JP2004346973A - 玉軸受用の合成樹脂製保持器 - Google Patents
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Abstract
【課題】グリースの保持性が高く、ボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができるようにした合成樹脂製保持器を提供することである。
【解決手段】環状体7の一側面に周方向で対向する一対の爪8を環状体7の周方向に等間隔に設け、対向一対の爪8間にボール5を保持するポケット9を形成する。隣接するポケット9間に形成された柱部10に環状体7の他側面と外径面で開口する凹部11を設け、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されて軸受回転時にポケット背面側に流れるグリースを上記凹部11で保持し、グリースの軸受外部への漏洩を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】環状体7の一側面に周方向で対向する一対の爪8を環状体7の周方向に等間隔に設け、対向一対の爪8間にボール5を保持するポケット9を形成する。隣接するポケット9間に形成された柱部10に環状体7の他側面と外径面で開口する凹部11を設け、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されて軸受回転時にポケット背面側に流れるグリースを上記凹部11で保持し、グリースの軸受外部への漏洩を防止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、玉軸受における合成樹脂製保持器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
玉軸受用の合成樹脂製保持器として、特許文献1に記載されたものが知られている。図8はその特許文献1に記載された合成樹脂製保持器を示している。この保持器20は、環状体21の一側面に周方向で対向する一対の爪22を環状体21の周方向に等間隔に形成し、その一対の爪22間にボールを保持するポケット23を設けている。
【0003】
また、隣接するポケット23間に形成された柱部24に、環状体21の他側面で開口する盗み25を設け、その盗み25によって厚みの均一化を図り、成形後の変形を防止して良好な製品が得られるようにしている。
【0004】
上記のような合成樹脂製保持器は冠形保持器と称されている。図7はその冠形保持器20を組込んだ玉軸受を示し、外輪31と内輪32間に組込まれたボール33を上記冠形保持器で保持している。
【0005】
上記冠形保持器20はポケット23の開口を前側にして外輪31と内輪32間に押し込み組込むことにより、一対の爪22がボール33との接触により周方向に弾性変形してポケット23内にボール33が嵌合するため、組込みが容易であるという特徴を有している。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−151943号公報(第2頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載された合成樹脂製保持器においては、高速回転時の遠心力による変形を防止する目的で、充分な強度を持たせる必要があり、金属製の保持器と比べて肉厚が厚くなっている。
【0008】
したがって、このような冠形保持器を用いた玉軸受においては、外輪31と内輪32間に形成される軸受空間が、保持器20のポケット開口側で広く、ポケット23の背面側で狭くなっている。
【0009】
このため、ポケット23の開口側から外輪31と内輪32間に充填されるグリースは、軸受の回転に伴う遠心力により、保持器20の外径面側に流れる。その際、ポケット23の背面側と外輪31の内径面との間の狭い空間に流動したグリースは行き場を失い、軸受端面から漏れ出し易く、グリースの保持性が悪いという問題がある。
【0010】
また、ポケット23の背面側の空間が狭いため、グリースの流動が阻害され、ポケット23内部へのグリースの供給が不十分となって潤滑不良によりポケット23とボール33の接触部が摩耗し、振動、騒音が発生し易くなるという問題もある。
【0011】
この発明の課題は、潤滑用グリースの保持性が高く、ボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができるようにした合成樹脂製保持器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、環状体の一側面に周方向で対向する一対の爪を環状体の周方向に間隔をおいて形成し、その対向一対の爪間にボールを保持するポケットを形成した玉軸受用の合成樹脂製保持器において、前記ポケットとこれに隣接するポケット間の柱部に、環状体の他側面で開口し、かつ環状体の内・外径面の一方において開口するグリース保持用凹部を形成した構成を採用したのである。
【0013】
上記のように、隣接するポケット間に形成された柱部に環状体の他側面および環状体の内、外径面の一方において開口する凹部を設けることにより、軸受の回転時、ポケットの背面側に流動するグリースは上記凹部内に侵入し、その凹部で保持されることになる。このため、グリースの軸受外部への漏洩を防止し、グリースの保持性を高めることができる。
【0014】
また、柱部に凹部を設けることにより、ポケット背面側の軸受空間が広くなり、ポケット開口側から供給されるグリースのポケット背面側への流動性が阻害されることもない。このため、軸受回転時において、外輪軌道面、およびボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができ、上記接触部における摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。図1乃至図4は、この発明に係る保持器の第1の実施形態を示す。図1および図2に示すように、外輪1の内径面に形成された軌道溝2と内輪3の外径面に設けられた軌道溝4間には複数のボール5が組込まれ、各ボール5は外、内輪1、3間に組込まれた合成樹脂から成る保持器6によって保持されている。
