JP6464634B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6464634B2
JP6464634B2 JP2014195821A JP2014195821A JP6464634B2 JP 6464634 B2 JP6464634 B2 JP 6464634B2 JP 2014195821 A JP2014195821 A JP 2014195821A JP 2014195821 A JP2014195821 A JP 2014195821A JP 6464634 B2 JP6464634 B2 JP 6464634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary coil
potential side
negative
current
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014195821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016065525A (ja
Inventor
竹田 俊一
俊一 竹田
鳥山 信
信 鳥山
宏二 山中
宏二 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014195821A priority Critical patent/JP6464634B2/ja
Publication of JP2016065525A publication Critical patent/JP2016065525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6464634B2 publication Critical patent/JP6464634B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)に用いられる点火装置に関し、特に火花放電の継続技術に関する。
点火プラグの負担を軽減し、無駄な電力消費を抑えて、火花放電を継続させる技術として、新規の点火装置を考案した(公知技術でない)。
ここで、背景技術の理解補助の目的で、この新規の点火装置の概略構成を図5に基づき説明する。なお、図5に用いる符合は、後述する「実施例」と同一機能物に同一符合を付したものである。
図5(a)に示す新規の点火装置は、
・フルトラタイプの点火回路(主点火回路4と称す)と、
・この主点火回路4による火花放電(主点火と称す)中に、火花放電の継続を開始する新規のエネルギー投入回路5と、
を組み合わせて構成される。
主点火回路4は、周知なものであり、1次コイル2aに1次電流i1を流し、この1次電流i1の切断により2次コイル2bに高電圧を生じさせることで、点火プラグ1に火花放電を生じさせる。
具体的に、1次コイル2aの両端の内の一端側は、プラス電圧ラインαを介して車載バッテリ7のプラス側に接続される。一方、1次コイル2aの他端側とアース接地GNDとの間は、主点火回路4の点火用スイッチIGBTが設けられる。
そして、この点火用スイッチIGBTをONすることで、1次コイル2aの一端側から他端側へ向けて1次電流i1を流し、点火用スイッチIGBTをOFFすることで点火プラグ1に火花放電を生じさせる。以下、1次コイル2aの一端側、つまり、主点火回路4の通電動作により1次コイル2aに発生する電流の流れ方向で考えたときの高電位側をプラス側と呼ぶことがある。また、1次コイル2aの他端側、つまり、主点火回路4の通電動作により1次コイル2aに発生する電流の流れ方向で考えたときの低電位側をマイナス側と呼ぶことがある。
エネルギー投入回路5は、主点火回路4の作動による点火プラグ1の火花放電中(即ち、主点火中)に、1次コイル2aのマイナス側からプラス電圧ラインαへ向けて電気エネルギーを投入するものであり、1次コイル2aのマイナス側からプラス電圧ラインαに向けて電気エネルギーを投入することで、2次コイル2bに「主点火時と同一方向の2次電流i2」を継続して流して、主点火で生じた火花放電を任意の期間(以下、放電継続期間)に亘って継続させる。
具体的に、エネルギー投入回路5は、
・バッテリ電圧を昇圧してプラス電位の電気エネルギーを蓄える直流の正電源部100(図中、+DC/DC)と、
・1次コイル2aのマイナス側に投入する電気エネルギーをコントロールするエネルギー投入用スイッチSnetと、
を備えて構成される。
ここで、点火用スイッチIGBTとエネルギー投入用スイッチSnetは、点火装置に設けた制御回路6によってON−OFF制御される。
制御回路6は、ECU3(エンジン・コントロール・ユニットの略)から付与される点火信号IGtと放電継続信号IGwに基づいて点火用スイッチIGBT及びエネルギー投入用スイッチSnetのON−OFF制御を行う。
制御回路6の作動例を、図5(b)を参照して説明する。
点火信号IGtが出力(ハイ信号)されると、点火用スイッチIGBTがONされて、1次コイル2aが通電され、1次コイル2aに1次電流i1が流れる。
そして、点火信号IGtが停止(ロー信号)されると、点火用スイッチIGBTがOFFされる。すると、1次コイル2aの通電遮断により、2次コイル2bに高電圧が発生し、点火プラグ1において火花放電(主点火)が開始される。
点火プラグ1の火花放電中で、且つ2次コイル2bの2次電流i2が火花放電を維持する下限電流値に低下するまでの間に、ECU3が放電継続期間信号IGwを出力(ハイ信号)する。すると、正電源部100で昇圧し蓄電したプラス電位の電気エネルギーが、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ供給される。具体的には、放電継続期間信号IGwを出力中に、制御回路6がエネルギー投入用スイッチSnetをON−OFF制御することで、エネルギー投入量を制御して2次電流i2をコントロールして火花放電の継続を行う。
そして、放電継続期間信号IGwが停止(ロー信号)されると、エネルギー投入回路5の作動を停止し、火花放電の継続を停止する。
