JPS6111486A - スクロ−ル型圧縮装置 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮装置

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JPS6111486A
JPS6111486A JP13230284A JP13230284A JPS6111486A JP S6111486 A JPS6111486 A JP S6111486A JP 13230284 A JP13230284 A JP 13230284A JP 13230284 A JP13230284 A JP 13230284A JP S6111486 A JPS6111486 A JP S6111486A
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JP
Japan
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annular
scroll
annular body
force
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Pending
Application number
JP13230284A
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English (en)
Inventor
Makoto Hayano
早野 誠
Shigemi Nagatomo
長友 繁美
Kanji Sakata
坂田 寛二
Mitsuo Hatori
羽鳥 三男
Hitoshi Hattori
仁司 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野〕 本発明は、密閉ケース内にスクロール型圧縮機構を収容
してなるスクロール型圧縮装置の改良に関する。
[発明の技術的背景とその問題点1 従来、低圧の圧縮装置どして、スクロール型圧縮装置が
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール買を
軸方向に組合せて圧Ili!機構を構成したもので、小
型、高効率、低振動等の利点を備えている。
ところで、このようなスクロール型圧縮装置は、通常、
密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース内
を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフレ
ームの上方にスクロール型圧縮機構を配置し、またフレ
ームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を与
えるモータを配置し、さらに密閉ケースの底部に潤滑油
を収容したものとなっている。スクロール型圧縮機構は
、通常、スクロール翼を突設した固定要素と、この固定
要素の下方に配置され上記スクロール翼とかみあうスク
ロール翼の突設された可動要素とで偶成されている。そ
して、前記フレームに、軸受孔を上下方向に貫通させて
設け、巳の軸受孔で前述したモータの回転軸を回転自在
に支持している。
また、回転軸の上端部と前記可動要素どの間に偏心連結
機構およびオルダム機構を設け、この偏心連結機構とオ
ルダム機構とで可動要素を自転の伴わない旋回運動させ
るようにしている。このように構成されたスクロール型
圧縮装置にあっては、通常、モータが設置されている部
分の空間を気液分離器として使用するために可動要素の
下面側が低圧雰囲気に、また固定要素の上面側が高圧雰
囲気となる流路構成を採用している。
しかしながら、上記のように構成された従来のスクロー
ル型圧縮装置にあっては次のような問題があった。すな
わち、可動要素が旋回運動を行なって圧縮動作が行われ
ると、圧縮室内が高圧となるので、可動要素に下向きの
スラスト力が作用する。このスラス1−力は、5馬力程
度のものでも数100Kgにも達する。このスラスト力
は、オルダム機構等の摺動部に加わるので、摺動損失が
増加し、入力が増加するばかりか、焼付き現象の原因に
もなる。また、上述したスラスト力が大きくなると、各
スクロール翼の先端部と、これら先端部が摺接する相手
側摺接面との間に隙間が生じ、この隙間を介して圧縮ガ
スが漏れ、これが原因して効率が低下するなどの問題が
あった。
そこで、このような不具合を解消させるために、特公昭
