JPS6111487A - スクロ−ル型圧縮装置 - Google Patents
スクロ−ル型圧縮装置Info
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- JPS6111487A JPS6111487A JP13232784A JP13232784A JPS6111487A JP S6111487 A JPS6111487 A JP S6111487A JP 13232784 A JP13232784 A JP 13232784A JP 13232784 A JP13232784 A JP 13232784A JP S6111487 A JPS6111487 A JP S6111487A
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- Japan
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- movable element
- annular
- annular groove
- scroll
- force
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は、密閉ケース内にスクロール型圧1m構を収容
してなるスクロール型圧縮装置の改良に関する。
してなるスクロール型圧縮装置の改良に関する。
[発明の技術的背景とその問題点]
従来、低圧の圧縮装置として、スクロール型圧縮装置が
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール翼を
軸方向に組合せて圧縮機構を構成したもので、小型、高
効率、低振動等の利点を備えている。
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール翼を
軸方向に組合せて圧縮機構を構成したもので、小型、高
効率、低振動等の利点を備えている。
ところで、このようなスクロール型圧縮装置は、通常、
密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース内
を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフレ
ームの上方にスクロール型圧縮機構を配置し、またフレ
ームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を与
えるモータを配置し、さらに密閉ケースの底部に潤滑油
を収容したちのどなっている。スクロール型圧縮機構は
、通常、スクロール翼を突設した固定要素と、この固定
要素の下方に配置され上記スクロール翼とがみあうスフ
【]−ル翼の突設された可動要素とで構成されている。
密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース内
を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフレ
ームの上方にスクロール型圧縮機構を配置し、またフレ
ームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を与
えるモータを配置し、さらに密閉ケースの底部に潤滑油
を収容したちのどなっている。スクロール型圧縮機構は
、通常、スクロール翼を突設した固定要素と、この固定
要素の下方に配置され上記スクロール翼とがみあうスフ
【]−ル翼の突設された可動要素とで構成されている。
そして、前記フレームに、軸受孔を上下方向に貫通させ
て設け、この軸受孔で前述したモータの回転軸を回転自
在に支持している。
て設け、この軸受孔で前述したモータの回転軸を回転自
在に支持している。
また、回転軸η上端部と前記可動要素との間に偏心連結
機構およびオルダム機構を設け、この偏心連結機構とオ
ルダム機構とで可動要素を自転の伴わない旋回運動させ
るようにしている。このJζうに構成されたスクロール
型圧縮装置にあっては、通常、モータが設置されている
部分の空間を気液分離器として使用するために可動要素
の下面側が低圧雰囲気に、また固定要素の上面側が高圧
雰囲気となる流路構成を採用している。
機構およびオルダム機構を設け、この偏心連結機構とオ
ルダム機構とで可動要素を自転の伴わない旋回運動させ
るようにしている。このJζうに構成されたスクロール
型圧縮装置にあっては、通常、モータが設置されている
部分の空間を気液分離器として使用するために可動要素
の下面側が低圧雰囲気に、また固定要素の上面側が高圧
雰囲気となる流路構成を採用している。
しかしながら、上記のように構成された従来のスクロー
ル型圧縮装置にあっては次のような問題があった。すな
わち、可動要素が旋回運動を行なって圧縮動作が行われ
ると、圧縮室内が高圧となるので、可動要素に下向きの
スラス]・力が作用する。このスラスト力は、5馬力程
度のものでも数100Kgにも達する。このスラスト力
は、オルダム機構等の摺動部に加わるので、摺動損失が
増加し、入力が増加するばかりか、焼き付き現象の原因
にもなる。
ル型圧縮装置にあっては次のような問題があった。すな
わち、可動要素が旋回運動を行なって圧縮動作が行われ
ると、圧縮室内が高圧となるので、可動要素に下向きの
スラス]・力が作用する。このスラスト力は、5馬力程
度のものでも数100Kgにも達する。このスラスト力
は、オルダム機構等の摺動部に加わるので、摺動損失が
増加し、入力が増加するばかりか、焼き付き現象の原因
にもなる。
そこで、このような不具合を解消さけるために、特公昭
57、−23793号公報に示されているように、可動
要素の背面側に、この背面によって閉じられる部屋を設
け、この部屋と圧縮室とを連通させることによって、前
述したスラスト力を減少させることが考えられる。しか
し、圧縮過程におけるスラスト力の作用点が旋回運動の
円周上を移動し、これによって可動要素が直交軸回りに
揺動運動を行なうので、上述した部屋を構成するための
部材と可動要素背面との間に隙間が形成され易く、この
隙間からの高圧ガスの漏れによって、それほど性能を向
上させることができない問題がある。
57、−23793号公報に示されているように、可動
要素の背面側に、この背面によって閉じられる部屋を設
け、この部屋と圧縮室とを連通させることによって、前
述したスラスト力を減少させることが考えられる。しか
し、圧縮過程におけるスラスト力の作用点が旋回運動の
円周上を移動し、これによって可動要素が直交軸回りに
揺動運動を行なうので、上述した部屋を構成するための
部材と可動要素背面との間に隙間が形成され易く、この
隙間からの高圧ガスの漏れによって、それほど性能を向
上させることができない問題がある。
[発明の目的]
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、可動要素の外面側を低圧雰囲気
として運転されるものにあって、可動要素に加わるスラ
スト力を十分小さな値に抑えることができ、これによっ
