JPS61226535A

JPS61226535A - 空燃比制御装置

Info

Publication number: JPS61226535A
Application number: JP6501085A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Noyori; 高宏野寄
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 1985-03-30
Filing date: 1985-03-30
Publication date: 1986-10-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は空燃比制御装置に係り、特に所定の機関運転
域における空燃比の補正制御を所定時間だけ保持し、ド
ライバビリティを向上させるとともに、排ガス浄化及び
燃費の向上を図る空燃比制御装置に関する。

［従来の技術］近年、エンジンにおいては、低燃費や排ガスの有害成分
低減を図るため、最良の燃焼状態を得べき空燃比に収束
させるフィードバック制御方式の空燃比！樋装置が提案
されている。空燃比制御装置は、排気系に設けた排気セ
ンサ例えば０２センサにより排ガス中の酸素濃度を検出
し、この検出信号に基づく補正信号により供給燃料量や
供給空気量を制御して吸入混合気の空燃比を適正な空燃
比に調整する。

［発明が解決しようとする問題点］ところで、従来の空燃比制御装置においては、所定の減
速運転条件域に達した際に、エンジンへの燃料の供給を
カットするとともに、排気センサ例えば０２センサの検
知信号の如何に拘らず空燃比フィードバンク制御用空気
の供給をもカットしていた。

この結果、シフトアンプ時等の状態において、第５図に
示す如く、短時間に減速及び加速が行われることにより
、第５図に破線で示す如く、瞬時に空燃比補正値が０と
なり、追従遅れが生じ、Ｃ０１ＴＨＣ等の排ガス排出量
が増加するとともに、燃費が悪化するという不都合があ
る。

また、空燃比の補正制御にディレィを設ける方策もある
が、減速時の初期においては、空燃比はリンチであり、
０２センサによって空燃比をリーン化しようとする。こ
れにより、空燃比補正値はリーン化すべく大きく変動し
、次に加速する際には空燃比がリーン状態にあり、ドラ
イバビリティが不良となる不都合がある。

更に、第１θ図に示す如く、減速時に燃料をカットする
装置においては、燃料カットにより空燃比がリーンとな
り、空燃比補正値は小となる。その後アイドル運転域に
なり、燃料が復帰した場合には、第１０図に破線で示す
如く、追従遅れが生ずる不都合がある。

このため、従来から０２センサのリッチ信号によりスキ
ップさせる方策が使用されている。しかし、スキップさ
せる方策においては以下の如き不具合を有する。第９図
に示す如く、ｔＩ点において加速を行うことにより、加
速ポンプから大なる燃料が供給され、加速後直ちに減速
を行った場合に、１２点でエンジン回転数が低下すると
ともに、スロットルバルブも閉鎖方向に回動される。こ
のとき、スロットルバルブと０２センサ間には少許距離
があり、減速あるいは加速を行った際に対応する燃料量
を供給するまでに時間を有するものである。この結果、
減速時初期に０２センサによって加速時のリッチ信号が
検知され、第９図に破線で示す如く、空燃比補正値をリ
ーン側にスキップさせ、再加速時の追従遅れが生じ、Ｃ
ＯやＴＨＣ等の有害物質の排気量が増大するとともに、
燃費を悪化させるという不都合がある。

［考案の目的］そこでこの考案の目的は、上述不都合を除去するために
、所定の機関運転域における空燃比の補正制御を所定時
間だけ保持することにより、燃料の追従遅れによる誤っ
た空燃比補正制御を防止し、ドライバビリティを向上し
得るとともに、排ガス浄化及び燃費を向上し得る空燃比
制御装置を実現するにある。

［問題点を解決するための手段］この目的を達成するためにこの発明は１、エンジンの排
ガス中の酸素濃度を検知する０２センサの検知信号によ
って空燃比を補正制御する空燃比制御装置において、所
定の機関運転域に達した際に空燃比補正値を所定時間だ
け保持するとともに所定時間経過した後には空燃比の補
正制御を行う構成としたことを特徴とする。

［作用］上述の如く構成したことにより、所定の機関運転状態に
達した際に、空燃比補正値を所定時間だけ一定に保持し
て燃料の追従遅れによる誤った空燃比補正制御を防止し
、また所定時間経過した後には通常の空燃比補正制御を
行う。