57−23793号公報に示されているように、可動要
素の背面側に、この背面によって閉じられる部屋を設け
、この部屋と圧縮室とを連通させることによって、前述
したスラスi・力を減少させることが考えられる。しか
し、このように構成した場合、上述した部屋を構成する
ための部材と可動要素背面とが摺接するので、スラス]
〜力が大きくなる条件の運転状態下で上記摺接部で焼付
きが発生する問題があった。
[発明の目的] 本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、可動要素の外面側を低圧雰囲気
として運転されるものにあって、可動要素に加わるスラ
スト力を十分小さな値に抑えることができ、これによっ
て入力の低減化、焼き付きの防止化を図れるとともにス
ラスI・力を低減化するために付加された要素と可動要
素との間での焼き付きも防止できるスクロール型圧縮装
置を提供することにある。
[発明の概要] 本発明は、可動要素の外面側にスラスト力軽減機構を設
けたことを基本構成としたものである。
そして、本発明では、上記スラスI・力軽減機構が、可
動要素の外面に潤滑油の一部を飛散させる手段と、前記
可動要素の外面に摺接して設けられた環状体と、この環
状体の前記可動要素に接する側の面に形成され上記可動
要素とで閉じられた環状空間を形成する環状溝と、前記
環状体の前記可動要素に接する面に形成された油溝と、
前記可動要素に設けられ前記環状空間を圧縮室に連通さ
せる連通路とで構成されている。
[発明の効果] 上記構成であると、圧縮室内の高圧ガスが前述した連通
路を介して環状空間内に入り込む。環状空間は、可動要
素の外面をその一部として構成されているので、可動要
素には固定要素側に向かう力が作用することになる。し
たがって、この力によって、固定要素から離れる向きの
スラスト力は大幅に低減されることになる。このため、
固定要素から離れる向きのスラス]・力が原因して起こ
る入力の増加や焼き付き等の発生を防止することができ
る。また、可動要素の外面に潤滑油を飛散さゼる手段を
設けたことと環状体の可動要素との摺接面に油溝を設け
たこととが相まって、どのような運転条件下であっても
、この両者間での焼付ぎの発生を確実に防止することが
できる。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図において、図中11は、縦長に形成された密閉ケ
ースであり、この密閉ケース11は筒状の中間ケース1
2と、この中間ケース12の両端を閉塞するように溶接
付けされた閉塞ケース13a、13bとで構成されてい
る。密閉ケース11内の上方寄りの位置には上記密閉ケ
ース11内を上下方向に仕切る形態にフレーム14が固
定されている。そして、フレーム14の上方にスクロー
ル型圧縮機構15が配置され、またフレーム14の下方
に上記スクロール型圧縮機構15に駆動動力を与えるた
めのモータ16が配置され、さらに密閉ケース11の底
部には潤滑油17が収容されている。
スクロール型圧縮機構15は、公知のものと同様に、固
定要素21と、この固定要素21の下方に配置された可
動要素22とで構成されている。
固定要素21は、円板状の鏡板23と、この鏡板23の
一方の面周縁部に突設された環状壁24と、この環状壁
24で囲まれた部分に上記環状壁24どほぼ等しい高さ
に突設されたスクロール翼25と、鏡板23のほぼ中央
部に設けられた吐出口26とで構成されている。そして
、上記環状壁24の内端縁は、適当な曲率をもった曲面
あるいは第2図(a)、(b)に示すようなテーパ面等
の切欠き而27に形成されている。上記のように構成さ
れた固定要素21は、環状壁24およびスクロール11
25の突出方向を下方として上記環状w24の周縁部が
ボルト28によってフレーム14の上面周縁部に気密に
固定されている。なお、固定時に固定要素21の上面に
キャップ29が当てがわれ、このキャップ2つも前記ボ
ルト28によって一体に固定されている。キャップ29
は、鏡板23の上面との間に所定厚の間隙30を形成し
得る大きさに形成されており、この間隙30を形成する
壁の一部に孔31が形成されている。また、その側壁の
一部には、後述する潤滑油を案内するための孔32が形
成されている。一方、可動要素22は、前記環状壁24
の内径より若干大きい外径の鏡板33と、この鏡板33
の一方の面に前記スクロール翼25の高さとほぼ等しい
高さに突設されたスクロール翼34と、鏡板33の他方
の血中央部に突設された筒部35とで構成されている。
