JPS61226586A - スクロ−ル型圧縮装置 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮装置

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JPS61226586A
JPS61226586A JP6695085A JP6695085A JPS61226586A JP S61226586 A JPS61226586 A JP S61226586A JP 6695085 A JP6695085 A JP 6695085A JP 6695085 A JP6695085 A JP 6695085A JP S61226586 A JPS61226586 A JP S61226586A
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JP
Japan
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movable element
annular
scroll
thrust force
annular groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP6695085A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Sakata
坂田 寛二
Shigemi Nagatomo
長友 繁美
Makoto Hayano
早野 誠
Hitoshi Hattori
仁司 服部
Mitsuo Hatori
羽鳥 三男
Naoya Morozumi
尚哉 両角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6695085A priority Critical patent/JPS61226586A/ja
Publication of JPS61226586A publication Critical patent/JPS61226586A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、密閉ケース内にスクロール型圧縮機構を収容
してなるスクロール型圧縮装置の改良に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来、低圧の圧縮装置として、スクロール型圧縮装置が
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール翼を
軸方向に組合せて圧縮機構を構成したもので、小型、高
効率、低振動等の利点を備えている。
ところで、このようなスクロール型圧縮装置は、通常、
密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース内
を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフレ
ームの上方にスクロール型圧縮機構を配置し、またフレ
ームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を与
えるモ〜りを配置し、ざらに密閉ケースの底部に潤滑油
を収容したものとなっている。スクロール型圧縮機構は
、通常、スクロール翼を突設した固定要素と、この固定
要素の下方に配置され上記スクロール翼とかみあうスク
ロール翼の突設された可動要素とで構成されている。そ
して、前記フレームに、軸受孔を上下方向に貫通させて
設け、この軸受孔で前述したモータの回転軸を回転自在
に支持している。
また、回転軸の上端部と前記可動要素との間に偏心連結
機構およびオルダム機構を設け、この偏心連結機構とオ
ルダム機構とで可動要素を自転の伴わない旋回運動させ
るようにしている。このように構成されたスクロール型
圧縮装置にあっては、通常、モータが設置されている部
分の空間を気液分離器として使用するために可動要素の
下面側が低圧雰囲気に、また固定要素の上面側が高圧雰
囲気となる流路構成を採用している。
しかしながら、上記のように構成された従来のスクロー
ル型圧縮装置にあっては次のような問題がありた。すな
わち、可動要素が旋回運動を行なって圧縮動作が行われ
ると、圧縮室内が高圧となるので、可動要素に下向きの
スラスト力が作用する。このスラスト力は、5馬力程度
のものでも数100/(yにも達する。このスラスト力
は、オルダム機構等の摺動部に加わるので、摺動損失が
増加し、入力が増加するばかりか、焼き付き現象の原因
にもなる。
