JPS6121976B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6121976B2
JPS6121976B2 JP59204085A JP20408584A JPS6121976B2 JP S6121976 B2 JPS6121976 B2 JP S6121976B2 JP 59204085 A JP59204085 A JP 59204085A JP 20408584 A JP20408584 A JP 20408584A JP S6121976 B2 JPS6121976 B2 JP S6121976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium dioxide
iron oxide
product
solution
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP59204085A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6099171A (ja
Inventor
Toshiaki Uenishi
Hidefumi Harada
Katsumasa Sasaki
Akio Akagi
Takanori Yamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHITAN KOGYO KK
Original Assignee
CHITAN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHITAN KOGYO KK filed Critical CHITAN KOGYO KK
Priority to JP59204085A priority Critical patent/JPS6099171A/ja
Publication of JPS6099171A publication Critical patent/JPS6099171A/ja
Publication of JPS6121976B2 publication Critical patent/JPS6121976B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光沢を有する顔料並びにその製法に関
し、更に詳しくは合成脂樹、化粧品、インキ、合
成皮革、壁紙等巾広い部分で有用な光沢を有する
顔料並びにその製造方法に関するものである。
従来光沢顔料としては、天然パールエツセン
ス、塩基性炭酸鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタ
ン被覆雲母等が知られているが、天然パールエツ
センスは収獲高に依存するコスト及び鮮度による
品質のバラツキの問題又塩基性炭酸鉛及び酸塩化
ビスマスは毒性の問題等で需要は伸び悩み、現在
では無毒性と物質が安定であるという点で他の光
沢顔料に比べすぐれた性質を有する二酸化チタン
被覆雲母が完全に主流の位置を占めている。
しかしながら二酸化チタン被覆雲母は光沢顔料
としてまだ改良すべき点を有している。例えば、
(1)二酸化チタン被覆雲母の品質を最も大きく支配
するのは粒度とされているが、主原料である天然
産雲母の粉砕及び分級によつて得られる薄片状雲
母の粒度を一定にそろえることは極めてむずかし
い技術とされ、この技術が確立されていないこ
と、(2)製品の機械的強度が小さいために使用方法
及び使用分野が制限されている等の問題がある。
そこで本発明者らは前記欠点を有さず、しかも
二酸化チタン被覆雲母よりも安価な新しい光沢顔
料を開発するために鋭意研究を重ねた結果、オキ
シ水酸化鉄あるいは水酸化第二鉄のコロイド状沈
殿をアルミン酸塩水溶液中で水熱処理することに
より赤色を呈し、強い光沢を有するAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄が得られること、更にはこのAl固
溶鱗片状赤色酸化鉄粒子表面を二酸化チタン水和
物あるいは二酸化チタンで被覆すれば、二酸化チ
タン被覆雲母とは異なつた種々の色調を呈した強
い光沢を有する顔料が得られること等を発見し、
本発明を完成したものである。
即ち本発明において用いられる強い光沢を有す
る赤色のAl固溶鱗片状赤色酸化鉄顔料は、 (1) 鉄−アルミニウム系の酸化物なので無毒性で
ある; (2) 合成品であり、しかも粒子径のよく揃つたも
のが再現性よく合成できるので製品の品質が安