て入力の低減化、焼き付きの防止化を図れるとともにス
ラスト力を低減化するための要素を付加したときに起り
易い高圧ガスの漏れも防止でき、性能を大幅に向上さゼ
得るスクロール型圧縮装置を提供することにある。
の目的とするところは、可動要素の外面側を低圧雰囲気
として運転されるものにあって、可動要素に加わるスラ
スト力を十分小さな値に抑えることができ、これによっ
て入力の低減化、焼き付きの防止化を図れるとともにス
ラスト力を低減化するための要素を付加したときに起り
易い高圧ガスの漏れも防止でき、性能を大幅に向上さゼ
得るスクロール型圧縮装置を提供することにある。
[発明の概要]
本発明は、可動要素の外面側にスラスト力軽減機構を設
けたことを基本構成としたもので、かつ上記スラスト力
軽減機構が、可動要素の外面に対向配置された環状体と
、この環状体の前記可動要素側に位置する面に形成され
た環状溝と、この環状溝内にそれぞれ装着され、それぞ
れと上記可動要素の外面と前記環状溝とで閉じられた環
状空間を形成する上記環状溝の深さより軸心線方向の厚
みが薄い一対のシールリングと、前記可動要素に設けら
れ前記環状空間を圧縮室に連通させる連通路とで構成さ
れてなることを特徴としている。
けたことを基本構成としたもので、かつ上記スラスト力
軽減機構が、可動要素の外面に対向配置された環状体と
、この環状体の前記可動要素側に位置する面に形成され
た環状溝と、この環状溝内にそれぞれ装着され、それぞ
れと上記可動要素の外面と前記環状溝とで閉じられた環
状空間を形成する上記環状溝の深さより軸心線方向の厚
みが薄い一対のシールリングと、前記可動要素に設けら
れ前記環状空間を圧縮室に連通させる連通路とで構成さ
れてなることを特徴としている。
[発明の効果]
上記構成であると、起動開始によって圧縮室内の圧力が
高まり、これによって可動要素が固定要素から離れる方
向に動いて前記環状溝を蓋すると、圧縮室内の高圧ガス
が前述した連通路を介して環状空間内に入り込む。この
結果、環状空間内の圧−〇− 力が高まり、この圧力によって一対のシールリングには
、環状溝から押し出される向きの力が作用する。このた
め、一対のシールリングは環状溝内を軸心線方向にスラ
イドし、その可動要素側に位置する端面が上記可動要素
の外面に完全に密着した状態となる。環状空間は、可動
要素の外面をその一部として構成されているので、環状
空間内の圧力の高まりによって、可動要素には固定要素
側に向かう力が作用することになる。したがって、この
固定要素側に向かう力によって、固定要素から離れる向
きのスラス1−力は大幅に低減されることになる。この
ため、可動要素に加わるスラス1へ力は非常に小さくな
り、スラスト力が原因して起こる入力の増加や焼き付き
等の発生を防止することができる。また、一対のシール
リングは、環状溝の深さより軸心線方向の厚みが薄く形
成されている。このため、起動時には可動要素に押され
て環状溝内に後退し、また起動後は環状空間内の圧力の
高まりに伴って一部が環状溝内から突出するように進出
して可動要素の外面に密着し、軸心線方向に自由に進退
する。したがって、圧縮過程において、可動要素に加わ
る力の作用点が旋回直径の円周上を移り動くことに伴っ
て、可動要素が直交軸回りに揺動運動しても、この揺動
に完全に追従してシールリングも揺動するように進退す
る。
高まり、これによって可動要素が固定要素から離れる方
向に動いて前記環状溝を蓋すると、圧縮室内の高圧ガス
が前述した連通路を介して環状空間内に入り込む。この
結果、環状空間内の圧−〇− 力が高まり、この圧力によって一対のシールリングには
、環状溝から押し出される向きの力が作用する。このた
め、一対のシールリングは環状溝内を軸心線方向にスラ
イドし、その可動要素側に位置する端面が上記可動要素
の外面に完全に密着した状態となる。環状空間は、可動
要素の外面をその一部として構成されているので、環状
空間内の圧力の高まりによって、可動要素には固定要素
側に向かう力が作用することになる。したがって、この
固定要素側に向かう力によって、固定要素から離れる向
きのスラス1−力は大幅に低減されることになる。この
ため、可動要素に加わるスラス1へ力は非常に小さくな
り、スラスト力が原因して起こる入力の増加や焼き付き
等の発生を防止することができる。また、一対のシール
リングは、環状溝の深さより軸心線方向の厚みが薄く形
成されている。このため、起動時には可動要素に押され
て環状溝内に後退し、また起動後は環状空間内の圧力の
高まりに伴って一部が環状溝内から突出するように進出
して可動要素の外面に密着し、軸心線方向に自由に進退
する。したがって、圧縮過程において、可動要素に加わ
る力の作用点が旋回直径の円周上を移り動くことに伴っ
て、可動要素が直交軸回りに揺動運動しても、この揺動
に完全に追従してシールリングも揺動するように進退す
る。
このため、一対のシールリングを可動要素の外面に常に
密着させて、閉じられた環状空間形態を保持でき、この
環状空間形成部からの高圧ガスの漏れを防止できるので
、性能を一段と向−卜させることができる。
密着させて、閉じられた環状空間形態を保持でき、この
環状空間形成部からの高圧ガスの漏れを防止できるので
、性能を一段と向−卜させることができる。
[発明の実施例コ
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図において、図中11は、縦長に形成された密閉ケ
ースであり、この密閉ケース11は筒状の中間ケース1
2と、この中間ケース12の両端を閉塞するように溶接
付けされた閉塞ケース13a、13bとで構成されてい
る。密閉ケース11内の上方寄りの位置には上記密閉ケ
ース11内を上下方向に仕切る形態にフレーム14が固
定されている。そして、フレーム14の上方にスクロー
ル型圧縮機構15が配置され、またフレーム14の下方
に上記スクロール型圧縮機構15に駆動動力を与えるた
めのモータ16が配置され、さらに密閉ケース11の底
部には潤滑油17が収容されている。
ースであり、この密閉ケース11は筒状の中間ケース1
2と、この中間ケース12の両端を閉塞するように溶接
付けされた閉塞ケース13a、13bとで構成されてい
る。密閉ケース11内の上方寄りの位置には上記密閉ケ
ース11内を上下方向に仕切る形態にフレーム14が固
定されている。そして、フレーム14の上方にスクロー
ル型圧縮機構15が配置され、またフレーム14の下方
に上記スクロール型圧縮機構15に駆動動力を与えるた
めのモータ16が配置され、さらに密閉ケース11の底
部には潤滑油17が収容されている。
スクロール型圧縮機構15は、公知のものと同様に、固
定要素21と、この固定要素21の下方に配置された可
動要素22とで構成されている。
定要素21と、この固定要素21の下方に配置された可
動要素22とで構成されている。
固定要素21は、円板状の鏡板23と、この鏡板23の
一方の面周縁部に突設された環状壁24と、この環状壁
24で囲まれた部分に上記環状壁24とほぼ等しい高さ