上記鏡板33の前記スクロール1134が突設されてい
る側の面で周縁部は、第3図(a)、(b)に示すよう
にテーパ面等の切欠き百36に形成されている。そして
、上記のように構成された可動要素22は、スクロール
1134の突出方向を上方として、上記スクロール13
4と前記スクロール翼25とがかみ合い、かつ鏡板33
の周辺部と前記環状壁24の端面およびスクロール翼3
4の端面と鏡板23およびスクロール1125の端面と
鏡板33がそれぞれ摺接するように装着され、この装着
状態が上記鏡板33と前記フレーム14との間に設けら
れたオルダム機構40によって保持されている。
オルダム機構40は、鏡板33の下面周縁部で、かつ鏡
板33の中心を通って描かれる同一線上の2個所に設け
られたキー溝41a、41bと、このキー溝41a、4
1bの配列方向と直行する線上で、かつフレーム14の
上面に第4図に示すように設けられたキー溝42a、4
2bと、第4図に示すように一方の面に上記キー溝41
a、41bに嵌入するキー43a、43bを有するとと
もに他方の面に上記キー溝42a、42bに嵌入するキ
ー44a、44bを有したリング45とで構成されてい
る。そして、上記リング45の両面には、実際には第5
図に示すように摺動抵抗を減少させるための、たとえば
網目状の油溝46が形成されている。また、前記各キー
溝42a、42b。
41a、41bの内側面には、第6図にキー溝42bで
代表して示すようにキーとの摺動面積を減少させるため
の瓶口段部47が形成されている。
前記フレーム14には、前記可動要素22の筒部35の
軸心線に対して偏心した軸受孔51が上下方向に貫通し
て設けられており、この軸受孔51の筒部35側に位置
する部分は大径に形成されている。そして、上記大径側
のフレーム構造は具体的には第4図に示すように構成さ
れている。すなわち、最も外側に密閉ケース11の内径
とほぼ等しい外径を有するとともに内径が前記環状壁2
4の内径より大きい、上記環状W!24がポルh 28
で締付は固定されるところの環状壁52が形成されてお
り、この内側に前記リング45を受ける環状受は面55
が一段低下して形成され、この内側にさらに一段低下し
て後述するスラス]・力軽減機構59を受止める環状受
は面56が形成されている。そして、台受は面は、放射
状に設けられた溝57によって周方向に複数に分割され
ており、上記溝57の少なくとも1つはフレーム14の
壁に設けられ内外を直接通じさせる孔58に通じている
。なお、前記キー溝42a、42bは、受は面55に形
成されている。
上記スラスト力軽減機構59の主要部は、具体的には、
第7図(a)(b)に示すように、前記環状受は面56
に嵌入支持される環状体60と、この環状体60の上面
に刻設された環状溝61と、この環状溝61の内側面お
よび外側面に密着し、かつ一部がそれぞれ外方へ突出す
るように装着された、たとえば四弗化エチレン製の内側
シールリング62および外側シールリング63と、これ
ら内、外シールリング62.63の下面と環状溝61の
底壁との間に介挿され上記内、外シールリング62.6
3に上方に突出する向きの力を与えるリング状の板ばね
64と、前記鏡板33の下面に触れ得る前記環状体60
の上面に形成された、たとえば環状の油111165a
、65bとで構成されている。そして、前記鏡板33の
内部には、スラスi・力軽減機構59を第1図に示すよ
うに装着した状態下で、環状体60と、内、外シールリ
ング62.63と、鏡板33の下面とで囲まれた環状空
間Qを常に圧縮室Pの中圧ボートSおよび高圧ポートS
′に連通させる孔66.67が形成されている。
前記フレーム14の軸受孔51には、前記モータ16の
回転軸70が回転自在に支持されている。
回転軸70には、軸受孔51の大径部分に位置する部分
に大径部71が形成されており、この大径部71に前述
した筒部35に嵌入する小軸72が突設されている。そ
して、上記回転輪70は、その下端が潤滑油17中に侵
入する長さに形成されており、その下端部は密閉ケース
11の内面に固定された副軸受73によって支持されて
いる。
上記副軸受73は、大きく別けて軸受支持材74と、こ
の軸受支持材74に微調整可能に固定された副軸受本体
75とで構成されている。軸受支持材74は、たとえば
円板状の部材をプレス加工して形成されたもの、あるい
は鋳造で形成されたもので、その周縁部には外径が前記
密閉ケース11の中間ケース12の内径とほぼ等しく、
かつ上記部材の肉厚以上の高さを有した突周壁76が形