定している; (3) 処理条件によつて粒子径が決まるので粉砕、
分級工程を必要としない; (4) 熱的に極めて安定であり、高温加熱を行つて
も組成的、構造的及び形態的変化がおこらず又
機械的強度が大である; 等の特徴を有する。
このAl固溶鱗片状赤色酸化鉄に二酸化チタン
水和物または二酸化チタンの被覆を施した本発明
による光沢顔料は、 (1) 無毒性である; (2) 粒子径のよく揃つた合成Al固溶鱗片状赤色
酸化鉄を基材としたものなので製品の品質が安
定している; (3) 光沢が強く、高屈折率で、しかも赤色を呈す
るAl固溶鱗片状赤色酸化鉄を基材としたもの
なので無色透明、低屈折率の雲母を基材とした
二酸化チタン被覆雲母とは異なつた色調の光沢
顔料が得られる; (4) 二酸化チタン被覆雲母よりも安価に製造でき
る; 等の特徴を有しているので二酸化チタン被覆雲母
よりも更に巾広い用途が期待される。
次に本発明の構成について説明する。
従来、オキシ水酸化鉄あるいは水酸化第二鉄の
コロイド状沈殿をアルカリ水溶液で水熱処理する
ことにより雲母状ないし板状の酸化鉄
(Micaceous Iron Oxide)(以下MIOと略す)が
生成し、この合成MIOはかなり強い金属光沢を
示すとされている(特公昭43−12435号公報参
照)。このMIOは鉄鋼構造物に対する優秀な防食
塗料として評価されているもの、その色調が黒紫
色であるため、従来から鉄鋼構造物に塗布されて
きている防食塗料において要求される鮮明な色調
には装飾性の点に劣つている。このためにMIO
塗料の我国における使用法をみると上塗りは使用
されず、その防食性能を活用して下塗り用に用い
られることが殆んどであつて、MIO塗料が単独
に用いられる場合は橋りようの下側などのその色
調が問題とされない部分に限られているとされて
いる。(特公昭51−7176号公報参照)。そこで特公
昭51−7176号公報は、MIOに種々の色調を付与
する1つの方法としてMIOに二酸化チタン、二
酸化ジルコニウム等の高屈折率かつ透明性の金属
酸化合物の被覆を施すと紫、青、緑等の干渉色を
示すという方法を開示しているものの、二酸化チ
タン被覆雲母に比較するとその色調はさほど鮮明
なものではなく装飾性の点で劣つた処理顔料しか
得られない。
そこで従来のMIOよりも更に強に光沢を有
し、かつ金属酸化合物の被覆により二酸化チタン
被覆雲母に匹敵するほどの鮮やかな干渉色を呈す
るような基材について種々研究を重ねた結果、
MIOの結晶格子中にAlを固溶させると一段と輝
きが強くなり、かつその色調が黒紫色から赤色へ
と変化して装飾用の光沢顔料としての利用が可能
になることそしてこのものを基材として二酸化チ
タン水和物あるいは二酸化チタンで被覆処理する
と二酸化チタン被覆雲母い匹敵するほどの鮮やか
な色調を呈し、かつ先に述べたような特徴を有す
る光沢顔料が得られること等を発見し、本発明を
完成したものである。
即ち本発明において用いられるAl固溶鱗片状
赤色酸化鉄は従来のMIOと比較して、 (1) 組成が異なる……MIOがα−Fe2O3で示され
るのに対しAl固溶鱗片状赤色酸化鉄はα−
Fe2-xAlxO3(但し0<x≦0.3)で表わされ
る; (2) 色調が異なる……MIOが黒紫色を呈してい
るのに対してAl固溶鱗片状赤色酸化鉄は赤色
を呈している; (3) 結晶の厚さが異なる……Al固溶鱗片状赤色
酸化鉄の厚さは、同一の大きさのMIO結晶の
厚さ2/3〜1/2の厚さである; (4) 光沢の強さが異なる……Al固溶鱗片状赤色
酸化鉄の方がMIOより光沢が強い。特にこの
光沢の強さの差は塗料及びプラスチツクス用顔
料として用いた場合に歴然とあきらかになる; (5) 隠ぺいが異なる……Al固溶鱗片状赤色酸化
鉄の方がMIOよりも隠ぺい力が大きい; 等の相違点を持つ新しい装飾用光沢顔料である
が、このAl固溶鱗片状赤色酸化鉄に二酸化チタ
ン被覆処理を施した顔料とMIOに二酸化チタン
被覆処理を施した顔料とでは前記基材の性状の違
いが二酸化チタン被覆処理顔料にも影響して、
Al固溶鱗片状赤色酸化鉄に二酸化チタン被覆処
理を施した方が明るくかつ鮮やかな色調を呈し、
光沢の強い処理顔料が得られる。
本発明において用いられるアルミニウム固溶鱗
片状赤色酸化鉄は、オキシ水酸化鉄あるいは第二
鉄のコロイド状沈殿をアルミン酸塩水溶液中で水
熱処理することにより製造しうるが、具体的には
例えばα−オキシ水酸化鉄(α−FeOOH)をア
ルミン酸ソーダ水溶液中に分散させた後、オート
クレーブを使用して250℃以上の温度で水熱処理
すると、α−オキシ水酸化鉄は2α−FeOOH→
