JPS61236610A - 均質なx型ゼオライトを製造する方法 - Google Patents

均質なx型ゼオライトを製造する方法

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JPS61236610A
JPS61236610A JP7953485A JP7953485A JPS61236610A JP S61236610 A JPS61236610 A JP S61236610A JP 7953485 A JP7953485 A JP 7953485A JP 7953485 A JP7953485 A JP 7953485A JP S61236610 A JPS61236610 A JP S61236610A
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zeolite
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Zenji Hagiwara
萩原 善次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粒子の大きさが比較的小さく、且つ均質な高純
度X型ゼオライトの製造方法に関するものである。さら
に詳しくは、本発明は平均一次粒子の大きさが35μm
以下の微細な結晶粒子よりなり、且つ均質な物性を有す
るX型ゼオライトの新規な製造方法を提供するものであ
る。
X型ゼオライトの合成法については、例えばシリカ源と
して珪酸ナトリウム、アルミナ源としてアルミン酸ナト
リウムを使用してアルカリの存在下に水熱合成を実施す
る方法〔ゼオライトとその利用、P119(1967)
、技報堂; G=T−Kerr 。
J−phys、chem、、70.1047(1966
))、カオリン、アロフェン等の珪酸塩鉱物を出発原料
として用いアルカリとともに加熱して結晶化する方法、
またNα2O.Al2O3およびSiO□を含む原料物
質を用いて水熱合成によりX型ゼオライトを生成させる
方法(USP2882244)等が知られている。
これらの公知の方法により得られるX型ゼオライトの物
性は、それの利用分野によっては必ずしも満足すべきも
のとは言えない。例えば公知の方法により得られるX型
ゼオライトの粒度分布は上記の米国特許に記載されてい
る如く、粒子の大きさが01〜100μmの如き広範に
わたっており、従って粒子の大きさが不揃いになるとい
う欠点がある。また公知の合成法ではX型ゼオライト結
晶粒子中へA型ゼオライト、P型ゼオライト等の不純物
が生成し混入しやすく、また無定形のアルミノンリケー
ド(Na2O−Al2O3−8102−H2O〕が混入
する欠点がある。本発明はか\る公知の製造方法の欠点
を改良したものであって、優れた物性を有する均質なX
型ゼオライトの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
本発明者はX型ゼオライトの合成に影響を与える因子に
ついて細部検討を加えた。その結果、合成用の原料組成
および濃度、合成原料の添加方法、合成反応の各工程に
於けるアルカリ度、無定形アルミフシ11ケートスラリ
ー〇生成方法、スラ11−の熟成方法、結晶化のだめの
スラリー昇温速度、結晶化の温度と時間、撹拌操作、混
合操作中における混合物中のS1/A7の比等が最終的
に得られるX型ゼオライトの純度や物性に著しく影響す
ることが判明した。特に、前記の因子中、混合中および
混合後における混合物中のSi/A7の比、無定形のア
ルミノンリケードよりなるスラリーの生成方法、および
水溶液相のアルカリ度は重要な因子であり、これらの因
子を好ましい条件下に調節することによってX型ゼオラ
イト製造に係わる諸工程が円滑に実施されその結果、粒
子の大きさの小さい且つ均質な物性を有するX型ゼオラ
イトが得られることを本発明者は確認した。以下に本発
明の詳細な説明する。
X型ゼオライトの製造に係わる本発明は、原料液の調製
工程、原料液の混合工程、生成スラリー液の熟成工程、
スラリー液の昇温工程、ならびに結晶化工程よりなって