成され、中央部には比較的大径の孔77が形成され、ま
た上記孔77と上記突周W176との間には周方向に亙
って複数個の孔78が形成されている。
そして、上記のように形成された軸受支持材74は、突
周176の突出方向を上にして中間ケース12の下端部
で潤滑油17に没する位置に嵌入装着され、この状態で
筒状部76が中間ケース12に対してスポット溶接によ
って固定されている。
一方、副軸受本体75は、回転軸70の下端部ラジアル
荷重を支持する筒部79と、この筒部79の下端部に内
方に向けて突設され上記回転輪70に加わるスラスト荷
重の一部を支持する環状部80と、この環状部80の外
周に突設された鍔部81とで構成されている。そして、
上記のように構成された副軸受本体75は、軸受支持材
74に設けられた孔77を通して筒部79を回転軸70
の下端部に嵌合させ、この状態で鍔部81がボルト82
で軸受支持材74に対して締付は固定されている。なお
、上記ボルト82を装着するために鍔部81に設けられ
たボルト挿通孔はポルi・82の外径より若干大きく形
成されており、これによって副軸受本体75の取付は位
置を微調整できるようになっている。
回転軸70内には、遠心ポンプ作用で潤滑油17を、軸
受面や小軸72と筒部35との嵌合部に汲み上げる孔9
0が形成されている。この孔90の入口部、つまり回転
軸70の下端部に位置する部分の形状は、回転軸70の
下端面中央部から上方に向けて延びる部分91と、この
部分91から半径方向に前記筒部79の内面まで延びる
部分92と、この部分92と直角に交わるように回転軸
70内の周縁位置を上下方向に延びる部分93とを組合
せたものとなっている。
前記モータ16は、回転子100を内側に、固定子10
1を外側に配し、かつ固定子101を中間ケース12の
内面に固定してなるかご形の誘導電動機によって構成さ
れている。
一方、前記モータ16の回転子100の上端に突設され
たバランスウェイト102と、前記フレーム14との間
にはラチェット式の反転防止t*ei103が設けられ
ており、この反転防+Ltll構103は具体的には第
8図に示すように構成されている。すなわち、バランス
ウェイト102の内面側に回軸中心線方向に向かう有底
孔105を設け、この有底孔105内にストッパ用のロ
ッド106を摺動自在に収容するとともに上記ロッド1
06と有底孔105の底壁内面との間に上記ロッド10
6に有底孔105から突出させる向きの力を付与するス
プリング107を設け、さらにロッド106の先端が摺
接するフレーム14の外面に爪状の切欠部108を設け
たものとなっている。
さらに、前記密閉ケース11の中間ケース12の側壁で
前記スクロール型圧縮機構15とモータ16との間に位
置する部分には、上記スクロール型圧縮機構15とモー
タ16との間の空間110に連通ずる関係に吸込管11
1が接続されており、また、閉塞ケース13aの壁には
、この壁と前記固定要素21との間に形成された空間1
12に連通する関係に吐出管113が接続されている。
なお、第1図中114は、空間112内に押し出された
潤滑油をフレーム14より下方へ戻すために環状M12
4およびフレーム14に設けられた孔を示し、“115
はバランスウェイトを示し、116はモータ16への給
電用接続機構を示し、また117は前述したスラスト力
軽減機構59の一部をなし、前記孔90を介して汲みあ
げられた潤滑油の一部を鏡板33の下面に向けて飛散さ
せるための孔を示している。
次に上記のように構成された圧縮装■の動作を説明する
まず、モータ16に給電すると、回転軸70が回転を開
始する。この回転は、軸受孔51と副軸 ゛受木体75
との両軸受によって円滑に保持される。
そして、回転軸70の回転力が可動要素22に伝えられ
る。このとき、モータ16が回転を開始すると、その初
期においては、反転防止機構103のロッド106がフ
レーム14の外周面に摺接するが、ある速度以上に回転
数が増加すると、遠心力でスプリング107の力に抗し
て後退し、完全な非接触状態を保持する。また可動要素
22の筒部35は回転軸70に対して偏心して設けられ
た小軸72と嵌合しており、しかもオルダム機構40に
よって支持されているので、この可動要素22は自転の
伴なわない旋回運動を行なう。したがって、可動要素2
2に設けられたスクロール翼34も旋回運動を行なう。
この旋回運動に伴なって、スクロール翼25どスクロー
ル翼34との間に形成された圧縮室Pの容積が周期的に
小さくなり、これによって圧縮されたガスが吐出口26