に突設されたスクロール翼25と、鏡板23のほぼ中央
部に設けられた吐出口26とで構成されている。そして
、上記環状壁24の内端縁は、適当な曲率をもった曲面
あるいは第2図(a)、(b)に示すようなテーパ面等
の切欠き面27に形成されている。上記のように構成さ
れた固定要素21は、環状壁24およびスクロール12
5の突出方向を下方として上記環状壁24の周縁部がボ
ルト28によってフレーム111の上面周縁部に気密に
固定されている。なお、固定時に固定要素21の上面に
キャップ29が当てがわれ、このキャップ29も前記ポ
ルi・28によって一体に固定されている。キャップ2
9は、鏡板23の上面との間に所定厚の間隙30を形成
し得る大きさに形成されており、この間lI!30を形
成する壁の一部に孔31が形成されている。また、その
側壁の一部には、後述するIIIQ潤油を案内するため
の孔32が形成されている。一方、可動要素22は、前
記環状壁24の内径より若干大きい外径の鏡板33と、
この鏡板33の一方の面に前記スクロール翼25の高さ
とほぼ等しい高さに突設されたスクロール翼34と、鏡
板33の他方の血中央部に突設された筒部35とで構成
されている。
一方の面周縁部に突設された環状壁24と、この環状壁
24で囲まれた部分に上記環状壁24とほぼ等しい高さ
に突設されたスクロール翼25と、鏡板23のほぼ中央
部に設けられた吐出口26とで構成されている。そして
、上記環状壁24の内端縁は、適当な曲率をもった曲面
あるいは第2図(a)、(b)に示すようなテーパ面等
の切欠き面27に形成されている。上記のように構成さ
れた固定要素21は、環状壁24およびスクロール12
5の突出方向を下方として上記環状壁24の周縁部がボ
ルト28によってフレーム111の上面周縁部に気密に
固定されている。なお、固定時に固定要素21の上面に
キャップ29が当てがわれ、このキャップ29も前記ポ
ルi・28によって一体に固定されている。キャップ2
9は、鏡板23の上面との間に所定厚の間隙30を形成
し得る大きさに形成されており、この間lI!30を形
成する壁の一部に孔31が形成されている。また、その
側壁の一部には、後述するIIIQ潤油を案内するため
の孔32が形成されている。一方、可動要素22は、前
記環状壁24の内径より若干大きい外径の鏡板33と、
この鏡板33の一方の面に前記スクロール翼25の高さ
とほぼ等しい高さに突設されたスクロール翼34と、鏡
板33の他方の血中央部に突設された筒部35とで構成
されている。
上記鏡板33の前記スクロールl[34が突設されてい
る側の面で周縁部は、第3図(a)、(b)に示すよう
にテーパ面等の切欠き面36に形成されている。そして
、上記のように構成された可動要素22は、スクロール
1134の突出方向を上方どして、上記スクロール翼3
4と前記スクロール翼25とがかみ合い、かつ鏡板33
の周辺部と前記環状壁24の端面およびスクロール翼3
4の端面ど鏡板23およびスクロール翼25の端面と鏡
板33がそれぞれ摺接するように装着され、この装着状
態が上記鏡板33と前記フレーム14との間に設けられ
たオルダム機構40によって保持されている。
る側の面で周縁部は、第3図(a)、(b)に示すよう
にテーパ面等の切欠き面36に形成されている。そして
、上記のように構成された可動要素22は、スクロール
1134の突出方向を上方どして、上記スクロール翼3
4と前記スクロール翼25とがかみ合い、かつ鏡板33
の周辺部と前記環状壁24の端面およびスクロール翼3
4の端面ど鏡板23およびスクロール翼25の端面と鏡
板33がそれぞれ摺接するように装着され、この装着状
態が上記鏡板33と前記フレーム14との間に設けられ
たオルダム機構40によって保持されている。
オルダム機構40は、鏡板33の下面周縁部で、かつ鏡
板33の中心を通って描かれる同一線上の2個所に設け
られたキー溝418.41bと、このキー溝418.4
1bの配列方向と直交する線上で、かつフレーム14の
上面に第4図に示すように設けられたキー溝42a、4
2bと、第4図に示すように一方の面に上記キー溝41
a、41bに嵌入するキー43a、43bを有するとと
もに他方の面に上記キー溝42a、42bに嵌入するキ
ー44a、44bを有したリング45とで構成されてい
る。そして、上記リング45の両面には、実際には第5
図に示すように摺動抵抗を減少させるための、たとえば
網目状の油1M46が形成されている。また、前記各キ
ー溝428,42b。
板33の中心を通って描かれる同一線上の2個所に設け
られたキー溝418.41bと、このキー溝418.4
1bの配列方向と直交する線上で、かつフレーム14の
上面に第4図に示すように設けられたキー溝42a、4
2bと、第4図に示すように一方の面に上記キー溝41
a、41bに嵌入するキー43a、43bを有するとと
もに他方の面に上記キー溝42a、42bに嵌入するキ
ー44a、44bを有したリング45とで構成されてい
る。そして、上記リング45の両面には、実際には第5
図に示すように摺動抵抗を減少させるための、たとえば
網目状の油1M46が形成されている。また、前記各キ
ー溝428,42b。
41a、41bの内側面には、第6図にキー溝42bで
代表して示すようにキーとの摺動面積を減少させるため
の瓶口段部47が形成されている。
代表して示すようにキーとの摺動面積を減少させるため
の瓶口段部47が形成されている。
前記フレーム14には、前記可動要素22の筒部35の
軸心線に対して偏心した軸受孔51が上下方向に貫通し
て設けられており、この軸受孔51の筒部35側に位置
する部分は大径に形成されている。そして、上記大径側
のフレーム構造は具体的には第4図に示すように構成さ
れている。すなわち、最も外側に密閉ケース11の内径
とほぼ等しい外径を有するとともに内径が前記環状壁2
4の内径より大きい、上記環状壁24がポル]・28で
締付は固定されるところの環状壁52が形成されており
、この内側に前記リング45を受ける環状受は面55が
一段低下して形成され、この内側にさらに一段低下して
後述するスラスhカ軽減機構59を受止める環状受は面
56が形成されている。そして、台受は面は、放射状に
設(Jられた溝57によって周方向に複数に分割されて
おり、上記溝57の少なくとも1つはフレーム14の壁
に設けられ内外を直接通じさせる孔58に通じている。
軸心線に対して偏心した軸受孔51が上下方向に貫通し
て設けられており、この軸受孔51の筒部35側に位置
する部分は大径に形成されている。そして、上記大径側
のフレーム構造は具体的には第4図に示すように構成さ
れている。すなわち、最も外側に密閉ケース11の内径
とほぼ等しい外径を有するとともに内径が前記環状壁2
4の内径より大きい、上記環状壁24がポル]・28で
締付は固定されるところの環状壁52が形成されており
、この内側に前記リング45を受ける環状受は面55が
一段低下して形成され、この内側にさらに一段低下して
後述するスラスhカ軽減機構59を受止める環状受は面