そこで、このような不具合を解消させるために、特公昭
57−23793号公報に示されているように、可動要
素の背面側に、この背面によって閉じられる部屋を設け
、この部屋と圧縮至とを連通させることによって、前述
したスラスト力を減少させることが考えられている。し
かし、圧縮過程におけるスラスト力の作用点が旋回運動
の円周上を移動し、これによって可動要素が直交軸回り
に揺動運動を行なうので、上述した部屋を構成するため
の部材と可動要素背面との間に隙間が形成され易く、こ
の隙間からの高圧ガスの漏れによって、それほど性能を
向上させることができない問題がある。
そこで、従来は上記部材と可動要素背面のそれぞれの摺
接面をミクロンオーダーの精度で仕上げるとともに、両
者のクリアランスをミクロンオーダーで管理し、かつ上
記クリアランス部分を油によってシールすることにより
、高圧ガスの漏れを防ぐようにしていた。
しかし、該クリアランスは、両スクロール翼の高さ、可
動要素を構成する鏡板の厚み等、多くの部材の寸法精度
の影響を受けるため、これをミクロンオーダーで管理す
るのは極めて難しいという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、可動要素の外面側を低圧雰囲気
として運転されるものにあって、可動要素に加わるスラ
スト力を低減化するための要素を付加したときに起り易
い高圧ガスの漏れを防止でき、しかも製造上の困難性を
伴うことのないスクロール型圧縮装置を提供することに
ある。
〔発明の概要〕
本発明は、可動要素の外面側にスラスト力軽減機構を設
けたことを基本構成としたもので、かつ上記スラスト力
軽減機構を次のように構成したことを特徴としている。
すなわち、スラスト力軽減機構は、前記可動要素を構成
する鏡板の背面に対向配置され前記可動要素側に位置す
る面に環状溝を形成してなる環状体と、前記環状溝内に
それぞれ装着され、それぞれと上記鏡板の背面と前記環
状溝とで閉じられた環状空間を形成する一対のシールリ
ングと、これらシールリングと前記環状溝の底面との間
に装着され前記シールリングに前記可動要素への押圧力
を付与する弾性体で形成された0リングと、前記可動要
素に設けられ前記環状空間に圧縮ガスを導く連通路とで
構成されてなることを特徴としている。
(発明の効果〕 上記構成であると、固定要素、可動要素およびシールリ
ング等の寸法精度が多少ばらついても、Oリングの弾性
によって一対のシールリングが可動要素の外面に押し付
けられる。このため、一対のシールリングは、その可動
要素側に位置する端面が上記可動要素の外面に完全に密
着した状態となる。しかも、シールリングと環状溝の底
面との間に0リングが装着されていることから、Oリン
グのシール別能によって環状空間の気密性が確保され、
環状空間を効率良く圧力上昇させるのに寄与する。環状
空間は、可動要素を構成する鏡板の背面をその一部とし
て構成されているので、環状空間内の圧力の高まりによ
って、鏡板には固定要素側に向かう力が作用することに
なる。したがって、この固定要素側に向かう力によって
、固定要素から離れる向きのスラスト力は大幅に低減さ
れることになる。このため、可動要素に加わるスラスト
力は非常に小さくなり、スラスト力が原因して起こる入
力の増加や焼き付き等の発生を防止することができる。
そして、この場合には、各部の寸法を従来よりラフに設
定でき、製造上の困難性を回避することができる。また
、0リングの機能によって高圧ガスの漏れを確実に防止
できるので、性能を一段と向上させることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図において、図中101は、縦長に形成された密閉
ケースであり、この密閉ケース101は筒状の中間ケー
ス101aと、この中間ケース101aの両端を閉塞す
るように溶接付けされた閉塞ケース101b、101C
とで構成されている。密閉ケース101内の上方寄りの
位装置には上記密閉ケース101内を上下方向に仕切る
形態にフレーム102が固定されている。
そして、フレーム102の上方にスクロール型圧縮機構
103が配置され、またフレーム102の下方に上記ス
クロール型圧縮機構二に駆動動力を与えるためのモータ
104が配置され、さらに密閉ケース101の底部には
潤滑油705が収容されている。
スクロール型圧縮機構103は、公知のものと同様に、
固定要素111と、この固定要素111の下方に配置さ
れた可動要素112とで構成されている。
固定要素111は、円板状の鏡板113と、この鏡板1
13の一方の面周縁部に突設された環状1114と、こ
