JPS61215811A - 玉軸受用合成樹脂装冠形保持器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明の詳細な説明は玉軸受用合成樹脂製層形保持器の
改良に関するものである。

従来の技術 第１図及至第３図に示゛す如き従来の玉軸受用合成樹脂
製層形保持器（６）は、環状の保持器本体（７）に玉（
３）を保持するポケット部（９）を円周等配に設けると
ともに、ポケット部（９）に玉保持用爪（８）を形成し
た構造であり、内輪（２）と外輪（１）間に予じめ配置
された玉（３）を円周等配に保持するため、前記保持器
（６）を、該保持器（６）のポケット部（９）側を玉（
３）に向けて内外輪＜２）（Ｊ）間に軸方向から挿入し
、前記上（３）をポケット部（３）内に組込みするもの
である。

また前記保持器本体（７）の肉厚をできるだけ均一化す
るため、各ポケット部（９）間の位置に背抜き四部（１
０）が形成されている。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の合成樹脂製層形保持器（６）を第１図
の如く、密封板（４）　（５）にて密封された密封形軸
受に適用した場合、普通には爪側からグリース封入が行
われるが、グリースは爪（８）間の平坦部（■）に付着
する割合が多く、ポケット部（９）内へのグリースの充
填が十分に行われない。

さらに、高温状態で長時間、軸受を回転させる場合、必
要な耐久寿命を得るためグリースをできるだけ多量に保
持器（−８）に付着させ適宜上（３）を介してポケット
部（９）内と内輪（２）及び外輪（１）の軌道溝にグリ
ースの油分を補給させる必要があるが、軸受が高速回転
すると、保持器（Ｇ）に付着しているグリースは遠心力
により振り飛ばされるため、ポケット部（３）内にグリ
ースの油分が十分に補給されない。

また仮りにグリースがボケｙ）部（９）内に補給されて
も、玉（３）に付着したグリースは、ポケット部（９）
のエツジ部（３ａ）及び爪（８）先端部のエツジ部（８
ａ）によりかき落とされてしまうため、ボケ、ト部（９
）内のグリースがどうしても不足する。

これらの理由によりポケット部（９）内の潤滑性能が悪
（なり、かつ音響性能が悪くなる。さらに初期グリース
封入時、保持器（６）の背抜き凹部（ｌＯ）に付着され
たグリースは、その箇所に付着、静止したままで、ポケ
ット部（３）内の潤滑に役に立たないことが多く、グリ
ースが無駄となる欠点をも仔する。

本発明は上記の従来技術の欠点を解消し、ポケット部内
の潤滑性能を向上させ、軸受性能の向上を計る玉軸受用
合成樹脂製層形保持器を提供することを目的とする。

問題を解決するための手段 本発明は、合成樹脂製環状体の一端面の円周上に開口し
、内面が球面をなす玉保持用ボケｙ）部を円周等配に設
けるとともに、他端面の円周上に該ポケット部の内面と
一部交叉する背抜き凹部を設け、該交叉部を、前記各ポ
ケット部の内面と前記背抜き四部とを連通ずる小さい貫
通孔とした玉軸受用合成樹脂製層形保持器を解決手段と
するものである。

作　　　　用 軸受回転性、軸受の昇温と適度の振動により、保持器の
背抜き凹部内のグリースが貫通孔を通じてポケット部の
内面に供給される。

実　　施　　例 本発明を実施例に基づいて説明する。第４図及び第５図
において、合成樹脂製層形保持器（２０）は、玉保持用
ポケット部（２２）を形成するに十分な軸方向幅（ｂ）
と半径方向厚み（１）を有する合成樹脂製環状体（２１
）の軸方向の一端面（２１ａ）の円周上に、内面が球面
をなす玉保持用ポケット部（２２）を円周等配に設けて
いる。ここでポケット部（２２）の開口側縁部（２２ａ
）と、ポケット部（２２）間の平坦部とは同一平面上に
ある。（２３）は、各ポケット部（２２）の開口側縁部
（２２ａ）の半径方向のほぼ中央部に前記平坦部からポ
ケット部に達するように形成された凹部で、隣り合う凹
部（２３）間は不連続とされ保持器用補強梁（２Ｂ）が
形成されている。この凹部（２３）は実施例ではポケッ
ト部（２２）の両側の開口側縁部ｊ２２ａ）にそれぞれ
形成しているが、必ずしも両側に形成する必要はなく、
必要に応じて片側にのみ形成してもよい。また凹部（２
３）の形状は実施例に限定されず任意の形状となし得る
。（２４）は、合成樹脂製環状体（２１）の他端面（２
１ｂ）の円周上に各ポケット部（２２）間に位置する背
抜き凹部、（２５）は、各ポケット部（２２）の内面に
ポケット部と前記背抜き凹部（２４）とを連通ずる小さ
い貫通孔である。

この貫通孔（２５）は、ポケッ）　（２２）の内面と背
抜き凹部（２４）の内面と一部交叉させて形成するもの
である。

効　　　　果 本発明は以上の如き構成よりなり、ポケット部（２２）
の開口側縁部（２２ａ）に形成した凹部（２３）及び背
抜き凹部（２４）がグリース溜りとなり、軸受回転中の
昇温と適度の振動により、凹部（，２３）内から、ある
いは背抜き凹部（２４）から貫通孔（２５）を通じてポ
ケット部（２２）の内面に、グリースの油分が除々にに
じみ出し玉を潤滑する。また貫通孔（２５）の形成は、
従来の保持器成形の金型の部品点数を増加させることな
く、金型配置を変えるだけで保持器（２０）の成形と同
時に行うことができるため、保持器が簡単にかつ安価に
製作できる。

尚、実施例では、ポケット部（２２）の開口側縁部（２
２ａ）と、ポケット部（２２）間の平坦部とは同一平面
上にある場合を示したが、第１図の従来保持器の如きポ
ケット部に爪を形成した構造のものでも、背抜き凹部と
ポケット部の内面間に貫通孔を形成するという本発明の
構成を適用できるということはいうまでもない。しかし
実施例に示した構造であれば、凹部（２３）を形成する
ことができるので、グリース溜りが増加し、さらに従来
保持器のように爪間にグリース溜まるということが全く
なくなり、ポケット部（２２）内にグリースが十分に充
填されるので有利である。

以上のように本発明においては、玉の潤滑すなわちポケ
ット部（２２）内の潤滑が十分に行われるため、ポケッ
ト部内の潤滑性能、音響性能が向上し、トルクの変動も
極力押さえることができる。さらに背抜き凹部（２４）
（２８）内のグリースを有効に活用するため、グリース
寿命を延長できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の合成樹脂製保持器持器を適用した密封形
玉軸受、第２図は従来の合成樹脂製保持器の一部斜面図
、第３図は第２図の保持器ｌｌｌ−ｎ１断面図、第４図
は本発明の実施例の一部斜面図、第５図は第４図の実施
例の■−■断面図である。 （２０）　、、、、、、合成樹脂製保持器（２１）　、
、。９９０合成樹脂製環状体（２２）　、、、。、。ポ
ケット部 （２３）　、、、、、、凹部 （２４）　、、、、、、背抜き凹部 （２５）　、、、、、、貫通孔 第２図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂製環状体の一端面の円周上に開口し、内
   面が球面をなす玉保持用ポケット部を円周等配に設ける
   とともに、他端面の円周上に前記ポケット部の内面と一
   部交叉する背抜き凹部を設け、該交叉部を、前記各ポケ
   ット部の内面と前記背抜き凹部とを連通する小さい貫通
   孔としたことを特徴とする玉軸受用合成樹脂製冠形保持
   器。