56が形成されている。そして、台受は面は、放射状に
設(Jられた溝57によって周方向に複数に分割されて
おり、上記溝57の少なくとも1つはフレーム14の壁
に設けられ内外を直接通じさせる孔58に通じている。
なお、前記キー溝42a、42bは、受は面55に形成
されている。
されている。
上記スラスl〜力軽減機構59の主要部は、具体的には
、第7図(a>(b)に示すように、前記環状受は百5
6に嵌入支持される環状体60と、この環状体60の上
面に刻設された環状溝61と、この環状溝61の内側面
および外側面に密着し、かつ一部がそれぞれ外方へ突出
するように装着された、たとえば四弗化エチレン製の内
側シールリング62および外側シールリング63と、こ
れら内、外シールリング62.63の下面と環状溝61
の底壁との間に介挿され上記内側、外側シールリング6
2.63に上方に突出する向きの力を与えるリング状の
板ばね64とで構成されている。
、第7図(a>(b)に示すように、前記環状受は百5
6に嵌入支持される環状体60と、この環状体60の上
面に刻設された環状溝61と、この環状溝61の内側面
および外側面に密着し、かつ一部がそれぞれ外方へ突出
するように装着された、たとえば四弗化エチレン製の内
側シールリング62および外側シールリング63と、こ
れら内、外シールリング62.63の下面と環状溝61
の底壁との間に介挿され上記内側、外側シールリング6
2.63に上方に突出する向きの力を与えるリング状の
板ばね64とで構成されている。
前記内側、外側シールリング62.63はそれぞれ前記
環状溝61の深さより、その軸心線方向の厚みが薄く形
成されており、しかも第7図(C)に示すように周方向
の途中にそれぞれ切断部67が形成されている。上記切
断部67は、各切断端面に形成された凹部と凸部とを突
き合せた構造、この実施例では相しゃくり突き合せ構造
に形成されている。そして、前記鏡板33の内部には、
スラスト力軽減機構59を第1図に示すように装着した
状態下で、環状体60と、内側、外側シールリング62
.63と、鏡板33の下面とで囲まれた環状空間Qを常
に圧縮室Pの高圧ポートSと中圧ポートS′とに連通さ
せる孔65.66が形成されている。
環状溝61の深さより、その軸心線方向の厚みが薄く形
成されており、しかも第7図(C)に示すように周方向
の途中にそれぞれ切断部67が形成されている。上記切
断部67は、各切断端面に形成された凹部と凸部とを突
き合せた構造、この実施例では相しゃくり突き合せ構造
に形成されている。そして、前記鏡板33の内部には、
スラスト力軽減機構59を第1図に示すように装着した
状態下で、環状体60と、内側、外側シールリング62
.63と、鏡板33の下面とで囲まれた環状空間Qを常
に圧縮室Pの高圧ポートSと中圧ポートS′とに連通さ
せる孔65.66が形成されている。
前記フレーム14の軸受孔51には、前記モータ16の
回転軸70が回転自在に支持されている。
回転軸70が回転自在に支持されている。
回転軸70には、軸受孔51の大径部分に位置する部分
に大径部71が形成されており、この大径部71に前述
した筒部35に嵌入する小軸72が突設されている。そ
して、上記回転軸70は、ぞの下端が潤滑油17中に侵
入する長さに形成されており、その下端部は密閉ケース
11の内面に固定された副軸受73によって支持されて
いる。
に大径部71が形成されており、この大径部71に前述
した筒部35に嵌入する小軸72が突設されている。そ
して、上記回転軸70は、ぞの下端が潤滑油17中に侵
入する長さに形成されており、その下端部は密閉ケース
11の内面に固定された副軸受73によって支持されて
いる。
上記副軸受73は、大きく別けて軸受支持材74と、こ
の軸受支持材74に微調整可能に固定された副軸受本体
75とで構成されている。軸受支持材74は、たとえば
円板状の部材をプレス加工して形成されたもの、あるい
は鋳造で形成されたもので、その周縁部には外径が前記
密閉ケース11の中間ケース12の内径とほぼ等しく、
かつ上記部材の肉厚以上の高さを有した突周壁76が形
成され、中央部には比較的大径の孔77が形成され、ま
た上記孔77ど上記突周壁76との間には周方向に亙っ
て複数個の孔78が形成されている。
の軸受支持材74に微調整可能に固定された副軸受本体
75とで構成されている。軸受支持材74は、たとえば
円板状の部材をプレス加工して形成されたもの、あるい
は鋳造で形成されたもので、その周縁部には外径が前記
密閉ケース11の中間ケース12の内径とほぼ等しく、
かつ上記部材の肉厚以上の高さを有した突周壁76が形
成され、中央部には比較的大径の孔77が形成され、ま
た上記孔77ど上記突周壁76との間には周方向に亙っ
て複数個の孔78が形成されている。
そして、上記のように形成された軸受支持材74は、突
周壁76の突出方向を上にして中間ケース12の下端部
でB滑油17に没する位置に嵌入装着され、この状態で
筒状部76が中間ケース12に対してスポット溶接によ
って固定されている。
周壁76の突出方向を上にして中間ケース12の下端部
でB滑油17に没する位置に嵌入装着され、この状態で
筒状部76が中間ケース12に対してスポット溶接によ
って固定されている。
一方、副軸受本体75は、回転軸70の下端部ラジアル
荷重を支持する筒部79と、この筒部79の下端部に内
方に向けて突設され上記回転軸70に加わるスラスト荷
重の一部を支持する環状部80と、この環状部80の外
周に突設された鍔部81とで構成されている。そして、
上記のように構成された副軸受本体75は、軸受支持材
74に設けられた孔77を通して筒部79を回転軸70
の下端部に嵌合させ、この状態で鍔部81がボルト82
で軸受支持材74に対して締付IJ固定されている。な
お、上記ボルト82を装着するために鍔部81に設けら
れたボルト挿通孔はポル]・82の外径より若干大きく
形成されており、これにに9て副軸受本体75の取付は
位置をm調整できるようになっている。
荷重を支持する筒部79と、この筒部79の下端部に内
方に向けて突設され上記回転軸70に加わるスラスト荷
重の一部を支持する環状部80と、この環状部80の外
周に突設された鍔部81とで構成されている。そして、
上記のように構成された副軸受本体75は、軸受支持材
74に設けられた孔77を通して筒部79を回転軸70
の下端部に嵌合させ、この状態で鍔部81がボルト82
で軸受支持材74に対して締付IJ固定されている。な
お、上記ボルト82を装着するために鍔部81に設けら
れたボルト挿通孔はポル]・82の外径より若干大きく
形成されており、これにに9て副軸受本体75の取付は
位置をm調整できるようになっている。
回転軸70内には、遠心ポンプ作用で潤滑油17を、軸
受面や小軸72と筒部35との嵌合部に汲み上げる孔9
0が形成されている。この孔90の入口部、つまり回転
軸70の下端部に1ヒ置する部分の形状は、回転軸70
の下端面中央部から上方に向けて延びる部分91と、こ
の部分91から半径方向に前記筒部79の内面まで延び