いる。X型ゼオライトの合成に必要とする原料物質の混
合は本発明独特の混合方法を実施しており、これがため
に平均一次粒子径の大きさが1μm以下の粒子径の揃っ
た且つ均質な無定形の活性アルミノン1)ケー)(Nα
2O−Al2O3−810□−H2C)粒子よりなるス
ラリー液が得られ、引き続いてそれの熟成ならびに結晶
化の工程が円滑に実施されるので、最終的に得られる本
発明のX型ゼオライトは均質でそれの純度も高く、且つ
微細な結晶粒子よシ構成されることが判明した。本発明
の構成、要旨は次の如くである。撹拌下にあるアルカリ
液(以下溶液−Cと呼称する)に対して、遊離アルカリ
を含むアルミン酸ナトリウム液(以下溶液−人と呼称す
る〕および遊離アルカリを含む珪酸ナトリウム液(以下
溶1−Bと呼称する)の所定量を、それぞれ個別的に添
加し、原料液の混合を40℃以下の温度で実施し、平均
一次粒子径が1μm以下の難溶性の無定形アルミノンリ
ケード(Na、2O−Al2O3−810□−H2C)
よシなるスラリー液を生成させ、次いで熟成ならびに結
晶化の操作を順次に実施してX型ゼオライトを製造する
方法において前記溶液−八および溶液−Bの前記溶液−
〇への添加は、混合物中のSi/A7の比が添加中およ
び添加後52〜76の範囲内になるように行なわれ、そ
してその混合は40”C以下で実施され、そして前記の
スラリー形成、熟成、ならびに結晶化時の倒れの水溶液
相のアルカl)度も予め調製された溶液−Cのアルカ1
)度の±025Nになるように溶液−人および溶液−B
を調整し、全工程を通じて、水溶液相のアルカ1)度の
変動を抑えかからゼオライトの合成を実施することを特
徴とする均質々X型ゼオライトを製造する。ところで本
明細書で述べているアルカリ度とは、溶液の一定量を採
取し、必要あれば水で希釈した後、これにフェノールフ
タレン等の指示薬を加えて塩酸標準液で中和滴定して算
出したアルカリの規定度(6)を表わしている。本発明
に於ては原料液の溶液−A、溶液−B、および溶液−C
の混合を、上述の添加方法により、40℃以下の温度域
で実施して、その際生成するスラ1)−液のアルカ1)
度が14〜3.4Nの範囲の一定濃度に入るように前記
原料液の組成を予め調整しておく必要がある。引き続き
本発明ではスラリー液の40℃以下の温度に於ける熟成
ならびに加温下(80°〜107℃)の結晶化を順次に
実施する。但し上記の生成スラ1)−液のアルカリ度、
熟成々らびに結晶化時の何れの水溶液相のアルカリ度も
、予め調製された溶液−Cのそれとほぼ同一になるよう
に溶液−Aおよび溶液−Bの組成を調整しておく必要が
ある。
具体的には上述の生成スラリー液のアルカリ度とX型ゼ
オライトの結晶化終了時の母液のアルカリ度が予め調製
された溶液−Cのアルカ1」度を規準にして、何れも、
この値の±0.25 Nの範囲を保持するように原料液
の溶液−Aおよび溶液−Bの組成を予め調整しておき、
全製造工程を通じて、アルカ11度の変動を抑えながら
X型ゼオライトの合成全実施することが望ましいことで
ある。本発明ではかXる方法を採用しているので、粒子
の大きさの揃った均質な微細X型ゼオライトを製造する
ことが可能である。
本発明で使用する溶液−Aは過剰の遊離アルカリを含む
アルミン酸ナト[Jラム液であり、これは水酸化アルミ
ニウムまだはアルミニウム塩類に過剰の強アルカリ(水
酸化す) 11ウム)を加えて容易に調製することがで
きる。本液はX型ゼオライトの合成に必要とするアルミ
ナ(Al2O3)源であり、また一部のアルカリ(Na
2O〕の供給源でもある。
一方、溶液−Bは遊離アルカリを含む珪酸す) IJウ
ム液であり、本液はX型ゼオライトの合成に必要とする
シリカ(S i O2)源であり、また一部のアルカリ
(Nα2O)の供給源にもなっている。溶液−Bとして
は水ガラス液を使用することができる。
さらに溶液−〇は14〜3.4N範囲の濃度既知の水酸
化ナトリウムの水溶液である。前記3種の原料液の調製
に際しては、これらの液の所定量の混合を終了した際に
混合物中の原料物質のモル比が、Na/Al= 3.5
−6.7、Si /Al = 5.2〜7.6 テ且つ
スラリー液のアルカリ度が14〜3.4Nの一定濃度範
