波形状で減衰する。
そして、二次電流i2が所定の下限電流値に低下する前に、第1点火用スイッチ5_1をOFFする(この時、第2点火用スイッチ5_2がONされる)。すると、第1一次コイル4a_1の通電状態が遮断され、第1一次電流i1_1が停止すると同時に、二次電流i2が増大し、第1、第2点火プラグ3_1、3_2の火花放電が継続される。
(f)火花放電の継続期間は、上記(d)、(e)を交互に繰り返すことで、火花放電の継続動作を行う。
(g)そして、ECU2により第1、第2点火信号IGT_1、IGT_2が共に停止(ロー信号)されると、第1、第2点火コイル4_1、4_2の作動が停止して、火花放電の継続動作が停止する。
(第1点火コイル4_1と第2点火コイル4_2の搭載例)
第1、第2点火コイル4_1、4_2の搭載箇所は限定するものではないが、具体的な一例としてこの実施例ではエンジン1のシリンダヘッドに直接搭載される。
ここで、エンジン1のシリンダヘッドに形成されたプラグホールに挿入されて、第1点火プラグ3_1に結合される結合部材を第1ジョイント10_1と称し、第2点火プラグ3_2に結合される結合部材を第2ジョイント10_2と称する。
この実施例の点火装置は、上述したように、対を成す第1、第2点火プラグ3_1、3_2と、対を成す第1、第2点火コイル4_1、4_2とが組み合わされるものであり、点火プラグと点火コイルは同数用いられる。
このため、図2に示すように、4気筒エンジンの場合には、2組の第1、第2点火コイル4_1、4_2がエンジン1に直接搭載される。
第1、第2点火コイル4_1、4_2を4気筒エンジンに搭載する手段として、この実施例1では、対を成す第1点火コイル4_1と第2点火コイル4_2を、第1ジョイント10_1に設ける。
具体的に、第1ジョイント10_1の頂部には、第1、第2点火コイル4_1、4_2を収容するコイルケース11が一体的に設けられるものであり、このコイルケース11の内部に上述した第1、第2結合部α、βが設けられる。
そして、第1ジョイント10_1の下端には、第1点火プラグ3_1の端子電極に電気的に結合されるコネクタが設けられており、このコネクタはコイルケース11内の第1結合部αと電気的に接続される。
一方、第2ジョイント10_2の下端には、第2点火プラグ3_2の端子電極に電気的に結合されるコネクタが設けられており、このコネクタはコイルケース11内の第2結合部βと外部接続配線12(プラス放電用の高圧電線)を介して電気的に接続される。
(実施例1の効果)
実施例1の点火装置は、上述したように、第1、第2点火コイル4_1、4_2を交互に作動させて火花放電の継続動作を行うDCO方式を採用するものであるが「2つの点火コイル(第1、第2点火コイル4_1、4_2)」を用いて「2つの点火プラグ(第1、第2点火プラグ3_1、3_2:「圧縮行程の点火プラグ」と「排気行程の点火プラグ」)」に火花放電の継続動作を行なわせるものであるため、従来技術のDCO点火方式に比較して、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができる。
このように、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができるため、「DCO点火方式による火花放電の継続作動が可能な点火装置」の車両搭載性を向上できる。
(i)具体的に従来技術のDCO点火方式の場合、図8に示すように、点火プラグの2倍の数の点火コイルをエンジン1に搭載する必要がある。このため、4気筒エンジンの場合には、8個の点火コイル(4組の第1、第2点火コイル4_1、4_2)をエンジン1のシリンダヘッドへ搭載する必要があり、エンジン1への搭載が困難になっていた。
(ii)これに対し、この実施例の点火装置は、点火プラグと同数の点火コイルをエンジン1に搭載する。このため、4気筒エンジンの場合には、図2に示すように、4個の点火コイル(2組の第1、第2点火コイル4_1、4_2)をエンジン1のシリンダヘッドへ搭載すれば良く、エンジン1への直接搭載が可能になる。
さらに、本発明を採用することにより、点火コイルの使用数を1/2に減らすことができるため、「DCO点火方式による火花放電の継続作動が可能な点火装置」の軽量化と低コスト化が可能になる。
[実施例2]
図5、図6を参照して実施例2を説明する。なお、実施例2において上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
この実施例2は、第1点火コイル4_1を第1ジョイント10_1に設け、第2点火コイル4_2を第2ジョイント10_2に設けるものである。
具体的に、第1ジョイント10_1の頂部には、第1点火コイル4_1を収容する第1コイルケース11_1が一体的に設けられ、この第1コイルケース11_1の内部に上述した第1結合部αが設けられる。
同様に、第2ジョイント10_2の頂部には、第2点火コイル4_2を収容する第2コイルケース11_2が一体的に設けられ、この第2コイルケース11_2の内部に上述した第2結合部βが設けられる。
実施例1と同様、第1ジョイント10_1の下端には、第1点火プラグ3_1の端子電極に電気的に結合されるコネクタが設けられており、このコネクタは第1コイルケース11_1内の第1結合部αと電気的に接続される。
また、第2ジョイント10_2の下端には、第2点火プラグ3_2の端子電極に電気的に結合されるコネクタが設けられており、このコネクタは第2コイルケース11_2内の第2結合部βと電気的に接続される。