この技術により点火プラグ1の負担を軽減し、且つ無駄な電力消費を抑えて、火花放電の継続を行うことができる。
なお、以下では、エネルギー投入回路5により継続させる火花放電(即ち、主点火に続く火花放電)を「継続火花放電」と称する。
(問題点)
エネルギー投入回路5の作動中(放電継続期間信号IGwの出力中、エネルギー投入用スイッチSnetのON−OFF制御中、即ち「火花放電継続時」)は、
(i)エネルギー投入用スイッチSnetをONして、1次コイル2aのマイナス側からプラス側に正電源部100からプラス電位の電気エネルギーを付与するエネルギー投入経路Aによる「エネルギー投入時」と、
(ii)エネルギー投入用スイッチSnetをOFFして、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電流を還流させる還流経路Bによる「エネルギー還流時」と、
が交互に繰り返される。
エネルギー投入経路Aは、図2(a1)に示すように、「正電源部100→エネルギー投入用スイッチSnet→エネルギー逆流防止用ダイオードD1→1次コイル2a→車載バッテリ7のプラス側→アース接地GND→(再び正電源部100)」である。
一方、還流経路Bは、図2(a2)に示すように、「1次コイル2a→車載バッテリ7のプラス側→アース接地GND→点火用スイッチIGBTのバイパスダイオードDbyp→(再び1次コイル2a)」である。
このように、エネルギー投入経路Aや還流経路Bに存在する車載バッテリ7やダイオード等が火花放電継続時(エネルギー投入時とエネルギー還流時の実行時)の経路損失(経路損失を招く電気負荷)として作用する。
その結果、火花放電の継続を行うための必要エネルギーが大きくなる不具合がある。
具体的な一例を開示する。
(i)上記エネルギー投入経路Aの経路損失は、図2(a1)に示すように、エネルギー投入用スイッチSnetが0.1V、エネルギー逆流防止用ダイオードD1が0.7V、車載バッテリ7が12Vとなる。このため、エネルギー投入経路Aにおいて12.8Vの損失が生じてしまう。
(ii)一方、上記還流経路Bの経路損失は、図2(a2)に示すように、車載バッテリ7が12V、バイパスダイオードDbypが0.7Vとなる。このため、還流経路Bにおいて12.7Vの損失が生じてしまう。
その結果、図2(a3)に示すように、エネルギー投入回路5の作動中における合計の経路損失が25.5Vになってしまう。
そこで、火花放電を継続させるための必要エネルギーの低減が求められる。
特開2012−001238号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、火花放電を継続させるための必要エネルギーを抑えることのできる内燃機関用点火装置の提供にある。
本発明の内燃機関用点火装置は、点火プラグに生じた火花放電を継続させる際、1次コイルの高電位側に負電源部のマイナス側を接続することで、1次コイルの低電位側から高電位側へ向けて電気エネルギーを投入する。
この時(エネルギー投入時)、1次コイルを通って負電源部へ流れた電流は、アース接地GNDに流れるため、エネルギー投入時に少なくとも車載バッテリの経路損失を無くすことができる。これにより、エネルギー投入時における必要エネルギーを抑えることが可能になり、エネルギー投入時の電力消費を抑えることができる。
(a)内燃機関用点火装置の概略構成図、(b)作動説明用のタイムチャートである(実施例1)。 参考例(公知技術でない)、実施例1、実施例2の比較表である。 点火プラグに一定の出力エネルギーを得るために必要とされる投入エネルギーを示すグラフである。 (a)内燃機関用点火装置の概略構成図、(b)作動説明用のタイムチャートである(実施例2)。 (a)内燃機関用点火装置の概略構成図、(b)作動説明用のタイムチャートである(参考例:公知技術でない)。
以下において「発明を実施するための形態」を詳細に説明する。
本発明の具体的な一例(実施例)を図面に基づき説明する。なお、以下の「実施例」は具体的な一例を開示するものであり、本発明が「実施例」に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1〜図3を参照して実施例1を説明する。
この実施例における点火装置は、車両走行用の火花点火エンジンに用いられるものであり、所定の点火タイミングで燃焼室内の混合気に点火を行うものである。
なお、エンジンの具体的な一例を開示すると(もちろん、限定するものではない)、この実施例のエンジンは、ガソリンを燃料とする希薄燃焼(リーンバーン燃焼)が可能な直噴式エンジンであり、排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジン吸気側へ戻すEGR装置を搭載し、さらに気筒内に混合気の旋回流(タンブル流やスワール流等)を生じさせる旋回流コントロール手段を備える。
即ち、この実施例のエンジンは、混合気の着火性が低下する運転領域が存在するものである。
この実施例における点火装置は、各気筒の点火プラグ1ごとに対応した点火コイル2を用いるDI(ダイレクト・イグニッションの略)タイプである。
この点火装置は、エンジン制御の中枢を成すECU3から与えられる指示信号(点火信号IGt及び放電継続信号IGw)に基づいて点火コイル2の1次コイル2aを通電制御するものであり、1次コイル2aを通電制御することで点火コイル2の2次コイル2bに生じる電気エネルギーを制御して、点火プラグ1の火花放電をコントロールする。
ECU3は、各種センサから取得したエンジンパラメータ(暖機状態、エンジン回転速度、エンジン負荷等)やエンジンの制御状態(希薄燃焼の有無、旋回流の程度等)に応じた点火信号IGt及び放電継続信号IGwを生成して出力する。
車両に搭載される点火装置は、
・各気筒毎に搭載される点火プラグ1と、
・各点火プラグ1毎に搭載される点火コイル2と、
・フルトラ作動を行う主点火回路4と、
・継続火花放電を行うエネルギー投入回路5と、
・作動制御を行う制御回路6と、
を備えて構成される。