囲に入るように、3種の原料液の組成を予め調節してお
く必要がある。次に原料液の混合法について説明する。
本発明に於ては所定量の溶液−Aおよび溶液−Bは、個
別的に、それぞれ所定の速度で、撹拌下の、アルカリ度
を14〜3.4Nの範囲の一定値を保持している溶液−
Cを含む反応槽へ注入される。この場合、溶液−Aおよ
び溶液−Bの注入速度は、これらの原料液の濃度や使用
量により互いに異なるが、両液の所定量の注入は同一時
間で終了させて、原料液−A、  B、およびCの混合
時に生成するスラリー液のアルカリ度が、前述の如く、
14〜3.4 Nの範囲にあって且つ原料物質のモル比
が、既述の如く、Nα/Al−35〜67、Si/Al
−5,2〜76の範囲に入るよう原料液を予め調整する
という要件が必要とされる。本発明に於ては、上述の原
料液の混合を40℃以下の温度域で、例えば5°〜40
℃の温度域で実施することが微細で均質なX型ゼオライ
ト粒子を最終的に得るために好ましい。従って原料液の
A、BおよびCは何れも40℃以下に保持する必要があ
る。本発明の新規な原料混合法により、40℃以下の温
度下で生成する無定形アルミノシリケートの平均一次粒
子径は極めて微細であり(通常1μm以下:例えば実施
例−1では04μm以下)、これの組成はX型ゼオライ
トの一般式09±0.2 Nff2O−A72O3! 
2.5±05S10□・xH2Oの組成範囲内にあるこ
とが確認された。例えば後述の実施例−1で得られた難
容性の無定形アルミノシリケートの化学式は104 N
;□0・Al2O3・232SiO3・、+zH2Oで
あり、これはX型ゼオライトの組成範囲内にある。前述
した理由に基づき、本発明に於ては無定形のアルミノシ
リケー)(Nα2〇−kl O−8tO□−zH2O)
 スラリー形成は40℃以下の温度域で実施される。上
限の40℃以上の温度域に於けるスラリー形成では温度
の上昇とともに無定形の物質の一部の結晶化が起り、そ
の結果、無定形粒子と結晶粒子とが混存する状態になり
、最終的に結晶化工程を経て得られるX型ゼオライトの
粒子の太きさや形状が不揃いとなり、また粒子の均質性
も低下する原因になる。次に、生成スラリー混合液のア
ルカリ度や原料物質混合時のNα2O/Al2O3およ
び5102/Al2O3モル比を前述した範囲内に保持
させることは容易である。即ち、原料液の溶液−A、 
 B、およびCの混合を前述の操作によって終了させた
際に所定のアルカリ度および原料物質のモル比が一定に
なるように、上述の3種の原料液を個別的に調製する際
に、これらの液の組成やアルカリ度を予め調節しておけ
ばよい。本発明の原料液の添加法によれば、ヌラ11 
+混合物の生成は常にアルカリ度をほぼ一定に保持した
状態で行え、且つ組成変動の少ない無定形のアルミノン
1)ケートの生成が可能な利点がある。
本発明の原料液の注入法に従って、撹拌下の溶液−Cを
含む反応槽に対して、溶液−AおよびBが別々に、注入
されて行くにつれてスラ1)−混合物の生成量は徐々に
増大するが、反応槽のアルカリ度はスラリー形成が終了
するまで一定に保持され、これは調製された溶液−Cの
アルカリ度とほぼ同一になるように本発明では原料液を
予め調製する際に調整がなされている。上述の如くアル
カ11度を一定に保って原料液のA、およびBを個別的
にC−液に注入して混合を実施することにより極めて微
細で組成変動の少ない均質な粒子(無定形アルミノシリ
ケート)を含むスラリー液が得られる特徴がある。上述
したような本発明独特の原料物質の混合法を実施するこ
とにより得られる難溶性の無定形アルミノシリケートよ
シなるスラリー粒子の特徴を要約すれば下記の如くであ
る。
(1)本発明に於ては水溶液相のアルカリ度を一定に保
持した条件下でスラリー粒子の生成を実施しているため
に均質で且つX型ゼオライトと同じ組成範囲を有するア
ルミノシリケート粒子が得られる。
(11)本法により得られる微細粒子の形状は揃ってお
り、一次粒子の平均粒子径は1μm以である。
(iiil  アルカリ度や温度を一定に保つと同時に
原料物質混合時に局部濃度になるのを抑えて均質粒子が
