JP2000328506A - 橋梁の伸縮継手構造 - Google Patents

橋梁の伸縮継手構造

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JP2000328506A JP11139855A JP13985599A JP2000328506A JP 2000328506 A JP2000328506 A JP 2000328506A JP 11139855 A JP11139855 A JP 11139855A JP 13985599 A JP13985599 A JP 13985599A JP 2000328506 A JP2000328506 A JP 2000328506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長大橋の広い遊間の伸縮継手を耐荷性、車輌の
走行性がすぐれた伸縮継手に改善する。 【解決手段】橋桁31に一端を固定した桁材11を架け
渡し、その上に他端下面を橋台51上に滑動可能に支持
させた桁材11を架け渡し、その上に舗装面と面一に仕
上げたコンクリート版12を載せ、コンクリート版12
の端部に遊間52の伸縮に応じて相互移動する櫛形継手
13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の伸縮継手の
構造に関し、さらに詳しくは、耐震性を向上させるため
橋体間の遊間(目地)を大きく確保する場合の橋梁の伸
縮継手又は長大橋の橋梁の伸縮継手などの大きな遊間を
有する継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道や道路の橋梁の建設に当っ
て、耐震性を考慮した計画が増加してきた。その一例と
して、地震時に橋桁の落下を免れるために橋桁の多連続
化を図るなどの方策が採られてきた。橋桁が長大化する
と必然的に温度変化や地震によって生じる橋桁端部の変
位(水平移動)が増大することとなる。そのため橋桁相
互の衝突や橋桁端と橋台胸壁(パラペット)との衝突に
よる橋桁や胸壁の破損によって橋梁が使用不能に陥るお
それがあり、これを防止するため遊間を大きく確保する
ことが行われている。また高速道路などでは高速走行時
の走行性を重視する観点から、なるべく継手数の少ない
多径間連続桁が採用され、また吊橋や図9に例示する斜
張橋60などの長大橋が建設されている。斜張橋60は
橋脚61上にタワー62を設けて斜張ケーブル63で橋
体64を支承し継目65は橋体64の両端と橋台66と
の間に設けられる。これらの長大橋も橋桁が長くなるこ
とによって上述したような温度変化による橋体の伸縮変
位が大きくなり、その変位を吸収するためには橋体と橋
台との間の遊間を大きく確保しておく必要がある。この
遊間が大きくなると、橋面舗装と橋台後方の舗装版との
連続性を維持するための工夫が要求され、種々の構造が
開発されている。
【0003】このような要求に適応して多用される伸縮
継手の一例として、図10に示す櫛形伸縮継手(フィン
ガージョイント)71がある。これは、橋桁31の上端
部と橋台51の胸壁54との間を切欠き、その対向する
切欠間に左右の櫛刃が水平面内で噛み合うように形成し
たフェースプレート72、73をウエブ74、脚75に
よって充填モルタル76で構造物(橋桁31、橋台5
1)に固定し、舗装版32、42の上面と面一に据え付
ける構造のものである。77は排水樋である。この櫛形
伸縮継手71は橋桁31の伸縮による遊間52の変化を
フェースプレート72,73の重なりで吸収し、舗装版
32、42の連続性を確保するものである。しかし、こ
の構造の継手71も遊間が大きくなると構造的にも強固
なものを必要とし、形状的にも大きくなり、桁端の切欠
も大きく必要とし、桁の耐力的な問題も生じてくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、近時、
地震時の橋台や橋脚などの下部構造物の変位による橋桁
と対向する構造物との衝突による橋梁の破損を回避した
り、長大橋の橋桁の温度変化による伸縮を吸収できるよ
うに、広い遊間(目地)を設けることが多い。本発明は
この広い遊間をカバーし、耐荷性、車輌の走行性に優れ
た、改善された橋梁を伸縮継手を開発することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、その技術手段は、遊間
を挟んで対向する構造物間に桁材を架け渡し、該桁材の
一端を一方の構造物に固定し、該桁材の他端下面を他方
の構造物に滑動可能に支持させると共に、該桁材の上面
に上表面を舗装面と面一に仕上げたコンクリート版を載
置し、該コンクリート版の一端を一方の構造物に固定し
て、その他端下面を他方の構造物に滑動可能に支持さ
せ、更に、該コンクリート版の他端に前記遊間の伸縮に
応じて相互移動する継手を延設したことを特徴とする橋
梁の伸縮継手構造である。この場合継手としては左右の
櫛刃が水平面内で噛み合う櫛形継手とすれば好適であ
る。ここで桁材としては例えばH形鋼又はI形鋼を、間
隔をあけて複数本並列に配設し、構造物間に架設すれば
よい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の伸縮
継手の構造を説明する。本発明の伸縮継手は広遊間の橋
梁に好適に通用することができるものである。
【0007】図1は実施例の平面図であり、図2は図1
のA−A矢視図、図3は図1のB−B矢視図である。図
1は左から右に、橋面舗装版32に続き、下部にH形鋼
の多数の桁材11を配置したコンクリート製のスライド
版12、それに続いて櫛刃が噛み合う櫛形継手13を示
している。櫛形継手13は移動側フィンガー14と固定
側フィンガー15とが櫛形をなして互いに入り込んでお
り、互いに移動可能となっている。
【0008】図2は図1のA−A矢視断面図で、橋桁3
1が収縮して遊間52が最大となっている状態を示す縦
断面図で、橋台51のスライド支承53に支持された橋
桁31と橋台胸壁54との間に遊間52があり、橋桁3
1に一端がヒンジ固定されたH形鋼の桁材11の他端は
橋台胸壁54に設けられた滑動支承部55に支持されて