の環状壁114で囲まれた部分に上記環状壁114とほ
ぼ等しい高さに突設されたスクロール翼115と、鏡板
113のほぼ中央部に設けられた吐出口116とで構成
されている。そして、上記環状室114の内端縁は、適
当な曲率をもった曲面あるいは第2図(a)、(b)に
示すようなテーパ面等の切欠き面117に形成されてい
る。上記のように構成された固定要素111は、環状壁
114およびスクロール翼115の突出方向を下方とし
て上記環状壁114の周縁部がボルト118によってフ
レーム102の上面周縁部に気密に固定されている。な
お、固定時に固定要素111の上面にキャップ119が
当てがわれ、このキャップ119も前記ボルト118に
よって一体に固定されている。キャップ119は、鏡板
113の上面との間に所定厚の間隙120を形成し得る
大きさに形成されており、この間隙120を形成する壁
の一部に孔121が形成されている。また、その側壁の
一部には、後述する潤滑油を案内するための孔122が
形成されている。一方、可動要素112は、前記環状壁
114の内径より若干大きい外径の鏡板123と、この
鏡板123の一方の面に前記スクロール1!4115の
高さとほぼ等しい高さに突設されたスクロール翼124
と、鏡板123の他方の菌中央部に突設された筒部12
5とで構成されている。上記鏡板123の前記スクロー
ル翼124が突設されている側の面で周縁部は、第3図
(a)、(b)に示すようにテーパ面等の切欠き面12
6に形成されている。そして、上記のように構成された
可動要素112は、スクロール翼124の突出方向を上
方として、上記スクロール1124と前記スクロールg
1115とがかみ合い、かつ鏡板123の周辺部と前記
環状壁114の端面およびスクロール翼124の端面と
鏡板113およびスクロール3i1115の端面と鏡板
123がそれぞれ摺接するように装着され、この装着状
態が上記鏡板123と前記フレーム102どの間に設け
られたオルダム機構130によって保持されている。
オルダム機構130は、鏡板12jの下面周縁部で、か
つ鏡板123の中心を通って描かれる同一線上の2個所
に設けられたキー溝131a、 131bと、このキー
溝131a、 131bの配列方向と直交する線上で、
かつフレーム102の上面に第4図に示すように設けら
れたキー溝132a1132bと、第4図に示すように
一方の面に上記キー溝131a、 131bに嵌入する
キー133a、 133t+を有するとともに他方の面
に上記キー1i132a、 132bに嵌入するキー1
24a、 124bを有したリング135とで構成され
ている。そして、上記リング135の両面には、実際に
は第5図に示すように摺動抵抗を減少させるための、た
とえば網目状の油溝136が形成されている。また、前
記各キー溝132a、 132b、 131a、 13
1bの内側面には、第6図にキーill 132bで代
表して示すようにキーとの摺動面積を減少させるための
拡口段部137が形成されている。
前記フレーム102には、前記可動要素112の筒部1
25の軸心線に対して偏心した軸受孔141が上下方向
に貫通して設けられており、この軸受孔141の筒部1
25側に位置する部分は大径に形成されている。そして
、上記大径側のフレーム構造は具体的には第4図に示す
ように構成されている。
すなわち、最も外側に密閉ケース101の内径とほぼ等
しい外径を有するとともに内径が前記環状壁114の内
径より大きい、上記環状壁114がボルト118で締付
は固定されるところの環状壁142が形成されており、
この内側に環状溝143を介して前記鏡板123の下面
周辺部を受ける環状受は面144が一段低下して形成さ
れ、この内側に前記リング135を受ける環状受は面1
45がさらに一段低下して形成され、この内側にさらに
一段低下して後述するスラスト力軽減機構149を受止
める環状受は面146が形成されている。そして、容量
は面は、放射状に設けられた溝147によって周方向に
複数に分割されており、上記溝147の少なくとも1つ
はフレーム102の壁に設けられ内外を直接通じさせる
孔148に通じている。なお、前記キー溝132a。
132bは、受は面145に形成されている。
上記スラスト力軽減機構149の主要部は、具体的には
、第7図(a)(b)に示すように、前記環状受は面1
46に嵌入支持される環状体150と、この環状体15
0の上面に刻設された環状@ isiと、この環状溝1
51の内側面および外側面に密着し、かつ一部がそれぞ
れ外方へ突出するように装着された、たとえば四弗化エ
チレン製の内側シールリング152および外側シールリ
ング153と、これら内、外シールリング152.15