生成するように配慮されているために生成粒子は均質で
、極めて微細(1μm以下うである。従ってこれの表面
積も大きく且つ活性も犬であり、X型ゼオライトへの結
晶化も公知の方法に比較してより容易に行える利点があ
る。
(1v)本法により得られる無定形のアルミノシリケー
ト(Nα2O−Al2O3−SiO2−H2O) cD
化学組成の変動は僅少であり、この組成はX型ゼオライ
トの組成範囲内にある。本無定形物質はイオン交換能を
有している(実施例−1参照)。
(Vl  本法により得られるアルミノシリケートスラ
リー粒子は極めて活性度が犬であり、これを用いてのX
型ゼオライトへの結晶化は容易に行われる。従って結晶
化所要時間も公知の方法に比較して、より短縮される利
点がある。
(vl)本発明のスラリー形成を含むX型ゼオライトの
新規合成法により得られるX型ゼオライトの純度は極め
て高く、無定形物質や他のA型ゼオライト、P型ゼオラ
イト等の副生は最少限に抑えられる特徴がある。
次にスラリー液の生成を終了後、本発明では、これの熟
成が40℃以下で、撹拌下に実施される。
本熟成工程は生成粒子のより均質化を目的として実施さ
れるが、それの所要時間は30〜3時間である(実施例
−1では約2時間)。本熟成工程に於けるスラリー液の
アルカリ度の変動は僅少であり、それのアルカリ度は調
製された溶液−Cのそれとほぼ同じに保持される。スラ
リー液の熟成工程を終了後、スラリー液を撹拌しながら
昇温しで所定の温度に到着せしめてX型ゼオライトへの
結晶化が行われる。スラリー液の昇温工程に於ては、外
淵途中で反応槽内の温度分布が不均一になり、そのため
に粒子の成長が不均一になったり、またX型ゼオライト
以外の不純物の生成を最小限に防止するために急激々温
度上昇はさけた力がよい。
本合成に際して、クラ11−液の昇温速度は50℃/h
r以下が望ましく、2O°〜50℃/b、rはもつとも
好ましい範囲内である。次にX型ゼオライトの結晶化に
ついて述べる。X型ゼオライトへの結晶化はアルカリ濃
度、温度、時間、無定形アルミノシリケート(Na2O
−Al2O3−810゜−H2C)の物性等により支配
される。本結晶化工程に於ては反応槽の温度を少なくと
も80℃以上に保持し、且つ水溶液相のアルカ11度は
予め調製された溶液−Cのそれとほぼ同じに保持されて
実施される(後述の実施例−1では溶液−Cのアルカリ
度は2.76N、または結晶化工程で8時間経過後のア
ルカリ度は2.74 N )。本発明に於て、80°〜
107℃は好ましい結晶化温度域である。上記の下限値
よりもより低い温度域では温度の低下とともに結晶化の
所要時間が増大するばかりでなく、不純成分もX型ゼオ
ライトへ混入してくるので好ましくない。一方上記の上
限値より高い温度域では常圧下に液の沸騰現象が起こり
好ましくない。
本発明に基づいてX型ゼオライトの結晶化を80゜〜1
07℃の温度域で実施した場合、それの所要時間は最大
8時間で充分である。か\る結晶化工程を経て、平均一
次粒子径が35μm以下(実施例−1では21μm)の
微細な結晶粒子より構成される品質の優れたX型ゼオラ
イトが得られる。
次に本発明の実施例について述べるが、本発明はその蟹
旨を越えぬ限り本実施例に限定されるものではない。
実施例−1 本実施例は、本発明の方法により、X型ゼオライトの合
成を実施した例である。合成に先行して下記組成を有す
る原料液が調製された。
溶液−A:水酸化アルミニウムCAA(OH)3・、r
H2O;x=3〕132kgならびに49チ水酸化すト
リウム液23kgを採取し、これに水を加えて加熱溶解
し過剰のアルカリを含むアルミン酸ナトリウム液を調製
した。本成の全液量は、さらに水を加えることによシ最
終的に551に保持された。この場合調製された溶液−
人のアルカリ度は532Nであった。
溶液−B:珪酸ナトリウム(JIS−3号品)54kg
を採取し、これに49係水酸ナトリウム液と水とを加え
て全液量を最終的に8451に保った。
この場合調製された溶液−Bのアルカリ度は212Nで
あった。
溶液−〇二4g%水酸化す) +1ウム液16.5kg
に水を加えて全液量を67Aに保持した。この場合調製
