JPS61233104A - 道路用橋梁における伸縮継手装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高架道路等を構成する道路用橋梁間の隙間を
埋めるための伸縮式の継手装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に高架道路のような自動車用道路は、橋脚間に橋梁
を装架し、該ｌｉ１梁の上面にアスファルトを敷いて構
築され、ここに使用される橋梁には、コンクリート製の
ものと鋼材製のものとがあるが、これら橋梁は温度等に
よって膨張・収縮するので、この橋梁間には隙間を設け
て、一方の橋梁における膨張・収縮が他方の橋梁に伝わ
らないようにし、且つ、この隙間を伸縮式の継手装置に
よって埋めることが行なわれる。

そこで先行技術としての特開昭５９−１３４２０５号公
報は、第１１図に示すように上面にアスファルト層２を
敷設した一対の橋梁１．１の端部間に、ゴム製の継手部
材３を装架することによって、両橋梁１．１間の隙間を
、当該両橋梁１．１の膨張収縮を許容した状態のもとで
埋めるようにすることを提案している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このようなゴム製の継手部材３は、当該継手部材３の伸
縮に際しての反力が小さい利点を有する反面、このゴム
製継手部材３は、橋梁１の上面に敷設されるアスファル
ト層２よりも軟らかいので、この上を走行する車両が、
アスファルトｌ１ｉ２から継手部材３に移るとき及び継
手部材３からアスファルトｒｆＡＩ２に移るときにおい
て車両に衝撃を与えたり、騒音を発したりするのであり
、しかも、アスファルト層２は継手部材３に隣接部分が
、車両の走行によって二点鎖線（イ）で示すように凹み
損傷するから、耐久性が低く、且つ、前記走行車両に対
する衝撃及び騒音が一層増大するのであった。

本発明は、両槽梁間の隙間の部分にもアスファルトを敷
設するようにした伸縮継手装置を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

このため本発明は、橋脚の上面に設置した一対の橋梁の
端部上面に、当該橋梁の長手方向に対して直角方向に延
びる固定部材を各々固着し、該両固定部材の間に、２本
の長尺状部材を狭い隙間をあけて並設して成る隙間調整
部材対を適宜間隔を隔てて複数対配設し、前記両固定部
材とこれに隣接する隙間調整部材対との間及び各隙間調
整部材対の相互間を、両固定部材の内向き移動により各
隙間調整部材対における両長尺状部材が互いに接近動し
、両固定部材の外向き移動により各隙間調整部材対にお
ける両長尺状部材が互いに離間動するようにステー部材
を介して連結し、且つ、前記両固定部材とこれに隣接す
る隙間調整部材対との間及び各隙間調整部材対の間の部
分にアスファルトを、当該アスファルトの上面が前記橋
梁の上面に敷設されるアスファルト層の上面と略同一平
面になるように各々充填した構成にしたものである。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面について説明すると、図にお
いて１０は、橋脚（図示せず）の上面に適当な隙間１１
を隔てて載置した一対のコンクリート製の橋梁を示し、
該両橋梁１０の上面には、二次コンクリート層１２を介
して適宜厚さのアスファル）Ｊｉ１３が敷設されている
。

１４は、前記両橋梁１０の端部上面に載置した固定部材
を示し、該両固定部材１４は、各橋梁１０に対してアン
カーボルト１５等により固着され、該両固定部材１４．
１４の間には、支持板１６が両橋梁１０．１０の上面に
跨るように載置されている。

１７は、２本の長尺状部材１７ａ、１７ｂをその間に狭
い寸法（１）の隙間１７ｃをあけて並設して成る隙間調
整部材対を示し、該隙間調整部材対１７の複数対を前記
支持板１６の上面に適宜間隔で平行に配設して、両固定
部材１４と隙間調整部材対１７との間及び各隙間調整部
材対１７の相互間の部分に、アスファルト１８．１９を
、当該アスファル）１８．１９の上面が前記両橋梁１０
゜１０の上面に敷設したアスファルト層１３の上面と略
同一平面状になるように充填する。

このアスファルト１８．１９の充填に際しては、各アス
ファル）１８．１９の相互間に、前記各隙間調整部材対
１７における隙間１７ｃに連通する亀裂１８’、１９’
を形成するのであるが、この亀裂１８’、１９’は、両
固定部材１４と隙間調整部材対１７との間及び各隙間調
整部材対１７の相互間の部分の全体に対してアスファル
トを敷設・充填したのち、薄刃カッターで刻設するよう
にしても良い。