から吐出される。吐出された高圧ガスはキャップ29に
よって形成された間隙30〜キヤツプ29に設けられた
孔31〜空間112を介して吐出管113から送り出さ
れる。一方、上記のように可動要素22が旋回運動する
と、この可動要素22の鏡板33の上面周縁部と固定要
素21の環状壁24における内端縁部とに切欠き面36
.27が形成されていることが有効に作用して圧縮室P
の周縁部がフレーム14に形成されている受は面55上
の空間に常に連通した状態となる。上記空間は、フレー
ム14に放射状に設けられた溝57等を介して孔58に
通じ、また、この孔58は空間110を介して吸込管1
11に通じているので、結局、低圧のガスは上記吸込管
111〜空間110〜孔58〜受は面55上の空間を経
由して圧縮室P内の低圧ボートに吸込まれることになり
、ここに圧縮装置としての機能が発揮される。なお、こ
の場合には、吸込管111を介して流れ込んだ低圧ガス
中に冷媒等の液が混入していても、この液は空間110
内を移行する間に下方へ落下し、lIl!l渭油17が
溜っている底部への移行しようとする。モータ16は自
己発熱しているので、落下した液は上記熱によってガス
化され、すでにガス化しているものの流れに混入して圧
縮室P内へと移動する。
したがって、空間110は気液分離器と全く同じ作用を
していることになる。
一方、上記のようにモータ16が回転すると、潤滑油1
7の一部は、孔90の形状に伴なう遠心ポンプ作用によ
って孔90内の上方へと汲み上げられる。この汲み上げ
られたf!lW4油の一部は、軸受孔51の内周面を潤
滑した後、小軸72と筒部35との嵌合部をf!!滑し
た後バランスウェイト115によってオルダム機構40
側に送り出され、残りは孔117を介して鏡板33の下
面およびオルダム機構40側へ飛散する。そして、オル
タム機構40が設けられている部分を潤滑し、その後、
一部が孔58から下方へと流下し、残りが圧縮室P内へ
と侵入して圧縮室P内の摺動部を潤滑する。
そして、圧縮室P内に入り込んだ潤滑油は、最終的に吐
出口26から排出された後、キャップ29に設けられた
孔32および孔114を介して下方へと流下する。した
がって、吐出管113からは潤滑油の混入していない高
圧ガスが吐出されることになる。
また、上述の如く、可動要素22が、旋回運動を行なっ
て、圧縮動作が行なわれると、圧縮室P内が高圧になる
ので、可動要素22が下向きのスラスI・力を受け、こ
の力がオルダム機構40、フレーム14の受は面55等
に加わり、これらの要素に焼付き現象が発生する虞れが
ある。しかし、この実施例の場合、スラスト力軽減機構
59が次のようにして焼付き現象の発生を防止している
すなわち、スラスト力軽減機構59の環状体60、内、
外シールリング6’2,63、および鏡板33で囲まれ
た環状空間Qは、孔66.67を介して常に、圧縮室P
のいわゆる中圧ボーh Sと高圧ボートS′とに通じて
いる。したがって、鏡板33は、上記環状空間Q内のガ
ス圧によって上方に向う力を受け、この力の存在によっ
て鏡板33が受ける下向きのスラスト力が軽減されるこ
とになる。
この軽減によって焼付き現象の発生が防止される。
なお、可動要素22に加わる下向きのスラスト力は、圧
縮空間の位買の変化に伴なって脈動する。
スラスト力が大きくなったとき内、外シールリング62
.63が後退し、この結果、環状体60の上面が鏡板3
3の下面に摺接し、この摺接部の摩擦抵抗が増加しよう
とする。しかし、この実施例においては、第7図に示し
たように環状体60の上面に油溝65a、65bが設け
られており、しかも鏡板33の下面に8!I滑油を飛散
させる手段が設けられているので、上記摺接部の潤滑が
良好に行われる。このため、環状体60と鏡板33との
焼付きが防止される。
さらに、モータ16を停止させたとき、空間112と空
間110との圧力差によって可動要素22が逆旋回して
高圧ガスが低圧側に流れ込む虞れがある。しかし、この
実施例の場合、ラチェット式の反転防止機構103が設
けられているので、この機構103のロッド106が停
止と同時に爪108と係合し、結局逆旋回の発生が確実
に防止され、高圧ガスの流出が防止される。
このように可動要素22の下面側および可動要素22内
に、前述の如く構成されたスラスト力軽減機構59を設
けるようにしている。したがって、運転時に可動要素2
2に加わる下向きのスラスト力を十分小さな値に抑える
ことができ、この結果、入力増加や焼付きの発生を防止
することができる。