3の下面と環状溝151の底壁との間に介挿され上記内
側、外側シールリング152.153に上方に突出する
向きの力を与える通気性のない弾性体からなるOリング
154とで構成されている。一方、前記鏡板123の内
部には、スラスト力軽減機構149を第1図に示すよう
に装着した状態下で、環状体150と、内側、外側シー
ルリング152 、153と、鏡板123の下面とで囲
まれた環状空間Qを常に圧1taiPの高圧ボートSと
中圧ボートS′とに連通させる孔158゜159が形成
されている。
前記フレーム102の軸受孔141には、前記モータ1
04の回転軸160が回転自在に支持されている。
回転軸160には、軸受孔141の大径部分に位置する
部分に大径部161が形成されており、この大径部16
1に前述した筒部125に嵌入する小軸162が突設さ
れている。そして、上記回転軸160は、その下端が潤
滑油107中に侵入する長さに形成されており、その下
端部は密閉ケース101の内面に軸受支持材200を介
して固定された副軸受163によって支持されている。
また、回転軸160内には遠心ポンプ作用で潤滑油10
5を、軸受面や小軸162と筒部125との嵌合部に汲
み上げる孔164が形成されている。この孔164の入
口部、つまり回転軸160の下端部に位置する部分の形
状は、回転軸160の下端面中央部から上方に向けて延
びる部分165と、この部分165から半径方向に下部
軸受163の内面まで延びる部分166と、この部分1
66から下方へ向けて延びる部分167と、この部分1
67から回転軸160の直径より僅かに短い長さだけ半
径方向に延びる部分16とを組合わせたものとなってい
る。
前記モータ104は、回転子170を内側に、固定子1
71を外側に配し、かつ固定子170を中間ケース10
1aの内面に固定してなるかご形の誘導電動機によって
構成されている。
一方、前記モータ104の回転子170の上端に突設さ
れたバランスウェイト173と、前記フレーム102と
の間にはラチェット式の反転防止機構174が設けられ
ている。
さらに、前記密閉ケース101の中間ケース101aの
側壁で前記スクロール型圧縮機構103とモータ104
との間に位置する部分には、上記スクロール型圧縮機構
103とモータ104との間の空間180に連通ずる関
係に吸込管181が接続されており、また、閉塞ケース
101bの壁には、この壁と前記固定要素111との間
に形成された空間182に連通ずる関係に吐出管183
が接続されている。
なお、第1図中184は、空間182内に押し出された
潤滑油をフレーム102より下方へ戻すために環状壁1
14およびフレーム102に設けられた孔を示し、18
5はバランスウェイトを示し、186はモータ104へ
の給電用接続機構を示し、また187は潤滑油を通過さ
せるための孔を示している。
次に上記のように構成された圧縮装置の動作を説明する
まず、モータ104に給電すると、回転軸160が回転
を開始する。この回転は、軸受孔141 I3よび副軸
受163の両軸受によって円滑に保持される。
そして、回転軸160の回転力が可動要素112に伝え
られる。可動要素112の筒部125は回転軸160に
対して鍋心して設けられた小軸162と嵌合しており、
しかもオルダム機構130によって支持されているので
、この可動要素112は自転の伴なわない旋回運動を行
なう。したがって、可動要素112に設けられたスクロ
ール1124も旋回運動を行なう。この旋回運動に伴な
って、スクロール翼115とスクロール31124との
間に形成された圧縮室Pの容積が周期的に小さくなり、
これによって圧縮されたガスが吐出口11Gから吐出さ
れる。吐出された高圧ガスはキャップ119によって形
成された間隙120〜キヤツプ119に設けられた孔1
21〜空間182を介して吐出管183から送り出され
る。一方、上記のように可動要素112が旋回運動する
と、この可動要素112の鏡板123の上面周縁部と固
定要素111の環状壁114における内端縁部とに切欠
き面126 、117が形成されていることが有効に作
用して圧縮室Pの周縁部がフレーム102に形成されて
いる受は面145上の空間に常に連通した状態となる。
上記空間は、フレーム102に放射状に設けられた溝1
47等を介して孔148に通じ、また、この孔148は
空間180を介して吸込管181に通じているので、結
局、低圧のガスは上記吸込管181〜空間180〜孔1
48〜受は面145上の空間を経由して圧縮室P内の低
圧ポートに吸込まれることになり、ここに圧縮装置とし
ての機能が発揮される。
なお、この場合には、吸込管181を介して流れ込んだ