そして、前記両固定部材１４とこれに隣接する隙間調整
部材対１７とを、これらの長手方向に沿って適宜間隔で
配設した複数本のステー部材２０を介して連結する一方
、各隙間調整部材対１７の相互間を、同じくこれらの長
手方向に沿って適宜間隔で配設した複数本のステー部材
２１を介して連結するのである。

この場合、両固定部材１４と隙間調整部材対１７とを連
結する一方の各ステー部材２０は、その一端を前記固定
部材１４に対してこれを貫通するボルト２０ａと該ボル
ト２０ａに螺合するナツト２０ｂとで固着し、他端を隙
間調整部材対１７における両長尺部材１７ａ、１７ｂの
うち固定部材１４に面する部材１７ａ、１７ｂに溶接２
０ｃにて固着すると共に、当該他端に両長尺部材１７ａ
。

１７ｂを貫通するポル）２０ｄを一体的に設けて、該ポ
ル）２０ｄの先端にナラ）２０ｅを螺合する。

また、各隙間調整部材対１７の相互間を連結する他方の
ステー部材２１は、その一端に隙間調整部材１７におけ
る両長尺部材１７ａ、１７ｂを貫通するボルト２１ａを
一体的に設けて、該ボルト２１ａ先端にナラ）２１ｂを
螺合し、他端を隙間調整部材対１７における両長尺部材
１７ａ、１７ｂのうち固定部材１４に面する部材１７ａ
、１７ｂに溶接２１Ｃにて固着すると共に、当該他端に
両長尺部材１７ａ、１７ｂを貫通するボルト２１ｄを一
体的に設けて、該ボルト２１ｄにナツト２１ｅを螺合す
る。

しかして、両橋梁１０．１０のうち一方の橋梁例えば左
側の橋梁１０が、温度の上昇等によって右側の橋梁１０
に向って膨張すると、この左側の橋梁１０に固定した固
定部材１４が、第３図及び第４図に矢印（Ａ）で示すよ
うに他方の固定部材１０に接近する方向に移動し、これ
にステー部材２０を介して連結した第１の隙間調整部材
対１７における一方の長尺部材１７ａが第５図に示すよ
うに他方の長尺部材１７ｂに接近動してその隙間１７Ｃ
を詰めることになり、橋梁がさらに膨張するときには、
当該第１の隙間調整部材対１７にステー部材２，１介し
て連結した第２の隙間調整部材対１７における一方の長
尺部材１．７ａが第６図に示すように他方の長尺部材１
７ｂに接近動してその隙間１７ｃを詰めると言うように
、橋梁１０の膨張に応じて各隙間調整部材対１７におけ
る隙間１７ｃを順次詰めるから、固定部材１４と第１隙
間調整部材対１７との間及び各隙間調整部材対１７の相
互間に充填したアスファルト１８．１９間の亀裂１Ｂ’
、１９’が、橋梁’１０の膨張に応じて順次狭くなって
、橋梁１０の膨張を吸収するのである。

また、左側の橋梁ｌＯが温度の下降等によって収縮する
ときには、当該橋梁１０に固定した固定部材１４が他方
の固定部材１４から離れる方向に移動し、この移動によ
り第１の隙間調整部材対１７における一方の長尺部材１
７ａが他方の長尺部材１７ｂか°ら離間動して元の隙間
１７ｃに広がり、次いで第２の隙間調整部材対１７にお
ける一方の長尺部材１７ａが他方の長尺部材１７ｂから
離間動して元の隙間１７Ｃに広がると言うように、橋梁
１０の収縮に応じて各隙間調整部材対１７における隙間
が元の隙間１７Ｃに順次広がるから、固定部材１４と第
１隙間調整部材対１７との間及び各隙間調整部材対１７
の相互間に充處したアスファルト１８．１９間の亀裂１
Ｂ’、１９’が、橋梁１０の収縮に応じて順次広くなっ
て、橋梁１０の収縮を吸収するのである。