また、環状体60と可動要素22との焼付きも防止でき
結局、前述した効果が得られることになる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、実施例においては、環状体60の上面に
環状の油溝65a、65bを設けているが、第7図(C
)に示すように環状の溝と放射方向に延びる溝とを組合
わせた油溝65c、65dを設けてもよく、さらに第7
図(d)に示すように網目状の油溝65e165fを設
置Jるようにしてもよい。また、各油溝の断面形状は、
四角型、■字型、半円弧型等のいずれを採用してもよい
。さらに本発明は、オ可動要素の上方にモータを配置し
たものや、軸心線を水平にして使用される、いわゆる横
型のものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮装置
の縦断面図、第2図(a)は同装置における固定要素の
下面図、同図(b)は(a)におけるA−A線に沿って
切断し矢印方向にみた設置条件下の断面図、第3図(a
)は同装置における可動要素の上面図、同図(b)は(
a)におけるB−8線切断矢視図、第4図は同装置にお
けるフレームの上部だけを取り出して示す一部切欠分解
斜視図、第5図は同装置におけるオルダム機構要部の平
面図、第6図は同オルダム機構のキー溝の形状を説明す
るための図、第7図(a)は同装置に組込まれたスラス
ト力軽減機構の縦断面図、同図(b)は同機構の上面図
、同図(C)、(d)はそれぞれスラスト力軽減機構の
変形例の上面図、第8図は第1図におけるD−D線切断
矢視図である。 11・・・密閉ケース、14・・・フレーム、15・・
・スクロール型圧縮機構、16・・・モータ、17・・
・潤滑油、21・・・固定要素、22・・・可動要素、
25.34・・・スクロール翼、26・・・吐出口、4
0・・・オルダム機構、51・・・軸受孔、59・・・
スラスト力軽減機構、60・・・環状体、61・・・環
状溝、62・・・内側シールリング、63・・・外側シ
ールリング、64・・・板ばね、65a、65b−・・
油溝、66.67−・・連通路としての孔、70・・・
回転軸、73・・・副軸受、74・・・軸受支持材、7
5・・・副軸受本体、90・・・遠心ポンプ用の孔、1
00・・・回転子、101・・・固定子、103・・・
反転防止機構、110,112・・・空間、111・・
・吸込管、113・・・吐出管、P・・・圧縮室、Q・
・・環状空間。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a) (b) 第3図 (a) (b) 第4図 第5図 第6図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 互いを軸方向に接合させて互いの間で圧縮室を
    構成する形状にそれぞれが形成されるとともに上記圧縮
    室内で互いにかみ合うスクロール翼をそれぞれが有した
    固定要素と可動要素とからなるスクロール型圧縮機構を
    密閉ケース内に配置し、上記可動要素の外面側を低圧雰
    囲気とした条件下で上記密閉ケース内に設けられたモー
    タの動力で上記可動要素を自転の伴なわない旋回運動さ
    せることによってガス圧縮を行なわせるようにしたスク
    ロール型圧縮装置において、前記可動要素の外面に向け
    て前記潤滑油の一部を飛散させる手段と、前記可動要素
    の外面に摺接して設けられた環状体と、この環状体の前
    記可動要素に接する側の面に形成され上記可動要素とで
    閉じられた環状空間を形成する環状溝と、前記環状体の
    前記可動要素に接する面に形成された油溝と、前記可動
    要素に設けられ前記環状空間を前記圧縮室に連通させる
    連通路とからなるスラスト力軽減機構を設けてなること
    を特徴とするスクロール型圧縮装置。
  2. (2) 前記環状溝には、前記可動要素の外面に摺接し
    て前記環状空間の気密を保持する実質的に弾性を有した
    一対のシールリングが装着されてなることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のスクロール型圧縮装置。
JP13230284A 1984-06-27 1984-06-27 スクロ−ル型圧縮装置 Pending JPS6111486A (ja)

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