α−Fe2O3+H2Oのように分解し、MIO(α−
Fe2O3)が晶出してくるが、この時に溶液中のア
ルミニウムイオンを結晶格子中に取り込み、Al
固溶鱗片状赤色酸化鉄(α−Fe2-xAlxO3)が生成
する。
上記方法において水熱処理母液として使用する
アルミン酸塩水溶液は、通常水又はアルカリ水溶
液にアルミン酸塩を溶解することにより調製され
るが、その他のアルミウム化合物からも調製し得
る。具体的には、(1)塩化アルミニウム、硫酸アル
ミニウム及び硝酸アルミニウム等の如き、その水
溶液が酸性を示すようなアルミニウム化合物の場
合にはこれらアルミニウム化合物を水に溶解した
後、水溶液のPHが10以上になるまでアルカリを添
加して使用する。即ちアルミニウムはPH10以上の
水溶液中においてはアルミン酸イオンとして存在
するとされている(G.シヤルロー著、曾根興
三、田中元治訳:定性分析化学、共立出版株式
会社、1974)ので、上記操作によりアルミン酸塩
水溶液が調製されたことになる。(2)金属アルミニ
ウム及び三酸化アルミニウム等の場合には強酸あ
るいは強アルカリ中に溶解して使用する。即ち強
酸中に溶解した場合には前記(1)と同様な操作を施
した後、又強アルカリに溶解した場合にはそのま
まで、適宜濃度を調整して使用する。
尚アルミン酸塩水溶液中のAl2O3濃度は10〜
350g/、好ましくは50〜300g/の範囲であ
る。即ち10g/以下の濃度の場合、光沢の強い
生成物を得ることが困難であり、又350g/以上
の場合溶液の貯蔵安定性が悪く、実用的でない。
又アルミン酸塩水溶液中におけるAl2O3濃度と
アルカリ濃度との相対的割合も重要である。即ち
Al2O3濃度に対してアルカリ濃度が高すぎると
MIO結晶中へのアルミニウムの固溶率が低下し
て、生成物の性状がMIOに近づくので好ましく
なく、又Al2O3濃度に対してアルカリ濃度が低す
ぎると溶液の貯蔵安定性が悪くなり実用的でな
い。アルミン酸塩としてアルミン酸ソーダを使用
した場合のAl2O3濃度(g/)に対するNaOH濃
度(g/)の比はAl2O3を1とするとNaOHは
1.0〜1.5付近が適当である。
更に鉄原料としてオキシ水酸化鉄を使用した場
合の水熱処理時のスラリー濃度はオキシ水酸化鉄
の種類及び粒子の大きさ等により一様ではなく、
場合によつては500g/という高濃度でも処理は
可能であるが、多くの場合200g/以下の範囲に
あり、特に粒度分布の揃つた大きい生成物を得よ
うとすると100g/以下の範囲が好適である。
生成物の粒子径及び厚さに影響を及ぼすその他
の要因として水熱処理時の昇温速度及び撹拌の状
態等があり、この内特に昇温速度は生成物の鱗片
状粒子の厚さに大きく関与している。即ち粒子径
が大きく、しかも厚さの薄い生成物を得ようとす
ると昇温速度を遅くして充分な撹拌を行うことが
必要である。
本発明において用いられる鱗片状の生成物が
MIOの結晶格子中にAlを固溶したものであると
いうことはX線回折、化学分析及び分析電子顕微
鏡による分析等により確認されている。
即ち上記方法により、(1)本発明による鱗片状の
生成物はMIOと同一のX線粉末回折パターンを
有するものの、MIOよりも格子定数が小さい、
(2)生成物中にはAl2O3として1〜6%程のアルミ
ニウムが含有されている、(3)鱗片状粒子よりアル
ミニウムのKα線が検出される、(4)生成物中のア
ルミニウムの含有率が多くなる程格子定数が小さ
くなる等のことが明らかにされているが、これは
MIO結晶格子中のFe3+の1部がこれによりイオ
ン半径の小さいAl3+で置換されていることを意味
しているものである。(イオン半径:Fe3+0.67
Å、Al3+0.55Å;実験化学便覧編集委員会編、実
験化学便覧、共立出版株式会社、1967参照) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
参考例 1 市販黄色酸化鉄(α−FeOOH:マピコイエロ
ーLL−XLO)100gをAl2O3として100g/、
NaOHとして120g/のアルミン酸ソーダ水溶液
200ml中に分散させた後、内容積500mlのニツケル
内張オートクレーブ中に仕込み、250℃までは50
℃/hr、250〜300℃までは15℃/hrの速度で昇温さ
せ、最高温度300℃、最高圧力78Kg/cm2で30分間保
持する。次いで放冷後オートクレーブより内容物
を取り出し、液の電気伝導度が100μ/cm以下
になるまで水洗した後、120℃の電気乾燥器中で
4時間乾燥させ、サンプルミルで粉砕してAl固