る部分92と、この部分92と直角に交わるJ:うに回
転軸70内の周縁位置を上下方向に延びる部分93とを
組合せたちのどなっている。
受面や小軸72と筒部35との嵌合部に汲み上げる孔9
0が形成されている。この孔90の入口部、つまり回転
軸70の下端部に1ヒ置する部分の形状は、回転軸70
の下端面中央部から上方に向けて延びる部分91と、こ
の部分91から半径方向に前記筒部79の内面まで延び
る部分92と、この部分92と直角に交わるJ:うに回
転軸70内の周縁位置を上下方向に延びる部分93とを
組合せたちのどなっている。
前記モータ16は、回転子100を内側に、固定子10
1を外側に配し、かつ固定子101を中間ケース12の
内面に固定してなるかご形の誘導電動機によって構成さ
れている。
1を外側に配し、かつ固定子101を中間ケース12の
内面に固定してなるかご形の誘導電動機によって構成さ
れている。
一方、前記モータ16の回転子100の上端に突設され
たバランスウェイ1〜102と、前記フレーム14との
間にはラヂエット式の反転防止機構103が設けられて
おり、この反転防止機構103は具体的には第8図に示
すように構成されている。すなわち、バランスウェイト
102の内面側に同軸中心線方向に向かう有底孔105
を設け、この有底孔105内にス1−ツバ用のロッド1
06を摺動自在に収容するとともに上記ロッド106と
有底孔105の底壁内面との間に上記ロッド106に有
底孔105から突出させる向きの力を付与するスプリン
グ107を設け、ざらにロッド106の先端が摺接する
フレーム14の外面に爪状の切欠部108を設けたもの
となっている。
たバランスウェイ1〜102と、前記フレーム14との
間にはラヂエット式の反転防止機構103が設けられて
おり、この反転防止機構103は具体的には第8図に示
すように構成されている。すなわち、バランスウェイト
102の内面側に同軸中心線方向に向かう有底孔105
を設け、この有底孔105内にス1−ツバ用のロッド1
06を摺動自在に収容するとともに上記ロッド106と
有底孔105の底壁内面との間に上記ロッド106に有
底孔105から突出させる向きの力を付与するスプリン
グ107を設け、ざらにロッド106の先端が摺接する
フレーム14の外面に爪状の切欠部108を設けたもの
となっている。
さらに、前記密閉ケース11の中間ケース12の側壁で
前記スクロール型圧縮機構15とモータ16との間に位
置する部分には、上記スクロール型圧縮機構15とモー
タ16との間の空間110に連通ずる関係に吸込管11
1が接続されており、また、閉塞ケース13aの壁には
、この壁と前記固定要素21との間に形成された空間1
12に連通ずる関係に吐出管113が接続されている。
前記スクロール型圧縮機構15とモータ16との間に位
置する部分には、上記スクロール型圧縮機構15とモー
タ16との間の空間110に連通ずる関係に吸込管11
1が接続されており、また、閉塞ケース13aの壁には
、この壁と前記固定要素21との間に形成された空間1
12に連通ずる関係に吐出管113が接続されている。
なお、第1図中114は、空間112内に押し出された
潤滑油をフレーム14より下方へ戻すために環状壁24
およびフレーム14に設けられた孔を示し、115はバ
ランスウェイト・を示し、116はモータ16への給電
用接続機構を示し、また117は潤滑油を通過させるた
めの孔を示している。
潤滑油をフレーム14より下方へ戻すために環状壁24
およびフレーム14に設けられた孔を示し、115はバ
ランスウェイト・を示し、116はモータ16への給電
用接続機構を示し、また117は潤滑油を通過させるた
めの孔を示している。
次に上記のように構成された圧縮装置の動作を説明する
。
。
まず、モータ16に給電すると、回転軸70が回転を開
始する。この回転は、軸受孔51と副軸受本体75との
両軸受によって円滑に保持される。
始する。この回転は、軸受孔51と副軸受本体75との
両軸受によって円滑に保持される。
そして、回転軸70の回転力が可動要素22に伝えられ
る。このとき、モータ16が回転を開始すると、その初
期においては、反転防止機構103のロッド106がフ
レーム14の外周面に摺接するが、ある速度以上に回転
数が増加すると、遠心力でスプリング107の力に抗し
てtltJし、完全な非接触状態を保持する。また可動
要素22の筒部35は回転軸70に対して偏心して設け
られた小軸72と嵌合しており、しかもオルダム機構4
0によって支持されているので、この可動要素22は自
転の伴なわない旋回運動を行なう。したがって、可動要
素22に設けられたスクロール翼34も旋回運動を行な
う。この旋回運動に伴なって、スクロール翼25とスク
ロール[34との間に形成された圧縮室Pの容積が周期
的に小さくなり、これによって圧縮されたガスが吐出口
26から吐出される。吐出された高圧ガスはキャップ2
9によって形成された間隙30〜キヤツプ29に設けら
れた孔31〜空間112を介して吐出管113から送り
出される。一方、上記のように可動要素22が旋回運動
すると、この可動要素22の鏡板33の上面周縁部と固
定要素21の環状壁24における内端縁部とに切欠き面
36.27が形成されていることが有効に作用して圧縮
室Pの周縁部がフレーム14に形成されている受は面5
5上の空間に常に連通した状態となる。上記空間は、フ
レーム14に放射状に設けられた満57等を介して孔5
8に通じ、また、この孔58は空間110を介して吸込
管111に通じているので、結局、低圧のガスは上記吸
込管111〜空間110〜孔58〜受は面55上の空間
を経由して圧縮室P内の低圧ボートに吸込まれることに
なり、ここに圧縮装置としての機能が発揮される。なお
、この場合には、吸込管111を介して流れ込んだ低圧
ガス中に冷媒等の液が混入していても、この液は空間1
10内を移行する間に下方へ落下し、lIl!lW4油
17が溜っている底部への移行しようとする。モータ1
6は自己発熱しているので、落下した液は上記熱によっ
てガス化され、すでにガス化しているものの流れに混入
して圧縮室P内へと移動する。
る。このとき、モータ16が回転を開始すると、その初
期においては、反転防止機構103のロッド106がフ
レーム14の外周面に摺接するが、ある速度以上に回転
数が増加すると、遠心力でスプリング107の力に抗し
てtltJし、完全な非接触状態を保持する。また可動
要素22の筒部35は回転軸70に対して偏心して設け
られた小軸72と嵌合しており、しかもオルダム機構4
0によって支持されているので、この可動要素22は自
転の伴なわない旋回運動を行なう。したがって、可動要
素22に設けられたスクロール翼34も旋回運動を行な
う。この旋回運動に伴なって、スクロール翼25とスク
ロール[34との間に形成された圧縮室Pの容積が周期
的に小さくなり、これによって圧縮されたガスが吐出口
26から吐出される。吐出された高圧ガスはキャップ2
9によって形成された間隙30〜キヤツプ29に設けら