【0016】
図3および図4に示すように、保持器6は環状体7を有し、その環状体7の一側面には周方向で対向する一対の爪8が環状体7の周方向に等間隔に設けられ、対向一対の爪8間にボール5を保持するポケット9が形成されている。
【0017】
隣接するポケット9間に形成された柱部10には、環状体7の他側面および外径面において開口するグリース保持用の凹部11が設けられている。
【0018】
上記のように、柱部10のポケット開口部の背面側に環状体7の他側面および外径面で開口する凹部11を設けることにより、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されるグリースは玉軸受の回転に伴う遠心力により、保持器6の外径面と外輪1の内径面の間の空間に流入するグリースは凹部11内に侵入して、その凹部11で保持されることになり、玉軸受の外部にグリースが漏洩するのを抑制することができる。
【0019】
また、隣接するポケット9の柱部10に凹部11を設けることにより、ポケット9の背面側の軸受空間が広くなり、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されるグリースのポケット背面側への流動性が阻害されることがない。
【0020】
このため、玉軸受の回転時に、外輪1の軌道溝2、およびボール5とポケット9の接触部にグリースを効果的に供給することができ、軌道溝2とボール5およびボール5とポケット9の接触部の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0021】
さらに、保持器6の凹部11によってグリースを保持することができるので、玉軸受回転時のグリースの攪拌抵抗が低減され、起動トルク、回転トルクの低減を図り、温度上昇を抑制することができる。
【0022】
第1の実施形態では柱部10に環状体7の他側面と外径面で開口する凹部11を設けたが、図5および図6の第2の実施形態で示すように、柱部10に環状体7の他側面と内径面で開口する凹部11を設けるようにしてもよい。この場合も第1の実施形態で示す保持器と同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、隣接するポケット間の柱部に凹部を設けたことにより、ポケットの開口側から供給されてポケットの背面側に流動するグリースを上記凹部で保持することができ、グリースが玉軸受の外部に漏洩するのを防止し、グリース保持性の良好な玉軸受を得ることができる。
【0024】
また、柱部に凹部を形成したことによってポケット背面側の軸受空間が増大するため、ポケット開口側に供給されたグリースのポケットの背面側への流動が阻害されることが少なく、軸受回転時に、外輪の軌道溝とボールの接触部およびボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができ、上記各接触部の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0025】
さらに、凹部によってグリースを保持することができるため、軸受回転時のグリースの攪拌抵抗が低減され、起動トルク、回転トルクの低減を図り、温度上昇を抑制することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る保持器の第1の実施形態を示す断面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1に示す保持器の平面図
【図4】図3に示す保持器の斜視図
【図5】この発明に係る保持器の第2の実施形態を示す断面図
【図6】図5の左側面図
【図7】従来の保持器を組込んだ玉軸受の断面図
【図8】図7に示す保持器の斜視図
【符号の説明】
7 環状体
8 爪
9 ポケット
10 柱部
11 凹部
【発明の属する技術分野】
この発明は、玉軸受における合成樹脂製保持器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
玉軸受用の合成樹脂製保持器として、特許文献1に記載されたものが知られている。図8はその特許文献1に記載された合成樹脂製保持器を示している。この保持器20は、環状体21の一側面に周方向で対向する一対の爪22を環状体21の周方向に等間隔に形成し、その一対の爪22間にボールを保持するポケット23を設けている。
【0003】
また、隣接するポケット23間に形成された柱部24に、環状体21の他側面で開口する盗み25を設け、その盗み25によって厚みの均一化を図り、成形後の変形を防止して良好な製品が得られるようにしている。
【0004】
上記のような合成樹脂製保持器は冠形保持器と称されている。図7はその冠形保持器20を組込んだ玉軸受を示し、外輪31と内輪32間に組込まれたボール33を上記冠形保持器で保持している。
【0005】
上記冠形保持器20はポケット23の開口を前側にして外輪31と内輪32間に押し込み組込むことにより、一対の爪22がボール33との接触により周方向に弾性変形してポケット23内にボール33が嵌合するため、組込みが容易であるという特徴を有している。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−151943号公報(第2頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載された合成樹脂製保持器においては、高速回転時の遠心力による変形を防止する目的で、充分な強度を持たせる必要があり、金属製の保持器と比べて肉厚が厚くなっている。