低圧ガス中に冷媒等の液が混入していても、この液は空
間180内を移行する間に下方へ落下し、潤滑油105
が溜っている底部へ移行しようとする。
モータ104は自己発熱しているので、落下した液は上
記熱によってガス化され、すでにガス化しているものの
流れに混入して圧縮室P内へと移!Ilする。したがっ
て、空間180は気液分離器と全く同じ作用をしている
ことになる。
一方、上記のようにモータ104が回転すると、潤滑油
105の一部は、孔164の形状に伴なう遠心ポンプ作
用によって孔164内の上方へと汲み上げられる。この
汲み上げられた潤滑油は、軸受孔141の内周面を潤滑
した後、小軸162と筒部125との嵌合部を潤滑し、
続いて孔187を介してオルダム機$ 130が設けら
れている部分を潤滑し、その後、一部が孔148から下
方へと流下し、残りが圧縮室P内へと侵入して圧縮至P
内の摺動部を潤滑する。そして、圧縮室P内に入り込ん
だ潤滑油は、最終的に吐出口11Gから排出された後、
キャップ119に設けられた孔122および孔184を
介して下方へと流下する。したがって、吐出管183が
らは潤滑油の混入していない高圧ガスが吐出されること
になる。
また、上述の如く、可動要素112が、旋回運動を行な
って、圧縮動作が行なわれると、圧縮室P内が高圧にな
るので、可動要素112が下向きのスラスト力を受け、
この力がオルダム機構130、フレーム102の受は面
145等に加わり、これらの要素に焼き付き現象が発生
する虞れがある。しかし、この実施例の場合、スラスト
力軽減機構149が次のようにして焼き付き現象の発生
を防止している。
すなわち、第8図に示すように、0リング154゜15
5は、内側、外側シールリング152 、153と環状
溝151の底面との間で圧縮された状態にあるので、O
リング154 、155と両シールリング152゜15
3および環状溝151の底面との間は略完べきにシール
されている。しかも、起動後、環状空間Qの圧力が高ま
ると、Oリング154 、155は、それぞれ環状溝1
51の側壁内面に益々押付けられ、変形することによっ
て、そのシール機能が高められる。一方、シールリング
152 、153と鏡板123との間は、Oリング15
4 、155の弾性によって押圧力が付与されているた
め、この部分の密着性も高い。この密着によって環状空
間Qからのガス漏れが完全になくなり、この結果、環状
空間Q内の圧力はさらに上昇する。したがって、鏡板1
23は、上記環状空間Q内のガス圧によって上方に向う
力を受け、この力の存在によって鏡板123が受ける下
向きのスラスト力が軽減されることになる。この軽減に
よって焼き付き現象の発生が防止される。
なお、可動要素112に加わる下向きのスラスト力の作
用点は、圧縮空間の位置の変化に伴なって旋回運動の円
周上を移動する。このため、可動要素112が直交軸回
りに揺動し、これが原因してスラスト力軽減機構149
から高圧ガスが低圧側に漏れる虞れがあるが、この実施
例においては、内側、外側シールリング152.153
がOリング154゜155によって鏡面側に押付けられ
ているので、シールリング154 、155の上端面が
常に鏡板123の下面に密着状態で、かつ揺動運動に完
全に追従して環状溝151内を上下方向にスライドする
。したがって、揺動運動によって懸念される高圧ガスの
漏れが確実に防止される。また上記のような運転状態に
入ると、内側、外側シールリング152゜153と鏡板
123とが摺接するので、このときの摩擦熱で内側、外
側シールリング152 、153が周方向に熱膨張し、
これによって環状溝151の側壁内面との間の密着性が
悪くなり、各シールリングと上記側壁内面との間に形成
された隙間から高圧ガスが漏れる虞れがある。しかし、
この実施例の場合には、0リング154 、155によ
るシール機能が有効に作用して、シールリングの熱膨張
によって起こる高圧ガスの漏れも防止することができる
このように可動要素112の下面側および可動要素11
2内に、前述の如く、環状体150、環状溝151、内
側、外側シールリング152 、153および連絡用の
孔158.159からなるスラスト力軽減機構149を
前記関係に設けるようにしている。したがって、運転時
に可動要素112に加わる下向きのスラスト力を十分小
ざな値に抑えることができ、この結果、入力増加や焼き
付きの発生を防止することができるとともにスラスト力
軽減11構149から高圧ガスの漏れを効果的に防止す
ることができ、結局、前述した効果が得られることにな
る。そして、この場合には、シールリング152 、1
53と鏡面123との間のクリアランスを精度良く設定