れた孔31〜空間112を介して吐出管113から送り
出される。一方、上記のように可動要素22が旋回運動
すると、この可動要素22の鏡板33の上面周縁部と固
定要素21の環状壁24における内端縁部とに切欠き面
36.27が形成されていることが有効に作用して圧縮
室Pの周縁部がフレーム14に形成されている受は面5
5上の空間に常に連通した状態となる。上記空間は、フ
レーム14に放射状に設けられた満57等を介して孔5
8に通じ、また、この孔58は空間110を介して吸込
管111に通じているので、結局、低圧のガスは上記吸
込管111〜空間110〜孔58〜受は面55上の空間
を経由して圧縮室P内の低圧ボートに吸込まれることに
なり、ここに圧縮装置としての機能が発揮される。なお
、この場合には、吸込管111を介して流れ込んだ低圧
ガス中に冷媒等の液が混入していても、この液は空間1
10内を移行する間に下方へ落下し、lIl!lW4油
17が溜っている底部への移行しようとする。モータ1
6は自己発熱しているので、落下した液は上記熱によっ
てガス化され、すでにガス化しているものの流れに混入
して圧縮室P内へと移動する。
したがって、空間110は気液分離器と全く同じ作用を
していることになる。
していることになる。
一方、上記のようにモータ16が回転すると、潤滑油1
7の一部は、孔90の形状に伴なう遠心ポンプ作用によ
って孔90内の上方へと汲み上げられる。この汲み上げ
られたl!I!l滑油は、軸受孔51の内周面を潤滑し
た後、小軸72と筒部35との嵌合部を潤滑し、続いて
孔117を介してオルダム機構40が設けられている部
分を潤滑し、その後、一部が孔58から下方へと流下し
、残りが圧縮室P内へと侵入して圧縮室P内の摺動部を
潤滑する。そして、圧縮室P内に入り込んだ潤滑油は、
最終的に吐出口26から排出された後、キャップ29に
設けられた孔32および孔114を介して下方へと流下
する。したがって、吐出管113からは潤滑油の混入し
ていない高圧ガスが吐出されることになる。
7の一部は、孔90の形状に伴なう遠心ポンプ作用によ
って孔90内の上方へと汲み上げられる。この汲み上げ
られたl!I!l滑油は、軸受孔51の内周面を潤滑し
た後、小軸72と筒部35との嵌合部を潤滑し、続いて
孔117を介してオルダム機構40が設けられている部
分を潤滑し、その後、一部が孔58から下方へと流下し
、残りが圧縮室P内へと侵入して圧縮室P内の摺動部を
潤滑する。そして、圧縮室P内に入り込んだ潤滑油は、
最終的に吐出口26から排出された後、キャップ29に
設けられた孔32および孔114を介して下方へと流下
する。したがって、吐出管113からは潤滑油の混入し
ていない高圧ガスが吐出されることになる。
また、上述の如く、可動要素22が、旋回運動を行なっ
て、圧縮動作が行なわれると、圧縮室P内が高圧になる
ので、可動要素22が下向きのスラスト力を受け、この
力がオルダム機構40、フレーム14の受は面55等に
加わり、これらの要素に焼き付き現象が発生する虞れが
ある。しかし、この実施例の場合、スラスト力軽減機構
59が次のようにして焼き付き現象の発生を防止してい
る。
て、圧縮動作が行なわれると、圧縮室P内が高圧になる
ので、可動要素22が下向きのスラスト力を受け、この
力がオルダム機構40、フレーム14の受は面55等に
加わり、これらの要素に焼き付き現象が発生する虞れが
ある。しかし、この実施例の場合、スラスト力軽減機構
59が次のようにして焼き付き現象の発生を防止してい
る。
すなわち、起動開始時には、圧縮室P内の圧力によって
可動要素22が下向きの力を受け、この力によって可動
要素22は下方に移動する。この移動で一時的に内側、
外側シールリング62.63は環状溝61内へと後退す
る。したがって、この時点では、可動要素22に加わる
スラスト力は環状体60の上端面によって支持される。
可動要素22が下向きの力を受け、この力によって可動
要素22は下方に移動する。この移動で一時的に内側、
外側シールリング62.63は環状溝61内へと後退す
る。したがって、この時点では、可動要素22に加わる
スラスト力は環状体60の上端面によって支持される。
しかして、上記のように可動要素22の下面、つまり鏡
板33の下面によって環状体60の環状溝61が蓋され
ると、環状体60.内側、外側シールリング62.63
、および鏡板33で囲まれた環状空間Qは、孔65.6
6を介して圧縮室Pのいわゆる高圧ボートSと中圧ボー
トS′とに通じる。このため、環状空間Q内の圧力が高
まる。このように環状空間Q内の圧力が高まると、この
圧力によって内側、外側シールリング62.63は、上
方、つまり鏡板33側に向けて移動する力を受け、その
上端面が鏡板33の下面に密着する。板ばね64は上述
した密着力の増大に寄与する。この密着によって環状空
間Qからのガス漏れが完全になくなり、この結果、環状
空間Q内の圧力はさらに上昇する。したがって、鏡板3
3は、上記環状空間Q内のガス圧によって上方に向う力
を受け、この力の存在によって鏡板33が受ける下向き
のスラスト力が軽減されることになる。この軽減によっ
て焼き付き現象の発生が防止される。なお、可動要素2
2に加わる下向きのスラスト力の作用点は、圧縮空間の
位置の変化に伴なって旋回運動の円周上を移動する。こ
のため、可動要素22が直交軸回りに揺動し、これが原
因してスラスト力軽減機構59から高圧ガスが低圧側に
漏れる虞れがあるが、この実施例においては、内側、外
側シールリング62.63の軸心線方向の厚みが環状溝
61の深さより薄く設定されているので、内側、外側シ
ールリング62.63は、その上端面が常に鏡板33の
下面に密着状態で、かつ揺動運動に完全に追従して環状
溝61内を上下方面にスライドづる。したがって、揺動
運動によって懸念される高圧ガスの漏れが確実に防止さ
れる。また上記のJ:うな運転状態に入ると、内側、外
側シールリング62.63と鏡板33とが摺接するので
、このときの摩擦熱で内側、外側シールリング62.6
3が周方向に熱膨張し、これにJ:って環状溝61の側
壁内面との間の密着性が悪くなり、各シールリングと上
記側壁内面との間に形成された隙間から高圧ガスが漏れ
る虞れがある。しかし、この実施例の場合には、内側、
外側シールリング62.63の周方向の途中に切断部6
7を設け、かつこの切断部67を各切断端面に形成され
た凹部、凸部の突き合せ構造に構成しているので、各シ
ールリングの周方向の熱膨張をそれぞれの切断部67に
よって吸収することができる。したがって、シールリン
グの熱膨張によって起こる高圧ガスの漏れも防止するこ
とができる。
板33の下面によって環状体60の環状溝61が蓋され
ると、環状体60.内側、外側シールリング62.63
、および鏡板33で囲まれた環状空間Qは、孔65.6
6を介して圧縮室Pのいわゆる高圧ボートSと中圧ボー
トS′とに通じる。このため、環状空間Q内の圧力が高
まる。このように環状空間Q内の圧力が高まると、この
圧力によって内側、外側シールリング62.63は、上