【0008】
したがって、このような冠形保持器を用いた玉軸受においては、外輪31と内輪32間に形成される軸受空間が、保持器20のポケット開口側で広く、ポケット23の背面側で狭くなっている。
【0009】
このため、ポケット23の開口側から外輪31と内輪32間に充填されるグリースは、軸受の回転に伴う遠心力により、保持器20の外径面側に流れる。その際、ポケット23の背面側と外輪31の内径面との間の狭い空間に流動したグリースは行き場を失い、軸受端面から漏れ出し易く、グリースの保持性が悪いという問題がある。
【0010】
また、ポケット23の背面側の空間が狭いため、グリースの流動が阻害され、ポケット23内部へのグリースの供給が不十分となって潤滑不良によりポケット23とボール33の接触部が摩耗し、振動、騒音が発生し易くなるという問題もある。
【0011】
この発明の課題は、潤滑用グリースの保持性が高く、ボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができるようにした合成樹脂製保持器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、環状体の一側面に周方向で対向する一対の爪を環状体の周方向に間隔をおいて形成し、その対向一対の爪間にボールを保持するポケットを形成した玉軸受用の合成樹脂製保持器において、前記ポケットとこれに隣接するポケット間の柱部に、環状体の他側面で開口し、かつ環状体の内・外径面の一方において開口するグリース保持用凹部を形成した構成を採用したのである。
【0013】
上記のように、隣接するポケット間に形成された柱部に環状体の他側面および環状体の内、外径面の一方において開口する凹部を設けることにより、軸受の回転時、ポケットの背面側に流動するグリースは上記凹部内に侵入し、その凹部で保持されることになる。このため、グリースの軸受外部への漏洩を防止し、グリースの保持性を高めることができる。
【0014】
また、柱部に凹部を設けることにより、ポケット背面側の軸受空間が広くなり、ポケット開口側から供給されるグリースのポケット背面側への流動性が阻害されることもない。このため、軸受回転時において、外輪軌道面、およびボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができ、上記接触部における摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。図1乃至図4は、この発明に係る保持器の第1の実施形態を示す。図1および図2に示すように、外輪1の内径面に形成された軌道溝2と内輪3の外径面に設けられた軌道溝4間には複数のボール5が組込まれ、各ボール5は外、内輪1、3間に組込まれた合成樹脂から成る保持器6によって保持されている。
【0016】
図3および図4に示すように、保持器6は環状体7を有し、その環状体7の一側面には周方向で対向する一対の爪8が環状体7の周方向に等間隔に設けられ、対向一対の爪8間にボール5を保持するポケット9が形成されている。
【0017】
隣接するポケット9間に形成された柱部10には、環状体7の他側面および外径面において開口するグリース保持用の凹部11が設けられている。
【0018】
上記のように、柱部10のポケット開口部の背面側に環状体7の他側面および外径面で開口する凹部11を設けることにより、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されるグリースは玉軸受の回転に伴う遠心力により、保持器6の外径面と外輪1の内径面の間の空間に流入するグリースは凹部11内に侵入して、その凹部11で保持されることになり、玉軸受の外部にグリースが漏洩するのを抑制することができる。
【0019】
また、隣接するポケット9の柱部10に凹部11を設けることにより、ポケット9の背面側の軸受空間が広くなり、ポケット9の開口側から外輪1と内輪3間に供給されるグリースのポケット背面側への流動性が阻害されることがない。
【0020】
このため、玉軸受の回転時に、外輪1の軌道溝2、およびボール5とポケット9の接触部にグリースを効果的に供給することができ、軌道溝2とボール5およびボール5とポケット9の接触部の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0021】
さらに、保持器6の凹部11によってグリースを保持することができるので、玉軸受回転時のグリースの攪拌抵抗が低減され、起動トルク、回転トルクの低減を図り、温度上昇を抑制することができる。
【0022】
第1の実施形態では柱部10に環状体7の他側面と外径面で開口する凹部11を設けたが、図5および図6の第2の実施形態で示すように、柱部10に環状体7の他側面と内径面で開口する凹部11を設けるようにしてもよい。この場合も第1の実施形態で示す保持器と同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、隣接するポケット間の柱部に凹部を設けたことにより、ポケットの開口側から供給されてポケットの背面側に流動するグリースを上記凹部で保持することができ、グリースが玉軸受の外部に漏洩するのを防止し、グリース保持性の良好な玉軸受を得ることができる。
【0024】
また、柱部に凹部を形成したことによってポケット背面側の軸受空間が増大するため、ポケット開口側に供給されたグリースのポケットの背面側への流動が阻害されることが少なく、軸受回転時に、外輪の軌道溝とボールの接触部およびボールとポケットの接触部にグリースを効果的に供給することができ、上記各接触部の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することができる。
