JPS61221242A - 低発熱性ゴム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は低発熱性ゴム組成物、特に詳しくは耐磨耗性等
を損うことなく発熱性を改善した低発熱性ゴム組成物に
関する。

（従来の技術） 省資源、省エネルギーの社会的要求に対応するため、ゴ
ム業界特にタイヤ東金において、ここ数年来、低燃費タ
イヤの開発が盛んに行われるようになってきた。このよ
うな低燃費タイヤの開発には低発熱性ゴム組成物が不可
欠であり、例えば、特に乗用車用タイヤを目的として、
特開昭５７−５１５０８号公報、特開昭５７−５５２０
４．号公報、特開昭５８−８６７０５号公報に記載され
ているように、結合スチレンとビニル結合の含有基をコ
ントロールしたスチレン−ブタジェンゴム（ＳＢＲ）ヲ
使用する方法があるが、これらの方法はＳＢＲ以外のゴ
ム、特に重車両用タイヤにもつとも広く使用されている
天然ゴムには全く応用できなかった。

一方、特公昭５０−８８１８１号公報、英国特許＄Ｅ１
１８５８９６Ｅ明細書、米国特許第２８１５８５６号明
細書及び米国特許第２８１５８５６号明細書等にニトロ
ソキノリン類、ニトロソアニリン類等を添加することに
より、ゴム組成物の発熱性が改善されることが記載され
る。しかしながら、このようなニトロソ化合物は、確か
に発熱性は改善するが、特にポリイソプレンゴムに適用
した場合、ポリマーのしやく解作用が大きく、ゴム組成
物の耐磨耗性を著しく低下させるといった欠点を有して
いた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、前記のような天然ゴムに応用することができ
なかったり、ポリイソプレンゴムに適用した場合、しや
く解作用が大きかったり、ゴム組成物の耐磨耗性を著し
く低下させたりする問題を解決して、このような欠点の
ない低発熱性ゴム組成物を提供しようとする。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは上記欠点を改善することを目的として、鋭
意検討した結果、アミノ酸がカーボンブラックと併用さ
れると、しやく解作用を示さず、かつ発熱を改善するこ
とを確め本発明に到達したものである。すなわち、本発
明の構成とするところは、天然ゴム及び／又はジエン系
合成ゴムからなるゴム１００重量部に、カーボンブラッ
クを３０〜１５０重量部、アミノ酸を０．１〜５ｆｌ量
部配合してなる低発熱性ゴム組成物である。

本発明において使用するゴムとしては、天然ゴム、合成
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジェンゴム、ポリ
ブタジェンゴム、ブチルゴム等であり、これらのゴムを
単独もしくは２種以上併用することができる。

本発明において使用するアミノ酸は、シスチン、リシン
、アルギニン、オキシリシン、グルタミン、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、セリン、グリシン、トレオニン、
アラニン、チロシン、トリプトファン、バリン、ａイシ
ン、イソロイシン、ヒスチジン、α−フェニルアラニン
、プロリン、メチオニン等があり、好ましくはシスチン
、リシン、アルギニン、オキシリシン、グルタミン、ト
リプトファンなどであり、これらのアミノ酸を単独もし
くは２１／＠以上併用することができる。また、アミノ
酸の配合量は、ゴム１００重量部に対して０．１〜５重
量部である。０．１　ｆＥ量郡部未満はゴム組成物の発
熱改良効果がほとんどなく、５重量部を越えると、もは
や増量効果がなくなるばかりでなく、ゴム組成物の機械
的性質が低下する。

本発明において、カーボンブラックの配合量は、３０〜
１５０重量部であり、３０重量部未満ではゴム組成物の
補強性が劣り、１５０重量部を越えると、発熱性が著し
く悪化するばかりでなく、耐磨耗性等の物性が著しく悪
化する。

本発明においては、上記のカーボンブラックとアミノ酸
以外に、必要に応じて軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤
、加硫促進助剤、加硫剤等の通常ゴム工業で使用される
配合剤を適宜配合することができる。

（実施例） 以下、本発明を実施例および比較例により詳細に説明す
る。

実施例１〜８、比較例１−８ 第１麦に示した配合内容による各種ゴム組成物をバンバ
リーミキサ−を用いて混練りして作成し、反発弾性、ゾ
ル分子量及び耐磨耗性について評価した。結果をＩＥＩ
表に示した。比較のため、比較例１としてアミノ酸を配
合しない場合、比較例２として５−ニトロン−８−ヒト
ミキシキノＩ）７ヲ配合した場合、比較例８としてＮ−
フェニル−ｐ−ニトロソアニリンを配合した場合につい
ても同様に評価した。

なお、評価方法は以下の通りである。

反発弾性：ＪＩＳＫ６３０１に従って測定した。

ゾル分子量；未加硫ゴム組成物をテトラヒドロフランに
浸漬し４８時間後、カーボンゲル を除去した残液にて、東洋曹達膜 Ｈｌｇｈ　５ｐｅｅｄ　Ｌｉｑｕｉｄ　Ｃｈｒｏｍａｔ
ｏｇｒａｐｈＨＬＯ−３０２１を使用してゾル分の分子
量（へ）を測定した。

耐磨耗性；第１表に示した各種ゴム組成物をタイヤサイ
ズ１０００Ｒ２０のトラック・バス用ラジアルタイヤの
トレッド部に用 いて、５００００ｋｌｌ走行後、浅溝を測定し、１鱈当
りの走行距離を求め、比較 例１を１００として指数で表示した。

値が大なる程良好である。

第１表から明らかなように、比較例で示したニトロン化
合物はレジリエンス改良効果はすぐれているが、ポリマ
ーのしやく解効果が大きく、その結果耐磨耗性が低下す
るのに対し、アミノ噛を配合した本発明に係るゴム組成
物は、レジリエンス改良効果はニトロソ化合物と比較し
てやや劣るが、ポリマーのしやく解が＃１とんどなく、
発熱性と耐磨耗性の両性能を同時に満足することが可能
である。

実施例９〜１２、比較例４〜５ 第２表に示す配合内容にて作成したゴム組成物について
、実施例１と同様に反発弾性と耐磨耗性を評価した。結
果を第２表に示す。

＊２表から、本発明のゴム組成物は発熱性と耐磨耗性の
両立が可能であることがわかる。

第　２　表 本比較例番を１００として指数表示 （発明の効果） 以上、実施例及び比較例から明らかなよ５に、本発明は
、天然ゴム及び／又はジエン系合成ゴムからなるゴムに
特定量のカーボンブラック及びアミノ酸を配合してなる
ゴム組成物を提供し、これによって、従来のようにしや
く解作用が大きかったり、ゴム組成物の耐磨耗性を著し
く低下させたりすることなく、低発熱性を実現すること
ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、天然ゴム及び／又はジエン系合成ゴムからなるゴム
   １００重量部に、カーボンブラックを３０〜１５０重量
   部、アミノ酸を０．１〜５重量部配合したことを特徴と
   する低発熱性ゴム組成物。 ２、アミノ酸がシスチン、リシン、アルギニン、オキシ
   リシン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、
   セリン、グリシン、トレオニン、アラニン、チロシン、
   トリプトファン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒ
   スチジン、α−フェニルアラニン、プロリン又はメチオ
   ニンである特許請求の範囲第１項記載のゴム組成物。 ３、アミノ酸がシスチン、リシン、アルギニン、オキシ
   リシン、グルタミン又はトリプトファンである特許請求
   の範囲第１項記載のゴム組成物。