する必要がないので、生産性を向上化に寄与することが
できる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、実施例においては、可動要素の下側にモ
ータを配置しているが、本発明は、可動要素の上側にモ
ータを配置するものや、あるいは軸心線を水平にして使
用される、いわゆる横型のものにも適用できることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮装置
の縦断面図、第2図(a)は同装置における固定要素の
下面図、同図(b)は(a)におけるA−A線に沿って
切断し矢印方向にみた設置条件下の断面図、第3図(a
)は同装置における可動要素の上面図、同図(b)は(
a)におけるB−8線切断矢視図、第4図は同装置にお
けるフレームの上部だけを取り出して示す一部切欠分解
斜視図、第5図は同装置におけるオルダム礪槙要部の平
面図、第6図は同オルダム機構のキー溝の形状を説明す
るための図、第7図(a’)は同装置に組込まれたスラ
スト力軽減機構の平面図、同図(b)は同スラスト力軽
減機構の縦断面図、第8図は同装置に組込まれた上記ス
ラスト力軽減機構を局部的に示す断面図である。 101・・・密閉ケース、102・・・フレーム、10
3・・・スクロール型圧縮機構、104・・・モータ、
105・・・潤滑油、111・・・固定要素、112・
・・可動要素、115 、124・・・スクロール翼、
116・・・吐出口、130・・・オルダム機構、13
9・・・スラスト力軽減機構、141・・・軸受孔、1
50・・・環状体、151・・・環状溝、152・・・
内側シールリング、153・・・外側シールリ、ング、
154 、155・・・0リング、158 、159・
・・連絡路としての孔、160・・・回転軸、163・
・・副軸受、164・・・遠心ポンプ用の孔、170・
・・回転子、171・・・固定子、174・・・反転防
止機構、180 、182・・・空間、181・・・吸
込管、183・・・吐出管、P・・・圧縮室、Q・・・
環状空間。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a) (b) 第3図 (a) (b) 第4FA 第5図 33b 第6図 第7図 (a) 第8図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 互いが複数箇所で摺接し互いの間で圧縮室を構成する形
    状にそれぞれが形成されたスクロール翼をそれぞれが有
    した固定要素と可動要素とからなるスクロール型圧縮機
    構を密閉ケース内に配置し、上記可動要素を構成する鏡
    板の背面側を低圧雰囲気とした条件下で上記密閉ケース
    内に設けられたモータの動力で上記可動要素を自転の伴
    なわない旋回運動させることによってガス圧縮を行なわ
    せるようにしたスクロール型圧縮装置において、前記鏡
    板背面に対向配置され前記可動要素側に位置する面に環
    状溝を形成してなる環状体と、前記環状溝内にそれぞれ
    装着され、それぞれと上記鏡板の背面と前記環状溝とで
    閉じられた環状空間を形成する一対のシールリングと、
    これらシールリングと前記環状溝の底面との間に装着さ
    れ前記シールリングに前記可動要素への押圧力を付与す
    る弾性体で形成されたOリングと、前記可動要素に設け
    られ前記環状空間に圧縮ガスを導く連通路とからなるス
    ラスト力軽減機構を設けてなることを特徴とするスクロ
    ール型圧縮装置。
JP6695085A 1985-03-30 1985-03-30 スクロ−ル型圧縮装置 Pending JPS61226586A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308192A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Furukawa Co Ltd 歯車箱の潤滑構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308192A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Furukawa Co Ltd 歯車箱の潤滑構造
JP4531440B2 (ja) * 2004-04-26 2010-08-25 古河機械金属株式会社 歯車箱の潤滑構造

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