なお、主点火回路4とエネルギー投入回路5の主要部は、「点火回路ユニット」として共通のケース内に収容配置されて、点火プラグ1や点火コイル2とは異なる場所に設置される。
点火プラグ1は、周知なものであり、2次コイル2bの一端に接続される中心電極と、エンジンのシリンダヘッド等を介してアース接地される外側電極とを備え、2次コイル2bから印加される高電圧により中心電極と外側電極との間で火花放電を発生させる。
点火コイル2は、周知なものであり、1次コイル2aと、この1次コイル2aの巻数より多くの巻数を有する2次コイル2bとを備える。
1次コイル2aの一端側は、車載バッテリ7のプラス側から電力の供給を受けるプラス電圧ラインαに接続される。
1次コイル2aの他端側は、主点火回路4の点火用スイッチIGBT(例えば、IGBT、パワートランジスタ、MOS型FET、サイリスタ等)を介してアース接地される。
2次コイル2bの一端は、上述したように点火プラグ1の中心電極に接続される。
2次コイル2bの他端は、1次コイル2aの通電時に不要な2次電圧の発生を抑制するダイオード8及び電流検出抵抗9を介してアース接地される。
主点火回路4は、1次コイル2aの通電制御を行って点火プラグ1に主点火を生じさせる。
具体的に制御回路6は、点火信号IGtの出力(ハイ信号)を受けると、点火用スイッチIGBTをONする。これにより、1次コイル2aの一端側から他端側へ向けて1次電流i1が流れる。
また、制御回路6は、点火信号IGtが停止(ロー信号)すると、点火用スイッチIGBTをOFFする。これにより、1次電流i1が切断されて、2次コイル2bに高電圧が発生し、点火プラグ1に火花放電(主点火)が生じる。
以下、1次コイル2aの一端側、つまり、主点火回路4の通電動作により1次コイル2aに発生する電流の流れ方向で考えたときの高電位側をプラス側と呼ぶことがある。また、1次コイル2aの他端側、つまり、主点火回路4の通電動作により1次コイル2aに発生する電流の流れ方向で考えたときの低電位側をマイナス側と呼ぶことがある。
エネルギー投入回路5は、主点火回路4の作動によって点火プラグ1に生じた主点火中に1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電気エネルギーを投入することで、2次コイル2bに「主点火時と同一方向の2次電流i2」を継続して流し、主点火回路4の作動によって生じた火花放電を任意の期間(放電継続期間)に亘って継続させる。
具体的にエネルギー投入回路5は、着火性が低下するエンジンの運転領域(希薄燃焼時、強旋回流の発生時、高EGR率時、低温始動時など)に作動して、火花放電の継続を行って混合気の着火性を高めるものであり、主点火回路4の作動による点火プラグ1の火花放電中に、1次コイル2aのプラス側へ負電源部10(図中、−DC/DC)のマイナス側を接続することで、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電気エネルギーを投入するものである。
負電源部10は、車載バッテリ7のアース電位より低いマイナス電圧を出力する直流電源である。
負電源部10の具体的な構成は限定するものでなく、車載バッテリ7が出力するプラスのDC出力を変換してマイナスのDC出力を発生させる負変換型のDC/DCコンバータである。
理解補助の目的で、負電源部10の一例を説明する。一例で開示する負電源部10は、プラスDC出力をAC変換してマイナスDC出力を得るDC/AC/DCコンバータであり、インバータ、絶縁トランス、整流回路、コンデンサを用いて構成される。
このDC/AC/DCコンバータの作動は、先ず、インバータを用いて車載バッテリ7の直流出力を交流に変換する。その交流出力を絶縁トランスの1次コイルに与え、2次コイルから絶縁された交流出力を取り出し、その交流出力を整流回路(ダイオードブリッジ等)によって直流変換する。さらに、コンデンサで電圧を平滑化するとともに、コンデンサで電荷を蓄える。そして、コンデンサのプラス側を、車両にアース接地GNDする回路構成を採用することで、車載バッテリ7のマイナス側(車両のアース電位)と、コンデンサのプラス側の電位を等しくする。これにより、コンデンサのマイナス側に直流のマイナス出力を発生させることができる。発生させるマイナスの電圧値は、絶縁トランスの巻線比等で任意に設定することができる。
もちろん、上述したDC/AC/DCコンバータは、負電源部10の一例であり、限定するものではなく、マルチバイブレータを用いたチャージポンプ型など他の回路構成を採用してマイナス電圧を出力させても良い。
負電源部10が発生するマイナスの電圧値は、火花放電を維持するために必要とされる電圧値や、点火コイル2の巻線比等に基づいて設定されるものであり、一例を開示すると、この実施例の負電源部10は、マイナス側に−150V〜−200Vを出力するように設けられている。
エネルギー投入回路5は、点火プラグ1の火花放電を継続させる際に、
(i)1次コイル2aのプラス側に負電源部10のマイナス側を接続するエネルギー投入時と、
(ii)1次コイル2aのプラス側に負電源部10のマイナス側の接続するのを停止して(即ち、負電源部10によるエネルギー投入を停止して)、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向かう電流を還流させるエネルギー還流時と、
を交互に繰り返すように設けられている。
点火装置は、エネルギー投入時とエネルギー還流時の切り替えを行う手段として、
・1次コイル2aのプラス側を車載バッテリ7のプラス側に接続するプラス電圧ラインαと、
・このプラス電圧ラインαを断続する還流スイッチSref(例えば、MOS型FET、パワートランジスタ等)と、
・1次コイル2aのプラス側を負電源部10のマイナス側に接続するマイナス電圧ラインβと、
・このマイナス電圧ラインβを断続するエネルギー投入スイッチSnet(例えば、MOS型FET、パワートランジスタ等)と、
を備える。
なお、エネルギー投入スイッチSnet、還流スイッチSrefおよび後述するバイパススイッチSbypは、制御回路6によりON−OFF制御されるものであり、