なお、支持板１６の上面には１．各隙間調整部材対１７
の滑り移動を容易にするための滑り板２２が設けられて
いる。

そして、前記各隙間調整部材１７における両長尺状部材
１７ａ、１７ｂの間の隙間１７Ｃに、アスファルト等の
異物が入ると、その隙間１７ｃの縮小が阻害されるから
、両長尺状部材１７ａ、１７ｂの間の隙間１７ｃ内に異
物が入るのを防止するには、第７図に示すように両長尺
状部材１７ａ。

１７ｂ間にゴム又は軟質合成樹脂の伸縮自在なパツキン
２３を挿入したり、第８図に示すように両長尺状部材１
７ａ、１７ｂのうち一方の長尺状部材１７ｂに、隙間１
７ｃを覆うようにした突起部１７ｂ’を設ければ良く、
また、各隙間調整部材対１７の相互間を連結するステー
部材２１の両端を第９図に示すように各隙間調整部材対
１７の長尺状部材１７ａ、１７ｂに溶接２１Ｃ，２１ｆ
等によって固着するようにすれば、第３図におけるポル
）２１ａ及びナツト２１ｂを省略することができる。

更に、各隙間調整部材対１７における両長尺状部材１７
ａ、１７ｂは、前記実施例のように直線状に限らず、第
１０図に示すようにジクザク°状に屈曲したものに構成
しても良いのであり、また、各アスファル）１８．１９
間に形成する亀裂１８’、１９’は、夏期等のように橋
梁が最大に膨張したときにおける工事に際して、各隙間
調整部材対１７における隙間１７ｃを零又は零に近付く
ように縮めた状態で両固定部材１４を両橋梁１０に固着
し、両固定部材１４と隙間調整部材対１７との間及び各
隙間調整部材対１７の相互間の部分の全体に対してアス
ファルトを敷設・充填するようにすれば、橋梁１０が収
縮ときに自動的に形成される。

〔発明の作用・効果〕

以上の通り本発明は、橋梁の膨張・収縮を、両橋梁の端
部上面に固着した固定部材とこれに隣接する隙間調整部
材対との間及び各隙間調整部材対の相互間の部分に各々
充填した各アスファルト間の各亀裂に分散し、当該各ア
スファルト間の各亀裂を、狭めたり広げたりして吸収す
るもので、路面の上面におけるアスファルトに橋梁の膨
張・収縮によって大きい亀裂が発生することがないから
、走行車両に対する衝撃が少なくなると共に、騒音の発
生を低減できるのである。

しかも、本発明は、両横梁間の継手部分にもアスファル
トを敷設するもので、橋梁の上面におけるアスファルト
間にゴム製の継手部材を配設した前記先行技術のように
路面に硬軟がないから、路面の硬軟による衝撃及び騒音
の発生がないと共に、アスファルトの損傷を確実に低減
できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１Ｏ図は本発明の実施例を示し、第１図は縦
断正面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の
部分的な拡大図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ視断面図
、第５図及び第６図は作用状態を示す図、第７図、第８
図、第９図及び第１０図は別の実施例を示す図、第１１
図は従来の継手装置の縦断正面図である。 １０・・・橋梁、１３・・・アスファルト層、１４・・
・固定部材、１５・・・アスファルト、１６・・・支持
板、１７・・・隙間調整部材対、１７ａ、１７ｂ・・・
長尺状部材、１７ｃ・・・隙間、１８．１９・・・アス
ファルト、１８′。 １９′・・・亀裂、２０．２１・・・ステー部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、橋脚の上面に設置した一対の橋梁の端部上面に
   、当該橋梁の長手方向に対して直角方向に延びる固定部
   材を各々固着し、該両固定部材の間に、２本の長尺状部
   材を狭い隙間をあけて並設して成る隙間調整部材対を適
   宜間隔を隔てて複数対配設し、前記両固定部材とこれに
   隣接する隙間調整部材対との間及び各隙間調整部材対の
   相互間を、両固定部材の内向き移動により各隙間調整部
   材対における両長尺状部材が互いに接近動し、両固定部
   材の外向き移動により各隙間調整部材対における両長尺
   状部材が互いに離間動するようにステー部材を介して連
   結し、且つ、前記両固定部材とこれに隣接する隙間調整
   部材対との間及び各隙間調整部材対の間の部分にアスフ
   ァルトを、当該アスファルトの上面が前記橋梁の上面に
   敷設されるアスファルト層の上面と略同一平面になるよ
   うに各々充填したことを特徴とする道路用橋梁における
   伸縮継手装置。