［実施例］以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する
。

第１〜６図はこの発明の第１実施例を示すものである。

第１．２図に示すように、エンジン１６に供給される混
合気は、気化器２によって調整されるが、これはコンピ
ュータ２４を主体とする制御部４によって制御弁６を介
して行われる。制御部４には排気中の酸素濃度を検出す
る。２センサｌＯ及びその他のデータが人力されるが、
この発明の第１実施例においては、絞り弁３６の開度を
検知するスロットルスイッチ１８からの信号を入力する
とともに、エンジン回転数を検知する回転数検知センサ
１４からの信号を入力する制御部４により、所定の機関
運転域、例えば所定の減速運転条件域に達した際に空燃
比補正値を所定時間だけ一定に保持する構成とする。

なお符号８は吸気通路、１２は三元触媒、２０は比較回
路、２２は入力回路、２６は駆動回路、２８はデユーテ
ィソレノイド、３０はスロー系通路、３２はメイン系通
路、３４はフロート室である。

この発明の第１実施例による、空燃比制御は第４図に示
すフローチャートの如く行われ、そのタイムチャートは
第５．６図に示すようになる。

すなわち、第４図に示す如く、まずスロットルスイッチ
１８によりスロットル開度を検知するとともに、回転数
検知センサ１４によりエンジン回転数を検出する。そし
て、所定の減速運転条件域か否かを判断し、Ｎｏの場合
にはスロットル開度とエンジン回転数とのヰ愛知に戻り
、ＹＥＳの場合にはタイマに進む。次にタイマをスター
トさせ、所定時間例えばＴ秒経過したか否かを判断し、
ＮＯの場合には継続して判断を繰返し、ＹＥＳの場合に
はスロットル開度とエンジン回転数の検知を行う。また
、所定の減速運転条件域か否かを判断し、ＮＯの場合に
は空燃比のフィードバック（Ｆ／Ｂ）制御を行い、ＹＥ
Ｓの場合には空燃比補正値を０にスキップさせて空燃比
補正制御を行う。

次に第５図について説明する。

ｔ１点において所定の減速運転条件域が否がを判断しＹ
ＥＳとなった際に、第５図で実線で示す如く、空燃比補
正値をＴ秒間だけ一定に保持し、１２点において通常の
空燃比制御を行う、さすれば、シフトアップ時に生ずる
短時間の減速運転の際に、空燃比補正値を０にスキップ
させてしまう不具合を防止でき、追従遅れによるリッチ
化を防止し、ＣＯやＴＨＣの排出量の増加を防ぐととも
に、燃費の悪化を防止できる。

また、第６図に破線で示す如く、通常の減速操作を行っ
た際には、減速時初期の空燃比は遅れによってリッチで
あり、０２センサがリッチ検知信号を出力し、空燃比補
正値を大とする。この結果、次の加速時には空燃比がリ
ーンとなっていた。しかし、本発明の第１実施例におい
ては、第６図に実線で示す如く、前記遅れによる誤動作
を解消すべく、空燃比補正値をＴ秒間だけ一定に保持す
る。

そして、１秒経過後に空燃比補正制御を行うことにより
、減速後の加速時に徒に空燃比をリーン化させる惧れが
なく、エンストを防止できるとともに、トライバビリテ
ィを向上できる。