・エネルギー投入スイッチSnetは、1次コイル2aへエネルギー投入する際にONされるものであり、
・還流スイッチSrefは、エネルギー投入用スイッチSnetがONする時のみOFFされるものであり、
・バイパススイッチSbypは、エネルギー投入回路5の作動期間(ECU3から放電継続信号IGwを受ける期間)のみONされるものである。
具体的に、エネルギー投入回路5は、
(i)エネルギー投入時に、エネルギー投入スイッチSnetをONして、還流スイッチSrefをOFFすることで、エネルギー投入経路Aを形成して、1次コイル2aのプラス側に負電源部10のマイナス側を接続することで、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電流を流すものであり、
(ii)エネルギー還流時に、エネルギー投入スイッチSnetをOFFして、還流スイッチSrefをONすることで、バイパススイッチSbypを経由する還流経路Bを形成して、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向かう電流を還流させるものである。
エネルギー投入時とエネルギー還流時とを交互に切り替える制御回路6には、エネルギー投入用スイッチSnetと還流スイッチSrefを交互にON−OFF制御して2次電流i2をコントロールする2次電流コントローラが搭載されている。
具体的な2次電流コントローラの一例は、2次コイル2bを流れる2次電流i2を電流検出抵抗9を用いてモニターし、モニターした2次電流i2が所定の目標範囲を維持するようにエネルギー投入用スイッチSnetと還流スイッチSrefを交互にON−OFF制御するフィードバック制御を採用するものである。
なお、2次電流コントローラは、上述したフィードバック制御に限定するものではなく、2次電流i2が所定の目標範囲を維持するようにオープンループ制御によってエネルギー投入用スイッチSnetをON−OFF制御するものであっても良い。
また、フィードバック制御あるいはオープンループ制御を行う際における2次電流i2の目標値は、一定であっても良いし、エンジンの運転状態(例えば、ECU3から付与される指示信号等)に応じて変更するものであっても良い。
この実施例の点火装置は、
・車載バッテリ7のプラス側(即ち、プラス電圧ラインα)と1次コイル2aのマイナス側(具体的には1次コイル2aと点火用スイッチIGBTの間)を接続するバイパスラインγと、
・このバイパスラインγにおいて車載バッテリ7のプラス側から1次コイル2aのマイナス側のみへ電流を流すバイパスダイオードDbypと、
・バイパスラインγを断続するバイパススイッチSbyp(例えば、MOS型FET、パワートランジスタ等)と、
を備えて構成される。
このバイパススイッチSbypは、ECU3から放電継続信号IGwを受ける火花放電継続時(エネルギー投入時とエネルギー還流時の実行時)に制御回路6によってONされるものであり、火花放電継続時にバイパススイッチSbypがONされることで、車載バッテリ7のプラス側から1次コイル2aのマイナス側へ向けてのみ電流を流すことができる。
具体的に、火花放電継続時にバイパススイッチSbypがONされた状態で、
(i)エネルギー投入用スイッチSnetがONされて、還流スイッチSrefがOFFされると、図2(b1)に示すように、「アース接地GND→車載バッテリ7のマイナス側→バイパススイッチSbyp→バイパスダイオードDbyp→1次コイル2a→エネルギー投入スイッチSnet→負電源部10→(再びアース接地GND)」の順で電流が流れるエネルギー投入経路Aが形成され、
(ii)エネルギー投入用スイッチSnetがOFFされて、還流スイッチSrefがONされると、図2(b2)に示すように、「1次コイル2a→還流スイッチSref→バイパススイッチSbyp→バイパスダイオードDbyp→(再び1次コイル2a)」の順で電流が流れる還流経路Bが形成される。
(点火装置の作動説明)
点火信号IGtが出力(ハイ信号)されると、
(a)点火信号IGtの出力期間に亘って点火用スイッチIGBTがONされるとともに、
(b)点火信号IGtの出力期間に亘って負電源部10が作動し、マイナス電位の電気エネルギーを、負電源部10に搭載した蓄電手段(コンデンサ等)に蓄える。
(c)点火信号IGtが停止(ロー信号)されると、点火用スイッチIGBTがOFFされ、1次コイル2aの通電状態が遮断される。その結果、1次電流i1が停止すると同時に2次電圧が立ち上がって点火プラグ1に高電圧が印加されて、点火プラグ1において主点火が生じる。
(d)点火プラグ1で主点火が開始された後、2次電流i2は略三角波形状で減衰する。そして、2次電流i2が所定の下限電流値(火花放電を維持するための電流値)に低下する前に、ECU3が放電継続信号IGwを出力(ハイ信号)する。
(e)放電継続信号IGwが出力(ハイ信号)されると、制御回路6によりエネルギー投入回路5が作動する。
すると、エネルギー投入回路5は、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電気エネルギーを投入し、主点火回路4の作動によって生じた火花放電を継続させる。
具体的に、放電継続信号IGwが出力(ハイ信号)されると、制御回路6に設けた2次電流コントローラがエネルギー投入用スイッチSnetと還流スイッチSrefを交互にON−OFF制御して、エネルギー投入経路Aを電流が流れるエネルギー投入時と、還流経路Bを電流が流れるエネルギー還流時とが交互に繰り返えられる。これにより、1次コイル2aの1次電流i1が制御され、2次コイル2bの2次電流i2がコントロールされて、点火プラグ1における火花放電の継続がなされる。
上記を具体的に説明すると、エネルギー投入用スイッチSnetがONされる毎に1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ電流が流れる。その結果、電気エネルギーが追加される毎に、主点火時と同方向の2次電流i2が2次コイル2bに順次追加して流れる。このように、2次電流コントローラがエネルギー投入用スイッチSnetをON−OFF制御することで、火花放電を維持可能な範囲において2次電流i2が制御される。