された溶液−〇のアルカリ度は276Nであった。
上記の溶液−C6711を反応槽に入れて180rpm
の撹拌下に保持しながら、これに対して溶液−Aおよび
溶液−Bを、個別的に、それぞれ8467I!l/ m
in、および1300 ml / minの流速で注入
して、同一時間(65分)で両液の注入を終了させるこ
とにより難溶性のNa2O−Al2O3−8102−H
2Cよりなるスラリー形成が実施された。原料の混合終
了時の原料物質のモル比はNα2O/Al2O3−44
2゜SiO□/Al2O3= 3.37であった。スラ
リー形成時の液流は約34℃であった。引続き、得られ
たスラリー液は33°〜35℃の温度下に180 rp
mの撹拌下に約2時間にわたる熟成が行われた。熟成終
了後、クラ11−液は2O0 rpmの撹拌下で30℃
/hr の昇温速度で昇温されて、最終的に100°±
2℃の温度下でX型ゼオライトの結晶化が8時間にわた
って実施された。合成工程の途中で、水溶液相および固
相のサンプルを採取し、これらの試験が行われた。結晶
化終了後、反応槽は60℃以下に水冷された。次に遠心
分離法によりX型ゼオライト相と母液の分離が行われた
。得られたX型ゼオライト固相は約50℃の温水にて洗
浄されて、この中の遊離アルカリが除去された。
この場合のゼオライト相の温水洗浄は炉液のpHが10
刊近になるまで実施された。水洗を終了したゼオライト
は100℃付近で乾燥後、粉砕されてX型ゼオライトの
結晶微粉末281ゆが得られた。
実施例−1 X型ゼオライトの収量 :281kl?(乾燥機粉末品
〕X型ゼオライトの真比重;2】8 X型ゼオライトの比表面積:841m”/、!i’(活
性化微粉末〕化学組成: 無定形粒子 104Na2O・Al2O3・232Si
O3・xH2OX型ゼオライト101Na 0−AI 
0 ・229S10□・xH2O第1表 実施例−1の
X型ゼオライト合成工溶液−C(原料液)   2.7
6N 原料液の混合終了時点  259 熟成終了時点    261 昇温終了時点    2.77 100°±2℃到達時
点結晶化工程:4 3時間    273 6時間    2.77 本実施例で得られたX型ゼオライトの物性値を上記した
如くであるが、これの比表面積値は841d/11であ
#)、極めて多孔質であることがわかる。
合成工程の途中で得られた無定形のアルミフシ1jケー
トスラリー粒子の平均一次粒子径は04μm以下であり
、これは104NcLOAII O・2.32S102
・、;xH2Oの化学組成を示した。本実施例で得られ
たX型ゼオライト(平均一次粒子径−21μm〕 の化
学組成は101N101Na2O−A・229SiO2
・xH2Oであり、品質も一定しており、これは前記の
無定形スラリー粒子の組成に近似している。合成工程に
於けるアルカリ度を第1表に示した。調製された原料液
の溶液−Cのアルカリ度は276Nであり、一方原料液
の溶液−A、  B、およびCの混合を終了した時点の
アルカリ度は259Nであり、これよりみても、スラリ
ー形成の間アルカリ度の変動は僅少に保たれていること
がわかる。さらにスラリーの熟成および結晶化工程を通
じて水溶液相のアルカリ度の変動は少なく、何れのアル
カリ度も初期に調製された溶液−Cのそれに近い値を示
している。原料物質の混合工程、熟成工程、昇温工程、
および結晶化工程のアルカリ度は調製された溶液−Cの
アルカリ度276Nを規準にして、これの値の±025
Nの範囲に入っている。か\るアルカリ度の変動を最少
限に抑えることにより、均質な組成を有し、且つ粒子径
の揃った微細なX型ゼオライトの製造が可能である。
本発明により得られる均質な且つ粒子の大きさの揃った
微細X型ゼオライト粉゛末は洗剤ゼオライトビルグーと
して微細なA型ゼオライトと併用して、も効果が発揮さ
れる。また各種高分子材料等の充填剤(ゼオライトフィ
ラー)としても好適である。次に本発明によシ得られた
X型ゼオライトのカルシウムおよびマグネシウムイオン
に対する結合能の経時変化を第2表に示した、X型ゼオ
ライト(ナトリウム型)の細孔径はIOA付近であシ、
一方A型ゼオライト(ナトリウム型〕のそれは4A付近