いる。桁材11の上面にはコンクリート製のスライド版
12が載置され、さらにスライド版12の他端には櫛形
継手13の可動側が延設されている。橋台51には桁材
11、スライド版12が滑動する滑動支承部55が形成
されており、橋桁31の伸長に伴い、橋桁31、桁材1
1、スライド版12、櫛形継手13の可動側が一体的に
移動する。
【0009】櫛形継手13は移動側と固定側とから成
り、固定側は橋台51の裏込めの埋め戻し路盤に不同沈
下防止のために設けた枕版43上の舗装版42に固定さ
れている。
【0010】このコンクリート製のスライド版12はプ
レキャストコンクリート製としてもよく、さらに幅員方
向にプレストレスが導入されたプレストレストコンクリ
ート版とすれば好適である。スライド版12はH形鋼の
多数の桁材11に支持されることによって橋面上を走行
する車輌に対する輪荷重の抵抗力を大きくすることがで
き、更に櫛形伸縮継手13も胸壁54、枕版43で直接
支持しているので全体的に薄いものとすることが可能に
なる。
【0011】図3は図1のB−B矢視断面図である。桁
材は幅員方向に適宜の間隔で配置されていて桁材のない
部分の断面図を示している。その他の参照符号は図2と
同様である。
【0012】図4は図1のC−C矢視図で、胸壁にはH
形鋼の桁材11が嵌入する嵌合孔56が設けられ、桁材
11の下面との間の滑動支承部55には滑動板が設置さ
れている。
【0013】図5は図2のD−D矢視図で、スライド支
承53に支持された橋桁31の端部の上辺に桁材11が
ヒンジ固定され、更に桁材11の上面にはコンクリート
製のスライド版12が載置されてこれらが橋桁31の伸
縮と同時に一体に移動する。
【0014】図6、図7は本例の伸縮継手の橋桁の伸縮
による挙動を示す説明図である。図6は橋桁31が矢印
33で示すように最大限左方向に移動、又は収縮した場
合の図であり、図7はその反対に矢印34で示すように
右方向に移動した場合の図である。その移動量は400
mmから800mm程度は可能となっている。これによ
って地震などで橋台が左方向に変位することがあっても
上記の400mm〜800mmの範囲内であれば橋桁3
1の端部が胸壁54に衝突して破損することはない。ま
た、逆に橋台51が右方向に変位した場合は図2に示さ
れている落橋防止装置35で橋桁31の落下を防止する
ことができる。
【0015】図8は他の実施例で櫛形継手13を橋桁3
1上に設置し、桁材11、スライド版12を橋台51側
に固定し、桁材11、スライド版12の滑動支承部36
を橋桁31に設けた形式のものである。
【0016】
【発明の効果】長大橋の橋桁の温度変化による伸縮、地
震時の支持構造物の変位、水平移動等によって構造物相
互の衝突を防止するために、構造物相互間の遊間(目
地)を大きく確保する場合、遊間を挟んで対向する構造
物間に桁材を架け渡し、桁材の一端を一方の構造物に固
定し、桁材の他端下面を他方の構造物に滑動可能に支持
させると共に、桁材の上面に前記一方の構造物と固定し
て上面を舗装面と面一に仕上げたコンクリート版を載置
し、コンクリート版の他端下面を他方構造物に滑動可能
に支持させ、更に、コンクリート他端に櫛形伸縮継手の
可動側を延設することによって、スライド版下面に配置
したH形鋼などの形鋼を用いた桁材の補強効果を発揮す
ることができ、その結果胸壁、枕版で支持された櫛形伸
縮継手は全体的に薄いものとすることができ、広い遊間
を有する橋梁の継手部であっても、走行車輌の輪荷重に
抵抗することが可能な優れた伸縮継手を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】図2のD−D矢視図である。
【図6】伸縮挙動を示す説明図である。
【図7】伸縮挙動を示す説明図である。
【図8】他の実施例の説明図である。
【図9】斜張橋の説明図である。
【図10】従来の伸縮継手の説明図である。
【符号の説明】
10 伸縮継手 11 (H形鋼の)桁材 12 スライド版 13 櫛形継手 31 橋桁 32 橋面舗装版 33 矢印 34 矢印 35 落橋防止装置 36 滑動支承部 42 舗装版 43 枕版 51 橋台 52 遊間 53 スライド支承 54 胸壁 55 滑動支承部 56 嵌合孔 60 斜張橋 61 橋脚 62 タワー 63 斜張ケーブル 64 橋体 65 継目 66 橋台 71 櫛型伸縮継手(フィンガージョイント) 72、73 フェースプレート 74 ウエブ 75 脚 76 充填モルタル 77 排水樋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊間を挟んで対向する構造物間に桁材を
    架け渡し、該桁材の一端を一方の構造物に固定し、該桁
    材の他端下面を他方の構造物に滑動可能に支持させると
    共に、該桁材の上面に上表面を舗装面と面一に仕上げた
    コンクリート版を載置し、該コンクリート版の一端を一
    方の構造物に固定し、その他端下面を他方の構造物に滑
    動可能に支持させ、更に、該コンクリート版の他端に前
    記遊間の伸縮に応じて相互移動する継手を延設したこと
    を特徴とする橋梁の伸縮継手構造。
  2. 【請求項2】 前記継手は櫛形継手であることを特徴と
    する請求項1記載の橋梁の伸縮継手構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008505268A (ja) * 2004-07-07 2008-02-21 マゲバ ソシエテ アノニム 架橋装置
JP2013204362A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nippon Expressway Research Institute Co Ltd 橋台部胸壁の改良工法
CN103422431A (zh) * 2013-09-09 2013-12-04 上海汇城建筑装饰有限公司 一种橡胶抗震梳齿板伸缩装置
CN113445413A (zh) * 2021-08-04 2021-09-28 段瑛辉 一种公路桥梁减震降噪装置

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