このことをさらに具体的に説明する。エンジンの気筒内に生じる強い気流によって火花放電が流されると、火花放電長が伸張して放電電圧が上昇し、2次電流i2が減少していく。2次電流i2が所定値より減少すると、2次電流i2のフィードバック制御によりエネルギー投入用スイッチSnetがONとなり、1次コイル2aに電気エネルギーが再投入される。その結果、火花放電が気流に流されて伸張しても2次電流i2が略一定範囲内に保たれ、放電維持電圧を維持することができ、火花放電の吹き消しを回避できる。
逆に、継続火花放電中に2次電流i2が増加する方向に作用すると、2次電流i2のフィードバック制御によりエネルギー投入用スイッチSnetがOFFになり、1次コイル2aに投入される電気エネルギー量が減らされ、結果的に2次電流i2が略一定範囲内に保たれる。
このようにして放電継続信号IGwの継続中は、継続火花放電を継続させることができるため、高い着火性を得るこができる。
また、継続火花放電の継続中は2次電流i2が略一定範囲内にコントロールされるため、大電流による電極摩耗の軽減効果を得ることができる。
さらに、継続火花放電の継続中は2次電流i2を略一定範囲内にコントロールすることで、無駄な電力消費を抑えて省エネ効果を得ることができる。
(f)そして、点火継続信号IGwが停止(ロー信号)されると、エネルギー投入回路5の作動が停止し、継続火花放電を終了する。
具体的には、エネルギー投入回路5の作動が停止すると、制御回路6によって還流スイッチSrefがONされて、1次コイル2aのプラス側にバッテリ電圧が供給される初期状態へ戻される。
(実施例1の効果1)
実施例1の点火装置は、上述したように、点火プラグ1に生じた火花放電を継続させる際、1次コイル2aのプラス側に負電源部10のマイナス側を接続することで、1次コイル2aのマイナス側からプラス側へ向けて電気エネルギーを投入する。
エネルギー投入用スイッチSnetがONするエネルギー投入時は、1次コイル2aを通って負電源部10へ流れた電流がアース接地GNDに流れるため、エネルギー投入時において車載バッテリ7の経路損失を無くすことができる。
また、エネルギー投入用スイッチSnetをOFFするエネルギー循環時は、1次コイル2aを通った電流が車載バッテリ7をバイパスするため、エネルギー循環時において車載バッテリ7の経路損失を無くすことができる。
このように、火花放電継続時(エネルギー投入時とエネルギー還流時の実行時)における必要エネルギーを抑えることが可能になり、火花放電継続時の使用電力を抑えることができる。即ち、本発明を採用することで、点火装置の電力消費を抑えることができる。
上記の「効果1」を具体的に説明する。
(i)エネルギー投入経路Aは、図2(b1)に示すように、「アース接地GND→車載バッテリ7のマイナス側→バイパススイッチSbyp→バイパスダイオードDbyp→1次コイル2a→エネルギー投入スイッチSnet→負電源部10→(再びアース接地GND)」である。
(ii)エネルギー循環経路Bは、図2(b2)に示すように、「1次コイル2a→還流スイッチSref→バイパススイッチSbyp→バイパスダイオードDbyp→(再び1次コイル2a)」である。
上記エネルギー投入経路Aの経路損失は、図2(b1)に示すように、車載バッテリ7が−12V、バイパススイッチSbypが0.1V、バイパスダイオードDbypが0.7V、エネルギー投入スイッチSnetが0.1Vとなる。このため、エネルギー投入経路Aの合計損失(小計)は−11.1Vになる。
一方、上記還流経路Bの経路損失は、図2(b2)に示すように、還流スイッチSrefが0.1V、バイパススイッチSbypが0.1V、バイパスダイオードDbypが0.7Vとなる。このため、還流経路Bの合計損失(小計)は0.9Vになる。
これにより、図2(b3)に示すように、この実施例1におけるエネルギー投入回路5の作動中における合計の経路損失は−10.2Vになる。
その結果、参考技術として開示した「新規の点火装置(図5参照)」に比較して、この実施例1では、火花放電継続時(エネルギー投入時とエネルギー還流時の実行時)における経路損失を、図2(b4)に示すように、差分として35.7Vを軽減できる。
エネルギー投入時におけるエネルギー低減効果を図3を参照して説明する。
参考技術として開示した「新規の点火装置(図5参照)」の場合、点火プラグ1で所定の出力エネルギーX1を生じさせる際、エネルギー投入回路5の必要エネルギーはY1であった。
これに対し、この「実施例1の点火装置(図1参照)」の場合、点火プラグ1で所定の出力エネルギーX2(=X1)を生じさせる際、エネルギー投入回路5の必要エネルギーをY2(<Y1)に抑えることができる。
このように、この実施例1を採用することにより、火花放電の継続を行う点火装置の電力消費を抑えることが可能になる
(実施例1の効果2)
実施例1の点火装置は、上述したように、
(i)エネルギー投入時において1次コイル2aを通って負電源部10へ流れた電流がアース接地GNDへ流れ、
(ii)エネルギー循環時において1次コイル2aを通った電流が車載バッテリ7をバイパスして流れる。
即ち、この実施例1の点火装置は、エネルギー投入回路5の作動時において、車載バッテリ7のプラス側にエネルギー投入による電圧上昇が生じない。
このため、車載バッテリ7からバッテリ電圧の供給を受ける他の電気機器(点火装置とは異なる車載機器類)が、エネルギー投入回路5の作動影響を受ける懸念がない。
また、エネルギー投入時には、負電源部10のマイナス電圧と、車載バッテリ7のプラス電圧が加算された電力が1次コイル2aに投入されるため、負電源部10の負担を軽減でき、負電源部10の小型化が可能になる。
[実施例2]
図4及び図2、図3を参照して実施例2を説明する。
上記実施例1の点火装置は、エネルギー投入時とエネルギー還流時にバイパスラインγを用いて車載バッテリ7のプラス側から1次コイル2aのマイナス側に電流を流す例を示した。