溶鱗片状赤色酸化鉄を得た。
この生成物の色調は赤色(JIS標準色票
7.5R4.5/8に相当)で光沢が強く、又その板状
方向の大きさは4〜16μmであつた。尚結晶の厚
さを超薄切片法により求めたところ0.4μm程度
の値が得られた。
又、X線粉末回折法による格子定数測定結果
は、ao=5.024Å、Co=13.72Åであり、化学分折
によるAl2O3分析値は3.30%であつた。
比較例 1 参考例1において水熱処理母液としてアルミン
酸ソーダ水溶液の代りに120g/のカセイソーダ
水溶液を用い、参考例1と同様な処理を行つたと
ころ、得られた生成物は黒色(JIS標準色素5R3/
1)の板状粒子であり、その板状方向の大きさは
5〜18μm、厚さ1μm程度であつた。尚X線粉
末回折法による格子定数測定値はao=5.034Å、
Co=13.76Åであつた。
参考例1及び比較例1より本発明において用い
られる参考例1の生成物の方が比較例1の生成物
(MIO)よりも厚さが薄く、又格子定数測定値が
小さいことがわかる。
参考例 2 硫酸第一鉄水溶液にアルカリを添加しつつ、空
気酸化する周知の方法で製造した黄色酸化鉄を
過、洗浄した後、110℃の電気乾燥器中で5時間
乾燥したもの50gをAl2O3として150g/、
NaOHとして180g/のアルミン酸ソーダ水溶液
500ml中に分散させた後、ニツケルで内張した撹
拌機付きのオートクレーブ(内容積1000ml)中に
仕込み、350rpmで撹拌しながら300℃まで1時間
40分で昇温させた後、20分間保持する。
次いで放冷後オートクレーブより内容物を取り
出した後、参考例1と同様に水洗、乾燥、粉砕を
行つて、板状方向の大きさ10〜35μm厚さ0.5μ
m程度Al固溶鱗片状赤色酸化鉄を得た。
この生成物の色調は赤色(JIS標準色票7.5R5/
8)であり、その光沢は参考例1で得られた生成
物よりも更に強く、格子定数測定値はao=5.022
Å、Co=13.70Å、Al2O3分析値は4.02%であつ
た。
参考例 3 参考例2で使用したのと同一の黄色酸化鉄30g
をAl2O3として200g/、NaOHとして240g/
のアルミン酸ソーダ水溶液500ml中に分散させた
後、ニツケルで内張した撹拌機付きのオートクレ
ーブ中に仕込み350rpmで撹拌しながら250℃まで
は50℃/hr、250〜300℃までは15℃/hrの速度で昇
温させ、最高温度300℃、最高圧力74Kg/cm2で20分
間保持する。次いで放冷後、オートクレーブより
内容物を取り出した後、参考例1と同様に水洗、
乾燥、粉砕を行つて、板状方向の大きさ10〜50μ
m、厚さ0.4μm程度のAl固溶鱗片状赤色酸化鉄
を得た。この生成物の色調は参考例2で得られた
生成物の色調よりも更に明るい赤色(JIS標準色
票7.5R5.5/9に相当)であり、又光沢も一段と
強いものであつた。尚格子定数測定値はao=
5.019Å、Co=13.67Å、Al2O3分析値は6.16%で
あつた。
参考例 4 Fe2(SO43として375g/の硫酸第二鉄水溶
液200ml中に736g/のカセイソーダ水溶液をPH
が10になるまで加えた後、更にAl2O3として310
g/ NaOHとして330g/のアルミン酸ソー
ダ水溶液645mlを添加してニツケルで内張した撹
拌機付きのオートクレーブ中に仕込み、300rpm
で撹拌しながら150℃までは50℃/hr、150〜180℃
までは15℃/hrの速度で昇温させた後180℃で8時
間保持する。次いで放冷後オートクレーブより内
容物を取り出した後、水洗、乾燥、粉砕を行つて
板状方向の大きさ4〜15μm、厚さ0.7μm程度
のAl固溶鱗片状赤色酸化鉄を得た。この生成物
の色調は参考例1〜3で得られた生成物の色調よ
りも暗い赤色(JIS標準色票5R3/4)ではあるも
のの、比較例1の生成物よりは赤味が強く又光沢
も強いものであつた。尚Al2O3分析値は5.30%、
格子定数測定値はao=5.020Å、Co=13.69Åであ
つた。
以上参考例1〜4の生成物及び比較例1の生成
物をアクリル樹脂で塗料化した後、白黒アート紙
に塗布して隠ぺい力を比較したところ、参考例1
〜4の全ての生成物に比較例1の生成物よりもす
ぐれていた。
実施例 1 参考例2と同様な条件で合成したAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄60gをTiO2として3.0g、H2SO4
して13.6gを含む硫酸チタニル水溶液1000ml中に
分散させた後、内容積3000mlのセプラブルフラス