である。従ってカルシウム、マグネシウム等の2価イオ
ン(水和イオン)のゼオライト固相内の拡散速度は前者
の方が後者より大きいことが予想される。
第2表記載のカルシウム結合能fit (Ca□η/9
−ゼオライト:無水基準)やマグネシウム結合能値(M
g0mg/g−ゼオライト:無水基準)より見ても2価
のCa  やMg2+はゼオライト中のNa  とイオ
ン交換して短時間に飽和値に近づいて−おシ、これは交
換吸着が迅速に行われることを示している。
特に、本実施例で得られたX型ゼオライトのマグネシウ
ム結合能は公知のA型ゼオライトのそれよシ好ましい値
を示していることは特記すべきことである。
前述のように、本発明により得られるX型ゼオライトは
均質で、品質も優れている。−例として水の吸着等温線
(25℃)を第1図に示した。曲線−1は実施例−1に
より得られたX型ゼオライトに対する水の吸着等温線を
、また曲線−2は市販の同系統のMS−13X(X型ゼ
オライト)に対する水の吸着等温線を示したものである
。これらの比較よりも明らかに本発明により得られるX
型ゼオライトの水吸着能は市販品よシ優れていることが
わかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は水の吸着等温#i!(25℃)に関するもので
ある。曲線−1は本発明の実施例−1により得られたX
型ゼオライ)(NfZ−型)の活性化品に対する水の吸
着等温線を、また曲線−2は市販の同系統のMS−13
X  (X型ゼオライト)の活性化品に対する水の吸着
等温線を示したものである。 特許出願人     萩 原 善 次 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、撹拌下にあるアルカリ液(溶液−C)に対して、遊
    離アルカリを含むアルミン酸ナトリウム液(溶液−A)
    および遊離アルカリを含む珪酸ナトリウム液(溶液−B
    )の所定量を、それぞれ個別的に添加し、平均一次粒子
    径が1μm以下の難溶性の無定形アルミノシリケート(
    Na_2O−Al_2O_3−SiO_2−H_2O)
    よりなるスラリー液を生成させ、次いでそれの熟成なら
    びに結晶化の操作を順次に実施してX型ゼオライトを製
    造する方法において、前記溶液−Aおよび溶液−Bの前
    記溶液−Cへの添加は、混合物中のSi/Alの比が添
    加中および添加後5.2〜7.6の範囲内になるように
    行なわれ、そしてその混合は40℃以下で実施され、そ
    して前記のスラリー形成、熟成、ならびに結晶化時の何
    れの水溶液相のアルカリ度も予め調製された溶液−Cの
    アルカリ度の±0.25Nになるように溶液−Aおよび
    溶液−Bを調整し、全工程を通じて水溶液相のアルカリ
    度の変動を抑えながらゼオライトの合成を実施すること
    を特徴とする均質なX型ゼオライトを製造する方法。 2、得られたスラリー液のアルカリ度が1.4〜3.4
    Nになるように溶液−A、溶液−Bおよび溶液−Cを調
    整することからなる、特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 3、得られたスラリー液中のNa/Alの比が3.5〜
    6.7になるように溶液A、溶液−Bおよび溶液−Cを
    調整することからなる特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 4、前記スラリー液の40℃以下の熟成を終了してから
    、これを撹拌下に50℃/hr以下の昇温速度で昇温せ
    しめて所定の結晶化温度に到達せしめることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1〜3項いずれか記載の方法。 5、X型ゼオライトの結晶化を80°〜107℃の温度
    域で実施することを特徴とする特許請求の範囲第1〜4
    項いずれか記載の方法。
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