これに対し、実施例2の点火装置は、実施例1のバイパスラインγを廃止し、点火用スイッチIGBTと並列に、アース接地GNDから1次コイル2aのマイナス側へ向けてのみ電流を流すバイパスダイオードDbypを設けたものであり、
(i)エネルギー投入時に、車載バッテリ7をバイパスして車両のアース接地GNDとバイパスダイオードDbypを介して1次コイル2aのマイナス側へ電流を流し、
(ii)エネルギー還流時に、車載バッテリ7と車両のアース接地GNDとバイパスダイオードDbypを介して1次コイル2aのマイナス側へ電流を流すものである。
このように設けることにより、
(i)エネルギー投入経路Aは、図2(c1)に示すように、「アース接地GND→バイパスダイオードDbyp→1次コイル2a→エネルギー投入スイッチSnet→負電源部10→(再びアース接地GND)」である。
(ii)エネルギー循環経路Bは、図2(c2)に示すように、「1次コイル2a→還流スイッチSref→車載バッテリ7のプラス側→アース接地GND→バイパスダイオードDbyp→(再び1次コイル2a)」である。
上記エネルギー投入経路Aの経路損失は、図2(c1)に示すように、バイパスダイオードDbypが0.7V、エネルギー投入スイッチSnetが0.1Vとなる。このため、エネルギー投入経路Aの合計損失(小計)は0.8Vになる。
一方、上記還流経路Bの経路損失は、図2(c2)に示すように、還流スイッチSrefが0.1V、車載バッテリ7が12V、バイパスダイオードDbypが0.7Vとなる。このため、還流経路Bの損失は12.8Vになる。
これにより、図2(c3)に示すように、この実施例2におけるエネルギー投入回路5の作動中における合計の経路損失は13.6Vになる。
その結果、参考技術として開示した「新規の点火装置(図5参照)」に比較して、この実施例2では、火花放電継続時(エネルギー投入時とエネルギー還流時の実行時)における経路損失を、図2(c4)に示すように、差分として11.9Vを軽減できる。
エネルギー投入時におけるエネルギー低減効果を図3を参照して説明する。
上述したように、参考技術として開示した「新規の点火装置(図5参照)」の場合、点火プラグ1で所定の出力エネルギーX1を生じさせる際、エネルギー投入回路5の必要エネルギーはY1であった。
これに対し、この「実施例2の点火装置(図4参照)」の場合、点火プラグ1で所定の出力エネルギーX3(=X1)を生じさせる際、エネルギー投入回路5の必要エネルギーをY3(<Y1)に抑えることができる。
このように、この実施例2を採用することにより、火花放電の継続を行う点火装置の電力消費を抑えることが可能になる。
上記実施例では、各スイッチの一例として半導体型スイッチ(MOS型FET、パワートランジスタ等)を用いる例を示したが、限定するものではなく、例えば機械的な開閉動作を伴うリレー(リレーコイル+リレースイッチ)等を用いても良い。
上記実施例では、ガソリンエンジンに本発明の点火装置を用いる例を示したが、継続火花放電によって混合気の着火性の向上を図ることができるため、エタノール燃料や混合燃料を用いるエンジンに適用しても良い。もちろん、粗悪燃料が用いられる可能性のあるエンジンに用いても継続火花放電により着火性の向上を図ることができる。
上記実施例では、希薄燃焼(リーンバーン燃焼)運転が可能なリーンバーンエンジンに本発明の点火装置を用い、着火性が悪化する希薄燃焼時の着火性を継続火花放電により向上させる例を示したが、希薄燃焼とは異なる燃焼状態であっても継続火花放電によって着火性の向上を図ることができるため、リーンバーンエンジンへの適用に限定するものではなく、希薄燃焼を行わないエンジンに用いても良い。
また、高EGRエンジン(EGRガスの帰還率を高めることができるエンジン)に適用し、高EGR時に継続火花放電を生じさせて着火性の向上を図っても良い。
同様に、着火性が低下するエンジン低温時に継続火花放電を実施して、エンジン低温時における着火性の向上を図っても良い。
上記実施例では、燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式エンジンに本発明の点火装置を用いる例を示したが、もちろん限定するものではなく、吸気バルブの吸気上流側(吸気ポート内)に燃料を噴射するポート噴射式のエンジンに用いても良い。
上記実施例では、混合気の旋回流(タンブル流やスワール流等)を気筒内にて積極的に生じさせるエンジンに本発明の点火装置を用い、継続火花放電によって「旋回流による火花放電の吹き消し」を回避する例を開示したが、旋回流コントロール手段(タンブル流コントロールバルブやスワール流コントロールバルブ等)を有しないエンジンに用いても良い。
上記実施例では、各点火プラグ1ごとに点火コイル2を用いるDIタイプの点火装置に本発明を適用したが、DIタイプに限定するものではない。
上記実施例では、主点火回路4の具体例としてフルトラタイプを示したが、主点火回路4はCDIタイプであっても良い。
1 点火プラグ
2 点火コイル
2a 1次コイル
5 エネルギー投入回路
7 車載バッテリ
10 負電源部

Claims (7)

  1. 車載バッテリ(7)からの給電により点火コイルの1次コイル(2a)に通電させるとともに、前記車載バッテリ(7)からの給電により前記1次コイル(2a)に発生した電流を遮断することで、点火プラグ(1)に火花放電を生じさせる主点火回路(4)と、
    この主点火回路(4)の動作によって生じた火花放電の開始後に、電気エネルギーを前記1次コイル(2a)に投入することで、前記主点火回路(4)の遮断動作によって前記点火コイルの2次コイル(2b)に流れた電流の方向と同一方向の2次電流を前記2次コイル(2b)に流し、前記主点火回路(4)の遮断動作によって生じた火花放電を継続させるエネルギー投入回路(5)とを備え、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記1次コイル(2a)の両側の内、前記主点火回路(4)の通電動作により前記1次コイル(2a)に発生する電流の流れ方向で考えたときの高電位側に、前記車載バッテリ(7)のアース電位より低いマイナス電圧を出力する直流の負電源部(10)を有し、