コ中に仕込み、300rpmで撹拌しながら昇温す
る。溶液の温度が沸点に到達した後更に2時間撹
拌し続ける。この間溶液の温度は沸点に保つ。沸
点到達後2時間目に温水1000mlを添加し、更に1
時間沸点を保持しつつ撹拌を続ける。次いで放冷
後液の電気伝導度が100μ/cm以下になるまで
水洗した後、120℃の電気乾燥器中で4時間乾燥
したところ赤褐色(JIS標準色票10R4.5/8に相
当)の色調を有する光沢顔料が得られた。
尚この生成物の化学分析によるTiO2分析値は
4.40%であつた。
実施例 2 参考例2と同様な条件で合成したAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄50gをTiO2として5.0g、H2SO4
して21.2gを含む硫酸チタニル水溶液1000ml中に
分散させた後、実施例1と同様な処理を施したと
ころ、茶褐色(JIS標準色票2.5YR4.5/6)の色
調を有する光沢顔料が得られた。尚この生成物の
化学分析によるTiO2分析値は7.80%であつた。
実施例 3 参考例2と同様な条件で合成したAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄50gをTiO2として10.0g、H2SO4
して35.0gを含む硫酸チタニル水溶液1000ml中に
分散させた後、実施例1と同様な処理を施したと
ころ青色(JIS標準色票10PB3.5/8)の色調を
有する光沢顔料が得られた。尚この生成物の化学
分析によるTiO2分析値は12.7%であつた。
実施例 4 参考例2と同様な条件で合成したAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄50gをTiO2として20.0g、H2SO4
して40.0gを含む硫酸チタニウム水溶液1000ml中
に分散させた後、実施例1と同様な処理を施した
ところ赤紫色(JIS標準色票2.5RP3.5/8)の色
調を有する光沢顔料が得られた。尚この生成物の
化学分析によるTiO2分析値は21.1%であつた。
実施例 5 参考例3と同様な条件で合成したAl固溶鱗片
状赤色酸化鉄50gをTiO2として20.0g、H2SO4
して39.0gを含む硫酸チタニル水溶液1000ml中に
分散させ、実施例1と同様な処理を施した後、
700℃で20分間加熱したところ金色の輝きを有す
る光沢顔料が得られた。尚この生成物の化学分析
によるTiO2分析値は20.0%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Al固溶鱗片状赤色酸化鉄粒子表面を二酸化
    チタン水和物または二酸化チタンで被覆したこと
    を特徴とする光沢顔料。 2 オキシ水酸化鉄をアルミン酸塩水溶液中に分
    散させた後、250℃以上の温度で水熱処理する
    か、あるいは第二鉄塩水溶液にアルカリを添加し
    て得られる第二鉄のコロイド状沈殿をアルミン酸
    塩水溶液中において150℃以上の温度で水熱処理
    することによつて得られた鱗片状の光沢顔料の水
    性スラリーに水溶性のチタニウム塩を添加し、こ
    れを加水分解して鱗片状の光沢顔料粒子表面上に
    二酸化チタン水和物を沈着せしめ、次いでこの生
    成物を洗滌、乾燥するかまたは更にカ焼すること
    を特徴とする、Al固溶鱗片状赤色酸化鉄粒子表
    面を二酸化チタン水和物または二酸化チタンで被
    覆した光沢顔料の製造方法。
JP59204085A 1984-10-01 1984-10-01 光沢を有する顔料及びその製造方法 Granted JPS6099171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59204085A JPS6099171A (ja) 1984-10-01 1984-10-01 光沢を有する顔料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59204085A JPS6099171A (ja) 1984-10-01 1984-10-01 光沢を有する顔料及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12440880A Division JPS608977B2 (ja) 1980-09-08 1980-09-08 光沢を有する顔料及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6099171A JPS6099171A (ja) 1985-06-03