さらに、第1コイルケース11_1と第2コイルケース11_2は、−放電配線13と+放電配線14を介して電気的に接続される。
−放電配線13は、第1コイルケース11_1内に収容される第1二次コイル4b_1の一端と、第2コイルケース11_2内に収容される第2二次コイル4b_2の一端とを電気的に結合する外部配線である。
また、+放電配線14は、第1コイルケース11_1内に収容される第1二次コイル4b_1の他端と、第2コイルケース11_2内に収容される第2二次コイル4b_2の他端とを電気的に結合する外部配線である。
このように各点火コイルに1つずつの点火コイル(第1点火コイル4_1または第2点火コイル4_2のいずれか一方)を搭載する構成を採用しても、実施例1と同様の効果(搭載性の向上、重量低減、低コスト化)を得ることができる。
上記実施例では、第1、第2点火コイル4_1、4_2をエンジン1に直接搭載する例を示したが、第1、第2点火コイル4_1、4_2をエンジン1とは異なる部位(エンジンルームの一部等)に配置しても良い。
上記実施例では、第1、第2一次電流i1_1、i1_2をモニターしてフィードバック制御を行う例を示したが、二次電流i2を電流検出抵抗でモニターし、検出結果に基づいて昇圧回路7の出力電圧や、第1、第2点火用スイッチ5_1、5_2のON−OFF状態をフィードバック制御しても良い。
上記実施例では、ガソリンエンジンに本発明の点火装置を用いる例を示したが、火花放電の継続動作によって混合気の着火性の向上を図ることができるため、エタノール燃料や混合燃料を用いるエンジン1に適用しても良い。もちろん、粗悪燃料が用いられる可能性のあるエンジン1に用いても火花放電の継続動作により着火性の向上を図ることができる。
上記実施例では、希薄燃焼(リーンバーン燃焼)運転が可能なリーンバーンエンジンに本発明の点火装置を用い、着火性が悪化する希薄燃焼時の着火性を火花放電の継続動作により向上させる例を示したが、希薄燃焼とは異なる燃焼状態であっても火花放電の継続動作によって着火性の向上を図ることができるため、リーンバーンエンジンへの適用に限定するものではなく、希薄燃焼を行わないエンジン1に用いても良い。
また、高EGRエンジン(EGRガスの帰還率を高めることができるエンジン1)に適用し、高EGR時に火花放電の継続動作を生じさせて着火性の向上を図っても良い。
同様に、着火性が低下するエンジン低温時に火花放電の継続動作を実施して、エンジン低温時における着火性の向上を図っても良い。
上記実施例では、燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式エンジンに本発明の点火装置を用いる例を示したが、もちろん限定するものではなく、吸気バルブの吸気上流側(吸気ポート内)に燃料を噴射するポート噴射式のエンジン1に用いても良い。
上記実施例では、混合気の旋回流(タンブル流やスワール流等)を気筒内にて積極的に生じさせるエンジン1に本発明の点火装置を用い、火花放電の継続動作によって「旋回流による火花放電の吹き消し」を回避する例を開示したが、旋回流コントロール手段(タンブル流コントロールバルブやスワール流コントロールバルブ等)を有しないエンジン1に用いても良い。
3_1 第1点火プラグ(圧縮行程と排気行程で点火動作を行う点火プラグ)
4_1 第1点火コイル(対を成す2つの点火コイルの一方)
4b_1 第1二次コイル
3_2 第2点火プラグ(圧縮行程と排気行程で点火動作を行う点火プラグ)
4_2 第2点火コイル(対を成す2つの点火コイルの他方)
4b_2 第2二次コイル

Claims (3)

  1. 対を成す2つの点火コイル(4_1、4_2)を交互に作動させて、前記対を成す2つの点火コイル(4_1、4_2)のそれぞれの二次コイル(4b_1、4b_2)に同一方向の二次電流(i2)を継続して流すことで、圧縮行程の点火プラグ(3_1)に火花放電の継続動作を行う内燃機関用点火装置において、
    この内燃機関用点火装置は、前記対を成す2つの点火コイル(4_1、4_2)を交互に作動させて、圧縮行程の点火プラグ(3_1)とともに、排気行程の点火プラグ(3_2)も同時に火花放電の継続動作を行うことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記対を成す2つの点火コイルを第1、第2点火コイル(4_1、4_2)とし、
    前記対を成す2つの点火コイルの交互作動により同時に火花放電の継続動作を行う2つの点火プラグを第1、第2点火プラグ(3_1、3_2)とした場合、
    前記第1点火コイル(4_1)と前記第2点火コイル(4_2)は、前記第1点火プラグ(3_1)に結合される第1ジョイント(10_1)に設けられることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記対を成す2つの点火コイルを第1、第2点火コイル(4_1、4_2)とし、
    前記対を成す2つの点火コイルの交互作動により同時に火花放電の継続動作を行う2つの点火プラグを第1、第2点火プラグ(3_1、3_2)とした場合、
    前記第1点火コイル(4_1)は、前記第1点火プラグ(3_1)に結合される第1ジョイント(10_1)に設けられ、
    前記第2点火コイル(4_2)は、前記第2点火プラグ(3_2)に結合される第2ジョイント(10_2)に設けられることを特徴とする内燃機関用点火装置。
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