    前記主点火回路(4)の遮断動作により前記点火プラグ(1)に火花放電が発生した後、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の両側の内、前記主点火回路(4)の通電動作により前記1次コイル(2a)に発生する電流の流れ方向で考えたときの低電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続し、かつ、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続することで、電気エネルギーを前記1次コイル(2a)に投入して火花放電を継続させることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 車載バッテリ(7)からの給電により点火コイルの1次コイル(2a)に通電させるとともに、前記車載バッテリ(7)からの給電により前記1次コイル(2a)に発生した電流を遮断することで、点火プラグ(1)に火花放電を生じさせる主点火回路(4)と、
    この主点火回路(4)の動作によって生じた火花放電の開始後に、電気エネルギーを前記1次コイル(2a)に投入することで、前記主点火回路(4)の遮断動作によって前記点火コイルの2次コイル(2b)に流れた電流の方向と同一方向の2次電流を前記2次コイル(2b)に流し、前記主点火回路(4)の遮断動作によって生じた火花放電を継続させるエネルギー投入回路(5)と、
    前記1次コイル(2a)の両側の内、前記主点火回路(4)の通電動作により前記1次コイル(2a)に発生する電流の流れ方向で考えたときの低電位側へ向けて、車両のアース接地(GND)から電流が流れるのを許容するとともに、前記アース接地(GND)へ向けて前記低電位側から電流が流れるのを禁止するバイパスダイオード(Dbyp)とを備え、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記1次コイル(2a)の両側の内、前記主点火回路(4)の通電動作により前記1次コイル(2a)に発生する電流の流れ方向で考えたときの高電位側に、前記車載バッテリ(7)のアース電位より低いマイナス電圧を出力する直流の負電源部(10)を有し、
    前記主点火回路(4)の遮断動作により前記点火プラグ(1)に火花放電が発生した後、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続することで、電気エネルギーを前記1次コイル(2a)に投入して火花放電を継続させることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記点火プラグ(1)の火花放電を継続させる際、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時と、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時とを交互に繰り返すことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側を前記負電源部(10)のマイナス側に接続するマイナス電圧ライン(β)と、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側を前記車載バッテリ(7)のプラス側に接続するプラス電圧ライン(α)と、
    前記マイナス電圧ライン(β)を断続するエネルギー投入スイッチ(Snet)と、
    前記プラス電圧ライン(α)を断続する還流スイッチ(Sref)とを備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時に、前記エネルギー投入スイッチ(Snet)をオンして、還流スイッチ(Sref)をオフし、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時に、前記エネルギー投入スイッチ(Snet)をオフして、還流スイッチ(Sref)をオンすることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記車載バッテリ(7)のプラス側と、前記1次コイル(2a)の前記低電位側とを接続するバイパスライン(γ)と、
    このバイパスライン(γ)を断続するバイパススイッチ(Sbyp)とを備え、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記点火プラグ(1)の火花放電を継続させる際、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時と、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時とを交互に繰り返し、
    前記内燃機関用点火装置は、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時、
    および、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時に、
    前記バイパススイッチ(Sbyp)をオンして、前記車載バッテリ(7)のプラス側から前記バイパスライン(γ)を介して前記1次コイル(2a)の前記低電位側へ向けて電流を流すことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  7. 請求項2に記載の内燃機関用点火装置において、
    前記エネルギー投入回路(5)は、
    前記点火プラグ(1)の火花放電を継続させる際、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時と、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時とを交互に繰り返し、