方、つまり鏡板33側に向けて移動する力を受け、その
上端面が鏡板33の下面に密着する。板ばね64は上述
した密着力の増大に寄与する。この密着によって環状空
間Qからのガス漏れが完全になくなり、この結果、環状
空間Q内の圧力はさらに上昇する。したがって、鏡板3
3は、上記環状空間Q内のガス圧によって上方に向う力
を受け、この力の存在によって鏡板33が受ける下向き
のスラスト力が軽減されることになる。この軽減によっ
て焼き付き現象の発生が防止される。なお、可動要素2
2に加わる下向きのスラスト力の作用点は、圧縮空間の
位置の変化に伴なって旋回運動の円周上を移動する。こ
のため、可動要素22が直交軸回りに揺動し、これが原
因してスラスト力軽減機構59から高圧ガスが低圧側に
漏れる虞れがあるが、この実施例においては、内側、外
側シールリング62.63の軸心線方向の厚みが環状溝
61の深さより薄く設定されているので、内側、外側シ
ールリング62.63は、その上端面が常に鏡板33の
下面に密着状態で、かつ揺動運動に完全に追従して環状
溝61内を上下方面にスライドづる。したがって、揺動
運動によって懸念される高圧ガスの漏れが確実に防止さ
れる。また上記のJ:うな運転状態に入ると、内側、外
側シールリング62.63と鏡板33とが摺接するので
、このときの摩擦熱で内側、外側シールリング62.6
3が周方向に熱膨張し、これにJ:って環状溝61の側
壁内面との間の密着性が悪くなり、各シールリングと上
記側壁内面との間に形成された隙間から高圧ガスが漏れ
る虞れがある。しかし、この実施例の場合には、内側、
外側シールリング62.63の周方向の途中に切断部6
7を設け、かつこの切断部67を各切断端面に形成され
た凹部、凸部の突き合せ構造に構成しているので、各シ
ールリングの周方向の熱膨張をそれぞれの切断部67に
よって吸収することができる。したがって、シールリン
グの熱膨張によって起こる高圧ガスの漏れも防止するこ
とができる。
さらに、モータ16を停止させたとき、空間112と空
間110との圧力差によって可動要素22が逆旋回して
高圧ガスが低圧側に流れ込む虞れがある。しかし、この
実施例の場合、ラチェット式の反転防止1構103が設
けられているので、この機構103のロッド106が停
止と同時に爪108と係合し、結局逆旋回の発生が確実
に防止され、高圧ガスの流出が防止される。
間110との圧力差によって可動要素22が逆旋回して
高圧ガスが低圧側に流れ込む虞れがある。しかし、この
実施例の場合、ラチェット式の反転防止1構103が設
けられているので、この機構103のロッド106が停
止と同時に爪108と係合し、結局逆旋回の発生が確実
に防止され、高圧ガスの流出が防止される。
このように可動要素22の下面側および可動要素22内
に、前述の如く、環状体60.環状溝61、内側、外側
シールリング62.63および連絡用の孔65.66か
らなるスラスト力軽減機構59を前記関係に設けるよう
にしている。したがって、運転時に可動要素22に加わ
る下向きのスラスト力を十分小さな値に抑えることがで
き、この結果、入力増加や焼き付きの発生を防止するこ
とができるとともにスラスト力軽減機構59から高圧ガ
スの漏れを効果的に防止することができ、結局、前)ホ
した効果が得られることになる。
に、前述の如く、環状体60.環状溝61、内側、外側
シールリング62.63および連絡用の孔65.66か
らなるスラスト力軽減機構59を前記関係に設けるよう
にしている。したがって、運転時に可動要素22に加わ
る下向きのスラスト力を十分小さな値に抑えることがで
き、この結果、入力増加や焼き付きの発生を防止するこ
とができるとともにスラスト力軽減機構59から高圧ガ
スの漏れを効果的に防止することができ、結局、前)ホ
した効果が得られることになる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、実施例においては、可動要素の下側にモ
ータを配置しているが、本発明は、可動要素の上側にモ
ータを配置するものや、あるいは軸心線を水平にして使
用される、いわゆる横型のものにも適用できることは勿
論である。
い。すなわち、実施例においては、可動要素の下側にモ
ータを配置しているが、本発明は、可動要素の上側にモ
ータを配置するものや、あるいは軸心線を水平にして使
用される、いわゆる横型のものにも適用できることは勿
論である。
第1図は本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮装置
の縦断面図、第2図(a)は同装置における固定要素の
下面図、同図(b)は(a)におけるA−A線に沿って
切断し矢印方向にみた設置条件下の断面図、第3図(a
)は同装置にお【ノる可動要素の上面図、同図(b)は
(a)にお1ノるB−B線切断矢視図、第4図は同装置
におけるフレームの上部だけを取り出して示す一部切欠
分解斜視図、第5図は同装置におけるオルダムvall
l要部の平面図、第6図は同オルダム機構のキー溝の形
状を説明するための図、第7図(a)は同装置に組込ま
れたスラスト力軽減機構の縦断面図、同図(b)は同機
構に装着された板ばねの平面図、同図(C)は同機構に
組込まれたシールリングを局部的に示す平面図、第8図
は第1図におけるD−り線切断矢視図である。 26一 11・・・密閉ケース、14・・・フレーム、15・・
・スクロール型圧縮機構、16・・・モータ、17・・
・潤滑油、21・・・固定要素、22・・・可動要素、
25,34・・・スクロール翼、26・・・吐出口、4
0・・・オルダム機構、51・・・軸受孔、59・・・
スラスト力軽減機構、60・・・環状体、61・・・環
状溝、62・・・内側シールリング、63・・・外側シ
ールリング、64・・・板ばね、65.66・・・連絡
路としての孔、67・・・切断部、70・・・回転軸、
73・・・副軸受、74・・・軸受支持材、75・・・
副軸受本体、90・・・遠心ポンプ用の孔、100・・
・回転子、101・・・固定子、103・・・反転防止
機構、110,112・・・空間、111・・・吸込管
、113・・・吐出管、P・・・圧縮室、Q・・・環状
空間。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a) (b) 第3図 (a) (b) 第4図 毎5図 3b 毎6図 t57図 (a) (b) 第8図 (c)
の縦断面図、第2図(a)は同装置における固定要素の
下面図、同図(b)は(a)におけるA−A線に沿って
切断し矢印方向にみた設置条件下の断面図、第3図(a
)は同装置にお【ノる可動要素の上面図、同図(b)は
(a)にお1ノるB−B線切断矢視図、第4図は同装置
におけるフレームの上部だけを取り出して示す一部切欠
分解斜視図、第5図は同装置におけるオルダムvall
l要部の平面図、第6図は同オルダム機構のキー溝の形
状を説明するための図、第7図(a)は同装置に組込ま
れたスラスト力軽減機構の縦断面図、同図(b)は同機
構に装着された板ばねの平面図、同図(C)は同機構に