【0025】
さらに、凹部によってグリースを保持することができるため、軸受回転時のグリースの攪拌抵抗が低減され、起動トルク、回転トルクの低減を図り、温度上昇を抑制することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る保持器の第1の実施形態を示す断面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1に示す保持器の平面図
【図4】図3に示す保持器の斜視図
【図5】この発明に係る保持器の第2の実施形態を示す断面図
【図6】図5の左側面図
【図7】従来の保持器を組込んだ玉軸受の断面図
【図8】図7に示す保持器の斜視図
【符号の説明】
7 環状体
8 爪
9 ポケット
10 柱部
11 凹部
Claims (1)
- 環状体の一側面に周方向で対向する一対の爪を環状体の周方向に間隔をおいて形成し、その対向一対の爪間にボールを保持するポケットを形成した玉軸受用の合成樹脂製保持器において、前記ポケットとこれに隣接するポケット間の柱部に、環状体の他側面で開口し、かつ環状体の内・外径面の一方において開口するグリース保持用凹部を形成したことを特徴とする玉軸受用の合成樹脂製保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003142152A JP2004346973A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 玉軸受用の合成樹脂製保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003142152A JP2004346973A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 玉軸受用の合成樹脂製保持器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346973A true JP2004346973A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33530323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003142152A Pending JP2004346973A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 玉軸受用の合成樹脂製保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004346973A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009074683A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-04-09 | Jtekt Corp | 玉軸受用樹脂製保持器 |
JP2011202671A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Jtekt Corp | 転がり軸受用保持器及び転がり軸受 |
JP2012172830A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Ntn Corp | 玉軸受用保持器および玉軸受 |
EP2554861A4 (en) * | 2010-03-29 | 2016-04-20 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | BEARING BEARING AND CROWN SHAPED RETENTION DEVICE |
EP3173641A4 (en) * | 2014-07-23 | 2018-01-10 | Nachi-Fujikoshi Corp. | Rolling bearing |
-
2003
- 2003-05-20 JP JP2003142152A patent/JP2004346973A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009074683A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-04-09 | Jtekt Corp | 玉軸受用樹脂製保持器 |
JP2011202671A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Jtekt Corp | 転がり軸受用保持器及び転がり軸受 |
EP2554861A4 (en) * | 2010-03-29 | 2016-04-20 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | BEARING BEARING AND CROWN SHAPED RETENTION DEVICE |
JP2012172830A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Ntn Corp | 玉軸受用保持器および玉軸受 |
EP3173641A4 (en) * | 2014-07-23 | 2018-01-10 | Nachi-Fujikoshi Corp. | Rolling bearing |
EP3396188A1 (en) * | 2014-07-23 | 2018-10-31 | Nachi-Fujikoshi Corp. | Rolling bearing |
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