第７〜９図はこの発明の第２実施例を示すものである。

この第２実施例において上述第１実施例と同一機能を果
す箇所には同一符号を付して説明する。

この第２実施例の特徴とするところは、所定の機関運転
域を所定のエンジン回転数以下の運転域、例えばアイド
ル（ＩＤ）運転域とした点にある。

次に第８図のフローチャートに沿って説明する。

まずスロットルスイッチ１８によりスロットル開度を検
知するとともに、回転数検知センサ１４によりエンジン
回転数を検出する。そして、所定のアイドル運転域か否
かを判断し、Ｎｏの場合にはスロットル開度とエンジン
回転数との検知に戻り、ＹＥＳの場合にはタイマに進む
０次にタイマをスタートさせ、所定時間例えばＴ秒経過
したか否かの判断を行い、Ｎｏの場合には継続して判断
を繰返し、ＹＥＳの場合にはスロットル開度とエンジン
回転数の検知を行う。また、所定のアイドル運転域か否
かを判断し、Ｎｏの場合には空燃比のフィードバック（
Ｆ／Ｂ）制御を行い、ＹＥＳの場合には０２センサｌＯ
により排ガス中の酸素濃度を検知する。そして、リッチ
信号を出力するか否かの判断を行い、ＮＯの場合には再
び０２センサによる検知を行い、ＹＥＳの場合には空燃
比補正値をある値にスキップさせ、フィードパ、り制御
を行う。このフィードバック制御を行いつつ上述ルーチ
ンを繰返すものである。

第９図のタイムチャートに沿って説明する。

ｔ１点において加速を行い、加速直後に減速を行った際
には（ｔ２点参照）、対応する燃料量の供給までに少許
時間を要するものであり、従来はこの遅れによる誤動作
が生ずる不具合があった。

しかし、本発明の第２実施例においては、遅れ（例えば
ｔ２からｔ３までの時間）を勘案し、所定のアイドル運
転域（ｔａ点付近）に達した際に空燃比補正値李所定時
間例えばＴ秒間だけ一定に保持する。さすれば、遅れに
よる誤動作が行われる前に空燃比補正値が一定に保持さ
れ、１秒経過後に空燃比の補正制御が行われる。また、
所定のエンジン回転数以下の運転域としてアイドル運転
域を説明したが、アイドル運転域においては、第９図に
示す如く、減速時の運転状態によりエンジン回転数が設
定アイドル回転数より低くなる場合もあるものである。

これにより、加速直後の減速時における空燃比のリッチ
化を防止でき、再加速時の追従遅れによるＣＯやＴＨＣ
等の排ガス浄化を果し得るとともに、燃費を向上し得る
。

また、減速時にアイドル運転域に達した際の追従遅れを
防止でき、排ガス浄化と燃費の向上とに寄与するととも
に、遅れによるスキップ動作をなくし、正確な空燃比制
御を果し得る。

［発明の効果コ以上詳細に説明した如くこの発明によれば、所定の機関
運転域における空燃比の補正制御を所定時間だけ制御部
によって保持する構成としたので、燃料の追従遅れによ
る不具合な空燃比補正制御を防止でき、ドライバビリテ
ィを向上し得るとともに、排ガス浄化及び燃費を向上し
得る。

また、所定の減速運転条件域に達した際に動作させる構
成とすれば、減速後の加速時に徒に空燃比をリーン化さ
せる惧れがなく、エンストを防止できるとともに、ドラ
イバビリティを向上し得るものである。

更に、所定のエンジン回転数以下の運転域に達した際に
動作する構成とすれば、アイドル状態における追従遅れ
が防止でき、遅れによるスキップ動作をなくし、正確な
空燃比制御を果し得る。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図はこの発明の第１実施例を示し、第１図は空
燃比制御装置の説明図、第２図は回路図、第３図は気化
器の説明図、第４図は空燃比補正制御用フローチャート
、第５．６図はタイムチャートである。第７〜９図はこの発明の第２実施例を示し、第７図は回
路図、第８図は空燃比補正制御用フローチャート、第９
図はタイムチャートである。第１０図はこの発明の従来技術を示す空燃比制御装置の
タイムチャートである。図において、２は気化器、４は制御部、６は制御弁、１
０は０２センサ、１４は回転検知センサ、１８はスロッ
トルスイッチ、３６は絞り弁である。

Claims

【特許請求の範囲】１、エンジンの排ガス中の酸素濃度を検知するＯ＿２セ
ンサの検知信号によって空燃比を補正制御する空燃比制
御装置において、所定の機関運転域に達した際に空燃比
補正値を所定時間だけ保持するとともに所定時間経過し
た後には空燃比の補正制御を行う構成としたことを特徴
とする空燃比制御装置。２、前記所定の機関運転域は、スロットル開度やエンジ
ン回転数により検知される所定の減速運転条件域である
特許請求の範囲第１項に記載される空燃比制御装置。３、前記所定の機関運転域は、所定のエンジン回転数以
下の運転域である特許請求の範囲第１項に記載される空
燃比制御装置。