組込まれたシールリングを局部的に示す平面図、第8図
は第1図におけるD−り線切断矢視図である。 26一 11・・・密閉ケース、14・・・フレーム、15・・
・スクロール型圧縮機構、16・・・モータ、17・・
・潤滑油、21・・・固定要素、22・・・可動要素、
25,34・・・スクロール翼、26・・・吐出口、4
0・・・オルダム機構、51・・・軸受孔、59・・・
スラスト力軽減機構、60・・・環状体、61・・・環
状溝、62・・・内側シールリング、63・・・外側シ
ールリング、64・・・板ばね、65.66・・・連絡
路としての孔、67・・・切断部、70・・・回転軸、
73・・・副軸受、74・・・軸受支持材、75・・・
副軸受本体、90・・・遠心ポンプ用の孔、100・・
・回転子、101・・・固定子、103・・・反転防止
機構、110,112・・・空間、111・・・吸込管
、113・・・吐出管、P・・・圧縮室、Q・・・環状
空間。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a) (b) 第3図 (a) (b) 第4図 毎5図 3b 毎6図 t57図 (a) (b) 第8図 (c)
Claims (3)
- (1) 互いを軸心線方向に接合させて互いの間で圧縮
室を構成する形状にそれぞれが形成されるとともに上記
圧縮室内で互いにかみ合うスクロール翼をそれぞれが有
した固定要素と可動要素とからなるスクロール型圧縮機
構を密閉ケース内に配置し、上記可動要素の外面側を低
圧雰囲気とした条件下で上記密閉ケース内に設けられた
モータの動力で上記可動要素を自転の伴なわない旋回運
動させることによってガス圧縮を行なわせるようにした
スクロール型圧縮装置において、前記可動要素の外面に
対向配置された環状体と、この環状体の前記可動要素側
に位置する面に形成された環状溝と、この環状溝内にそ
れぞれ装着され、それぞれと上記可動要素の外面と前記
環状溝とで閉じられた環状空間を形成する上記環状溝の
深さより軸心線方向の厚みが薄い一対のシールリングと
、前記可動要素に設けられ前記環状空間を前記圧縮室に
連通させる連通路とからなるスラスト力軽減機構を設け
てなることを特徴とするスクロール型圧縮装置。 - (2) 前記一対のシールリングは、それぞれ周方向の
途中が切断されており、かつ上記切断部は各切断端面に
形成された凹部と凸部との突き合せ構造に形成されてい
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスクロ
ール型圧縮装置。 - (3) 前記環状溝内には、前記一対のシールリングを
前記可動要素の外面に圧接させる力を常時付与するばね
材が上記環状溝の底壁と上記一対のシールリングとの間
に装着されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載のスクロール型圧縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13232784A JPS6111487A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | スクロ−ル型圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13232784A JPS6111487A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | スクロ−ル型圧縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6111487A true JPS6111487A (ja) | 1986-01-18 |
Family
ID=15078724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13232784A Pending JPS6111487A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | スクロ−ル型圧縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6111487A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6355387A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-09 | Hitachi Ltd | スクロ−ル圧縮機 |
EP0322894A2 (en) * | 1987-12-28 | 1989-07-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Scroll compressor |
JPH03149382A (ja) * | 1989-11-02 | 1991-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2015075079A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 株式会社豊田自動織機 | スクロール型圧縮機 |
-
1984
- 1984-06-27 JP JP13232784A patent/JPS6111487A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6355387A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-09 | Hitachi Ltd | スクロ−ル圧縮機 |
EP0322894A2 (en) * | 1987-12-28 | 1989-07-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Scroll compressor |
JPH03149382A (ja) * | 1989-11-02 | 1991-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2015075079A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 株式会社豊田自動織機 | スクロール型圧縮機 |
US9624928B2 (en) | 2013-10-11 | 2017-04-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll-type compressor with gas passage formed in orbiting plate to restrict flow from compression chamber to back pressure chamber |
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