JPS6121976B2 true JPS6121976B2 (ja) 1986-05-29

Family

ID=16484532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59204085A Granted JPS6099171A (ja) 1984-10-01 1984-10-01 光沢を有する顔料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6099171A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPQ619400A0 (en) * 2000-03-10 2000-04-06 Depco-Trh Pty Ltd Titanium dioxide coated product

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517176A (en) * 1974-02-28 1976-01-21 Kogyo Gijutsuin Kobokintaino bunrikaishuhoho

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517176A (en) * 1974-02-28 1976-01-21 Kogyo Gijutsuin Kobokintaino bunrikaishuhoho

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6099171A (ja) 1985-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4373963A (en) Lustrous pigment and process for producing same
US6019831A (en) Non-lustrous pigments
US5244649A (en) Production of hematite pigments in the form of platelets
US4826537A (en) Lamellar pigments of the general formula MnX -AlY Fe2-(X+Y) O3
KR930002551B1 (ko) 박편상 안료 및 그의 제조방법
JPS589827A (ja) 式AlxFe2−xO↓3の板状顔料及びその製法
JP2669636B2 (ja) 酸化鉄を基礎とする小板状顔料およびその製造法
JPS58149959A (ja) 真珠光顔料、それらの製造方法およびそれらの使用
JPS6137311B2 (ja)
JP2577777B2 (ja) アルミニウム含有酸化鉄を基礎とする小板状二相顔料およびその製造法
JPH0711161A (ja) 鮮明度が高い色調の真珠光沢顔料
US6056815A (en) Methods and compositions related to pearlescent pigments
US5500043A (en) Lustrous pigment and the method of producing the same
JPH10279828A (ja) 高虹彩色効果を有するパール顔料、その製造方法及び用途
US6190445B1 (en) High-chroma orange pearl pigment
JP2889837B2 (ja) パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、インキ並びにプラスチック
JP2922148B2 (ja) 新規パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、インキ並びにプラスチック
JP2646454B2 (ja) 被覆顔料
EP3345974B1 (en) Pearlescent pigments obtained by wet oxidation
JP4624333B2 (ja) 雲母系複合材料およびその製造方法
JPH10259318A (ja) 高彩度オレンジ色パール顔料
JPS608977B2 (ja) 光沢を有する顔料及びその製造方法
JPS6121976B2 (ja)
JP2002294098A (ja) シルキー光沢顔料
JPS60184570A (ja) チタン化合物で被覆された雲母