    前記内燃機関用点火装置は、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を接続する時に、前記車載バッテリ(7)をバイパスして前記アース接地(GND)と前記バイパスダイオード(Dbyp)を介して前記1次コイル(2a)の前記低電位側へ向けて電流を流し、
    前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記負電源部(10)のマイナス側との間を遮断するとともに、前記1次コイル(2a)の前記高電位側と前記車載バッテリ(7)との間を接続して、前記1次コイル(2a)の前記低電位側から前記高電位側へ向かう電流を還流させる時に、前記車載バッテリ(7)と前記アース接地(GND)と前記バイパスダイオード(Dbyp)を介して前記1次コイル(2a)の前記低電位側へ向けて電流を流すことを特徴とする内燃機関用点火装置。
JP2014195821A 2014-09-25 2014-09-25 内燃機関用点火装置 Active JP6464634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195821A JP6464634B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 内燃機関用点火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195821A JP6464634B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 内燃機関用点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016065525A JP2016065525A (ja) 2016-04-28
JP6464634B2 true JP6464634B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=55805204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014195821A Active JP6464634B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 内燃機関用点火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6464634B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6919346B2 (ja) * 2017-06-07 2021-08-18 株式会社デンソー 点火装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63176662A (ja) * 1987-01-14 1988-07-20 Nippon Denso Co Ltd 内燃機関用点火装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016065525A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6307994B2 (ja) 内燃機関用点火装置
KR101758605B1 (ko) 내연 기관의 점화 제어 장치
WO2014168244A1 (ja) 点火装置
JP6269271B2 (ja) 内燃機関用点火装置
US9903333B2 (en) Ignition apparatus for an internal-combustion engine
JP6273988B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6536209B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6708189B2 (ja) 点火装置
JP6398601B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6464634B2 (ja) 内燃機関用点火装置
WO2015156391A1 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6708187B2 (ja) 点火装置
JP6297899B2 (ja) 点火装置
JP6489255B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6467849B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2008106723A (ja) 内燃機関の点火制御装置
JP6291984B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6477928B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6493573B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6331618B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6273986B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6387659B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2019082177A (ja) 内燃機関用点火装置
JP2015200247A (ja) 点火装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6464634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250